JP2005218161A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接続された画像表示装置でのフレームの書き換えによる電流変化に起因して発生する電源部での音の発生を抑制した電源装置を提供する。
【解決手段】 電源装置10は、60Hzでフレームを書き換えて画像を表示するPDPに、出力端子T,Tを介して給電する。電源装置10は、出力電圧Voutをフィードバック制御する制御回路60を有する。制御回路60は、出力電圧Voutが入力されるとともに60Hzでの増幅度が1以下である誤差増幅器EAを有し、誤差増幅器EAの出力に基づいてフィードバック制御を行う。制御回路60は、60Hzの出力電圧Voutの変動に対しては応答しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関し、特に、フレームを書き換えて画像を表示する画像表示装置に使用される電源装置に関する。
電源装置は、例えば、PDPなどの大画面を有するプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す)に給電するために用いられることがある。かかるPDPでは、1画面はフレームによって構成され、1秒間に60フレームの書き換えを行って画像を表示している。すなわち、PDPでは、60Hzでフレームが書き換えられている。
通常、電源装置は、制御回路に出力電圧をフィードバックし出力電圧の安定化を行っている。一方、PDPでは、60Hzでフレームの表示及び書き換えが行われているために、PDPは、電源装置に対しては、負荷が60Hzで変動するパルス負荷となっている。とくに、PDPのように画面が大画面となる場合、大電力を必要とするので、この負荷変動に電源が応答すると、スイッチング素子や磁性部品等、電源内の多くの部分にこの負荷変動に起因した変調電流が流れる。これによって、人間の可聴周波数帯域内の音が発生することがあり、PDPを見ている人に対してはノイズとして聞こえ、視聴の際の妨害になっていた。
しかし、従来の画像表示用の電源装置では、フレームの書き換えに伴って生じる可聴周波数帯域内にある音に対しては、その発生を回路的に抑制する積極的な対策が採られていない。
そこで、本発明 は、フレームの書き換えに起因する音の発生を抑制した画像表示装置用の電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電源装置は、フレームを人間の可聴周波数帯域内の所定周波数で書き換えて画像を表示する画像表示装置用の電源装置であって、前記画像表示装置に接続される出力端子と、前記出力端子に現れる出力電圧に対してフィードバックし、前記電圧を安定化させる制御手段とを有し、前記制御手段は、前記フレームに書き換えに起因して生じる前記出力電圧の変化に対してはフィードバック制御を抑制することを特徴とする。
電源装置は、出力端子を介して画像表示装置に接続されて画像表示装置に給電する。電源装置からの給電により、画像表示装置は、フレームを人間の可聴周波数帯域内の所定周波数で書き換えて画像を表示している。また、電源装置は、制御手段により出力端子に現れる出力電圧をフィードバック制御している。出力電圧が、画像表示装置のフレームの書き換えに起因して変化しているとき、制御手段は、この出力電圧の変化に対するフィードバック制御を抑制する。従って、電源装置は、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答しない。
請求項2記載の電源装置は、請求項1記載の電源装置であって、前記フィードバック制御は、前記所定周波数でのループゲインが1以下であることを特徴とする。画像表示装置が、所定周波数でフレームを書き換えているとき、このフレームの書き換えに起因して生じる出力電圧の変化は、所定周波数でおきていると考えられる。制御手段は、所定周波数でのループゲインが1以下であるから、所定周波数で変化する出力電圧へのフィードバック制御を抑制する。従って、電源装置は、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答しない。
請求項3記載の電源装置は、請求項2記載の電源装置であって、前記制御手段は、前記出力電圧が入力される誤差増幅器を有し、前記制御手段は、前記誤差増幅器の出力に基づいて前記フィードバック制御を行い、前記誤差増幅器は、前記所定周波数での増幅度が1以下であることを特徴とする。
電源装置が、画像表示装置へ給電している時、出力端子に現れる出力電圧は、制御手段が有する誤差増幅器に入力される。誤差増幅器は、入力された出力電圧をフィードバック制御用の基準電圧と比較して、その差を所定増幅度で増幅して出力する。制御手段は、誤差増幅器の出力に基づいて出力電圧をフィードバック制御する。しかし、入力された出力電圧がフレームの書き換えに起因して変化しているとき、誤差増幅器は、フレームを書き換える所定周波数での増幅度が1以下であるから、かかる入力を基準電圧と比較した結果を増幅せずに出力する。これにより、制御手段では、フレームの書き換えに起因した出力電圧の変化に対するフィードバック制御が抑制される。その結果、電源装置は、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答しない。
請求項4記載の電源装置は、請求項1記載の電源装置であって、入力の交流電圧を整流平滑した整流平滑電圧と比例する電圧を前記制御手段に入力し、前記整流平滑電圧に含まれるリップル電圧に起因する出力リップル電圧を抑制することを特徴とする。この構成により、電源装置は、画像表示装置でのフレーム書き換え周期での電圧変化には応答しないながらも、リップルの少ない出力電圧を出力する。
請求項5記載の電源装置は、請求項1記載の電源装置であって、入力電圧を前記出力電圧に変換するスイッチング素子をさらに有し、前記制御手段は、前記出力電圧に基づき前記スイッチング素子に対してPWM制御を行っていることを特徴とする。制御手段は、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答せずに、入力電圧に対してPWM制御を行って出力電圧を生成する。
請求項6記載の電源装置は、請求項2記載の電源装置であって、前記誤差増幅器は、前記書き換え周波数の高調波成分での増幅度が1以下であることを特徴とする。誤差増幅器に、フレームを書き換える所定周波数の高調波成分に起因して変化する出力電圧を入力しても、誤差増幅器は、この高調波成分での増幅度が1以下であるために、この入力を基準電圧と比較した結果を増幅せずに出力する。これにより、制御手段では、所定周波数の高調波成分に起因して変化する出力電圧に対するフィードバック制御が抑制される。その結果、電源装置は、画像表示装置でのフレーム書き換え周期での電圧変化には応答しない。
請求項7記載の電源装置は、人間の可聴周波数帯域内にある所定周波数でフレームを書き換えて画像を表示するプラズマディスプレイ装置用の電源装置であって、入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング手段と、前記プラズマディスプレイ装置に接続される出力端子と、前記出力端子に現れる前記出力電圧をフィードバック制御し、前記出力電圧を安定化させる制御手段とを有し、前記制御手段は、前記出力電圧が入力される誤差増幅器を有して、前記誤差増幅器の出力に基づいて前記フィードバック制御を行い、前記誤差増幅器は、前記所定周波数での増幅度が1以下であることを特徴とする。
上記構成の電源装置は、出力端子を介して画像表示装置に接続されて画像表示装置に給電する。電源装置からの給電により、画像表示装置は、フレームを人間の可聴周波数帯域内の所定周波数で書き換えて画像を表示している。また、電源装置では、誤差増幅器が電源装置の出力電圧と基準電圧を比較して、その差、所謂誤差を所定増幅度で増幅し制御手段に出力する。制御手段は、誤差増幅器の出力に基づいてスイッチング手段を制御する。しかし、フレームの書き換えに起因して変化する出力電圧が入力されても、誤差増幅器のフレーム書き換え所定周波数での増幅度が1以下であるから誤差増幅は行われない。従って、電源装置は、画像表示装置でのフレーム書き換え周期での電圧変化には応答しない。
請求項8記載の電源装置は、請求項7記載の電源装置であって、入力の交流電圧を整流平滑した整流平滑電圧と比例する電圧を前記制御手段に入力し、前記整流平滑電圧に含まれるリップル電圧に起因する出力リップル電圧を抑制することを特徴とする。この構成により、電源装置は、画像表示装置でのフレーム書き換え周期での電圧変化には応答しないながらも、リップルの少ない出力電圧を出力する。
本発明の請求項1及び2記載の電源装置は、この電源装置に接続された画像表示装置でのフレームの書き換えによる影響を受けずに出力電圧を安定化させているので、電源装置内を流れる電流が、フレームを書き換える所定周波数で変調されることを防止する。従って、かかる変調電流が電源装置の電気部品を流れることによって生じる音の発生を防止する。
本発明の請求項3記載の電源装置は、誤差増幅器が、画像表示装置でのフレームに書き換えに起因して変化する出力電圧と基準電圧とを比較して得られた結果を増幅せずに出力するので、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答しない。
本発明の請求項4記載の電源装置は、リップルの少ない一定レベルの出力電圧を出力端子から画像表示装置に向けて出力できる。
本発明の請求項5記載の電源装置は、画像表示装置でのフレームの書き換え周期での電圧変化には応答しない。
本発明の請求項6記載の電源装置では、画像表示装置でのフレームの書き換えに起因して変化する出力電圧に、フレームを書き換える所定周波数の高調波成分が含まれていたとしても、電源装置は、画像表示装置でのフレーム書き換え周期での電圧変化に応答しない。
本発明の請求項7記載の電源装置では、誤差増幅器が、画像表示装置でのフレームに書き換えに起因して変化する出力電圧と基準電圧とを比較して得られた結果を増幅せずに出力して、制御手段では、かかる出力の変化に対してはフィードバック制御が実質的に行われないので、電源装置内を流れる電流が、フレームを書き換える所定周波数で変調されることを防止する。従って、所定周波数で変調された電流が電源装置内の電気部品を流れることによって生じる音の発生を防止する。
本発明の請求項8記載の電源装置は、リップルの少ない一定レベルの出力電圧を出力端子から画像表示装置に向けて出力できる。
本発明の電源装置を、図1乃至図2を参照しながら説明する。図1に、本発明の一実施の形態である電源装置10を示す。電源装置10は、入力側から出力側に向けて、第1の整流回路20と、変圧回路30と、第2の整流回路40と、平滑回路50と、制御回路60とからなる。
第1の整流回路20は、電源装置10に商用電源などから交流が入力される場合に、入力される交流電圧を整流し、例えばダイオードブリッジからなる。第1の整流回路20は、端子T,Tを介して電力源PSに接続される。電力源PSからの交流電圧Vinは、端子T,Tを介して第1の整流回路20に入力されて整流され、端子T、Tの間に直流電圧Vinとして出力される。なお、端子Tは、基準電位Gに接続されている。また、第1の整流回路20から出力される直流電圧Vinの変動を平滑にするために、端子T、Tの間に、コンデンサCが接続されている。
変圧回路30は、第1の整流回路20から入力される電圧Vinを変圧し、1次コイルNと、2次コイルNと、1次コイルNを流れる電流のオン・オフを切り替えるスイッチSとからなる。1次コイルNは、スイッチSと直列に接続され、さらに、端子Tと端子Tとの間に接続されている。スイッチSは、例えばMOS−FETからなり、ドレイン端子が1次コイルNに接続され、ソース端子が端子Tに接続され、ゲート端子が制御回路60に接続されている。一方、2次コイルNは、1次コイルNと同一のコアに巻回されている。2次コイルNの両端子T,Tには、1次側の入力電圧に応答して1次コイルN及び2次コイルNの巻線比に応じた電圧が出力として現れる。
第2の整流回路40は、変圧器30の出力側に接続されている。第2の整流回路40は、ダイオードDからなり、変圧回路30の出力を整流する。平滑回路50は、整流回路40の出力側に設けられて、コンデンサCからなり、整流電圧を平滑して出力する。そして、平滑回路50の出力側にある端子T,Tに現れる電圧Voutが、電源装置10の出力電圧になる。なお、端子Tは、基準電位Gに接続されている。さらに、端子T,Tは、電源装置10の出力端子として、画像表示装置DPの給電端子に接続される。
制御回路60は、出力電圧Voutをフィードバック制御する。制御回路60には、端子T,Tに現れる出力電圧Voutが入力され、スイッチSに対してゲートパルスを出力して、出力電圧VoutのPWM制御を行う。図2に、制御回路60の詳細を示す。
制御回路60は、図2に示すように、2つのオペアンプ100,102と、発振器104とからなる。オペアンプ100は、反転入力端子が抵抗Rを介して端子Tに接続され、非反転入力端子には基準電圧源Vrefが接続されている。オペアンプ100の出力端子は、オペアンプ102の反転入力端子に接続されている。さらに、オペアンプ100の反転入力端子と出力端子との間に、コンデンサC10と抵抗Rとが並列に接続されている。従って、オペアンプ100は、抵抗R,R、基準電圧源Vref、コンデンサC10と共に誤差増幅器EAを構成している。誤差増幅器EAの増幅率Aは、理想的には、
1/((1+R+JωC)/R
となり、抵抗R,Rの抵抗値とコンデンサC10の容量とによって決まり、さらには周波数の関数であり、周波数が高くなるに従い増幅率は低下する。
なお、本実施例の電源装置10は、画像表示装置DPに接続されて同装置に給電するので、増幅度Aは、図3に示すように、60Hzで1以下となる周波数特性を有する。抵抗Rと並列に接続されたコンデンサC10は、誤差増幅器EAの増幅度Aを60Hzで1以下とするために誤差増幅器EAに設けられている。また、誤差増幅器EAの60Hzでの増幅度Aが1以下であることから、制御回路60が行うフィードバック制御のループゲインは、フレームを書き換える60Hzの周波数では1以下に設定されている。
上記構成により、誤差増幅器EAは、出力電圧Voutが入力されると、出力電圧Voutを基準電圧Vrefと比較し、その差(Vout−Vref)を増幅度Aで増幅して出力電圧Vとして出力する。すなわち、出力電圧Vは、出力電圧Voutの基準電圧Vrefからの変位量に応じて増減する。
オペアンプ102は、反転入力端子がオペアンプ100の出力端子に接続され、非反転入力端子には発振器104が接続されている。また、オペアンプ102は、出力端子がスイッチSのゲート端子に接続されている。発振器104は、所定周期Tの三角波を生成し、オペアンプ102に供給する。
従って、オペアンプ102は、反転入力端子に入力されるオペアンプ100の出力電圧Vと発振器104から入力される三角波とを比較して、出力電圧Vが三角波のレベル以上となる時にのみ、所定レベルVを有するゲートパルスPをオペアンプ102からスイッチSに向けて出力する。故に、ゲートパルスPのデューティは、出力電圧Voutに応じて変化する。
このようにして生成されたゲートパルスPがスイッチSに印加されると、スイッチSは導通状態になって、1次コイルNに電流が流れ、2次コイルNに電圧が誘起される。一方、スイッチSにゲートパルスPが印加されないと、スイッチSは開放した状態を維持するので、1次コイルNには電流が流れない。従って、2次コイルNには電圧が誘起されない。このように、制御回路60は、ゲートパルスPのデューティを調整してスイッチSの開閉を制御することによって、出力電圧Voutに対してPWM制御を行っている。
上記のように、電源装置10は、構成されて、出力端子T,Tに接続された画像表示装置DPに給電する。
次に、上記電源装置10を画像表示装置DPに接続して使用する際の動作について、図1、図2、及び図4に基づいて説明する。
画像表示装置DPは、例えば画面の大きさに対応した所定画素数からなるPDPを備える。PDPは、フレームを60Hzで書き換えて画像を表示している。従って、PDPでは、発光させるために放電している時は、電流が流れ、放電をしていない時は、電流が流れないので、電源装置10にはパルス状の負荷電流Ioutが流れている。図4(a)に負荷電流Ioutを示す。すなわち、電源装置10に接続されたPDPは、周期1/60秒でフレームを書き換えているので、PDPでは、1/60秒を1周期として、負荷電流Ioutが例えば1/120秒間流れ、残りの1/120秒間は負荷電流Ioutが殆ど流れないという現象が繰り返されている(図4(a)参照)。なお、1周期における負荷電流Ioutが流れる期間は、PDPでの画像の表示方法に応じて変化する。
一方、電源装置10では、電力源PSから入力された交流電圧は、第1の整流回路20によって整流され、次に変圧回路30によって変圧される。さらに、変圧回路30の出力は、第2の整流回路40及び平滑回路50を介して、端子T,Tから電源装置10の出力電圧VoutとしてPDPに印加される(図4(b)参照)。出力電圧Voutは、制御回路60によって基準電圧Vrefを目標値としてフィードバック制御されているが、負荷電流Ioutの周期1/60秒で生じるオン・オフの影響を受けて、以下のように変動することが分かっている。通常、負荷電流Ioutが流れ始めると、出力電圧Voutは低下し始め、負荷電流Ioutが実質的に流れなくなると、出力電圧Voutは上昇を開始する。また、出力電圧Voutの変動は、PDPでの画像の表示を継続している間は常時発生している。すなわち、出力電圧Voutには、振幅が|ΔV|となる周波数60Hzの信号が重畳されていると考えられる。
電源装置10では、制御回路60によるフィードバック制御を行っているために、出力電圧Voutは、誤差増幅器EAに入力される。しかし、誤差増幅器EAは、図3に示すように、60Hzでの増幅度Aが1以下であるから、60Hzで生じている出力電圧Voutの変動|ΔV|は、誤差増幅器EAに入力されるが、基準電圧Vrefとの差を増幅しない。従って、誤差増幅器EAの出力電圧Vは、60Hzで生じている変動の影響を受けない(図4(c)参照)。
一方、発振器104は、所定周期Tの三角波を生成し、この三角波はオペアンプ102の非反転入力端子に入力されている。オペアンプ102では、誤差増幅器EAからの出力電圧Vに応じて、ゲートパルスPのデューティが決められる。例えば、出力電圧Vが三角波のレベル以上となる時にのみVを有するゲートパルスPが、オペアンプ102からスイッチSに出力され、電源装置10からの出力電圧VoutのPWM制御を行う。
このように、電源装置10に接続されたPDPが、フレームを60Hzで書き換えるために、その影響で出力電圧Voutが60Hzで変動しても、制御回路60は、フレームの書き換えの影響を受けずに出力電圧Voutのフィードバック制御を行うことができる。
例えば、誤差増幅器EAの動作が、PDPでのフレームの書き換えの影響を受ける場合を比較例として、図5を参照しながら考える。この場合、誤差増幅器EAは、コンデンサC10を持たないので、60Hzでの増幅度Aが誤差増幅器EA内の2つの抵抗R、Rの抵抗値で決まる増幅度(R/R)になっていると仮定する。比較例においても、電源装置10には、PDPが接続されているので、フレームの書き換えに伴って負荷電流Ioutは、60Hzで間欠的にPDPを流れている(図5(a)参照)。このため、出力電圧Voutには、振幅が|ΔV|となる周波数60Hzの信号が重畳される変化が生じている(図5(b)参照)。
電源装置10では、制御回路60によるフィードバック制御を行っているために、出力電圧Voutは、誤差増幅器EAに入力される。誤差増幅器EAでは、入力された出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの差を増幅して出力電圧Vとして出力する。従って、オペアンプ100に入力される出力電圧Voutは、60Hzで周期的に振幅、|ΔV|の変動を繰り返すために、誤差増幅器EAの出力電圧Vも同様に60Hzで周期的に変化することになる(図5(c)参照)。
この出力電圧Vがオペアンプ102に入力されると、発振器104からの三角波と出力電圧Vとの大小関係に応じて、ゲートパルスPのデューティが決められる(図5(d)参照)。比較例では、出力電圧Vが60Hzでレベル|ΔV|の変動を繰り返すので、三角波と出力電圧Vとの差によって画定されるゲートパルスPのデューティは、60Hzの変調を受けることが分かる(図5(e)参照)。そして、60Hzの変調を受けたゲートパルスPが、オペアンプ102からスイッチSに出力され、電源装置10からの出力電圧VoutのPWM制御を行うことになる。
このようにして、60Hzの変調を受けたゲートパルスPによりPWM制御を行うと、スイッチSのみならず、変圧回路30にも60Hzで変調された電流が流れることになる。そして、これが原因で、特に変圧回路30から60Hzの音が発生してしまい、PDPを鑑賞する視聴者の妨げになっていた。また、このようにして発生した音が、電源装置10を構成する基板と共鳴した場合は、さらに音量の大きな音の発生につながっていた。
かかる比較例に対し、本発明では、誤差増幅器EAの増幅度を60Hzでは1以下にして、制御回路60が出力電圧Voutに対して行うフィードバック制御のループゲインを60Hzでは1以下にすることによって、PDPを書き換える60Hzの周波数に起因した出力電圧Voutの変動に対するフィードバック制御を抑制している。このため、電源装置10は、フレームの書き換えによる影響を受けずに出力電圧Voutに対してフィードバック制御を行えるので、フレームの書き換えに伴って変調された電流が、電源装置10内を流れるのを防止できる。その結果、変圧回路30や装置10を構成する基板などからの音の発生を防止できる。
このように、電源装置10に接続されたPDPが、フレームを60Hzで書き換えるために、その影響で出力電圧Voutが60Hzで変動しても、制御回路60は、フレームの書き換えの影響を受けずに出力電圧Voutのフィードバック制御を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による電源装置10Aを、図6を参照しながら説明する。電源装置10Aは、入力側から出力側に向けて、第1の整流回路20と、変圧回路30と、第2の整流回路40と、平滑回路50と、制御回路60Aとからなる。制御回路60A以外の回路は、第1の実施の形態で記載した電源装置10の対応する構成要素と同一であるから、その詳細な説明は省略する。また、図6において、第1の実施の形態の電源装置10に対して、同一の構成要素には、同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
制御回路60Aは、2つのオペアンプ100,102Aと、発振器104とからなる。オペアンプ100は、図1に示すオペアンプ100と同様に、抵抗R,R、基準電圧源Vref、コンデンサC10と共に誤差増幅器EAを構成している。誤差増幅器EAは、抵抗R,R及びコンデンサC10によって画定される増幅度Aを有する。
オペアンプ102Aは、反転入力端子が、誤差増幅器EAの出力端子に抵抗Rを介して接続されると共に、抵抗Rを介して基準電位Gに接続されている。さらに、オペアンプ102Aの反転入力端子は、抵抗Rを介して端子T、すなわち、第1の整流回路20の高電位側の出力端子に接続されている。また、オペアンプ102Aの非反転入力端子は、発振器104を介して基準電位Gに接続され、出力端子は、スイッチSのゲート端子に接続されている。このように、誤差増幅器EAに対して抵抗R、R、Rを用いてオペアンプ102Aを接続することによって、制御回路60Aは、フィードフォワード制御回路を構成する。
電源装置10Aでは、電力源PSに商用電源を用いる場合、第1の整流回路20からの直流出力Vに、商用電源から供給される50/60Hzの交流周波数に起因したリップル(100/120Hz)が重畳することがある。従って、このリップルが重畳された状態で、出力電圧Voutが端子T,Tから画像表示装置DPに向けて出力されると、PDPでの画像のちらつきなど、画像表示装置DPにて表示される画像の画質を低下させることがある。
第1の実施の形態で記載した制御回路60では、フレームを書き換える60Hzの周波数に起因した出力電圧Voutの変動には応答しないように構成していた。しかし、第2の実施の形態に記載する制御回路60Aでは、100/120Hzのリップルが重畳された変圧前の直流電圧Vinを、抵抗Rを介して直接オペアンプ102Aの反転入力端子に入力させることによって、出力電圧Voutに重畳された100/120Hzのリップルを除去できる。
このように、出力電圧Voutを制御する制御回路を、フィードフォワード制御回路で構成することによって、PDPのフレームの書き換えに起因した出力電圧Voutの変動に対する応答性を抑制しながらも、商用電源の交流周波数に起因した入力電圧Vinの100/120Hzのリップルを除去できる。
なお、上記の実施の形態では、制御回路60、60Aのフレームを書き換える周波数でのループゲインを1以下にするために、オペアンプ100の反転入力端子と出力端子との間に接続された抵抗RにコンデンサC10を並列に接続したが、この構成に変えて、EAの前段に、出力電圧Voutから60Hzの変動を除去するフィルタを設けても良い。
さらに、上記実施の形態では、画像表示装置DPでのフレームの書き換えは60Hzであるとして説明したが、本発明は、フレームの書き換えが、人間の可聴周波数帯域内にある任意の周波数で行われる画像表示装置に接続される任意の電源装置に適用可能である。
また、上記実施の形態では、画像表示装置としてPDPに給電する電源装置について説明したが、本発明は、PDPに限定されず、フレームの書き換えによって画像を表示する任意の画像表示装置用の電源装置に適用可能である。
なお、電力源PSとして、直流電源を使用することもできる。この場合は、電源装置10に直流電圧が直接供給されるので、整流は不要になる。従って、第1の整流回路20を電源装置10に設ける必要がなくなる。
本発明の第1の実施の形態である電源装置を示す構成図である。 図1に示す電源装置に用いられる制御回路の詳細を示す構成図である。 制御回路の増幅度の周波数特性を示す。 図1に示す電源装置の動作を説明する電圧波形図である。 比較例の電源装置の動作を説明する電圧波形図である。 本発明の第2の実施の形態である電源装置を示す構成図である。
符号の説明
10 電源装置
,T 出力端子
60 制御手段
DP 画像表示装置
EA 誤差増幅器

Claims (8)

  1. フレームを人間の可聴周波数帯域内の所定周波数で書き換えて画像を表示する画像表示装置用の電源装置であって、
    前記画像表示装置に接続される出力端子と、
    前記出力端子に現れる出力電圧に対してフィードバック制御し、前記出力電圧を安定化させる制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記フレームの書き換えに起因して生じる前記出力電圧の変化に対してはフィードバック制御を抑制することを特徴とする電源装置。
  2. 前記フィードバック制御は、前記所定周波数でのループゲインが1以下であることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御手段は、前記出力電圧が入力される誤差増幅器を有し、
    前記制御手段は、前記誤差増幅器の出力に基づいて前記フィードバック制御を行い、
    前記誤差増幅器は、前記所定周波数での増幅度が1以下であることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 入力の交流電圧を整流平滑した整流平滑電圧と比例する電圧を前記制御手段に入力し、前記整流平滑電圧に含まれるリップル電圧に起因する出力リップル電圧を抑制することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 入力電圧を前記出力電圧に変換するスイッチング素子をさらに有し、
    前記制御手段は、前記出力電圧に基づき前記スイッチング素子に対してPWM制御を行っていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 前記誤差増幅器は、前記所定周波数の高調波成分での増幅度が1以下であることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  7. 人間の可聴周波数帯域内にある所定周波数でフレームを書き換えて画像を表示するプラズマディスプレイ装置用の電源装置であって、
    入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング手段と、
    前記プラズマディスプレイ装置に接続される出力端子と、
    前記出力端子に現れる前記出力電圧をフィードバックし、前記出力電圧を安定化させる制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記出力電圧が入力される誤差増幅器を有して、前記誤差増幅器の出力に基づいて前記フィードバック制御を行い、
    前記誤差増幅器は、前記所定周波数での増幅度が1以下であることを特徴とする電源装置。
  8. 入力の交流電圧を整流平滑した整流平滑電圧と比例する電圧を前記制御手段に入力し、前記整流平滑電圧に含まれるリップル電圧に起因する出力リップル電圧を抑制することを特徴とする請求項7記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014082925A (ja) * 2012-09-28 2014-05-08 Yokogawa Electric Corp スイッチング電源装置およびスイッチング電源装置の回路設計方法

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