JP2005207193A - 石組み構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、石材同士又は石材と他の物体とを凹凸面により互いにはめ込み、前記凹凸面のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込み、前記接合面の隙間に、防水性充填材を充填したことにより、耐震性の高い石組み構造体を提供する。
【解決手段】本発明の石組み構造体(20)は、石材同士(1,2)又は石材と他の物体を接合した石組み構造体(20)であって、前記石材(1,2)同士又は石材と他の物体とを凹凸面(3,4)により互いにはめ込み、前記凹凸面(3,4)のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔(10,11)を設けてこの中に金属ピン(5)を埋め込み、前記接合面の隙間に防水性充填材(6)を充填する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、耐震構造の石造建造物の壁、屋根、フローリング、天井、塀、仕切り、モニュメントの石組み、墓石などに有用な石組み構造体に関する。
近年大理石や御影石などの自然石(天然石)を用いた建造物が、多く使用されてきている。たとえば墓、祠、納骨堂、ビルディングの外壁、内壁、フローリング、天井、モニュメントの石組、庭の外の仕切り塀の外壁などに使用する例が広がっている。自然石は高級感があり、セメントを含むコンクリートとは美観、見栄え、感触がまったく相違することから、使用範囲は拡大している。大きな石造建造物では、構造物の内部は鉄筋コンクリートで構成するが、その外側の目に見える部分は、石材を貼り付けて固定する例もある。
本出願人は、下記特許文献1において、防水性の高い石組み構造体を提案した。この石組み構造体は、少なくとも一段の段差を設け、前記石プレート間の間隙にスペーサーを介在させるとともに、前記石プレート間の間隙を樹脂で充填するか、又は所定の傾斜角を有する屋根組構造石板の間隙にスペーサーを介在させるとともに、前記石プレート間の間隙を樹脂で充填し、かつ前記間隙の上部に覆板を設けたものである。
特開平6−330559号公報
しかし、前記従来の石組み構造体をさらに改良し、耐震性についての対策がさらに必要であるという要請があった。とくに、近年地震に対する警戒が高まってきており、耐震性の向上は産業界や消費者から高い要請がある。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、耐震性の高い石組み構造体を提供することにある。
本発明の石組み構造体は、石材同士又は石材と他の物体を接合した石組み構造体であって、前記石材同士又は石材と他の物体とを凹凸面により互いにはめ込み、前記凹凸面のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込み、前記接合面の隙間に防水性充填材を充填したことを特徴とする。
本発明は、石材同士又は石材と他の物体とを凹凸面により互いにはめ込み、前記凹凸面のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込み、前記接合面の隙間に防水性充填材を充填したことにより、耐震性の高い石組み構造体とすることができる。すなわち、石材同士又は石材と他の物体とを凹凸面により互いにはめ込むことにより強度は向上し、さらに接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込むことにより、相乗的に強度を向上させることができる。この構造により、横揺れにも縦揺れにも強い耐震構造の石組み構造体とすることができる。
本発明において、石材同士又は石材と他の物体とを互いにはめ込む凹凸面は、断面から見て一方が凹面で他方がこれに合致する凸面を有していればよい。凹凸面は、直線で形成しても良いし、角を丸めたり、あるいは全体を曲面で形成しても良い。凹凸の大きさや形状はとくに限定されない。前記において、他の物体とは石材以外のコンクリートや土台等をいう。
次に前記凹凸面のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込む。ここで「接合面に実質的に垂直方向」とは、垂直方向(90度)が最も好ましいが、多少の角度をつけても良く、90度±15度程度の範囲内をいう。金属ピンとしては、例えば錆に強いステンレス製を使用することができる。金属ピンは、凹凸面の両方に向かって埋め込まれる。金属ピンの寸法や形状はとくに限定されない。
前記接合面の隙間には、防水性充填材を充填する。防水性充填材としては、石材用ボンドとして一般的に使用されているものであればどのようなものでも良く、例えばシリコーン樹脂系、シリコーンゴム系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系等の樹脂系充填材、セメント等の無機系充填材、前記樹脂にシリカ粒子、アルミナ粒子等のフィラーを加えた充填材等を使用することができる。好ましくは室温硬化型シリコーンゴム(RTVシリコーンゴム)である。とくに一液タイプのものが使用に便利である。石プレート間の接着性と防水性に優れ、かつ耐熱性、耐寒性、耐久性にも優れるからである。さらに樹脂は任意の着色をすることができるので、顧客の要望に応じた着色もできる。もちろんシリコーンゴムは振動にも強く、ひび割れなどしにくい。防水性充填材の充填厚さは1〜20mm程度が好ましい。
前記石組み構造体においては、孔と金属ピンとの隙間にも充填材を充填したことが好ましい。金属ピンを埋め込む石材の孔が、金属ピンの直径よりほんの少しだけ大きければ、充填材無しでも金属ピンは石材に固定できる。しかし、この場合は孔開け加工が難しいので、孔は金属ピンが自由に出し入れできる程度の直径に開けて、金属ピンを充填材により固定する。これにより、金属ピンは石材に強固に固定される。
前記凹凸面は水平線よりも高い位置に存在することが好ましい。これにより、万一充填材にひび割れなどが生じた場合であって、降雨などにより外面が水に濡れても、内部への水の浸入を防止できる。
前記接合面の隙間に充填した防水性充填材の外側に、さらにコーキング材を充填しても良い。コーキング材としては、防水性の高い例えばフッ素樹脂系、シリコーン樹脂系、シリコーンゴム系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系等の樹脂系コーキング材を使用できる。
前記接合面の隙間には、スペーサーを介在させることが好ましい。スペーサーとしては、充填材の充填に必要な間隔を開けるための大きさのものであればどのようなものでも良い。例えば平均粒子径が1〜20mm程度の石を使用できる。スペーサーを介在させない場合は、石材の接合面に充填材の充填に必要な間隔を開けるために必要な凹凸を形成しても良い。
本発明の石組み構造体は、壁や塀のように垂直方向に石材を配置する建造物に好適に使用できるが、他にも屋根のように傾斜があっても良いし、フローリングなど水平に石材を配置する建造物にも適用できる。
また、石材としてはとくに限定されない。例えば、御影石、大理石、大谷石、石灰岩、琉球石灰岩等を使用することができる。
(実施例1)
以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
図1は本発明の一実施例の石組み構造体20の断面図である。石材は御影石を用いた。厚み100mmの石材1,2を接合するに際して、下の石材1には高さ24mm、直径24mmの凸部3を形成し、この凸部3の中央部に直径15mm、深さ55mmの孔10を開けた。この孔10の中に直径10mm、長さ100mmのステンレス製ピン5を埋め込んだ。周囲には防水性充填材6として、コニシ株式会社製商品名“ボンドEK270”を充填した。
上の石材2には深さ24mm、直径44mmの凹部4を形成し、さらに凹部4の中央部に直径15mm、深さ55mmの孔11を開けた。
次に、下の石材1の凸部3の周囲に直径10mmの石の粒子からなるスペーサー8を接着剤で仮止めし、前記防水性充填材4を塗布し、上の石材2を載せて保持した。すなわち、前記凹部4に凸部3がはめ込まれ、接合面に垂直方向にステンレス製ピン5が埋め込まれ、前記接合面の隙間に、防水性充填材6充填された。最後に隙間の部分にコーキング材7として、コニシ株式会社製商品名“シリコンコーク”を充填した。
以上により、耐震構造の石組み構造体20を作製できた。
(実施例2)
図2は、実施例1の石組構造体20を用いた沖縄地方の墓(納骨堂)の正面図であり、図3は同I−I線断面図である。材料は御影石を用いた。墓全体の大きさは、高さが約2510mm、幅約2500mm、奥行き約2510mmである。奥の壁石の厚さは100mm、屋根部分の石材プレートの厚さは150mmであった。
図2,3において、石材1と2との接合面は実施例1と同様の石組構造体20とした。すなわち、図面に向かって右側の裏面壁面の土台と壁面1との接合面、壁面1,2同士の接合面、壁面2と屋根石材との接合面、図面に向かって左側の表面壁面の土台と壁面との接合面、壁面同士の2箇所の接合面を石組構造体20で構成した。これにより、耐震構造の石組み構造体からなる墓を作製できた。
なお、屋根の部分も石組構造体20で構成したが、これは必ずしも必要ではなく、特開平6−330559号公報で提案した段差構造であっても良い。
以上の実施例は墓建築物について説明したが、本発明は一般の建造物にも使用できる。
本発明の石組み構造体は、石造建造物の壁、屋根、フローリング、天井、塀、仕切り、テーブル、暖炉、洗面台などのインテリア物品、モニュメントの石組み、墓石等の様々なものに適用できる。また天然石を用いた場合は本発明の構造を採用することにより、美観、見栄え、感触など高級感を出すことができる。
本発明の一実施例における石組み構造体の断面図である。 本発明の一実施例における墓の正面図である。 同、図2のI−I線断面図である。
符号の説明
1,2 石材
3 凸部
4 凹部
5 金属製ピン
6,9 防水性充填材
7 コーキング材
8 スペーサー

10,11 孔
20 石組み構造体

Claims (6)

  1. 石材同士又は石材と他の物体を接合した石組み構造体であって、
    前記石材同士又は石材と他の物体とを凹凸面により互いにはめ込み、
    前記凹凸面のいずれかの個所であって、かつ接合面に実質的に垂直方向に孔を設けてこの中に金属ピンを埋め込み、
    前記接合面の隙間に防水性充填材を充填したことを特徴とする石組み構造体。
  2. 前記孔と金属ピンとの隙間にも充填材を充填した請求項1に記載の石組み構造体。
  3. 前記凹凸面が水平線よりも高い位置に存在する請求項1に記載の石組み構造体。
  4. 前記接合面の隙間に充填した防水性充填材の外側に、さらにコーキング材を充填した請求項1に記載の石組み構造体。
  5. 前記接合面の隙間に、スペーサーを介在させた請求項1〜4のいずれかに記載の石組み構造体。
  6. 前記石組み構造体が、石造建造物の壁、屋根、フローリング、天井、塀、仕切り、インテリア物品、モニュメントの石組み、及び墓石から選ばれる少なくとも一つである請求項1〜4のいずれかに記載の石組み構造体。


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