JP2005215070A - 画像形成装置 - Google Patents

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Kuniaki Nakano
中野  邦昭
Ryoji Kanematsu
良治 金松
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Abstract

【課題】 加圧ローラを支える転がり軸受の回転不良を防止し、併せて、加圧ローラのシャフトと転がり軸受の内輪との間のクリーピングも防止できる定着装置を提供する。
【解決手段】 プリンタ1の定着装置50は、未定着トナーを担持した用紙を定着ローラ51と加圧ローラ52の間のニップに通して用紙にトナーを定着する。加圧ローラ52はシャフト54の両端に嵌合した転がり軸受70により回転自在に支持される。シャフト54と転がり軸受70のはめ合いはすきまばめである。シャフト54の端部にビス65でねじ止め固定されたワッシャ66が転がり軸受70のシャフト軸線方向への移動を阻止する。ワッシャ66と転がり軸受70の内輪71との間には、内輪71の幅の10%を上限とする隙間が設けられる。ワッシャ66bの外径は内輪71の外径を超えない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、未定着トナーを担持した用紙に熱を圧力を加えてトナーを用紙に定着させる定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置(複写機やプリンタなど)では、静電潜像をトナーで可視化して用紙に転写した後、用紙にトナーを定着させる必要がある。現在の定着装置は、その殆どが熱ローラ方式になっている。このような定着装置を備えた画像形成装置の一例を図4、5に示す。図4は画像形成装置の模型的垂直断面図、図5は画像形成部の概略構造を示す模型的断面図である。
画像形成装置として例示するのはタンデム方式のフルカラープリンタである。プリンタ1においては、外部コンピュータからの原稿画像データの色情報に応じてフルカラー画像出力とモノクロ画像出力の何れかが選択される。画像出力速度はフルカラーの場合でもモノクロの場合でもA4サイズで20枚/分とされている。なお本明細書には画像出力速度以外にも寸法、比率、速度、電圧、温度等の具体的な数値が登場するが、これらの数値は一つの好適例の例示である。
プリンタ1のハウジング2の内部には用紙搬送ベルト8が配置されている。用紙搬送ベルト8は原動プーリ10と従動プーリ11に巻き掛けられ、用紙を図4において右方から左方へと水平に搬送する。用紙搬送ベルト8の用紙受入側には給紙装置12と用紙搬送路13が配置される。用紙搬送ベルト8の用紙排出側には定着装置50、用紙搬送路15、及び排出部16が配置される。排出部16はハウジング2の上面に設けられる。
用紙搬送ベルト8の上には計4台の画像形成部が用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて直列に配置される。4台の画像形成部とは、上流側から順に、マゼンタ用の画像形成部30M、シアン用の画像形成部30C、イエロー用の画像形成部30Y、及びブラック用の画像形成部30Bである。
画像形成部30M、30C、30Y、30Bの構造を図5に示す。各画像形成部とも構造は共通なので、「M」「C」「Y」「B」の識別記号を省き、「30」の符号のみ置いている。
画像形成部30の中で像担持体として機能するのはアモルファスシリコンを感光体とする感光体ドラム4であり、その周囲に主帯電器5、LEDプリントヘッドユニット6、現像装置3、及びクリーニング装置20が配置されている。また図4に見られるように、転写ローラ9が用紙搬送ベルト8を隔てて感光体ドラム4に対峙する。転写ローラ9は用紙搬送ベルト8を支持し、感光体ドラム4に当接させる役割も担う。転写ローラ9には−1.5kVの電圧が印加されている。
現像装置3はマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナーとフェライトキャリアを5:95の重量比で混合したトナーを収容する。トナーはコールターカウンタによるメジアン径(体積基準)が9μm、フェライトキャリアは平均粒径が70μmとなっている。現像装置3には固定磁石(図示せず)を内蔵した現像スリーブ3aが設けられている。
感光体ドラム4と現像スリーブ3aとは0.5mmの隙間を隔てて対峙し、対向する表面同士が同方向に移動する向きに回転する。感光体ドラム4の周速度は概ね100mm/sec、現像スリーブ3aの周速度は200mm/secである。現像スリーブ3aの表面にはトナーにより磁気ブラシが形成される。またトナーはキャリアとの摩擦により正に帯電する。現像スリーブ3aに対しては図示しない穂切板が設けられる。穂切板と現像スリーブ3aとの隙間は0.5mmである。現像スリーブ3aには+300Vの現像バイアス電圧が印加される。
現像により、現像装置3の中のトナーが消費される。消費したトナーを補うため、画像形成部30B、30Y、30C、30Mに対応してトナー供給容器7B、7Y、7C、7Mを設け、図示しない搬送手段によりトナーを補給する。これにより、現像装置3は常に適量のトナーを内部に保有することになる。
クリーニング装置20は感光体ドラム4に接触するゴム製のクリーニングローラ21、用紙に転写されなかったトナーを感光体ドラム4からかき落とすクリーニングブレード22、及びトナーを図示しない回収容器に排出する排出スパイラル23を有する。なおクリーニング装置20のカバーは図4においては図示を省略してある。
ハウジング2の内部には制御装置40が配置される。制御装置40はプリンタ1の全体制御を司るものである。
プリンタ1は次のように画像出力動作を行う。
感光体ドラム4の表面は主帯電器5により一様に+400Vに帯電せしめられている。外部のコンピュータなどから原稿画像データが入力されると、LEDプリントヘッド6が原稿画像データに対応するLED光を感光体ドラム4の表面に照射する。感光体ドラム4の表面は、LED光の照射された露光部の電圧が+25Vにまで減衰し、非露光部の+400Vの部分と合わせて静電潜像が形成される。現像スリーブ3aに印加された+300Vの現像バイアス電圧により、トナー中の正帯電トナーが前記露光部に付着し、静電潜像がトナーで可視化される。
用紙搬送ベルト8は、給紙装置12から供給された用紙を載せ、感光体ドラム4の表面の移動方向と同じ方向に、100mm/secで走行している。用紙上の所定位置からトナーの転写が開始されるよう、LEDプリントヘッド6による感光体ドラム4の露光タイミングが設定される。
用紙搬送ベルト8上の用紙が感光体ドラム4の下を通過する際、転写ローラ9に印加された−1.5KVの電圧により、感光体ドラム4に付着したトナーが用紙に引きつけられる。これにより、トナーが用紙に転写される。
用紙に転写されなかったトナーはクリーニングブレード22によりかき落とされ、排出スパイラル23により図示しない回収容器に排出される。クリーニングローラ21はトナー転写後の感光体ドラム4の表面を整える。
画像形成部30M、30C、30Y、30Bでマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナーを順次転写され、未定着ではあるもののトナーによりカラー画像を形成された用紙は用紙搬送ベルト8を出て定着装置50に引き込まれる。そして定着装置50の内部で定着ローラによりトナーを定着された後、用紙搬送路15を経て排出部16に排出される。
次に、図6〜8に基づき定着装置50の構造を説明する。図6は定着装置50のロー
ラ構成を示す模型的断面図、図7は加圧ローラの部分断面図、図8は加圧ローラ及び定着ローラの支持構造部分の断面図である。
定着装置50は定着ローラ51と加圧ローラ52を備える。定着ローラ51の外径は31.4mm、加圧ローラ52の外径は25mmである。定着ローラ51と加圧ローラ52とは所定の圧力で互いに圧接せしめられ、所定幅の定着ニップを形成する。この定着ニップを、未定着トナーTを担持した用紙Pが通過するとき、トナーTに熱と圧力が加えられ、トナーTは用紙Pに定着する。
定着ローラ51は図示しない駆動装置により回転駆動せしめられる。加圧ローラ52は定着ローラ51に従って回転する。定着ローラ51及び加圧ローラ52の周速度が用紙搬送ベルト8の走行速度と同じ100mm/secとなるように定着ローラ51の回転数が制御される。
定着ローラ51は金属パイプの表面にRFA(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)チューブを被せたり、コーティングを施すなどして被膜を形成し、平滑性とトナーの離型性を高めたものであり、内部には熱源であるハロゲンランプ53が配置されている。
加圧ローラ52は金属(通常の場合、炭素鋼)製のシャフト54の外側にシリコンスポンジなどの弾性体層を設け、その表面にRFA又はPTFEチューブを被せたものである。
定着装置50はケーシング60(図8参照)を備える。ケーシング60は第1部分60aと第2部分60bを備え、第1部分60aに定着ローラ51が支持され、第2部分60bに加圧ローラ52が支持される。第1部分60aと第2部分60bは連結軸61により蝶番式に連結され、連結軸61を中心として開閉可能である。常時は開閉端同士の間に引張コイルばね62を掛け、開閉端を閉じると共に定着ローラ51と加圧ローラ52の間に所定の接触圧を生ぜしめている。
加圧ローラ52は1対の転がり軸受70を介して第2部分60bに回転自在に支持される。転がり軸受70は内輪71、外輪72、及び内輪71と外輪72との間でリテーナ73によって所定間隔に保持される転動部材74を備える。転動部材74は図7においてはボールとなっているが、ローラベアリングやニードルベアリングであっても構わない。このように加圧ローラ52を転がり軸受70で支持することは、特許文献1、2に見られる通り周知である。なお定着ローラ51も図示しない転がり軸受を介して第1部分60aに回転自在に支持される。
図7に見られるように、加圧ローラ52のシャフト54の端には外径9.5mmの小径部54aが形成され、その外側に転がり軸受70の内輪71が嵌合する。転がり軸受70は外径が19mm、軸線方向の幅が6mmとなっている。ケーシング60の第2部分60bの縁に形成された半円形の凹所63に転がり軸受70を落とし込み、加圧ローラ52を第2部分60bに保持させる。凹所63は加圧ローラ52の両側に存在し、凹所63同士の間隔は320mmである。
加圧ローラ52が第2部分60bに保持されると、第2部分60bの内部に固定した障壁64が転がり軸受70の側面に向かい合い、転がり軸受70がシャフト54の小径部54aから抜けるのを阻止する。定着時、加圧ローラ52は熱せられて膨脹し、転がり軸受70は図7に仮想線で示すように外側にシフトするので、障壁64はそのシフト分を見込み、室温における転がり軸受70の位置から外側に間隔を置いて取り付けられている。転がり軸受70と障壁64の係合により、加圧ローラ52自体も第2部分60bに対し軸線方向に移動しないように位置決めされる。シャフト54の反対側の端にも、上記構造が左右対称の形で形成される。
特開2003−316195号公報(第3頁、図3) 特開2003−255736号公報(第4−5頁、図3)
上記のように加圧ローラ52を転がり軸受70で支持すると、次のような問題が発生する。すなわち定着ローラ51に通電して定着ローラ51の温度を上昇させると、これに接する加圧ローラ52の温度も上昇する。定着ローラ51への通電を断ち、定着ローラ51の温度が下降すると、加圧ローラ52の温度も下がる。加圧ローラ52は、温度が上昇すれば熱膨脹により長さが伸び、温度が低下すれば熱収縮により長さが縮む。図7において、加圧ローラ52が温度上昇により膨脹したときは、転がり軸受70はシャフト54の小径部54aとそれ以外の大径部との段部で押されて図の右方に変位する(矢印参照)。加圧ローラ52が温度低下により収縮したときは、転がり軸受70は図の左方に変位しようとする。
加圧ローラ52の膨脹力と収縮力とは互いに平等な条件で転がり軸受70に伝わる訳ではない。膨脹力の方はシャフト54の段部を介して伝えられるので、これを押しとどめることはできない。他方収縮力の方は、転がり軸受70とシャフト54の小径部54aとの間の摩擦によって伝えられるので、転がり軸受70を引き留める余地が生まれる。このため、加圧ローラ52の収縮時にケーシング60の第2部分60bが転がり軸受70を摩擦で引き留め、シャフト54の段部と転がり軸受70の内輪71の端面との間に隙間が生じることがある。
前記隙間は、加圧ローラ52が次回膨脹したときに解消されることもあり、解消されないまま残ることもある。隙間が残るようなはめ合いの場合には、加圧ローラ52が膨脹と収縮を繰り返す度に隙間が広がる。すなわち転がり軸受70が小径部54aの上をじりじりと外側に向かって進み、ケーシング60の第2部分60bを圧迫する。ケーシング60の第2部分60bを圧迫することにより、転がり軸受70自身にも圧力が加わるので、転動体74の動きが悪くなり、加圧ローラ52に回転抵抗が生じる。このため用紙Pをスムーズに送ることができなくなり、用紙Pにしわが寄ることがある。
上記問題の解決手段として第1に考えられるのは、転がり軸受70の内輪71をシャフト54の小径部54aに圧入し、転がり軸受70と加圧ローラ52の間の軸方向相対移動を阻止することである。手段としては有効であるが、圧入用機械設備や特殊治具の導入及び維持コストと、工数増加による製造コストの上昇を避けられない。また加圧ローラ52と転がり軸受70を各々単独で交換することができない。
上記問題の解決手段として第2に考えられるのは、転がり軸受70とシャフト54の小径部54aとのはめ合いをゆるくして、小径部54aに対し転がり軸受70が比較的自由にスライドできるようにすることである。実施は容易であるが、シャフト54の回転と転がり軸受70の内輪71の回転に差が生じる現象(これをクリーピングという)を避けられない。クリーピングが生じるとシャフト54と転がり軸受70の内輪71との接触面が発熱し、転がり軸受70の温度が上昇する。転がり軸受70の内部温度が過度に上昇すると潤滑用に封入してあるグリースが溶けて流出し、潤滑に異常をきたす。
またクリーピングによりシャフト54の小径部54aと転がり軸受70の内輪71との接触面が削られ、削れ粉が発生することもある。削れ粉が転がり軸受70の中に侵入することによって転がり軸受70の内部の潤滑状態は悪化する。場合によっては転がり軸受70の破損という事態を招くこともある。
図7に示すように、定着ローラ51と加圧ローラ52の間のニップを用紙Pが通る場合など、シャフト54が図7の下方に弓なりにたわむ。シャフト54がこのようにたわむと、転がり軸受70の内輪71の角が小径部54aに強く当たり、小径部54aは逆テーパ状に削られる。転がり軸受70が外側に変位すれば、削れ跡Aの範囲は外側に拡大する。削れ跡Aはプリンタ1の使用が度重なるほど深くなり、加圧ローラ52と定着ローラ51の軸間距離が開いて行く。これは加圧ローラ52と定着ローラ51の接触圧が弱くなることを意味する。接触圧が弱くなれば、定着品質にも影響が出る。
本発明は上記の点を解決するためになされたものであり、加圧ローラを支える転がり軸受が、加圧ローラの膨脹と収縮の繰り返しにより徐々に外側に移動し、自身の回転不良を引き起こすという問題を低コストで解決できる定着装置を提供することを目的とする。同時に、加圧ローラのシャフトと転がり軸受の内輪との間のクリーピングも防止できる定着装置を提供することを目的とする。
本発明では、定着装置を次のように構成した。
(1)未定着トナーを担持した用紙を定着ローラと加圧ローラの間のニップに通して用紙にトナーを定着する定着装置において、前記加圧ローラはシャフトの両端に嵌合した転がり軸受により回転自在に支持されるものであり、前記シャフトと転がり軸受のはめ合いをすきまばめとするとともに、シャフトの端部に取り付けられて転がり軸受のシャフト軸線方向への移動を阻止する移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間にゼロ乃至若干の隙間を設ける。
(2)前記構成の定着装置において、前記移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間の隙間は、内輪の幅の10%を上限とする。
(3)前記構成の定着装置において、前記移動阻止部材の外径は前記転がり軸受の内輪外径を超えない。
(4)前記構成の定着装置において、前記移動阻止部材はシャフトの端面にねじ止めされるワッシャである。
(5)前記構成の定着装置において、前記移動阻止部材はシャフトの端部に形成された取付溝に係合する止め輪である。
(1)シャフトと転がり軸受のはめ合いがすきまばめなので、シャフトの加工も組立も容易である。そしてシャフトの端部には転がり軸受のシャフト軸線方向への移動を阻止する移動阻止部材が取り付けられているから、加圧ローラが熱膨脹と熱収縮を繰り返しても転がり軸受がシャフト軸線方向に移動することがなく、転がり軸受がその保持部材を圧迫して自身の回転性も悪くなってしまうことがない。このため、加圧ローラの回転は常にスムーズであり、用紙にしわを寄らせることなくトナーの定着を進めることができる。
また、移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間にはゼロ乃至若干の隙間が設けられているので、移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間に接触が生じ、移動阻止部材が転がり軸受の内輪に対し適度の制動をかける。このため、シャフトと転がり軸受の内輪との間のクリーピングも防止でき、クリーピングによる発熱や削れ粉の発生を回避することができる。
移動阻止部材が転がり軸受の内輪に対し制動をかけるものの、内輪の回転を完全に止めるほど強力な制動ではない。このため、逆に内輪によって移動阻止部材が回されることがない。もし移動阻止部材が回されてしまうと、移動阻止部材の取付をねじ止めで行っている場合、回転方向によってはねじが緩んでしまうが、この構成によればそのような懸念がない。
(2)前記移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間の隙間は、内輪の幅の10%を上限とする。隙間の値がこの程度であれば、移動阻止部材と転がり軸受の内輪との接触はほぼ確実なものとなる。このため、シャフトと転がり軸受の内輪との間のクリーピングを防止でき、クリーピングによる発熱や削れ粉の発生を回避することができる。図7のようにシャフトが逆テーパ状に削られることもない。
(3)移動阻止部材の外径が転がり軸受の内輪外径を超えないので、移動阻止部材が転がり軸受のリテーナに接触することがない。このため、温度上昇によりリテーナが外側に膨らんでも、移動阻止部材がこれに接触して回転を妨げることがなく、転がり軸受の外輪の円滑な回転が保証される。
(4)移動阻止部材がシャフトの端面にねじ止めされるワッシャなので、シャフトの加工及び移動阻止部材の固定作業を簡単且つコスト安に遂行することができる。
(5)移動阻止部材がシャフトの端部に形成された取付溝に係合する止め輪なので、シャフトの加工及び移動阻止部材の固定作業を簡単且つコスト安に遂行することができる。またねじと異なり、回転してもゆるんで脱落することがない。
以下、本発明の第1実施形態を図1、2に基づき説明する。図1は加圧ローラの部分断面図、図2は加圧ローラ及び定着ローラの支持構造部分の部分断面図である。図1の断面方向と図2の断面方向は互いに直角である。なお図6〜8の従来構造と共通する部材には従来構造の説明で用いたのと同じ符号を付し、説明は省略する。
加圧ローラ52のシャフト54の小径部54aと転がり軸受70とのはめ合いは「すきまばめ」に設定されている。従って転がり軸受70は小径部54aの上を軸線方向に比較的自由に移動できるので、その移動を阻止する移動阻止部材を小径部54aの端部に取り付ける。ここでは、ビス65によってシャフト54の端面にねじ止めされるワッシャ66が移動阻止部材の役割を果たす。ビス65の頭とワッシャ66の間には、ワッシャ66よりも薄い第2のワッシャ67と、ビス65のゆるみ止め用のスプリングワッシャ68が挿入されている。
ワッシャ66と転がり軸受70の内輪71との間にはゼロ乃至若干の隙間が設けられている。この隙間は、内輪71の幅の10%を上限とする。内輪71の幅が6mmであれば、隙間は0〜0.6mmの範囲を出ない。
なおワッシャ66の外径は転がり軸受70の内輪71の外径を超えない。すなわちワッシャ66がリテーナ73に接触することはない。
このように、シャフト54の端部にはワッシャ66が取り付けられているので、加圧ローラ52が熱膨脹と熱収縮を繰り返しても転がり軸受70がシャフト軸線方向に移動することがなく、転がり軸受70がケーシング60の第2部分60bを圧迫して転がり軸受70自身の回転性も悪くなってしまうことがない。このため、加圧ローラ52の回転は常にスムーズであり、用紙Pにしわを寄らせることなくトナーの定着を進めることができる。
前述のとおり、ワッシャ66と転がり軸受70の内輪71との間には、内輪71の幅の10%を限度とする隙間が設けられている。隙間の値がこの程度であれば、ワッシャ66と内輪71との間に自然な形で接触が生じ、ワッシャ66が内輪71に対し適度の制動をかける。このため、シャフト54と内輪71との間のクリーピングを防止でき、クリーピングによる発熱や削れ粉の発生を回避することができる。図7のようにシャフト54の小径部54aが逆テーパ状に削られることもない。
ワッシャ66が転がり軸受70の内輪71に対し制動をかけるものの、内輪71をシャフト54に対し締め込んで回転を完全に止めるほど強力な制動ではない。このため、逆に内輪71によってワッシャ66が回されることがない。もしワッシャ66が回されてしまうと、加圧ローラ52の一方の端において、ビス65の締付が緩んでしまうが、この構成によればそのような懸念はない。
ワッシャ66の外径は内輪71の外径を超えないので、ワッシャ66がリテーナ73に接触することがない。このため、温度上昇によりリテーナ73が外側に膨らんでも、ワッシャ66がこれに接触して回転を妨げることがなく、転がり軸受70の外輪72の円滑な回転が保証される。
ワッシャ66もビス65も一般に市販されているものを使用でき、部品コストがかからない。シャフト54の加工も穴を明けてタップを立てるだけなので簡単である。ワッシャ66の固定に特殊工具やスキルは不要であり、熟練者でなくても容易に作業を行うことができる。
続いて、本発明の第2実施形態を図3に基づき説明する。図3は加圧ローラの部分断面図である。
第2実施形態では、部品の取付に常用される止め輪を転がり軸受70の移動阻止部材として使用する。シャフト54の小径部54aの端部の外周に取付溝55を形成し、ここに止め輪69を係合させる。止め輪69と転がり軸受70の内輪71との間にゼロ乃至若干の隙間が設けられること、及び止め輪69の外径が内輪71の外径を超えないことはワッシャ66の場合と同じである。
シャフト54の加工は取付溝55の形成だけで済む。また熟練者でなくても止め輪の取り付けを容易にこなすことができる。止め輪69が内輪71と共に回るようなことがあっても、ねじと異なり、ゆるんで脱落する懸念がない。
以上本発明の実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨から逸脱しない範囲で種々の改変を加えて実施することができる。
本発明は、熱ローラによりトナーを定着する定着装置に利用可能である。
第1実施形態に係る定着装置の加圧ローラの部分断面図 上記加圧ローラ及び定着ローラの支持構造部分の断面図 第2実施形態に係る定着装置の加圧ローラの部分断面図 従来の画像形成装置の模型的垂直断面図 画像形成部の概略構造を示す模型的断面図 定着装置のローラ構成を示す模型的断面図 加圧ローラの部分断面図 加圧ローラ及び定着ローラの支持構造部分の断面図
符号の説明
1 プリンタ
50 定着装置
51 定着ローラ
52 加圧ローラ
54 シャフト
54a 小径部
55 取付溝 60 ケーシング
65 ビス
66 ワッシャ(移動阻止部材)
69 止め輪(移動阻止部材)
70 転がり軸受
71 内輪

Claims (5)

  1. 未定着トナーを担持した用紙を定着ローラと加圧ローラの間のニップに通して用紙にトナーを定着する定着装置において、
    前記加圧ローラはそのシャフトの両端に嵌合した転がり軸受により回転自在に支持されるものであり、前記シャフトと転がり軸受のはめ合いをすきまばめとするとともに、シャフトの端部に取り付けられて転がり軸受のシャフト軸線方向への移動を阻止する移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間にゼロ乃至若干の隙間を設けることを特徴とする定着装置。
  2. 前記移動阻止部材と転がり軸受の内輪との間の隙間は、内輪の幅の10%を上限とすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記移動阻止部材の外径が前記転がり軸受の内輪外径を超えないことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記移動阻止部材がシャフトの端面にねじ止めされるワッシャであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記移動阻止部材がシャフトの端部に形成された取付溝に係合する止め輪であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
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