JP2005209768A - 静電吸着装置及び静電吸着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス等の絶縁性基板の外部に形成される電界を微弱にし、被吸着基板の表面処理に関係なく同じ吸着力が得られる双極型静電吸着装置および静電吸着方法を提供する。
【解決手段】被吸着基板16の厚さがdの時、静電吸着装置の電極ピッチをW、電極12上の誘電体厚さをdとした時、Wが(d+d)の1.3倍以下、さらに、dがWの1/4以下の関係にある静電吸着装置である。
【効果】被吸着基板表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着基板の外部領域の電位を微弱にできると共に同等の吸着力が得られるため、被吸着基板の種類に応じた印加電圧の調整が不要になり生産性が向上する。また静電吸着装置の電子線を用いるEB描画装置などへの適用が可能になる。
【選択図】図4

Description

本発明はガラス等の絶縁性基板を静電吸着する静電吸着装置及び静電吸着方法に関する。特に、LCD(Liquid Crystal Display)用ガラス基板を静電吸着して保持固定または搬送する静電吸着装置に関する。
LCDの製造工程には数多くの真空プロセスがあり、これらのプロセスで大型ガラス基板の搬送や、ガラス基板の貼り合せ用に静電吸着装置が多用されている。吸着するガラス基板には、表面処理のないガラス基板(素ガラス)、反吸着面側に導電性膜を有するガラス基板(膜付ガラス)、吸着面側に導電性膜を有するガラス基板(吸着面膜付ガラス)の3種類がある。これらのガラスを静電チャックで吸着した場合、吸着面膜付ガラスでは低電圧で大きな吸着力が得られるため特に大きな問題はない。しかし、素ガラスと膜付ガラスの場合は吸着力が小さく、更には、素ガラスと膜付ガラスの吸着力が大きく異なる。そのため、ガラス基板の剥れが起らない様に、印加電圧等を変えて吸着力を調整している。
また、真空容器内で電子線を用いてガラス等の絶縁性基板に回路などを描画するEB描画装置などでは、絶縁性基板の保持に静電吸着装置を用いると、被吸着基板の外部に静電吸着装置による電界が形成され、電子線が偏向するなどの問題がある。
なお、静電吸着装置(静電チャック)については、例えば特開2002−345273号公報に記載されている。
特開2002−345273号公報
上記した様に、本発明の課題は、ガラスなどの絶縁物を吸着する静電吸着装置において、被吸着物の表面処理の有無に関係なく吸着力を低下させないで、静電吸着装置の印加電圧により被吸着物の外部領域に形成される電界を微弱にする事である。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
前記課題を解決するために、静電吸着装置の構造と吸着力、電位(電界)分布との関係について鋭意検討した。その結果、被吸着物の種類に関係なく吸着力を低下させないで、被吸着物の外部領域に形成される電界を微弱にするためには、被吸着物内に電場(電界)を閉じ込めれば良いことが分かった。具体的には、静電吸着する絶縁性基板の厚さをdとした時、
(1)平板状誘電体内に複数の電極を形成し、この電極に正負の電圧を交互に印加して(隣り合う電極に電位差を与えて)前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を吸着する静電吸着装置においては、誘電体厚(誘電体内に形成される電極から静電吸着装置の吸着面までの距離)をb、電極ピッチをWとした時、Wを(d+b)の1.3倍以下にすることにより、被吸着基板の外に形成される電界強度を低くできると共に、被吸着基板(素ガラスと膜付ガラス)の種類に関係なく、同じ吸着力が得られる。また、吸着力向上の観点から電極ピッチWに対して、誘電体厚bをWの1/4以下にする。
(2)平板状絶縁体に複数の矩形溝を形成し、その溝の底部に給電線に接続された電極を設け、さらに、前記溝部を誘電体で埋め込んだ構造で、前記電極に正負の電圧を交互に印加して(隣り合う電極に電位差を与えて)前記平板状絶縁体に誘電体を埋め込んだ側の表面で絶縁性基板を吸着する静電吸着装置においては、前記複数の電極ピッチをWとした時、前記Wを前記dの1.3倍以下にする。
本発明によれば、静電吸着する絶縁性基板の表面処理の有無に関係なく同等の吸着力が得られるため、被吸着物の表面処理に対応して印加電圧を調整する等の必要がなくなる。併せて、被吸着物の外部領域に形成される電界が微弱であるため、電子線を用いるEB描画装置などの処理基板の保持に静電吸着装置が使用できると言う効果がある。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1である静電吸着装置1の断面図である。この実施例では、アルミナ(Al)などの絶縁体2内に溝を掘って、その底部には電極3が設けられ、そこに誘電体4が埋め込まれ、さらに、電極3には電圧印加用の配線5が接続された構造である。配線5には電源6が接続されている。
この静電吸着装置1において、電源6を用いて電極3に交互に正負の電圧を印加する(隣り合う電極に電位差を与える)と、静電吸着装置1と被吸着物7との吸着部に強い電界が発生し、この電界の垂直方向成分の2乗に比例した吸着力が得られる。従って、印加電圧と電界強度は比例するため、印加電圧を高くするほど大きな吸着力が得られる。
図2と図3は電場解析を用いた吸着力の解析結果を示す。図2は電極ピッチWが2000μm、図3は電極ピッチWが1000μmで被吸着物7の厚さdを変えた場合の吸着力を示す。この計算条件は、印加電圧±1000V、誘電体4の比誘電率1000、絶縁体2の比誘電率10、被吸着物7の比誘電率6である。図2から、被吸着物7の反吸着面側(吸着面と反対側)の導電性膜の有無に関係なく、吸着力がほぼ同じになる被吸着物7の厚さdは1.5mmであることが分かる。この場合、電極ピッチWが2000μmであるから、Wはdの1.33倍である。両者の吸着力が同じになると言うことは、被吸着物7の外側領域の電界強度が微弱であることを意味している。また、同様に図3から、被吸着物7の反吸着面側の導電性膜の有無に関係なく吸着力がほぼ同じになる被吸着物7の厚さdは0.8mm程度であることが分かる。この場合、電極ピッチWが1000μmであるから、Wはdの1.25倍である。
以上の事から、被吸着物7表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物7表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力を得るためには、電極ピッチをW、被吸着物7の厚さをdとした時、前記Wが前記dの1.3倍以下である事が望ましいとの結論に至った。
従って、本実施例1によれば、被吸着物7の厚さdに対して、電極ピッチWが1.3倍以下の関係にある静電吸着装置を用いて被吸着物7を吸着することにより、被吸着物7表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物7表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力が得られると言う効果がある。
(実施例2)
図4は、本発明の実施例2の静電吸着装置10の断面図である。この実施例では誘電体11に溝を設け、この溝の底部に電極12が、また、この電極12には電圧印加用の配線14が接続され、また、溝は絶縁体13で密閉された構造である。配線14には電源15が接続してある。
この静電吸着装置10において、電源15を用いて電極12に交互に正負の電圧を印加する(隣り合う電極に電位差を与える)と、静電吸着装置10と被吸着物16との吸着部に電界が発生し、この電界の垂直方向成分の2乗に比例した吸着力が得られる。従って、電界強度は印加電圧に比例するため、印加電圧を高くするほど大きな吸着力が得られる。
図5と図6は、図4において誘電体11の高さ1.5mmで比誘電率10、被吸着物16の厚さdが0.7mmで比誘電率6、電極ピッチWと誘電体厚bをパラメータとして、印加電圧±1000Vで計算した吸着力を示す。図5は被吸着物16の反吸着面側表面に導電性の膜を有するもの、図6は導電性膜のないものの計算結果である。
図5から、誘電体厚dが薄い領域(約20μm)では、電極ピッチWが小さくなるほど吸着力が大きい。電極ピッチWが2000μmに対して、電極ピッチWが100μmでは、誘電体厚dが10μmで約26倍の吸着力になる。しかし、誘電体厚dが大きい領域、例えば200μmでは電極ピッチWが2000μmと400μmがほぼ同等で、200μm、100μmの順に吸着力が低下する。この傾向は、図4の被吸着物16に導電性の膜が無い場合もほぼ同じである。
図5と図6から、電極ピッチWを小さくする程、誘電体厚dの増加に伴う吸着力の低下度合いが大きくなることが分かる。これは、電極ピッチWが小さくなるほど、等電位線が上方向に脹らまなくなるため、誘電体厚bが大きくなると吸着面の電界強度が大幅に低下するためである。従って、電極ピッチWを小さくした場合には、電極ピッチWに適切な誘電体厚dに設定しないと、電極ピッチWを小さくしたことによる吸着力向上効果が損なわれることが分かった。
図5と図6から、例えば、電極ピッチWが100μmでは誘電体厚dが25μm、Wが400μmではdが100μm以下にすると電極ピッチWを狭くした効果の得られることが分かる。この事から、高い吸着力を得るためには誘電体厚dを電極ピッチWの約1/4程度以下にすることが好適であるとの結論に至った。もちろん、高い吸着力を得るためには誘電体厚dを薄くするほど良いことは言うまでもない。
また、図7および図8は被吸着物16の反吸着側表面の導電性膜有無の吸着力を比較したものである。図7は電極ピッチWが2000μm、図8は電極ピッチWが200μmの計算結果である。
図7から、電極ピッチWが2000μmの場合、誘電体厚dに関係なく常に導電性膜有りの方が吸着力が高いことが分かる。これに対して、図8から、電極ピッチWが200μmの場合、導電性膜の有無に関係なく同じ吸着力であることが分かる。
図9から図12に、誘電体厚dが20μmで電極ピッチが異なる場合の電位分布を示す。図9は電極ピッチWが2000μm、図10は電極ピッチWが400μm、図11は電極ピッチWが200μm、図12は電極ピッチWが100μmの場合を示す。また、図9から図12では20V間隔の等電位線を示す。図9から図12の比較から、電極ピッチWが狭くなる程、等電位線が電極の周りに集中し、被吸着基板16の外側に形成される電位が低くなることが分かる。
上記で示した計算の他、被吸着基板厚d、電極ピッチW、誘電体厚d、誘電体11の比誘電率などについて吸着力と電位分布について鋭意検討した結果、被吸着物16の外側に形成される電位を微弱にするためには、電極ピッチをW、誘電体厚をd、被吸着物厚をdとした時、前記Wが前記dとdの和の1.3倍以下である事が望ましいとの結論に至った。
従って、本実施例2によれば、被吸着物16の厚さdに対して、誘電体厚がdの時、電極ピッチWがd+dの1.3倍以下で、dがWの1/4以下の関係にある静電吸着装置を用て被吸着物16を吸着することにより、被吸着物16表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物16表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力が得られると言う効果がある。
(実施例3)
図13は本発明の実施例3の静電吸着装置20の断面図である。この実施例では例えば、ポリイミドやAlなどの誘電体21内に電極22が埋め込まれ、電極22には電圧印加用の配線23が接続された構造である。また、配線23には電源24が接続されている。
この静電吸着装置20において、電源24を用いて電極22に交互に正負の電圧を印加する(隣り合う電極に電位差を与える)と、静電吸着装置20と被吸着物25との吸着部に強い電界が発生し、この電界の垂直方向成分の2乗に比例した吸着力が得られる。従って、印加電圧と電界強度は比例するため、印加電圧を高くするほど大きな吸着力が得られる。
実施例3の構造についても、実施例2と同様の検討を行った結果、被吸着物の外側に形成される電位を微弱にするためには、電極ピッチをW、誘電体厚をd、被吸着物厚をdとした時、前記Wが前記dとdの和の1.3倍以下である事が望ましいこと、また、併せて、高い吸着力を得るためには、誘電体厚dを電極ピッチWの約1/4程度以下にすることが好適であるとの結論に至った。もちろん、高い吸着力を得るためには、誘電体厚dは薄くするほど良いことは言うまでもない。
従って、本実施例によれば、被吸着物25の厚さdに対して、誘電体厚がdの時、電極ピッチWがd+dの1.3倍以下で、dがWの1/4以下の関係にある静電吸着装置を用いて被吸着物25を吸着することにより、被吸着物25表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物25表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力が得られると言う効果がある。
(実施例4)
図14は本発明の実施例4の静電吸着装置30の断面図である。この実施例では、Alなどの絶縁体31内に溝を掘って、その底部には電極32が設けられ、そこに誘電体33が埋め込まれ、その上部に絶縁体34が設けられ、さらに、電極32には電圧印加用の配線35が接続された構造である。配線35には電源36が接続されている。
この静電吸着装置30において、電源36を用いて電極32に交互に正負の電圧を印加する(隣り合う電極に電位差を与える)と、静電吸着装置30と被吸着物37との吸着部に強い電界が発生し、この電界の垂直方向成分の2乗に比例した吸着力が得られる。従って、印加電圧と電界強度は比例するため、印加電圧を高くするほど大きな吸着力が得られる。
実施例4の構造についても実施例2と同様の検討を行った。その結果、被吸着物37の外側に形成される電位を微弱にするためには、電極ピッチをW、絶縁体34の厚をd、被吸着物の厚さをdとした時、前記Wが前記dとdの和の1.3倍以下である事が望ましいと、また、併せて、高い吸着力を得るためには、絶縁体34の厚さdを電極ピッチWの約1/4程度以下にすることが好適であるとの結論に至った。もちろん、高い吸着力を得るためには、絶縁体34の厚さdは薄くするほど良いことは言うまでもない。
従って、本実施例によれば、被吸着物37の厚さdに対して、絶縁体厚がdの時、電極ピッチWがd+dの1.3倍以下で、dがWの1/4以下の関係にある静電吸着装置を用て被吸着物37を吸着することにより、被吸着物37表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物37表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力が得られると言う効果がある。
(実施例5)
図15は本発明の実施例5の静電吸着装置40の断面図である。この実施例では、Alなどの絶縁体41内に溝を掘って、その底部には電極42が設けられ、そこに誘電体43が埋め込まれ、ひとつおきに誘電体43の上部に絶縁体44が設けられ、さらに、電極42には電圧印加用の配線45が接続された構造である。配線45には電源46が接続されている。
この静電吸着装置40において、電源46を用いて電極42に交互に正負の電圧を印加する(隣り合う電極に電位差を与える)と、静電吸着装置40と被吸着物47との吸着部に強い電界が発生し、この電界の垂直方向成分の2乗に比例した吸着力が得られる。従って、印加電圧と電界強度は比例するため、印加電圧を高くするほど大きな吸着力が得られる。
実施例5の構造についても実施例1と同様の検討を行った。その結果、被吸着物47の外側に形成される電位を微弱にするためには、電極ピッチをW、被吸着物47の厚さをdとした時、前記Wが前記dの1.3倍以下である事が望ましいとの結論に至った。また、高い吸着力を得るためには絶縁体44の厚さを薄くするほど良いことは言うまでもない。
従って、本実施例によれば、被吸着物47の厚さdに対して、電極ピッチWが1.3倍以下の静電吸着装置を用いて被吸着物47を吸着することにより、被吸着物47表面の導電性膜の有無に関係なく、被吸着物47表面の外側に形成される電界を微弱し同じ吸着力が得られると言う効果がある。
(実施例6)
図16は実施例1から5の静電吸着装置及びその静電吸着方法を適用した液晶ガラス基板貼り合せ装置(以後、貼り合せ装置)を示す断面図である。本実施例の貼り合せ装置では、ゲートバルブ85付きの真空容器80内に静電吸着装置82を有する上基板ホルダー81と静電吸着装置84有する下基板ホルダー83が上下に対向する構成で設けてある。また、上基板ホルダー81にはホルダー駆動装置86が、下基板ホルダー83にはホルダー駆動装置87が連結してある。更に、筐体枠88には固定柱89で真空容器80を、ホルダー駆動装置86及び87は直接固定した構造である。
本実施例の動作を説明する。先ず、ゲートバルブ85を開放して、図示してない搬送装置で真空容器80内にガラス基板90と液晶を滴下したガラス基板91を導入し、上下の静電吸着装置82、84で静電吸着する。その後、ゲートバルブ85を閉めて、真空容器80内を図示しない真空ポンプで真空容器80内のガスと液晶内のガスを0.1Paまで真空排気する。その後、ホルダー駆動装置86と87を用いて、上下基板ホルダー81と83を上下左右方向に移動させながら数十〜数百μm程度に近接させ、ガラス基板90と91の位置合せを行う。その後、真空容器80内にガスを導入して、真空容器80内を大気圧まで戻し、上下基板ホルダー81と83が大気圧で押すことでガラス基板90と91が更に所望の距離(数μm)まで近接させる。その後、静電吸着装置82と84の印加電圧を切断し、ゲートバルブ85を開放して外部に取出す。
この処理工程において、反応室80内に導入されるガラス基板90と91の反吸着面側表面に導電性のITO膜の有るものや無いものがあるが、本実施例の静電吸着装置82と84は表面処理状態に関係なく同じ吸着力が得られるため、ガラス基板90と91に対応した印加電圧等の制御が不要になり、処理能力が向上すると言う効果がある。
(実施例7)
図17は実施例1から5の静電吸着装置及びその静電吸着方法を適用したEB(電子線)描画装置を示す断面図である。本実施例のEB描画装置では、真空容器102内の底部に静電吸着装置104を有する基板ホルダー103が設置してある。また、真空容器102上部には、制御システム105により制御される電子線源100及び光学系101が取り付けてある。
本実施例でのEB描画の処理工程を説明する。まず、真空容器102内にガラスなど絶縁性の処理基板107を導入し、静電吸着装置104で基板ホルダ103に保持固定する。次に、真空容器102内のガスを真空排気し、基板ホルダをXY方向に移動させて電子線106で処理基板107上に所望の回路を描画する。その後、真空容器102内を大気圧に戻し、静電吸着装置104を切断した後、真空容器内から処理基板107を取出す。
この処理工程において、真空容器102内に導入された絶縁性の処理基板107を静電吸着装置104で吸着した場合、本実施例の静電吸着装置104では処理基板107の外部に形成される電界が微弱であるため、電子線106が電界で偏向する様なことがないため、処理基板107への回路を高精度で描画できると言う効果がある。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
実施例1の静電吸着装置の断面図である。 実施例1の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例1の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例2の静電吸着装置の断面図である。 実施例2の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例2の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例2の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例2の静電吸着装置の吸着力説明図である。 実施例1の静電吸着装置の電位分布説明図である。 実施例1の静電吸着装置の電位分布説明図である。 実施例1の静電吸着装置の電位分布説明図である。 実施例1の静電吸着装置の電位分布説明図である。 実施例3の静電吸着装置の断面図である。 実施例4の静電吸着装置の断面図である。 実施例5の静電吸着装置の断面図である。 実施例6の液晶ガラス基板貼り合せ装置の断面図である。 実施例7のEB描画装置の断面図である。
符号の説明
1…静電吸着装置、2…絶縁体、3……電極、4……誘電体、5……給電線、6…電源、7…被吸着物、
10…静電吸着装置、11…誘電体、12…電極、13…絶縁体、14…給電線、15…電源、16…被吸着物、
20…静電吸着装置、21…誘電体、22…電極、23…給電線、24…電源、25…被吸着物、
30…静電吸着装置、31…絶縁体、32…電極、33…誘電体、34…絶縁体、35…給電源、36…電源、37…被吸着物、
40…静電吸着装置、41…絶縁体、42…電極、43…誘電体、44…絶縁体、45…給電源、46…電源、47…被吸着物、
80…真空容器、81…上基板ホルダー、82,84…静電吸着装置、83…下基板ホルダー、85…ゲートバルブ、86,87…ホルダー駆動装置、88…筐体枠、89…固定柱、90,91…ガラス基板、
100…電子銃、101…光学系、102…真空容器、103…基板ホルダ、104…静電吸着装置、105…制御システム、106…電子線、107…処理基板。

Claims (10)

  1. 平板状絶縁体に複数の矩形溝を形成し、その溝の底部に給電線に接続された電極を設け、さらに、前記溝部を誘電体で埋め込んだ構造を有し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて前記平板状絶縁体に前記誘電体を埋め込んだ側の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着装置であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記静電吸着装置の複数の電極ピッチWが前記dの1.3倍以下になっていることを特徴とする静電吸着装置。
  2. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着装置であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記複数の電極ピッチをW、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離をbとした時、前記電極ピッチWが前記dとbの和の1.3倍以下になっていることを特徴とする静電吸着装置。
  3. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて、前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着装置であって、
    前記複数の電極ピッチWに対して、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離bが前記Wの1/4以下であることを特徴とする静電吸着装置。
  4. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて、前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着装置であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記静電吸着装置の複数の電極ピッチをW、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離をbとした時、前記電極ピッチWが前記dとbの和の1.3倍以下であり、かつ、前記bがWの1/4以下であることを特徴とする静電吸着装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の静電吸着装置を含むことを特徴とする液晶ガラス基板処理装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の静電吸着装置を含むことを特徴とするEB描画装置。
  7. 平板状絶縁体に複数の矩形溝を形成し、その溝の底部に給電線に接続された電極を設け、さらに、前記溝部を誘電体で埋め込んだ構造を有する静電吸着装置を使用し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて前記平板状絶縁体に前記誘電体を埋め込んだ側の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着方法であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記複数の電極ピッチWが前記dの1.3倍以下の状態で前記絶縁性基板を静電吸着することを特徴とする静電吸着方法。
  8. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着方法であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記複数の電極ピッチをW、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離をbとした時、前記電極ピッチWが前記dとbの和の1.3倍以下の状態で前記絶縁性基板を静電吸着することを特徴とする静電吸着方法。
  9. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて、前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着方法であって、
    前記複数の電極ピッチWに対して、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離bが前記Wの1/4以下の状態で前記絶縁性基板を静電吸着することを特徴とする静電吸着方法。
  10. 平板状誘電体内に複数の電極を形成し、前記複数の電極の隣り合う電極に電位差を与えて、前記平板状誘電体の一方の表面で絶縁性基板を静電吸着する静電吸着方法であって、
    前記絶縁性基板の厚さがdの時、前記複数の電極ピッチをW、前記平板状誘電体内の電極から吸着面までの距離をbとした時、前記電極ピッチWが前記dとbの和の1.3倍以下であり、かつ、前記bがWの1/4以下の状態で前記絶縁性基板を静電吸着することを特徴とする静電吸着方法。
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