JP2005217987A - 色分解データ生成方法および画像処理装置 - Google Patents

色分解データ生成方法および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 色分解データ生成において、特色色材を用いる場合に効果的に色再現範囲を拡大することを可能とする。
【解決手段】 特色の色相において、最大彩度より高明度側で、特色のインクを用いた方が全明度範囲で彩度が高い場合は(S404)、その特色インクのみを用いる、色分解データのテーブルを作成する(S405)。一方、特色インクそれぞれの色相の最大彩度より高明度の範囲で、特色インクのみを用いてグラデーションの色を構成する場合より基本4色のうち同色相を再現するインクの組み合わせ(混色)を用いて作成した方が彩度が高い明度範囲(S404)およびそれより低い明度範囲では、特色インクにそれと同じ色相を再現する基本4色の組み合わせ(混色)を用いる、色分解テーブルを作成する(S406)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、色分解データ生成方法および画像処理装置に関し、詳しくは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の基本の4色に加えてレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)などの特色の色材を用いる場合のそれらに対応した色分解データの生成に関するものである。
カラープリンタなど印刷装置で用いる色分解データの生成処理をもしくはその生成に用いられる色分解テーブルの作成では、パッチの測色結果に基づいて色分解データを決定するが、例えば、ある色(R,G,B)を再現する色分解データの組合せ(Y,M,C,K)は一意に決定できない。このため、従来、色分解データの生成もしくは色分解テーブルの作成では、この組合せを一意に決定するための所定の条件が用いられる。
例えば、特許文献1には、Y=0、M=0、C=0、K=maxのそれぞれの条件で目標色を実現するY、M、C、Kの組み合わせのうち、Kの量が最大となる組合せにおけるKの量をKmaxとして求め、また、Y=max、M=max、C=max、K=0のそれぞれの条件で目標色を実現するY、M、C、Kの組み合せのうちKの量が最小になる組み合わせにおけるKの量をKminとして求めた後、これらKmaxとKminとの間のK量として滑らかに変化するKnewを決定することが記載されている。そして、このようにして組合せが定められた総ての目標色のデータに基づき、目標機器からの入力信号値(R、G、B)に対するY、M、C、Kの組み合わせを格子点データとするルックアップテーブル(LUT)を作成している。
一方、最近のカラープリンタなどのカラー印刷装置では、再現できる色域を拡張するなどの目的でイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの基本色に加え、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、オレンジ(O)などの特色の色材を用いたものが知られている。これら特色の色材によって、特に高い彩度や明度で印刷を行うことができ、これにより、基本4色の色材を用いた場合と較べてより広い色域を実現することが可能となる。
特開平6−242523号公報
しかしながら、一般的に、特色インクなどの特色色材を用いる場合の再現特性は、特色インクの色が含まれる色相において、色成分として特色インクのみを使用した場合、一次色で使用する特色インクのほうが画像の高明度においては彩度が高くなるものの、明度の低いシャドー部分においては基本4色のうち2色を混色して特色インクと同色相の色を再現した方が、彩度が高くなる傾向にある。
このような、特色色材を用いる場合の色再現特性を考慮した色分解テーブルの作成は、特色色材を用いていない上記特許文献1には開示されていない。
本発明は、上述した特色色材を用いる場合の色再現特性に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、色分解データ生成において、特色色材を用いる場合に効果的に色再現範囲を拡大することを可能とする色分解データ生成方法および画像処理装置を提供することにある。
そのために本発明では、基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成するための色分解データ生成方法であって、特色の色が含まれる色相において所定のグラデーションをなす複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷する特色単色印刷と、前記複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷する基本混色印刷とによる、それぞれ複数のパッチの測色結果を用意し、前記特色単色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度と、前記基本混色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度を比較し、該比較において、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の色分解データを生成する、ステップを有したことを特徴とする。
また、基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成する画像処理装置であって、特色の色が含まれる色相において所定のグラデーションをなす複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷する特色単色印刷と、前記複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷する基本混色印刷とによる、それぞれ複数のパッチの測色結果を用意し、前記特色単色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度と、前記基本混色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度を比較し、該比較において、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の色分解データを求める、処理に基づいて作成された色分解テーブルを用い、前記基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成することを特徴とする。
以上の構成によれば、特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷するパッチの彩度が、特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷するパッチの彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前者による彩度が後者による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる上記基本色の組を含む色材の色分解データを生成するので、印刷の色再現においてそれぞれ彩度が高くなる方の色材を用いるように色分解データを生成することができる。
その結果、色分解データ生成において、特色の色材を用いる場合に効果的に色再現範囲を拡大することを可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の基本4色と、G(グリーン)およびB(ブルー)の特色2色の、計6色のインクを色材として用いるカラープリンタの印刷データを生成する色変換の1つとして、上記6色の色分解データを生成する。
図1は、本発明の一実施形態に係る、色分解データ生成のための処理を機能によって示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における色分解データ生成の処理では、単色測定101によって、GおよびBの特色インクをそれぞれ単色で使用した場合の明度および彩度を測定する。また、基本混色測定102によって、基本4色を用いてそれぞれの特色インクと同色相の色を混色で再現した場合の明度および彩度を測定する。例えば、Gインクと同色相の色であればYとCの混色で、また、Bインクと同色相の色であればMとCの混色でそれぞれ再現した場合の明度および彩度を測定する。単色測定101および基本混色測定102それぞれの実際の測定は、図2、図3にて後述されるように、分光光度計を有した測色器によって測色され、その測色データに基づいて彩度および明度を求めるものである。
特色色相比較103は、単色測定101および基本混色測定102によりそれぞれ得られた測定データを比較する。そして、特色色相インク色分解104は、特色色相比較103により得られた比較データに基づいて、特色インクの色相のグラデーションにおける各インクの色分解データを生成する。
図2は、図1にて説明した色分解データの生成を実行するコンピュータによる画像処理装置を含んだ印刷システムを模式的に示す図である。同図において、201は分光光度計を示し、上記の単色測定101および基本混色測定102の処理を行う測色器を構成する。すなわち、この測色器によって、特色のGインクおよびBインクそれぞれを単独で用いて複数段階の階調値について印刷したパッチや、上記特色それぞれの色相を上述のように混色で再現する2つのインクを用いて複数段階の階調値について印刷したパッチを測色し、単色測定101および基本混色測定102による測定データを得ることができる。
202はコンピュータとしてのパーソナルコンピュータを示す。パーソナルコンピュータ202は、分光光度計201などから画像信号を入力し、その編集、保管することができる。また、パーソナルコンピュータ202は、ここで得られた画像信号情報をディスプレイ203に表示させたり、プリンタ204から印刷出力させたりすることができる。このパーソナルコンピュータ202における処理では、ユーザーによるその指示入力等をキーボードおよびポインティングデバイス313を用いて行うことができる。本実施形態では、このパーソナルコンピュータ202は所定のプログラムに従い、図1に示した処理で、その詳細が後述される色分解データ生成処理を実行する。なお、この色分解処理は、本実施形態のようにパーソナルコンピュータなどの情報処理装置において実行してもよいが、プリンタや複写機などの印刷装置において実行してもよいことはもちろんである。本明細書では、このように実行する主体の装置がどのようなものであるかを問わず、本発明を適用した色分解データの生成を行う装置を画像処理装置と言う。
本実施形態の印刷装置であるプリンタ204は、インクジェット方式のインクジェットヘッドを備えたものである。従って、色材としてY、M、C、Kの基本4色およびBおよびGの2つの特色それぞれのインクを用いる。なお、印刷方式としてはこのようなインクジェット方式に限られず、例えば、色材としてトナーを用いた電子写真方式であってもよい。また、印刷装置は、プリンタの形態だけでなく複写機など、基本4色に加えて特色の色材を用いる装置であればどのような形態のものであってもよい。
図3は、図2の構成における主要部を機能モジュールのブロックとして示す図である。同図において、303は、同図に示す各機能ブロックの動作、処理を制御し、あるいはその内部の以下に示す所定のメモリなどに記憶されたプログラムを実行するCUPを示す。CPU303は、このプログラムの実行によって、図4にてその詳細が後述される色分解データ生成処理を実行する。304は、色分解データ生成処理などの画像処理プログラム等を記憶するROMを示す。305はCPU303による処理実行のワークエリアとして用いられ、また、一時的にプログラムや処理対象の画像データを格納するRAMを示す。306は処理対象の画像を表示したり、ユーザーに対して処理にかかるメッセージを表示したりするディスプレイ203の表示制御を行うディスプレイ制御装置である。
301は、ユーザーが各種マニュアル指示等を入力するためのマウス及びキーボード313とコンピュータシステム202との間でデータ、信号の授受を行うためのインターフェース(I/F)、302は、コンピュータシステム202と分光光度計201等の画像入力機器との間で同様にデータ等の媒介を行うインターフェース(I/F)をそれぞれ示す。307は、コンピュータシステム202とカラープリンタ204との間でデータ等の授受を行うインターフェース(I/F)を示す。
308は、RAM305等に転送されるプログラムや画像データを予め格納したり、処理後の画像データを保存したりすることのできるハードディスク(HD)を示す。309は、コンピュータシステムの各所に保持する様々なデータを外部機器へ伝送したり、外部機器からの様々なデータを受信したりする事が可能なモデムやネットワークカード等の伝送機器314とコンピュータシステムとの間でデータの授受を行うインターフェース(I/F)を示す。310は、外部記憶媒体の一つであるCD(CD−R/CD−RW/DVD)に記憶されたデータを読み込み、あるいは書き出すことを行うためのCDドライブを示す。311は、CDドライブ310と同様にFDからの読み込み、FDへの書き出しを行うためのFDドライブを示す。なお、CD,FD,DVD等に画像編集用のプログラム、あるいはプリンタ情報等が記憶されている場合には、これらのプログラムをHD308上にインストールし、必要に応じてRAM305に転送されるようにすることができる。312は、外部ライン入力315やマイクが接続され、音声データを入力するためのサウンドインターフェース(I/F)を示す。
図4は、図1〜図3にて以上説明した構成による、本実施形態の色分解データ生成処理の手順を示すフローチャートである。この図4に示すフローチャートの手順を記述したコンピュータが実行可能なプログラムは、上述したように予めROM304に格納しておくことができる。あるいは、予めハードディスク308に格納されているプログラムをRAM305上に読み込んだ後、CPU303によりそのプログラムを実行してもよい。
本実施形態の色分解データ生成処理は、まず、ステップS401においては、特色のBインクおよびGインクそれぞれの色が含まれる色相について、所定のグラデーションをなす複数のパッチを基本的に混色によらないで印刷する。例えば、Bインクのブルーの色相においては、最大彩度の色より明度の高い領域では、ブルーと同色相の色を混色によって構成するMインクとCインクを使用せずBインクのみを用いる。また、最大彩度からシャドー側(低明度側領域)では補色成分となるYインクおよびGインクとKインクを用いてパッチを印刷する。ここで、所定のグラデーションとは、上記の色相、彩度、明度を規定する空間(例えば、L)で、特色の色相において一定の階調変化をするものとして規定されるものであり、上記所定のグラデーションをなす複数のパッチは上記階調変化に対応した階調値に基づいて印刷されるものである。
上記のように印刷された各パッチの明度および彩度を、分光光度計201を用いて測色する。測色されたデータは後の処理のため、RAM305に記憶されるか、容量が大きい場合はハードディスク308なども利用される。なお、実際には、BインクまたはGインクと、それらの補色インクおよびKインクの所定の階調値の組み合わせについて印刷したパッチの側色値のうち、ブルーまたはグリーンの色相における上記所定のグラデーションをなすものを選んでそれらの明度値と彩度値をデータとして格納する。また、本処理が起動される前に、これらのデータが予め用意されてRAMなどに記憶されていて、本色分解データ生成処理ではそれらを読み出して用いる。これは、次のステップS402で求められる混色の場合の明度および彩度についても同様である。
次のステップS402では、ステップS401と同様に、特色のBインクおよびGインクそれぞれの色相における上記所定のグラデーションをなす複数のパッチを、混色によって印刷する。例えば、Bインクのブルーの色相において、最大彩度の色より明度の高い領域ではCインクおよびMインクを用い、最大彩度からシャドーにかけてはさらに補色成分となるYインクおよびGインクとKインクを使用してパッチを印刷する。そして、同様に、各パッチの明度および彩度を分光光度計201を用いて測色する。測色されたデータは後の処理のため、RAM305に記憶されるか、容量が大きい場合はハードディスク308なども利用される。
ステップS403では、ステップS401およびステップS403でそれぞれ求めた、特色インクの色相それぞれのグラデーションをなす単色(S401)と混色(S402)の測色データについて、ホワイト(最も高い明度)からプライマリブラック(最も低い明度)までの全明度範囲で彩度を比較する。比較された、彩度の高低のデータは、後の処理のため、RAM305に記憶される。
そして、ステップS404では、ステップS403における比較結果に基づき、特色の色相それぞれにおける色ついて、単色インクを色成分として用いた方が全明度範囲で彩度が高い場合と、基本4色のインクによる混色インクの組み合わせを色成分として用いた方が彩度が高くなる部分が存在する場合とに分ける。ここで、特色を単色で使用したほうが全明度範囲で彩度が高い場合、ステップS405へ進み、基本4色のうち同色相を再現するインクの組み合わせを色成分として使用した方が彩度が高くなる部分が存在する場合は、ステップS406へ進む。
ステップS405では、特色の色相それぞれにおいて、最大彩度より高明度側ではその特色インクのみを用いる、色分解データのテーブルを作成する。すなわち、グラデーションを構成する各測色データのパッチを形成する色成分の階調値を色分解データとする。作成されたグラデーションを構成する色分解テーブルは、RAM305に記憶されるか、容量が大きい場合はハードディスク308なども利用される。
一方、ステップS406では、特色インクそれぞれの色相の最大彩度より高明度の範囲で、特色インクのみを用いて上記グラデーションの色を構成する場合より基本4色のうち同色相を再現するインクの組み合わせ(混色)を用いて作成した方が彩度が高い明度範囲およびそれより低い明度範囲では、特色インクにそれと同じ色相を再現する基本4色の組み合わせ(混色)を加えて用いる、色分解テーブルを作成する。このように作成された高明度側のグラデーションを構成する色分解テーブルは、RAM305に記憶されるか、容量が大きい場合はハードディスク308なども利用される。
次に、ステップS407において、ステップS405またはステップS406において作成された、最大彩度より高明度側の色分解データを基に、最大彩度より低明度側のシャドー部分の色相について、色分解テーブルを作成する。例えば、ブルーの色相であれば、上記高明度側で用いたインクに加えて、補色成分となるYインクおよびGインクとKインクを用いる、色分解テーブルを作成する。作成されたインク分解のテーブルは、RAM305に記憶されるか、容量が大きい場合はハードディスク308なども利用される。
最後に、ステップS408において、ステップS405またはステップS406で作成された最大彩度より高明度側の色分解データと、ステップS407において作成された最大彩度より低明度側のインク分解値を結合し、特色インクの色相それぞれにおけるグラデーションの色分解データを完成させる。
なお、特色以外の他の所定の色相、例えば、Y、M、Cそれぞれのインクの色相についても、色分解データを作成する。この場合は、図4に示した単色と混色の場合の比較は行わず、例えば、それぞれの色相で、印刷したパッチのうち、最大彩度のものを選択してそれを構成するインクの(の階調値の)組み合わせを色分解データとする。そして、以上のように求めた色相の色ではない色の色分解データについては、公知の補間演算によって求める。また、それぞれの色分解データは、上述した彩度、明度、色相を規定する空間(例えば、L)を介して対応付けられる、例えば、R、G、Bの値の組み合わせによって指定して、出力させることができる。ステップS408を終えると、一連の作業を終える。
以上説明した本実施形態の色分解データ生成方法によれば、特色インクを用いた場合に、階調性を良好に維持しつつ、効果的に彩度など色域を拡大することが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、特色の色相およびその他の所定の色相の色分解データを求めておき、この6つの色相に含まれない色の色分解データは、上記6色相の色分解データに基づいてその都度補間によって計算するものとしたが、本発明の適用はこの形態に限るものではない。すなわち、これら上記の色相の色およびそれ以外の色の色分解データをルックアップテーブル(LUT)として求めておき、入力画像信号によってこのLUTを参照し対応する色分解データを生成することもできる。
LUTは、上記のように求めた色相それぞれの色分解データ(組合せ)、およびそれらに基づいて、例えば立方体補間、四面体補間などの適切な補間方法を用いて得られる上記色相以外の色分解データ(組合せ)を、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色信号やLなどの全ての色情報、またはその一部に対応して、格子点データとして保持するものとして、ROM304、ハードディスク308、CDドライブ310あるいはFDドライブ311に記憶することができる。または、作成されたLUTを外部機器に保存しておき、外部機器からの様々なデータを受信したりする事が可能なモデムやネットワークカード等の伝送機器314を介して処理の際にRAM305に呼び出し使用することができる。
図5は、以上のようなLUTを用いた色分解データ生成の処理を示すフローチャートである。同図において、まず、ステップS1101において、入力画像信号を取得する。入力画像信号は、図3に示した分光光度計201を用いて入力したり、図3には図示しないが、カラーイメージスキャナ等の画像入力機器をI/F302に接続し、これによって入力される他、ハードディスク308、CDドライブ310やFDドライブ311から入力することもできる。ここで、入力画像信号とは、R,G,B、Lなどの色情報である。入力された入力画像信号は、後の処理のためRAM305に記憶される。
次に、ステップS1102において、入力された入力画像信号に対応する最適となる色信号の組み合せである色分解データを、RAM305に呼び出されたLUTを参照し決定する。そして、ステップS1103では、入力画像信号に対応する最適となる色信号の組み合わせが出力され、これに基づき、CPU303は、プリンタ204に対して印刷制御を行う。
(他の実施形態)
また、本発明は上記実施の形態を実現する為の装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記システム又は装置内のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に、図4、図5などにて説明した上記実施形態を実現する為のソフトウエアのプログラムコードを供給し、このプログラムコードに従って上記システムあるいは装置のコンピュータが上記各種デバイスを動作させることにより上記実施の形態を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
またこの場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給する為の手段、具体的には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。
この様なプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上記コンピュータが、供給されたプログラムコードのみに従って各種デバイスを制御することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施の形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の範疇に含まれる。
更に、この供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
また、上述した種々の特徴点の少なくとも1つを含む構成であれば本発明の範疇に含まれる。
本発明の一実施形態に係る、色分解データ生成のための処理を機能によって示すブロック図である。 図1にて説明した色分解データの生成を実行するコンピュータによる画像処理装置を含んだ印刷システムを模式的に示す図である。 図2の構成における主要部を機能モジュールのブロックとして示す図である。 図1〜図3にて以上説明した構成による、本実施形態の色分解データ生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る、LUTを用いた色分解データ生成の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
101 単色測定処理
102 基本混色測定処理
103 特色色相比較処理
104 特色色相インク色分解処理
201 分光光度計
202 パーソナルコンピュータ
203 ディスプレイ
204 プリンタ
303 CPU
304 ROM
305 RAM

Claims (5)

  1. 基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成するための色分解データ生成方法であって、
    特色の色が含まれる色相において所定のグラデーションをなす複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷する特色単色印刷と、前記複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷する基本混色印刷とによる、それぞれ複数のパッチの測色結果を用意し、
    前記特色単色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度と、前記基本混色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度を比較し、
    該比較において、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の色分解データを生成する、
    ステップを有したことを特徴とする色分解データ生成方法。
  2. 前記グラデーションを分割した3つの領域ごとに色分解データの生成が異なり、3つの領域のうち、最も明度の高い領域では、特色色材のみの色分解データを生成し、中間の明度の領域では、前記特色の色材と前記色相の色を形成できる前記基本色の組の色材の色分解データを生成し、最も低い明度では、前記特色の色材と、前記色相の色を形成できる前記基本色の組の色材と、前記色相の色を形成できる前記基本色の組の補色となる色の色材と、ブラックの色材の色分解データを生成すること特徴とする請求項1に記載の色分解データ生成方法。
  3. 基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成する画像処理装置であって、
    特色の色が含まれる色相において所定のグラデーションをなす複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷する特色単色印刷と、前記複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷する基本混色印刷とによる、それぞれ複数のパッチの測色結果を用意し、
    前記特色単色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度と、前記基本混色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度を比較し、
    該比較において、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の色分解データを求める、
    処理に基づいて作成された色分解テーブルを用い、前記基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記グラデーションを分割した3つの領域ごとに色分解データの生成が異なり、3つの領域のうち、最も明度の高い領域では、特色色材のみの色分解データを求め、中間の明度の領域では、前記特色の色材と前記色相の色を形成できる前記基本色の組の色材の色分解データを求め、最も低い明度では、前記特色の色材と、前記色相の色を形成できる前記基本色の組の色材と、前記色相の色を形成できる前記基本色の組の補色となる色の色材と、ブラックの色材の色分解データを求めること特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成する画像処理装置に読み込まれることにより、該装置に、
    特色の色が含まれる色相において所定のグラデーションをなす複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の組み合わせで印刷する特色単色印刷と、前記複数の色それぞれのパッチを、前記特色の色材を含まずに当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の組み合わせで印刷する基本混色印刷とによる、それぞれ複数のパッチの測色結果を用意し、
    前記特色単色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度と、前記基本混色印刷による複数のパッチの測色結果における彩度を比較し、
    該比較において、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より高い色については、当該特色の色材を含み当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含まない色材の色分解データを生成し、前記特色単色印刷による彩度が前記基本混色印刷による彩度より低い色については、当該色相の色を形成できる前記基本色の組を含む色材の色分解データを求める、
    処理に基づいて作成された色分解テーブルを用い、前記基本色の色材と特色の色材の色分解データを生成する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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