JP2005207969A - 結像光学系の結像性能評価方法及び装置 - Google Patents

結像光学系の結像性能評価方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 MTFやテストチャートを用いることなく、実際に見える画像を直接評価して見え具合と直接対応させることができ、また、画像処理の影響を受け難い結像光学系の結像性能評価方法及び装置。
【解決手段】 被検結像光学系Sによるランダムパターン1の像を撮像して、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系Sの結像性能を評価する結像光学系の結像性能評価方法。
【選択図】 図7

Description

本発明は、結像光学系の結像性能評価方法及び装置に関し、特に、MTFやテストチャートを用いることなく、ランダムパターンとテクスチャ解析を利用して結像光学系の結像性能を評価する方法と装置に関するものである。
従来、レンズ系等の結像光学系の結像性能の評価には、MTFを求める方法(例えば特許文献1)や、テストチャートの結像パターンから解像度を測定する方法(例えば特許文献2)が知られている。
特許文献1の方法は、斜め線(エッジ)の像の輝度分布を評価情報として、それからMTFを求める方法であり、特許文献2の方法は、くさびチャートをの像の限界解像力を求める方法である。
このような方法とは別に、サインパターン社により、ランダムパターンを用いてMTFを測定する方法が提案されている。この方法は、図16(a)に示すような2次元のランダムパターンを評価対象の結像光学系で結像させて、図16(b)に示すような結像パターンを得て、その結像パターンを行及び列に分解して図16(c1)〜(c4)に示すような行又は列のパターンを得て、各行及び列毎のMTFを測定し、それらの値を自乗してパワースペクトル密度を計算し、各行及び列毎のパワースペクトル密度の平均値を演算し、その平均値のルートを取ることにより行方向及び列方向のMTFを算出する方法である。
特開2001−324413号公報 特開2003−9190号公報 高木幹雄 他1名監修「画像解析ハンドブック」pp.517〜523((財)東京大学出版会 1991年1月17日 初版発行) 大矢雅則 他4編「数理情報科学事典」pp.624〜627((株)朝倉書店 1995年11月10日 初版第1刷発行)
しかしながら、従来のMTFを測定する方法は、MTFと評価対象の結像光学系で結像された像の見え具合との関係が明確でなく、差の判断ができず、そのため、目視加減とMTFの相関には高精度な測定が不可欠となる。さらに、デジタル撮像系を用いてMTFを求める方法の場合は、画像処理の影響を受けやすい欠点がある。また、限界解像力を求める方法においては、限界解像力しか分からず、見え具合との相関が低い。さらに、デジタル撮像系を用いて求める場合、像と画素の位置依存性による誤差が大きい問題がある。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来のようにMTFやテストチャートを用いることなく、ランダムパターンの結像パターンをテクスチャ解析することにより、実際に見える画像を直接評価して見え具合と直接対応させることができ、また、画像処理の影響を受け難い結像光学系の結像性能評価方法及び装置を提供することである。
上記目的を達成する本発明の結像光学系の結像性能評価方法は、被検結像光学系によるランダムパターンの像を撮像して、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系の結像性能を評価することを特徴とする方法である。
本発明のもう1つの結像光学系の結像性能評価方法は、被検結像光学系によるランダムパターンの像を撮像する工程と、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出する工程と、算出されたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系の位置調節又は合否を判定する工程とを備えていることを特徴とする方法である。
この場合、テクスチャー特徴量を算出する前に、撮像されたランダムパターンの像を濃淡画像化する工程を含むことが望ましい。
また、テクスチャー特徴量を算出する前に、撮像されたランダムパターンの像を2値化する工程を含むようにしてもよい。
また、テクスチャー特徴量としては、同時生起行列を用いたテクスチャー特徴量、あるいは、差分統計量を用いたテクスチャー特徴量を用いることができる。
また、ランダムパターンの被検結像光学系に対する配置位置又は撮像素子の被検結像光学系に対する配置位置を変更しながらランダムパターンの像を順に撮像し、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量のランダムパターンの配置位置又は撮像素子の配置位置に対する変化の様子を求め、テクスチャー特徴量が予め設定されている閾値以上となるランダムパターンの配置位置又は撮像素子の配置位置の範囲を求めるようにすることができる。
その場合に、ランダムパターンの被検結像光学系に対する配置位置の変更に伴ってランダムパターンを変更する必要がある場合がある。
そして、被検結像光学系の特定の像面位置に対する被写界深度を求めることができる。
また、被検結像光学系の物体位置遠点と近点双方に対して結像性能許容可能な共通の像面位置範囲を求めることができる。
また、被検結像光学系の像面中心部とその周りの周辺部の結像性能を共に求めて片ボケ状態を評価することができる。
本発明の結像光学系の結像性能評価装置は、ランダムパターンを支持するチャート台と、前記チャート台に対して直交方向に相対的に移動可能に設けられ、被検結像光学系を支持する被検結像光学系支持台と、前記被検結像光学系支持台に支持された被検結像光学系の像面側でその光軸方向に調節自在に撮像素子を支持する撮像素子支持台とを備え、
前記撮像素子で撮像された前記ランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出するテクスチャー特徴量算出手段を備えていることを特徴とするものである。
この場合、チャート台は複数のランダムパターンを交換自在に支持するように構成されていることが望ましい。
また、チャート台は被検結像光学系の光軸に直交する2つの方向に位置調節可能に構成されていることが望ましい。
また、撮像素子で撮像されたランダムパターンの像を濃淡画像化する手段を備えることが望ましい。
また、撮像素子で撮像されたランダムパターンの像を2値化する手段を備えるように構成してもよい。
本発明の結像光学系のピント調整装置は、ランダムパターンを支持するチャート台と、前記チャート台に対して直交方向に相対的に移動可能に設けられ、被検結像光学系を支持する被検結像光学系支持台と、前記被検結像光学系支持台に支持された被検結像光学系の像面側でその光軸方向に調節自在に撮像素子を支持する撮像素子支持台とを備え、
前記撮像素子で撮像された前記ランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出するテクスチャー特徴量算出手段を備えていることを特徴とするものである。
本発明においては、被検結像光学系によるランダムパターンの像を撮像して、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系の結像性能を評価するので、実際に見える画像を直接評価するに等しく、評価結果を見え具合と直接対応させることができ、また、その評価は画像処理の影響を受け難いものとなる。
本発明においては、結像光学系の結像性能を評価するのに、結像に用いるパターンとしてランダムパターンを用いる。ランダムパターンとは、図1に例示するように、行及び列方向に白黒の正方形のドットが行及び列方向にランダムに配置されて構成された2値パターンで、白黒のドットの数(面積)比は1:1となっており、このようなランダムパターンから無作為に所定の小領域を抽出しても、その小領域中では同様に、白黒のドットの数(面積)比は1:1となっているものである。このようなランダムパターンを作成するには、例えば白ドットに1、黒ドットに0を対応させたとき、全ての行又は列を順につないで一連の数列としたとき、1及び0は何の規則性もなくランダムにその数列に並べて配置したものとすればよい。なお、本発明で用いるランダムパターンのさらに厳密な定義は後記するが、チャートの構成は正方形ドットに限定するものではない。
このようなランダムパターンの特徴は、(1)自然の風景(雲・水面等)に類似した周波数特性を持っており、結像光学系の実使用時に近い状態の被写体パターンであり、規則性がなく(構造・方向性がなく)、幅広い周波数特性を持っており、(2)撮像素子のサンプリングによる影響が問題にならないものであり、(3)その特徴が統計値(全体傾向)として定量化できるものである。
このようなランダムパターンを被写体として撮像したときの概念図を図2に示す。図2(a)に図1のようなランダムパターンを示す。その一部分を拡大した図が図2(b)であり、そのようなランダムパターンを例えば撮像素子として用いるCCDの受光面に結像させると、図2(c1)又は(c2)のようになる。ただし、CCDの受光面の画素は太い輪郭線で区切られた領域であり、この例では、画素の各領域はランダムパターンの2×2のドット像の領域に対応するものとしている。ここで、図2(c1)はランダムパターンを理想的な結像光学系でCCDの受光面に何らボケなしに結像させている場合であり、図2(c2)は収差のある結像光学系あるいはピント外れの結像光学系でボケを伴って結像させている場合である。このような2つの状態でCCDで撮像された映像信号による映像出力はそれぞれ図2(d1)、(d2)のようになり、その映像出力の濃度ヒストグラムはそれぞれ図2(e1)、(e2)のようになる。図2(c1)の場合は、ランダムパターンの2×2のドットはCCDの1画素に正確に対応して平均化されるので隣の画素に滲み出ることがないので、画素間の出力差は比較的大ききなり、図2(e1)の濃度ヒストグラムでは、濃淡値が比較的広い範囲に分布するが、図2(c2)のボケを伴って結像している場合は、ランダムパターンの2×2のドットはCCDの1画素に正確に対応せずに隣の画素に一部滲み出ることになるので、画素間の出力差は比較的小さくなり、図2(e2)の濃度ヒストグラムでは、濃淡値が中央の平均値近傍に集中的に分布することになる。
本発明においては、図2(d1)、(d2)のようなランダムパターンを撮像して得られた画像をテクスチャ解析してその結果から結像光学系を評価するものである。
ここで、テクスチャ解析について説明する。テクスチャ解析は、非特許文献1で言うテクスチャ特徴の抽出であり、テクスチャとは、細かな模様パターンが一様に分布している状態であり、統計的なテクスチャ特徴の計算法には、第1次統計量、第2次統計量、高次統計量があるが、本発明においては、図2(d1)、(d2)のようなランダムパターンを撮像して得られた画像を、主として第2次統計量の中、同時生起行列を用いるテクスチャ解析を使用する。なお、同時生起行列と関連づけられる差分統計量も使用できるものである。
本発明において、後記するようなレンズデータを有する結像光学系を例にとって、物体距離を12.2mmに固定して、ベストフォーカス位置を中心に撮像面を光軸方向に、±11.7μm、±23.4μm、±35.1μm、±46.8μm、±58.5μm、±70.2μmだけシフトした位置で、非特許文献1の同時生起行列の中、特徴量(1)〜(14)(非特許文献1では、特徴量は○で囲んだ数字で示されているが、ここでは括弧で挟んで表記する。以下、同じ。)と、非特許文献1の差分統計量の中、特徴量(1)〜(4)との振る舞いを測定した結果、次の表1に示すように、同時生起行列の中の特徴量(1)〜(4)、(7)、(10)、(12)、(13)と、差分統計量の中の特徴量(4)が、ランダムパターンを撮像して得られた画像からその結像光学系の結像性能を評価するのに使用可能であることが分かった。これら使用可能な特徴量のデフォーカス(シフト)量に対する振る舞いを図3〜図6に示す。これらの図から、上記の何れの特徴量も、結像光学系のデフォーカス量あるいはボケ量を反映して顕著に変化しており、かつ、ベストフォーカス位置で極値を示すことが明らかである。ここで、同時生起行列の中の特徴量(1)、(3)、(12)、(13)はベストフォーカス位置で最小になり、デフォーカス量が両側に大きくなるにつれて増加している。また、同時生起行列の中の特徴量(2)、(4)、(7)、(10)、差分統計量の中の特徴量(4)はベストフォーカス位置で最大になり、デフォーカス量が両側に大きくなるにつれて減少している。
Figure 2005207969
ここで、表1中、◎は評価に最も適していることを示し、○は良好に使用できることを示し、△は使用可能であることを示す。表1と図3〜図6における、2値化画像とは、撮像されたランダムパターンの画像を濃度ヒストグラムの平均値μを境に画素値を0と1に2値化した場合であり、256階調画像とは、256階調のデジタル映像信号をその画素値に従ってそのまま画像化した場合である。また、表1と図3〜図6の中のdは非特許文献1中のrに対応する値である。
(特徴量の評価に用いた結像光学系のレンズデータ)
1 = ∞ d1 = 0.42 nd1 =1.883 νd1 =40.78
2 = 0.7178 d2 = 0.42
3 = ∞ d3 = 0.4582
4 = 6.6211 d4 = 1.4053 nd2 =1.713 νd2 =53.84
5 = -1.4896 d5 = 0.082
6 = ∞(絞り面) d6 = 0.45 nd3 =1.52287 νd3 =59.89
7 = ∞ d7 = 0.0472
8 = ∞ d8 = 0.752 nd4 =1.514 νd4 =75
9 = ∞ d9 = 0.1
10= 2.8562 d10= 0.972 nd5 =1.6968 νd5 =55.53
11= -1.2378 d11= 0.3045 nd6 =1.84666 νd6 =23.78
12= -6.4782 d12= 0.1
13= ∞ d13= 0.45 nd7 =1.52287 νd7 =59.89
14= ∞ d14= 0.5
15= ∞ d15= 0.58 nd8 =1.51633 νd8 =64.15
16= ∞ d16= 0.88 nd9 =1.53172 νd9 =48.91
17= ∞
物体距離 12.2mm
焦点距離 1mm
Fナンバー 3.599
ただし、r1 、r2 …は物体側から順に数えた各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。
表1と図3〜図6の結果から、デフォーカスや収差によってボケたランダムパターンの画像のテクスチャ特徴の抽出の際に、その画像を2値化してから特徴抽出した方が良い特徴量と、デジタル映像信号をそのまま画素値として画像化したものの特徴抽出に用いた方が良い特徴量とがあることが分かる。
ここで、本発明で用いるランダムパターンを定義する。下記1〜3の条件の下で、4の(A)〜(C)の条件を満足するものが本発明のランダムパターンとして使用可能である。
1.少なくとも100以上の桝目を確保できるように評価範囲が設定されている。望ましくは、2500(=50×50)程度以上の桝目が確保できること。
2.評価範囲を以下の条件を満たすように格子状に領域を分割する。
l≦p/|β|
l:各格子の一辺の長さ。X方向とY方向にそれぞれ定義する。
p:サンプリング間隔。例えば、CCDなら画素ピッチ。
β:使用する物体距離における光学系の倍率。
3.格子の各桝目の濃淡値は、理論最大値を1として正規化する。ここで、濃淡値とは、各桝目の透過光量又は反射光量を指す。
4.得られた濃淡値のヒストグラムが以下の条件を満足する。
(A)平均値μ=0.5±0.2、より望ましくは、μ=0.5±0.1
(B)尖度|K|≦0.6、より望ましくは、|K|≦0.3
(C)歪度|S|≦0.3、より望ましくは、|S|≦0.1
ここで、尖度、歪度に関しては、非特許文献1のp.518参照。
条件(A)〜(C)は、ランダム抽出したサンプルの平均値の分布が中心極限定理(非特許文献2)により正規分布に収束する特徴を利用して、サンプリングしたデータのヒストグラムが正規分布に近いかどうかで、本発明の評価に使用できるかどうかのランダム性を判定する条件である。
次に、本発明に基づいて、上記のようなランダムパターンを被写体とし、被検結像光学系を経て撮像されたそのランダムパターンの画像をテクスチャ解析して、その結果から被検結像光学系の性能を評価するための具体的な構成を説明する。
図7は、本発明による結像性能評価装置の1実施例の全体の概略構成図であり、ランダムパターン1は、チャート台7に取り付けられ、背面から面光源3により照明される。被検結像光学系Sは、ランダムパターン1に対して直交方向に延びるレール4上に移動可能に設けられた移動台5上に固定される。この移動台5の被検結像光学系Sの像側には、撮像素子としてのCCD2を被検結像光学系Sの光軸方向に調節自在に支持する撮像素子支持台6が配置されている。なお、レール4には、移動台5ではなく、チャート台7が移動可能に取り付けられていてもよい。
そして、チャート台7上のランダムパターン1は、駆動制御回路11からの駆動信号により、被検結像光学系Sの光軸(Z軸方向)と垂直なX軸とY軸の方向へ位置調節可能に取り付けられており、移動台5は、同様に駆動制御回路11からの駆動信号により、その上に固定されている被検結像光学系Sを光軸方向に位置調節するために、レール4上に移動調節されるようになっており、また、撮像素子支持台6も、同様に駆動制御回路11からの駆動信号により、その上に支持されているCCD2を被検結像光学系Sの光軸方向に移動調節可能に配置されている。ここで、ランダムパターン1の被検結像光学系Sの光軸に対する位置調節をX軸調節、Y軸調節、被検結像光学系Sの光軸方向の物体距離調節をZ軸調節、CCD2の被検結像光学系Sの光軸方向の像面位置調節をd軸調節として図中に両矢符で示してある。また、面光源3は光源制御回路13により発光制御されている。
所定のX軸調節、Y軸調節、Z軸調節、d軸調節をした状態でCCD2で撮像されたランダムパターン1の撮像信号は電気処理回路12に入力され、γ補正、ホワイトバランス調節等の画像処理後に、例えば256階調の映像信号としてパソコン14に入力され、そこで、グレー画像変換等の処理とテクスチャー解析等の処理が行われる。
図8と図9のフローチャートを参照にして、図7の装置を用いた本発明の結像性能評価方法の基本形を説明する。
図8と図9の違いは、ランダムパターン1の被検結像光学系Sによる像をCCD2で撮像して得られた画像を2値化しない場合(図8)とする場合(図9)であり、図9のように2値化するのは、ランダムパターン1の照明に均一性、安定性に欠ける場合、あるいは、被検結像光学系Sの倍率(焦点距離)にバラツキが大きい場合であり、それ以外の場合は2値化しないで図8のフローに従うことが望ましい。
まず、図8においては、ステップST1で、被検結像光学系Sを通してランダムパターン1の像を撮像する。この際、得られる映像信号は256階調等のデジタルカラー映像信号であり、必要に応じてノイズ除去等の画像処理を行う。
ここで、ランダムパターン1が2階調の透過型チャートからなる場合には、背面から面光源3により非可干渉な均一拡散照明により照明される。反射拡散型チャートからなる場合には、正面から同様に照明する。この際、上記の定義を満たすように、評価条件に応じて複数種から選択して使用する。なお、ランダムパターン1として、PDPや液晶表示装置のようなパターン情報を面発光で表示する表示装置によって表示形成してもよい。
次に、ステップST2で、得られた画像を濃淡画像化(グレー画像化)をする。そのためには、輝度信号を濃淡画像化してもよく、あるいはRGB信号の平均化あるいはG信号を濃淡画像化するようにしてもよい。
次いで、ステップST3で、濃淡画像から、表1に示される、同時生起行列の中の特徴量(1)〜(4)、(7)、(10)、(12)、(13)、差分統計量の中の特徴量(4)の何れか、例えば同時生起行列の中の特徴量(2)(コントラスト)又は(3)(相関)を用いてテキスチャ解析を行う。その際に、d(距離)は1又は2を使用する。また、特許文献1中のθに対応する値としては、0°、45°、90°、135°の4方向について特徴量を求め、その4方向の値を平均化してテキスチャ特徴量とする。その際、必要に応じてノイズ除去等を行う。そのためには、例えば複数回測定して平均化するなり、メディアン処理をする。
次に、ステップST4で、目的に応じて測定条件を連続的に変化させる。例えば、ピント調整間隔(範囲)を測定するのに像面位置を変化させる、被写界深度を測るのに物体距離を変化させる、片ボケを評価するのに像面上の評価座標位置を変化させる等。
次いで、ステップST5で、予め定めた測定範囲内でのテキスチャ解析がすんだか否かを判定して、すんでいる場合は、次のステップST6で、テキスチャ特徴量をグラフ化する(図3〜図6参照)。予め定めた測定範囲内でのテキスチャ解析がすんでいない場合は、ステップST1に戻ってすむまでステップST1〜ST5を繰り返す。
そして、ステップST7で、テキスチャ特徴量の最適値(最大値、最小値)を読み取り、目的地に応じた最適値(範囲)を得る。
その後、ステップST8で、得られた最適値から目的に応じた処理、最適位置への調節、合否判定等を行う。例えば、画像品質を確保するようにピント調整、片ボケ補正、被写界深度、片ボケ等の撮像性能検査。
なお、この際、被検結像光学系Sを特定のものに固定して、電気処理回路12のアナログ回路等の撮像システムの個体差評価を行うことも可能である。
次に、図9の2値化する場合のフローを説明する。ステップST1で、被検結像光学系Sを通してランダムパターン1の像を撮像する。この際、得られる映像信号は256階調等のデジタルカラー映像信号であり、必要に応じてノイズ除去等の画像処理を行う。
ここで、ランダムパターン1が2階調の透過型チャートからなる場合には、背面から面光源3により非可干渉な均一拡散照明により照明される。反射拡散型チャートからなる場合には、正面から同様に照明する。この際、上記の定義を満たすように、評価条件に応じて複数種から選択して使用する。なお、ランダムパターン1として、PDPや液晶表示装置のようなパターン情報を面発光で表示する表示装置によって表示形成してもよい。
次に、ステップST2で、得られた画像を濃淡画像化(グレー画像化)をする。そのためには、輝度信号を濃淡画像化してもよく、あるいはRGB信号の平均化あるいはG信号を濃淡画像化するようにしてもよい。また、その濃淡画像の濃度ヒストグラムから標準偏差σを計算して求める。
次いで、ステップST3で、求めた標準偏差σが基準値以上か否かを判定する。標準偏差σが基準値以上の場合は、次のステップST4で、濃淡画像を2値画像(白黒2階調)に2値化する。2値化する基準としては、濃度ヒストグラムの平均値μを境に画素値を0と1に2値化してもよく、あるいは、照明にムラがある場合には、移動平均による2値化(周辺画素の局所平均値による)をするようにしてもよい。2値化により輝度情報を直接評価しなくなるため、画像処理の影響を受け難くなる。ステップST3で、求めた標準偏差σが基準値以下となりボケすぎる場合は、ステップST6に飛んで測定条件を変更する。
ここで、求めた標準偏差σが基準値以上か否かを判定する理由は、ボケの大きなランダムパターン1の像を2値化すると、濃度ヒストグラムの標準偏差σが小さくなり、濃淡値が濃度ヒストグラムの中央の平均値μ近傍に集中的に分布することになるため、テクスチャ特徴量を抽出することが困難になる。そのため、標準偏差σが予め定めた基準値より大きな場合にのみテクスチャ解析を行うようにするためである。
次いで、ステップST5で、得られた2値画像から、表1に示される、同時生起行列の中の特徴量(1)〜(4)、(7)、(10)、(12)、(13)、差分統計量の中の特徴量(4)の何れか、例えば同時生起行列の中の特徴量(2)(コントラスト)又は(3)(相関)を用いてテキスチャ解析を行う。その際に、d(距離)は1又は2を使用する。また、特許文献1中のθに対応する値としては、0°、45°、90°、135°の4方向について特徴量を求め、その4方向の値を平均化してテキスチャ特徴量とする。その際、必要に応じてノイズ除去等を行う。そのためには、例えば複数回測定して平均化するなり、メディアン処理をする。
次に、ステップST6で、目的に応じて測定条件を連続的に変化させる。例えば、ピント調整間隔(範囲)を測定するのに像面位置を変化させる、被写界深度を測るのに物体距離を変化させる、片ボケを評価するのに像面上の評価座標位置を変化させる等。
次いで、ステップST7で、予め定めた測定範囲内でのテキスチャ解析がすんだか否かを判定して、すんでいる場合は、次のステップST8で、テキスチャ特徴量をグラフ化する(図3〜図6参照)。予め定めた測定範囲内でのテキスチャ解析がすんでいない場合は、ステップST1に戻ってすむまでステップST1〜ST7を繰り返す。
そして、ステップST9で、テキスチャ特徴量の最適値(最大値、最小値)を読み取り、目的地に応じた最適値(範囲)を得る。
その後、ステップST10で、得られた最適値から目的に応じた処理、最適位置への調節、合否判定等を行う。例えば、画像品質を確保するようにピント位置調節、片ボケ補正、被写界深度、片ボケ等の撮像性能検査。
なお、この際、被検結像光学系Sを特定のものに固定して、電気処理回路12のアナログ回路等の撮像システムの個体差評価を行うことも可能である。
なお、図8、図9何れにおいても、テキスチャ特徴量として、濃度ヒストグラムから求められる標準偏差σ等の第1次統計量(非特許文献1)を含んだテキスチャ特徴量の中の2種以上を用いて、被検結像光学系Sによるランダムパターン1の像の画像評価を行うようにすると、より精密な結像性能評価ができる。
次に、このような結像性能評価方法の具体的な実施例として、以下に、被写界深度評価、ピント調整、片ボケ評価を行う例を説明する。
図10は、図7の結像性能評価装置を用い、被検結像光学系Sとして前記したレンズデータを有する結像光学系を対象として、撮像素子として用いるCCD2の像面位置(d軸位置)を所定位置に固定させて、その固定のCCD2に対して良好に結像可能な物体距離(Z軸位置)範囲、すなわち、被写界深度範囲を求めて被検結像光学系Sの被写界深度評価をする場合のフローチャートである。このような被写界深度を測定する場合、物体距離に応じてCCD2に結像する倍率が変化するため、チャート台7に取り付けるランダムパターン1(以下、簡単にチャート1と呼ぶ。)は、予め複数種用意しておいて、前記の2の条件を満足するように、物体距離に応じて交換する必要がある。また、倍率が変化するため、テクスチャ特徴量の算出のためには2値化画像を用いる方が望ましい。
以下、図10に従ってこの実施例を説明する。まず、ステップST1において、図7の結像性能評価装置における初期条件を設定する。具体的には、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て移動台5を移動させて被検結像光学系Sをチャート台7に対して使用範囲の最も近い位置に移動設定し、また、光源制御回路13を経て面光源3による照明の明るさを調整し、さらに、チャート台7に初期位置に適したチャート1を配置する。
そして、ステップST2で、その初期位置でCCD2で撮像したランダムパターンの画像のテクスチャ特徴量を算出する。この実施例では、上記のように2値化画像を用いる場合は、図9のステップST1〜ST5に従うものとする。なお、テクスチャ特徴量は、表1中の同時生起行列中の例えば特徴量(2)(コントラスト)を用いる。
その後、ステップST3で、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て移動台5を移動させて、被検結像光学系Sに対する物体距離を予め定めた微小距離だけ遠方に変更する。
そして、次のステップST4で、物体距離が変更され倍率が変わるため、チャート1を変更する必要があるかを判断し、その必要がある場合はステップST5で新たなチャート1に変更し、その後、ステップST6で、ステップST2と同様にテクスチャ特徴量を算出する。ステップST4でチャート1を変更する必要がないと判断されると、直接ステップST6でテクスチャ特徴量が算出される。
次いで、ステップST7で、物体距離が使用範囲の上限を越えたか否かが判断され、越えていないと判断されると、ステップST3に戻り、物体距離が使用範囲の上限を越えたと判断されるまで、ステップST3〜ST7が繰り返される。
以上の後、ステップST8で、物体距離に対してのテクスチャ特徴量のグラフが得られ、そのグラフと、目視観察で経験的に決められているテクスチャ特徴量の閾値とから、良好に結像可能な物体距離の近点と遠点、すなわち、被写界深度が決定される。
そして、ステップST9で、このステップST8で求められた被写界深度範囲が予め決めてある所定範囲以上か否かの判定が行われ、被写界深度評価が終わる。
なお、この実施例において、前記のように、複数種のランダムパターン1から倍率の変化に応じてチャート1を変更するが、チャート1を変更してもそれらチャート1がランダムパターンの条件を満たす限り、テクスチャ特徴量のグラフは滑らかに繋がる。
図11は、上記図10のフローチャートに従って得られたテクスチャ特徴量のグラフと被写界深度範囲を示す図である。この図で、被検結像光学系Sとして前記したレンズデータを有する結像光学系を対象としており、評価指標のテクスチャ特徴量としては表1中の同時生起行列中の特徴量(2)(コントラスト)を用いており、2値化画像を用いてd=1の条件で求めてある。また、その閾値の200は目視観察で経験的に決められている値である。さらに、図11中のベストフォーカス位置とは、被検結像光学系Sに対して固定したCCD2の位置に共役な物体距離である。この図より、ベストフォーカス位置16.4mmでは、物体距離8.5m〜100mm以上の被写界深度、ベストフォーカス位置12.2mmでは、物体距離7mm〜55mmの被写界深度、ベストフォーカス位置9.4mmでは、物体距離6mm〜25mmの被写界深度を有することが分かる。
この図11から明らかなように、ランダムパターン1を被写体とし、被検結像光学系Sを経て撮像されたそのランダムパターン1の画像をテクスチャ解析して、その結果から被検結像光学系Sの像面位置毎の被写界深度を求めることができ、被検結像光学系Sの被写界深度評価を行うことができる。
次に、図12に、図7の結像性能評価装置を用い、被検結像光学系Sとして前記したレンズデータを有する結像光学系を対象として、チャート台7に取り付けたチャート1の位置を被検結像光学系Sの想定される最も遠い位置(遠点)と最も近い位置(近点)に固定的に設定して、撮像素子のCCD2の像面位置(d軸位置)を変化させたときのテクスチャ特徴量の変化から、遠点、近点何れの物体位置でも所定のピント状態になる固定像面位置を求めるピント調整のフローチャートを示す。このようなピント調整する場合、遠点、近点各々の倍率に対して適切な別々のチャート1を用意しておいて交換使用する。
図12に従ってこの実施例を説明する。まず、ステップST1において、図7の結像性能評価装置における遠点初期条件を設定する。具体的には、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て移動台5を移動させて被検結像光学系Sをチャート台7に対して使用範囲の最も遠い位置に移動設定させて固定する。また、駆動制御回路11を経て撮像素子支持台6を移動させてその上に支持されているCCD2の被検結像光学系Sに対する像面位置を使用範囲の下限に設定する。また、光源制御回路13を経て面光源3による照明の明るさを調整し、さらに、チャート台7に遠点初期位置に適してチャート1を配置する。
そして、ステップST2で、その遠点初期位置でのCCD2で撮像したランダムパターンの画像のテクスチャ特徴量を算出する。この実施例では、2値化画像を用いる場合は、図9のステップST1〜ST5に従うものとする。また、2値化画像を用いない場合は、図8のステップST1〜ST3に従うものとする。なお、テクスチャ特徴量は、表1中の同時生起行列中の例えば特徴量(2)(コントラスト)を用いる。
その後、ステップST3で、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て撮像素子支持台6を移動させて、被検結像光学系Sに対するCCD2の像面位置を予め定めた微小距離だけ遠方に変更(シフト)する。
そして、次のステップST4で、CCD2の像面位置が使用範囲の上限を越えたか否かが判断され、越えていないと判断されると、ステップST3に戻り、像面位置が使用範囲の上限を越えたと判断されるまで、ステップST3〜ST4が繰り返される。
以上の後、ステップST5で、今度は、図7の結像性能評価装置における近点初期条件を設定する。具体的には、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て移動台5を移動させて被検結像光学系Sをチャート台7に対して使用範囲の最も近い位置に移動設定させて固定する。また、駆動制御回路11を経て撮像素子支持台6を移動させてその上に支持されているCCD2の被検結像光学系Sに対する像面位置を使用範囲の下限に設定する。また、光源制御回路13を経て面光源3による照明の明るさを調整し、さらに、チャート台7に近点初期位置に適してチャート1を配置する。
そして、ステップST6で、その近点初期位置でのCCD2で撮像したランダムパターンの画像のテクスチャ特徴量をステップST2と同様に算出する。
その後、ステップST7で、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経て撮像素子支持台6を移動させて、被検結像光学系Sに対するCCD2の像面位置を予め定めた微小距離だけ遠方に変更(シフト)する。
そして、次のステップST8で、CCD2の像面位置が使用範囲の上限を越えたか否かが判断され、越えていないと判断されると、ステップST7に戻り、像面位置が使用範囲の上限を越えたと判断されるまで、ステップST7〜ST8が繰り返される。
以上の後、ステップST9で、像面位置(シフト量)に対してのテクスチャ特徴量のグラフが得られ、そのグラフと、目視観察で経験的に決められているテクスチャ特徴量の閾値とから、遠点に対して性能許容可能な像面範囲と、近点に対して性能許容可能な像面範囲とが求まり、両者の重畳範囲から像面調整対象範囲が決定される。
そして、ステップST10で、このステップST9で求められた像面調整対象範囲中の経験的に定まる最適値が求められ、CCD2がその位置へピント調整され、ピント調整が終わる。
図13は、上記図12のフローチャートに従って得られたテクスチャ特徴量のグラフと、遠点に対して性能許容可能な像面範囲と、近点に対して性能許容可能な像面範囲と、像面調整対象範囲を示す図である。この図で、被検結像光学系Sとして前記したレンズデータを有する結像光学系を対象としており、評価指標のテクスチャ特徴量としては表1中の同時生起行列中の特徴量(2)(コントラスト)を用いており、2値化画像を用いてd=1の条件で求めてある。また、その閾値の200は目視観察で経験的に決められている値である。この図より、近点の物体距離を12.2mm、遠点の物体距離を70mmとすると、像面調整対象範囲が像面シフト量(被検結像光学系Sの鏡胴後端からのCCD2の移動量)で84μm〜140μmの範囲となり、その範囲中の経験的に定まる最適値位置にCCD2の位置が決められる(ピント調整される)。
この図13から明らかなように、ランダムパターン1を被写体とし、被検結像光学系Sを経て撮像されたそのランダムパターン1の画像をテクスチャ解析して、その結果から、被検結像光学系Sの想定される最も遠い物体位置と最も近い物体位置双方に対して結像性能許容可能な共通の像面位置に撮像素子のCCD2を配置(ピント調整)するようにすることができる。
次に、図14に、図7の結像性能評価装置を用い、被検結像光学系Sとして前記したレンズデータを有する結像光学系を対象として、チャート台7に取り付けたチャート1が被検結像光学系Sの物体面の中心部にあるときにフォーカス状態であっても、周辺部にあるときにボケ状態になっていないか(片ボケ)否かをテクスチャ特徴量の比較により評価する場合の、被検結像光学系Sの片ボケ評価のフローチャートを示す。このような片ボケ評価をするとき、被検結像光学系Sに中心部と周辺部で倍率の差が少ない場合(歪曲収差が小さい場合)には、中心部の評価と周辺部の評価に共通の1枚のチャート1を用いればよいが、前記したレンズデータを有する結像光学系においては、内鏡対物レンズに用いるため、歪曲収差が大きく、中心部、周辺部各々の倍率に対して適切な別々のチャート1を用意しておいて交換使用する必要がある。
図14に従ってこの実施例を説明する。まず、ステップST1において、図7の結像性能評価装置における初期条件を設定する。具体的には、中心部用のチャート1をチャート台7に取り付け、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経てチャート台7をX軸、Y軸方向へ位置調節して、そのチャート1を被検結像光学系Sの物体面の中心部に位置させる。また、駆動制御回路11を経て移動台5を移動させて被検結像光学系Sをチャート台7に対して所定物体距離位置に固定させる。また、光源制御回路13を経て面光源3による照明の明るさを調整する。
そして、ステップST2で、被検結像光学系Sの像面20(図15)中心部においてCCD2で撮像したランダムパターンの画像のテクスチャ特徴量を算出する。2値化画像を用いる場合は、図9のステップST1〜ST5に従い、2値化画像を用いない場合は、図8のステップST1〜ST3に従うものとする。
その後、ステップST3で、パソコン14からの指令により、駆動制御回路11を経てチャート台7をX軸、Y軸方向へ位置調節して、被検結像光学系Sの物体面の4つの周辺部の何れかへチャート台7を移動する。
そして、次のステップST4で、チャート台7に配置するチャート1を変更する必要性が判断され、中心部から周辺部へ変更するときはこの実施例ではチャート1を変更する必要があるので、次のステップST5で周辺部用のチャート1に変更し、その後、ステップST6で、ステップST2と同様にその対応する周辺部のテクスチャ特徴量を算出する。ステップST4でチャート1を変更する必要がないと判断されると、直接ステップST6でテクスチャ特徴量が算出される。
その後、ステップST7で、周辺部4か所のテクスチャ特徴量の算出が完了したか否かの判定が行われ、完了していない場合は、ステップST3に戻り、周辺部4か所全てのテクスチャ特徴量の算出が完了するまで、ステップST3〜ST6が繰り返される。
以上の後、ステップST8で、被検結像光学系Sの像面20の中心部と周辺部4か所のテクスチャ特徴量の比較から、被検結像光学系Sの合否の判定が行われ、片ボケ評価が終わる。
ここで、上記ステップST8での片ボケ評価の評価基準の1例を説明する。
ここでの評価には、以下の3点の評価が必要である。
(1)周辺部の結像性能が十分かどうか、周辺部のボケ量の限界を評価する。
(2)片ボケ量が許容範囲かどうか、周辺部の位置によるボケ量の差を評価する。
(3)画面全体のバランスが良いかどうか、中心部と周辺部平均のボケ量の差を評価する。
以上の式で表現すると、次のようになる。
(1) UR>la,UL>la,DR>la,DL>la
(2) |max(UR,UL,DR,DL)−min(UR,UL,DR,DL)|
<ua
(3) |C−(UR+UL+DR+DL)/4|<ub
ここで、
C:中心部の評価値
UR,UL,DR,DL:周辺部の評価値
la:周辺部のボケ量下限閾値
ua:周辺部のボケ量差上限閾値
ub:中心部と周辺部とのボケ量差上限閾値:
であり、max、minはそれぞれ周辺部の評価値の最大値と最小値を示す。なお、被検結像光学系Sの像面20上でのC,UR,UL,DR,DLの配置は図15に示す通りである。
以上の(1)〜(3)式をクリアした被検結像光学系Sが合格と判定される。
図14〜図15を用いた以上の説明から明らかなように、ランダムパターン1を被写体とし、被検結像光学系Sを経て撮像されたそのランダムパターン1の画像をテクスチャ解析して、その結果から、被検結像光学系Sの片ボケを簡単に評価することができる。
本発明の結像光学系の結像性能評価方法に用いるランダムパターンの1例を示す図である。 ランダムパターンを被写体として撮像したときの概念図である。 本発明において使用可能な一部のテクスチャー特徴量のデフォーカス量に対する振る舞いを示す図である。 本発明において使用可能な別の一部のテクスチャー特徴量のデフォーカス量に対する振る舞いを示す図である。 本発明において使用可能な別の一部のテクスチャー特徴量のデフォーカス量に対する振る舞いを示す図である。 本発明において使用可能な別の一部のテクスチャー特徴量のデフォーカス量に対する振る舞いを示す図である。 本発明による結像性能評価装置の1実施例の全体の概略構成図である。 本発明の結像性能評価方法の基本形であって2値化しない場合のフローチャートである。 本発明の結像性能評価方法の基本形であって2値化する場合のフローチャートである。 本発明に基づき被検結像光学系の被写界深度評価をする実施例のフローチャートである。 図10のフローチャートに従って得られたテクスチャ特徴量のグラフと被写界深度範囲を示す図である。 本発明に基づき被検結像光学系の遠点、近点何れの物体位置でも所定のピント状態になる固定像面位置を求めるピント調整のフローチャートである。 図12のフローチャートに従って得られたテクスチャ特徴量のグラフと、遠点に対して性能許容可能な像面範囲と、近点に対して性能許容可能な像面範囲と、像面調整対象範囲を示す図である。 本発明に基づき被検結像光学系の片ボケ評価のフローチャートである。 図14において被検結像光学系の像面上でテクスチャ特徴量を求める領域を示す図である。 従来のランダムパターンを用いてMTFを測定する方法を説明するための図である。
符号の説明
S…被検結像光学系
1…ランダムパターン
2…CCD
3…面光源
4…レール
5…移動台
6…撮像素子支持台
7…チャート台
11…駆動制御回路
12…電気処理回路
13…光源制御回路
14…パソコン
20…被検結像光学系の像面

Claims (17)

  1. 被検結像光学系によるランダムパターンの像を撮像して、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系の結像性能を評価することを特徴とする結像光学系の結像性能評価方法。
  2. 被検結像光学系によるランダムパターンの像を撮像する工程と、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出する工程と、算出されたテクスチャー特徴量を用いて被検結像光学系の位置調節又は合否を判定する工程とを備えていることを特徴とする結像光学系の結像性能評価方法。
  3. テクスチャー特徴量を算出する前に、撮像されたランダムパターンの像を濃淡画像化する工程を含むことを特徴とする請求項2記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  4. テクスチャー特徴量を算出する前に、撮像されたランダムパターンの像を2値化する工程を含むことを特徴とする請求項2又は3記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  5. 前記テクスチャー特徴量が同時生起行列を用いたテクスチャー特徴量であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  6. 前記テクスチャー特徴量が差分統計量を用いたテクスチャー特徴量であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  7. ランダムパターンの被検結像光学系に対する配置位置又は撮像素子の被検結像光学系に対する配置位置を変更しながらランダムパターンの像を順に撮像し、撮像されたランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出し、得られたテクスチャー特徴量のランダムパターンの配置位置又は撮像素子の配置位置に対する変化の様子を求め、テクスチャー特徴量が予め設定されている閾値以上となるランダムパターンの配置位置又は撮像素子の配置位置の範囲を求めることを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  8. ランダムパターンの被検結像光学系に対する配置位置の変更に伴ってランダムパターンを変更することを特徴とする請求項7記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  9. 被検結像光学系の特定の像面位置に対する被写界深度を求めることを特徴とする請求項7又は8記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  10. 被検結像光学系の物体位置遠点と近点双方に対して結像性能許容可能な共通の像面位置範囲を求めることを特徴とする請求項7又は8記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  11. 被検結像光学系の像面中心部とその周りの周辺部の結像性能を共に求めて片ボケ状態を評価することを特徴とする請求項7又は8記載の結像光学系の結像性能評価方法。
  12. ランダムパターンを支持するチャート台と、前記チャート台に対して直交方向に相対的に移動可能に設けられ、被検結像光学系を支持する被検結像光学系支持台と、前記被検結像光学系支持台に支持された被検結像光学系の像面側でその光軸方向に調節自在に撮像素子を支持する撮像素子支持台とを備え、
    前記撮像素子で撮像された前記ランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出するテクスチャー特徴量算出手段を備えていることを特徴とする結像光学系の結像性能評価装置。
  13. 前記チャート台は複数のランダムパターンを交換自在に支持するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の結像光学系の結像性能評価装置。
  14. 前記チャート台は被検結像光学系の光軸に直交する2つの方向に位置調節可能に構成されていることを特徴とする請求項12又は13記載の結像光学系の結像性能評価装置。
  15. 前記撮像素子で撮像されたランダムパターンの像を濃淡画像化する手段を備えることを特徴とする請求項12から14の何れか1項記載の結像光学系の結像性能評価装置。
  16. 前記撮像素子で撮像されたランダムパターンの像を2値化する手段を備えることを特徴とする請求項12から15の何れか1項記載の結像光学系の結像性能評価装置。
  17. ランダムパターンを支持するチャート台と、前記チャート台に対して直交方向に相対的に移動可能に設けられ、被検結像光学系を支持する被検結像光学系支持台と、前記被検結像光学系支持台に支持された被検結像光学系の像面側でその光軸方向に調節自在に撮像素子を支持する撮像素子支持台とを備え、
    前記撮像素子で撮像された前記ランダムパターンの像からテクスチャー特徴量を算出するテクスチャー特徴量算出手段を備えていることを特徴とする結像光学系のピント調整装置。
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