JP2005207905A - 天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計 - Google Patents

天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計 Download PDF

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哲志 水野
Shima Ito
志麻 伊藤
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Abstract

【課題】従来気圧等を測定して一定時間後の天気を予測し、その結果を様々な方法(音声、音響や各種表示)により報知する機能を有する時計が提案されてきた。しかしながら、これらの時計は単に予測された天気を報知するだけで、それ以上天気情報を活用する手段を有していなかった。
【解決手段】気圧等の測定データより得られた天気情報を、時計上に表示するだけでなく、得られた天気情報に応じてアラームの鳴動時刻を変更することにより、通勤通学に時間のかかる雨天時には、設定された時刻よりも早めにアラームを鳴動させる機能を有する天気予測及びアラーム鳴動時間調節機能付き時計を提案することにより、上記課題の解決を図った。
【選択図】 図1

Description

本発明は、天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計に関する。
従来、一定時間後の天気を予測する機能を有する時計が市販されており、通常は、気圧計、温湿度計或いはそれらを測定するセンサー等を内蔵し、係るセンサーにより得られた情報に基づいて予測される天気を、晴れの場合は太陽のマーク、雨の場合は雨傘のマークなどで液晶画面やランプにより表示したり、正時毎に奏でられるメロディーを変化させるものであった。
具体的には、天候を測定する手段の一つとして、気圧を検出するセンサー等の気圧検出手段を有し、起床時にそのときの天気情報を確認できる天気予報機能付アラーム時計(特許文献1)、人形等の可動体の位置によって天気情報を表示する等の機能を有する天気情報表示機能付き時計(特許文献2)、将来の複数の時点における各天気予報を同時に認識できる等の機能を有する天気予報表示装置(特許文献3)、天気識別手段からの情報に基づき音声を選択出力する機能を有する音声目覚まし時計(特許文献4)、気圧センサーの出力によって天気を判定する判定回路と、この判定回路の出力を受け時刻設定装置から出力が発生したときに天気を知らせる報知手段からなる天気報知時計(特許文献5)、気圧検出手段により得られた結果に応じた音響データを出力する手段等を有する天気報知時計(特許文献6)等が開示されている。
特許第2920153号公報 特公平8−1474号公報 特開平5−5789号公報 特開昭63−269090号公報 実開昭62−93793号公報 実開平5−25391号公報
しかしながら、従来の時計では、気圧等により得られた天候情報から即時或いは一定時間後の天気を予測し、その結果を様々な方法(音声、音響や各種表示)により報知するに止まり、いわば得られた天気の予測データを報知するだけで、それ以上の活用手段は開示されていなかった。
例えば、通勤や通学において、天気が悪い雨天時には、最寄りのバス停や駅へ行くのに時間が多くかかってしまうため、いつもより早い時間に家を出る必要があった。このような場合、予め天気が雨天とわかっていれば、その分早く家を出発することができるが、必要な情報は起床時の天気であり、従来の時計ではその時の天気や温度、湿度を表示することはできても、目覚まし時計としての機能であるアラームの鳴動は、設定された時刻にしか鳴らなかった。即ち、起床して雨戸やカーテンを開けた時に初めてその時の天気がわかる時計では、いかなる天気であってもアラームが鳴動する時刻は設定した時刻のみである。従って、雨天だからといってもアラームを設定した起床時間が同じであれば、早めに家を出る為にはその分早く出発する準備をしなければならず、利便性に欠けるものであった。
本発明の課題は、起床時の天気を予測し、得られた天気情報に応じて設定された目覚まし時計のアラーム鳴動時刻を適宜調節しうる天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ね、下記(1)〜(4)の手段を有することを特徴とする天気予測及びアラーム鳴動時間調節機能付き時計を得るに至った。
(1)天候を測定する手段
(2)測定された天候を天気情報に変換する手段
(3)変換された天気情報を表示する天気表示手段
(4)変換された天気情報に基づいて、アラームの鳴動時間を調節する手段
また、本発明では、上記(1)〜(4)の手段に加え、アラームとして発せられる音データを変更する手段を有する天気予測及びアラーム鳴動時間調節機能付き時計を提供するものである。
さらに、本発明にかかる該時計における天候を測定する手段は、気圧計、温度計、湿度計等が挙げられ、これらを組み合わせて使用することも可能であるが、好ましくは気圧測定器である。本発明は、気圧測定器により測定した気圧データから天気を予測し、天気に応じてアラームの鳴動時刻を調節する機能を有する天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計に関し、当該時計により上記の目的を達成している。
本発明によれば、起床時の気圧等の天候情報を本発明に係る目覚まし時計が自動的に測定し、得られた天候情報を天気情報へ変換し、該天気情報に応じて設定された目覚まし時計のアラーム鳴動時刻を適宜調節することが可能となる。そのため、雨天などの天気が悪い時には、特に意識することなく目覚ましのアラームが設定した時刻よりも早めに鳴動するため、通勤・通学に時間がかかるような天気でも、余裕を持って準備し家を出発することが可能となる。
本願発明における天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計は、一定時間毎に順次天候を測定し、それらを内蔵するRAM等に記憶していくと共に、当該天候情報は一定時間消去されないような手段が講じられている。
本発明における手段(1)天候を測定する手段とは、図1における1の天候測定部に設けられた機能であり、気圧、温度、湿度等を計測する機器や各種測定センサー等を利用することができる。これらの1種或いは2種以上を組み合わせて使用することも可能であるが、好ましくは気圧測定センサーである。気圧測定センサーで得られた気圧データは、2の天候情報制御部に蓄積される。手段(2)の測定された天候を天気情報に変換する手段は、2の天候情報制御部でなされ、該天候情報制御部では、蓄積された気圧データは過去1時間分の気圧データとして経時的にまとめられる。そして当該気圧データの変化を天気情報に変換して発信する。気圧データと天気データの変換は、例えば経時的な気圧データの変化が高い水準、例えば1013hPa以上の値で大きく変化しなければ「はれ」、同じく気圧が低い水準、例えば1013hPa以下の値で大きく変化しなければ「あめ」、気圧が上昇しつつある場合は「上り坂」、同じく気圧が下降しつつある場合は「下り坂」と判断するよう天候情報制御部で設定する。これら「はれ」「あめ」「上り坂」「下り坂」は天気データとして3の天気表示部並びに4のアラーム鳴動時刻調節部へ発信される。
(3)の変換された天気情報を表示する天気表示手段とは、3の天気表示部によりなされ、具体的には2の天候情報制御部より送られた天気データに応じた天気を表示するマーク等を時計に表示させる機能を有する。例えば、「はれ」の天気データが発信された場合には太陽のマーク、同様に「あめ」の場合は雨傘のマーク、「上り坂」の場合は太陽の下に雲が重ねられたマーク、「下り坂」の場合は雲の下に太陽が重ねられたマークが表示されるように設定できる。これらの画像を液晶画面等により表示しても良いし、予め時計も文字盤上にこれらの画像を印刷しておき、該当する天気を表す画像をLED等により示す形式をとってもよい。併せて、天候を測定する手段として設けられている温度、湿度の測定値を表示することも可能である。
(4)の変換された天候の情報に基づいてアラームの鳴動時間を調節する手段とは、4のアラーム鳴動時間調節部により行われ、該部へ送られた天気データはアラーム鳴動時刻の調節に利用され、アラームの鳴動時刻を使用者の任意の時間分早めたり遅らせたりすることができる。例えば、該部へ送られてきた天気データが「はれ」の場合は、アラームの鳴動時刻を設定された時刻通りとし、鳴動時間の調節は行わない。また、天気データが「あめ」の場合は設定された時刻よりも15分早く、「上り坂」「下り坂」の場合は設定された時刻よりも5分早くアラームが鳴動するように設定することができる。さらに「あめ」の天気データの場合は「鳴動しない」ように設定することも可能である。
そして、4のアラーム鳴動時間調節部において天気データに応じた時間だけ鳴動時間が調節された時刻のデータが5のアラーム鳴動制御部に送られ、さらにスピーカー等で構成される6のアラーム鳴動部へ送られ、最終的にアラームが鳴動することとなり、得られた天気データは随時3の天気表示部により時計上に表示される。さらに「はれ」「あめ」「上り坂」「下り坂」に応じて単に天気マークを表示するだけでなく、天気に応じてアラーム音を変更させるために、5のアラーム鳴動制御部内にアラーム音記憶装置を設け、当該装置内に音データ、例えば「はれ」の場合は晴れの天候にふさわしい音楽、「あめ」の場合には雨を思わせる音楽などを記憶させ、任意で音データを選択し設定できるようにすることもできる。
以下、本発明の内容を以下の実施例を用いて具体的に説明する。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1において、1は気圧等の天候を測定する天候測定部である。2は天候情報制御部で、RAMおよび時計機能から伝達される10分毎のタイムカウンタを備えている。本実施例では時計機能から発信される10分毎のタイムカウンタに対応し、1の天候測定部により得られた気圧データを測定し、当該気圧データをRAMに蓄積する。RAMに蓄積された気圧データは、過去1時間分のデータをまとめられ、当該データの経時的変化から天候の変化を予測する。例えば、記録されている気圧データの変化が高い水準、例えば1013hPa以上の値で大きな変化が生じていなければ「はれ」、同じく気圧が低い水準、例えば1013hPa以下の値で大きな変化がなければ「あめ」、気圧が上昇しつつある場合は「上り坂」、同じく気圧が下降しつつある場合は「下り坂」と判断するよう、2の天候情報制御部で設定することにより、測定された気圧データの変化から天気データが導かれる。3は天気を表示する天気表示部であり、2の天候情報制御部で得られた天気データを受け、各天気データに応じた画像を表示する。本実施例では、図2にあるように各天気を表示する画像3a〜3dに応じる位置に設けた3eのLEDを点灯することにより、各天気「はれ」(3a)「あめ」(3d)「上り坂」(3b)「下り坂」(3c)の4種類を表示するが、温度、湿度を併せて表示することも可能である。4はアラーム鳴動時刻調節部で、2の天候情報制御部から発信された天気データに応じて、アラームの鳴動時刻を調節する機能を有する。当該調節部はデータ記憶回路から構成され、ROM等からなり、天気データに応じた鳴動時間の変更時間を記憶させる。本実施例では、天気データが「はれ」の場合は設定された通りの時間にアラームは鳴動し、「あめ」の場合は15分早く、「上り坂」「下り坂」の場合は5分早くアラームが鳴動するよう設定する。当該設定は、使用者の任意の時間に変更することができる機能を有しており、例えば0〜60分の幅で時間を調節することが可能である。尚、「あめ」の場合は「鳴らない」と設定することも可能である。係る4のアラーム鳴動時刻調節部から発信される時刻の調節データは、5のアラーム鳴動制御部に発信され、アラームの鳴動時刻を変更させる。この4のアラーム鳴動時刻調節部と5のアラーム鳴動制御部との間にスイッチ7を設けることで、本発明に係る天気に応じたアラーム鳴動時刻調節機能を利用するかどうか切り替えることができる。即ち、当該スイッチをOFFとすれば、従来の目覚まし時計と同等の使用となる。
5はアラーム鳴動制御部であり、目覚まし時計と同様にアラームの鳴る時刻を設定する機能を有し、時計機能上の現在時刻と、5のアラーム鳴動制御部において設定されたアラーム鳴動時刻が一致した場合にアラームが鳴動することとなる。また、5のアラーム鳴動制御部にアラームの音データをROM等に記録して設けることにより、例えば、天気データに応じてアラームの鳴動音を変更するように設定することもできる。6はアラーム鳴動手段であり、主にスピーカーが取り付けられ、スイッチ8によりアラームの鳴動を止めることができる。
本発明の一実施例を示したブロック説明図 本発明の一実施例を示した図
符号の説明
1 天候測定部
2 天候情報制御部
3 天気表示部
3a 「はれ」を表示する画像
3b 「上り坂」を表示する画像
3c 「下り坂」を表示する画像
3d 「あめ」を表示する画像
3e 各画像を示すLED
4 アラーム鳴動時刻調節部
5 アラーム鳴動制御部
6 アラーム鳴動部
7 天気表示並びにアラーム鳴動時刻調節機能のスイッチ
8 アラームのスイッチ

Claims (3)

  1. 下記の手段を有することを特徴とする天気予測及びアラーム鳴動時間調節機能付き時計。
    (1)天候を測定する手段
    (2)測定された天候を天気情報に変換する手段
    (3)変換された天気情報を表示する天気表示手段
    (4)変換された天気情報に基づいて、アラームの鳴動時間を調節する手段
  2. 請求項1記載の手段及びアラームとして発せられる音データを変更する手段を有する天気予測及びアラーム鳴動時間調節機能付き時計。
  3. 天候を測定する手段が気圧測定器であり、測定した気圧データより天気を予測する機能を有する請求項1又は2に記載の天気予測及びアラーム鳴動調節機能付き時計。

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