JP2005217190A - プラグ付き電子機器収納ケース及びプラグ付き電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 信号伝送用ケーブルを不要にして直接、パソコン(PC)側等に設けられたUSBコネクタ、IEEE1394コネクタ等に挿着可能にする。
【解決手段】 プラグ付き電子機器は、フレーム10と、プラグ取り付け部23と、電子回路用プラグ50が装着されたプラグ装着部材30と、電子機器部品60とを備えている。フレーム10には、部品収納空間12を有するフレーム本体11の一側壁11bから外方向に、プラグ取り付け部16が突設されている。部品収納空間12には、電子機器部品60が収納される。プラグ取り付け部23は、プラグ取り付け部16と対向するようにフレーム本体11の一側壁11bから外方向に着脱自在に突設されている。プラグ50が装着されたプラグ装着部材30は、一端が、プラグ取り付け部16,23間に、所定の回転角度毎に係止可能に軸着され、他端が、プラグ取り付け部16,23間に、開閉自在に収容される。
【選択図】 図1
【解決手段】 プラグ付き電子機器は、フレーム10と、プラグ取り付け部23と、電子回路用プラグ50が装着されたプラグ装着部材30と、電子機器部品60とを備えている。フレーム10には、部品収納空間12を有するフレーム本体11の一側壁11bから外方向に、プラグ取り付け部16が突設されている。部品収納空間12には、電子機器部品60が収納される。プラグ取り付け部23は、プラグ取り付け部16と対向するようにフレーム本体11の一側壁11bから外方向に着脱自在に突設されている。プラグ50が装着されたプラグ装着部材30は、一端が、プラグ取り付け部16,23間に、所定の回転角度毎に係止可能に軸着され、他端が、プラグ取り付け部16,23間に、開閉自在に収容される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)等に取り付けられたUSBコネクタ、IEEE1394コネクタ等の電子回路用コネクタに接続して使用する無線通信機能を有する無線LANカードや、外付け用半導体記憶装置であるメモリカード等の電子機器を収納するためのプラグ付き電子機器収納ケース、及びそれらの電子機器が収納されたプラグ付き電子機器に関するものである。
従来、このような分野に属する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特許文献1の図4とこの説明文、特許文献2の図1とこの説明文、及び特許文献4の図1とこの説明文には、電気機器或いは電子機器を収納するケースに、電源電力供給用の電源プラグを折り畳み可能に取り付けた技術が記載されている。
特許文献3の図1とこの説明文には、PCと携帯電話機とをUSBケーブルにより接続し、PCから携帯電話機へ電源電力を供給すると共に、PCと携帯電話機との間でデータ伝送を行うための接続装置の技術が記載されている。
又、特許文献5の図1、図2等とこれらの説明文には、PCの収納ケースに設けられたスロットに挿入して使用するための、無線通信機能を有する無線LANカード等のカード型電子部品の技術が記載されている。
従来、無線LANカード等の電子機器をPC側等に接続する場合は、特許文献5に記載されているように予めPC側等にそれらの挿入用のスロットを設けておくか、或いは、特許文献3に記載されているように予めPC側等にUSBケーブル対応のUSBコネクタや、IEEE1394ケーブル対応のIEEE1394コネクタ等の電子回路用コネクタを設けておき、無線LANカード等の電子機器をそれらのスロットに挿入したり、或いは、それらの電子機器をUSBケーブル、IEEE1394ケーブル等を介してPC側等に接続するようにしている。
しかしながら、従来の無線LANカード、メモリカード等の電子機器では、これらをPC側等に接続する場合には、予めPC側等にスロットを設けておかなければならず、不利不便であった。又、スロットに代えてUSBコネクタ、IEEE1394コネクタ等の電子回路用コネクタがPC側に設けられている場合は、それらの電子機器をUSBケーブル、IEEE1394ケーブル等を介してPC側等に接続しなければならず、ケーブルの使用や保管等が面倒であり、使い勝手が悪いという課題があった。
これらの課題を解決するために、例えば、特許文献1、2、4に記載された折り畳み可能な電源プラグを電子機器に取り付け、使用時にその電源プラグを引き出してPC側等のコンセントに挿入し、PC側等から電子機器へ電源電力を供給することも可能である。これにより、電源ケーブルの引き回しが不要になって電源配線を簡素化できる。特に、電子機器に使用される電源ケーブルは、通常、+側配線及び−側配線の2本で構成されているので、電子機器内部から電源プラグまでの配線の引き回しが比較的容易に行える。しかし、電子機器とPC側等との信号伝送のためには、両者を複数の信号線からなる信号伝送ケーブルで接続しなければならず、依然として使い勝手が悪い。そこで、信号伝送ケーブルに代えて電子回路用プラグを用い、電子機器とPC等とを直接接続することも考えられるが、信号伝送ケーブルは電源ケーブルに比べて配線数が多いことから、配線接続構造が複雑になって電子機器の小型化、構造の簡単化、製造の容易化、及び低コスト化が困難であるという問題が生じる。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、USBケーブル、IEEE1394ケーブル等の信号伝送用ケーブルを不要にして直接、PC側等に設けられたUSBコネクタ、IEEE1394コネクタ等の電子回路用コネクタに挿着でき、小型化、構造の簡単化、製造の容易化、及び低コスト化が可能なプラグ付き電子機器収納ケースと、これを用いたプラグ付き電子機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のプラグ付き電子機器収納ケースでは、電子機器部品収納用の部品収納空間を有するフレーム本体の一側壁から外方向に、板状の第1のプラグ取り付け部が突設されたフレームと、前記第1のプラグ取り付け部と対向するように前記フレーム本体の一側壁から外方向に着脱自在に突設された板状の第2のプラグ取り付け部と、一端が、前記第1及び第2のプラグ取り付け部間に、所定の回転角度毎に係止可能に軸着され、他端が、前記第1及び第2のプラグ取り付け部間に、開閉自在に収容されるプラグ装着部材と、前記プラグ装着部材内に全部又は一部が装着されたプラグ本体を有し、前記プラグ本体に接続されたリード線が前記プラグ装着部材から引き出されて前記部品収納空間内に引き込まれた電子回路用プラグと、を備えている。
本発明のプラグ付き電子機器では、前記プラグ付き電子機器収納ケースと、前記リード線に接続された電子機器部品が搭載され、前記部品収納空間内に固定された基板と、を備えている。
請求項1〜5に係る発明によれば、次の(1)〜(4)のような効果がある。
(1) プラグが装着されたプラグ装着部材を所定の回転角度毎に係止できるので、開いたプラグ装着部材を所望の回転角度に保持でき、使い勝手が良い。しかも、プラグをフレーム内に収納できるので、保管や携帯等に便利である。
(2) フレームの第1のプラグ取り付け部に対して第2のプラグ取り付け部を着脱自在に取り付けてプラグ装着部材を開閉自在に軸着するので、組み立てが容易であり、しかも電子機器収納ケースを薄型化できる。
(3) 部品収納空間内に種々の電子機器部品を収納できる。しかも、プラグと部品収納空間とが分離されているので、部品収納空間の内壁面に導電性膜等を被着する等すれば、簡単に部品収納空間を外部から電気的或いは磁気的に遮断できる。
(4) プラグ本体に接続されたリード線が、プラグ装着部材から引き出されて部品収納空間内に引き込まれているので、部品収納空間内に収納される電子機器部品とリード線との結線作業が容易になる。
請求項6、7に係る発明によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 電子機器部品が収納されたフレームに、電子回路用プラグが開閉自在に軸着されているので、使用時においてプラグを開いてPC等のコネクタに挿入するだけで、本発明の電子機器を簡単にPC等に接続できる。特に、電子機器が無線LANカード等であって、電波の送受信方向を変える必要がある場合には、プラグが装着されたプラグ装着部材を所定の回転角度毎に係止できるので電波の送受信を最適状態に簡単に設定できる。本発明の電子機器を使用しない場合には、プラグをフレーム内に収納でき、保管や携帯等に便利である。
(b) リード線の端末部が部品収納空間内に引き込まれているので、部品収納空間内に基板を固定し、この基板とリード線とを接続するだけで、電子機器の組み立て及び結線作業が終了する。そのため、電子機器の製造が簡単で、低コスト化が可能になる。
本発明におけるプラグ付き電子機器収納ケースでは、フレームと、補助フレームと、プラグ装着部材と、弾性部材と、電子回路用プラグとを備えている。
前記フレームは、側壁によりほぼ矩形状に囲まれた電子機器部品収納用の部品収納空間内に電子機器部品取り付け用の部品取り付け部が形成されたフレーム本体と、前記フレーム本体における前記側壁の内の一側面に位置する所定の側壁の上端又は下端から外方向に突設された板状の第1のプラグ取り付け部と、前記所定の側壁の下端又は上端に形成された切り欠き部と、前記第1のプラグ取り付け部の内面の一端側に形成された軸受け凹部と、前記軸受け凹部の外周に所定の回転角間隔で形成された複数の係合凹部とを有している。前記補助フレームは、前記所定の側壁の外面に着脱自在に嵌合された壁部と、前記壁部の下端又は上端から外方向に突設され、前記第1のプラグ取り付け部に対向する板状の第2のプラグ取り付け部と、前記第2のプラグ取り付け部の外面において前記切り欠き部と連通する位置に形成された凹状の配線通路と、前記第2のプラグ取り付け部の内面において前記配線通路と連通し且つ前記軸受け凹部に対向する位置に突設された筒状の第1の軸部とを有している。
前記プラグ装着部材は、一端が閉塞され、他端が開口された筒状のプラグ装着部と、前記プラグ装着部の一端側の下面に突設され、前記軸受け凹部に回転自在に挿着された第2の軸部と、前記プラグ装着部の一端側の上面に形成され、前記第1の軸部を回転自在に受け入れる軸受け開口部とを有している。前記弾性部材は、前記第2の軸部に装着され、弾性力により前記係合凹部側に圧接されて前記係合凹部に係合する係合凸部を有している。更に、前記電子回路用プラグは、前記プラグ装着部内に全体又は一部が装着されたプラグ本体と、一端が前記プラグ本体に接続され、他端が前記軸受け開口部、前記第1の軸部の貫通孔、前記配線通路、及び前記切り欠き部を通して前記部品収納空間内に引き込まれたリード線と、前記リード線の他端に接続された端子とを有している。
本発明のプラグ付き電子機器では、前記プラグ付き電子機器収納ケースと、前記端子又前記コネクタに接続された電子機器部品が搭載され、前記部品取り付け部に固定された基板と、前記フレーム本体の開口部分に装着され、前記部品収納空間を閉塞するカバーと、を備えている。
(構成)
図1(1)〜(4−3)は、本発明の実施例1を示すプラグ付き電子機器の構成図であり、同図(1)は全体の平面図、同図(2−1)は同図(1)の背面図、同図(2−2)は同図(2−1)の左側面の部分図、同図(2−3)は同図(1)の底面の一部を切り欠いたときの部分図、同図(3−1)は同図(1)の平面の一部を切り欠いたときの部分図、同図(3−2)は同図(3−1)の左側面図、同図(3−3)は同図(3−1)の右側面図、同図(4−1)は同図(1)の補助フレームを取り外したときの平面図、同図(4−2)は同図(4−1)の左側面図、及び同図(4−3)は同図(1)中の補助フレームの右側面図である。
図1(1)〜(4−3)は、本発明の実施例1を示すプラグ付き電子機器の構成図であり、同図(1)は全体の平面図、同図(2−1)は同図(1)の背面図、同図(2−2)は同図(2−1)の左側面の部分図、同図(2−3)は同図(1)の底面の一部を切り欠いたときの部分図、同図(3−1)は同図(1)の平面の一部を切り欠いたときの部分図、同図(3−2)は同図(3−1)の左側面図、同図(3−3)は同図(3−1)の右側面図、同図(4−1)は同図(1)の補助フレームを取り外したときの平面図、同図(4−2)は同図(4−1)の左側面図、及び同図(4−3)は同図(1)中の補助フレームの右側面図である。
図2(1)〜(5)は、図1中のフレームを示す構成図であり、同図(1)はフレームの平面図、同図(2)は同図(1)の右側面図、同図(3)は同図(1)中のA−A線断面図、同図(4)は同図(1)の背面図、及び同図(5)は同図(1)中のB−B線断面図である。
図3(1)〜(5)は、図1中の補助フレームを示す構成図であり、同図(1)は補助フレームの平面図、同図(2)は同図(1)の正面図、同図(3)は同図(1)の底面図、同図(4)は同図(1)の右側面図、及び同図(5)は同図(1)中のA−A線断面図である。
図4(1)〜(9)は、図1中のプラグ装着部材を示す構成図であり、同図(1)はプラグ装着部材の平面図、同図(2)は同図(1)の左側面図、同図(3)は同図(1)中のC−C線断面図、同図(4)は同図(1)の右側面図、同図(5)は同図(1)の背面図、同図(6)は同図(1)中のA−A線断面図、同図(7)は同図(5)の右側面図、同図(8)は同図(5)中のB−B線断面図、及び同図(9)は同図(1)の底面図である。
図5(1)〜(3)は、図1中の係合補強部材及びばね部材を示す構成図であり、同図(1)は係合補強部材の平面図、同図(2)はばね部材の平面図、及び同図(3)は同図(1)、(2)の正面図である。
このプラグ付き電子機器は、電子機器部品を収納するプラスチック製等のフレーム10と、前記フレーム10に装着される金属製等の係合補強部材19と、前記フレーム10に装着されてこのフレーム10と共にプラグ収納部を形成するプラスチック製等の補助フレーム20と、前記プラグ収納部に所定角度回転自在に収納されるプラスチック製等のプラグ装着部材30と、前記プラグ装着部材30の回転角度を規制する弾性部材(例えば、プラスチック製、金属製等のばね部材)40と、前記プラグ装着部材30に装着されるUSBプラグ、IEEE1394プラグ等の電子回路用プラグ50と、無線LANカード、メモリカード等のカード型電子機器部品60が搭載され、前記フレーム10内に固定された基板(例えば、印刷配線板)61と、前記電子機器部品60を保護するプラスチック製、金属製等のカバー62,63とにより構成されている。
フレーム10は、側壁11a,11b,11c,11dによりほぼ矩形状に囲まれたフレーム本体11を有し、このフレーム本体11内に、電子機器部品収納用の部品収納空間12が形成されている。フレーム本体11を構成する側壁11a,11cの内面には、電子機器部品取り付け用の複数の部品取り付け部13が延設され、これらの部品取り付け部13が部品収納空間12内に突出している。フレーム本体11を構成するほぼ矩形状の側壁11a,11b,11c,11dの内の一側面に位置する所定の側壁11bの外面には、補助フレーム20を着脱自在に嵌合するための断面台形状の複数の嵌合溝14が上下方向に形成されている。側壁11bの上端(又は下端)の一部には、リード線を通すための切り欠き部15が形成されている。側壁11bの下端(又は上端)には、外方向に突出する板状の第1のプラグ取り付け部16が延設されている。プラグ取り付け部16の内面の一端側には、平面円形の軸受け凹部17が形成され、更に、この軸受け凹部17の外周に、所定の回転角度(例えば、30°)間隔で複数(例えば、12個)の断面半円形の係合凹部18が形成されている。12個の係合凹部18の内、例えば、90°間隔で配置された4個の係合凹部18aは穴の深さが深く、残りの8個の係合凹部18bは穴の深さが浅くなっている。
軸受け凹部17内には、ほぼドーナツ板状の係合補強部材19が装着されている。係合補強部材19は、係合凹部18の摩耗を防止するものであり、穴の深い4個の係合凹部18aに対応した口径の大きな4個の切り欠き部19aと、穴の浅い8個の切り欠き部19bとが、同一円周上に形成されている。なお、係合凹部18の機械的強度が大きいときには、係合補強部材19を省略しても良い。
フレーム10側の側壁11bの外面には、補助フレーム20が着脱自在に嵌合されている。この補助フレーム20は、フレーム10側の側壁11bの外面に接触する壁部21を有している。壁部21の外面には、側壁11b側の複数の嵌合溝14に対して着脱自在に嵌合するための断面逆台形状の複数の嵌合突起22が突設されている。更に、壁部21の上端(又は、下端)には、外方向に突出する板状の第2のプラグ取り付け部23が延設され、このプラグ取り付け部23がフレーム10側のプラグ取り付け部16に対峙している。プラグ取り付け部23の外面において、フレーム10側の切り欠き部15と連通する位置に、凹状の配線通路24が形成されている。プラグ取り付け部23の内面において、フレーム10側の軸受け凹部17に対向する位置には、貫通孔25aを有する円筒状の第1の軸部25が突設されている。
フレーム20側の軸受け凹部17と補助フレーム20側の軸部25との間には、プラグ装着部材30が所定角度(例えば、180°)回転自在に取り付けられている。このプラグ装着部材30は、一端が閉塞され、他端が開口されたほぼ角筒状のプラグ装着部31を有している。プラグ装着部31の一端側の下面には、対峙する一対のロッド部材32a,32bからなる第2の軸部32が突設され、この軸部32が、フレーム10側の軸受け凹部17に回転自在に装着されている。軸部32を構成する一対のロッド部材32a,32b間には、貫通孔33が形成されている。プラグ装着部31の一端側の上面には、円形の軸受け開口部34が形成され、この軸受け開口部34内に補助フレーム20側の第1の軸部25が回転自在に挿着されている。プラグ装着部31の他端側の上面及び下面には、係合孔35,36が形成されている。又、プラグ装着部31の一端側の外側面は、平面が半円形をなし、この外側面に回転補助用の凹凸部37が形成されている。
プラグ装着部材30側の第2の軸部32には、ほぼ円板状のばね部材40が装着されている。ばね部材40の中央には、一対のロッド部材32a,32bを受け入れるための一対の取り付け孔41,42が形成され、この各取り付け孔41,42の一端に、外縁まで達するスリット43,44が形成されている。各スリット43,44の近傍の底面(下面)側には、一対の係合凸部45,46が突設されている。係合凸部45,46は、軸部32の基部により押圧され、弾性力により下方向に付勢されて、係合補強部材19の切り欠き部19a,19bとフレーム20側の係合凹部18とに係合し、プラグ装着部材30の回転時にこれを回転角度30°毎に係止する機能を有している。
プラグ装着部材30内には、電子回路用プラグ50が装着されている。プラグ50は、角形のプラグ本体51を有し、このプラグ本体51の先端側開口部内に複数のコンタクトが設けられている。プラグ本体51の上面及び下面には、プラグ装着部材30側の係合孔35,36に嵌入するための係合突起52,53がそれぞれ設けられている。プラグ本体51は、プラグ装着部31内に挿着され、そのプラグ本体51の先端側がプラグ装着部31から突出している。プラグ本体51には、絶縁被覆された複数本のリード線54が接続され、このリード線54の端末部が、プラグ装着部30側の軸受け開口部34、補助フレーム20側の貫通孔25a、配線通路24、及びフレーム10側の切り欠き部15を通して部品収納空間12内に引き込まれている。リード線54の端末部には、端子(例えば、印刷配線板用コネクタ)55が接続されている。
部品収納空間12内における部品取り付け部13上には、電子機器部品60が搭載された印刷配線板61が載置され、螺子等で固定されている。フレーム10及び補助フレーム20の平面(表面)及び底面(裏面)には、カバー62,63が固着され、部品収納空間12が閉塞されている。
(製造方法例)
本実施例1のプラグ付き電子機器の製造方法の一例を説明する。
本実施例1のプラグ付き電子機器の製造方法の一例を説明する。
予め、プラグ装着部材30とリード線54付きの電子回路用プラグ50とを製造しておく。プラグ装着部31の他端側の開口箇所へリード線54の端末部を挿入して軸受け開口部34から引き出すと共に、プラグ本体51をプラグ装着部31の開口箇所へ圧入すると、プラグ本体51側の係合突起52,53がプラグ装着部31側の係合孔35,36に嵌入し、該プラグ本体51がプラグ装着部31に固定される。なお、他の製造方法例として、リード線54付きのプラグ本体51を金型にセットし、この金型に溶融した樹脂を流し込んでインサート成型によりプラグ装着部材30を製造しても良い。
プラグ50が装着されたプラグ装着部材30の軸部32に、ばね部材40の取り付け孔41,42を嵌め込む。係合補強部材19側の切り欠き部19aをフレーム10側の係合凹部18aに対向させると共に、きり欠き部19bを係合凹部18bに対向させ、該係合補強部材19を係合凹部18側に挿着する。そして、プラグ装着部材30側の軸部32を、係合補強部材19に貫通させてフレーム10側の軸受け凹部17に挿着する。プラグ装着部材30側の軸受け開口部34から引き出されたリード線54の端末部を、補助フレーム20側の貫通孔25aに貫通させる。次に、補助フレーム20側の壁部21に形成された嵌合突起22を、フレーム10側の嵌合溝14に嵌入すると共に、補助フレーム20側の軸部25を、プラグ装着部材30側の軸受け開口部34に挿着する。
補助フレーム20側の貫通孔25aから引き出されたリード線54の端末部に、コネクタ55を取り付ける。更に、電子機器部品60を搭載した印刷配線板61を、フレーム10側の部品取り付け部13上に載置し、螺子等で印刷配線板61を固定すると共に、リード線54の端末部に取り付けたコネクタ55をその印刷配線板61に接続する。その後、貫通孔25aからコネクタ55までのリード線箇所を、補助フレーム20側の配線通路24、及びフレーム10側の切り欠き部15内に収容し、フレーム10及び補助フレーム20の全平面(全表面)及び全底面(全裏面)にカバー62,63を被着すれば、部品収納空間12がカバー62,63で閉塞され、プラグ付き電子機器の製造が終了する。
(動作)
プラグ付き電子機器を使用するときには、例えば、プラグ装着部材30の一端側の凹凸部37を親指等で回転させて、他端側のプラグ50の先端をプラグ取り付け部16,23から露出させる。プラグ装着部材30側の軸部32及び軸受け開口部34を支点として、露出したプラグ50の先端を指等で回転させれば、ばね部材40側の係合凸部45,46が係合補強部材19側の切り欠き部19a,19b及びフレーム10側の係合凹部18a,18bに係合しつつ、該プラグ50の先端が回転角度30°間隔で所望の角度(例えば、穴の深い係合凹部18a箇所の90°又は180°)まで開く。その後、PC等に設けられたコネクタに、プラグ50の先端を挿入すれば、PC等と電子機器内の電子機器部品60とが電気的に接続され、所定の動作が行われる。この際、PC等に設けられたコネクタを支点にして、指等でフレーム10を回転角度30°間隔で回転させれば、フレーム10を所望の方向(例えば、回転角度90°又は180°)に変えることができる。
プラグ付き電子機器を使用するときには、例えば、プラグ装着部材30の一端側の凹凸部37を親指等で回転させて、他端側のプラグ50の先端をプラグ取り付け部16,23から露出させる。プラグ装着部材30側の軸部32及び軸受け開口部34を支点として、露出したプラグ50の先端を指等で回転させれば、ばね部材40側の係合凸部45,46が係合補強部材19側の切り欠き部19a,19b及びフレーム10側の係合凹部18a,18bに係合しつつ、該プラグ50の先端が回転角度30°間隔で所望の角度(例えば、穴の深い係合凹部18a箇所の90°又は180°)まで開く。その後、PC等に設けられたコネクタに、プラグ50の先端を挿入すれば、PC等と電子機器内の電子機器部品60とが電気的に接続され、所定の動作が行われる。この際、PC等に設けられたコネクタを支点にして、指等でフレーム10を回転角度30°間隔で回転させれば、フレーム10を所望の方向(例えば、回転角度90°又は180°)に変えることができる。
プラグ付き電子機器を使用しないときには、プラグ50の先端をコネクタから引き抜き、プラグ装着部材30側の軸部32及び軸受け開口部34を支点として、プラグ50の先端をプラグ取り付け部15,23側に押し込めば、ばね部材40側の係合凸部45,46が係合補強部材19側の切り欠き部19a及びフレーム10側の係合凹部18aに係止し、該プラグ50の先端がプラグ取り付け部16,23間に収納される。
(効果)
本実施例1では、次の(I)〜(IV)のような効果がある。
本実施例1では、次の(I)〜(IV)のような効果がある。
(I) 電子機器部品60が収納されたフレーム10に、電子回路用プラグ50が開閉自在に軸着されているので、使用時においてプラグ50を開いてPC等のコネクタに挿入するだけで、本実施例1の電子機器を簡単にPC等に接続できる。特に、無線LANカード等であって、電波の送受信方向を変える必要がある場合には、プラグ50が装着されたプラグ装着部材30を回転角度30°間隔で回転できるので、電波の送受信を最適状態に簡単に設定できる。本実施例1の電子機器を使用しない場合には、プラグ50をフレーム10内に収納でき、保管や携帯等に便利である。
(II) フレーム10の側壁11bに対して補助フレーム20の壁部21を嵌合してプラグ装着部材30を開閉可能に軸着するので、組み立てが容易であり、しかも電子機器全体を薄型化できる。
(III) 電子機器部品60としては、無線LANカード、メモリカード等の種々の部品を実装できる。プラグ50側と部品収納空間12側とが、側壁11a及び側部21により分離されているので、部品収納空間12を外部から電気的或いは磁気的に遮断する必要がある場合には、その部品収納空間12の内壁面に導電性膜等を被着する等すれば、不要電波の放射や侵入等を容易に阻止できる。
(IV) プラグ本体51に接続されたリード線54の端末部が、プラグ装着部材30側の軸受け開口部34、補助フレーム20側の貫通孔25a、配線通路24、及びフレーム10側の切り欠き部15を通して部品収納空間12内に引き込まれているので、部品取り付け部13上に印刷配線板61を螺子等で固定し、この印刷配線板61とリード線54の端末部側のコネクタ55とを接続するだけで、電子機器の組み立て及び結線作業が終了する。そのため、電子機器の製造が簡単で、低コスト化が可能になる。
本発明は、上記実施例1に限定されず、更に他の変形が可能である。この変形例である実施例2としては、例えば、次の(i)〜(iv)のようなものがある。
(i) フレーム10、補助フレーム20、プラグ装着部材30、及びプラグ50は、図示以外の形状、構造、材料等に変更しても良い。例えば、フレーム10及び補助フレーム20は、平面が円形等の他の形状にしても良い。フレーム10と補助フレーム20とを嵌合するための嵌合溝14及び嵌合突起22は、これらを互いに反対側に形成したり、或いは、それらの嵌合溝14及び嵌合突起22を側壁11b及び壁部21の長手方向に沿って形成しても良い。又、プラグ50は、円形プラグ等にし、これに応じてプラグ装着部材30の形状を変更しても良い。
(ii) プラグ装着部材30の回転構造は、図示以外の構造にしても良い。例えば、軸受け凹部17、軸部25,32、及び軸受け開口部34に代えて、プラグ装着部材30に貫通孔を形成しておき、この貫通孔に筒状の軸を回転自在に挿着し、この軸の両端をプラグ取り付け部16,23側にて固定する構造にしても良い。
(iii) プラグ装着部材30は、回転角度30°毎に係止する構造になっているが、各係合凹部18a,18b及び切り欠き部19a,19bの数や配置間隔等を変えることにより、その回転角度を15°等の他の角度に変更しても良い。又、複数の係合凹部18a,18b及び切り欠き部19a,19bに代えて、前記筒状の軸の外周に複数の係合溝を形成するか、或いは前記筒状の軸に取り付けた円板の外周に複数の係合溝を形成しておき、この各係合溝に弾力的に係合するばね部材等の弾性部材をプラグ装着部材30側に取り付け、このプラグ装着部材30を所定の回転角度毎に係止する構造等に変更しても良い。
(iv) プラグ装着部材30の一端に形成される回転補助用の凹凸部35は、突起等の摘み形状に変更しても良い。又、印刷配線板60を固定するための部品取り付け部13は、部品収納空間12の形状等に応じて任意の位置に設けることができる。
10 フレーム
11 フレーム本体
11a,11b,11c,11d 側壁
12 部品収納空間
13 部品取り付け部
14 嵌合溝
15 切り欠き部
16,23 プラグ取り付け部
17 軸受け凹部
18 係合凹部
19 係合補強部材
20 補助フレーム
21 壁部
22 嵌合突起
24 配線通路
25,32 軸部
30 プラグ装着部材
34 軸受け開口部
37 凹凸部
40 ばね部材
45,46 係合凸部
50 プラグ
51 プラグ本体
54 リード線
55 コネクタ
11 フレーム本体
11a,11b,11c,11d 側壁
12 部品収納空間
13 部品取り付け部
14 嵌合溝
15 切り欠き部
16,23 プラグ取り付け部
17 軸受け凹部
18 係合凹部
19 係合補強部材
20 補助フレーム
21 壁部
22 嵌合突起
24 配線通路
25,32 軸部
30 プラグ装着部材
34 軸受け開口部
37 凹凸部
40 ばね部材
45,46 係合凸部
50 プラグ
51 プラグ本体
54 リード線
55 コネクタ
Claims (7)
- 電子機器部品収納用の部品収納空間を有するフレーム本体の一側壁から外方向に、板状の第1のプラグ取り付け部が突設されたフレームと、
前記第1のプラグ取り付け部と対向するように前記フレーム本体の一側壁から外方向に着脱自在に突設された板状の第2のプラグ取り付け部と、
一端が、前記第1及び第2のプラグ取り付け部間に、所定の回転角度毎に係止可能に軸着され、他端が、前記第1及び第2のプラグ取り付け部間に、開閉自在に収容されるプラグ装着部材と、
前記プラグ装着部材内に全部又は一部が装着されたプラグ本体を有し、前記プラグ本体に接続されたリード線が前記プラグ装着部材から引き出されて前記部品収納空間内に引き込まれた電子回路用プラグと、
を備えたことを特徴とするプラグ付き電子機器収納ケース。 - フレームと、補助フレームと、プラグ装着部材と、弾性部材と、電子回路用プラグとを備え、
前記フレームは、側壁によりほぼ矩形状に囲まれた電子機器部品収納用の部品収納空間内に電子機器部品取り付け用の部品取り付け部が形成されたフレーム本体と、前記フレーム本体における前記側壁の内の一側面に位置する所定の側壁の上端又は下端から外方向に突設された板状の第1のプラグ取り付け部と、前記所定の側壁の下端又は上端に形成された切り欠き部と、前記第1のプラグ取り付け部の内面の一端側に形成された軸受け凹部と、前記軸受け凹部の外周に所定の回転角間隔で形成された複数の係合凹部とを有し、
前記補助フレームは、前記所定の側壁の外面に着脱自在に嵌合された壁部と、前記壁部の下端又は上端から外方向に突設され、前記第1のプラグ取り付け部に対向する板状の第2のプラグ取り付け部と、前記第2のプラグ取り付け部の外面において前記切り欠き部と連通する位置に形成された凹状の配線通路と、前記第2のプラグ取り付け部の内面において前記配線通路と連通し且つ前記軸受け凹部に対向する位置に突設された筒状の第1の軸部とを有し、
前記プラグ装着部材は、一端が閉塞され、他端が開口された筒状のプラグ装着部と、前記プラグ装着部の一端側の下面に突設され、前記軸受け凹部に回転自在に挿着された第2の軸部と、前記プラグ装着部の一端側の上面に形成され、前記第1の軸部を回転自在に受け入れる軸受け開口部とを有し、
前記弾性部材は、前記第2の軸部に装着され、弾性力により前記係合凹部側に圧接されて前記係合凹部に係合する係合凸部を有し、
前記電子回路用プラグは、前記プラグ装着部内に全体又は一部が装着されたプラグ本体と、一端が前記プラグ本体に接続され、他端が前記軸受け開口部、前記第1の軸部の貫通孔、前記配線通路、及び前記切り欠き部を通して前記部品収納空間内に引き込まれたリード線と、前記リード線の他端に接続された端子とを有することを特徴とするプラグ付き電子機器収納ケース。 - 請求項2記載のプラグ付き電子機器収納ケースにおいて、
前記複数の係合凹部と前記係合凸部との間に係合補強部材を設けたことを特徴とするプラグ付き電子機器収納ケース。 - 前記弾性部材は、ばね部材により構成され、前記端子は、コネクタにより構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のプラグ付き電子機器収納ケース。
- 前記プラグ装着部の一端側の外側面に、回転補助用の凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のプラグ付き電子機器収納ケース。
- 請求項1記載のプラグ付き電子機器収納ケースと、
前記リード線に接続された電子機器部品が搭載され、前記部品収納空間内に固定された基板と、
を備えたことを特徴とするプラグ付き電子機器。 - 請求項2〜5のいずれか1項に記載のプラグ付き電子機器収納ケースと、
前記端子又前記コネクタに接続された電子機器部品が搭載され、前記部品取り付け部に固定された基板と、
前記フレーム本体の開口部分に装着され、前記部品収納空間を閉塞するカバーと、
を備えたことを特徴とするプラグ付き電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004022049A JP2005217190A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | プラグ付き電子機器収納ケース及びプラグ付き電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004022049A JP2005217190A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | プラグ付き電子機器収納ケース及びプラグ付き電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005217190A true JP2005217190A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34905505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004022049A Pending JP2005217190A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | プラグ付き電子機器収納ケース及びプラグ付き電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005217190A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011050707A1 (zh) * | 2009-10-26 | 2011-05-05 | 华为终端有限公司 | 移动宽带装置 |
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-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004022049A patent/JP2005217190A/ja active Pending
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KR102330074B1 (ko) | 2018-02-05 | 2021-11-23 | 광동 오포 모바일 텔레커뮤니케이션즈 코포레이션 리미티드 | 미들 프레임 조립체, 전자 장치 및 미들 프레임 조립체의 제조 방법 |
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