JP2005207061A - 足場用保護板 - Google Patents

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武仁 手塚
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    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G7/00Connections between parts of the scaffold
    • E04G7/02Connections between parts of the scaffold with separate coupling elements
    • E04G7/28Clips or connections for securing boards
    • E04G2007/285Clips or connections for securing boards specially adapted for toe boards

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Abstract

【課題】作業者や工具などの仮設足場側方からの落下防止を図ると共に、足場板の隙間からの落下もないようにする。
【解決手段】矩形の横長起立壁板1と、その横長起立壁板1の下部にヒンジ9により回動可能に添設された横長踏板8と、横長起立壁板1の長手方向両端部に端部金具2を介して装着されたU字状挟持手段3とを有する足場用保護板100である。また、足場200を構築する建枠202の柱部材205を挟持して足場用保護板100を足場200に添設するU字状挟持手段3同士の離間寸法は、横長起立壁板1の両端にボルト6とナット7とで装着される端部金具2の取付位置の変更により調節可能とした。また、一方のU字状挟持手段3と他方のU字状挟持手段3とは、異なる高さに設けるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建設工事現場などで使用される仮設の足場に添設して、作業者の転落、工具の落下・飛来などを防止し、作業者と第三者の安全を守るための足場用保護板に関する。
建設業は事故リスクの高い業種の一つであり、労働災害の発生は事故に遭遇した当人ばかりでなく、家族や事業者、社会にとっても大きな損失である。
事故の原因としては、高所作業が多いため、例えば図4に示したような仮設の足場200を構築し、その上で作業することが多くなるためである。それ故、例えば図5に示したように作業中に作業者が足場200から足を滑らせて転落したり、手に持った物品や、足場200に置いた工具210や資材などを誤って落下させ、下にいる図示しない第三者を死傷させることもある。
そのため、例えば図7に示したように、足場200に添設して使用する足場用保護板(考案者は足場用幅木と呼称)100Xが提案され、工具210や資材などの側方からの落下防止が図られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、この特許文献1に提案された足場用保護板100Xにおいては、足場板同士の隙間201からの工具や資材の落下防止は考慮されていない。すなわち、直径42.4mmの鋼管により構築され、建設工事で使用される建枠202には、労働安全衛生法施行令に定めがあり、その幅は標準の900mmと、簡易枠の600mmである。また、建枠202に載せて作業員の足場板とする床付布枠203にも同様の定めがあり、幅は240mmと500mmである。
そのため、900mm幅の建枠内寸法で幅が500mmと240mmの床付布枠203を1枚づつ用いると、足場板となる床付布枠203同士の間の隙間201は117.6mmとなり、600mm幅の建枠内寸法で幅が500mmの床付布枠203を1枚用いると、57.6mmの隙間201が建枠202との間に生じる。
このような隙間201が足場200に開口していると、イ)作業者が足を滑らせて転落する、ロ)手に持ったり、足場200に置いた工具210などを誤って落下させ、下にいる第三者を死傷させる、ことなどが避けられない。
また、図8に示したように、バネ20の弾性を利用してU字状挟持手段3Xが足場用保護板の本体部分から突出可能に設けて、足場用保護板100Yを足場200に添設する際の作業性の向上を図った考案もある(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、この特許文献2に提案された足場用保護板100Yにおいても、前記特許文献1に提案された足場用保護板100Xの場合と同様、足場200の隙間201からの工具210などの落下・飛来は考慮されていない。
また、特開2002−227402、特開2003−64867、特開2003−239530などにも足場用保護板に関する考案が提案されているが、これら何れの考案においても、前記特許文献1、2に提案された足場用保護板100X、100Yの場合と同様、足場200の隙間201からの工具210などの落下・飛来は考慮されていない。
なお、労働安全衛生法施行令に定めがあり、直径42.4mmの鋼管により構築される建枠202においては、交叉筋交い204のスパンは1800mmと1829mmの2種類が標準である。
特開平11−141116号公報 特開平9−151599号公報
したがって、仮設足場の側方からの作業者や工具などの落下が防止できるだけでなく、足場板の隙間をなくし、それにより足場板の隙間からも工具などの落下がないようにする必要があり、それが解決すべき課題となっていた。
本発明は上記従来技術の課題を解決するため、安全性を高めるために仮設の足場に添設する足場用保護板において、仮設の足場を構成する柱部材を挟持可能なU字状挟持手段が長手方向の両端部に設けられた横長起立壁板と、その横長起立壁板の下部に添設された横長踏板とを備えたことを主要な特徴とする。
本発明によれば、横長起立壁板により側方への転落・落下を防止することができ、横長踏板により足場の隙間が封止され、隙間からの転落・落下も防止することができる。
U字状挟持手段が長手方向の両端部に設けられた横長起立壁板と、横長起立壁板の下部に回動可能に添設された横長踏板とからなり、且つ、一方のU字状挟持手段と他方のU字状挟持手段とは異なる高さに、また、U字状挟持手段同士の間隔が変更可能にU字状挟持手段が横長起立壁板の端部に設けられた足場用保護板。
本発明の第1の実施例を、主に図1〜図3に基づいて説明する。なお、理解を容易にするため、これらの図においても前記図面において説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
本発明の足場用保護板100においては、鋼、アルミニウム、プラスチック、木材などの適宜の素材により矩形に形成された横長起立壁板1の長手方向の両端部に、上下方向の寸法が横長起立壁板1のそれと同じに設けられた端部金具2が着脱可能に装着され、その端部金具2の端面に溶接・螺子止めなどの適宜の手段により固定されたU字状挟持手段3を介して、足場200に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
すなわち、端部金具2は水平断面がコ字状に形成され、その内側の凹み部2Aに横長起立壁板1の長手方向の端部が挿入され、横長起立壁板1の端部側に横穿されたボルト穴4と、端部金具2に横穿されたボルト穴5とを一致させ、そのボルト穴にボルト6を挿し通し、突出したボルト先端の図示しない螺子にナット7を捩じ込んで横長起立壁板1と端部金具2とが連結されて一体化されている。
また、端部金具2の端面に固定されたU字状挟持手段3は、板厚が1mm程度の弾性を備えた鋼板などからなり、素材の弾性を利用してU字状の挟持部3Aを押し拡げ、そこに足場200を構築する建枠202の丸鋼管からなる柱部材205を押入することで、U字状挟持手段3により柱部材205を挟持して足場用保護板100を足場200に添設したり、柱部材205を挟持部3Aから抜き出すことで足場用保護板100を足場200から取り外すことができるようになっている。なお、一方のU字状挟持手段3は端部金具2の端面の下部側に、他方のU字状挟持手段3は端部金具2の端面の上部側に片寄せて取り付けられている。
図3に示したように、横長起立壁板1の長手方向両端部それぞれに2個づつ設けられたボルト穴4は、上下に離間して横穿されている。一方、端部金具2のボルト穴5は、横長起立壁板1のボルト穴4の上下離間寸法と同じ寸法だけ上下に離間し、且つ、U字状挟持手段3が固定されている端部金具2の端面から異なる2部位、例えば29mm離間して設けられ、交叉筋交い204の29mm違いの2種類のスパンに適応可能となっている。
なお、本発明においては、必要に応じてU字状挟持手段3が固定された端部金具2の端面から近い部位に横穿されたボルト穴5には符号Aを付し、U字状挟持手段3が固定された端部金具2の端面から遠い部位に横穿されたボルト穴5には符号Bを付して説明する。
したがって、横長起立壁板1のボルト穴4に端部金具2のボルト穴5Aを一致させてボルト6とナット7とで横長起立壁板1と端部金具2とを連結・一体化すると、U字状挟持手段3同士の離間寸法は小さく、横長起立壁板1のボルト穴4に端部金具2のボルト穴5Bを一致させてボルト6とナット7とで横長起立壁板1と端部金具2とを連結・一体化すると、U字状挟持手段3同士の離間寸法は大きく、横長起立壁板1の一端においては横長起立壁板1のボルト穴4に端部金具2のボルト穴5Aを一致させ、横長起立壁板1の他端においては横長起立壁板1のボルト穴4に端部金具2のボルト穴5Bを一致させてボルト6とナット7とで横長起立壁板1と端部金具2とを連結・一体化すると、U字状挟持手段3同士の離間寸法は中間となる(U字状挟持手段3同士の離間寸法が最小と中間となったときに、交叉筋交い204の29mm違いの2種類のスパンに対応可能としても良いし、前記離間寸法が最小と中間となったとき、あるいは最小と最大になったときに、交叉筋交い204の29mm違いの2種類のスパンに対応可能としても良い。)。
また、図示したように、横長起立壁板1の下部には矩形の横長踏板8が複数のヒンジ9により回動可能に添設されている。横長踏板8はU字状挟持手段3同士の離間寸法が最小となるように端部金具2が横長起立壁板1の両端部に取り付けられたときにも、端部金具2と干渉しない最大の長さに形成されている。また、横長踏板8の幅は、足場200に生じる最大117.6mmの間隙201を塞ぐことが可能に、117.6mmよりは広幅、例えば120mmに形成されている。
したがって、本発明の足場用保護板100を建枠202に添着すると、足場200の足元に横長起立壁板1が配設されるので、側方への作業者の転落、工具210や資材などの落下を防止することができる。また、横長踏板8により足場200の隙間201が塞がれるので、隙間201からの工具210や資材の落下も防止することができる。
さらに、足場用保護板100は横長起立壁板1と横長踏板8とがヒンジ9により一体化されているので、搬送時には1枚板としての荷作りが可能である。また、横長起立壁板1の両端のU字状挟持手段3は異なる高さに設けられているので、建枠202を挟んで足場用保護板100を連続して設置するときにも、隣接する足場用保護板100のU字状挟持手段3同士が干渉し合うことはなく、足場用保護板100の着脱が容易に行える。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
例えば、横長起立壁板1の一端にはボルト穴5A、5Bを備えた端部金具2を、ボルト6とナット7とで着脱可能に取り付け、横長起立壁板1の他端にはU字状挟持手段3を直接または端部金具2を介して分離不能に取り付けるように構成することも可能である。
また、図1〜図3に示した構造の端部金具2を介さず、特許文献2に提案されたバネ20の弾性力を利用してU字状挟持手段3同士の離間寸法の調整が可能に、横長起立壁板1の端部に取り付けるように構成することも可能である。
また、足場用保護板100を構成する横長起立壁板1と横長踏板8とは、ヒンジ9により回動可能に連結するのではなく、回動不能な一体のものとして作製することも可能である。例えば、鋼やアルミニウムにより作製する場合は、平板状の部材を断面L字状に折り曲げ加工して作製しても良いし、プラスチックにより作製する場合は、射出成型などにより断面L字状に作製することができる。
なお、横長起立壁板1と横長踏板8をこのように断面L字状に一体的に作製するときには、横長踏板8は接続金具2と干渉しない状態に作製されれば良い。その場合、横長踏板8の幅は120mmより大きく、例えば横長起立壁板1と同じ200mmの幅に作製すると、図6に例示した構造の搬送治具50を用意すれば、その搬送治具50に足場用保護板100を伏せた状態で積載すると安定するので、多数積み重ねても組立場所や工事現場への搬送が容易になる。また、組立作業時などのヒンジ9破損の問題が解消される。
仮設足場に添設されて使用状態にある本発明の足場用保護板の説明図である。 本発明の足場用保護板を仮設足場に添設する要領を示す説明図である。 本発明の足場用保護板の説明図である。 仮設足場の説明図である。 仮設足場で発生する災害の説明図であり、(A)は作業員の転落事故、(B)は工具などの落下・飛来状況を示す説明図である。 足場用保護板搬送用治具の説明図である。 従来の足場用保護板の説明図である。 従来の他の足場用保護板の説明図であり、(A)はU字状挟持手段が突出した状況、(B)はU字状挟持手段が後退した状況を示す説明図である。
符号の説明
1 横長起立壁板
2 端部金具
2A 凹み部
3 U字状挟持手段
3A 挟持部
4 ボルト穴
5、5A、5B ボルト穴
6 ボルト
7 ナット
8 横長踏板
9 ヒンジ
20 バネ
50 搬送治具
100、100X、100Y 足場用保護板
200 (仮設の)足場
201 隙間
202 建枠
203 床付布枠
204 交叉筋交い
205 柱部材
210 工具

Claims (4)

  1. 安全性を高めるために仮設の足場に添設する足場用保護板であって、仮設の足場を構成する柱部材を挟持可能なU字状挟持手段が長手方向の両端部に設けられた横長起立壁板と、その横長起立壁板の下部に添設された横長踏板とを備えたことを特徴とする足場用保護板。
  2. 横長踏板が横長起立壁板の下部に回動可能に添設されたことを特徴とする請求項1記載の足場用保護板。
  3. 横長起立壁板の長手方向の一端に設けられたU字状挟持手段と、他端に設けられたU字状部材は異なる高さに設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の足場用保護板。
  4. U字状挟持手段同士の間隔が変更可能にU字状挟持手段が横長起立壁板の端部に設けられたことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の足場用保護板。
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