JP2005214252A - 中間位置停止シリンダー - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーボモーターのような高価なものを使用しないで、安価な流体圧シリンダーによって両端部以外の任意の1点又は2点において正確に停止する機構を提供する。
【解決手段】 エアシリンダー1における左右の空間7,8へ圧搾空気を供給するために3ポジションバルブ14を使用し、ソレノイド35又は36の付勢力が消滅した時に一対のばね33,34によってバルブスプール32を中立位置へ戻し、空間7及び8を共に大気に連通させて均圧化する。フレームの一部であるステー2と被駆動部分であるスライダー15との間に設けられる第1ばね装置16は、最大の戻り端位置を基準として、ナット21によって任意に設定される第1の中間位置でスライダー15を停止させる。第2ばね装置17は、最大の前進端位置を基準として、ナット28によって任意に設定される第2の中間位置においてスライダー15を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空圧或いは油圧のような流体圧によって作動するアクチュエータとしてのシリンダー(流体圧シリンダー)に係り、特に、その内部を移動するピストンがシリンダーの両端の2位置において停止し得るだけでなく、任意に設定された中間の1又は2位置においても停止することができるようにした中間位置停止シリンダーに関するものである。
従来のエアシリンダーのような流体圧シリンダーにおいては、ピストンが流体圧によって押されてシリンダーの中を移動して、シリンダーの両端のいずれか一方に接触することによって停止した時を除いて、任意に定めた中間位置においてピストン、従ってピストンに連結されている何らかの被駆動部分を正確に停止させることはできなかった。その意味で従来の流体圧シリンダー、特にエアシリンダーは「2位置停止シリンダー」に過ぎないと言うことができる。一般に加工装置などにおいては3点以上の多点位置決めを行なうことが必要になる場合が少なくないが、そのような場合にはエアシリンダーを使用することができないので、正確な位置決めを行なうためにはサーボモーター等を使用する必要があり、それによってコストが嵩むという問題があった。
従来のエアシリンダーにおいて、シリンダーの両端以外に、それらの中間の任意の位置においてピストンとそれに連結される被駆動部分を停止させるために、特殊なブレーキをシリンダーに組み込むという試みもなされているが、一般にブレーキによる停止位置は不正確であるため、このような手段は停止位置について高い精度を要求されない場合とか、被駆動部分の落下防止のために利用するというように、限られた用途に使用することができるものに過ぎなかった。
本発明は、従来技術におけるこのような問題に対して、サーボモーターのように大幅なコストの上昇を伴う手段ではなく、従来の流体圧シリンダーに対して簡単な機構を付加することによって、シリンダーの両端の2位置に加えて、それらの中間の任意の1又は2位置においてもピストンとそれに連結された被駆動部分を停止させることができるような、低コストの中間位置停止シリンダーを提供することを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために請求項1に記載された中間位置停止シリンダーを提供するものである。
本発明の中間位置停止シリンダーの特徴は、流体圧シリンダーにおけるピストンの両側に形成される2つの空間部分へ加圧された流体を切り換えて供給するために3ポジションバルブを使用して、そのバルブスプールを駆動する力が消滅した時に、バルブスプールが流体圧シリンダーの2つの空間部分を均圧化する中立位置へ常に戻るように付勢したことと、流体圧シリンダーの被駆動部分とフレームとの間に、流体圧シリンダーの両端部に対応する戻り位置と前進位置との間の第1の中間位置を与える第1ばね装置と、第2の中間位置を与える第2ばね装置とのうちの少なくとも1つを設けた点に特徴がある。
本発明の中間位置停止シリンダーが第1ばね装置と第2ばね装置の双方を備えている場合には、戻り位置と前進位置との間の任意の2位置に正確に停止することができるので、「4位置停止シリンダー」ということになり、第1ばね装置と第2ばね装置のいずれか一方のみを備えている場合には、戻り位置と前進位置との間の任意の1位置に停止することができるので、「3位置停止シリンダー」ということになる。
第1ばね装置は、フレームに形成された穴に挿通支持されてピストンロッドと平行に移動することができる第1のロッドと、被駆動部分に接触し得るように第1のロッドに設けられた頭部とフレームとの間に圧縮状態で装着された第1のばねと、第1のロッドの移動範囲を制限する第1のストッパとによって構成することができる。
また、第2ばね装置は、ピストンロッドと平行に被駆動部分に取り付けられてフレームに取り付けられたスリーブの中で摺動しながら移動することができる第2のロッドと、スリーブ上で摺動しながら移動することができると共に第2のロッドの後端に形成された頭部と係合することができるばね受けと、フレームとばね受けとの間に圧縮状態で装着された第2のばねと、ばね受けの移動範囲を制限する第2のストッパとによって構成することができる。
第1のストッパと第2のストッパの少なくとも1つを、雄螺子部とそれに螺合するナットから構成することができる。この場合は、雄螺子部上におけるナットの螺合位置を調整することによって、停止位置を自由に且つ円滑に変更、設定することができる。
具体的に、3ポジションバルブとしては、バルブスプールの両端部に一対のソレノイドと一対のばねとを備えているものを使用することができる。この場合、一対のばねをいずれも圧縮ばねとすることができる。
本発明の中間位置停止シリンダーは、その流体圧シリンダーがエアシリンダーである場合に最も適している。
以下、本発明の中間位置停止シリンダーの好適な実施例として、図1に縦断面構成を示す4位置停止エアシリンダーについて詳細に説明する。図2から図5までの各図は図1に示した実施例の4位置停止シリンダーの作動状態を示すものとして、4つの停止位置にそれぞれ対応するものである。
図1において、1はエアシリンダーであって、ステー2によって、例えば何らかの加工装置のような、図示しない対象機器のフレームに固定的に取り付けられている。従って、ステー2はフレームの一部となっている。エアシリンダー1の内部には、気密を維持しながら長手方向に往復摺動をすることができるようにピストン3が挿入されていて、ピストン3と一体のピストンロッド4がエアシリンダー1の左方の端壁5とステー2を貫通して左方へ突出している。ピストンロッド4がエアシリンダー1の端壁5を貫通する部分にはシール6が設けられて気密性を保持している。このようにして、エアシリンダー1の内部空間はピストン3によって左方の空間7と右方の空間8に分けられる。エアシリンダー1の左方の端壁5と右方の端壁9にはそれぞれピストン3よりも半径が小さい窪み10及び11が形成されていて、これらの窪み10,11に配管12,13が接続されており、この配管12,13は後述の3ポジションバルブ14まで延びている。
エアシリンダー1のピストンロッド4の左端部には上下方向に延びる腕状のスライダー15が取り付けられている。スライダー15は、エアシリンダー1とその付帯部分からなる4位置停止エアシリンダーによって駆動されて位置決めをされる被駆動部分の一部となっている。スライダー15は、エアシリンダー1の下方に設けられた2つのばね装置、即ち第1ばね装置16及び第2ばね装置17と、エアシリンダー1のピストンロッド4とを機械的に連結して、それらを一体的に連動させるだけでなく、ピストンロッド4と図示しない加工装置等とを機械的に連結するために設けられたものである。
第1ばね装置16はスライダー15に取り付けられたロッド18を備えており、ロッド18はステー2に形成された穴23に摺動可能に挿通されている。ロッド18は穴23によってエアシリンダー1のピストンロッド4と平行となるように支持される。ロッド18に緩く嵌るように、ロッド18の前端部に形成されたフランジ状の頭部49とステー2との間に、所定のばね定数を有するコイル状の圧縮ばねが第1ばね19として装着されている。第1ばね19に所定の大きさの初期圧縮力を加えるためにロッド18の雄螺子部20にナット21が螺合しており、ナット21の調整された螺合位置は、やはり雄螺子部20に螺合しているロックナット22によって確実に保持される。図示実施例においてはロッド18がフレームの一部であるステー2によって支持されているが、1つの変形として、ロッド18をスライダー15の側に支持させることも可能である。
第2ばね装置17は左端部をスライダー15に取り付けられた長いロッド24を備えている。ロッド24もまたエアシリンダー1のピストンロッド4と平行になっている。ロッド24の一部はスリーブ25の中へ摺動可能に挿通されている。スリーブ25の左端部はステー2に一体的に取り付けられている。また、スリーブ25の右端部には雄螺子部26が形成されており、その上を長手方向に自由に摺動することができるように、カップのような形状のばね受け27が緩挿されている。ばね受け27の位置を調整するためと、ばね受け27がスリーブ25の端部から右方向に抜け出るのを防止するために、ナット28を雄螺子部26に螺合させている。29はナット28のためのロックナットである。このばね受け27とステー2との間においてスリーブ25に緩く嵌るように、所定のばね定数を有するコイル状の圧縮ばねが第2ばね30として装着されている。ロッド24の後端部には、ばね受け27に係合することができるフランジ状の頭部50が形成されている。
エアシリンダー1内の左右の空間7又は8へ選択的に圧縮空気を供給するか、或いはそれらの空間から空気を排出させるために、配管12,13に制御用の3ポジションバルブ14が接続される。図1に略示したように、3ポジションバルブ14はバルブシリンダー31内を左右方向に往復摺動をすることができるバルブスプール32を備えている。スプール32の左右の端部には相互に均等な特性を有する圧縮ばね33及び34が装着されているので、ばね33及び34の圧縮力の釣り合いによってスプール32は図1に示す状態のような中立位置に向かって常に付勢されている。もっとも、図示実施例においては一対の圧縮ばね33及び34を使用しているが、必ずしも一対の圧縮ばねを使用しなくても、スプール32を中立位置へ指向させることができるものであれば、一対の引っ張りばねであってもよく、また、単に1個のコイルばね等であってもよい。1個のコイルばねを使用する場合は、コイルばねの一端部をスプール32に直接に取り付けると共に、他端部をバルブシリンダー31の一端部に取り付けて、コイルばねの圧縮力と引っ張り力の双方を利用し、スプール32が中立位置にある時にそれらの力がいずれも0になるようにする。
相互に均等なばね33及び34の付勢力よりも大きい付勢力を発生することができるソレノイド(電磁石)35及び36が、ばね33及び34と並列的にバルブスプール32の左右の端部に対応して設けられていて、図示しない制御装置によって切り換えられることにより、やはり図示していない電源から選択的に電力の供給を受けるか、或いは電力の供給を遮断される。左右のソレノイド35及び36の一方が電力の供給を受けて電気的に付勢されると、それに対抗しているばね33又は34の付勢力に抗してスプール32を相手方のソレノイド35又は36に向かって押圧することができる。それによってバルブスプール32は図1に示したような中立位置と、右及び左へ移動した位置との合計3つの位置を選択的にとることができる。スプール32が右又は左へ移動した後の状態においては、左の空気通路部分37又は右の空気通路部分38が図1において中央の空気通路部分39があった位置を占めることになる。なお、ソレノイド35及び36は一般的にはバルブの「駆動手段」と言うべきものであって、必ずしも一対設けられるとは限らない。
バルブシリンダー31の内面の、例えば図1において下側の中央に供給ポート40が開口していて、圧縮機と圧縮空気タンクのような圧搾空気の供給源41に対して配管42によって接続されている。その供給ポート40の左右に所定の間隔をおいて並ぶように、いずれも大気に開放される排出ポート43,44が開口している。また、バルブシリンダー31の内面においてポート40,43,44とは異なる位置、例えば図1における上側において、左右対称に2個の制御ポート45及び46が所定の間隔をおいて開口していて、配管12及び13を介してエアシリンダー1の左右の空間7及び8に連通している。
本発明の中間位置停止シリンダーの好適な実施例として、図1に示された4位置停止エアシリンダーは、エアシリンダー1とその付帯部分とを含めてこのような構成を有するから、図2から図5に示すような4つの作動状態を選択的にとることができる。なお、図1に示す状態は、図4に示したものと実質的に同じ状態である。
図2は、図1に示す実施例の4位置停止エアシリンダーにおいて、エアシリンダー1のピストン3が4つの作動状態の1つである「戻り位置」にある状態を示したものである。ピストン3が戻り位置をとると言うことは、ピストン3がエアシリンダー1の底面である右方の端壁9に最も接近している状態であって、それによってスライダー15の基準面である前面が図2に示す戻り端47の位置へ来た状態のことである。この状態は、図示しない制御装置の指令によって、3ポジションバルブ14の左側のソレノイド35に通電することにより、右側のばね34の付勢力に抗して図1に示すバルブスプール32を可動範囲の右端位置へ移動させることによって実現される。それによって、スプール32の左の空気通路部分37がバルブシリンダー31の中央位置へ来るので、圧搾空気の供給源41がスプール32の左側の空気通路部分37に設けられた通路によって制御ポート45に連通し、配管12を介してエアシリンダー1の左方の空間7へ圧搾空気が供給されて、ピストン3を右方へ移動させる一方、ピストン3の右方の空間8内にあった空気が配管13及び制御ポート46とスプール32の左側の空気通路部分37に設けられた通路を通って大気中へ放出される。
エアシリンダー1のピストン3が図2に示すような戻り位置をとる時には、スライダー15が戻り端47へ来ることによってスライダー15とステー2との距離が最小値D1となる。この状態においては、第1ばね装置16を構成している第1ばね19が最も強く圧縮されることにより、ステー2の後端面とナット21の間にL1だけの隙間が生じる。また、第2ばね装置17を構成している第2ばね30は最も長く伸びている。
図3は、図1に示す4位置停止エアシリンダーのピストン3が、4つの作動状態のうちの「前進位置」にある状態を示したものである。ピストン3が前進位置をとると言うことは、ピストン3がエアシリンダー1の前端面である左方の端壁5に最も接近している状態であって、スライダー15の基準面である前面が図3に示す前進端48の位置へ来た状態のことである。この状態は、図示しない制御装置の指令によって3ポジションバルブ14の右側のソレノイド36に通電することにより、左側のばね33の付勢力に抗してバルブスプール32を可動範囲の左端位置へ移動させることによって実現される。それにより、スプール32の右側の空気通路部分38がバルブシリンダー31の中央位置へ来るので、圧搾空気の供給源41がスプール32の右の空気通路部分38に設けられた通路によって制御ポート46に連通し、配管13を介してピストン3の右側の空間8へ圧搾空気が供給されて、ピストン3を左方へ移動させる一方、ピストン3の左側の空間7にあった空気が配管12及び制御ポート45とスプール32の右側の空気通路部分38に設けられた通路を通って大気中へ放出される。
エアシリンダー1内においてピストン3が前進位置をとる時には、スライダー15が図3に示す前進端48へ到達することによって、スライダー15とステー2との距離が最大値D4となる。この状態においては第1ばね19が最も長く伸びるが、第1ばね装置16を構成しているロッド18の雄螺子部20に螺合するナット21がステー2の後端面に接触すると、それ以上ロッド18がナット21に対して前進することができなくなるので、ロッド18の前端の頭部49によって前端を支持されている第1ばね19は、それ以上伸びることができなくなる。また、第2ばね装置17に設けられた第2ばね30は、スライダー15がステー2から離れて最大限まで前進するために、ロッド24の後端の頭部50がばね受け27に係合して、それをナット28よりも距離L1だけ前方へ移動させる。それに伴って第2ばね30が圧縮される。
図示実施例における第1ばね装置16や第2ばね装置17等は本発明の特徴を示すものであるが、このような本発明に特有の構成を有しない従来のエアシリンダーであっても、2ポジションバルブ等を使用することによって、実質的に戻り位置と前進位置の2つだけを実現することは可能である。しかしながら、次に図4を用いて説明する第1の中間位置51と、図5を用いて説明する第2の中間位置52のように、戻り端47と前進端48との中間の任意の位置においてスライダー15及びピストン3を確実に停止させることは、従来技術によっては不可能である。本発明においては、第1ばね装置16や第2ばね装置17等を設けているのでそれが可能になる。
まず、図4に示す第1の中間位置51は、図2に例示するように、スライダー15が戻り端47にあるか、或いはその付近にある状態において、図示しない制御装置の作動によって、3ポジションバルブ14の左右のソレノイド35及び36への通電を同時に遮断することにより実現される。それによって、3ポジションバルブ14のスプール32は左右のばね33及び34の押圧力が釣り合う図1に示すような中立の位置へ移動し、スプール32の中央の空気通路部分39がバルブシリンダー31の制御ポート45及び46と排出ポート43及び44とを連通させるので、エアシリンダー1内のピストン3の左右の空間7及び8は同時に大気に連通して共に大気圧となる。
図2に示すような状態ではスライダー15とステー2が接近しているから、第1ばね装置16におけるロッド18の前端の頭部49がスライダー15に接触しているのと、頭部49とステー2の間にある第1ばね19が圧縮されているので、第1ばね19の左端部が頭部49を介してスライダー15を左方へ押圧する。それによってスライダー15は左方へ前進し、ロッド18の雄螺子部20に螺合しているナット21がステー2に接触して、それ以上ロッド18が前進することができなくなったところで、スライダー15が図4に示したような第1の中間位置51をとる。
このように第1ばね装置16が有効に作動している時は、スライダー15とステー2の間隔が狭いので、第2ばね装置17におけるロッド24の後端の頭部50は後方に位置していてばね受け27と係合していないので、第2ばね30の圧縮力はナット28によって受け止められて外部に現れない。従って、第2ばね装置17の作動は無効となっている。スライダー15が第1ばね19の圧縮力によって押されて第1の中間位置51へ移動することにより、スライダー15とステー2との距離は第1の中間値D2となる。第1の中間値D2の大きさと第1の中間位置51は、第1ばね装置16のロッド18上におけるナット21の螺合位置を調整することによって自由に設定、変更することができる。
次に、図5に示す第2の中間位置52は、図3に例示するように、スライダー15が前進端48にあるか、或いはその付近にある状態において、図示しない制御装置の作動によって、3ポジションバルブ14の左右のソレノイド35及び36への通電を同時に遮断することにより実現される。それによって、3ポジションバルブ14のスプール32は左右のばね33及び34の押圧力が釣り合う図1に示すような中央の位置へ移動し、スプール32の中央の空気通路部分39がバルブシリンダー31の制御ポート45及び46と排出ポート43及び44を連通させるので、エアシリンダー1の左右の空間7及び8は同時に大気に連通して共に大気圧となる。
図3に示すような状態においてはスライダー15とステー2が大きく離れているから、第2ばね装置17におけるロッド24の後端の頭部50は比較的に前方に位置していて、ばね受け27と接触、係合しているので、第2ばね30はスライダー15からロッド24の頭部50とばね受け27を介して伝えられる力によって圧縮されている。この状態においてエアシリンダー1のピストン3の左右の空間7又は8が共に大気圧となるので、圧縮された第2ばね30が伸びる時の付勢力によってスライダー15がばね受け27とロッド24の後端の頭部50を介して後方へ押圧されて移動し、図5に示したような第2の中間位置52をとる。
このように第2ばね装置17が作動している間は、スライダー15とステー2の間隔が広がっているのと、第1ばね装置16におけるロッド18がステー2に係合するナット21によって前進を阻止されているために、ロッド18の前端の頭部49はスライダー15と係合していないので、第1ばね19の付勢力はナット21によって受け止められて外部に現れない。従って第1ばね装置16の作動は無効となっている。スライダー15が図5に示す第2の中間位置52へ移動することにより、スライダー15とステー2との距離は第2の中間値D3となる。第2の中間値D3の大きさや第2の中間位置52は、第2ばね装置17において、ロッド24の雄螺子部26上におけるナット28の螺合位置を調整することによって自由に設定、変更することができる。
図示実施例においては、エアシリンダー1に第1ばね装置16及び第2ばね装置17を付設すると共に、3ポジションバルブ14を介して圧搾空気を供給或いは排出させるように構成しただけで、エアシリンダー1のピストン3及びスライダー15が、図2に示すような戻り位置と、図3に示すような前進位置の他に、それらの中間の任意の位置として、図4に示すような第1の中間位置と、図5に示すような第2の中間位置を選択的に、且つ正確にとることができる。従って、エアシリンダー1を簡単な構成の付加によって4位置停止エアシリンダーとして使用することができるので、4位置停止エアシリンダーを安価に提供することができる。しかも第1の中間値D2と第2の中間値D3は、第1ばね装置16におけるナット21又は第2ばね装置17におけるナット28の螺合位置を調整するだけで容易且つ自由に設定、変更することができる。
なお、第1ばね装置16においてロッド18の雄螺子部20に螺合するナット21と、第2ばね装置17においてスリーブ25の雄螺子部26に螺合するナット28は、いずれも図示実施例においては第1ばね19と第2ばね30の圧縮の程度を調整するためのストッパとして使用されているが、本発明においては、これらのストッパを、図示実施例のように雄螺子部20,26と、雌螺子であるナット21,28とによって構成する必要はないので、ストッパとして螺子機構に代わる可調整係止機構を使用することも可能である。
また、図示実施例においては、第1ばね装置16と第2ばね装置17の双方を備えている4位置停止エアシリンダーとなっているが、本発明は、第1ばね装置16と第2ばね装置17の双方を備えていることを必須の要件とせず、第1ばね装置16と第2ばね装置17のいずれか一方のみを備えている場合もあり得るので、その場合には3位置停止エアシリンダーとして作動する。
図示実施例はエアシリンダーに関するものであるが、同じ考え方を油圧シリンダーに応用することが可能であることから、本発明は一般的に流体圧シリンダーに適用可能なものである。また、本発明の利用可能な用途は、従来はサーボモーター等の高価な位置制御装置を必要とした各種の材料の加工装置や工作機械等、様々な機械の分野にわたっている。
実施例の構成を示す縦断面図である。 戻り位置にある状態を示す縦断面図である。 前進位置にある状態を示す縦断面図である。 第1の中間位置にある状態を示す縦断面図である。 第2の中間位置にある状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1…エアシリンダー
2…ステー(フレームの一部)
14…3ポジションバルブ
15…スライダー(被駆動部分)
16…第1ばね装置
17…第2ばね装置
18,24…ロッド
19…第1ばね
21,28…ナット(ストッパ)
27…ばね受け
30…第2ばね
33,34…ばね
35,36…ソレノイド(駆動手段)
37…バルブスプールの左側の空気通路部分
38…バルブスプールの右側の空気通路部分
39…バルブスプールの中央の空気通路部分
41…圧搾空気の供給源
43,44…排出ポート
45,46…制御ポート
47…戻り端
48…前進端
51…第1の中間位置
52…第2の中間位置

Claims (7)

  1. フレームに取り付けられた流体圧シリンダーと、
    前記流体圧シリンダーの内部空間を2つの空間部分に区画すると共に、前記2つの空間部分の拡縮に伴って往復動をするピストンと、
    前記2つの空間部分へ加圧された流体を切り換えて供給するために3つの流体通路部分を有するバルブスプールを備えている3ポジションバルブと、
    前記3ポジションバルブのバルブスプールを往復動させるために設けられた少なくとも1つの駆動手段と、
    前記バルブの駆動手段が付勢されていない時に前記3ポジションバルブのバルブスプールを中立位置へ移動させて、前記中立位置において作動位置をとる流体通路部分を前記シリンダーの2つの空間部分に連通させることによって、前記シリンダーの2つの空間部分を均圧化させるために、前記バルブスプールに係合している少なくとも1つのばねと、
    ピストンロッドによって前記ピストンに連結されて位置決めをされる被駆動部分と、
    前記被駆動部分と前記フレームとの間に設けられて前記被駆動部分に対して戻り位置と前進位置との間で任意に第1の中間位置を与え得る第1ばね装置と、前記被駆動部分と前記フレームとの間に設けられて前記被駆動部分に対して戻り位置と前進位置との間で任意に第2の中間位置を与え得る第2ばね装置のうちの少なくとも1つのばね定数装置と、
    を備えていることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  2. 請求項1において、前記第1ばね装置が、前記フレームに形成された穴に挿通支持されて前記ピストンロッドと平行に移動することができる第1のロッドと、前記被駆動部分に接触し得るように前記第1のロッドに設けられた頭部と前記フレームとの間に圧縮状態で装着された第1のばねと、前記第1のロッドの移動範囲を制限する第1のストッパとを備えていることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  3. 請求項1又は2において、前記第2ばね装置が、前記ピストンロッドと平行に前記被駆動部分に取り付けられて前記フレームに取り付けられたスリーブの中で摺動しながら移動することができる第2のロッドと、前記スリーブ上で摺動しながら移動することができると共に前記第2のロッドの後端に形成された頭部と係合することができるばね受けと、前記フレームと前記ばね受けとの間に圧縮状態で装着された第2のばねと、前記ばね受けの移動範囲を制限する第2のストッパとを備えていることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  4. 請求項2又は3において、前記ストッパの少なくとも1つが雄螺子部とそれに螺合するナットから構成されていることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記3ポジションバルブのバルブスプールが、その両端部に一対のソレノイドと、一対のばねとを備えていることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  6. 請求項5において、前記一対のばねがいずれも圧縮ばねであることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記流体圧シリンダーがエアシリンダーであることを特徴とする中間位置停止シリンダー。
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