JP2005211754A - 紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 - Google Patents
紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005211754A JP2005211754A JP2004020005A JP2004020005A JP2005211754A JP 2005211754 A JP2005211754 A JP 2005211754A JP 2004020005 A JP2004020005 A JP 2004020005A JP 2004020005 A JP2004020005 A JP 2004020005A JP 2005211754 A JP2005211754 A JP 2005211754A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electronic tag
- paper sheet
- channel
- separation
- tag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000011084 recovery Methods 0.000 title claims abstract description 59
- 238000000926 separation method Methods 0.000 title claims description 158
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 62
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 108
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 54
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 19
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 18
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 claims description 17
- 238000003756 stirring Methods 0.000 claims description 17
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 8
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 7
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 5
- 238000013019 agitation Methods 0.000 claims 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 20
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 abstract 1
- 238000004064 recycling Methods 0.000 abstract 1
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 93
- 230000008569 process Effects 0.000 description 28
- 239000003292 glue Substances 0.000 description 13
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 9
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 8
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 8
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 8
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 8
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 6
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 3
- 229920002472 Starch Polymers 0.000 description 2
- 239000002585 base Substances 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000010494 dissociation reaction Methods 0.000 description 2
- 230000005593 dissociations Effects 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 description 2
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 2
- 235000019698 starch Nutrition 0.000 description 2
- 239000008107 starch Substances 0.000 description 2
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 1
- 239000012670 alkaline solution Substances 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000018044 dehydration Effects 0.000 description 1
- 238000006297 dehydration reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 1
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000002352 surface water Substances 0.000 description 1
- 238000003260 vortexing Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
【解決手段】 紙シートに接着されて使用された電子タグを紙シートから分離した後で、整列させて回収する電子タグの回収装置であって、紙シートから分離された電子タグを流通させる水路30をそなえ、この水路30に、電子タグの回収方向を水流により一定方向に向けて回収容器37に回収させる整列水路部32をそなえるようにする。
【選択図】 図1
Description
なお、電子タグには、このようなICタグ(或いはICカード)と同様に、ID(Identification)タグ(或いはIDカード)やRFID(Radio Frequency Identification)タグ(或いはRFIDカード)等も用いられている。ここでは、これらの電子チップを内蔵したタグ或いはカードを総称して電子タグと呼び、ICタグをその代表的なものとして表記する。
つまり、ICタグは、古い情報を消去して新たな情報を記録し直すことで何度でも使用できる。したがって、再使用せずに使い捨てにすることは無駄なコストを発生させることになる。特に、ICタグの一枚一枚は安価であるとしても、多大な枚数を使用する場合には、全てを使い捨てにするとそのコストは無視できないものになる。このため、ユーザーによっては、コストを重視して使用済みのICタグを回収して再利用したいという要望もある。
通常、ICタグは物品そのものではなく、その包装紙や段ボール容器、或いは台紙等、紙シートに接着されている場合が多い。このため、従来は、ICタグを紙シートから分離する作業は人手により行われており、一枚一枚、紙シートとの接着面からICタグを剥がしていた。この場合、上記の従来技術のように無理やり剥離させると壊れる構造のICタグの場合には、ICタグを壊さないように慎重に剥がしていく必要があった。
このように人手作業によって分離回収を行なう場合、一人当たりの処理枚数には限界があるため、大量のICタグを分離回収するためには、それだけ多くの人員が必要になる。ところが、人員を増やすとそれだけ人件費もかさむため、ICタグを回収して再利用することによるコスト上のメリットが相殺されてしまう。このため、ICタグを回収して再利用したいユーザーからは、人手作業によることなく、大量のICタグをそれが接着されている紙シートから効率良く分離回収するための方法が求められていた。
また、該整列水路部には、管路の内部に内筒を有し、該内筒により該管路内が内部流路と外部流路とに区画された二重構造部が設けられ、該内筒には、該内部流路と該外部流路とを連通する多数の微細穴が加工されるとともに、該内部流路よりも該外部流路への給水圧力が高く設定され、該外部流路から該内部流路に向けて水流が生じるように構成され、該内部流路を該電子タグが流通するように構成されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、該整列水路部の該鉛直水路の下流には、エルボ構造の曲管水路が設けられていることが好ましい(請求項5)。
さらに、該整列水路部の該曲管水路の下流には、平面状の底面を有し上方が開口した樋状水路が設けられ、該電子タグは該樋状水路から該回収容器に排出されることが好ましい(請求項6)。
また、該整列工程では、該電子タグが流通する流路の周壁面から該流路内に向かう速度成分を有する水流を発生させることが好ましい(請求項12)。
さらに、該整列工程では、鉛直水路の下流に設けられたエルボ構造の曲管水路内で該電子タグを流通させることにより該曲管水路内の流速分布を利用して該電子タグの姿勢を均一方向に矯正することが好ましい(請求項14)。
また、本発明の紙シートに接着された電子タグの分離回収方法は、紙シートに接着されて使用された電子タグを該紙シートから分離して整列させて回収する紙シートに接着された電子タグの分離回収方法であって、該紙シートと該電子タグとの接着面に外力を作用させて該電子タグを該紙シートから剥離させる剥離工程と、剥離された該電子タグを他の物質と分離する分離工程とを実施した後、請求項10〜15の何れか1項に記載の分離後の回収方法によって該電子タグを回収することを特徴としている(請求項16)。
また、該整列水路部に、管路内が内筒により内部流路と外部流路とに区画された二重構造部を設け、内筒に、内部流路と外部流路とを連通する多数の微細穴を加工し、電子タグが流通する内部流路よりも外部流路への給水圧力が高く設定され、微細穴から流入する壁面水量を付加することにより、電子タグの流通する流路(内部流路)周壁面からこの流路(内部流路)内に向かう速度成分を有する水流を発生させることができ、大量の電子タグを処理しても、各電子タグは滞留することなく流れて、上記の整列を円滑に行なえるようになる(請求項3,12)。
さらに、該電子タグを整列させる際に、鉛直水路の下流に設けられたエルボ構造の曲管水路内で電子タグを流通させることにより、曲管水路内の流速分布を利用して電子タグの姿勢を均一方向に矯正することができ、各電子タグの姿勢を効率よく均一方向に整列させることができる(請求項5,14)。
また、水路を、上流から、上端に入口部を有し電子タグを鉛直下方に向けて旋回させながら流通させる分散水路部と、分散水路部の下流端に設けられ流れ方向に向けて縮径するテーパ部と、テーパ部の下流端と鉛直水路の上流端との間に介装され整列水路部を構成する連絡水路と、鉛直水路と、該曲管水路と、樋状水路とが、この順に配設されるように構成することで、テーパ部で流速が速まって、分散水路部で分散された各電子タグは、テーパ部で水流と共に速度を速めて、整列水路部では速やかに流れながら姿勢を均一方向に矯正され整列されて、回収容器に回収される。これにより、大量な電子タグを円滑に処理できるようになる(請求項7)。
まず、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の一実施形態に係る電子タグの回収装置及びこの装置を備えた電子タグの分離回収システム並びに電子タグの回収方法及びこの方法を用いた分離回収方法を示すものであり、図1はその分離回収システムの全体構成を示す模式的側面図、図2はその分離装置を示す模式的側面図、図3はその回収装置を示す模式的側面図、図4はその分離前ICタグ(電子タグ)を模式的に示す図、図5,図6はその分離装置の攪拌装置により分離容器内に発生する旋回流を説明するための図、図7はその回収装置の整列水路部の鉛直水路における二重構造部を説明する模式的断面図、図8はその回収装置の整列水路部の曲管水路を説明する模式的断面図、図9はその回収装置の曲管水路から樋状水路にかけての構造を説明する模式的断面図、図10はその分離回収方法を示す処理フロー図である。
また、このICタグ1は、図4に示すように、PET等の樹脂フィルム内にICチップ1aやこのICタグ1aに接続されたアンテナ1bを密封したものである。
なお、バケットコンベア11等の予備処理・搬送部10の操作は、図示しない操作盤を通じて行なうようになっている。
立体型スクリーン23は、分離容器21内でICタグ1が外部(即ち、分離容器21と立体型スクリーン23との隙間)に飛び出さないように収納するとともに、所定の大きさの物質のみを通過させるフィルタとして機能するものであり、網目状の金網等で構成され、円筒形状の籠型に形成されている。また立体型スクリーン23は、分離容器21の壁面に対して所定の隙間が設けられるように設置されている。
このような構成により、分離装置20では、攪拌装置24のインペラ24aを正転方向に回転することで、図5に示すように、分離容器21内に分離容器21の中心部が上方向に上昇(流動)する旋回流(正転方向の旋回流)が発生する(第1の作動態様)。また、攪拌装置24のインペラ24aを逆転方向に回転することで、図6に示すように、分離容器21内に分離容器21の中心部が下方向に降下(流動)する旋回流(逆転方向の旋回流)が発生する(第2の作動態様)。
また、鉛直水路34は、鉛直上方に向けてICタグ1を流通させるように構成され、これにより、鉛直水路34内を鉛直上方に向けて進行するICタグ1は、水流と自重バランスとによって、その板状の面を鉛直水路34の周面方向のいずれかに向けて、その長手方向(図4に示す左右方向)を鉛直方向に向けて進むように姿勢を矯正される。
これらの連絡水路33及び鉛直水路34は、いずれも、管路33a,34aの内部に内筒33b,34bを有し、この内筒33b,34bにより管路33a,34a内が内部流路(内筒33b,34b内の流路)33i,34iと外部流路(内筒33b,34bと管路33a,34aとの間の筒状空間の流路)33o,34oとに区画された二重構造部となっている。
タグ回収バスケット37には、タグ受け板38がそなえられ、樋部36内を一定の姿勢で進んだICタグ1は、タグ受け板38に当たってタグ回収バスケット37内に落下する。なお、タグ受け板38の角度は調整可能になっており、ICタグ1が所定の姿勢でタグ回収バスケット37内に落下するように調整される。また、図1に示すように、タグ回収バスケット37は、支持部材39に回転可能に支持され、大量のICタグ1を処理する際には、適宜回転移動させながら、タグ回収バスケット37の交換や移動を行なえるようになっている。
なお、各フィルタ41,42によって回収された紙成分は紙成分回収容器54に集められるようになっている。
図10に示すように、本実施形態の分離回収方法では、まず、前処理工程が行なわれる。この前処理工程では、分離前ICタグ3を上記水及び酵素が混ざった液体(膨潤用液体)に一定時間浸漬させる。ここでは、予備処理・搬送部10のバケットコンベア11の上部において、分離前ICタグ3を収容したバケット11b内に液体(膨潤用液体)が供給され、ここで、予備的な膨潤が行われる。さらに、分離容器21内に水及び糊を分解する酵素を貯留し、分離容器21内部の立体型スクリーン23内に分離前ICタグ3を多数(例えば、数百〜数千枚)を一束として投入して、分離前ICタグ3を上記水及び酵素が混ざった液体(膨潤用液体)に一定時間浸漬させることにより、分離前ICタグ3に膨潤用液体を膨潤させて、ICタグ1と台紙2とを剥離しやすい状態にする。
そして、分離容器21内の立体型スクリーン23内において、剥離工程でICタグ1が剥離された台紙2に対して、上記旋回流がさらに作用することにより、台紙2は分解又は破砕されて台紙2の紙成分が液体中に分散される破砕工程が行われる。
このように、本実施形態の分離回収装置における分離回収方法では、立体型スクリーン23に収容された分離前ICタグ3毎に剥離工程,破砕工程,分別工程が順に行なわれる。もちろん、分離容器21内では、ある時点で、ある分離前ICタグ3は分別工程まで進んでも、他の分離前ICタグ3は剥離工程中であったり破砕工程中であったりすることもあり、上記各工程は、各分離前ICタグ3毎に進行するものである。
これにより、正転運転期間には、分離容器21内にランダムな正転方向の旋回流(図5参照)が発生し(第1の作動態様)、停止期間で、分離容器21内の正転方向の旋回流がある程度弱まった後に、逆転運転期間で、分離容器21内に逆転方向の旋回流(図6参照)が発生する(第2の作動態様)。こうして、分離容器21内において旋回流の水流パターンが頻繁に変化されるため、立体型スクリーン23内において、ICタグ及び紙は停滞することなく常に流動する。
回収工程では、まず、バルブ27a,27b,27cにより排出口22a,22b,25bを閉鎖し、蓋21bにより容器本体21aの上部を密封した状態で、分離容器21内に水(循環水)を供給する。これにより、タグ回収スペース26内の上部まで液面(水)が上昇し、同時にICタグ1も液面付近のタグ回収スペース26内に浮上する。ここで、バルブ27cのみを解放すれば、タグ回収スペース26内のICタグ1が液体とともに排出口25bから脱水ベルト装置28の脱水ベルト上に排水される。
投入されたICタグ1は、分散水路部31内で、旋回流を受けながら下方に進行する。この際の旋回流により、近接するICタグ1,1間に水流が進入し互いに分離するようになるため、多数のICタグ1が互いに絡み合って水路30A内の途中に停滞するような不具合を未然に防止できる。
ICタグ1は、曲管水路35に進むと、鉛直上方に進む水流を水平方向に向ける際に生じる水流の作用によって、ICタグ1の長手方向が進行方向(水流方向)を向き、ICタグ1の板状面が水平方向を向くように姿勢を矯正される(符号1,1′,1″参照)。
さらに、ICタグ1は樋部36に進むが、この樋部36は、平面状の底面を有しているので、ICタグ1は水平方向の姿勢を保って樋部36からタグ回収バスケット37に向けて進む。この際、曲管水路35からの水分の一部は、ICタグ1を樋部36の先端まで運ぶように進行するが、その他の多くの水分は、樋部36の底面および/又は側面の穴明き構造を通じて下方のセイボール52に流下する。
したがって、ICタグ1は、自動的に整列された状態で移動して、タグ回収バスケット37内に回収されるので、タグ回収バスケット37内のICタグ1は、何れも一定の姿勢でタグ回収バスケット37内に積載されていく。
このため、回収されたICタグ1は乾燥されて再利用されるが、この際のICタグ1の処理が容易になる。
この場合、該分離装置を、液体が貯留される分離容器と、この分離容器内で電子タグを接着された紙シートを収容しフィルタとして機能する立体型スクリーンと、分離容器内の液体を攪拌して分離容器内に液体の水流を発生させる攪拌装置と、攪拌装置による該水流によって、電子タグが剥離され破砕された紙シートの紙成分のうち立体型スクリーンを通過した紙成分を該分離容器の外部へ排出して分離するための排出口とをそなえることで、紙シートに接着された電子タグの紙シートからの分離を容易にし、更に大量の電子タグの処理を容易、かつ効率的に行なえ、確実にかかる電子タグの再利用のための処理を容易に行なえるようになり、資源の有効利用に寄与しうる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態に示す分離回収システムは、複数枚の分離前ICタグを一束としたバッチ処理によって処理するように構成している。バッチ処理を行なうことで、大量のICタグをより効率的に処理しているが、少なくとも、回収装置は、連続的に処理するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、特に記載していないが、第3工程(分別工程)において分別回収したICタグについて糊が完全に除去されているか検査する検査工程を設けてもよい。そして、糊(接着剤)が除去されているもの(合格品)については乾燥させて再使用に回し、糊(接着剤)が残っているもの(不合格品)については再び第1工程(前処理工程)に回すようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、接着剤として澱粉系の糊を使用しているため、この糊を分解させるために水に酵素を加えているが、酵素は補助的なものであって必須ではない。すなわち、接着剤が澱粉系等の糊である場合には、水は糊に対して溶解作用を有しているので、台紙に水を含ませて膨潤させるだけでも、糊は水に次第に溶けていき、ICタグと台紙とは剥離しやすい状態になるからである。ただし、この場合はICタグから綺麗に糊を除去することは難しいので、分離回収したICタグを洗浄液で洗浄する等の後処理を行なう必要がある。なお、第1工程(前処理工程)において台紙に含ませて膨潤させる液体としては、水に限定されず、接着剤の種類に応じて決定すればよい。例えば、水に接触させると接着性を消失する水浸漬溶解解離型接着剤の場合は水でよいが、アルカリ水溶液に接触すると接着性を消失するアルカリ浸漬溶解解離型接着剤の場合は、アルカリ水溶液を用いてもよい。また、有機溶媒に溶けやすい接着剤の場合には、有機溶媒を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、電子タグの1例であるICタグ1を、当該紙シート2の表面に接着されたものを例にあげて説明したが、もちろん、電子タグ1を紙シート2の裏面に接着したものを対象としてもよく、さらには、電子タグ1の表面、裏面それぞれに紙シートが接着され、紙シートの間に電子タグ1が挟まれたような形態のものを対象としてもよい。
特に、本発明は、例えば、物流等の分野においては、電子タグを伝票(紙シート)に接着して用いる場合があるが、このような場合に、電子タグを再使用するために用いて好適であり、その有用性は極めて高いものと考えられる。
2 台紙(紙シート)
3 分離前ICタグ
10 予備処理・搬送部
11 バケットコンベア
11a 投入口
11b バケット
12 浸漬水タンク
12a ポンプ
20 分離部(分離装置)
20a 投入口
21 分離容器
21a 容器本体
21b 蓋
21c 架台
22a,22b 排出口
23 立体型スクリーン
24 攪拌装置
24a インペラ
24b シャフト
24c パッキン
24d 駆動力伝達部
25a 給水口
25b 排出口
26 タグ回収スペース
27a,27b,27c バルブ
28 脱水ベルト装置
29 排出路
30 回収部(回収装置)
30A 水路
31 分散水路部
31a 入口部
31b 給水口
32 整列水路部
32a テーパ部
32b 出口部
33 連絡水路
33a,34a 管路
33b,34b 内筒
33i,34i 内部流路
33o,34o 外部流路
34 鉛直水路
35 曲管水路
36 樋部(樋状流路)
36a 管路出口部(樋部入口)
36b 樋部出口
37 回収容器(タグ回収バスケット)
38 タグ受け板
40 液分離装置
41 フィルタ
42 フィルタ
50 循環水タンク
51a ポンプ
51b ポンプ
52 セイボール(水受け)
53 配管
54 紙成分回収容器
Claims (16)
- 紙シートに接着されて使用された電子タグを該紙シートから分離した後で、整列させて回収する電子タグの回収装置であって、
該紙シートから分離された該電子タグを投入する入口部と、
該入口部から投入された該電子タグを流通させる水路と、
該水路を流通した該電子タグを回収容器に排出する出口部とをそなえ、
該水路には、該回収容器に回収される該電子タグの回収方向を水流により一定方向に向ける整列水路部がそなえられている
ことを特徴とする、紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該水路の該整列水路部の上流には、渦流を発生させて複数の該電子タグを分散させる分散水路部がそなえられている
ことを特徴とする、請求項1記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該整列水路部には、管路の内部に内筒を有し、該内筒により該管路内が内部流路と外部流路とに区画された二重構造部が設けられ、
該内筒には、該内部流路と該外部流路とを連通する多数の微細穴が加工されるとともに、該内部流路よりも該外部流路への給水圧力が高く設定され、該外部流路から該内部流路に向けて水流が生じるように構成され、
該内部流路を該電子タグが流通するように構成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該整列水路部には、鉛直上方に向けて該電子タグを流通させる鉛直水路がそなえられている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該整列水路部の該鉛直水路の下流には、エルボ構造の曲管水路が設けられている
ことを特徴とする、請求項4記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該整列水路部の該曲管水路の下流には、平面状の底面を有し上方が開口した樋状水路が設けられ、該電子タグは該樋状水路から該回収容器に排出される
ことを特徴とする、請求項5記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 該水路は、上流から、上端に該入口部を有し該電子タグを鉛直下方に向けて旋回させながら流通させる該分散水路部と、該分散水路部の下流端に設けられ流れ方向に向けて縮径するテーパ部と、該テーパ部の下流端と該鉛直水路の上流端との間に介装され該整列水路部を構成する連絡水路と、該鉛直水路と、該曲管水路と、該樋状水路とが、この順に配設されている
ことを特徴とする、請求項6記載の紙シートから分離された電子タグの回収装置。 - 紙シートに接着されて使用された電子タグを該紙シートから分離して整列させて回収する電子タグの分離回収システムであって、
該電子タグを該紙シートから剥離させて分離する分離装置と、
請求項1〜7のいずれか1項に記載された回収装置とをそなえた
ことを特徴とする、紙シートに接着された電子タグの分離回収システム。 - 該分離装置は、
液体が貯留される分離容器と、
該分離容器内部に装備され、該分離容器内で上記の電子タグを接着された紙シートを収容するとともに、フィルタとして機能する立体型スクリーンと、
該分離容器内の該液体を攪拌して該分離容器内に該液体の水流を発生させる攪拌装置と、
該分離容器の側面及び/又は底面に設けられ、該攪拌装置による該水流によって、該立体型スクリーン内において、該電子タグが剥離され破砕された該紙シートの紙成分のうち該立体型スクリーンを通過した紙成分を該分離容器の外部へ排出して分離するための排出口とをそなえている
ことを特徴とする、紙シートに接着された電子タグの分離回収システム。 - 紙シートに接着されて使用された電子タグを該紙シートから分離した後で、整列させて回収する電子タグの回収方法であって、
水流該紙シートから分離された多数の該電子タグを水路内に投入し、該水路に設けられた整列水路部によって、上記の多数の電子タグを流通させながら水流により該電子タグを一定方向に整列させる整列工程と、
整列した該電子タグを順に回収容器に回収する回収工程とをそなえている
ことを特徴とする、紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 投入された上記の多数の電子タグを、該整列水路部で処理する前に、流通させながら渦流により分散させる分散工程がそなえられている
ことを特徴とする、請求項10記載の紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 該整列工程では、該電子タグが流通する流路の周壁面から該流路内に向かう速度成分を有する水流を発生させる
ことを特徴とする、請求項10又は11記載の紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 該整列工程では、鉛直水路内で該電子タグを鉛直上方に向けて流通させることにより該電子タグの姿勢を矯正する
ことを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 該整列工程では、鉛直水路の下流に設けられたエルボ構造の曲管水路内で該電子タグを流通させることにより該曲管水路内の流速分布を利用して該電子タグの姿勢を均一方向に矯正する
ことを特徴とする、請求項13記載の紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 該回収工程では、該電子タグを、該曲管水路の下流に設けられ平面状の底面を有し上方が開口した樋状水路内で流通させて該回収容器に排出する
ことを特徴とする、請求項14記載の紙シートから分離された電子タグの回収方法。 - 紙シートに接着されて使用された電子タグを該紙シートから分離して整列させて回収する紙シートに接着された電子タグの分離回収方法であって、
該紙シートと該電子タグとの接着面に外力を作用させて該電子タグを該紙シートから剥離させる剥離工程と、
剥離された該電子タグを他の物質と分離する分離工程とを実施した後、
請求項10〜15の何れか1項に記載の分離後の回収方法によって該電子タグを回収する
ことを特徴とする、紙シートに接着された電子タグの分離回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004020005A JP4279163B2 (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004020005A JP4279163B2 (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005211754A true JP2005211754A (ja) | 2005-08-11 |
JP4279163B2 JP4279163B2 (ja) | 2009-06-17 |
Family
ID=34904059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004020005A Expired - Lifetime JP4279163B2 (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4279163B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009030877A1 (en) * | 2007-09-03 | 2009-03-12 | Rftraq Limited | A method of obtaining information on balable waste material |
WO2009044092A1 (en) * | 2007-10-01 | 2009-04-09 | Rftraq Limited | A process for tracking a bale of waste material |
CN107394389A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-24 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 壳体、天线装置、移动终端及壳体加工方法 |
CN110090844A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-08-06 | 深圳市捷龙标签科技有限公司 | 一种失效标签处理系统 |
-
2004
- 2004-01-28 JP JP2004020005A patent/JP4279163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009030877A1 (en) * | 2007-09-03 | 2009-03-12 | Rftraq Limited | A method of obtaining information on balable waste material |
WO2009044092A1 (en) * | 2007-10-01 | 2009-04-09 | Rftraq Limited | A process for tracking a bale of waste material |
GB2465901A (en) * | 2007-10-01 | 2010-06-09 | Rftraq Ltd | A process for tracking a bale of waste material |
GB2465901B (en) * | 2007-10-01 | 2012-06-06 | Real Time Logistics Solutions Ltd | A process for tracking a bale of waste material |
CN107394389A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-11-24 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 壳体、天线装置、移动终端及壳体加工方法 |
CN107394389B (zh) * | 2017-06-29 | 2023-10-13 | Oppo广东移动通信有限公司 | 壳体、天线装置、移动终端及壳体加工方法 |
CN110090844A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-08-06 | 深圳市捷龙标签科技有限公司 | 一种失效标签处理系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4279163B2 (ja) | 2009-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106423755B (zh) | 涂布设备、利用其回收涂布液的方法及其清洁方法 | |
US20090066514A1 (en) | Method, system, and apparatus for detaching and collecting an ic tag from a paper sheet to which it is attached | |
JP4279163B2 (ja) | 紙シートから分離された電子タグの回収装置及び方法、並びに紙シートに接着された電子タグの分離回収システム及び方法 | |
AU2010324537B2 (en) | Cuttings wash apparatus and method | |
JP2006231193A (ja) | 電子タグの回収装置及び方法,分離回収システム及び方法、及び沈下物の浮上回収装置及び方法 | |
CN111842379A (zh) | 一种铁桶翻新处理系统 | |
US2761799A (en) | Method of and apparatus for washing labeled bottles and separating labels from the wash liquid | |
US9216418B2 (en) | Hydraulic milling ball feed and discharge for stirred ball mills | |
TW202100740A (zh) | 細胞回收方法及細胞培養裝置 | |
CN211437394U (zh) | 一种印刷品生产废料处理装置 | |
JP2002105883A (ja) | 異物を含有した古紙を溶解および清浄化する方法 | |
FI121736B (fi) | Menetelmä ja laitteisto jätemateriaalin siirtämiseksi ja keräilemiseksi | |
US20060209143A1 (en) | Method and apparatus for recovering ink from inkjet cartridges | |
JP5706851B2 (ja) | 濾材凝着物除去装置及び濾材凝着物除去方法 | |
JP2000507324A (ja) | 媒体のポンプ送出方法および装置 | |
JP2001187399A (ja) | スクリーン渣の処理システム | |
JP2003275568A (ja) | スラリー製造装置 | |
JPH09239661A (ja) | 廃スラリ処理方法及びその装置 | |
JPH10165901A (ja) | ペットボトル選別システム | |
JP2003253583A (ja) | スケール付着装置 | |
JP2005264019A (ja) | ポリエステル系樹脂支持体回収方法 | |
JP2023124468A (ja) | 細胞分離装置および細胞分離方法 | |
TW202206524A (zh) | 分離回收方法及分離回收裝置 | |
JP2003139783A (ja) | 生化学解析システムおよびそれに用いる生化学解析用ユニットハンドリングデバイス | |
JP2005014486A (ja) | ポリエステル系樹脂支持体回収方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090311 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |