JP2005211993A - 揺動装置を有する多関節ロボット - Google Patents

揺動装置を有する多関節ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】 関節がコンプライアンスを持つ多関節ロボットが、低剛性な故に発生する振動の影響を除去し制御性能を上げることが可能なロボット装置を提供する。
【解決手段】 関節がコンプライアンスを持つ多関節アーム1と、上記多関節アーム1の先端部に取り付けられたエンドエフェクタ2と、上記多関節アーム1の略先端部又はエンドエフェクタに取り付けられた揺動装置3とを有するロボットシステムに於いて、多関節アーム1の動特性を事前に予測し、揺動装置3を能動的に制御することによって、低剛性な多関節アームの制御性を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭内に家事支援用として導入することが可能な、安全で軽量・柔軟な多関節ロボットに於いて、揺動装置を能動的に制御することによりロボット作業の効率化を図ることができる、揺動装置を有する多関節ロボットに関するものである。
従来の揺動装置を持った多関節ロボットとしては、産業用ロボットの分野でいくつか従来例が見られる。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)
図13A、図13Bは、従来例1として上記特許文献1に記載された振動ハンドを示す。
図13A、図13Bを用いて上記特許文献1に記載された従来例を説明する。図13B中、121は挿入孔、120はロボット先端の取付板117に取り付けられた把持部118に把持して取り付けられる挿入ピンであり、ロボットはピン120を挿入孔121に挿入するタスクを持っている。また、C1、C2は挿入孔121の周囲の縁の面取り寸法及びピン120の先端の周囲の面取り寸法をそれぞれ示す。ここで、ロボットの位置決め誤差δのために、位置決め誤差δが(面取り寸法C1+面取り寸法C2)以下でないと、ピン120はホール121と干渉してしまい、挿入不可能である。そこで、図13Aに示す2軸の振動ユニットをエンドエフェタと把持部の間に挿入することにより、振動振幅をR、円振動数ωとしてRsin(ωt)なる振動を与えることにより、位置決め誤差δが(面取り寸法C1+面取り寸法C2+振動振幅R)以下にまで挿入可能となって位置決め誤差許容範囲を拡大でき、挿入タスクを容易にすることができる。図13Aにおいて、アーム取付板111と中間振動板112とに、2枚の平行バネ113により連結された第1ユニットと2枚の平行バネ113により連結された第2ユニットを90度ずらして構成されている。アーム取付板111及び中間振動板112の下には、それぞれ、取付けブロック115を介して、圧電素子116を取り付ける。以上の構成によって、水平方向の任意の方向に変位が可能となっている。また、各ユニットには歪ゲージ114が取り付けられ、圧電素子116により実際の変位を測定する。2方向の圧電素子116に位相の異なる正弦波電圧を入力しながら、歪ゲージ114の電気信号を演算処理部118に入力して、挿入ピン120の先端方向を挿入孔121の最も嵌合しやすい方向へ偏芯させて挿入させている。
図14は、従来例2として上記特許文献2に記載された産業用ロボットの部品供給装置を示す。
図14を用いて、従来例2を説明する。水平多関節ロボット203に於いて、ネジ締結作業ツール210は第3関節の先端部に取り付けられている。ネジ締結作業ツール210にネジ部品を供給するために、部品供給装置230、加振部231、ネジ貯蓄ケース232、ガイドレール241、ネジ押さえ243からなるパーツフィーダユニットが第2関節の直下に取り付けられている。加振部231を振動させることによって部品を供給することができる。第2関節の直下に配置することで慣性モーメントを最小化するとともに、ガイドレール241の長さを最小化し、部品供給距離短縮を可能としている。
図15は、従来例3として上記特許文献3に記載された重合工程における添加剤投入装置を示す。
図15を用いて従来例3を説明する。ステージ316は、モータ324によって前後方向にラックピニオン機構326によって搬送され、また、送りねじ317により上下方向へ移動される直交型の走行装置上に固定されている。ステージ316の上面には、チャック306、及び回転機構312が配置されている。添加剤収容缶304は予め計量された添加剤が充填された収容缶である。チャック306は添加剤収容缶304を把持し、上記直交型の走行装置によって、重合を行う添加剤調整槽の上部まで搬送され、回転機構312によって上下を反転させ投入される。その際、バイブレータ314により添加剤収容缶304に振動を加えて添加剤収容缶304の内部の添加剤をすべて投入する。バイブレータ314による振動は計量された添加剤収容缶304の内部の添加剤をすべて排出することを目的としている。
図16は、従来例4として上記特許文献4に記載された穴あけ方法及び装置を示す。
図16を用いて、従来例4を説明する。衛生陶器に穴あけする加工治具401がロボットアーム402の先端に超音波発生器412を介して取り付けられている。超音発生器412は加工治具401の先端を高速で振動させ、この先端部が接触する陶器表面を加工する。加工により発生する図示しない加工くずは、負圧発生器408により加工時具401の外部に取り出され、スムースな加工を可能としている。
特開昭60−94235号公報(図3、図4など) 特開昭61−79524号公報(図2など) 特開昭62−184003号公報(図2など) 特開平11−291228号公報(図1など)
しかしながら、安全で軽量・柔軟な多関節ロボットに、上記従来の構成を適用した場合、その振動の影響が多関節ロボット部に表れ、後述する望ましい効果が発揮できない。これは、従来例の構成ではアームに相当する部分の剛性が高いのに対して、安全で軽量・柔軟な多関節ロボットでは剛性が低いためである。個別に以下に述べる。
従来例1では、ロボットの位置決め精度・機械剛性が高い場合のみ有効である。なぜなら、低剛性な多関節アーム先端に本従来例1に示される振動要素を設置しても、予期できない外乱の影響により、アーム先端の位置決め位置の比較的大きいずれが発生する。本手法では、微小変位によるによるピンと穴の位置ずれ量検出及び位置ずれ量の吸収を前提としているため、機能が不可能になるためである。
従来例2では、部品供給(ネジ)を目的とし、部品供給に最適化された一定振動数で振動させており、低剛性な多関節アーム先端に設置した場合、アームの姿勢により刻々と変化するアームの動特性と連携した動きをすることは不可能である。
従来例3では、使用しているバイブレータは添加剤を排出のための周波数に固定されており、搬送系全体の揺動に関与しない。低剛性の多関節アームに同様の機構を用いても、アームの姿勢により刻々と変化するアーム先の動特性に合わせて振動不可能である。
従来例4では、超音波発生器を低剛性な多関節アームの先端に設置しても、多関節アームの動特性から決定される振動の周波数領域は(数十〜数百ヘルツ)であり、これに比べて、超音波振動は2桁〜3桁高周波で、多関節アームの動特性に合わせて振動することは不可能である。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、関節がコンプライアンスを持つ多関節ロボットが、低剛性な故に発生する振動の影響を除去し制御性能を上げることが可能なロボット装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、コンプライアンスを持つ関節を複数個有する多関節アームと、
上記多関節アームの先端部に取り付けられたエンドエフェクタと、
上記多関節アームの上記先端部に取り付けられて上記先端部の振動状態を推定する振動状態推定装置と、
上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに取り付けられて、上記振動状態推定装置により推定された上記先端部の振動状態に基づく振動を上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに付与する揺動装置とを有するロボット装置を提供する。
本発明のロボット装置によれば、上記多関節アームの上記先端部に取り付けられて上記先端部の振動状態を推定する振動状態推定装置と、上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに取り付けられて、上記振動状態推定装置により推定された上記先端部の振動状態に基づく振動を上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに付与する揺動装置とを備えることにより、多関節アームの動特性をオンライン又はオフラインで予測し、揺動装置を能動的に動作制御して上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに所望の振動を付与することができて、低剛性な多関節アームの動作制御性を高めることができる。すなわち、エンドエフェクタの動特性に基づいて揺動装置を動作制御することにより、例えばエンドエフェクタの位置と発生しうる慣性力を能動的に制御することができ、多関節アームの先端部近傍又はエンドエフェクタに取り付けた揺動装置を振動させて、例えば、発生する振動力の方向と振動の周期や振幅などを多関節アームの動作と連携させることができる。よって、例えばエンドエフェクタに把持させた容器が最下点に到達するときに最大の慣性力が発生するように振動を制御して、例えば塩ふり動作を確実に行わせることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する前に、まず、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、コンプライアンスを持つ関節を複数個有する多関節アームと、
上記多関節アームの先端部に取り付けられたエンドエフェクタと、
上記多関節アームの上記先端部に取り付けられて上記先端部の振動状態を推定する振動状態推定装置と、
上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに取り付けられて、上記振動状態推定装置により推定された上記先端部の振動状態に基づく振動を上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに付与する揺動装置とを有するロボット装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの上記エンドエフェクタの動特性を推定する動特性推定器であり、
上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて、上記揺動装置によって発生する力を制御して上記エンドエフェクタに揺動効果を発生させることを特徴とする第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの動特性を推定する動特性推定器であり、
上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて、上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記エンドエフェクタに振動を発生させ、上記エンドエフェクタに接触している物体との摩擦状態を制御可能とすることを特徴とする第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
上記構成によれば、上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて、上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記エンドエフェクタに振動を発生させ、上記エンドエフェクタに接触している物体との摩擦状態を制御可能としたので、例えば、多関節アームによる拭き掃除作業時に、接触面間に常に相対速度を持たせて静止状態を作らないように揺動装置で常に振動を多関節アームの先端部に付与して、摩擦が原因となるスティックスリップ(ひっかかりや、すべり)現象を低減させることができる。
本発明の第4態様によれば、上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの上記先端部の残留振動を検出する残留振動検出部(70)であり、
上記残留振動検出部で検出された残留振動に応じて上記揺動装置による振動力を制御して上記多関節アームの位置決め制御時の残留振動を低減することを可能とすることを特徴とする第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
上記構成によれば、上記振動状態推定装置として機能する上記残留振動検出部で検出された残留振動に応じて上記揺動装置による振動力を制御して上記多関節アームの位置決め制御時の残留振動を低減することを可能とするようにしたので、低剛性の多関節アームに発生する位置決め時の残留振動を抑制するような振動を付与して、上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタの残留振動を抑制することができる。
本発明の第5態様によれば、上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの動特性を推定する動特性推定器であり、
上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記多関節アームの関節部に振動を発生させ、上記多関節アームの関節部における摩擦状態を制御可能なことを特徴とする第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
上記構成によれば、動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記多関節アームの関節部に振動を発生させて、上記多関節アームの関節部における摩擦状態を制御可能としたので、多関節アームの任意の関節を共振周波数以上で振動させることが可能となる。
本発明の第6態様によれば、上記揺動装置により付与する振動は、1キロヘルツ以下の振動である第1〜5のいずれか1つの態様に記載のロボット装置を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中において同じ構成要素については同じ符号を用い、一度説明した構成要素については説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置の概念図である。図1に於いて、多関節アーム1の先端部にエンドエフェクタ2が設置されている。多関節アーム1は、関節にコンプライアンスを持つものとする。揺動装置3は、周波数可変であり、多関節アーム1の略先端部又はエンドエフェクタ2に取り付けられるものとし、その個数は1個又は複数としてもよい。また、振動方向は同一又は異なっていても良い。
多関節アーム1として家庭用の安全で軽量・柔軟な多関節アームを考えた場合、従来の減速機を用いたモータによる関節駆動では、ギア部の重量や剛性が高く適当でない。そのため、多関節アーム1として、ラバーアクチュエータやメカノケミカルアクチュエータ(人工筋肉)を用いた関節駆動のアクチュエータが開発されてきている。
図2に、多関節アーム1の一例としてマッキベン型の空気圧アクチュエータを示す。図2に示すように、ゴム材料で構成された管状弾性体6の外表面に繊維コードで構成された拘束部材7が配設され、管状弾性体6の両端部を封止部材5で気密封止する構造となっている。流体注入出部材4を通じ空気等の圧縮性流体により内圧を管状弾性体6の内部空間に与えると、管状弾性体6が主に半径方向に膨張しようとするが、拘束部材7の作用により、管状弾性体6の中心軸方向の運動に変換され、全長が収縮する。このマッキベン型のアクチュエータは主に弾性体で構成されるため、柔軟性があり、安全で軽量なアクチュエータであるという特徴を有する。
図3に上記マッキベン型空気圧アクチュエータを用いた機構を示す。図3に示すように、固定端8に対して2本のマッキベン型空気圧アクチュエータ9、10が取り付けられ、拮抗型に構成されている。2本のマッキベン型空気圧アクチュエータ9、10はそれぞれ上記図2のマッキベン型の空気圧アクチュエータと同じ構成である。関節部12は、2本のアクチュエータ9,10が伸縮することによってワイヤ11を介して回転する構成である。具体的には、2本のマッキベン型空気圧アクチュエータ9、10のそれぞれの流体注入出部材4が取り付けられた側の封止部材5を固定端8に固定し、2本のマッキベン型空気圧アクチュエータ9、10のそれぞれの残りの封止部材5にはワイヤ11のそれぞれの端部を固定し、かつ、関節部12の一例としての回転自在に図示しないフレームなどに支持されたプーリーにワイヤ11をかけて構成している。流体注入出部材4にはそれぞれポンプなどの流体注入出駆動装置65が接続され、各流体注入出駆動装置65はアームコントローラ61に接続されており、アームコントローラ61により流体注入出駆動装置65がそれぞれ駆動制御されて、2本のマッキベン型空気圧アクチュエータ9、10のそれぞれの管状弾性体6内に空気が注入出されてそれぞれ独立して伸縮することにより、関節部12を正逆回転させることができる。
このような構成によれば、アクチュエータ9、10が全体として軽量で柔軟性があるため、関節12にコンプライアンスを持たせることが出来る。
揺動装置3は、携帯電話のバイブレータに見られるような偏芯おもりをモータで駆動する機構、カムクランク機構や、油圧空圧機構、おもりを前後にスライドさせる機構、ボイスコイルを用いた振動機構としてもよく、そのときの振動の振幅又は振動数いずれか又は両方を振動コントローラ64により制御可能とする。
図4に示すようにエンドエフェクタ2に把持又は取付けされた被作業物体13を示す。
例えば、被作業物体13が一例として塩やこしょうの入った容器の場合でありかつ台所で調理時に上記容器13をエンドエフェクタ2に把持させて塩やこしょうをふりかけるような作業をロボットに行わせるとする。このとき制御すべきパラメータは、上下動させる塩やこしょうの入った容器13の位置制御と容器を振るための慣性力である。同じ台所作業でも、被作業物体13が一例としてしょう油のような液体の入った容器の場合でありかつ上記容器13をエンドエフェクタ2に把持させてしょう油のような液体を供給する場合には、しょう油のような液体の入った容器13の傾斜角を変化させればよく、従来の制御手法によって各関節の位置制御のみを行えば作業は実現できた。しかし、塩ふりなどのふりかけ動作の場合には、所定の位置で所定の慣性力を発生することが必要であり、従来の多関節アームでは、関節トルクだけで慣性力を能動的に制御することは不可能であった。しかしながら、本実施形態1では、多関節アーム1の略先端部又はエンドエフェクタ2に取り付けた揺動装置3を振動させて、発生する振動力の方向と振動の周期や振幅をを多関節アーム1の動作と連携させることによって、例えば容器13が最下点に到達するときに最大の慣性力が発生するように振動を制御する。
以上のように、揺動的な動作をロボットで行う場合に、揺動装置3を用いて、所望の作業を実現することができる。
図5に本第1実施形態の制御ブロック図の一例を示す。作業スケジューラ60によって、先端軌道(エンドエフェクタ2の軌道)Pdとフィードバックされた多関節アーム1の関節状態の情報(ここでは、例えば、関節の回転角度や位置などの情報を意味する。)Pを用いて、アームコントローラ61が多関節アーム1を動作制御する。このときの関節状態の情報Pは、振動状態推定装置の一例としての動特性推定器62へ入力されて、動特性推定器62は、上記多関節アーム1の上記先端部の振動状態を推定するために、関節状態の情報Pに基づき上記多関節アーム1の上記エンドエフェクタ2の動特性を推定する。具体的には、動特性推定器62に入力される関節状態の情報(先端の位置、速度、加速度、及び、関節の位置、速度、加速度)Pと、目標の関節状態先端の位置、速度、加速度、及び、関節の位置、速度、加速度)と比較し、時間遅れ等の伝達関数の比較分析やFFT解析による振動成分の分析を行って、多関節アーム1のエンドエフェクタ2の動特性を推定する。次いで、動特性推定器62は、上記エンドエフェクタ2の動特性を作業スケジューラ60に入力する。動特性推定器62から入力された多関節アーム1のエンドエフェクタ2の動特性を基に、作業スケジューラ60は、アームコントローラ61の目標値やゲインを必要に応じて変更する。具体的には、予め多関節アーム1の追従可能な動特性範囲(速度や動作の周波数の範囲)を測定して基本的な制御可能範囲を求め、そのデータを元に、実際に計測された動特性から追従可能であれば、アームコントローラ61の内部のゲインを適応的に修正していく。追従不能の場合には、目標軌道の経路や速度を追従可能な動特性範囲に入るように変更する。また、作業スケジューラ60は、動特性推定器62から入力された多関節アーム1のエンドエフェクタ2の動特性を考慮して振動スケジューラ63に振動指令を与える。例えばエンドエフェクタ2の動特性としてエンドエフェクタ2に把持された容器13が最下点に到達するときに、最大の慣性力が発生するように振動の位相と振幅を制御するような振動指令を振動スケジューラ63に与える。振動スケジューラ63は、入力された振動指令より、振動指令を実現する各揺動装置3の位相と振幅の指令値を生成し、振動コントローラ64へ出力する。振動コントローラ64は、入力された位相と振幅の指令値を基に各揺動装置3を動作制御する。
かかる制御によれば、エンドエフェクタ2の動特性をフィードバックして揺動装置3を制御することにより、手先の位置と発生しうる慣性力を能動的に制御することが出来る。
上記本発明の第1実施形態にかかるロボット装置によれば、多関節アーム1を機械的な構造ではなくラバーアクチュエータなどの弾性体で構成することにより、低剛性で軽量で柔軟性があるため、関節にコンプライアンスを持たせることが出来る上に、動特性推定器62により推定された上記先端部の振動状態に基づく振動を揺動装置3により上記多関節アーム1の略先端部(又は先端部近傍)又はエンドエフェクタ2に付与することができるので、エンドエフェクタ2の動特性をフィードバックして揺動装置3を制御することにより、エンドエフェクタ2の位置と発生しうる慣性力を能動的に制御することが出来る。この結果、多関節アーム1の略先端部又はエンドエフェクタ2に取り付けた揺動装置3を振動させて、発生する振動力の方向と振動の周期や振幅を多関節アーム1の動作と連携させることによって、例えば容器13が最下点に到達するときに最大の慣性力が発生するように振動を制御して、例えば塩ふり動作を確実に行わせることができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態のロボット装置においての面作業の図である。第2実施形態では、作業対象が床面や壁面などとし、例えば窓ふき作業、床ふき作業など面に対して相対速度を有して作業を行う場合とする。
図6において、多関節アーム1の先端部にエンドエフェクタ2が取り付けられている。この場合、エンドエフェクタ2は布など拭掃除具とする。この場合、床面14に対して、エンドエフェクタ2を押し当てて作業を行う。
このような作業においては、従来は、ハイブリッド制御法という手法が用いられてきた。そのシステム構成を図7に示す。すなわち、図7に示されるように、多間接アーム91の位置を、フィードバックされた多間接アーム91の位置情報を基にアーム位置コントローラ92で行い、多間接アーム91の押し当て力を、フィードバックされた多間接アーム91の押し当て力情報を基にアーム力コントローラ93で行うようにしている。言い換えれば、ロボットである多間接アーム91の位置Pをフィードバックして目標位置Pdとの誤差から位置の操作量1をアーム位置コントローラ92で決定し、押し当て力を検出する力センサからの力信号Fをフィードバックして目標の力Fdとの誤差から力に関する操作量2をアーム力コントローラ93で決定し、操作量1と操作量2との和として制御する方法である。
拭き掃除作業では、スティックスリップ(ひっかかりや、すべり)現象が問題となる。スティックスリップ現象とは、摩擦係数がすべり速度の増加とともに減少するときや静摩擦から動摩擦に移る際の不連続的な摩擦低下を含むときに発生する自励振動の一種である。このスティックスリップ現象を低減するために、接触面間に常に相対速度を持たせて静止状態を作らない(静止状態の時間を短く)する。しかし、上記した従来のハイブリッド制御を多関節アーム1に適用した場合、多関節アーム1の応答周波数が数十ヘルツなため静止状態を無くすことは不可能であった。そのため、第2実施形態では、揺動装置3で常に振動を多関節アームに付与させて、スティックスリップ現象を低減できるようにする。また、第2実施形態にかかる方法の2次的効果として、常に接触面が振動しているため、面を擦る回数が多くなり、汚物に対して活性エネルギーを与えるので、汚れを落とす効果が向上できるようにする。第2実施形態の関節にコンプライアンスを持つ多関節アームにおいては、振動の影響を考慮した制御が必要となる。
そのため、上記第1実施形態の図5の制御系のアームコントローラ61をアーム位置コントローラ61Pとアーム力コントローラ61Fとで構成する、図8のような制御系で構成している。ロボットのエンドエフェクタ2の位置(面に対して拭き方向である左右方向の動作位置情報)Pをフィードバックして目標位置Pdとの誤差から位置の操作量1をアーム位置コントローラ61Pで決定し、エンドエフェクタ2に取り付けられた力センサからの力信号(面に対して垂直方向の押し当て力の情報の信号)Fをフィードバックして目標の力Fdとの誤差から押し当て力に関する操作量2をアーム力コントローラ61Fで決定し、操作量1と操作量2との和(面に対して垂直方向の押し当て力の情報と、拭き方向である左右方向の動作位置情報との合計)として多関節アーム1を動作制御する。ロボット位置信号Pとロボット力信号Fを同時に動特性推定器62に入力する。動特性推定器62は、上記多関節アーム1の上記先端部の振動状態を推定するために、上記入力されたロボット位置信号Pとロボット力信号Fに基づき、多関節アーム1の先端部であるエンドエフェクタ2の動特性を分析し推定する。具体的には、動特性推定器62に入力される関節状態の情報(先端の位置、速度、加速度、及び、関節の位置、速度、加速度)Pと、目標の関節状態先端の位置、速度、加速度、及び、関節の位置、速度、加速度)と比較し、時間遅れ等の伝達関数の比較分析やFFT解析による振動成分の分析を行って、多関節アーム1の先端部であるエンドエフェクタ2の動特性を推定する。ロボット力信号Fについても同様に目標値と比較して推定する。そして、動特性推定器62によって分析されて推定された多関節アーム1の先端部であるエンドエフェクタ2の動特性を、作業スケジューラ60に入力する。入力された多関節アーム1の先端のエンドエフェクタ2の動特性を基に、作業スケジューラ60は、目標値やゲインを必要に応じて変更する。具体的には、ロボット位置信号P及びロボット力信号Fについて、予め多関節アーム1の追従可能な動特性範囲(速度や動作の周波数の範囲)を測定して基本的な制御可能範囲を求め、そのデータを元に、実際に計測された動特性から追従可能であれば、アームコントローラ61の内部のゲインを適応的に修正していく。追従不能の場合には、目標軌道の経路や速度を追従可能な動特性範囲に入るように変更する。同時に振動スケジューラ63に対して振動指令を出力する。作業スケジューラ60は、多関節アーム1の先端のエンドエフェクタ2の作業面との相対速度が短くなるような振動を計画して、多関節アーム1と振動スケジューラ63へ指令を行う。振動スケジューラ63は入力された振動指令より、振動コントローラ64へ信号を出力する。振動コントローラ64は、振動スケジューラ63からの入力信号を基に揺動装置3を振動させる。
かかる制御によれば、振動スケジューラ63と振動コントローラ64により制御された揺動装置3から多関節アーム1の先端のエンドエフェクタ2に付与される振動によって、スティックスリップ現象を低減させることができ、スティックスリップ現象を低減させた面作業を効率良く行うことが出来る。
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態のロボット装置においての構成図である。第3実施形態では、上記振動状態推定装置の他の例として、上記多関節アーム1の上記先端部の振動状態を推定するために、上記多関節アーム1の上記先端部のエンドエフェクタ2の残留振動を検出する残留振動検出部70を有する場合について説明する。
関節にコンプライアンスを有する多関節アーム1においては、多関節アーム1の先端の静止位置決めをする場合に、多関節アーム1の先端のエンドエフェクタ2の重さや多関節アーム1の姿勢によって、図9の矢印Gのようにエンドエフェクタ先端部に残留振動が発生する場合がある。この残留振動は、関節がコンプライアンス性を有するために発生するものである。多関節アーム1の関節のみで制御しうる周波数は、多関節アーム1のアクチュエータの応答性に依存し、せいぜい数十ヘルツである。そのため、多関節アーム1の制御だけでは、残留振動の高い周波数領域の部分を制振することは不可能である。そのため、多関節アーム1の先端部の揺動装置3の振動を利用して制振を行う。
図10に本第3実施形態の制御システムの構成を示す。作業スケジューラ60によって先端軌道(エンドエフェクタ2の軌道)Pdとフィードバックされた多関節アーム1の関節状態の情報(ここでは、例えば、関節の回転角度や位置などの情報を意味する。)Pを用いて、アームコントローラ61が多関節アーム1を動作制御する。このときの、目標値は静止(一定値)である。このときの関節状態の情報Pは、残留振動検出部70へ入力され、その関節状態の情報Pは、残留振動検出部70から作業スケジューラ60に入力される。残留振動検出部70の一例としては、歪ゲージやCCDカメラであり、上記多関節アーム1の上記先端部の振動状態を推定するために、多関節アーム1の先端部のエンドエフェクタ2での歪を歪ゲージにより検出したり、又は、CCDカメラによりエンドエフェクタ2などの画像を検出したりすることなどにより、多関節アーム1の先端部のエンドエフェクタ2の残留振動が検出される。残留振動検出部70から入力された多関節アーム1の残留振動状態の情報を基に、作業スケジューラ60は、アームコントローラ61の目標値やゲインを必要に応じて変更する。具体的には、まず、残留振動を検出して、その周波数と振幅を残留振動検出部70で分析する。残留振動を打ち消すためには、振動と逆位相の成分の振動を与えなければならない。多関節アーム1で発生しうる低周波の成分の振動に対しては、多関節アーム1に低周波の残留振動を打ち消す目標軌道と最適なゲインに変更する。また、高周波成分に対しては、揺動装置3の振動によって打ち消す。多関節アーム1と揺動装置3にどのような振幅や軌道を与えるかは、作業スケジューラ60で計画して指令する。また、作業スケジューラ60は、残留振動検出部70から入力された残留振動状態の情報を考慮して、位相や振幅を決定し、振動スケジューラ63に振動指令を与える。例えば、エンドエフェクタ2での残留振動状態の情報により、残留振動の位相と振幅を低減させることができるような振動の位相と振幅を含む振動指令を振動スケジューラ63に与える。振動スケジューラ63は、作業スケジューラ60から入力された振動指令により、振動指令を実現する各揺動装置3の位相と振幅の指令値を生成し、振動コントローラ64へ出力する。振動コントローラ64は、振動スケジューラ63から入力された指令値を基に各揺動装置3を動作制御する。例としては、残留振動と振幅が同じで逆位相が発生するように各揺動装置3を振動させることで、その合成された動作により振動が低減されたものとなる。
かかる制御によれば、多関節アーム1の上記先端部のエンドエフェクタ2の静止制御時に於ける、残留振動検出部70で検出された残留振動状態の情報を考慮して各揺動装置3を振動させることで、エンドエフェクタ2での残留振動を低減させる制御をより効果的に行うことが出来る。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態の多関節ロボット装置の構成図である。ラバーアクチュエータやメカノケミカルアクチュエータ(人工筋肉)を用いた関節駆動においては、関節にかかる力を制御することによって、ある程度関節のコンプライアンスを変化しうる。また、図3に示す拮抗型のアクチュエータの場合には、ワイヤ11の張力レベルを増減させることによって関節のコンプライアンスを変化でき、張力0の場合には、フリー関節とする事ができる。
本第4実施形態では、関節にコンプライアンスを持つ多関節アクチュエータに於いて、コンプライアンスを能動的に下げた関節に対して、その関節部分の共振周波数以上の周波数の振動を揺動装置3より与えることによって、関節のみでは実現できない振幅を得ることを可能とする。
図11では、一例として、根元からの第2関節12Bのコンプライアンスを下げ、第2関節12Bの共振周波数以上で先端部の揺動装置3を振動させることによって、過大な振幅を発生させている。多関節アーム1の先端軌道を考慮して制御を行えば、多関節アーム1のみでは実現できない速さの振動を実現できる。
図12にその制御システム構成を示す。この構成では、具体的には図示していないが、多関節アーム1の各関節の回転軸にはそれぞれの動特性推定器62が接続されて配置されている。作業スケジューラ60によって先端軌道(エンドエフェクタ2の軌道)Pdとフィードバックされた多関節アーム1の関節状態の情報(ここでは、例えば、関節の回転角度や位置などの情報を意味する。)Pとを用いて、アームコントローラ61が多関節アーム1を動作制御する。このときの関節状態の情報Pは、各関節の軸の動特性推定器62へ入力されて、各関節の軸の動特性推定器62は、それぞれ、上記多関節アーム1の上記先端部の振動状態を推定するために、それぞれの関節の関節状態の情報Pに基づき上記多関節アーム1の上記エンドエフェクタ2の残留振動状態を推定する。次いで、各関節の軸の動特性推定器62は、上記エンドエフェクタ2の残留振動状態を作業スケジューラ60に入力する。各軸の動特性推定器62から入力された多関節アーム1のエンドエフェクタ2の残留振動状態を基に、作業スケジューラ60は、関節のコンプライアンスを能動的に低減したい軸に応じて、アームコントローラ61の目標値やゲインを変更する。具体的には、例えば、関節のコンプライアンスを低減したいときには、例えば、関節がモータ駆動であればモータに流す電流の絶対値を制限したり、関節のゲインを低くして関節の動きを多関節アーム1の他の部分からの慣性力等の力によって動く受動関節のごとくする。また、完全に受動関節にする場合には、ゲインを0としたり、図3の例のような関節の場合には、圧力を加えないなどの変更をする。また、作業スケジューラ60は、各軸の動特性推定器62から入力された信号を基に振動スケジューラ63に振動指令を与える。例えば、関節のコンプライアンスを能動的に低減したい軸に対して、当該関節部分の共振周波数以上の振動を当該関節に付与できるような位相と振幅を含む振動指令を振動スケジューラ63に与える。振動スケジューラ63は入力された振動指令より、振動指令を実現する各揺動装置3の位相と振幅の指令値を生成し、振動コントローラ64へ出力する。振動コントローラ64は、振動スケジューラ63から入力された指令値を基に各揺動装置3を動作制御する。
かかる制御によれば、各軸の動特性推定器62で推定された上記多関節アーム1の動特性に応じて上記揺動装置3によって生じる振動力を制御して上記多関節アーム1の関節部に振動を発生させ、多関節アーム1の任意の関節を共振を用いて制御を行うことが出来る。
上記各実施形態においては、上記揺動装置3により多関節アーム1に付与する振動は、1kHz以下の周波数の振動であることが望ましい。超音波の定義は、20kHz以上の音波である。それに対して、本発明で使用する多関節アーム1の固有振動数は数ヘルツから数百ヘルツの範囲であるので、多く見積もっても1kHz以下の振動数で制御を行うことで、本発明の内容は実現可能である。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の揺動装置を持った多関節ロボットは、家庭内で家事支援作業に従事できる、安全で軽量・柔軟なロボットシステムを構成することができる。また、産業分野においても、人と共存しながら作業する必要がある安全性の高いロボットシステムとしても適用が可能である。
本発明の第1実施形態におけるロボット装置の概念を示す斜視図である。 上記ロボット装置に使用可能なマッキベン型の空気圧アクチュエータの一部断面図である。 上記マッキベン型の空気圧アクチュエータを用いた関節アーム用の拮抗型駆動機構の一部断面図である。 本発明の第1実施形態における被作業物体を把持した状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態における制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における面作業時のロボット装置の斜視図である。 従来のハイブリッド制御の制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における被作業物体を把持した状態の説明図である。 本発明の第3実施形態における制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における被作業物体を把持した状態の斜視図である。 本発明の第4実施形態における制御システムの構成を示すブロック図である。 従来例1の振動ハンドの斜視図である。 従来例1の振動ハンドの一部断面図である。 従来例2の振動ハンドの説明図である。 従来例3の振動ハンドの説明図である。 従来例4の振動ハンドの説明図である。
符号の説明
1 多関節アーム
2 エンドエフェクタ
3 揺動装置
4 流体注入出部材
5 封止部材
6 管状弾性体
7 拘束部材
8 固定端
9 マッキベン型空気圧アクチュエータ
10 マッキベン型空気圧アクチュエータ
11 ワイヤ
12 関節部
13 被作業物体
14 床面
60 作業スケジューラ
61 アームコントローラ
61P アーム位置コントローラ
61F アーム力コントローラ
62 動特性推定器
63 振動スケジューラ
64 振動コントローラ
65 流体注入出駆動装置
111 アーム取付板
112 中間振動板
113 平行ばね
114 歪ゲージ
115 取付けブロック
116 圧電素子
117 取付板
118 演算処理部
119 制御ユニット
120 挿入ピン
121 挿入孔
C1 面取り
C2 面取り
δ 位置決め誤差
203 水平多関節ロボット
210 ネジ締結作業ツール
230 部品供給装置
231 加振部
232 ネジ貯蓄ケース
241 ガイドレール
243 ネジ押さえ
304 添加剤収容缶
306 チャック
314 バイブレータ
316 ステージ
324 モータ
326 ラックピニオン機構
401 加工治具
402 ロボットアーム
408 負圧発生器
412 超音波発生器

Claims (6)

  1. コンプライアンスを持つ関節を複数個有する多関節アーム(1)と、
    上記多関節アームの先端部に取り付けられたエンドエフェクタ(2)と、
    上記多関節アームの上記先端部に取り付けられて上記先端部の振動状態を推定する振動状態推定装置(62,70)と、
    上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに取り付けられて、上記振動状態推定装置により推定された上記先端部の振動状態に基づく振動を上記多関節アームの上記先端部の近傍又は上記エンドエフェクタに付与する揺動装置(3)とを有するロボット装置。
  2. 上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの上記エンドエフェクタの動特性を推定する動特性推定器であり、
    上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて、上記揺動装置によって発生する力を制御して上記エンドエフェクタに揺動効果を発生させることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの動特性を推定する動特性推定器であり、
    上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて、上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記エンドエフェクタに振動を発生させ、上記エンドエフェクタに接触している物体との摩擦状態を制御可能とすることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  4. 上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの上記先端部の残留振動を検出する残留振動検出部(70)であり、
    上記残留振動検出部で検出された残留振動に応じて上記揺動装置による振動力を制御して上記多関節アームの位置決め制御時の残留振動を低減することを可能とすることを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  5. 上記振動状態推定装置は、上記先端部の振動状態を推定するために上記多関節アームの動特性を推定する動特性推定器であり、
    上記動特性推定器で推定された上記多関節アームの動特性に応じて上記揺動装置によって生じる振動力を制御して上記多関節アームの関節部に振動を発生させ、上記多関節アームの関節部における摩擦状態を制御可能なことを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  6. 上記揺動装置により付与する振動は、1キロヘルツ以下の振動である請求項1〜5のいずれか1つに記載のロボット装置。
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