JP2005211104A - 燃焼安全性に優れたクッション性タイルカーペットとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
タイルカーペットにおいて、燃焼時の有毒ガスの発生を極力抑制し、かつクッション性のあるタイルカーペットを得る。
【解決手段】
ある厚みと圧縮弾性率のウレタン層とポリエステル不織布層とを組合したクッション層を積層することと、補強層を挿入した中間樹脂層として非晶性オレフィン重合体組成物を使用することにより、初期燃焼時における有毒ガスの発生量を低減し、適度なクッション性と寸法の安定したタイルカーペットを得ることが出来た。
【選択図】図1

Description

本発明は、クッション性があり燃焼安全性に優れたタイルカーペットに関するものである。
従来技術としてのクッション性のあるタイルカーペットは、カーペット表皮層の下側に、クッション性能に優れたウレタン層を積層したり、厚手の不織布を積層してクッション性を付与することが一般的に行なわれている。
特許文献1では、厚さ2mm〜10mm、密度0.05〜0.15g/cmの不織布を積層したものが開示されているが、クッション性に不足を感じ、歩行感に満足のいくものではない。
また、特許文献2では、クッション性と寸法安定性を付与するためにポリウレタンフォーム層の中にガラス繊維材料シートを含んだフォームクッション層を塩化ビニル樹脂と積層したものが開示されているが、燃焼時のガスの安全性に問題があり、満足のいくものではない。
特開平10−61158号公報 特開2002−355166号公報
これらの発明は、クッション性のあるタイルカーペットとしての発明であるが、本発明のように燃焼時の有毒ガスを抑止し、クッション性のあるタイルカーペットは未だ開示されていない。
従来から広く使われているタイルカーペットは、合成繊維をパイル糸としスパンボンド基布にタフティングマシン(植毛機)によってパイルを植込んで、カーペット基材とし、この下側に樹脂層の裏打ちを施して熱処理し、所要の大きさに裁断されて製造される。
パイル糸としてはナイロン製の糸が、スパンボンド基布としてはポリエステルスパンボンド基布が多く使われている。また、裏打ち層としては塩化ビニル樹脂が多く使われている。
この種のタイルカーペットでは、火災を想定した時、防災上の見地から、有毒ガスに起因する重大な課題を抱えており、特に、燃焼初期における有毒ガスの発生量は、災害の規模にも影響するため重要な課題とされている。
また、もう一つの課題はクッション性の問題で、これらのタイルカーペットの歩行感は、硬い感覚を受け、アンダーフェルト施工したカーペットと比較して劣った印象はぬぐえない。このように燃焼時の有毒ガスの発生を極力抑制し、かつクッション性のあるタイルカーペットを提供するという課題を解決したものは未だ開示されていない。
本発明は、上述の事情に鑑み、初期燃焼時に有毒ガスの発生が少なくかつクッション性に優れたタイルカーペットを提供すべく検討を行なった結果、ある厚みと圧縮弾性率をもつウレタン層とニードルパンチ不織布層を組合すことによって、適度なクッション性を得、また裏打ち層として非晶性オレフィン重合体組成物を使用することにより、初期燃焼時における有毒ガスの発生量を低減出来ることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち第1の発明に係るタイルカーペットは、カーペット表皮層と、前記カーペット表皮層の下側に非晶性オレフィン重合体組成物で目止めが施された目止め層と、その下側に積層される非晶性オレフィン重合体組成物からなる中間樹脂層と、前記中間樹脂層中に含まれる補強層と、さらに前記中間樹脂層の下側に積層される、クッション性ある発泡樹脂層と不織布層からなるクッション層とからなることを特徴とするタイルカーペットである。
第2の発明に係るタイルカーペットは、上記請求項1における補強層がガラス繊維布、ポリエステル繊維布から選択される一層または複数層で中間樹脂層に含まれていることを要旨としている。ガラス繊維布としてはガラス織布、ガラス不織布、ガラス組布、ポリエステル繊維布としては、ポリエステル織布、ポリエステル不織布、ポリエステル組布を挙げられる。
第3の発明に係るタイルカーペットは、請求項1または2記載のクッション層において、発泡樹脂層は、厚さが2.0〜7.0mmのウレタンフォームシートであり、不織布層は、厚さが1.0〜5.0mmのポリエステルニードルパンチ不織布であって、クッション層としての圧縮弾性率が80〜97%であることを要旨としている。ウレタンフォームシートはクッション性と耐久性に優れた素材であるが、燃焼時に有害ガスを発生することから、クッション性を確保する最小の厚みとし、不織布と効果的に組み合わせて使用する。 (なお、発泡樹脂層と不織布層の厚さはクッション層として積層された後の値を示す。)また、ポリエステルニードルパンチ不織布は、燃焼時に有害ガスを発生することもなく、ウレタンフォームシートを保護し、タイルカーペットを床面に接着する時の接着強度をあげる役割と逆反りを防ぐ役割を果たす。本発明においては、発泡樹脂層と不織布層を予め別工程で接着して積層したものを使用する。
なお、本発明において、逆反りとは、タイルカーペットの一辺をつまみあげ、カーペットを下方に垂らした時、カーペットのパイル側に僅かに反ってしまうことをいい、タイルカーペットとしてはカーペットの裏面側に僅かに反る方が施工上好ましい。
第4の発明は、クッション性ある発泡樹脂層と不織布層とを別工程で積層したクッション層の発泡樹脂層側に、非晶性オレフィン重合体組成物からなる第2中間樹脂層を積層する第1工程と、その上側に補強層を積層する第2工程と、さらにその上側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる第1中間樹脂層を積層する第3工程と、また、さらにその上側に、非晶性オレフィン重合体組成物からなる目止め層を積層されたカーペット表皮層を積層する第4工程とからなる工程で製造されることを特徴とするタイルカーペットの製造方法である。
第1の発明では、カーペット表皮層の下側における樹脂が非晶性オレフィン重合体組成物からなるため、燃焼時に有害ガスの発生が少なく、中間樹脂層に補強層が含まれ、さらにクッション性ある発泡樹脂層と不織布層からなるクッション層を積層されるため、寸法の安定したクッション性あるタイルカーペットが得られる。
第2の発明では、補強層がガラス繊維布、ポリエステル繊維布から選択される一層または複数層で中間樹脂層に含まれているため、タイルカーペットの反りもなく寸法の安定したものとなる。
第3の発明では、クッション層が圧縮弾性率80〜97%、厚さ2.0〜7.0mmのウレタンフォームシートであるため耐久性がありしかもクッション性のあるタイルカーペットが得られる。また、クッション層を構成する不織布層が、厚さ1.0〜7.0mmのポリエステルニードルパンチ不織布であるため、クッション層を曲げた時に皺が入りにくく、ウレタンフォームシートが保護され、タイルカーペットを床面に接着する時の接着強度をあげることができる。また、ポリエステルニードルパンチ不織布は加熱時に熱収縮を起こし、逆反りの発生を防ぐことができる。
第の4の発明では、クッション性ある発泡樹脂層と、不織布層とを別工程で接着したクッション層の発泡樹脂層側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる第2中間樹脂層を、その上側に補強層を積層し、さらにその上側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる第1中間樹脂層を、また、さらにその上側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる目止め層を積層されたカーペット表皮層を順に積層していくことにより、効率的に、クッション性があり寸法安定性に優れ、有害ガスの発生の少ないタイルカーペットを得ることができる。
本発明のタイルカーペットについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のタイルカーペットの一実施形態を示す断面図である。同図においてタイルカーペット1はカーペット表皮層2と、目止め層3と、中間樹脂層4と、前記中間樹脂層に含まれる補強層5と、クッション性ある発泡樹脂層6と不織布層7とからなるクッション層8を積層した構造体となっている。
カーペット表皮層2は基布にパイルが植設されて構成される。基布としては特に限定されないが、ポリエステルスパンボンド基布が好ましく一般的である。また、パイル糸としても特に限定されないが、燃焼時に有害ガスの発生の少ないものが好ましい。基布にパイルが植設されたカーペット表皮層は、非晶性オレフィン重合体組成物からなる目止め層で固着される。
非晶性オレフィン重合体組成物は、燃焼時有毒ガスの発生が少なく、環境保全上有効な接合材料で、本発明の目止め層3と中間樹脂層4を構成する。非晶性オレフィン重合体組成物としては、非晶性オレフィン重合体と共に副ポリマーとしての結晶性ポリプロピレンや粘着付与剤、溶融粘度低下剤、および充填剤を含む物が好適であり、これら以外に難燃剤や着色剤等の各種添加剤を必要に応じて配合することができる。
非晶性オレフィン重合体としては、例えば、APAO(アモルファスポリオレフィン)、APP(アモルファスポリプロピレン)、非晶性ブテン重合体等が挙げられる。
また重合体組成物中には、主ポリマーの非晶性オレフィン重合体と共に、副ポリマーとしての結晶性ポリプロピレンの如きハロゲン元素を含まない他の樹脂成分を含むことができる。また前記副ポリマーに加えて脂肪族系石油樹脂の如き粘着付与剤、ワックスの如き溶融粘度低下剤、炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムの如き充填剤、ホウ酸亜鉛や酸化アンチモンの如き難燃剤等、各種添加剤を必要に応じて混入することができる。
目止め層の粘着付与剤の配合は、主ポリマーである上記の非晶性オレフィン重合体100重量部に対して10〜50重量部程度、充填剤の配合は同じく50〜300重量部程度とするのがよい。また、中間樹脂層は粘着付与剤10〜50重量部、充填剤100〜500重量部程度とするのがよい。この場合、各層の塗布量は300〜1000g/m程度、第1中間樹脂層、第2中間樹脂層の厚さは0.5〜3.0mm程度とするのがよい。
さらに、本発明のタイルカーペットにおいては、寸法を安定させるために補強層5として、ガラス繊維布またはポリエステル繊維布を、一層または複数層介在させることが推奨される。このガラス繊維布としては、目付30〜50g/m程度の不織布、ならびに目付25〜45g/m程度の織布および組布が好適である。補強層5は、第1中間樹脂層と第2中間樹脂層の間に配置され樹脂を含浸し一体化する。
本発明では、クッション性を付与するために発泡樹脂層6と不織布層7からなるクッション層8を積層する。不織布層としてはポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維等または羊毛、木綿等の天然繊維等を単一または複数混合したものを挙げられるが、ポリエステル繊維が耐熱性、燃焼性、反り防止の面からも好ましい。厚みは1.0〜5.0mm、望ましくは2.0〜5.0mmであって、見かけ密度が0.05〜0.15g/cmさらに好ましくは0.08〜0.12g/cmである。厚みが1.0mmより薄ければ発泡樹脂層の保護の役割を果たすことができず、施工時の接着強度が満足のいくものとはならないない。また、厚みが5.0mmを超える場合も、施工時に不織布層内で剥離し、接着強度が満足のいくものとはならないない。
不織布層としては、スパンボンド不織布、ケミカルボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられるが、本発明においては、別工程でクッション層として発泡樹脂層と接着後、巻取りられることから、曲げに対して皺が入りにくく、加熱時に熱収縮を起こし、逆反りの発生を防ぐニードルパンチ不織布が好適である。
発泡樹脂層はタイルカーペットにクッション性を付与するために積層するもので、厚みは2.0〜7.0mmが好ましく、さらに好ましくは3.0〜5.0mmがよい。発泡樹脂層の樹脂としてはウレタンが好ましい。また、本発明のクッション層の圧縮弾性率は80〜97%が好ましい。さらに好ましくは90〜97%がよい。
本発明におけるクッション層の製造方法の一例としては、クッション層を構成する発泡樹脂層に、高硬度のクッションタイプのポリエーテル系のウレタン発泡体(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)を22mmの厚さにスライスし、接着剤を介してニードルパンチ不織布を積層後、180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られる。熱プレス成形することによって均一な厚みのクッション層をえるものである。
次に、図2は本発明のタイルカーペットの製造工程の一実施形態を示す概略図である。まず、予め別工程で作成したクッション性ある発泡樹脂層6と不織布層7とを接着したクッション層8の発泡樹脂層6側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる第2中間樹脂層10を積層し、直ぐに補強層5としてガラス繊維布を第2中間樹脂層10の上に積層する。次に再び第2中間樹脂層10と同じ非晶性オレフィン重合体組成物からなる第1中間樹脂層9を積層し、その上側に、基布にパイルが植設されて構成されるカーペット表皮層2のパイルを上側にし、その下側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる目止め層3によって既に目止めを施されたカーペット基材層11を積層し加熱圧着した後、冷却し指定寸法に裁断してタイルカーペットとするものである。
次ぎに実施例により、本発明を具体的に説明する。なお実施例における特性値の測定は次のように行った。
(1)厚さ
定荷重0.78Nのダイヤルゲージにて測定した。
(2)圧縮弾性率
JIS L1022の参考試験にある圧縮率測定方法により測定した。
(3)歩行感
官能評価とし、タイルカーペット上を歩行し、クッション性と歩き心地が最も好ましいものを5級とし、なにも敷設していない床のみのものを1級とする5段階評価をした。なお、4級以上を合格とした。
(4)寸法安定性
JIS L4406の常態時の測定をおこない、裁断寸法と比較し縦方向、横方向ともに0.1%以下を合格とした。
(5)初期燃焼性
NBS燃焼試験法、防炎試験(消防法)を行なった。NBS燃焼試験法とは、密閉した発煙箱の中に試料を垂直に置き、その正面にあるヒーターから輻射熱を当てながらバーナーの炎を当て有炎燃焼させ、発煙箱中に発生した煙に対して光電管により光透過率を測定し、この光透過率(T)から下記算出式に基づいて煙濃度(Ds)を算出するものである。
Ds=132log(100/T)
試験開始後4分のDs値及び最大Ds値を求めた。更に、発煙箱中のガスを回収バックに採取し、検知管で分析を行った。
<実施例1>
ポリエステルスパンボント基布に、3060デシテックス288fのポリエステル糸を植設し、パイル目付680g/mのループパイルのカーペット表皮層を作成した。次にこの表皮層の裏面側に下記表の目止め用樹脂組成物(P1)の170〜200℃溶融物を80g/mで塗工して目止めを施したカーペット基材層を作成した。次に、発泡樹脂層として厚さ22mmのウレタンフォームシート(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)と、不織布層として厚さ2.5mm目付け70g/mのポリエステル繊維ニードルパンチ不織布を積層し、180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られるクッション層を作成した。この時のクッション層の圧縮弾性率は94.3%、厚さは4.0mmであった。次にこのクッション層の発泡樹脂層側の上に下記表の中間樹脂組成物(Q1)の170〜200℃溶融物を二回にわけて積層し、その第1中間樹脂層と第2中間樹脂層の間に補強層としてガラス不織布(目付40g/m)を挿入した。さらに、第1中間樹脂層の上側に前記カーペット基材層を積層し、加熱圧着の後、冷却工程を経て、50cm角の大きさに裁断しタイルカーペットを作成した。中間樹脂の第1中間樹脂層の厚さは1.0mm、第2中間樹脂層の厚さは1.5mmであった。
このようにして得られたタイルカーペットを施工し、歩行テストを行なったところ、歩行感は良好で、5級と評価された。また、初期燃焼性においても、シアンガスの発生は軽微ながらあるものの、基準値以内であった。寸法安定性はタテ、ヨコ共に0.04%で合格であった。
<実施例2>
実施例1において、発泡樹脂層として厚さ20mmのウレタンフォームシート(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)と、不織布層として厚さ2.5mm目付け70g/mのポリエステル繊維ニードルパンチ不織布を積層し、180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られるクッション層を作成した以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のクッション層の圧縮弾性率は88.3%、厚さは4.0mmであった。歩行テストでは、実施例1よりもソフトな感覚をもったが5級の評価を得た。また、初期燃焼性においても、問題なく、基準値以内であった。寸法安定性はタテ、ヨコ共に0.04%で合格であった。
<実施例3>
実施例1において、発泡樹脂層として厚さ22mmのウレタンフォームシート(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)と、不織布層として厚さ4.0mm目付け80g/mのポリエステル繊維ニードルパンチ不織布を積層し、180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られるクッション層を作成した以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のクッション層の圧縮弾性率は95.2%、厚さは4.0mmであった。歩行テストでは、実施例1よりも良好で5級以上の評価を得た。また、初期燃焼性、寸法安定性においても良好であった。
<実施例4>
実施例1において、補強層としてガラス不織布にかえてポリエステル不織布(目付45g/m)とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。歩行テストを行なったところ、歩行感は良好で、5級と評価された。また、初期燃焼性、寸法安定性においても良好であった。
<実施例5>
実施例1において、補強層としてガラス不織布にかえてガラス織布(目付25g/m)とポリエステル不織布(目付45g/m)とし、厚み0.8mmの中間樹脂層を一層増やした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。歩行テストを行なったところ、歩行感は良好で、5級と評価された。また、初期燃焼性においても、基準値以内であった。寸法安定性は最良でタテヨコ共に0.02%で合格であった。
<比較例1>
実施例1において、中間樹脂として、塩化ビニル樹脂組成物を溶融し、二回にわけて塗布した以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。歩行テストでは、歩行感は良好で、5級と評価され、寸法安定性も合格であっが、初期燃焼性において、塩素ガスの発生が500ppmあり、不合格であった。
<比較例2>
実施例1において、補強層のガラス不織布を挿入しないとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。歩行感、初期燃焼性、施工性においても実施例1と同等の評価を得たが、寸法安定性はタテヨコ共に0.11%で不合格となった。
<比較例3>
実施例1において、発泡樹脂層として厚さ11mmのウレタンフォームシート(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)と、不織布層として厚さ2.5mm目付け70g/mのポリエステル繊維ニードルパンチ不織布を積層し、180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られるクッション層を作成した以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のクッション層の圧縮弾性率は76.1%、厚さは4.0mmであった。歩行テストでは、歩行感が悪く、3級と評価され、寸法安定性、初期燃焼性は合格であっが、不合格と判断した。
<比較例4>
実施例1において、第2中間樹脂層の下側にクッション層として、厚さ4.0mm見かけ密度0.12g/cmのポリエステル不織布のみとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。歩行テストでは、クッション性が低下し、3級と評価され満足のいくものではなかった。寸法安定性、初期燃焼性においては合格であった。
<比較例5>
実施例1において、発泡樹脂層として厚さ22mmのウレタンフォームシート(見かけ密度21kg/m硬さ18.5kgf)に180〜200度の温度をかけ、3〜4分間4mm厚に熱プレス成形して得られるクッション層を作成した以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のクッション層の圧縮弾性率は83.6%、厚さは4.0mmであった。歩行テストでは、歩行感は良好で、4級と評価され、寸法安定性、初期燃焼性は合格であったが、タイルカーペットに反りが発現し不合格と判定した。
表2に示すように、本発明のタイルカーペットは、歩行感、寸法安定性に優れた評価を得ることが出来た。また初期燃焼性に付いては実施例1と比較例1の試験結果を表3に示したが、実施例1の燃焼安全性が示された。
Figure 2005211104
Figure 2005211104
Figure 2005211104
タイルカーペットは、重歩行用としてオフィス等の床材に使用されることが多いが、本発明のタイルカーペットは、アンダーフェルト施工したカーペットと比較してもクッション性の劣らないものとなり、しかも、火災を想定した時、特に、燃焼初期における有毒ガスの発生量は少なく、カーペットのかもし出す豪華な雰囲気をもつ中歩行用の床材として、ホテル、オフィス等にひろく採用される可能性は高い。
本発明のタイルカーペット概略断面図 本発明の製造工程概略図
符号の説明
1 タイルカーペット
2 カーペット表皮層
3 目止め層
4 中間樹脂層
5 補強層
6 発泡樹脂層
7 不織布層
8 クッション層
9 第1中間樹脂層
10 第2中間樹脂層
11 カーペット基材層

Claims (4)

  1. タイルカーペットにおいて、カーペット表皮層と、前記カーペット表皮層の下側に非晶性オレフィン重合体組成物で目止めが施された目止め層と、その下側に積層される非晶性オレフィン重合体組成物からなる中間樹脂層と、前記中間樹脂層中に含まれる補強層と、さらに前記中間樹脂層の下側に積層される、クッション性のある発泡樹脂層と不織布層からなるクッション層とからなることを特徴とするタイルカーペット。
  2. 前記補強層がガラス繊維布、ポリエステル繊維布から選択される一層または複数層で中間樹脂層中に含まれている請求項1記載のタイルカーペット。
  3. 前記クッション層において、前記発泡樹脂層は、厚さが2.0〜7.0mmのウレタンフォームシートであり、前記不織布層は、厚さが1.0〜5.0mmのポリエステルニードルパンチ不織布であり、前記クッション層の圧縮弾性率が80〜97%である請求項1または2記載のタイルカーペット。
  4. 前記発泡樹脂層と前記不織布層とを別工程で積層したクッション層の発泡樹脂層側に、非晶性オレフィン重合体組成物からなる第2中間樹脂層を積層する第1工程と、その上側に補強層を積層する第2工程と、さらにその上側に非晶性オレフィン重合体組成物からなる第1中間樹脂層を積層する第3工程と、また、さらにその上側に、非晶性オレフィン重合体組成物からなる目止め層が積層されたカーペット表皮層を積層する第4工程とからなる工程で製造されることを特徴とするタイルカーペットの製造方法。
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