JP2005215968A - 連携システム及び連携方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1以上のIMサーバが管理するプレゼンス情報に基づいてメタプレゼンス情報を生成する。例えば、企業の業務処理などを行うBPMシステム内のIMサーバに連携システムを接続すれば、業務状態情報に基づいて新たなメタプレゼンス情報を生成することができる。生成したメタプレゼンス情報は、IMサーバのプレゼンス情報として管理され、IMシステムのユーザエージェントにサブスクライブされる。メタ状態情報の生成方法をBPMシステムとは独立にニーズに応じて設定することにより、ビジネス社会における様々なニーズに応じ、多種多様のメタ状態情報を生成することができる。しかも、メタ状態情報の生成方法を変更する際には、BPMシステム自体に大幅な変更を加える必要はないため、BPMシステム・IMシステム・連携システムからなるシステム全体に柔軟性や拡張性を幅広く持たせることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明において、IMシステムとは、IMサーバとIMクライアントとを含んで構成される。IMクライアントは、コンピュータ端末であるユーザエージェント上で動作し、プレゼンス情報を生成・更新してIMサーバに通知する。IMサーバは、IMクライアントが生成・更新するプレゼンス情報を記憶し、プレゼンス情報が更新されるとそのプレゼンス情報のウォッチャーのユーザエージェントに更新を通知する。ここで、ウォッチャーのユーザエージェントとは、あるプレゼンス情報の通知(以下、サブスクライブという)をIMサーバに依頼しているユーザエージェントである。また、IMサーバに状態情報を提供するユーザエージェントを、プレゼンティティと言う。なお、プレゼンス情報とは、テキストメッセージを含むテキストデータ、アイコンなどの画像データ、音声メッセージを含む音声データなどを広く含むデータである。
また、BPMシステムが扱う業務フローは、一種のプレゼンス情報とみなすことができる。すると、今どこまで業務フローが実行されているかをプレゼンス情報として定義し、IMシステムで業務フローの進行状況を監視することができる。この場合、IMシステムが使用するプレゼンス管理プロトコル(例えばSIMPLE: SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)を用いることにより、業務フローの進行状況をリアルタイムに把握し、管理することができる。
プレゼンス数の増大、サブスクライブ関係の複雑化に対し、従来はウォッチャー側のアプリケーションで対応してきている。そのため、IMシステムによるプレゼンス管理を用いて複雑なアプリケーションを開発しようとすると、ウォッチャー側のアプリケーションの処理が複雑になってしまう。また、ウォッチャー側のアプリケーションに複雑なサブスクライブ関係を管理しその関係に応じて処理を変えるロジックを持たせると、結果的に仕様変更に弱い硬直的なアプリケーションになってしまう。
また本発明は、サブスクライブ・ノティファイ式のIMシステムを用い、多種多彩な情報を扱うことができる技術を提供することを目的とする。
・前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信手段、
・前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成手段、
・前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知手段。
(第1メタプレゼンス情報CA1)=(プレゼンス情報UA1)×(プレゼンス情報UA2) ・・・(2)
なお、後述するように、異なるIMサーバSA及びSBがそれぞれ管理するプレゼンス情報に基づいて、メタプレゼンス情報を生成することもできる。
また例えば、連携システムは1つのプレゼンス情報UA1に基づいて、第1メタプレゼンス情報CA1を生成してもよい。例えば、プレゼンス情報CA1の値PDA1が所定の範囲内の場合に、第1メタプレゼンス情報CA1を下式(3)に従って生成することができる。
上述のように生成した第1メタプレゼンス情報とプレゼンスID“CA1“とを、連携システムからIMサーバに通知する。この通知は、IMシステムにおいてプレゼンティティからIMサーバにプレゼンス情報を通知するコマンドを用いて行うことができる。すなわち、連携システムは、IMサーバから見れば、第1メタプレゼンス情報CA1を生成するプレゼンティティとして機能する。従って、第1メタプレゼンス情報CA1のウォッチャーは、第1メタプレゼンス情報CA1が更新されるたびに、その通知をIMサーバから受信する。
発明2は、前記発明1において、前記受信した1以上の状態情報から前記第1メタ状態情報を生成するための第1ルールを記憶するルール記憶手段をさらに備える連携システムを提供する。このシステムでは、前記生成手段は、前記ルール記憶手段が記憶している前記第1ルールに従って前記第1メタ状態情報を生成する。
発明3は、1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムが実行する連携方法を提供する。この方法は、下記のステップを含む。
・前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信ステップ、
・前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成ステップ、
・前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知ステップ。
発明4は、1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続されるコンピュータが実行する連携プログラムを提供する。このプログラムは、前記発明1の連携システムとして前記コンピュータを機能させる。このプログラムは、前記発明1と同様の作用効果を奏する。
発明5は、前記発明4に記載の連携プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。この記録媒体は、前記発明1と同様の作用効果を奏する。
本発明の連携システムは、1または複数のIMサーバが管理するプレゼンス情報(状態情報に相当)に基づいて新たなプレゼンス情報を生成する。この新たなプレゼンス情報を、メタプレゼンス情報(メタ状態情報に相当)という。例えば、企業の業務処理などを行うBPMシステムが生成する業務状態情報を管理するIMサーバに連携システムを接続すれば、業務状態情報に基づいて新たなメタプレゼンス情報を生成することができる。生成したメタプレゼンス情報は、IMサーバのプレゼンス情報として管理され、IMシステムのユーザエージェントにサブスクライブされる。メタ状態情報の生成方法をBPMシステムとは独立にニーズに応じて設定することにより、ビジネス社会における様々なニーズに応じ、多種多様のメタ状態情報を生成することができる。しかも、メタ状態情報の生成方法を変更する際には、BPMシステム自体に大幅な変更を加える必要はないため、BPMシステム・IMシステム・連携システムからなるシステム全体に柔軟性や拡張性を幅広く持たせることができる。
[全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態例に係る連携システムとIMシステムとを含む連携IMシステムの機能構成図である。図1に示す連携IMシステムは、IMサーバSAとそのユーザエージェントUA1,UA2とを含むIMシステム、IMサーバSBとそのユーザエージェントUB1,UB2とを含むIMシステム、及びIMサーバSA,SBに接続する連携システムCAを含む。この例では、連携システムCAは、1つのコンピュータ端末上に実現されている。IMサーバとそのユーザエージェント、IMサーバと連結装置CAとは、インターネットなどのネットワークを介して接続されている。
次に、連携システムCA及びIMサーバSA,SBの機能について、図面を参照して順次説明する。
(1)連携システム
連携システムCAは、メタプレゼンスエージェント10を有し、好ましくはルールテーブル20をさらに有している。本例では、連携システムCAは、ルールテーブル20に記憶されているルールに基づいてメタプレゼンス情報を生成する。メタプレゼンスエージェント10は、エージェント部11、生成部12を有している。さらに、メタプレゼンスエージェント10は、ルール追加部13及びサブスクライブ許可部14を有することが好ましい。連携システムCAが複数のメタプレゼンス情報を扱う場合、各メタプレゼンス情報はメタプレゼンスIDにより識別され、複数のメタプレゼンスエージェント10をメタプレゼンスIDと一対一に対応するように生成することができる。言い換えれば、各メタプレゼンスエージェント10の状態情報がメタプレゼンスIDにより識別される。もちろん、1つのメタプレゼンスエージェント10により複数のメタプレゼンスID及びメタプレゼンス情報を管理することもできる。メタプレゼンスエージェント10の各部の機能及びルールテーブル20の詳細は次の通りである。
エージェント部11は大別してプレゼンス情報の受信機能と、メタプレゼンス情報の通知機能とを有する。
エージェント部11は、IMサーバSA,SBのいずれかまたは両方からプレゼンス情報の通知を受信する。どのIMサーバからプレゼンス情報の通知を受信するかは、メタプレゼンス情報を生成するルールに依存する。例えば、プレゼンス情報UA1に基づいてメタプレゼンス情報を生成する場合、IMサーバSAからプレゼンス情報UA1の通知を受信する。また例えば、プレゼンス情報UA1とプレゼンス情報UB1に基づいてメタプレゼンス情報を生成する場合、IMサーバSAからプレゼンス情報UA1の通知を、IMサーバSBからプレゼンス情報UB1の通知を、それぞれ受信する。すなわち、IMサーバSA,SBから見れば、プレゼンス情報のウォッチャーとして連携システムCAが機能する。エージェント部11は、IMサーバSA、SBから受信したプレゼンス情報を一時的に記憶するプレゼンスバッファ11aを有しており、プレゼンス情報の更新通知によりプレゼンスバッファ11a内のプレゼンス情報のうち該当するものの値を更新する。
エージェント部11が受信した1以上のプレゼンス情報に基づいて、受信した各プレゼンス情報とは異なるメタプレゼンス情報を生成する。本例では、後述するルールテーブル20に記憶されたルールに基づいて、メタプレゼンス情報を生成する。
(c)ルールテーブル
ルールテーブル20は、IMサーバSA,SBが管理するプレゼンス情報に基づいてメタプレゼンス情報を生成するルールを、メタプレゼンスIDと対応付けて記憶する。メタプレゼンスIDは、メタプレゼンス情報の識別子である。ルールは、例えば下式(1)〜(4)で表される。
(CA2)=(UA1)+(UB2) ・・・(2)
(CA3)=(UA1)×(UA2) ・・・(3)
(CA4)=所定値X ・・・(4)
上記式(1)〜(4)において、CA1,CA2,CA3,CA4は、それぞれメタプレゼンスIDである。さらにルールを複雑化し、例えば、プレゼンスID“UA1”に対応するプレゼンス情報PDA1の値が所定の範囲内の場合に、メタプレゼンス情報を上式(3)に従って生成することもできる。
ルールテーブル20を設けることにより、連携IMシステムの柔軟性や拡張性を高めることができる。連携システムCAが接続するIMサーバやそのIMサーバが組み込まれているBPMシステムなどの設計を変えなくても、ルールテーブル20に記憶されているルールの設定を変更することにより、通知するメタプレゼンス情報を容易に変更することができるからである。
ルール追加部13は、大別して、ルールの受信と、IMサーバへのメタプレゼンスIDの通知と、IMサーバへのサブスクライブの要求と、を行う。説明を容易にするために、プレゼンス情報UA1,UB2に基づいてメタプレゼンス情報CA2を生成するルールを追加する場合を例に取る。
ルール追加部13は、IMサーバSA,SBのユーザエージェント、例えばユーザエージェントUB1から新規ルールを受信する。受信されたルールは、ルールテーブル20に記憶される。また、ルール追加部13は、ルールと共に、そのルールにより生成されるメタプレゼンス情報のID“CA2“を受信する。追加するルールで生成されるようになるメタプレゼンス情報のIDの決定権を、ルール追加者、すなわちユーザエージェントUB1に持たせることが好ましい。そのユーザエージェントUB1は、ルール追加後に自分が通知したメタプレゼンスIDを指定してサブスクライブを要求できるからである。
サブスクライブの要求に応じてプレゼンス情報UA1,UB2の通知を受信すると、前記エージェント部11がメタプレゼンス情報CA2とその値MPD2とを、IMサーバSBに通知する。なお、ルール追加部13は、ルールの削除や変更を受け付けても良い。
ルール追加部13を連携システムに設けておくと、通知可能なメタプレゼンス情報を連携システムの構築後に増加することができるので好ましい。ルールの追加や削除・変更などを受け付けることにより、通知するメタプレゼンス情報をニーズの変化に応じて柔軟に変更することができる。
連携システムCAは、サブスクライブ許可部14をさらに有することが好ましい。サブスクライブ許可部14は、大別して問い合わせ受信機能と許可送信機能とを有する。説明を容易にするために、ユーザエージェントUB1が前記メタプレゼンス情報CA1のサブスクライブをIMサーバSBに要求した場合を考える。
まずサブスクライブ許可部14は、ユーザエージェントUB1にメタプレゼンス情報CA1を通知しても良いか否かの問い合わせを、IMサーバSBから受信する。
サブスクライブ許可部14は、メタプレゼンス情報CA1の元となるプレゼンス情報UA1,UA2のプレゼンティティに対し、ユーザエージェントUB1へのUA1、UA2のサブスクライブを許可するか否かの問い合わせを行っても良い。この問い合わせを行う場合には、問い合わせに対する応答に応じ、メタプレゼンス情報CA1のサブスクライブを許可するか否かをIMサーバSBに通知する。
(2)IMサーバ
IMサーバSA、SBは、プレゼンステーブル101a,b、ウォッチャーテーブル102a,b、プレゼンス更新部103a,b、プレゼンス通知部104a,b、サブスクライブ処理部105a,b、コマンド処理部106a,b、セッション管理部107a,bを有している。プレゼンステーブル101は、プレゼンスIDとプレゼンス情報の値とを対応付けて記憶する。ウォッチャーテーブル102は、プレゼンスIDとそのIDが特定するプレゼンス情報のウォッチャーのIDとを対応付けて記憶する。プレゼンス更新部103は、ユーザエージェントからのプレゼンス情報の通知に基づき、プレゼンステーブル101を更新する。プレゼンス通知部104は、プレゼンス情報を、そのウォッチャーに送信する。サブスクライブ処理部105は、ウォッチャーテーブル102へのウォッチャーの登録や削除などを行う。コマンド処理部106は、セッション管理部107からのデータを各部に振り分けたり、各部からのデータをセッション管理部107に渡したりする。セッション管理部107は、IMサーバと他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
図3及び図4は、IMサーバSA及びSBが蓄積するプレゼンステーブル101及びウォッチャーテーブル102の概念説明図である。
図4(a)は、図2(a)に示すルールテーブル20に従い、メタプレゼンス情報CA1がプレゼンス情報UA1,UA2に基づいて生成される場合に対応している。IMサーバSBのプレゼンステーブル101bには、プレゼンスIDとプレゼンス情報の値とが対応付けられて記憶されている。メタプレゼンスID“CA1”には、プレゼンス情報MPD1の値が対応している。一方、ウォッチャーテーブル102aには、メタプレゼンス情報CA1のウォッチャーとして、ユーザエージェントUB1が記憶されている。
図3(b)は、図2(b)に示すルールの追加後のプレゼンステーブル101a及びウォッチャーテーブル102を示す。プレゼンス情報UA1,UB1に基づいて生成されるメタプレゼンス情報CA2に対応し、プレゼンス情報UA1のウォッチャーにメタプレゼンスID“CA2”が追加されている。
すなわち、図2(b)のルールテーブル20、図3(b)及び図4(b)の各テーブルに従えば、次のようにしてメタプレゼンス情報CA2が生成及び配信される。プレゼンス情報UA1,UB2は連携システムCAに送信され、メタプレゼンス情報CA2が生成される。生成されたメタプレゼンス情報CA2は、IMサーバSBに通知され、ここからウォッチャーUB1に配信される。
次に、図1に示す連携IMシステムが行う処理の流れについて、図5〜図7を参照して具体的に説明する。連携IMシステムが行う主な処理は、(1)サブスクライブ設定処理、(2)通知処理、(3)ルール追加処理である。以下では、説明を容易にするために、図2(a)に示すルールテーブル20が連携システムCAに設定されていると仮定する。
(1)サブスクライブ設定処理
図5は、サブスクライブ設定処理の流れの一例を示す説明図である。この処理では、メタプレゼンス情報CA1のサブスクライブが設定される。一例としてIMサーバSBがメタプレゼンス情報CA1を管理しており、ユーザエージェントUB1がメタプレゼンス情報CA1のサブスクライブを要求する場合を考える。
この状態において、ユーザエージェントUB1は、IMサーバSBに対し、メタプレゼンス情報CA1のサブスクライブ要求を送信する(#3)。このサブスクライブ要求には、メタプレゼンスID“CA1”が含まれる。メタプレゼンスID“CA1”には、IMサーバSBのネットワークアドレスが含まれる。
連携システムCAは、問い合わせを受信すると、ルールテーブル20を参照する(#7)。次いで、連携システムCAは、サブスクライブを要求されたメタプレゼンス情報CA1の元となるプレゼンス情報(以下、元プレゼンス情報という)のID“UA1”、“UA2”を特定する。メタプレゼンス情報CA1のセキュリティを高める場合には、連携システムCAは、元プレゼンス情報を管理するIMサーバSAに対し、プレゼンス情報UA1,UA2のサブスクライブを要求することが好ましい(#9)。
連携システムCAは、元プレゼンス情報UA1,UA2のサブスクライブが許可されると、メタプレゼンス情報CA1のサブスクライブ許可通知をIMサーバSBに送信する(#17)。
なお、上記の例では、元プレゼンス情報のプレゼンティティUA1,UA2に対するそれぞれのプレゼンス情報のサブスクライブを許可するかどうかの問い合わせを行っているが、メタプレゼンス情報に要求されるセキュリティの高さに応じて問い合わせを行うかどうかを決めることができる。
(2)通知処理
図6は、通知処理の流れの一例を示す説明図である。この処理では、前述のサブスクライブの設定に従い、メタプレゼンス情報CA1がそのウォッチャーUB1に通知される。通知のタイミングは、連携システムCAが起動したとき、元プレゼンス情報が更新されたとき、ウォッチャーUB1が起動したとき、などいろいろ考えられる。ここでは一例として、連携システムCAが起動したときと、元プレゼンス情報の一部が更新されたときとを挙げている。
この状態において連携システムCAが起動すると、IMサーバSA,SBに接続する(#35)。
連携システムCAは、プレゼンス情報UA1、UA2の値をプレゼンスバッファ11aに記憶させる(#39)。さらに連携システムCAは、ルールテーブル20を参照し、受信したプレゼンス情報に基づくメタプレゼンス情報があるかどうかを判断する(#41)。この例では、メタプレゼンス情報CA1がプレゼンス情報UA1、UA2に基づいているので、連携システムCAはメタプレゼンス情報CA1の値をルールに従って演算する(#43)。演算したメタプレゼンス情報の値は、プレゼンスバッファ11a内に一時的に記憶しておくことが好ましい。演算したメタプレゼンス情報の値とメタプレゼンスIDとは、IMサーバSBに通知される(#45)。この通知を受け取ったIMサーバSBは、プレゼンステーブル101bの該当エントリに、通知された値を書き込む。
連携システムCAは、プレゼンスバッファ11a内のプレゼンス情報UA1の値PDA1を更新する(#53)。さらに、プレゼンス情報UA1に依存するメタプレゼンス情報CA1をルールテーブル20から検索し(#56)、メタプレゼンス情報CA1の値をルールに従って更新する(#57)。元プレゼンス情報UA1,UA2の値は、プレゼンスバッファ11aに記憶されている。更新された値は、IMサーバSBに通知され(#59)、さらにメタプレゼンス情報CA1のウォッチャーUB1に通知される(#61)。
(3)ルール追加処理
図7は、ルール追加処理の流れの一例を示す説明図である。ここでは、図2(a)に示すルールテーブル20に新たなルールを追加し、図2(b)に示すルールテーブル20を生成する場合を例に取る。また、任意のユーザエージェントがルールを追加できるが、説明を容易にするために以下ではユーザエージェントUB1がルールを追加する場合を例に取る。
連携システムCAは、受信したルールをメタプレゼンスIDと対応付けてルールテーブル20に記憶する(#73)。図2(b)は、ルールが追加されたルールテーブル20を示す。さらに連携システムCAは、メタプレゼンスID“CA2”をIMサーバSBに通知する(#75)。
さらにルールの追加者UB1は、メタプレゼンスCA2のサブスクライブをIMサーバSBに要求する(#79)。
IMサーバSBは、前記要求に応じ、メタプレゼンス情報CA2のウォッチャーとしてユーザエージェントUB1を登録しても良いかどうかを、連携システムCAに問い合わせる(#81)。
IMサーバSA,SBは、サブスクライブの要求に対し、各ユーザエージェントに問い合わせ、その回答に応じてウォッチャーリストを更新し、連携システムに許可通知を送信する(#87〜#97)。図3(b)は、プレゼンス情報UA1のウォッチャーとしてメタプレゼンスID“CA2”が追加された後のウォッチャーリストを示す。図4(b)は、プレゼンス情報UB2のウォッチャーとしてメタプレゼンスID“CA2”が追加された後のウォッチャーリストを示す。
IMサーバSBは、連携システムからの許可通知に基づき、ウォッチャーリストを更新する(#101)。図4(b)は、メタプレゼンス情報CA2のウォッチャーとしてユーザエージェントUB1が登録されているウォッチャーリストを示す。その後、IMサーバSBは、ユーザエージェントUB1からのサブスクライブ要求に対し、許可通知を送信する(#103)。
[効果]
IMサーバSA,SBを例えば2つの異なるBPMシステムに設け、それぞれのプレゼンスサーバSA,SBから取得するプレゼンス情報に基づいてメタプレゼンス情報を生成すれば、各BPMシステムやIMサーバとは独立なメタプレゼンス情報を、各BPMシステムやIMサーバの設計に大きな影響を与えることなく生成することができる。また生成するメタプレゼンス情報を、各BPMシステムやIMサーバの設計に大きな影響を与えることなく容易かつ柔軟に変更することができる。このように、本発明の連携システムを複数のIMサーバに接続することにより、プレゼンス情報の柔軟な加工や柔軟な配信が可能となる。また、どのような、メタプレゼンス情報を誰が必要としているかに応じ、メタプレゼンス情報の配信先を適宜変更することができる。
図8は、第2実施形態に係る連携システムを含む連携IMシステムの機能構成図を示すブロック図である。この実施形態では、連携システムCAを構成するメタプレゼンスエージェント10とルールテーブル20とは、異なるコンピュータ端末に設けられている。さらにこの例では、ルールテーブル20は、連携システムCAが接続するIMサーバの1つに設けられている。この図に示すように、連携システムCAを構成するメタプレゼンスエージェント10とルールテーブル20とは、同一のコンピュータ上にあっても良いし異なるコンピュータ上にあっても良い。
<その他の実施形態例>
(A)前記第1実施形態及び第2実施形態では、連携システムCAは複数のIMサーバに接続されているが、IMサーバが1つの場合であっても連携システムCAを適用することができる。その場合、IMサーバがユーザエージェントから収集するプレゼンス情報とは異なるメタプレゼンス情報を、IMサーバからユーザエージェントに配信することができる。
図11は、マネージャ向けアラートメッセージを生成するルール2の記述例を示す。ルール2は、「在庫不足率が5%以上30%未満であれば、マネージャ向けアラートメッセージ“問題レベルの欠品発生”を生成する」ことを定義している。
アラートメッセージは、IMサーバSAが管理する在庫不足率から新たに生成されるメタプレゼンス情報である。在庫不足率に基づいて少なくとも1つ、最大で3つのアラートメッセージを生成する。プレゼンス情報である在庫不足率を単に通知するだけにとどまらず、さらに有用なメタプレゼンス情報であるアラートメッセージに変換して通知することができる。しかも、在庫不足率に応じ、アラートメッセージの内容とその通知先とを調整することができる。このように、プレゼンス情報をニーズに応じて加工・変換することにより、多彩なメタプレゼンス情報を、その情報を必要とする主体に配信することができる。
前述の第1、第2及びその他の実施形態例並びに実施例1〜4に対し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムであって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信手段と、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成手段と、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知手段と、
を備える連携システム。
前記受信した1以上の状態情報から前記第1メタ状態情報を生成するための第1ルールを記憶するルール記憶手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記ルール記憶手段が記憶している前記第1ルールに従って前記第1メタ状態情報を生成する、
付記1に記載の連携システム。
(付記3)
前記第1状態情報管理装置に接続する任意の第1提供体から新規の第2ルールを受信し、受信した前記第2ルールを前記ルール記憶手段に記憶させるルール追加手段と、
前記追加された第2ルールが定義する第2メタ状態情報の生成に用いられる第2状態情報の通知を、前記第1状態情報管理装置に依頼する情報通知依頼手段と、
前記第2メタ状態情報を識別する第2メタ状態識別子と前記第2メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知するメタ状態識別子通知手段と、をさらに備え、
前記生成手段は、前記第2ルールに従って前記第2メタ状態情報を生成する、前記付記2に記載の連携システム。
前記第1状態情報管理装置が前記第1メタ状態情報の通知要求をいずれかの提供体から受信した場合、前記第1状態情報管理装置から前記提供体への前記第1メタ状態情報の通知に関する問い合わせを前記第1状態情報管理装置から受信し、前記問い合わせに応じ、前記提供体への前記第1メタ状態情報の通知を前記第1状態情報管理装置に指示する購読許可手段をさらに備える、付記1に記載の連携システム。
第1メタプレゼンス情報を見たいユーザエージェントUA1は、IMサーバSAにサブスクライブを要求する。これを受けたIMサーバは、連携システムに対し、第1メタプレゼンス情報をユーザエージェントUA1に通知しても良いかどうか、問い合わせる。連携システムは、この問い合わせに対して例えばOKを応答する。この応答に第1メタプレゼンス情報識別子CA1を含めておけば、IMサーバはこの応答に応じてプレゼンステーブルにCA1を登録する。さらにIMサーバSAは、第1メタプレゼンス情報のウォッチャーとしてユーザエージェントUA1を登録する。連携システムに対しメタプレゼンス情報の配信の許可を問い合わせることにより、メタプレゼンス情報の配信に対するセキュリティを高めることができる。
1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第2状態情報管理装置にさらに接続されており、
前記状態情報受信手段は、前記第2状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知をさらに受信し、
前記生成手段は、前記第1状態情報管理装置から受信した1以上の状態情報及び/または前記第2状態情報管理装置から受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第3メタ状態情報を生成し、
前記状態情報通知手段は、前記第1メタ状態情報を識別する第3メタ状態識別子と前記第3メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置及び/または前記第2状態情報管理装置に通知する、
付記1に記載の連携システム。
例えば、2つの異なるBPMシステムのそれぞれに設けられた2つのプレゼンスサーバSA,SBから取得するプレゼンス情報に基づいて、メタプレゼンス情報を生成することが考えられる。各BPMシステムやIMサーバとは独立にメタプレゼンス情報を生成するので、各BPMシステムやIMサーバに影響を与えることなく、柔軟にBPMシステム間のプレゼンスの連携方法を変更することができる。
連携システムを複数のIMサーバに接続することにより、プレゼンス情報の柔軟な加工や柔軟な配信が可能となる。
1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムが実行する連携方法であって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信ステップと、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成ステップと、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知ステップと、
を含む連携方法。
1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続されるコンピュータが実行する連携プログラムであって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信手段、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成手段、及び
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知手段、
として前記コンピュータを機能させる連携プログラム。
1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムが実行する連携プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信ステップと、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成ステップと、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知ステップと、
を実行する連携プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
10:メタプレゼンスエージェント
11:エージェント部
12:生成部
13:ルール追加部
14:サブスクライブ許可部
20:ルールテーブル
Claims (5)
- 1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムであって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信手段と、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成手段と、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知手段と、
を備える連携システム。 - 前記受信した1以上の状態情報から前記第1メタ状態情報を生成するための第1ルールを記憶するルール記憶手段をさらに備え、
前記生成手段は、前記ルール記憶手段が記憶している前記第1ルールに従って前記第1メタ状態情報を生成する、
請求項1に記載の連携システム。 - 1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムが実行する連携方法であって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信ステップと、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成ステップと、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知ステップと、
を含む連携方法。 - 1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続されるコンピュータが実行する連携プログラムであって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信手段、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成手段、及び
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知手段、
として前記コンピュータを機能させる連携プログラム。 - 1以上の提供体によりそれぞれ生成された1以上の状態情報と各状態情報を識別する状態識別子とを対応付けて管理する第1状態情報管理装置と接続される連携システムが実行する連携プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第1状態情報管理装置から1以上の状態識別子に対応する状態情報(以下、1以上の状態情報という)の通知を受信する状態情報受信ステップと、
前記受信した1以上の状態情報に基づいて、受信した各状態情報とは異なる第1メタ状態情報を生成する生成ステップと、
前記第1メタ状態情報を識別する第1メタ状態識別子と前記第1メタ状態情報とを、前記第1状態情報管理装置に通知する状態情報通知ステップと、
を実行する連携プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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