JP2005219978A - リチウムニッケル複合酸化物の製造方法およびそれを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents

リチウムニッケル複合酸化物の製造方法およびそれを用いた非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電池の膨れが小さいリチウムニッケル複合酸化物の製造方法を提供し、さらに、この製造方法で得られたリチウムニッケル複合酸化物を用いた、膨れの小さい非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物と遷移金属Mを含む化合物とを混合・焼成する、一般式LiNi(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表されるリチウムニッケル複合酸化物の製造方法において、焼成後のリチウムニッケル複合酸化物粉末をアルコール中で攪拌する工程と、前記粉末とアルコールの混合物から前記アルコールを除去する工程を経ることを特徴とする.
【選択図】図1

Description

本発明は、非水系二次電池用正極活物質として使用するリチウムニッケル複合酸化物の製造方法およびそれを用いた非水電解質二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池をはじめとする非水系二次電池の正極活物質として、各種のリチウム含有複合酸化物が用いられている。現在市販されている非水系二次電池の代表的な正極活物質はコバルト酸リチウム(LiCoO)である。しかし、コバルトは資源的には少ない金属であるため、代替正極活物質の開発が盛んに行われている。
コバルト酸リチウムの代替正極活物質としては、ニッケル酸リチウムやマンガン酸リチウム等が注目を集めている。中でもニッケル酸リチウム(LiNiO)は、コバルトと比べて資源的に豊富であり、理論容量も275mAh/gと、コバルト酸リチウムと比べて遜色がなく、実際にも150mAh/g以上の容量を得ることができることが、非特許文献1で開示されている。
さらに、充放電における結晶構造の安定化を図るため、ニッケル酸リチウム(LiNiO)のNiの一部を、各種遷移金属で置換することが検討され、特許文献1や特許文献2などに記載されている。
ここでは、ニッケル酸リチウムや、ニッケル酸リチウムのNiの一部を各種遷移金属で置換した正極活物質を、合わせて「リチウムニッケル複合酸化物」と呼ぶことにする。
これまで、リチウムニッケル複合酸化物は、リチウム源となるリチウムを含む化合物の粉末と、ニッケル源となるニッケルを含む化合物の粉末とを、目的の組成となるように混合し、その後、400〜900℃の温度で焼成するという方法で合成できることが特許文献3や特許文献4などに記載され、そのまま電池の正極活物質として用いられていた。
特開平08−106897号公報 特開平10−106566号公報 特開平02−040861号公報 特開平08−031418号公報 鹿野、若林、樋口 大阪工業技術研究所季報 46,96(1995)
ところが、粉末を焼成して得たリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いた非水系二次電池においては、充放電を繰り返したり、高温保存中や長期間使用中に、電池が膨れ、電池を収納しているケースや保護回路を破壊したり、電池ケースに亀裂が生じ、電解液が漏れたり、電池内に水が浸入して性能が劣化する等の問題があった。
この電池の膨れの原因は、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面に存在する未反応物や不純物が、電解液溶媒の分解を促進し、その結果電池内でガスが発生し、電池の内圧が上昇するためであると推定される。
そこで、本発明の目的は、非水電解質二次電池の正極活物質に用いた場合、電池の膨れが小さいリチウムニッケル複合酸化物の製造方法を提供し、さらに、この製造方法で得られたリチウムニッケル複合酸化物を用いた、膨れの小さい非水電解質二次電池を提供するものである。
請求項1の発明は、リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物と遷移金属Mを含む化合物とを混合・焼成する、一般式LiNi(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表されるリチウムニッケル複合酸化物の製造方法において、焼成後のリチウムニッケル複合酸化物粉末をアルコール中で攪拌する工程と、前記粉末とアルコールの混合物から前記アルコールを除去する工程を経ることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のリチウムニッケル複合酸化物の製造方法において、アルコールを除去する工程を経た後、再度焼成することを特徴とする。
請求項3の発明は、非水電解質二次電池において、請求項1または2記載の製造方法により得られたリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いることを特徴とする。
本願発明のように、混合・焼成して得られたリチウムニッケル複合酸化物粉末を、アルコール中で攪拌する工程により、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面に存在する未反応物や不純物がアルコールと反応して、電解液溶媒の分解を促進しない別の化合物に変化する。そして、粉末とアルコールの混合物からアルコールを除去する工程を経ることにより、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面に、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が残ることになる。
また、本発明では、アルコールを除去する工程を経たリチウムニッケル複合酸化物を、再度焼成することにより、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面にしっかりと結合する。
したがって、本発明の製造方法によって得られたリチウムニッケル複合酸化物粉末を正極活物質に用いることにより、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面に存在するアルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が、リチウムニッケル複合酸化物粒子と電解液溶媒との接触を制限することにより、電池内での電解液溶媒の分解によるガス発生が抑制され、膨れの小さい非水電解質二次電池を得ることができる。
本発明は、一般式LiNi(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表されるリチウムニッケル複合酸化物の製造方法に関するもので、リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物と遷移金属Mを含む化合物とを混合・焼成し、焼成後のリチウムニッケル複合酸化物粉末をアルコール中で攪拌する工程と、前記粉末とアルコールの混合物から前記アルコールを除去する工程を経るところに特徴がある。
この製造方法によって得られたリチウムニッケル複合酸化物粉末を正極活物質に用いことにより、膨れの小さい非水電解質二次電池を得ることができる。その理由は現在のところ明確になってはいないが、つぎのように推定することができる。
リチウムニッケル複合酸化物を製造するためには、まず、リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物を、目的の組成となるように混合し、焼成する。この場合、ニッケルの一部を遷移金属M(MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で置換したリチウムニッケル複合酸化物を合成する場合には、リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物に加えて、さらに置換遷移金属Mを含む化合物を混合する必要がある。
混合方法としては、原料化合物の粉末を、ボールミルなどを用いて混合する方法、化合物の粉末に適当な溶媒を加えてスラリーとして混合する方法など、従来から用いられている方法を利用することができる。また、焼成条件は、原料化合物の性質に応じて、雰囲気は空気中や酸素中など、温度は400〜900℃の間、時間は数時間から数十日の間で選択することができる。
原料化合物を混合、焼成した場合、合成条件をいかにコントロールしても、得られたリチウムニッケル複合酸化物粒子表面には、原料化合物中の不純物、原料化合物の分解生成物、未反応物などの微量成分が存在している。この微量成分は、存在量が少なすぎて、X線回折などの方法では、化合物名を特定することができない。
そこで、混合、焼成して得られたリチウムニッケル複合酸化物粒子をアルコール中で攪拌した場合、粒子表面の不純物、分解生成物、未反応物等の微量成分が、アルコールに溶解し、微量成分同士や微量成分とアルコールとが反応し、電解液溶媒の分解を促進しない別の化合物に変化するものと推定される。
本発明では、リチウムニッケル複合酸化物粒子とアルコールの混合物からアルコールを除去するため、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面に、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が残ることになる。なお、これらの微量成分は、一旦アルコールに溶解しているものと考えられる。そのため、アルコールを除去した後は、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面は、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分のきわめて薄い被膜で覆われているものと推定される。
一方、非水電解質二次電池の膨れの主な原因は、活物質と電解液溶媒との反応であることが明らかとなっている。この電解液溶媒の分解反応は、特に、高電圧の正極活物質粒子の表面で起こることが多い。
そこで、本発明の製造方法によって得られたリチウムニッケル複合酸化物粉末を正極活物質に用いた場合、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面が、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分によって覆われているため、リチウムニッケル複合酸化物粒子と電解液溶媒との直接の接触が制限され、その結果、電池内での電解液溶媒の分解によるガス発生が抑制され、電池の膨れが抑制されるものと推定される。
また、本発明では、アルコールを除去したリチウムニッケル複合酸化物を、再度焼成することにより、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面にしっかりと結合し、リチウムニッケル複合酸化物粒子と電解液溶媒との直接の接触をより制限することができるものと推定される。なお、この再焼成の、雰囲気・温度・時間などの条件は、最初の原料化合物の焼成条件に準じて設定することができる。
したがって、リチウムニッケル複合酸化物粒子とアルコールとを混合した後、もしこの混合物から、アルコール中に溶解している、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分を、ろ過などによって、アルコールとともに除去した場合には、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面は、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分で覆われる総量が減少し、これを正極活物質に用いた場合、電池の膨れを抑制する効果が弱くなるものと推測できる。
本発明で使用するアルコールの種類は特に限定されないが、室温で液体で、炭素数が11以下の一価または二価アルコールが好ましく、中でも取り扱いが容易なことから、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコールや、これらの混合物がより好ましい。
また、アルコールを除去する条件としては、リチウムニッケル複合酸化物粒子とアルコールとの混合を、室温で自然放置して除去する方法、使用するアルコールの沸点よりやや低い温度まで加熱して除去する方法、減圧状態で除去する方法、減圧と加熱を組み合わせる方法などを用いることができる。
本発明のリチウムニッケル複合酸化物は、一般式LiNi(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表される。ニッケルの一部を遷移金属M(M=Co、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で置換することにより、結晶構造を安定化させ、充放電時のリチウムの吸蔵・放出に伴う結晶構造の変化を抑制し、充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。この場合、置換する遷移金属Mとして、2種類以上使用してもかまわない。ただし、遷移金属Mの置換量zが0.5を越えると、正極活物質の容量が減少するため、zは0.5以下とする必要がある。
原料のリチウム化合物としては、水酸化リチウム(LiOH)、酸化リチウム(LiO)、硝酸リチウム(LiNO)、硝酸リチウム(LiCO)等の化合物、ニッケル化合物としては、水酸化ニッケル(Ni(OH))、オキシ水酸化ニッケル(NiOOH)、酸化ニッケル(NiO、Ni、Ni)、硝酸ニッケル(Ni(NO)、炭酸ニッケル(NiCO)等の化合物、遷移金属Mの化合物としては、硝酸コバルト(Co(NO)、水酸化アルミニウム(Al(OH))、水酸化マンガン(Mn(OH))、)酸化クロム(CrO)、水酸化鉄(Fe(OH))、酸化亜鉛(ZnO)等の化合物を用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池は、本発明の製造方法で得られたリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質として用い、帯状の正極と負極とをセパレーターを介して円形状または長円形状に巻回されてなる電極群または平板状の正極と負極とがセパレーターを介して積層された電極群を電池容器に収納し、電極群に非水電解液を含浸して構成されている。電池容器の形状は、円筒型、長円筒型、角型、ボタン型、コイン型など、目的に応じて選択することができる。
本発明の非水電解質二次電池に用いる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な材料を用いる。具体例としては、炭素材料として天然黒鉛、人造黒鉛、コークス類、炭素繊維などの炭素質材料、またはリチウム金属、リチウム合金、酸化珪素などの系素質材料、酸化錫などの酸化金属が挙げられる。
また、本発明の非水電解質二次電池に用いるセパレータとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる、シャットダウン機能を備えた微多孔膜が用いられ、材料、重量平均分子量や空孔率の異なる複数の微多孔膜が積層してなるものや、これらの微多孔膜に各種の可塑剤、酸化防止剤、難燃剤などの添加剤を適量含有しているものであってもよい。
本発明の非水電解質二次電池に用いる電解液の有機溶媒には、特に制限はなく、例えば、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの低粘度の鎖状炭酸エステルと、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどの高誘電率の環状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1−3ジオキソラン、メチルアセテート、メチルプロピオネート、ビニレンカーボネート、ジメチルホルムアミド、スルホランおよびこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
また、本発明の非水電解質二次電池に用いる電解質塩としては、特に制限はなく、LiClO、LiBF、LiAsF、CFSOLi、LiPF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiI、LiAlCl等およびそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、LiBF、LiPFのうち、1種または2種以上を混合したリチウム塩がよい。
[実施例1〜3および比較例1、2]
[実施例1]
正極活物質としてニッケルの一部をコバルトとアルミニウムで置換したリチウムニッケル複合酸化物を用いた。正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、コバルト化合物として硝酸コバルト(Co(NO)、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウム(Al(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Co:Alの比が100:82:15:3となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成し、室温まで冷却後、平均粒径が約10μmとなるまで粉砕した。得られた正極活物質の組成はLiNi0.82Co0.15Al0.03で表される。
この正極活物質50gと、イソプロピルアルコール300mlとを混合し、室温で2時間、マグネチックスターラーを用いて攪拌した。この混合物を直径30cmのガラス製シャーレに移し、実験室のドラフト内で、室温で1日間、自然放置し、自然蒸発により、イソプロピルアルコールのみを除去した。
得られた正極活物質を、さらに100℃で3時間、減圧乾燥し、付着した水分などを除去した。この正極活物質と、導電助剤としてアセチレンブラックと、結着材としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比91:3:6の割合で混合し、この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量添加し、正極ペーストとした。この正極ペーストを、集電体としての厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に、ドクターブレードで均一に塗布し、乾燥し、ロールプレスすることにより、アルミニウム箔の両面に正極合剤層を備えた正極板を得た。正極板の寸法は、長さ490mm、幅26mmとし、正極合剤層の厚さは片面64μmとした。
負極活物質としては、人造黒鉛と天然黒鉛の重量比1:1の混合物を用いた。負極活物質と、結着材としてのPVdFとを重量比92:8の割合で混合し、この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量添加し、負極ペーストとした。この負極ペーストを、集電体としての厚さ10μmの銅箔に塗布し、乾燥し、ロールプレスすることにより、銅箔の両面に負極合剤層を備えた負極板を得た。負極板の寸法は、長さ450mm、幅27mmとし、負極合剤層の厚さは片面84μmとした。
前述の正極板と負極板とを、厚さ20μmの微多孔性ポリプロピレンフィルムよりなるセパレータを介して積層し、巻回して発電要素を作製し、アルミニウムよりなる角型の電池缶に収納した。この電池缶内に、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比3:7で混合した混合溶媒に、1.2mol/lの六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を溶解した電解液を注液し、電池蓋により密閉し、安全弁を備えた、公称容量700mAhの角型非水電解質二次電池を作製し、これを実施例1の電池Aとした。
作製した角型非水電解質二次電池の外観を図1に示す。図1において、1は電池ケース、2は電池蓋、3は負極端子、4は絶縁体である。電池ケース1はアルミニウム製で、正極端子を兼ねており、負極端子3は、絶縁体4によって電池ケース1から絶縁されている。図1において、電池ケース1の各コーナーをA、B、C、D、E、F、G、Hとした場合、電池厚みTはAD間の距離、高さLはDH間の距離、幅WはGH間の距離となる。実施例1の電池では、T=4.2mm、L=47.0mm、W=30.0mmである。
そして、電池蓋2(面ABCD)に平行な面(面EFGH)を電池底部、面BCGFと面ADHEを電池側面とする。角型非水電解質二次電池においては、通常、T<W<Lの関係があるため、面CDHGと面ABFEが最大面積の面となる。
[実施例2]
実施例1と同様にして合成した、平均粒径が約10μmのLiNi0.82Co0.15Al0.03を用い、この正極活物質50gと、イソプロピルアルコール300mlとを混合し、室温で2時間、マグネチックスターラーを用いて攪拌した。この混合物を1リットルビーカーに移し、実験室のドラフト内で、ホットプレートを用いて、70℃に加熱して、イソプロピルアルコールのみを除去した。
正極活物質とイソプロピルアルコールの混合物からイソプロピルアルコールのみを除去する条件以外は実施例1と同様にして、実施例2の電池Bを作成した。
[実施例3]
実施例1と同様にして合成した、平均粒径が約10μmのLiNi0.82Co0.15Al0.03を用い、この正極活物質50gと、イソプロピルアルコール300mlとを混合し、室温で2時間、マグネチックスターラーを用いて攪拌した。この混合物を1リットルビーカーに移し、減圧乾燥機内に入れ、圧力を約10,000Paまで減圧にして、イソプロピルアルコールのみを除去した。
正極活物質とイソプロピルアルコールの混合物からイソプロピルアルコールのみを除去する条件以外は実施例1と同様にして、実施例3の電池Cを作成した。
[実施例4]
実施例1と同様にして合成した、平均粒径が約10μmのLiNi0.82Co0.15Al0.03を用い、この正極活物質50gと、イソプロピルアルコール300mlとを混合し、室温で2時間、マグネチックスターラーを用いて攪拌した。この混合物を、ヌッチエと吸引びんを用いて吸引ろ過し、イソプロピルアルコールを除去した。
正極活物質とイソプロピルアルコールの混合物からイソプロピルアルコールを除去する条件以外は実施例1と同様にして、実施例4の電池Dを作成した。
[比較例1]
実施例1と同様にして合成した、平均粒径が約10μmのLiNi0.82Co0.15Al0.03を、イソプロピルアルコールとの混合をせずに、そのまま正極板に用いた以外は実施例1と同様にして、比較例1の電池Eを作成した。
実施例1〜4および比較例1の電池A〜Eをそれぞれ10個づつ用意し、各電池を室温において、700mAの定電流で4.2Vまで、さらに4.2Vの定電圧で3時間充電を行い、ついで700mAの定電流で2.75Vまで放電し、電池容量を確認した。その後、再び700mA定電流で4.2Vまで、さらに4.2V定電圧で3時間の充電を行ない、電池を25℃まで冷却した後、電池厚みを測定し、これを「保存前厚み」とした。その後、各電池を45℃の恒温槽中に30日間保存し、恒温槽から取り出して電池を25℃まで冷却した後、電池厚みを測定し、これを「保存後厚み」とした。
なお、角型非水電解質二次電池の膨れは、図1に示した最大面積の面CDHGと面ABFEで最大となる。そこで、電池の厚みは、面CDHGと面ABFEの中央部間の距離とし、この距離をマイクロメターで測定した。
電池厚みの測定結果を表1に示した。なお、各電池の厚みは、10セルの平均値を示し、また、「電池膨れ」は、保存前厚みに対する保存後厚みの増加率を示している。
Figure 2005219978
表1から、本願発明の実施例1〜3の電池膨れは、いずれも5%以下であり、実施例4の電池膨れは10%以下であったのに対し、比較例1の電池膨れは20%以上となった。このように、焼成後の粉末をイソプロピルアルコール中で攪拌し、その後、この粉末とイソプロピルアルコールの混合物からイソプロピルアルコールを除去する工程を経たリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いた本願発明の非水電解質二次電池の膨れは、本発明の工程を経ない従来のリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いた非水電解質二次電池に比べて、非常に小さくなることがわかった。
[実施例5〜11]
[実施例5]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNiOを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例5の電池Fを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))を用い、Li:Niの比が1:1となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例6]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.85Co0.15を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例6の電池Gを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、コバルト化合物として硝酸コバルト(Co(NO)を用い、これらの化合物をLi:Ni:Coの比が100:85:15となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例7]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.85Mn0.15を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例7の電池Hを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、マンガン化合物として水酸化マンガン(Mn(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Mnの比が100:85:15となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例8]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.85Fe0.15を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例8の電池Iを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、鉄化合物として水酸化鉄(Fe(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Feの比が100:85:15となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例9]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.82Mn0.15Al0.03を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例9の電池Jを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、マンガン化合物として水酸化マンガン(Mn(OH))、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウム(Al(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Mn:Alの比が100:82:15:3となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例10]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.82Fe0.15Al0.03を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例10の電池Kを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、鉄化合物として酸化鉄(FeO)、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウム(Al(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Fe:Alの比が100:82:15:3となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
[実施例11]
正極活物質として、LiNi0.82Co0.15Al0.03の代わりにLiNi0.82Zn0.15Al0.03を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例11の電池Lを作成した。
正極活物質はつぎの手順で合成した。リチウム化合物として水酸化リチウム(LiOH)、ニッケル化合物として水酸化ニッケル(Ni(OH))、亜鉛化合物として酸化亜鉛(ZnO)、アルミニウム化合物として水酸化アルミニウム(Al(OH))を用い、これらの化合物をLi:Ni:Co:Alの比が100:82:15:3となるように、ボールミルを用いて均一に撹拌混合し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間焼成した。
実施例5〜11の電池F〜Lをそれぞれ10個づつ用意し、各電池を、実施例1と同様の条件で、充放電、再充電の後、40℃の恒温槽中に30日間保存し、保存前後の電池厚みを測定した。電池厚みの測定結果を表2に示した。なお、各電池の厚みは、10セルの平均値を示した。
Figure 2005219978
表2から、本願発明の実施例5〜11の電池膨れは、いずれも5%以下となり、実施例1と同様に、電池の膨れは、比較例1に比べて、非常に小さくなることがわかった。したがって、正極活物質が一般式LiNiz(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表されるリチウムニッケル複合酸化物についても、本願発明の製造方法が有効であることがわかった。
[実施例12〜16]
[実施例12]
正極活物質と混合、攪拌するイソプロピルアルコールの代わりにエチルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例12の電池Mを作成した。
[実施例13]
正極活物質と混合、攪拌するイソプロピルアルコールの代わりにブチルアルコールを用いた以外は実施例1と同様にして、実施例13の電池Nを作成した。
[実施例14]
正極活物質と混合、攪拌するイソプロピルアルコールの代わりに、イソプロピルアルコールとエチルアルコールの体積比1:1混合溶媒を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例14の電池Oを作成した。
[実施例15]
正極活物質と混合、攪拌するイソプロピルアルコールの代わりに、イソプロピルアルコールとブチルアルコールの体積比1:1混合溶媒を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例15の電池Pを作成した。
[実施例16]
正極活物質と混合、攪拌するイソプロピルアルコールの代わりに、イソプロピルアルコールとエチルアルコールとブチルアルコールの体積比1:1:1混合溶媒を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例16の電池Qを作成した。
実施例12〜16の電池M〜Qをそれぞれ10個づつ用意し、各電池を、実施例1と同様の条件で、充放電、再充電の後、40℃の恒温槽中に30日間保存し、保存前後の電池厚みを測定した。電池厚みの測定結果を表3に示した。なお、各電池の厚みは、10セルの平均値を示した。
Figure 2005219978
表3から、本願発明の実施例12〜16の電池膨れは、いずれも5%以下となり、実施例1と同様に、電池の膨れは、比較例1に比べて、非常に小さくなることがわかった。したがって、正極活物質粒子と混合するアルコールの種類が異なる場合や2種類以上のアルコールを混合して用いた場合も、本願発明の製造方法が有効であることがわかった。
[実施例17]
正極活物質として、実施例1で用いたのと同じLiNi0.82Co0.15Al0.03を使用し、実施例1と同様に、この正極活物質とイソプロピルアルコールとを混合、攪拌し、自然蒸発によりイソプロピルアルコールのみを除去した。
得られた正極活物質粒子を平均粒径が約10μmとなるまで粉砕し、酸素雰囲気下において、750℃で16時間、再焼成し、室温まで冷却後、平均粒径が約10μmとなるまで粉砕した。
この再焼成以外は実施例1と同様にして、実施例17の電池Rを作成した。この電池Rを10個用意し、実施例1と同様の条件で、充放電、再充電の後、40℃の恒温槽中に30日間保存し、保存前後の電池厚みを測定した。電池厚みの測定結果(10セルの平均値)は、保存前厚みが4.24mm、保存後厚みが4.39mm、電池膨れは3.5%となり、実施例1の電池膨れ4.2%に比べて、かなり小さくなることがわかった。
この結果から、リチウムニッケル複合酸化物をアルコールと混合・攪拌後、アルコールのみを除去した後、再度焼成することにより、アルコールと反応して別の化合物に変化した微量成分が、リチウムニッケル複合酸化物粒子の表面にしっかりと結合し、リチウムニッケル複合酸化物粒子と電解液溶媒との直接の接触をより制限することができるものと推定される。
角型非水電解質二次電池の外観を示す図。
符号の説明
1 電池ケース
2 電池蓋
3 負極端子
4 絶縁体






Claims (3)

  1. リチウムを含む化合物とニッケルを含む化合物と遷移金属Mを含む化合物とを混合・焼成する、一般式LiNi(但し、0≦x≦1、0.5≦y≦1.0、0≦z≦0.5、MはCo、Al、Mn、Cr、Fe、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種)で表されるリチウムニッケル複合酸化物の製造方法において、焼成後のリチウムニッケル複合酸化物粉末をアルコール中で攪拌する工程と、前記粉末とアルコールの混合物から前記アルコールを除去する工程を経ることを特徴とするリチウムニッケル複合酸化物の製造方法。
  2. 前記アルコールを除去する工程を経た後、再度焼成することを特徴とする請求項1記載のリチウムニッケル複合酸化物の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の製造方法により得られたリチウムニッケル複合酸化物を正極活物質に用いることを特徴とする非水電解質二次電池。



























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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019503551A (ja) * 2015-12-31 2019-02-07 エコプロ ビエム カンパニー リミテッド 正極活物質の製造方法及びこれによって製造された正極活物質
WO2022071175A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 非水電解質二次電池
US11362333B2 (en) * 2019-01-23 2022-06-14 Ut-Battelle, Llc Cobalt-free layered oxide cathodes

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