JP2005203592A - 冷却装置及びこれを用いた投写型表示装置等の電子機器 - Google Patents

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河原  昭二
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Abstract

【課題】発熱体に発生する熱を放熱するための放熱器の放熱性能向上のため、放熱フィンの間隔を狭く構成して放熱面積を大きくした場合、放熱フィンへの冷却風に含まれるほこりやゴミ等の塵埃がその放熱フィンに付着し、冷却性能が悪化するという課題があった。
【解決手段】発熱体に発生する熱を放熱するための放熱フィンを有する放熱器と、前記放熱器に冷却風を送風する送風装置を備え、前記送風装置は電子機器の筐体に設けられた開口からの吸引外気により前記放熱器を冷却する第1の送風動作と、前記筐体に設けられた前記開口からその筐体内の空気を排気し、前記放熱器の放熱フィンに付着した塵埃を筐体の外に吹き飛ばす第2の送風動作を行うように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、筐体内部に配設された半導体やマイクロプロセッサ等の発熱電子部品を液状媒体を循環させて冷却または温度制御する冷却装置及びこれを搭載した電子機器に関するものである。そしてその電子機器としては画像を投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置やパーソナルコンピュータ、半導体レーザー装置等が掲げられる。
パーソナルコンピュータや移動体通信機器に代表される携帯型の電子機器は、マルチメディア情報を処理するためのマイクロプロセッサを装備している。この種のマイクロプロセッサは、演算速度の高速化や多機能化に伴い、動作中の発熱量が急速に増大する傾向にある。そのため、マイクロプロセッサの動作を安定的に保証するためには、その発熱量に見合う冷却性を高める必要がある。
また、半導体レーザー光源装置に代表される電子機器は、高出力化やビーム波長の安定性確保の観点から、発振源となる半導体を適当な温度に温度制御する必要がある。また、近年の小型化の要望のためにその温度制御装置の小型化と高い温度制御性能が要求されるようになってきている。
さらに、ライトバルブ上で映像信号に変調された画像を照明光で照射し、投写レンズによりスクリーン上にその画像を拡大投写する投写型表示装置に代表される表示装置においては、画像情報をより鮮明に投写するために高解像度のライトバルブからなる映像素子が用いられ、さらに投写画面の明るい高輝度化が促進されている。
そして、高輝度が求められる投写型表示装置の映像素子は原理的には入射される光量に対して有効にスクリーンに投写されない成分等の光による熱量を吸収するため、映像素子の発熱が大きく、これが輝度アップの制限となっている。
その対策として、映像素子は透過型液晶表示素子に代わって、液晶等による反射型映像素子が使用されるようになってきている。しかしながら、反射型映像素子であっても僅かの光吸収が発生するために、これを強制的に冷却する必要があり、このため反射型映像素子を精度よく位置決めする調整機構の他に、例えば、この反射型映像素子を強制冷却するための電子冷却素子と、その電子冷却素子の放熱側を冷却するヒートシンク及びそのヒートシンクを空冷する冷却ファンとが一体となった冷却装置を備えるようになってきている。
以下、電子機器や表示装置の発熱対策に関する従来の技術について説明する。
ここでは、最も一般的な反射型映像素子を用いた投写型表示装置の冷却装置を例として説明する。
まず、投写型表示装置の光学系は基本的に次の各部分から構成されている。すなわち光源ランプユニットと、その光源ランプユニットの光源からの白色光を赤(R)、緑(G)、青(B)に色分解し、これらの光を画像情報に応じて変調する反射型液晶パネル等から構成された映像素子と、その変調された光を色合成する光学ユニットと、その色合成された光をスクリーン上に拡大投写する投写レンズユニットで構成されている。
そして最近では、投写型表示装置は画像情報をより鮮明に投写するために高解像度の映像素子が用いられてきており、さらに投写画面の明るい高輝度化が促進されていることは上述したとおりである。
従来のR、G、Bの各反射型映像素子を用いた3板式投写型表示装置とその冷却装置について、図11と図12を用いてその一例を説明する。
まず、図11は従来の投写型表示装置の概略構成を示す図である。装置は一般的に画像情報を光学的に拡大投写するための光源である光源ランプユニット1と、その光源ランプユニット1の光から赤外線や紫外線を除去し、可視光のみを透過するためのフィルター2と、そのフィルター2からの可視光を集光するための照射光学ユニット3と、前記照射光学ユニット3で集光された光が反射プリズムユニット6を通過した後、これを色分解して反射型映像素子4a、4b、4cに導くとともに、この反射型映像素子4a、4b、4cで光学的に画像情報に生成された光を色合成する色分離合成プリズムユニット5と、前記色分離合成プリズムユニット5で合成された画像情報を前記反射プリズムユニット6で反射させてこれを拡大投写するための投写レンズユニット7で構成されている。
光源ランプユニット1は、一般的に発光効率が高いとされる超高圧水銀ランプ1aと、光を効率よく集光するための凹面鏡1bで構成されている。光源ランプユニット1からの光をR、G、Bに色分解及び色合成する色分離合成プリズムユニット5は、例えば白色光を波長的に選択する青反射ダイクロイックミラーと赤反射ダイクロイックミラーと、緑透過のダイクロイックミラーで構成され、各々の膜特性から白色光はR、G、Bに色分解されて各R、G、Bの反射型映像素子4a、4b、4cへ導かれるとともに、その反射型映像素子4a、4b、4cで画像情報に変調された光は再び色分離合成プリズムユニット5で合成される。反射プリズムユニット6は照射光学ユニット3からの光を透過するとともに色分離合成プリズムユニット5で色合成された光を投写レンズユニット7に導く、いわ
ゆるハーフミラー構成の一体型プリズムである。
図12は従来の一般的な反射型映像素子の冷却装置を示す概略断面図である。なお、この図12では反射型映像素子4c部分のみを示しており、反射型映像素子4aと4b部分についても同様の構成となっている。
反射型映像素子4cは平面的位置調整やフォーカス調整が可能な位置調整機構8に一方の面が接着剤等で接合固定され、そして位置調整機構8は色分離合成プリズムユニット5に僅かの空隙をもって対接あるいは接着剤等で正確に位置決め固定されている。また、反射型映像素子4cの他方の面は半導体で構成された電子冷却素子9に熱伝導としての役目も果たすホルダー10を介して接合されている。前記電子冷却素子9にはその放熱のためのヒートシンク11が接合され、さらにヒートシンク11にはこれを冷却するための冷却ファン12が接合され、この冷却ファン12とヒートシンク11とホルダー10はネジ等(図示せず)で一体的に組み立てられている。
しかしながら、上記のような従来の冷却装置では、より高輝度を目指した投写型表示装置の場合、反射型映像素子4a、4b、4cに、より多くの光が集中するため、冷却性能を向上させる必要があり、そのためにはより大きな能力を有する電子冷却素子9、ヒートシンク11、冷却ファン12が必要となり、これは装置の大型化のみならず、重量増加を招くことになる。また、この冷却装置は電子冷却素子9の吸熱量に見合った消費電力による発熱量と反射型映像素子の発熱量との合計発熱量を放熱する必要があるため、冷却ファン12が想像以上に大型化する。
一方、近年強制的に液状媒体を循環させ、この液状媒体により発熱体の熱量を奪い冷却する、いわゆる液体冷却装置が提案されている。
この液体冷却装置は、小型で大きな冷却能力を有するが、放熱器の放熱性能の向上のために、放熱フィンの間隔を狭くして放熱面積を大きくした場合、放熱フィンへの流通空気に含まれるほこりやゴミ等の塵埃がその放熱フィンに付着し、このため目詰まりにより流通空気抵抗が大きくなる等によって冷却性能が悪化することが大きな課題となっている。
このような冷却性能の悪化防止の対策として、放熱フィンにほこりやゴミ等が付着しないように、空気の吸引口にエアーフィルターを設置したりするが、これはエアーフィルターに目詰まりが生じるため、使用者にその清掃を促す必要があり、使い勝手や信頼性の観点から充分な対策とはいえないものであった。
特開平10−200837号公報
本発明は、特に、放熱器の放熱性能の向上のために、放熱フィンの間隔を狭くして放熱面積を大きくした場合に、放熱フィンにほこりやゴミ等が付着して冷却性能が悪化することを防止するようにしたもので、放熱フィンに付着するほこりやゴミ等を送風装置によって吹き飛ばし、目詰まりのしにくい冷却装置を提供するものである。
第1の本発明は、電子機器内に設けられた発熱体と、前記発熱体に発生する熱を放熱するための放熱フィンを有する放熱器と、前記放熱器に冷却風を送風する送風装置を備え、前記送風装置は電子機器の筐体に設けられた開口からの吸引外気により前記放熱器を冷却する第1の送風動作と、前記筐体に設けられた前記開口からその筐体内の空気を排気し、前記放熱器の放熱フィンに付着した塵埃を筐体の外に吹き飛ばす第2の送風動作を行うように構成したことを特徴とする冷却装置である。
第2の本発明は、前記第1の発明において、送風装置は第1の送風動作を行う第1の送風機と第2の送風動作を行う第2の送風機からなることを特徴とする冷却装置である。
第3の本発明は、前記第1の発明において、送風装置は1つの送風機からなり、その送風機の送風羽根の回転切り換えにより第1の送風動作と第2の送風動作を行うように構成したことを特徴とする冷却装置である。
第4の発明は、前記第3の発明において、第2の送風動作時の送風量は第1の送風動作時の送風量よりも大きいことを特徴とする冷却装置である。
第5の発明は、前記第1から第4のいずれかの発明において、放熱器は前記発熱体の熱を吸収する循環液状媒体の熱を放熱する放熱器であることを特徴とする冷却装置である。
第6の発明は、前記第1から第5のいずれかの発明の冷却装置における発熱体は反射型映像素子であることを特徴とする投写型表示装置である。
第7の発明は、前記第1から第5のいずれかの発明の冷却装置における発熱体はCPU等の半導体部品であることを特徴とする電子機器である。
第8の発明は、前記第1から第5のいずれかの発明の冷却装置と、電源スイッチと、画像投写スイッチと、ランプを備え、発熱体は前記ランプからの光を画像情報として変調する反射型映像素子であり、前記電源スイッチのON時から画像投写スイッチのON時までの期間と画像投写スイッチのOFF時から電源スイッチのOFF時までの期間の少なくとも1つの期間は、前記送風装置は第2の送風動作を行い、画像投写スイッチのON状態では前記送風装置は第1の送風動作を行うことを特徴とする投写型表示装置である。
本発明の冷却装置は、放熱器の特に放熱フィンに付着しているほこりやゴミ等の塵埃を装置の筐体の外に吹き飛ばすようにしたことにより、放熱能力を高めるために備えられている放熱フィンがほこり等の付着により目詰まりを起こして放熱性能が低下し、冷却装置の冷却能力が悪化するようなことが防止されるものである。したがって目詰まりを取り除く作業は殆ど必要がなくなり、投写型表示装置の映像素子やパーソナルコンピュータのCPU、あるいは半導体レーザー装置等の電子機器に搭載する冷却装置として最適である。
以下本発明の実施の形態例について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1として、投写型表示装置の全体概要を示す平面図、図2は投写型表示装置の反射型映像素子を冷却する冷却装置を示す概略断面図である。また、図3は冷却装置に備える第1の送風機及び第2の送風機の組み立て状態を示すもので、図3(a)はその上面図、図3(b)は正面図、さらに図4は組み立て前の第1の送風機と第2の送風機を示し、図4(a)は第1の送風機の正面図、図4(b)は第2の送風機の正面図である。さらに、図5は投写型表示装置の概略回路図、図6は同装置の動作フロー図である。
この図1と図2において、図11と図12を用いて説明した従来の装置と同一構成部分には同一符号が附してあり、その部分は同様の機能であるため説明は省略する。図1、図2において、4a、4b、4cは従来例と同様に色分離合成プリズムユニット5によって色分解された光である赤(R)、緑(G)、青(B)に対応する反射型映像素子であり、100はその反射型映像素子4cを冷却する冷却装置である。なお、この冷却装置については反射型映像素子4a、4bについても同様の冷却装置を備えているが、その構成と機能は同一であるため、その説明は省略し、反射型映像素子4c部について説明する。
ランプ1aからの光を画像情報として変調する反射型映像素子4cの受光面とは反対側の背面には高熱伝導率を有する金属材料、例えば銅合金あるいは純アルミニューム等で形成された受熱プレート102が密着接合され、両者は熱的に面接合されている。103は合成樹脂成形等から形成された方形枠状の第1の受熱ケーシングであり、熱伝導率は上記受熱プレート102よりも小さい材料からなっている。
前記受熱プレート102と第1の受熱ケーシング103とはその受熱プレート102の外周縁が密閉(水密)接合されて一体的に組み付けられている。この密閉接合は例えばゴム製のOリング(図示せず)等を使用することができる。前記受熱プレート102と第1の受熱ケーシング103との組み付けにより反射型映像素子4cの背面方向に内容積を持つ容器状をなしており、かつその反射型映像素子4c側の外周縁には枠状の第1の位置決め部104が形成され、この第1の位置決め部104に反射型映像素子4cの外周部が概ね位置決めされている。
105は一般的にペルチェ素子と呼ばれる電子冷却素子であり、この電子冷却素子105は前記受熱プレート102とは反対側でその外周縁が第1の受熱ケーシング103に密閉(水密)的に接合固定されている。この密閉的接合固定は例えばゴム製のOリング(図示せず)等を使用することができる。
106は前記第1の受熱プレート102と第1の受熱ケーシング103及び電子冷却素子105によって密閉された空間内に充填された第1の液状媒体であり、これは、例えばプロプレングリコール等のアルコール水溶液からなる。従って、第1の液状媒体106と受熱プレート102とは直接平面接触し、また同様に第1の液状媒体106と電子冷却素子105も直接平面接触してこれらは熱的接合されている。
107は扁平形状の遠心ポンプからなる送液ポンプ(送液手段)であり、108は送液ポンプ107のケーシングを兼ねる第2の受熱ケーシングである。この第2の受熱ケーシング108は高熱伝導率の金属材料、例えばアルミニューム合金等で形成されており、その一方の扁平面は電子冷却素子105と平面でもって熱的に接合するように密着されている。そして第2の受熱ケーシング108と第1の受熱ケーシング103とはその第1の受熱ケーシング103の外周縁に形成された第2の位置決め部109によって位置決めされて一体的に固定されている。110は送液ポンプ107によって循環され、熱量を移送する第2の液状媒体であり、これは例えばプロプレングリコールのようなアルコール水溶液からなる。
送液ポンプ107の他方の扁平部にはモータ107aが設けられており、そのモータ軸107bにはブレード107cが一体に固定されている。112は送液ポンプ107への第2の液状媒体110の入口側の循環経路であり、113は送液ポンプ107から第2の液状媒体110が送出される出口側の循環経路である。前記送液ポンプ107の入り口側の循環経路112はこの送液ポンプ107のケーシングを兼ねる第2の受熱ケーシング108の一方の扁平面側、すなわち電子冷却素子105側に配置されており、そしてその循環経路112には第2の受熱ケーシング108内を通るパイプ状の通路112aが形成され、その通路112aの開口端はモータ107aにより回転されるブレード107cの回転中心に向けられている。一方、送液ポンプ107から第2の液状媒体110が送出される出口側の循環経路113は前記入り口側の循環経路112よりもモータ107aが配置された第2の受熱ケーシング108の他方の扁平面側で、かつブレード107cの回転外周部と対向する位置に配置されている。
114は複数の放熱フィン114aを有する放熱器であり、その放熱器114の近傍には後述する第1の送風機118と第2の送風機119が一体的に組立てられた送風装置115が設置されており、投写型表示装置の筐体120に設けられた開口121に対してその筐体120内から放熱器114が近接状態で対向し、そしてその放熱器114の内方に第1の送風機118が位置し、その第1の送風機118よりも内方に第2の送風機119が位置するように配置されている。
前記送液ポンプ107の入り口側循環経路112と放熱器114及び出口側循環経路113と放熱器114とはそれぞれ可撓性のホース116、117で接続されている。
前記第2の液状媒体110は前記送液ポンプ107、ホース116、117、放熱器114内に充満され、モータ107aの駆動による送液ポンプ107のブレード107cの回転によって第2の液状媒体110は第2の受熱ケーシング108の入り口側循環経路112から吸引されて円周方向へと導かれ、出口側循環経路113を経て循環させられる。
前記電子冷却素子105と熱的接合している第2の受熱ケーシング108の接合ケース面(一方の扁平面)に複数個の開口部111が形成されており、この開口部111を通して第2の受熱ケーシング108の内部を循環させられる第2の液状媒体110が電子冷却素子105に直接接触するようにされている。この複数個の開口部111はそれぞれ例えば円形状からなり、かつ通路112aが位置する部分を除いてマトリクス状に配列されている。そして複数個の開口部111の総面積は電子冷却素子105から第2の液状媒体110への熱伝導を良好ならしめるために電子冷却素子105と第2の受熱ケーシング108との接触面の面積に対して少なくとも1/3以上の面積になるように形成されている。
次に、前記送風装置115について図3、図4を用いて説明すると、送風装置115は第1の送風機118と第2の送風機119からなり、これらはそれぞれプロペラ羽根が3枚118a、118b、118cと119a、119b、119cで構成され、そしてその各第1の送風機118と第2の送風機119は図3に示すようにプロペラ羽根が互いに同心で向き合うように、すなわちお互いのプロペラ軸が同軸上に位置された状態で螺子等の固定具(図示せず)により一体的に組み立てられており、前記第1の送風機118と第2の送風機119はその送風方向を図2にP,Qで示すように互いに逆方向となるように組み立てられており、そして、各送風機において3枚のプロペラ羽根の合計面積はその回転範囲の面積に対して約40%程度の比率に構成され、これにより各送風機118、119の送風路内では、例えば第1の送風機118のプロペラ羽根118a、118b、118cが回転され、第2の送風機119のプロペラ羽根119a、119b、119cが回転停止状態にある時、プロペラ羽根119a、119b、119cが第1の送風機118の大きな送風抵抗になるようなことがなく、また同様に第1の送風機118のプロペラ羽根118a、118b、118cが停止され、第2の送風機119のプロペラ羽根119a、119b、119cが回転状態にある時、プロペラ羽根118a、118b、118cが第2の送風機119の大きな送風抵抗になるようなことがなく、それぞれ適切な送風量が得られるものである。
なお、第1の送風機118と第2の送風機119は、同一構造の送風機を表裏反転して組み合わせても差し支えない。また、これらの送風機118、119は軸流ファンで構成することが望ましい。さらに、各送風機118、119においてプロペラ羽根は3枚に限らず、4枚等のその他の枚数であってもよく、かつプロペラ羽根の合計面積はその回転範囲の面積に対して約40%程度の比率に限らないものであり、例えば約40%、約50%、約60%の比率であってもよく、約60%以下が望ましい。
図5は投写型表示装置の概略回路図で、150は電源、151は装置の電源スイッチ、152は画像投写スイッチであり、この画像投写スイッチ152は通常は開(OFF)のスイッチ152a、152b、152c、152dと通常は閉(ON)のスイッチ152eを有している。
前記電源150に電源スイッチ151を介して、スイッチ152aとランプ1aの直列回路と、スイッチ152bと液送ポンプ107のモータ107aの直列回路と、スイッチ152cと反射型映像素子4a、4b、4c及びその駆動回路や投写表示画像のズーミングのための駆動回路等の映像表示制御部153の直列回路と、スイッチ152dと第1の送風機118のモータ118dの直列回路及びスイッチ152eと第2の送風機119のモータ119dの直列回路がそれぞれ接続されている。そして前記各スイッチ152aから152eは連動して開閉する連動スイッチで構成されており、画像の投写開始とその終了のために操作される。なお、この通常は開のスイッチ群は例えば1つのスイッチで構成し、これにランプ1a、モータ107a、映像表示制御部153、モータ118d等をそれぞれ直列接続してもよく、またこの連動して開閉するスイッチ群はマイコン等で電子的に制御されるようにしてもよい。
つぎに、動作について図6の動作フロー図とともに説明する。
電源スイッチ151を閉(ON)にすると(S101)、画像投写スイッチ152のスイッチ152eを介してモータ119dに通電されるため、第2の送風機119が動作され(S102)、この第2の送風機119により投写型表示装置内の空気は第1の送風機118のプロペラ羽根118a、118b、118c間の空間から放熱器114を通して筐体120の開口121から装置の外に排気される。この第2の送風機119の駆動により放熱器114の放熱フィン114aに付着しているほこりやゴミ等の塵埃は画像の投写開始前に筐体120の開口121から外に吹き飛ばされる。
そして、画像の投写を開始するために、画像投写スイッチ152を閉(ON)にすると(S103)、スイッチ152aによりランプ1aに通電されてこのランプ1aは発光し、またスイッチ152bによりモータ107aが動作して送液ポンプ107のブレード107cの回転によって第2の液状媒体110は第2の受熱ケーシング108の入り口側循環経路112から吸引され、その円周方向へと導かれて出口側循環経路113からホース117、放熱器114、ホース116を通って循環させられる。
また、スイッチ152cにより反射型映像素子4c等に通電されるため、前記ランプ1aの発光により画像がスクリーンに投写される(S104)とともに、スイッチ152dによりモータ118dが動作(S105)して第1の送風機118が筐体120の開口121から外気を筐体内に吸引し、かつ、スイッチ152eの開(OFF)によりモータ119dが停止し(S106)、第2の送風機119による筐体120内の空気の排出は停止される。
前記画像投写の開始により反射型映像素子4cは図2の左方向、すなわち矢印R方向から光を受け、有効に反射されない光の存在によって発熱する。その熱は反射型映像素子4cの光を受ける面とは反対側、すなわち背面側に密着されている受熱プレート102が受熱する。前記受熱プレート102は第1の液状媒体106と接触しており、従って受熱プレート102からの熱量は第1の液状媒体106に伝達されることになる。
そして、画像投写スイッチ152による画像投写の開始とともに図示しないスイッチにより電力が投入された電子冷却素子105は第1の液状媒体106と接触する面を吸熱側とすることにより、第1の液状媒体106の熱量を直接吸熱して受熱プレート102を冷却する。これにより受熱プレート102は反射型映像素子4cを冷却する。
上記電子冷却素子105は吸熱側とは反対側の面、すなわち図面右側では放熱面となり、この放熱面からは反射型映像素子4cからの熱量と電子冷却素子105自身の駆動電力により発生する熱量との合算の熱量が放熱されることになる。前記電子冷却素子105の放熱面側には送液ポンプ107のケーシングを兼ねる第2の受熱ケーシング108が密着されているために電子冷却素子105の放熱はこの第2の受熱ケーシング108に伝達されるとともに、この第2の受熱ケーシング108の接合ケース面(一方の扁平面)に設けられた複数個の開口部111を通して第2の受熱ケーシング108の内部を循環する第2の液状媒体110が電子冷却素子105に直接接触してこれを冷却する。
前記循環される第2の液状媒体110が吸収する熱は、第1の送風機118により冷却される放熱器114により放熱され、これにより温度が低下した第2の液状媒体110は再び第2の受熱ケーシング108内へ戻され、これを繰り返すことによって発熱体である反射型映像素子4cの熱量を格段に高効率に放熱し、冷却する。
前記画像投写を終了するために、画像投写スイッチ152を終了側に切り換える(OFF)(S107)と、スイッチ152aから152dはOFF状態となってランプ1aは消灯し、モータ107aは停止して液送ポンプ107は停止し、また映像表示制御部153への通電が断たれるために反射型映像素子4c等への通電も停止され、さらにモータ118dへの通電停止により第1の送風機118は停止する(S108)。
これと同時に、スイッチ152eがONとなるため、第1の送風機118に代わって第2の送風機119が動作し(S109)、装置内の暖められている空気を放熱器114を通して開口121から外部に排気し、反射型映像素子4c等の装置内部が冷却される。これにより放熱器114の放熱フィン114aに付着しているほこりやゴミ等の塵埃を開口121から外に吹き飛ばす。
なお、電源スイッチ151をOFFすれば(S110)、前記モータ119dが停止して第2の送風機119は停止し(S111)、装置は停止状態になる(S112)。
ここで、上記電源スイッチのON状態で画像投写の開始前と終了後に、第2の送風機119が動作して放熱器114に付着しているほこりやゴミ等の塵埃を装置の筐体120の外に吹き飛ばすようにしたことにより、放熱能力を高めるために備えられている放熱フィン114aがほこり等の付着により目詰まりを起こして放熱性能が低下し、冷却装置100の冷却能力が悪化するようなことが防止されるものである。したがって目詰まりを取り除く作業は殆ど必要がなくなるものである。
なお、発熱体である反射型映像素子4cと受熱プレート102とは直接接触させたが、より熱伝導を向上させるためにその接合部には熱伝導性グリース等を塗布する等の補助熱伝導部材を介在させるのが望ましい。
上記冷却装置100は反射型映像素子4a、4b側においても同様に構成されており、これにより投写型表示装置の映像素子の高効率な冷却が実現できるものである。
(実施の形態2)
次に、図7、図8、図9を用いて本発明の実施の形態2について説明する。
図7は冷却装置を示す概略断面図、図8は投写型表示装置の概略回路図、図9は動作フロー図である。これらの図において、図1から図5を用いて説明した実施の形態1と同一の構成部分については同一の符号が附してあり、その説明は省略し、異なる部分について説明する。
なお、この実施の形態2においては、上記実施の形態1の第2の受熱ケーシング108を単に受熱ケーシングといい、また第2の液状媒体110を単に液状媒体という。
この図7に示す実施の形態2の冷却装置100において、401はこれに設けられた係止部401aにより反射型映像素子4cを保持する枠状の保持部材である。反射型映像素子4cへの駆動電力及び駆動信号を供給するためにその背面側には駆動電気基板403が面接合されている。404は前記駆動電気基板403の反射型映像素子4cの接合面とは反対側の面に面接合された剛性の高いアルミニューム合金等からなる押圧ホルダーであり、前記反射型映像素子4cと駆動電気基板403及び押圧ホルダー404は保持部材401の端部に螺合された固定ネジ405によって附勢固定され、これらは一体化されている。これにより反射型映像素子4cの端子と駆動電気基板403の端子は圧接によって電気的に接続されている。
高熱伝導率の金属材料、例えばアルミニューム合金等で形成された送液ポンプ107のケーシングを兼ねる受熱ケーシング108の反射型映像素子4cと対向する一方の扁平面側には突台状の受熱部108aが形成されており、この受熱部108aは前記押圧ホルダー404及び駆動電気基板403の中央部にそれぞれ設けられた矩形状の孔(符号なし)に嵌合されてこれらは相互に位置決めされている。そして前記受熱ケーシング108の受熱部108aの先端扁平面は上記反射型映像素子4cの背面に密着され、熱的接合されている。
この実施の形態2における送風装置115は正逆回転可能な1つの送風機406からなり、その正回転(排気動作)時にはプロペラ羽根により投写型表示装置の筐体内の空気を放熱器114を通してその筐体120の開口121から外部に排気し、一方、逆回転(吸引動作)時には開口121から外気を放熱器114を通して筐体120内に吸引し、放熱器114を冷却するように動作する。この場合、送風機406はそのプロペラ羽根の設計構成上その正回転時の送風量は逆回転時の送風量よりも大きくなっている。
図8は投写型表示装置の概略回路図で、電源150に電源スイッチ151を介してモータ制御回路407と前記送風機406のモータ406aが接続されており、そして画像投写スイッチ152は通常は開のスイッチ152a、152b、152c、152dを有し、スイッチ152a、152b、152cにはそれぞれ実施の形態1と同様にランプ1a、モータ107a、映像表示制御部153が接続され、スイッチ152dは前記モータ制御回路407に接続されている。
これにより、電源スイッチ151のONによりモータ406aが正回転され、画像投写スイッチ152がONされるとスイッチ152dが閉じられることによってモータ制御回路407が制御され、モータ406aが逆回転されるようになっている。
次に、動作について図9のフロー図とともに説明する。
電源スイッチ151をON(S401)にすると、モータ406aが動作し、送風機406が排気動作(S402)をして投写型表示装置の筐体120内の空気は放熱器114を通して開口121から排気される。この送風機406の第1の動作により実施の形態1と同様に放熱器114の放熱フィン114aに付着しているほこりやゴミ等の塵埃は画像の投写開始前に筐体120の開口121から外に吹き飛ばされる。
そして、画像の投写を開始するために、画像投写スイッチ152をONにすると(S403)、スイッチ152aによりランプ1aに通電されてこのランプ1aは発光し、またスイッチ152bによりモータ107aが動作して送液ポンプ107のブレード107cの回転によって液状媒体110は受熱ケーシング108の入り口側循環経路112から吸引され、その円周方向へと導かれて出口側循環経路113からホース117、放熱器114、ホース116を通って循環させられる。
また、スイッチ152cにより反射型映像素子4c等に通電されるため、前記ランプ1aの発光により画像がスクリーンに投写される(S404)とともに、スイッチ152dによりモータ制御回路407が制御されてモータ406aが逆転動作し、送風機406が排気動作から吸引動作(S405)に変わり、筐体120の前記と同じ開口121から外気を放熱器114を通して筐体内に吸引する。これにより放熱器114が冷却される。
前記ランプ1aの発光により、反射型映像素子4cは図面の左方向、すなわち矢印方向から光を受け、有効に利用されない光のエネルギー成分によって発熱する。この反射型映像素子4cの発熱はその背面に密着された受熱ケーシング108の受熱部108aに直接熱伝導される。そして受熱ケーシング108の内部には液状媒体110が充填されており、従って熱伝導された受熱ケーシング108の熱はその内部の液状媒体110に伝達される。
そして、送液ポンプ107によって液状媒体110が放熱器114との間で循環され、送風機406によって所望の冷却がなされることは実施の形態1と同様である。
前記画像投写を終了するために、画像投写スイッチ152をOFF(S406)すると、スイッチ152aから152dは開状態となってランプ1aは消灯し、モータ107aは停止して液送ポンプ107は停止し、また映像表示制御部153への通電が断たれるために反射型映像素子4c等への通電も停止され、そしてモータ制御回路407はモータ406aを再度逆転動作し、送風機406は排気動作に切り換えられる(S407)。
前記送風機406の排気動作により、装置内の暖められている空気を放熱器114を通して前記同一の開口121から外部に排気し、反射型映像素子4c等の装置内部が冷却される。これにより放熱器114の放熱フィン114aに付着しているほこりやゴミ等の塵埃を開口121から外に吹き飛ばす。
なお、電源スイッチ151をOFFにすれば(S408)、前記モータ406aが停止して送風機406は停止し(S409)、装置は停止状態になる(S410)。
上記実施の形態2においても、実施の形態1と同様に電源スイッチのON状態で画像投写の開始前と終了後に、送風機406が動作して放熱器114に付着しているほこりやゴミ等の塵埃を装置の筐体120の外に吹き飛ばすことができ、放熱能力を高めるために備えられている放熱フィン114aがほこり等の付着により目詰まりを起こして放熱性能が低下し、冷却装置100の冷却能力が悪化するようなことが防止されるものである。したがって、これにおいても目詰まりを取り除く作業は殆ど必要がなくなるものである。
なお、上記のように1つの送風機を逆回転させるようにしたものにおいて、排気動作時の送風量が吸引動作時のそれよりも大きく構成されているが、吸引動作時の送風量を大きくしたい場合、すなわち外気の吸引力を大きくしたい場合は、例えばモータ制御回路により逆回転時のモータ406aの回転数を高くすればよい。また、発熱体である反射型映像素子4cと受熱ケーシング108とは受熱部108aにて直接接触させたが、より熱伝導を向上させるためにその接合部には熱伝導性グリース等を塗布する等の補助熱伝導部材を介在させるのが望ましい。
また、押圧ホルダー404及び駆動電気基板403の中央部に孔を設け、この孔から受熱ケーシング108の受熱部108aを嵌合して反射型映像素子4cの背面と受熱ケーシング108を直接面接触させるようにしたため、反射型映像素子4cに対する受熱ケーシング108の位置決めが前記孔と受熱部108aにより簡単に行えるものである。
上記冷却装置100は反射型映像素子4a、4b側においても同様に構成されており、これにより投写型表示装置の映像素子の高効率な冷却が実現できるものである。
なお、前記画像投写スイッチ152は実施の形態1と同様にマイコン等により電子的に構成しても同様である。
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3を示し、これはパーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器のCPU(中央演算ユニット)を冷却する例であり、上記実施の形態1及び実施の形態2の各図面と同一構成部分には同一の符号が附してあり、その説明は省略する。
PCの筐体200内の電気基板201に取付けられた発熱体であるCPU202の表面には上記実施の形態2で説明した受熱ケーシング108の受熱部108aの先端扁平面が接合されており、そしてこの例では送風装置115として実施の形態1で説明した送風装置と同様に第1の送風機118と第2の送風機119を備えたものである。そして、PCの電源スイッチのON時からPC画面が立ち上がって動作可能となる期間及び電源スイッチのOFF時からPCが完全に停止されるまでの期間(シャットダウン期間)に第2の送風機119が動作し、PCの動作中は第1の送風機118が動作して外気を開口203から吸引し、放熱器114を冷却するようにしたものである。
したがって、この実施の形態3においては、CPU202の発熱冷却を効率よく行うことができるとともに、PCの電源スイッチのON時からPC画面が立ち上がって動作可能となる期間及び電源スイッチのOFF時からPCが完全に停止されるまでの期間(シャットダウン期間)に放熱器114の放熱フィン114aに付着している塵埃等を筐体の開口203から外部に吹き飛ばすことができる。
なお、この例において、送風装置115は上記実施の形態2で説明した1つの送風機で構成しても同様である。
また、この実施の形態3に限らず、2つの送風機を用いる場合、別々の送風機を組み合わせるほか、1つの枠に2つのプロペラ羽根を組み込んだ一体型として構成してもよい。
上記実施の形態1から3で説明した受熱ケーシング108は送液ポンプ107のケーシングとは必ずしも兼ねる必要はなく、送液ポンプ107をホース116あるいは117の途中に設けてもよい。
また、各送風機は軸流ファンで構成することが望ましく、液状媒体は水であってもアルコールの水溶液であってもよく、また媒体循環路を形成するホースはブチルゴムのような可撓性のあるゴムホースであるとよい。
また、送液手段として中央から吸引して円周方向に吐き出す遠心ポンプを用いているが、貫流ポンプであっても差し支えない。
さらに、熱伝導性のよいプレートが反射型映像素子やCPU等の発熱体自身が備えている場合は、別体としての受熱部材は必ずしも必要とはしない。
また、上記の実施の形態1、2では反射型映像素子をR、G、B用に3枚を使用する3板式の投写型表示装置を例に挙げて説明したが、モバイル用等で最近市販されている1枚の反射型映像素子を使用し、時系列的にR、G、Bの色情報を作り出す単板式の投写型表示装置に適用することも当然可能である。
また、上記の各実施の形態では、液体冷媒を用いる冷却装置を例に説明したが、これは液体冷媒を用いる他の冷却装置のみならず、例えば空冷式の冷却装置であっても、機器の動作時は外気を吸引して放熱器を冷却し、そしてその動作時の前後には放熱器に付着しているほこりやゴミ等の塵埃を外部に飛散させるようにしても同様である。
なお、以上の説明では、機器が投写型表示装置の場合、画像投写の前後、すなわち電源スイッチのON時から画像投写開始までの期間と画像投写の終了から電源スイッチのOFFまでの期間に放熱器に付着しているほこりやゴミ等の塵埃を筐体の外部に飛散させるようにしたが、この動作は電源スイッチのON時から画像投写開始までの期間のみあるいは画像投写の終了から電源スイッチのOFFまでの期間のみ行うようにしてもよいものである。そして、PC等では電源スイッチのON時から動作が可能となる期間あるいは電源スイッチのOFF時から完全にPCが停止されるまでの期間のいずれかに放熱器に付着しているほこりやゴミ等の塵埃を外部に飛散させるようにしてもよい。
また、本発明における電子機器は上記の実施の形態で説明した投写型表示装置やパーソナルコンピュータに限らないとともに、冷却が必要な発熱体はCPUに限られるものではなく、その他の電子機器における半導体レーザー等のように大きな発熱を伴うレーザーダイオードやその他の発熱体であっても同様である。
さらに、発熱体である反射型映像素子やCPU、半導体レーザー等の発熱温度を検出し、この発熱温度情報により冷却装置の動作開始制御や冷却能力、例えば電子冷却素子の吸熱能力や送風装置の動作開始や送風力制御による放熱器の冷却能力を制御するようにされた温度制御機能を備える装置や機器であっても同様である。
本発明の冷却装置は、放熱器の特に放熱フィンに付着するほこりやゴミ等の塵埃等を外部に吹き飛ばし、目詰まりを防止して冷却性能の高い装置を得ることができるため、投写型表示装置、パーソナルコンピュータ、半導体レーザー装置等に最適である。
本発明の実施の形態1における投写型表示装置の概略構成図 本発明の実施の形態1における冷却装置の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷却装置の第1の送風機及び第2の送風機の組み立て状態を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図 本発明の実施の形態1における冷却装置の組み立て前の第1の送風機と第2の送風機を示し、(a)は第1の送風機の正面図、(b)は第2の送風機の正面図 本発明の実施の形態1における投写型表示装置の概略回路図 本発明の実施の形態1における投写型表示装置の動作フロー図 本発明の実施の形態2における冷却装置の概略断面図 本発明の実施の形態2における投写型表示装置の概略回路図 本発明の実施の形態2における投写型表示装置の動作フロー図 本発明の実施の形態3における電子機器の要部概略構成図 従来の投写型表示装置の概略構成図 従来の冷却装置の概略断面図
符号の説明
1a ランプ
4a、4b、4c 反射型映像素子
100 冷却装置
105 電子冷却素子
106 第1の液状媒体
107 送液ポンプ
108a 受熱部
110 第2の液状媒体
114 放熱器
114a 放熱フィン
115 送風装置
118 第1の送風機
118d モータ
119 第2の送風機
119d モータ
120、200 筐体
121、203 開口
151 電源スイッチ
152 画像投写スイッチ
406 送風機
406a モータ

Claims (8)

  1. 電子機器内に設けられた発熱体と、前記発熱体に発生する熱を放熱するための放熱フィンを有する放熱器と、前記放熱器に冷却風を送風する送風装置を備え、前記送風装置は電子機器の筐体に設けられた開口からの吸引外気により前記放熱器を冷却する第1の送風動作と、前記筐体に設けられた前記開口からその筐体内の空気を排気し、前記放熱器の放熱フィンに付着した塵埃を筐体の外に吹き飛ばす第2の送風動作を行うように構成したことを特徴とする冷却装置。
  2. 前記送風装置は第1の送風動作を行う第1の送風機と第2の送風動作を行う第2の送風機からなることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記送風装置は1つの送風機からなり、その送風機の送風羽根の回転切り換えにより第1の送風動作と第2の送風動作を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  4. 第2の送風動作時の送風量は第1の送風動作時の送風量よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記放熱器は前記発熱体の熱を吸収する循環液状媒体の熱を放熱する放熱器であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の冷却装置。
  6. 前記発熱体は反射型映像素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷却装置を備える投写型表示装置。
  7. 前記発熱体はCPU等の半導体部品であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷却装置を備える電子機器。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷却装置と、電源スイッチと、画像投写スイッチと、ランプを備え、発熱体は前記ランプからの光を画像情報として変調する反射型映像素子であり、前記電源スイッチのON時から画像投写スイッチのON時までの期間と画像投写スイッチのOFF時から電源スイッチのOFF時までの期間の少なくとも1つの期間は、前記送風装置は第2の送風動作を行い、画像投写スイッチのON状態では前記送風装置は第1の送風動作を行うことを特徴とする投写型表示装置。
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