JP2005214120A - 循環浴槽用ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】循環浴槽用ポンプ装置のモータが故障等により漏電した場合であっても、その漏洩電流がポンプを介して浴槽にまで伝導されることを防止できる循環浴槽用ポンプ装置を提供する。
【解決手段】絶縁性材料からなる樹脂カップリング25の一端には、駆動軸15が係合挿入される第1の連結部がくり抜き形成され、樹脂カップリング25の他端には、従動軸22が係合挿入される第2の連結部がくり抜き形成されている。そして、第1の連結部に駆動軸15が凹凸嵌合され、第2の連結部に従動軸22が凹凸嵌合されることによって、駆動軸15と従動軸22とが絶縁的に連結される。
【選択図】 図2
【解決手段】絶縁性材料からなる樹脂カップリング25の一端には、駆動軸15が係合挿入される第1の連結部がくり抜き形成され、樹脂カップリング25の他端には、従動軸22が係合挿入される第2の連結部がくり抜き形成されている。そして、第1の連結部に駆動軸15が凹凸嵌合され、第2の連結部に従動軸22が凹凸嵌合されることによって、駆動軸15と従動軸22とが絶縁的に連結される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、浴槽内の浴湯を循環させる循環浴槽用ポンプ装置に関する。
従来より、モータの駆動に基づきポンプを回転駆動させ、浴槽内の浴湯を循環させて気泡発生装置等として利用するための循環浴槽システムが知られている(特許文献1参照)。
図4は、こういった循環浴槽システムにおいて使用される代表的な循環浴槽用ポンプ装置(以下、単に「ポンプ装置」ともいう。)10Aの概略軸方向断面図である。なお、図4では簡単のため、ポンプP内部の詳細な構造は省略してある。
図4に示すように、ポンプ装置10Aは、モータMとポンプPとから構成されている。モータMは、一端側(図4では左端側)が開口した有底略筒状をなすモータハウジング11と、モータハウジング11に対して開口を閉塞するように結合された蓋部12とを備えてなり、モータハウジング11の内面と蓋部12の内面とによりモータ室13が囲み形成されている。
さらに、蓋部12にはモータハウジング11の軸心と同軸上でかつモータ室13内に望む位置にベアリング14が設けられ、該ベアリング14に対して回転軸たる駆動軸15の一端(図4では左端)が回動可能に軸支されている。この駆動軸15のポンプ側先端(図4では右端)16はモータハウジング11の底部17を貫通しており、底部17に設けられたベアリング18に回動可能に挿通支持されている。そして、この駆動軸15のポンプ側先端16は、モータハウジング11の底部17に瓶口形状をなすように形成された筒状部17a内に臨むように配置される。また、駆動軸15のポンプ側先端16には、中央にマイナス形状の溝16aが形成されており、二股に分岐した形状とされている。
また、モータ室13内において、前記駆動軸15にはモータ回転子19が取付固定されると共に、モータ固定子20が前記モータ回転子19の外周側に位置するようにモータハウジング11に取付固定され、前記モータ回転子19とモータ固定子20とによりモータMが構成されている。
一方、ポンプPのポンプ室(図示略)内には、前記駆動軸15と同軸配置となる従動軸22が、そのモータ側先端(図4では左端)23をポンプハウジング24に形成された筒状部24a内からモータM側へ突出するように設けられている。この従動軸22のモータ側先端(図4では左端)23は前記駆動軸15のポンプ側先端16に形成されたマイナス形状の溝16aと嵌合連結可能な形状に形成されている。
さらに、ポンプPを被覆するポンプハウジング24は、その筒状部24aを瓶口状に形成されたモータハウジング11側の筒状部17aに内嵌合している。そして、該嵌合部分には、締付け用バンドVが、ポンプP側とモータM側の筒状部17a,24aの両外周を覆う形態で設けられている。この締付け用バンドVの締付け固定により、前記モータMとポンプPとが一体構成となるように組み付け結合されている。そして、モータMの駆動に基づき動力伝達可能に一体的に連結された前記駆動軸15及び従動軸22が回転してポンプ装置10Aを駆動するようになっている。
特開2002−336668(請求項1、図1)
しかしながら、上記詳述した循環浴槽用ポンプ装置10Aにおいては次のような問題があった。上記構成の駆動軸15及び従動軸22は、通常、共に金属製であり、かつそれらは互いに嵌合することにより直接連結されている。このため、何らかの故障によりモータM側が水漏れし漏電した場合には、例えば、通電したモータMの駆動軸15からポンプPの従動軸22へと電気が流れ、さらにポンプPからの吐水によって浴漕内に漏電した浴湯が供給されてしまうという問題が指摘されていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、循環浴槽用ポンプ装置のモータが故障等により漏電した場合であっても、その漏洩電流がポンプを介して浴槽にまで伝導されることを防止できる循環浴槽用ポンプ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、循環浴槽用ポンプ装置に係る請求項1に記載の発明は、モータの駆動軸とポンプの従動軸とを動力伝達可能に同軸配置し、モータの駆動に基づきポンプを回転駆動させて、浴槽本体の浴湯を循環させる循環浴槽システムに使用される循環浴槽用ポンプ装置であって、前記モータの駆動軸と前記ポンプの従動軸とを、絶縁性連結軸を介在させて連結したことを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の循環浴槽用ポンプ装置において、前記絶縁性連結軸は、前記駆動軸のポンプ側先端と凹凸嵌合する第1の連結部と、前記従動軸のモータ側先端と凹凸嵌合する第2の連結部とを有することを要旨とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の循環浴槽用ポンプ装置において、前記モータを被覆するモータハウジングと前記ポンプを被覆するポンプハウジングとを、筒状の絶縁性連結カバーを介在させて連結したことを要旨とする。
本発明によれば、循環浴槽用ポンプ装置のモータが故障等により漏電した場合であっても、その漏洩電流がポンプを介して浴槽にまで伝導されることを防止できる。
以下、本発明を循環浴槽システムにおいて使用される循環浴槽用ポンプ装置に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1は、循環浴槽システムの構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態の循環浴槽システム1は、商用電源2から絶縁変圧器3を介して電力供給される循環浴槽用ポンプ装置(以下、単に「ポンプ装置」ともいう。)10と、浴湯(液体)Wが貯留される浴槽本体4とを備えている。この循環浴槽システム1では、ポンプ装置10を駆動させて浴槽本体4の吸水口5から浴湯Wを吸水し、吐水口6から吐出することにより浴槽本体4の浴湯Wを循環させる(図1の矢印参照)。なお、本実施形態では、絶縁変圧器3によって、商用電源2からのAC100VをDC24Vに変換するようにしている。
図1は、循環浴槽システムの構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態の循環浴槽システム1は、商用電源2から絶縁変圧器3を介して電力供給される循環浴槽用ポンプ装置(以下、単に「ポンプ装置」ともいう。)10と、浴湯(液体)Wが貯留される浴槽本体4とを備えている。この循環浴槽システム1では、ポンプ装置10を駆動させて浴槽本体4の吸水口5から浴湯Wを吸水し、吐水口6から吐出することにより浴槽本体4の浴湯Wを循環させる(図1の矢印参照)。なお、本実施形態では、絶縁変圧器3によって、商用電源2からのAC100VをDC24Vに変換するようにしている。
図2は、図1の循環浴槽システム1における循環浴槽用ポンプ装置10の概略軸方向断面図である。なお。図2からも理解されるように、本実施形態のポンプ装置10は、図4に基づき詳細に説明したポンプ装置10AにおけるモータMとポンプPとを備えた構成とされている。従って、図2及び本実施形態に関する以下の説明では、図4に基づき既に説明したモータMとポンプPの具体的構成の重複説明は省略することにする。そして、モータM及びポンプPを構成する各部材構成について記載する必要がある場合には、図4において表記した符号と同一符号を付して記載することとする。
さて、本実施形態のポンプ装置10は、同軸配置とされたモータMの駆動軸15とポンプPの従動軸22とが、絶縁性材料からなる樹脂カップリング(絶縁性連結軸)25を介して動力伝達可能に連結されている点で、図4において説明したポンプ装置10Aとは構成上の相違点を有している。具体的には、樹脂カップリング25の一側方(図2では左側)に駆動軸15が凹凸嵌合されると共に、他側方(図2では右側)には従動軸22が凹凸嵌合されている。即ち、前記モータMの回転駆動に基づき、前記樹脂カップリング25を介して一体化された駆動軸15及び従動軸22が回転することで、循環浴槽用ポンプ装置10を駆動するようになっている。なお、この樹脂カップリング25による連結構造については後に詳述する。
一方、モータハウジング11とポンプハウジング24とは、絶縁性材料からなる筒状の樹脂カバー(絶縁性連結カバー)28によって前記各筒状部17a,24a同士が連結されている。具体的には、樹脂カバー28の一端側(図2では左側)が瓶口状に形成されたモータハウジング11側の筒状部17aに内嵌合し、他端側(図2では右側)がポンプハウジング24側の筒状部24aに外嵌合する構成とされている。
さらに、モータハウジング11側の筒状部17aと樹脂カバー28との連結部分を固定するための締付け用バンドV1が当該連結部分の外周を覆うようにして設けられている。また、ポンプハウジング24側の筒状部24aと樹脂カバー28との連結部分を固定するための締付け用バンドV2が当該連結部分の外周を覆うようにして設けられている。そして、これらの各締付け用バンドV1,V2によって、モータハウジング11と樹脂カバー28及びポンプハウジング24の三部材がそれぞれの連結部分で締付け固定されることにより、前記モータMとポンプPとが一体構成となるように組み付け結合されている。
次に、樹脂カップリング25による駆動軸15と従動軸22の連結構造について以下詳しく述べる。
この樹脂カップリング25は、絶縁材料からなる円筒状の部材の両端から所定形状をくり抜いて形成されている。図3(a)は、図2におけるA−A線断面図であり、図3(b)は図2におけるB−B線断面図である。図3(a)に示すように、樹脂カップリング25の一端面(図2では左端面)には、駆動軸15のポンプ側先端16が係合挿入される第1の連結部26が形成されている。この第1の連結部26は、駆動軸15のポンプ側先端16と凹凸嵌合可能な形状となっている。同様に、図3(b)に示すように、樹脂カップリング25の他端面(図2では右端面)には、従動軸22のモータ側先端23が係合挿入される第2の連結部27が形成されている。そして、この第2の連結部27は、従動軸22のモータ側先端23と凹凸嵌合可能な形状となっている。
この樹脂カップリング25は、絶縁材料からなる円筒状の部材の両端から所定形状をくり抜いて形成されている。図3(a)は、図2におけるA−A線断面図であり、図3(b)は図2におけるB−B線断面図である。図3(a)に示すように、樹脂カップリング25の一端面(図2では左端面)には、駆動軸15のポンプ側先端16が係合挿入される第1の連結部26が形成されている。この第1の連結部26は、駆動軸15のポンプ側先端16と凹凸嵌合可能な形状となっている。同様に、図3(b)に示すように、樹脂カップリング25の他端面(図2では右端面)には、従動軸22のモータ側先端23が係合挿入される第2の連結部27が形成されている。そして、この第2の連結部27は、従動軸22のモータ側先端23と凹凸嵌合可能な形状となっている。
ここで、前記第1の連結部26及び第2の連結部27の構造的特徴について更に詳しく説明する。
図3(a)に示すように、第1の連結部26は、樹脂カップリング25の一端面(左端面)に前記駆動軸15のポンプ側先端16の凸形状部分と相対応するようにくり抜き形成された2つの半月形状穴29を備えている。そして、半月形状穴29の非くり抜き部分30には、従動軸22のモータ側先端23と同一形態の疑似従動軸部分31が両半月形状穴29に両側から挟み込まれる態様で残存するように構成されている。
図3(a)に示すように、第1の連結部26は、樹脂カップリング25の一端面(左端面)に前記駆動軸15のポンプ側先端16の凸形状部分と相対応するようにくり抜き形成された2つの半月形状穴29を備えている。そして、半月形状穴29の非くり抜き部分30には、従動軸22のモータ側先端23と同一形態の疑似従動軸部分31が両半月形状穴29に両側から挟み込まれる態様で残存するように構成されている。
一方、図3(b)に示すように、第2の連結部27は、樹脂カップリング25の他端面(右端面)に前記従動軸22のモータ側先端23(即ち、モータ側先端23の凸形状)と相対応するようにくり抜き形成された1つのマイナス形状穴32を備えている。そして、マイナス形状穴32の非くり抜き部分33には、駆動軸15のポンプ側先端16と同一形態の疑似駆動軸部分34がマイナス形状穴32を両側から挟み込む態様で残存するように構成されている。
よって、図4に示すような既設のポンプ装置10AにおけるモータMとポンプPとを、その凹凸嵌合している駆動軸15と従動軸22との連結を一旦解除し、その駆動軸15と従動軸22との間に前記樹脂カップリング25を介在させることにより、絶縁機能を付与して再び連結することも可能とされる。そして、上記のように、第1の連結部26に駆動軸15が凹凸嵌合し、第2の連結部27に従動軸22が凹凸嵌合することにより、駆動軸15と従動軸22とが動力伝達可能に連結されるようになっている。
以上の構成によるポンプ装置10を用いた循環浴槽システム1では、ポンプ装置10を駆動して浴槽本体4(図1参照)内の浴湯Wを循環させるようになっている。通常、このようなポンプ装置10では、モータM内に浴湯が浸入することはないが、何らかの故障によってポンプP側の浴湯がモータM内に漏水することはあり得る。そのため、このような場合には、モータM側からポンプP側への漏洩電流を遮断する必要がある。
この点、上記構成によれば、モータMの駆動軸15とポンプPの従動軸22とが、絶縁性材料からなる樹脂カップリング25によって間接的に連結されている(即ち、駆動軸15と従動軸22とが非接触状態とされている)。このため、たとえモータMで漏水し駆動軸15が通電した場合であっても、樹脂カップリング25において絶縁されるため従動軸22まで漏洩電流が流れることはない。また、モータハウジング11とポンプハウジング24とは、絶縁性材料からなる樹脂カバー28によって間接的に連結されている(即ち、モータハウジング11とポンプハウジング24とが非接触状態とされている)。このため、樹脂カップリング25の絶縁作用と同様に、たとえモータMで漏水しモータハウジング11が通電した場合であっても、樹脂カバー28において絶縁されるため、ポンプハウジング24まで漏洩電流が流れることはない。従って、ポンプP内の浴湯Wに漏洩電流が流れることもないので、漏電した浴湯Wが浴槽本体4内に供給されることもない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)駆動軸15と従動軸22とを、絶縁性材料からなる樹脂カップリング25によって連結しているため、駆動軸15と従動軸22とを電気的に絶縁することができる。よって、たとえモータMにおいて漏電が生じた場合でも、その漏洩電流が駆動軸15から従動軸22を介してポンプP側へ流れることを阻止でき、漏電した浴湯Wが浴槽本体4内に供給されるような事態を確実に防止することができる。
(1)駆動軸15と従動軸22とを、絶縁性材料からなる樹脂カップリング25によって連結しているため、駆動軸15と従動軸22とを電気的に絶縁することができる。よって、たとえモータMにおいて漏電が生じた場合でも、その漏洩電流が駆動軸15から従動軸22を介してポンプP側へ流れることを阻止でき、漏電した浴湯Wが浴槽本体4内に供給されるような事態を確実に防止することができる。
(2)樹脂カップリング25は、駆動軸15を第1の連結部26に凹凸嵌合させると共に、従動軸22を第2の連結部27に凹凸嵌合させるだけで、簡単に連結作業を行うことができる。従って、モータMとポンプPとの間の絶縁機能を付与するための作業を効率よく行うことができる。
(3)モータハウジング11とポンプハウジング24とを、絶縁性材料からなる樹脂カバー28によって連結しているため、モータハウジング11とポンプハウジング24との間をも確実に絶縁することができる。従って、漏洩電流が、モータM側からポンプP側へ、駆動軸15から従動軸22を介して流れることを阻止できるばかりでなく、モータハウジング11からポンプハウジング24を介して流れることをも確実に防止できる。
(4)樹脂カップリング25は、例えば既設のポンプ装置10AにおけるモータMの駆動軸15のポンプ側先端16と凹凸嵌合する半月形状穴(凹部)29を一端面にくり抜き形成する一方、従動軸22のモータ側先端23と凹凸嵌合するマイナス形状穴(凹部)32をくり抜き形成するだけでよい。従って、樹脂カップリング25を簡単に作ることができると共に、未だ絶縁機能を付与されていない既設のポンプ装置10Aにも、この樹脂カップリング25をそのまま適用して連結することができる。
(5)商用電源2とポンプ装置10との間に絶縁変圧器3を設置しているため、商用電源2周辺で漏電した場合は、まずポンプ装置10の前段階で絶縁することができる。モータMで漏電した場合には上記の通り樹脂カップリング25及び樹脂カバー28にて絶縁するため、システム全体として2重の絶縁構造を備えることができる。
なお、本実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・前記実施形態において、駆動軸15のポンプ側先端16には、マイナス形状の溝16aが形成され二股に分岐した形状となっているが、この形状に限定されることはない。例えばマイナス形状の溝16aに代えて凸部が形成される構成でも良く、要は第1の連結部26と対応した形状となっていれば上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
・前記実施形態において、駆動軸15のポンプ側先端16には、マイナス形状の溝16aが形成され二股に分岐した形状となっているが、この形状に限定されることはない。例えばマイナス形状の溝16aに代えて凸部が形成される構成でも良く、要は第1の連結部26と対応した形状となっていれば上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
・前記実施形態において、駆動軸15のポンプ側先端16と従動軸22のモータ側先端23とは互いに凹凸嵌合可能に対応した形状とされているが、必ずしも凹凸嵌合可能に対応している必要はない。
・前記樹脂カップリング25における第1の連結部26と第2の連結部27とは、共にくり抜き形成されるものとしたが、係合挿入される駆動軸15や従動軸22の各先端16,23の形態に適宜対応させて、例えば第1の連結部26と第2の連結部27とを凸形状部分として形成することもできる。
・前記実施形態において、絶縁変圧器3を省略した構成としても良い。たとえ商用電源2(図1参照)で漏電したとしても、ポンプ装置10のモータMからポンプPにかけて絶縁材料の樹脂カップリング25によって絶縁される。よって、循環浴槽システム1の構成を簡単にできるとともに、システム全体をコンパクトかつ軽量化することができるという効果がある。
・前記実施形態に加えて、空気を吸気する吸気管と、空気が溶解した浴湯Wを加圧貯留するタンクとを設けるシステム構成としても良い。この場合、吸気管は浴槽本体4の吸水口5とポンプ装置10との間に設置され、タンクはポンプ装置10と浴槽本体4の吐水口6との間に設置される。この構成によれば、ポンプ装置10によって浴湯Wに空気が加圧溶解され、空気が溶解した浴湯Wをタンクにて加圧貯留し、発泡ノズル等を介して吐水口6から吐出すれば、微細気泡を噴出する気泡発生装置として使用することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記絶縁性連結軸は樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の循環浴槽用ポンプ装置。
(イ)前記絶縁性連結軸は樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の循環浴槽用ポンプ装置。
(ロ)前記駆動軸のポンプ側先端と前記従動軸のモータ側先端とは互いに凹凸嵌合可能に対応した形状であって、前記第1の連結部には前記従動軸のモータ側先端と同一形態の疑似従動軸部分が形成され、前記第2の連結部には前記駆動軸のポンプ側先端と同一形態の疑似駆動軸部分が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の循環浴槽用ポンプ装置。この構成によれば、駆動軸15と従動軸22とを直接嵌合させるタイプのポンプ装置にも樹脂カップリング25をそのまま適用することができる。
1…循環浴槽システム、4…浴槽本体、10…循環浴槽用ポンプ装置(ポンプ装置)、11…モータハウジング、15…駆動軸、16…駆動軸のポンプ側先端、22…従動軸、23…従動軸のモータ側先端、24…ポンプハウジング、25…樹脂カップリング(絶縁性連結軸)、26…第1の連結部、27…第2の連結部、28…樹脂カバー(絶縁性連結カバー)、P…ポンプ、M…モータ、W…浴湯。
Claims (3)
- モータの駆動軸とポンプの従動軸とを動力伝達可能に同軸配置し、モータの駆動に基づきポンプを回転駆動させて、浴槽本体の浴湯を循環させる循環浴槽システムに使用される循環浴槽用ポンプ装置であって、
前記モータの駆動軸と前記ポンプの従動軸とを、絶縁性連結軸を介在させて連結したことを特徴とする循環浴槽用ポンプ装置。 - 前記絶縁性連結軸は、前記駆動軸のポンプ側先端と凹凸嵌合する第1の連結部と、前記従動軸のモータ側先端と凹凸嵌合する第2の連結部とを有することを特徴とする請求項1に記載の循環浴槽用ポンプ装置。
- 前記モータを被覆するモータハウジングと前記ポンプを被覆するポンプハウジングとを、筒状の絶縁性連結カバーを介在させて連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の循環浴槽用ポンプ装置。
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