JP2005204256A - 建設機械及び建設機械の無線遠隔操縦システム - Google Patents
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Abstract
【課題】建設機械と遠隔操縦室との高低差に応じて建設機械に備えられた無線機からの電波の放射方向と遠隔操縦室に備えられた無線機による電波の受信方向とを一致させることができるアンテナ装置を搭載した建設機械を提供すること、及びこの建設機械の無線遠隔操縦システムを提供すること。
【解決手段】建設機械10に、作業状況を撮像する撮像手段11a,11bと、当該撮像手段11a,11bより出力される撮像信号を遠隔操縦室20に送信するmm波無線送信機13とを備える。mm波無線送信機13のアンテナ装置1として、水平方向に無指向性な送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、このオムニアンテナの電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高める。
【選択図】図10
【解決手段】建設機械10に、作業状況を撮像する撮像手段11a,11bと、当該撮像手段11a,11bより出力される撮像信号を遠隔操縦室20に送信するmm波無線送信機13とを備える。mm波無線送信機13のアンテナ装置1として、水平方向に無指向性な送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、このオムニアンテナの電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高める。
【選択図】図10
Description
本発明は、建設機械及び建設機械の無線遠隔操縦システムに係り、特に、遠隔操縦室から送信される操縦信号を受けて高低差のある作業現場にて無人で作業する建設機械に好適な映像信号の無線送信手段に関する。
近年、危険な作業現場における作業を安全かつ効率的なものにするため、建設機械に搭載されたカメラの撮像信号を遠隔操縦室に送信して遠隔操縦室に備えられたモニタ画面に作業現場の状況を映し出し、遠隔操縦室より作業現場の状況に応じた操縦信号を建設機械に送信して建設機械を無人で操縦する建設機械の無線遠隔操縦システムが実用化されている。この無線遠隔操縦システムは、モニタ画面に映し出された作業現場の状況に応じて建設機械を操縦するので、建設機械には鮮明な撮像信号をリアルタイムで数10m以上離れた遠隔操縦室に送信可能な無線送信機を備える必要がある。
通常、日本国内で無線従事者の免許なしに無線信号を送信できる無線装置としては、微弱無線機、小電力無線機(SS無線機)及び50GHz帯簡易無線機の3種があるが、このうち鮮明な撮像信号をリアルタイムで数10m以上送信可能な無線機は50GHz帯簡易無線機しかなく、実用化されている従来の無線遠隔操縦システムにも、この50GHz帯簡易無線機が搭載されている。
ところで、この50GHz帯簡易無線機は、波長が約6mmと短いことからmm波無線機とも呼ばれるもので、周波数が高いために高いアンテナゲインが得られる反面、アンテナの指向性が鋭いという特性を有している。即ち、この50GHz帯簡易無線機に付設されるアンテナ装置としては、通常、ホーンアンテナ又は円形パラボラアンテナが用いられるが、例えば25mmのホーンアンテナを装備した場合にはアンテナゲインが約20dBでビーム半値幅が約17度になり、30cmの円形パラボラアンテナを装備した場合には、アンテナゲインが約40dBで半値指向性(ビーム幅)が約1.5度になる。このように50GHz帯簡易無線機(以下、これを「mm波無線機」という。)は非常に鋭い指向性を有しているので、これを建設機械に固定したのでは、建設機械が作業中に旋回すると、mm波無線機の送信方向が遠隔操縦室側に備えられた受信部の受信方向からずれて、鮮明な撮像信号の受信ができなくなる。
従来より、かかる不都合を解決するため、mm波無線機を垂直軸の回りに回転するダイレクトドライブモータと建設機械の回転角度を検出する光ファイバージャイロとからなり、光ファイバージャイロにて検出された建設機械の回転角度に基づいてダイレクトドライブモータの駆動を制御し、mm波無線機の向きを常時受信部側に向ける自動回転追尾装置を建設機械に備える技術が従来より提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の技術によれば、建設機械が旋回した場合におけるmm波無線機の送信方向と受信部の受信方向との水平面内でのずれに伴う撮像信号の受信不良という不都合は解消できるが、mm波無線機を水平軸の回りに回転する手段を備えていないので、高低差を有する作業現場で作業する建設機械の作業位置や姿勢(車体の傾き)が変わった場合におけるmm波無線機の送信方向と受信部の受信方向との垂直方向のずれに伴う撮像信号の受信不良という不都合については解消することができない。また、自動追尾装置は駆動装置及びその制御装置を必要とするので高価であるばかりでなく、機械的な故障や摩耗を避けられないために設備のメンテナンスが必要になって、建設機械のランニングコストも高価になる。特に、mm波無線機を2軸方向に駆動可能な自動追尾装置を備えた場合には、かかるコスト上の問題が顕著になる。さらに、自動追尾装置を備えると、作業ごとに制御装置の設定操作が必要となるので、建設機械の立ち上げに長時間を要するという不都合もある。
本願出願人は、先に、かかる不都合を解消するため、mm波無線機に付設されるアンテナ装置として、図14に示すように、スロット101aが開口されたアンテナ本体101と、当該アンテナ本体101に接続された導波管102と、当該導波管102のフランジ部102aに固定され、前記アンテナ本体101の外周を覆う筒状のレドーム103とを備え、図15に示すように、水平方向に関して無指向性を有するスロットアンテナ(オムニアンテナ)であって、ビーム幅Wを垂直方向に拡大するための工夫が施されたアンテナ装置を備えた建設機械を提案した(例えば、特許文献2参照。)。
この建設機械を用いれば、mm波無線機に付設されるアンテナ装置として、水平方向に無指向性を有しかつ垂直方向にビーム幅を拡大したスロットアンテナを用いたので、水平方向及び垂直方向の広範囲にわたって電波を放射することができ、mm波無線機の受信方向と受信部の受信方向との水平面内でのずれ及び垂直方向のずれに伴う撮像信号の受信不良を同時に改善することができる。よって、建設機械に自動追尾装置を備える必要がないので建設機械の無線遠隔操縦システムを安価に構築でき、また建設機械のメンテナンスを容易化することができるので無線遠隔操縦システムの長期の運用が可能になり、さらには建設機械の立ち上げ時間も短縮化することができる。
特開平8−331660号公報
特開2000−232318
しかしながら、特許文献2に開示の技術は、オムニアンテナから電波を水平方向に放射するので、遠隔操縦室との間に高低差がある作業現場にて建設機械を稼働する場合、建設機械に備えられたオムニアンテナからの電波の放射方向と受信部の受信方向とを一致させることが困難で、200m〜300m程度の通信距離しか得ることができないという問題がある。また、砂防ダム工事現場のように遠隔操縦室側の受信部との間の高低差が異なる複数の工区に複数の建設機械を配置し、これら複数の建設機械を同時に稼働する場合、各工区に配置された建設機械より送信される撮像信号に混信を生じやすいという問題もある。
本発明は、かかる従来技術の不備を解決するためになされたものであり、その目的は、建設機械と遠隔操縦室との高低差に応じて建設機械に備えられた無線機からの電波の放射方向と遠隔操縦室に備えられた無線機による電波の受信方向とを一致させることができ、通信距離の延長と混信の抑制とを図ることができるアンテナ装置を搭載した建設機械及びこの建設機械の無線遠隔操縦システムを提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、建設機械に関しては、作業状況を撮像する撮像手段と当該撮像手段より出力される撮像信号を遠隔操縦室に送信するmm波無線送信機とを備え、前記遠隔操縦室より無線送信される操縦信号に基づいて遠隔操縦される建設機械において、前記mm波無線送信機のアンテナ装置として、水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めるという構成にした。
このように、mm波無線送信機のアンテナ装置として水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設けると、何ら特別な駆動機構を設けることなくアンテナ装置より放射される電波の放射方向を放射方向変更手段の形状に応じた方向に変更することができるので、安価にして電波の放射方向が用途に応じて所望の方向に調整された遠隔操縦用の建設機械を得ることができ、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めることができる。また、アンテナ装置に自動追従装置を設ける必要がないことから、建設機械の低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械において、前記放射方向変更手段を前記オムニアンテナに対して着脱自在に設けるという構成にした。
このように、放射方向変更手段をオムニアンテナに対して着脱自在に設けると、用途に応じて適宜の放射方向変更手段を適宜着脱することができるので、1台のアンテナ装置を各種の用途に使用することができ、アンテナ装置ひいてはこれを備えた建設機械の汎用性を高めることができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械において、前記オムニアンテナは、スロットが開口されたアンテナ本体と、当該アンテナ本体の外周を覆う筒状のレドームとを備え、前記放射方向変更手段は、比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成され、かつ、前記アンテナ本体の外周に配置されて、前記スロットより水平方向に放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する電波レンズであるという構成にした。
このように、オムニアンテナをスロットが開口されたアンテナ本体と当該アンテナ本体の外周を覆う筒状のレドームとを備えるという構成にし、放射方向変更手段を比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成され、かつ、前記アンテナ本体の外周に配置されて、前記スロットより水平方向に放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する電波レンズをもって構成にすると、何ら特別な駆動機構を設けることなくオムニアンテナより放射される電波の放射方向を放射方向変更手段の形状に応じた方向に変更することができるので、安価にして電波の放射方向が用途に応じて所望の方向に調整された遠隔操縦用の建設機械を得ることができ、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めることができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械において、前記レドームを比誘電率が1より大きい誘電体をもって有蓋の筒状に形成し、当該レドームを前記電波レンズとして兼用するという構成にした。
このように、アンテナ本体の外周に配置される筒状のレドームを電波レンズとして兼用すると、レドームと電波レンズとを別個に備える必要がないので、部品点数の増加を防止することができ、電波の放射方向を用途に応じて所望の方向に調整可能なアンテナ装置ひいてはこれを備えた建設機械を安価に実施することができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械において、前記レドームの内周又は外周に、比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成された前記レドームとは独立の別体の電波レンズを装着するという構成にした。
このように、レドームの内周又は外周にレドームとは独立の別体に形成された筒状の電波レンズを装着すると、従来より標準品として装備されているレドームをそのまま使用することができるので、部品の無駄が発生せず、電波の放射方向を用途に応じて所望の方向に調整可能なアンテナ装置ひいてはこれを備えた建設機械を安価に実施することができる。また、レドームの内周に電波レンズを装着した場合には、レドームによって電波レンズの破損を防止できるので、アンテナ装置ひいてはこれを備えた建設機械の耐久性を高めることができる。
一方、本発明は、前記の課題を解決するため、建設機械の無線遠隔操縦システムに関しては、作業状況を撮像する撮像手段と当該撮像手段より出力される撮像信号を遠隔操縦室に送信するmm波無線送信機とを備え、前記遠隔操縦室より無線送信される操縦信号に基づいて遠隔操縦される少なくとも1台の建設機械と、前記撮像信号の受信部と前記操縦信号の送信部とを備えた遠隔操縦室とから構築され、前記遠隔操縦室に備えられたモニタ画面に前記建設機械より送信された撮像信号を映し出し、前記送信部より前記映像信号に応じた操縦信号を前記建設機械に無線送信して前記建設機械を遠隔操縦する建設機械の無線遠隔操縦システムにおいて、前記mm波無線送信機のアンテナ装置として、水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めるという構成にした。
このように、mm波無線送信機のアンテナ装置として水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設けると、建設機械の稼働位置と撮像信号を受信する遠隔操縦室側の受信部との高低差などに応じて適宜の放射方向変更手段を備えた建設機械を適所に配置することにより、アンテナ装置より放射される電波の放射方向を受信部の受信方向に合致させることができるので、撮像信号の送信距離を延長することができ、無線遠隔操縦システムの作業能率及び作業の安全性を高めることができる。また、アンテナ装置に自動追従装置を設ける必要がないので、建設機械ひいては無線遠隔操縦システムの低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械の無線遠隔操縦システムにおいて、複数の工区にそれぞれ1以上の建設機械又は1以上の建設機械群を配置し、前記複数の工区のそれぞれに配置された1以上の建設機械又は1以上の建設機械群ごとに前記アンテナ装置より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定するという構成にした。
このように、複数の工区のそれぞれに配置された1以上の建設機械又は1以上の建設機械群ごとにアンテナ装置より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定すると、例えば高低差を有する複数の工区に1以上の建設機械又は1以上の建設機械群を配置する場合において、上部の工区に配置された建設機械のアンテナ装置より放射される電波の放射方向に対して下部の工区に配置された建設機械のアンテナ装置より放射される電波の放射方向を相対的に下向きに設定することによって、各工区から送信される撮像信号の混信を防止することができるので、複数の工区に配置された複数の建設機械を同時に稼働することが可能になり、無線遠隔操縦システムの作業能率を高めることができる。
また、本発明は、前記構成の建設機械の無線遠隔操縦システムにおいて、1の工区に複数の建設機械又は複数の建設機械群を配置し、前記複数の建設機械又は複数の建設機械群のそれぞれごとに前記アンテナ装置より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定するという構成にした。
このように、1の工区に配置された複数の建設機械又は建設機械群より放射される電波の放射方向を各建設機械又は建設機械群ごとに異なる方向に設定すると、各建設機械又は建設機械群から送信される撮像信号の混信を防止することができるので、広い工区に配置された多数の建設機械を同時に稼働することが可能になり、無線遠隔操縦システムの作業能率を高めることができる。
本発明の建設機械は、mm波無線送信機のアンテナ装置として水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設けたので、何ら特別な駆動機構を設けることなくアンテナ装置より放射される電波の放射方向を放射方向変更手段の形状に応じた方向に変更することができる。よって、安価にして電波の放射方向が用途に応じて所望の方向に調整された遠隔操縦用の建設機械を得ることができ、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めることができると共に、アンテナ装置に自動追従装置を設ける必要がないので、建設機械ひいては無線遠隔操縦システムの低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
本発明の建設機械の無線遠隔操縦システムは、mm波無線送信機のアンテナ装置として水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設けたので、建設機械の稼働位置と撮像信号を受信する遠隔操縦室側の受信部との高低差などに応じて適宜の放射方向変更手段を備えた建設機械を適所に配置することにより、アンテナ装置より放射される電波の放射方向を受信部の受信方向に合致させることができて、撮像信号の送信距離を延長することができ、無線遠隔操縦システムの作業能率及び作業の安全性を高めることができる。また、アンテナ装置に自動追従装置を設ける必要がないので、建設機械ひいては無線遠隔操縦システムの低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
本願発明の実施形態を説明するに先立ち、本願発明に適用されるアンテナ装置の構成を図1乃至図8を用いて説明する。図1は第1構成例に係るアンテナ装置の要部断面図、図2は第1構成例に係るアンテナ装置の電波放射特性を示す説明図、図3は第2構成例に係るアンテナ装置の要部断面図、図4は第2構成例に係るアンテナ装置の電波放射特性を示す説明図、図5は第3構成例に係るアンテナ装置の要部断面図、図6は第4構成例に係るアンテナ装置の要部断面図、図7は第5構成例に係るアンテナ装置の要部断面図、図8は第6構成例に係るアンテナ装置の要部断面図である。
図1、図3、図5及び図6に図示するアンテナ装置1は、スロット2aを有するアンテナ本体2と、当該アンテナ本体2に接続された導波管3と、前記アンテナ本体2の外周を覆う有蓋筒状に形成され、前記導波管3のフランジ部3aに締結されたレドーム兼用電波レンズ4と、当該レドーム兼用電波レンズ4を前記導波管3のフランジ部3aに締結するボルト5とをもって構成されており、図7及び図8に図示するアンテナ装置1は、スロット2aを有するアンテナ本体2と、当該アンテナ本体2に接続された導波管3と、当該導波管3のフランジ部3aに締結され、前記アンテナ本体2の外周を覆う有蓋筒状のレドーム6と、前記導波管3のフランジ部3aに固定され、前記レドーム6の外周に配置された無蓋筒状の電波レンズ7と、前記レドーム6及び前記電波レンズ7を前記導波管3のフランジ部3aに締結するボルト5とをもって構成されている。なお、図7及び図8の例では、電波レンズ7がレドーム6の外周に配置されているが、電波レンズ7をレドーム6の内周に配置することも勿論可能である。
前記レドーム兼用電波レンズ4及び電波レンズ7は、比誘電率が1より大きい誘電体からなり、前記スロット2aより放射される電波の放射方向を前記導波管3の軸心方向と直交する面に対して上向き又は下向きに変更するように外形が形成されている。
即ち、図1のアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4の内面が上方に至るほど直径が小さくなる円錐形に形成されており、図2に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向きになっている。また、図3のアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4の外面が下方に至るほど直径が小さくなる逆円錐形に形成されており、図4に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して下向きになっている。また、図5のアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4の外面が上方に至るほど直径が小さくなる円錐形に形成されており、図2に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向きになっている。また、図6のアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4の内面が下方に至るほど直径が小さくなる逆円錐形に形成されており、図4に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して下向きになっている。さらに、図7のアンテナ装置1は、電波レンズ7の外面が上方に至るほど直径が小さくなる円錐形に形成されており、図2に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向きになっている。また、図8のアンテナ装置1は、電波レンズ7の外面が下方に至るほど直径が小さくなる逆円錐形に形成されており、図4に示すように、スロット2aより放射される電波の放射特性が、導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して下向きになっている。
なお、前記レドーム兼用電波レンズ4及び前記電波レンズ7は、比誘電率が1より大きく、かつmm波の損失が小さいことから、例えば4フッ化エチレン樹脂などのフッ素樹脂を用いて形成される。また、アンテナ装置1に関するその他の構成については、特許文献2に記載の技術を応用することができる。
このように、前記各構成例に係るアンテナ装置1は、アンテナ本体2の外周に、比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成され、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向き又は下向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたので、何ら特別な駆動機構を設けることなくアンテナ装置1より放射される電波の放射方向をレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7の形状に応じた方向に変更することができ、安価にして電波の放射方向が用途に応じて所望の方向に調整されたアンテナ装置を得ることができる。
また、図1、図3、図5及び図6に図示するアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4を用いるので、レドームと電波レンズとを別個に備える必要がなく、部品点数の増加を防止することができて、電波の放射方向を用途に応じて所望の方向に調整可能なアンテナ装置を安価に実施することができる。
また、図7及び図8に図示するアンテナ装置1は、レドーム6と電波レンズ7とを独立の別体に形成したので、従来より標準品として装備されているレドーム6をそのまま使用することができ、部品の無駄を防止できて、電波の放射方向を用途に応じて所望の方向に調整可能なアンテナ装置を安価に実施することができる。また、レドーム6の内周に電波レンズ7を装着した場合には、レドーム6によって電波レンズ7の破損を防止できるので、アンテナ装置1の耐久性を高めることができる。
さらに、前記各構成例に係るアンテナ装置1は、レドーム兼用電波レンズ4又はレドーム6と電波レンズ7とをボルト5にて導波管3のフランジ部3aに締結するので、フランジ部3aに対するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7の着脱を容易に行うことができ、1台のアンテナ装置を各種の用途に使用することができて、アンテナ装置の汎用性を高めることができる。
次に、前記アンテナ装置1を撮像信号の送信アンテナとして備えた建設機械の実施形態を、図9及び図10に基づいて説明する。図9は実施形態に係る建設機械の構成とこれを遠隔操縦する遠隔操縦室の構成とを示す斜視図、図10は実施形態に係る建設機械とこれを遠隔操縦する遠隔操縦室に備えられる無線送受信系の構成図である。
図9及び図10に示すように、本実施形態においては、建設機械として油圧ショベル10が用いられており、当該油圧ショベル10には、当該油圧ショベル10の作業状況を撮像する複数台のカメラ11a,11bと、カメラ11a,11bの撮像信号をインターフェース12及びアンテナ装置1を介して遠隔操縦室20に送信するmm波無線機としての50GHz簡易無線機13と、遠隔操縦室20からの操縦信号を受信する特定小電力無線機14と、当該特定小電力無線機14にて受信された操縦信号に基づいて油圧ショベル10の各部を制御する車体コントローラ15とが備えられている。前記複数台のカメラ11a,11bは、図10に示すように、固定雲台16a及び電動雲台16bに個別に搭載されており、電動雲台16bに取り付けられたカメラ11bについては油圧ショベル10の車体に対するカメラの姿勢を変更できるようになっている。また、インターフェース12には、映像合成切替器12aと無線機インターフェース12bと雲台・ズーム制御器12cとが備えられており、前記無線機インターフェース12bに前記アンテナ装置1が接続されている。その他、図9の符号17は油圧ショベル10の上部旋回体、符号18は上部旋回体16に設けられる運転室、符号19は上部旋回体16に設けられたフロント機構を示している。前記アンテナ装置1としては、図1、図3、図5〜図8に例示したレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を備えたものが用いられる。
一方、遠隔操縦室20には、図9及び図10に示すように、50GHz簡易無線機13からの撮像信号を受信する50GHz簡易無線機21と、当該50GHz簡易無線機21に備えられたパラボラアンテナ21aと、50GHz簡易無線機21にて受信された撮像信号をインターフェース22を介して映し出す第1モニタ23と、パラボラアンテナ21aと同軸に設置され、油圧ショベル10におけるアンテナ装置1の設定位置を撮影するカメラ24と、カメラ24を取り付ける電動雲台25と、パラボラアンテナ21a及びカメラ24並びに電動雲台25の操作盤26と、カメラ24の撮像信号を映し出す第2モニタ27と、油圧ショベル10に搭載されたカメラ11a,11b及び電動雲台16bの操作盤28と、油圧ショベル10に操縦信号を送信する特定小電力無線機29と、当該特定小電力無線機29の操作機29aとが備えられている。前記インターフェース22には、映像分解分配器22aと無線機インターフェース22bとディジタルインターフェース22cとが備えられており、前記無線機インターフェース22bに前記パラボラアンテナ21aが接続されている。前記遠隔操縦室20としては、例えば、ワンボックスカー、小型バス、ブレハブ小屋等を利用することができる。
油圧ショベル10の遠隔操縦は、油圧ショベル10に搭載された50GHz簡易無線機13から送信されたカメラ11a、11bの撮像信号を遠隔操縦室20に備えられた50GHz簡易無線機21で受信し、第1モニタ23に映し出されたカメラ11a、11bの撮像信号及び第2モニタ27に映し出されたカメラ24の撮像信号の双方を見ながらオペレータが遠隔操縦室20に備えられた特定小電力無線機29の操作機29aを操作し、油圧ショベル10に搭載された特定小電力無線機14に所要の操縦信号を送信することにより行われる。
即ち、油圧ショベル10に搭載された50GHz簡易無線機13から送信されたカメラ11a、11bの撮像信号は、インターフェース12,アンテナ装置1及びパラボラアンテナ21aを介して、遠隔操縦室20に備えられた50GHz簡易無線機21に受信される。50GHz簡易無線機21にて受信されたカメラ11a、11bの撮像信号は遠隔操縦室20の内部に導かれ、インターフェース22を介して第1モニタ23に映し出される。油圧ショベル10の映像合成切替器12aでは、カメラ11a,11bにて撮像された2画面を合成することも、また特定の1画面を選択することもできるが、その選択は遠隔操縦室20の操作盤28からの操作信号によって行われる。
また、カメラ11a,11bや電動雲台16bを操作する場合は、操作盤28から出力される操作信号がインターフェース22を介して50GHz簡易無線機21から撮像信号の周波数とは別の周波数で送信され、50GHz簡易無線機13に受信される。受信された操作信号はインターフェース12の雲台・ズーム制御器12cを介してカメラ11a,11b又は電動雲台16bに入力され、カメラ11a,11bのズーム又は電動雲台16bの姿勢制御が行われる。
さらに、50GHz簡易無線機21には高利得のパラボラアンテナ21aが備えられ、当該パラボラアンテナ21aの向きは、電動雲台25の姿勢を操作盤26からの操作信号にて変更することにより制御され、常時、油圧ショベル10に備えられた50GHz無線機13の方向に向けられる。即ち、電動雲台25の上にはカメラ24が50GHz簡易無線機21の方向と同軸に設置され、カメラ24の撮像画像を第2モニタ27に映し出しているので、オペレータは操作盤26を操作し、第2モニタ27の画面中央に50GHz簡易無線機13のアンテナ装置1が映し出されるように電動雲台25ひいてはパラボラアンテナ21aの姿勢を制御することにより、常時パラボラアンテナ21aの向きを油圧ショベル10に備えられたアンテナ装置1の方向に向けることができる。したがって、本実施形態の油圧ショベル10は、50GHz簡易無線機13について追尾雲台等の特別な方向制御装置を備える必要が無く、安価に実施することができる。
また、油圧ショベル10の操縦は、遠隔操縦室20に設置された操作機29aを操作することによって行われ、この操作信号は遠隔操縦室20に設置された特定小電力無線機29から油圧ショベル10に設置された特定小電力無線機14に送信される。特定小電力無線機14に受信された操作信号は車体コントローラ15に入カされ、電磁弁を駆動する。これによって、油圧ショベル10の所要のパイロット圧が制御され、油圧ショベル10の操縦が行われる。
本例の油圧ショベル10は、mm波無線送信機13のアンテナ装置1として、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向き又は下向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたものを備えたので、油圧ショベル10の稼働位置と撮像信号を受信するパラボラアンテナ21aの設置位置との高低差などに応じて適宜のレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を備えた油圧ショベル10を適所に配置することにより、アンテナ装置1より放射される電波の放射方向をパラボラアンテナ21aの受信方向に合致させることができる。よって、アンテナ装置に自動追従装置を設ける必要がなく、建設機械の低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
次に、前記のように構成された油圧ショベル10と遠隔操縦室20とを利用した建設機械の無線遠隔操縦システムについて説明する。
図11は実施形態に係る無線遠隔操縦システムの第1例を示す図であって、土石流が発生した谷底に配置された油圧ショベル10を、高所に配置された遠隔操縦室20からの操縦信号により遠隔操縦する場合を示している。この場合、油圧ショベル10のmm波無線送信機13には、図2に示すように、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたアンテナ装置1が備えられる。
図12は実施形態に係る無線遠隔操縦システムの第2例を示す図であって、崖の崩落が発生した山道に配置された油圧ショベル10を、低所に配置された遠隔操縦室20からの操縦信号により遠隔操縦する場合を示している。この場合、油圧ショベル10のmm波無線送信機13には、図4に示すように、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して下向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたアンテナ装置1が備えられる。
このように、第1実施形態及び第2実施形態に係る無線遠隔操縦システムは、油圧ショベル10とこれを遠隔操縦する遠隔操縦室20との高低差に応じて、適宜のレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を油圧ショベル10側のmm波無線送信機13のアンテナ装置1に備えたので、アンテナ装置1より放射される電波の放射方向を遠隔操縦室20側のパラボラアンテナ21aの受信方向に合致させることができ、撮像信号の送信距離を延長することができて、無線遠隔操縦システムの作業能率及び作業の安全性を高めることができる。また、アンテナ装置1に自動追従装置を設ける必要がないので、油圧ショベル10ひいては無線遠隔操縦システムの低コスト化、メンテナンスの容易化及び立ち上げ時間の短縮化を図ることができる。
図13は実施形態に係る無線遠隔操縦システムの第3例を示す図であって、高低差を有する第1工区30及び第2工区40にそれぞれ複数台の建設機械31〜36と41〜46が配置され、第1工区30で稼働する建設機械31〜36を第1遠隔操縦室37からの操縦信号により遠隔操縦し、第2工区40で稼働する建設機械41〜46を第2遠隔操縦室47からの操縦信号により遠隔操縦する場合を示している。なお、図中の符号38,48は、遠隔操縦室37,47側の50GHz簡易無線機21及び特定小電力無線機29(図9、図10参照)が設置される高所やぐらである。この場合、高所である第1工区30で稼働する建設機械31〜36のmm波無線送信機13(図9、図10参照)には、図2に示すように、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して上向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたアンテナ装置1が備えられ、低所である第2工区40で稼働する建設機械41〜46のmm波無線送信機13には、図4に示すように、アンテナ本体2より放射される電波の放射方向を導波管3の軸心Y−Yと直交する面X−Xに対して下向きに変更するレドーム兼用電波レンズ4又は電波レンズ7を設けたアンテナ装置1が備えられる。なお、mm波無線送信機13は全ての建設機械31〜36,41〜46に装備する必要はなく、各工区について少なくとも1台の建設機械に装備すれば足りる。
このように、第3実施形態に係る無線遠隔操縦システムは、高所である第1工区30で稼働する建設機械31〜36のmm波無線送信機13からは撮像信号を上向きに送信するようにし、また、低所である第2工区40で稼働する建設機械41〜46のmm波無線送信機13からは撮像信号を下向きに送信するようにしたので、各工区30,40に配置された建設機械から送信される撮像信号の混信を防止することができ、各工区30,40に配置された複数の建設機械の同時稼働が可能になって、無線遠隔操縦システムの作業能率を高めることができる。
なお、高低差のない1の工区内で多数の建設機械を稼働する場合において、複数の建設機械又は複数の建設機械群のそれぞれごとにアンテナ装置1より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定するという無線遠隔操縦システムにすることもできる。この場合にも、各建設機械又は建設機械群から送信される撮像信号の混信を防止することができるので、広い工区に配置された多数の建設機械を同時に稼働することが可能になり、無線遠隔操縦システムの作業能率を高めることができる。
1 アンテナ装置
2a スロット
2 アンテナ本体
3 導波管
4 レドーム兼用電波レンズ(放射方向変更手段)
6 レドーム
7 電波レンズ(放射方向変更手段)
10 油圧ショベル(建設機械)
11a,11b カメラ(撮像手段)
13 mm波無線機(50GHz簡易無線機)
14 特定小電力無線機
20,37,47 遠隔操縦室
21 mm波無線機(50GHz簡易無線機)
21a パラボラアンテナ
23,27 モニタ
24 カメラ
26,28 操作盤
29 特定小電力無線機
29a 操作機
30,40 工区
31〜36,41〜46 建設機械
2a スロット
2 アンテナ本体
3 導波管
4 レドーム兼用電波レンズ(放射方向変更手段)
6 レドーム
7 電波レンズ(放射方向変更手段)
10 油圧ショベル(建設機械)
11a,11b カメラ(撮像手段)
13 mm波無線機(50GHz簡易無線機)
14 特定小電力無線機
20,37,47 遠隔操縦室
21 mm波無線機(50GHz簡易無線機)
21a パラボラアンテナ
23,27 モニタ
24 カメラ
26,28 操作盤
29 特定小電力無線機
29a 操作機
30,40 工区
31〜36,41〜46 建設機械
Claims (8)
- 作業状況を撮像する撮像手段と当該撮像手段より出力される撮像信号を遠隔操縦室に送信するmm波無線送信機とを備え、前記遠隔操縦室より無線送信される操縦信号に基づいて遠隔操縦される建設機械において、
前記mm波無線送信機のアンテナ装置として、水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めたことを特徴とする建設機械。 - 前記放射方向変更手段を前記オムニアンテナに対して着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
- 前記オムニアンテナは、スロットが開口されたアンテナ本体と、当該アンテナ本体の外周を覆う筒状のレドームとを備え、前記放射方向変更手段は、比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成され、かつ、前記アンテナ本体の外周に配置されて、前記スロットより水平方向に放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する電波レンズであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建設機械。
- 前記レドームを比誘電率が1より大きい誘電体をもって有蓋の筒状に形成し、当該レドームを前記電波レンズとして兼用することを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
- 前記レドームの内周又は外周に、比誘電率が1より大きい誘電体をもって筒状に形成された前記レドームとは独立の別体の電波レンズを装着することを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
- 作業状況を撮像する撮像手段と当該撮像手段より出力される撮像信号を遠隔操縦室に送信するmm波無線送信機とを備え、前記遠隔操縦室より無線送信される操縦信号に基づいて遠隔操縦される少なくとも1台の建設機械と、前記撮像信号の受信部と前記操縦信号の送信部とを備えた遠隔操縦室とから構築され、前記遠隔操縦室に備えられたモニタ画面に前記建設機械より送信された撮像信号を映し出し、前記送信部より前記映像信号に応じた操縦信号を前記建設機械に無線送信して前記建設機械を遠隔操縦する建設機械の無線遠隔操縦システムにおいて、
前記mm波無線送信機のアンテナ装置として、水平方向に無指向性の送受信特性を有するオムニアンテナを設けると共に、当該オムニアンテナの外周に当該オムニアンテナより放射される電波の放射方向を上向き又は下向きに変更する放射方向変更手段を設け、高低差のある作業現場での遠隔操縦の作業効率を高めたことを特徴とする建設機械の無線遠隔操縦システム。 - 複数の工区にそれぞれ1以上の建設機械又は1以上の建設機械群を配置し、前記複数の工区のそれぞれに配置された1以上の建設機械又は1以上の建設機械群ごとに前記アンテナ装置より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定したことを特徴とする請求項6に記載の建設機械の無線遠隔操縦システム。
- 1の工区に複数の建設機械又は複数の建設機械群を配置し、前記複数の建設機械又は複数の建設機械群のそれぞれごとに前記アンテナ装置より放射される電波の放射方向を異なる方向に設定したことを特徴とする請求項6に記載の建設機械の無線遠隔操縦システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010995A JP2005204256A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 建設機械及び建設機械の無線遠隔操縦システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004010995A JP2005204256A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 建設機械及び建設機械の無線遠隔操縦システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005204256A true JP2005204256A (ja) | 2005-07-28 |
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ID=34823560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004010995A Pending JP2005204256A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 建設機械及び建設機械の無線遠隔操縦システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005204256A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013178269A (ja) * | 2013-05-13 | 2013-09-09 | Toshiba Corp | 磁気共鳴測定装置 |
CN107829997A (zh) * | 2016-09-16 | 2018-03-23 | 丹佛斯动力系统有限责任两合公司 | 静液压系统 |
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-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004010995A patent/JP2005204256A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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