JP2005201843A - 分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
目的成分の濃度や活性値が分析装置の測定限界を超える高濃度・高活性試料に対して、不要な再検を削減し、試料中の目的成分の濃度や活性値が測定可能な分析技術を提供する。
【解決手段】
試料と1種類以上の試薬を混合した混合液を光学的に測定した測光値の時系列データをもとに前記試料中の目的成分の濃度又は活性値を測定する分析装置であって、前記試料の分析が正常に実施されたときの前記時系列データのモデルを決定付ける前記目的成分毎の化学反応に応じた1種類以上の係数と、前記試料の成分の濃度に応じた1種類以上の係数と、を含むパラメータを記憶する記憶手段102と、実際に測定された1点以上の測光値と前記パラメータを用いて、測定開始から所定の経過時間までの予測測光値を算出する算出手段106とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試料中の目的成分の濃度や活性値を測定する分析技術に関する。
自動分析装置とは、試料と試薬を反応容器内で混合し、化学反応が進行するに連れて変化する吸光度の測光時系列データ(以降、反応過程データと呼ぶ)をもとに、一定時間(通常10分程度)の吸光度変化量や吸光度変化率を計算し、試料中の目的成分の濃度や活性値を算出する装置である(例えば、特許文献1参照)。
このような自動分析装置は、主に医療機関において生化学検査や免疫検査等に用いられ、その検査結果は、医師が患者の病状把握や治療効果の判定、予後の経過観察など各種の診断を行う上で極めて重要な役割を担っている。
このため、患者の疾患の種類や重症度によっては、目的成分の濃度や活性値が極めて高値となり、装置の測定限界(正確さを保証できる範囲)を超えてしまうことがある。このような場合、混合液に対する試料の比率が小さくなるように設定し、再度同様の検査を実施する(以降、再検と呼ぶ)ことで、再検結果と試料混合比率をもとに、試料中の目的成分の濃度や活性値を算出することが可能となる。
特開平09−325150号公報
この再検に関して、従来の自動分析装置では、試料を予め設定された量や比率で減量・増量・希釈して自動的に再検する自動分析装置がある。また、検査技師が手作業で再検する場合は、経験に基づいて試料を希釈し、測定結果をもとの濃度に換算する再検方法を実施する場合もある。
このため、再検時の試料混合比率が不適切だった場合、再検結果が測定限界を超えてしまい、再度減量・増量・希釈して再検しなければならないため、検査コストが上がるという問題があった。
本発明の目的は、目的成分の濃度や活性値が分析装置の測定限界を超える高濃度・高活性試料に対して、不要な再検を削減し、試料中の目的成分の濃度や活性値が測定可能な分析技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による分析装置は、以下に示すような特徴を有する。
(1)試料と1種類以上の試薬とを混合した混合液を光学的に測定した測光値の時系列データをもとに前記試料中の目的成分の濃度または活性値を測定する分析装置であって、前記試料の分析が正常に実施されたときの前記時系列データのモデルを決定付ける前記目的成分毎の化学反応に応じた1種類以上の係数と、前記試料の成分の濃度に応じた1種類以上の係数とを含むパラメータを記憶する記憶手段と、実際に測定された1点以上の測光値と前記パラメータを用いて、測定開始から所定の経過時間までの予測測光値を算出する算出手段とを有することを特徴とする。
(2)前記(1)の分析装置であって、前記予測測光値が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す測定限界を超えるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。これにより、実際の分析で測定限界超過が判明するよりも早いタイミングで再検等の次の処理に移行することができるので、TAT(Turn Around Time:検査依頼から結果の報告までの時間)を短縮しつつ、解決できる。
(3)前記(1)又は(2)の分析装置であって、前記パラメータと前記予測測光値を用いて、前記混合液に対する前記試料の最適な混合比率を算出する混合比率算出手段を有することを特徴とする。これにより、試料混合比率を適切に設定できるので、不要な再検を削減しつつ、解決できる。
(4)前記(1)、(2)又は(3)の分析装置であって、前記予測測光値をもとに、前記試料中の目的成分の濃度または活性値を算出して出力する出力手段を有することを特徴とする。これにより、分析結果が出力されるよりも早く予測分析結果を出力できるので、技師の結果報告や再検等の判断の迅速性を向上しつつ、解決できる。
(5)前記(4)の分析装置であって、前記出力手段が、実際に測定された測光値と前記予測測光値とを同時に異なる表現方法で出力することを特徴とする。これにより、実際に測定された測光値と前記予測測光値を比較することができるので、技師の再検の必要性の判断を効率化しつつ、解決できる。
(6)本発明の分析装置は、試料と試薬とを混合した混合溶液の化学反応の進行につれて変化する吸光度を所定の時間間隔で複数回測光して、前記吸光度の測光時系列データを測定する手段と、前記測光時系列データをもとに、前記吸光度の一定時間での変化量もしくは変化率を算出し、前記試料中の目的成分の濃度もしくは活性値を求める手段とを有し、かつ、前記試料の分析が正常に実施されたときの前記測光時系列データのモデルを決定付ける前記目的成分毎の化学反応に応じた1種類以上の係数と、前記試料の成分の濃度に応じた1種類以上の係数とを含むパラメータを記憶する記憶手段と、前記測光時系列データと前記パラメータを用いて、前記所定の時間間隔での予測吸光度を算出する算出手段とを設けることにより、前記予測吸光度をもとに前記試料中の目的成分の濃度もしくは活性値を求めるよう構成したことを特徴とする。
(7)前記(6)の分析装置において、前記予測吸光度が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す測定限界を超えるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする。
(8)前記(7)の分析装置において、前記パラメータと前記予測吸光度とを用いて、前記混合液に対する前記試料の混合比率を算出する混合比率算出手段を有することを特徴とする。
(9)前記(6)、(7)又は(8)の分析装置において、前記予測吸光度をもとに、前記試料中の目的成分の濃度または活性値を算出して出力する出力手段を有することを特徴とする。
(10)前記(9)の分析装置において、前記出力手段が、前記予測吸光度と共に、前記測光時系列データを出力し表示する構成されていることを特徴とする。
(11)前記(9)の分析装置において、前記出力手段が、前記予測吸光度が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す前記測定限界を超える場合における前記混合比率を、前記測光時系列データおよび前記予測吸光度のうち少なくとも一つと共に出力し表示するよう構成されていることを特徴とする。
本発明は、目的成分の濃度や活性値が自動分析装置の測定限界を超える高濃度・高活性試料に対して、化学反応モデルを表現するパラメータを用いて測定結果を予測し、不要な再検を削減して、試料中の目的成分の濃度や活性値の測定を可能にする分析技術を実現する。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳述する。
図1に、本発明の一実施例における吸光度予測システムの構成図を示す。
本システム100は、制御部101と、一時記憶装置102と、反応モデルパラメータDB読み出し部103と、反応過程データ抽出部104と、測定パラメータDB読み出し部105と、予測測光値算出部106と、予測分析結果算出部107と、試料混合比率算出部108と、判定部109と、出力部110と、反応モデルパラメータDB111と、測定パラメータDB112と、で構成される。
本システム100はハードウェア構成として記載しているが、本システム100の機能はソフトウェアで構成されていてもよい。
本システム100は、ネットワーク120を介して、自動分析装置130と通信できる。また、本システム100は、ネットワーク120を介して、入出力端末140と通信できる。
ネットワーク120は、検査施設内のネットワークを前提としているが、検査部門を有する医療施設内のネットワークでもよい。
自動分析装置130は、反応過程データを反応過程データ記憶装置131に格納する。また、反応過程データ記憶装置131に保存された反応過程データは、ネットワーク120を介して、反応過程データ抽出部104によって抽出できる。また、反応過程データ記憶装置131に保存された反応過程データは、ネットワーク120を介して、入出力端末140で閲覧できる。
自動分析装置130は、本システム100とは別のハードウェアとして記載しているが、本システム100の構成が自動分析装置130内に構成されていてもよい。
反応過程データ記憶装置131は、自動分析装置130内に構成されることを前提としているが、自動分析装置130と反応過程データ記憶装置131が別のハードウェアで構成されていてもよい。また、反応過程データ記憶装置131が、本システム100内に構成されていてもよい。また、反応過程データ記憶装置131が、入出力端末140内に構成されていてもよい。
入出力端末140は、キーボードやマウス等を入力機能、CRTディスプレイを出力機能とするパソコン等の情報機器を想定しているが、他の入出力機能を有していてもよい。また、入出力端末140は、Webブラウザ機能を搭載した端末でもよい。また、入出力端末140は、本システム100とは別のハードウェアとして記載しているが、入出力端末140の入出力機能が本システム100に搭載されていてもよい。また、入出力端末140は、自動分析装置130とは別のハードウェアとして記載しているが、入出力端末140の入出力機能が自動分析装置130に搭載されていてもよい。また、入出力端末140は、パーソナルコンピュータを前提としているが、臨床検査システムでもよい。
また、入出力端末140のユーザは、検査技師等、自動分析装置130の操作者を前提としているが、自動分析装置130のメンテナンス担当者等、他のユーザでもよい。
また、本システム100と、自動分析装置130と、入出力端末140は、1つのハードウェアとして構成されていてもよい。
図2に、自動分析装置130の構成例を示す。自動分析装置130は、光源ランプ201と、恒温槽202と、セル203と、試料分注ノズル204と、第1試薬分注ノズル205aと、第2試薬分注ノズル205bと、撹拌棒206と、分光器207と、検知器208と、増幅器209と、A/D変換器210と、で構成される。分析時には、光源ランプ201から発せられた白色光(全波長)が、恒温槽202につけられたセル203を透過して分光器207に入り、分析項目によって異なる特定の単波長成分が検知器208で受光され、増幅器209による増幅後、A/D変換器210でA/D変換され、吸光度として出力される。
セル203は反応容器になっており、試料分注ノズル204から試料が、第1試薬分注ノズル205aから第1試薬(Reagent1、以降R1と呼ぶ)が、第2試薬分注ノズル205bから第2試薬(Reagent2、以降R2と呼ぶ)が、それぞれ分注され、撹拌棒206によって撹拌されることで、セル内部で化学反応が起こる。このときの化学反応について、経時的に吸光度を測定(測光)することで、試料中の分析物の濃度や活性値に換算することが可能となる。
以下に、分析時の自動分析装置130の動作について説明する。
(1)まず初めに、セル203を水(純水)で満たし、水ブランク測光を行う。この値は、以降測定される吸光度の基準となる。
(2)次に、セル203内の水を排出し、セル203内に試料を分注する。
(3)次に、セル203内にR1を分注し、撹拌する。
(4)次に、試料とR1の混合溶液を一定時間間隔で複数回測光する。
(5)次に、セル203内にR2を分注し、撹拌する。
(6)次に、試料とR1とR2の混合溶液を一定時間間隔で複数回測光する。
(7)10分間の反応時間において計34回の測光を行った後、セル203を洗浄し、分析を終了する。
このとき、R1添加からR2添加までの反応を第1反応と呼び、R2添加から測光終了までの反応を第2反応と呼ぶ。また、分析項目によっては、R1のみを使用し、上記(5)、(6)の動作を実行しないものもある。このように、使用する試薬の数により、1試薬系分析、2試薬系分析に分類される。
測定した吸光度は、吸光度が物質の濃度に比例する法則(Lambert−Beerの法則)に基づき、(数1)で示すような検量線と呼ばれる直線を示す換算式により濃度あるいは活性値Cに換算され、反応過程データ記憶装置131に保存される。
C=a×A+b …(数1)
(数1)において、a、bは予め設定された値で、分析項目によって異なる。また、Aは、ある測光ポイントでの吸光度変化量、または、複数の測光ポイント間の吸光度変化率である。このように、吸光度を試料中の目的成分の濃度あるいは活性値に換算する方法としては、吸光度変化量を利用するエンド法、及び、吸光度変化率を利用するレート法がある。
図3に、エンド法が用いられる分析項目の例として、TP(総蛋白)の反応過程データの例300を示す。横軸は、反応時間(Time)を示し、縦軸は、吸光度(ABS)を示す。
TPは1試薬系分析であり、図3下部に示す化学反応式301のように、試料中のペプチド(−CO−NH−)と、R1中の銅イオン(Cu2+)が、キレート化合物(金属イオンに有機分子が結合したもの)に変化する化学反応を利用し、キレート化合物の濃度変化を測定することで、TPの濃度を算出する。そのため、測光波長は生成物であるキレート化合物の吸収ピーク波長を用いる。
反応過程データ例300に示すように、反応開始直後はキレート化合物が増加し吸光度が急激に上昇する。しかし、分析終了間際には、試料中のペプチドが全てキレート化合物に変化するため、反応がほとんど進行しなくなり、吸光度の上昇は見られなくなる。この分析終了時点での吸光度変化量(A=ΔABS)を用いることで、TPの濃度を算出する。
しかし、試料中のTPの濃度が高値の場合、TPやキレート化合物による光の散乱の影響が無視できなくなるため、Lambert−Beerの法則に従わなくなる。このため、(数1)で示される吸光度変化量Aと濃度Cの比例関係が成り立たなくなる。
図4に、高濃度域で非直線となるTPの検量線の例400を示す。検量線400には、(数1)の直線性が保証されるTPの測定限界濃度CLIMITと、濃度CLIMITのときの吸光度変化量ALIMITが予め設定されている。このとき、吸光度変化量ALOW(≦ALIMIT)、AHIGH(≧ALIMIT)のときの濃度をそれぞれCLOW(≦CLIMIT)、CHIGH(≧CLIMIT)とすると、ALOWとCLOWには(数1)の関係が成り立つが、AHIGHとCHIGHには(数1)の関係は成り立たない。以降、このALIMITに対応した吸光度を、エンド法における測定限界吸光度と呼ぶ。
このように、エンド法が用いられる項目で、分析が終了する前に測定限界吸光度に達してしまう高濃度試料を分析する場合、通常の分析方法では濃度を算出することは困難である。したがって、測定限界吸光度に達した場合は、分析終了時点での吸光度が測定限界吸光度よりも小さくなるように試料混合比率を変更して、再検を実施する必要がある。
また、図5に、レート法が用いられる分析項目の例として、LDH(乳酸脱水素酵素)の反応過程データの例500を示す。
LDHは2試薬系分析であり、図5下部に示す化学反応式501のように、試料中の酵素LDHを触媒として、R2中のピルビン酸が乳酸に、R1中のNADH(β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド還元型)がNAD(β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型)に変化する化学反応を利用し、NADHの減少率を測定することで、LDHの活性値を算出する。そのため、測光波長はNADHの吸収ピーク波長を用いる。
反応過程データ例500に示すように、第1反応では吸光度はほぼ一定であるが、第2反応では分析終了まで吸光度が一定の傾きで低下している。これは、試料中のLDHの活性に応じて、NADHが徐々に減少している様子を示している。この第2反応時の吸光度変化率A=ΔABS/ΔTime(予め設定された2点以上の測光ポイントにおける吸光度の傾き)を用いることで、試料中のLDHの活性値を算出する。
しかし、試料中のLDHの活性値が高く、吸光度変化率を計算するために予め設定された測光ポイントよりも前に全てのNADHがNADに変化してしまうと、適切な吸光度変化率を計算できず、試料中のLDHの活性値を適切に算出できない。
図6に、高活性LDHの反応過程データの例600を示す。反応過程データ例600では、時間T〜T間の吸光度変化率601を用いている。しかし、LDHの活性が高く、時間T(<T)で反応が終了してしまい、吸光度602に達すると、実際の吸光度変化率603を計算できない。以降、この吸光度602を、レート法における測定限界吸光度と呼ぶ。
このように、レート法が用いられる項目で、吸光度変化率を計算するのに用いる測光ポイント(図6中のTやT)よりも前に測定限界吸光度に達して、反応が終了してしまう高活性試料を分析する場合、通常の分析方法では活性値を算出することは困難である。したがって、測定限界吸光度に達した場合は、吸光度変化率を計算するのに用いる測光ポイントよりも前に測定限界吸光度に達しないように、試料混合比率を変更して、再検を実施する必要がある。
ここで、エンド法において、分析終了まで光の散乱が無視できると仮定した場合、高濃度域の検量線も直線として考えることができる。これを利用して、本システムでは、化学反応をモデル化し、検量線が直線である吸光度域(図4中のALIMIT以下の範囲)の反応過程データをもとに、分析終了まで光の散乱が無視できると仮定したときの各測光ポイントにおける予測吸光度を算出することで、高濃度試料の測定を実現する。
また、レート法において、吸光度変化率を計算するのに用いる測光ポイント(図6中のTやT)よりも前に反応が終了しないように、試薬中の反応物質が混合液中に十分な量存在すると仮定した場合、吸光度変化率を計算することは可能となる。これを利用して、本システムでは、化学反応をモデル化し、反応が終了する測光ポイント(図6中のT)よりも前の反応過程データをもとに、試薬中の反応物質が十分な量存在すると仮定したときの各測光ポイントにおける予測吸光度を算出することで、高活性試料の測定を実現する。
このように、本システムでは、化学反応をモデル化し、反応過程データをもとに、最適条件下で分析できると仮定したときの各測光ポイントにおける予測吸光度を算出することで、高濃度・高活性試料の測定を実現する。
以下、その手順を示す。
本実施例では、まず、セル中で起こる化学反応の過程を、試料、試薬、装置全てに異常が無い最適条件下で測定されると仮定し、(数2)のような時間tを変数とする指数関数でモデル化する。この(数2)で表現される反応過程データを、反応モデルデータと呼ぶ。
ABSMODEL(t)=A+A×(1−exp(−k×t))
…(数2)
このとき、kは化学反応の種類(分析項目と試薬の組み合わせ)によって一意に決まる反応の速度、Aは反応開始時の初期吸光度、Aは目的成分の濃度、を示すパラメータ(以降反応モデルパラメータと呼ぶ)である。
図7(A)に、反応モデルパラメータDB111の例700を示す。また、図7(B)に、測定パラメータDB112の例710を示す。
反応モデルパラメータDB111は、精度管理試料(Quality Control、以降、QCと呼ぶ)の種類を識別するQCIDを格納するフィールド701と、分析項目名を格納するフィールド702と、測定パラメータを識別する測定パラメータIDを格納するフィールド703と、分析項目の濃度あるいは活性値の測定値を格納するフィールド704と、レート法の分析項目に関して、正規化(後述)後の第1反応の吸光度の基準値を格納するフィールド705と、反応モデルパラメータk、A、Aをそれぞれ格納するフィールド706、707、708と、で構成されている。
測定パラメータDB112は、測定パラメータを識別する測定パラメータIDを格納するフィールド711と、分析項目名を格納するフィールド712と、R1とR2の種類を識別する試薬IDを格納するフィールド713、714と、分析に使用した波長を格納するフィールド715と、測定限界吸光度を格納するフィールド716と、レート法において吸光度変化率を計算するのに利用する測光ポイント(図6中のT、T)を示す番号を格納するフィールド717、718と、濃度または活性値への換算式を決定する(数1)におけるa、bをそれぞれ格納するフィールド719、720と、で構成されている。
反応モデルパラメータ例700及び測定パラメータ例710では、測定パラメータID「001」で識別される試薬「R1」と「R2」を使用して波長「λ」で分析したLDHの、活性値が「185」のQCID「A」で識別されるQCについて、正規化基準値「10000」のとき、「k=0.00061」、「A=14350」、「A=−3450」であることを示している。
また、反応モデルパラメータ例700及び測定パラメータ例710では、測定パラメータID「002」で識別される試薬「R1」を使用して波長「λ」で分析したTPの、濃度が「6.8」のQCID「B」で識別されるQCについて、反応モデルパラメータは、「k=0.00485」、「A=1255」、「A=810」であることを示している。
また、測定パラメータ例710では、測定パラメータID「001」で測定されるLDHについて、測定限界吸光度が「≦2000」で、吸光度2000以下のとき測定限界に達したことを示し、吸光度変化率を計算するのに利用する測光ポイントが「19」ポイント目と「33」ポイント目で、吸光度変化率Aから活性値Cへの換算式がC=−140×Aであることを示している。
また、例710では、測定パラメータID「002」で測定されるTPについて、測定限界吸光度が「≧3570」で、吸光度3570以上のとき測定限界に達したことを示し、吸光度変化量Aから濃度Cへの換算式がC=0.0035×A+0.5であることを示している。
本システムは、反応モデルパラメータをもとに、高濃度・高活性試料の反応過程データABS(t)に対して、最適条件下で分析できると仮定したとき、(数2)と同様の(数3)で示すような反応モデルデータABSH_MODEL(t)を算出する。
ABSH_MODEL(t)=
H0+AH1×(1−exp(−k×t)) …(数3)
このとき、kは反応の速度、AH0は反応開始時の初期吸光度、AH1は目的成分の濃度、を示すパラメータである。また、この反応モデルデータABSH_MODEL(t)は、最適条件下で分析できると仮定したときの各測光ポイントにおける予測測光値と言い換えることができる。
本システムは、予測測光値をもとに算出した濃度・活性値を、予測分析結果として出力する。
図8に、反応モデルパラメータをもとに、反応過程データABS(t)に対して、最適条件下で分析できると仮定したとき、(数2)と同様の(数3)で示すような反応モデルデータABSH_MODEL(t)を算出し、入出力端末140に予測分析結果を出力するときのフローチャートを示す。
まず、制御部101が、測定パラメータDB読み出し部105を起動し、測定パラメータDB112の各フィールドの情報を、一時記憶装置102に保存するステップ801を実行する。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、反応開始時の測光ポイントT_Sを設定して、一時記憶装置102に保存するステップ802を実行する。ステップ802では、1試薬系の分析項目の場合、R1投入直後の測光ポイント、2試薬系の分析項目の場合、R2投入直後の測光ポイントを、TSTARTとする。
次に、制御部101が、反応過程データ抽出部104を起動し、反応過程データ記憶装置131から、t=T〜Tにおける反応過程データABS(t)を抽出し、一時記憶装置102に保存するステップ803を実行する。ただし、Tは最初に測定された測光ポイント(1ポイント目)、Tはステップ803実行直前に測定された測光ポイント(Nポイント目)、とする。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、「TSTART<T」の真偽を判定するステップ804を実行する。
ステップ804において偽と判定された場合、本システムは動作を終了する。
ステップ804において真と判定された場合、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、測定限界吸光度に達する直前の測光ポイントTENDを設定して、一時記憶装置102に保存するステップ805を実行する
図9(A)、(B)に、測定限界吸光度「≧3570」であるエンド法を用いる分析項目で、ステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例900及び例910を示す。図9(A)では、Tの時点で吸光度ABS(T)が3570よりも小さいため、TEND=Tと設定する。図9(B)では、Tの時点で吸光度ABS(T)が3570よりも大きいため、反応過程データABS(t)が3570よりも大きくなる直前の測光ポイント(N−2ポイント目)を検出して、TEND=TN−2と設定する。
また、図10(A)、(B)に、測定限界吸光度「≦2000」であるレート法を用いる分析項目で、ステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例1000及び例1010を示す。図10(A)では、Tの時点で吸光度ABS(T)が2000よりも大きいため、TEND=Tと設定する。図10(B)では、Tの時点で吸光度ABS(T)が2000よりも小さいため、反応過程データABS(t)が2000よりも小さくなる直前の測光ポイント(N−1ポイント目)を検出して、TEND=TN−1と設定する。
ステップ805において、レート法を用いる分析項目で、隣り合う測光ポイント間の傾きの差がある一定の値よりも大きくなる測光ポイントを、反応が終了した時間として検出し、この測光ポイントをTENDとして設定することもできる。これにより、反応に無関係な物質の吸光が含まれる場合など、測定限界吸光度に達する前に反応が終了してしまう場合でも、TENDを適切に設定することができる。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、TSTART〜TEND間に、一定数以上の測光ポイントが含まれているかどうかを判定するステップ806を実行する。
ステップ806により、利用する測光ポイント数をできるだけ多くすることで、以降の処理で算出するパラメータAH1、AH0を、統計的な量として算出することができる。
ステップ806において偽と判定された場合、本システムは動作を終了する。
ステップ806において真と判定された場合、制御部101が、反応モデルパラメータDB読み出し部103を起動し、反応モデルパラメータDB111の各フィールドの情報を、一時記憶装置102に保存するステップ807を実行する。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)が、エンド法を用いる分析項目か、レート法を用いる分析項目かを判断するステップ808を実行する。
ステップ808でレート法と判断された場合、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)を、第1反応の吸光度の平均値が、反応モデルパラメータDB111のフィールド705に格納された値になるように、第1反応、及び第2反応の測光ポイントの吸光度をそれぞれ正規化し、一時記憶装置102に保存するステップ809を実行する。
以下に、ステップ809の具体的な例を示す。
正規化後の第1反応の吸光度の平均値を「c」とし、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)について、第1反応の吸光度の平均値「c’」、第1反応時の反応液量「V」、第2反応時の反応液量「V」であったとすると、ステップ809では、予測測光値算出部106が、第1反応の測光ポイントの吸光度に値「c−c’」を加算し、第2反応の測光ポイントの吸光度に値「(c−c’)×V/V」を加算する。
ステップ809により、レート分析法において、第1反応時の吸光度のずれの影響による第2反応時の吸光度のずれを補正することが可能となる。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)から、(数4)に示す測光ポイントt〜t+1(t≧TSTART、t+1≦TEND)の反応過程データABS(t)の変化量ΔABS(t)を算出し、一時記憶装置102に保存するステップ810を実行する。
ΔABS(t)=ABS(t+1)−ABS(t)
…(数4)
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)に対して、(数5)に示すAH1(t)と、そのときのAH1(t)の平均を算出して、一時記憶装置102に保存するステップ811を実行する。このとき算出したAH1(t)の平均が、反応モデルデータABSH_MODEL(t)の濃度を示すパラメータAH1となる。尚、AH1の符号は、反応過程データABS(t)が単調増加の場合は+、単調減少の場合は−となる。
H1(t)=±√({ΔABS(t)}
{(−exp(−k×(t+1)))−(−exp(−k×t))}
…(数5)
これにより、第1反応の測光ポイントと、測定限界吸光度に達した測光ポイントを除外し、適切な条件下で測定された測光ポイントのみを利用できるので、反応モデルデータABSH_MODEL(t)の濃度を示すパラメータAH1を正確に算出することが可能となる。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、ステップ811で算出したAH1を(数3)に代入し、時間t=TSTART〜TEND毎に、(数3)の値と一時記憶装置102上の反応過程データAH1(t)との二乗誤差総和が最小となるAH0を算出して、一時記憶装置102に保存するステップ812を実行する。このとき算出したAH0が、反応モデルデータABSH_MODEL(t)の初期吸光度を示すパラメータAH0となる。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、反応モデルパラメータDB111のフィールド706のk、及びステップ811、ステップ812で算出したAH1、AH0を(数3)に代入し、時間t毎の反応モデルデータABSH_MODEL(t)を算出して、一時記憶装置102に保存するステップ813を実行する。
次に、制御部101が、予測分析結果算出部107を起動し、(数1)及び反応モデルデータABSH_MODEL(t)をもとに、予測分析結果を算出して、一時記憶装置102に保存するステップ814を実行する。
図11(A)に、エンド法を用いる分析項目の反応過程データABS(t)の例1100とその反応モデルデータABSH_MODEL(t)の例1101を示す。また、図11(B)に、そのときの検量線の例1102を示す。図11(A)では、ABS(t)をもとに、分析終了時間まで最適条件下で分析できると仮定したときの予測測光値であるABSH_MODEL(t)を算出している。通常の分析では、ABS(t)が測定限界吸光度1103に達するため、検量線1102により濃度1104が得られるが、ABSH_MODEL(t)を利用することで、適切な濃度1105を得ることができる。
また、図12に、レート法を用いる分析項目の反応過程データABS(t)の例1200とその反応モデルデータABSH_MODEL(t)の例1201を示す。図12では、ABS(t)をもとに、吸光度変化率を計算するのに利用する測光ポイント1202〜1203間まで最適条件下で分析できると仮定したときの予測測光値であるABSH_MODEL(t)を算出している。通常の分析では、ABS(t)が測定限界吸光度1204に達するため吸光度変化率1205が得られるが、ABSH_MODEL(t)を利用することで、活性値算出に必要な適切な吸光度変化率1206を得ることができる。
次に、制御部101が、判定部109を起動し、反応モデルデータABSH_MODEL(t)が、反応終了時間までに測定限界に達するかどうかを判定して、その判定結果を一時記憶装置102に保存するステップ815を実行する。
次に、制御部101が、出力部110を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)と、反応モデルデータABSH_MODEL(t)と、予測分析結果と、ステップ815の判定結果を、入出力端末140に出力するステップ816を実行する。
図13に、t=T(4ポイント目まで測定が終了した時点)において、図8に示すフローチャートを実行した場合で、ステップ816実行後の入出力端末140の画面例1300を示す。画面例1300では、t=Tにおいて、実際の測定済み反応過程データ1301と、反応モデルデータ1302と、反応モデルデータ1302を利用して算出した予測分析結果1303とを、将来測定限界に達することを知らせる表示とともに出力している。t=Tの時点では、測定済み反応過程データ1301が測定限界吸光度1304に達していないため、反応開始時間1305からTまでの全ての測光ポイントのデータを用いて、反応モデルデータ1302を算出している。
このように、吸光度を予測することによって、実際に測定された吸光度が測定限界に達するよりも早いタイミングで、測定限界に達することを技師が判断でき、速やかに再検等の次の処理に移行できるので、TATを短縮することが可能となる。
また、吸光度を予測することによって、現在測定限界に達しているか否か、または将来測定限界に達するか否かに関わらず、技師は予測分析結果を参照できるので、迅速な結果報告の必要性の有無を、早いタイミングで判断できる。
また、吸光度を予測して予測分析結果を出力することにより、短時間での迅速分析が可能となる。
また、図14に、t=T(8ポイント目まで測定が終了した時点)において、図8に示すフローチャートを実行した場合で、ステップ816実行後の入出力端末140の画面例1400を示す。画面例1400では、t=Tにおいて、実際の測定済み反応過程データ1401と、反応モデルデータ1402と、反応モデルデータ1402を利用して算出した予測分析結果1403とを、既に測定限界に達したことを知らせる表示とともに出力している。t=Tの時点では、測定済み反応過程データ1401が測定限界吸光度1404に達したため、反応開始時間1305から測定限界内最終測光ポイント1406までの全ての測光ポイントのデータを用いて、反応モデルデータ1402を算出している。
また、図15に、測定終了後に、図8に示すフローチャートを実行した場合で、ステップ816実行後の入出力端末140の画面例1500を示す。画面例1500では、実際の測定済み反応過程データ1501と、反応モデルデータ1502と、実際の分析結果1503と、反応モデルデータ1502を利用して算出した予測分析結果1504とを、既に測定限界に達したことを知らせる表示とともに出力している。
このように、測定終了後に実際の分析結果と予測分析結果を同時に出力することで、技師は再検の必要性の有無を効率的且つ容易に判断することができる。
本実施例では、ステップ802において、TSTARTをR1またはR2投入直後の測光ポイントに設定したが、TSTARTはユーザが任意に設定できる。これにより、試薬投入直後に温度が一時的に変化する場合、TSTARTを反応容器内の温度が一定となる時間に設定することで、より適切なAH1、AH0を算出することが可能となる。
また、本システムは、画面例1300のように、実際に測定された吸光度が測定限界吸光度に達していない場合でも、反応モデルデータを予測することで、将来的に測定限界吸光度に達することが想定される場合、その時点で、再検のための試料希釈倍率を入出力端末140に出力することもできる。
図16に、入出力端末140に試料希釈倍率を出力するときのフローチャート1600を示す。
まず、ステップ801〜814までと同様の処理をするステップ1601を実行する。
次に、制御部101が、判定部109を起動し、反応モデルデータABSH_MODEL(t)が、反応終了時間までに測定限界に達するかどうかを判定して、その判定結果を一時記憶装置102に保存するステップ1602を実行する。
ステップ1602において偽と判定された場合、本システムは動作を終了する。
ステップ1602において真と判定された場合、制御部101が、試料混合比率算出部108を起動し、以下の手順で試料の希釈倍率rを設定して、一時記憶装置102に保存するステップ1603を実行する。
以下に、ステップ1603の具体的な手順を示す。
まず、希釈倍率rで希釈した希釈試料に対して、(数2)をもとに、(数6)で示すような希釈試料の反応モデルデータABSD_MODEL(t)を考える。
ABSD_MODEL(t)=AD0+AD1×(1−exp(−k×t))
…(数6)
このとき、kは反応の速度、AD0は反応開始時の初期吸光度、AD1は目的成分の濃度、を示すパラメータである。また、この反応モデルデータABSD_MODEL(t)は、最適条件下で分析できると仮定したときの各測光ポイントにおける予測測光値と言い換えることができる。このとき、濃度・活性値算出に用いる測光ポイントをTとすると、(数1)より、希釈倍率rに対して、(数7)のような関係が成り立つ。
a×ABSD_MODEL(T)+b=
(a×ABSH_MODEL(T)+b)/r
…(数7)
ここで、a、b、ABSH_MODEL(T)を代入し、ABSD_MODEL(T)が予め設定された吸光度(ただし、測定限界吸光度を超えない値)に一致するようにrを設定する。
次に、制御部101が、予測測光値算出部106を起動し、(数6)のパラメータAD0、AD1を算出して、一時記憶装置102に保存するステップ1604を実行する。
以下に、ステップ1604の具体的な手順を示す。
(数7)より、全測光ポイントのtに対して、(数8)が得られる。
ABSD_MODEL(t)=
ABSH_MODEL(t)/r−(1−1/r)×b/a
…(数8)
このとき、ABSH_MODEL(t)はk、AH0、AH1をパラメータとした関数であるから、(数8)は(数9)のように示すことができる。
ABSD_MODEL(t)=AH0/r−(1−1/r)×b/a
+(AH1/r)×(1−exp(−k×t))
…(数9)
以上から、(数6)と(数9)の右辺同士を比較することにより、AD0=AH0/r−(1−1/r)×b/a、AD1=AH1/rを算出することができる。
このように、ステップ1604により、希釈試料の反応モデルデータを算出することができる。
次に、制御部101が、出力部110を起動し、一時記憶装置102上の反応過程データABS(t)と、反応モデルデータABSH_MODEL(t)と、予測分析結果と、希釈倍率rと、希釈倍率rで希釈した希釈試料の反応モデルデータABSD_MODEL(t)と、ステップ1602の判定結果を、入出力端末140に出力するステップ1605を実行する。
図17に、t=T(4ポイント目まで測定が終了した時点)において、図16に示すフローチャートを実行した場合で、ステップ1605実行後の入出力端末140の画面例1700を示す。
画面例1700では、t=Tにおいて、実際の測定済み反応過程データ1701と、反応モデルデータ1702と、反応モデルデータ1702を利用して算出した予測分析結果1703と、再検時に推奨する希釈倍率1704と、希釈倍率1704で希釈した試料の反応モデルデータ1705とを、将来測定限界に達することを知らせる表示とともに出力している。また、希釈倍率1704は、希釈試料の反応モデルデータ1705が、濃度・活性値算出に用いる測光ポイント1706において測定限界1708に達しない吸光度1707になるように、設定されている。
このように、吸光度を予測することによって、実際に測定された吸光度が測定限界に達するよりも早いタイミングで、測定限界に達することを技師が視覚的に判断でき、希釈倍率を提示することによって、速やかに適切な再検を実施することができるので、TATを短縮し、且つ不要な再検を削減し、再検コストを低減することが可能となる。
本実施例では、測定限界を、測定できる最大濃度を示す吸光度として扱ったが、装置が測定できる最低濃度を示す吸光度として扱ってもよい。
また、本実施例では、ステップ1603において、希釈倍率を設定したが、試料混合量の増減量を設定してもよい。また、希釈倍率と試料混合量の増減量を同時に設定してもよい。
また、本実施例では、ステップ1603において、ABSD_MODEL(T)が一致する吸光度(ただし、測定限界吸光度を超えない値)が予め設定されていたが、この値は、分析装置の測定精度が最も高い吸光度または吸光度範囲が設定されていてもよい。これにより、希釈試料の測定精度を向上させることが可能となる。
また、本実施例では、演算によって希釈倍率を算出したが、予測分析結果に対応する希釈倍率を予めテーブルに保持していても良い。
以上詳述したように、本発明における吸光度予測システムにより、化学反応モデルを表現するパラメータを用いて、測定結果を予測し、測定限界を超える高濃度・高活性試料の再検時の希釈倍率をユーザに提供することができるので、不要な再検を削減し、検査コストの低減、TATの短縮が可能となる。
本発明の一実施例における吸光度予測システムの構成例を説明する図。 図1における自動分析装置の構成例を説明する図。 TP(総蛋白)の反応過程データの例を説明する図。 TPの検量線の例を説明する図。 LDH(乳酸脱水素酵素)の反応過程データの例を説明する図。 高活性LDHの反応過程データの例を説明する図。 反応モデルパラメータDBの例(A)と測定パラメータDBの例(B)を説明する図。 本発明における入出力端末に予測分析結果を出力するときのフローチャートを説明する図。 エンド法の項目においてステップ805(図8中)でTENDを設定するときの例を説明する図。 レート法の項目においてステップ805(図8中)でTENDを設定するときの例を説明する図。 エンド法の項目におけるABS(t)とABSH_MODEL(t)の例(A)とそのときの検量線の例(B)を説明する図。 レート法の項目におけるABS(t)とABSH_MODEL(t)の例を説明する図。 図8におけるステップ816実行後の入出力端末の画面例(t=T)を説明する図。 図8におけるステップ816実行後の入出力端末の画面例(t=T)を説明する図。 図8におけるステップ816実行後の入出力端末の画面例(測定終了時)を説明する図。 本発明における入出力端末に試料希釈倍率を出力するときのフローチャートを説明する図。 図16におけるステップ1605実行後の入出力端末の画面例(t=T)を説明する図。
符号の説明
100…吸光度予測システム、101…制御部、102…一時記憶装置、103…反応モデルパラメータDB読み出し部、104…反応過程データ抽出部、105…測定パラメータDB読み出し部、106…予測測光値算出部、107…予測分析結果算出部、108…試料混合比率算出部、109…判定部、110…出力部、111…反応モデルパラメータDB、112…測定パラメータDB、120…検査施設内のネットワーク、130…自動分析装置、131…反応過程データ記憶装置、140…入出力端末、201…光源ランプ、202…恒温槽、203…セル、204…試料分注ノズル、205a…第1試薬分注ノズル、205b…第2試薬分注ノズル、206…撹拌棒、207…分光器、208…検知器、209…増幅器、210…A/D変換器、300…TPの反応過程データの例、301…TPの濃度を算出するのに利用する化学反応を示す化学反応式、400…高濃度域で非直線となるTPの検量線の例、500…LDHの反応過程データの例、501…LDHの活性値を算出するのに利用する化学反応を示す化学反応式、600…高活性LDHの反応過程データの例、601…時間T〜T間の吸光度変化率、602…LDHの測定限界吸光度、603…実際の吸光度変化率、700…反応モデルパラメータDBの例、701…QCの種類を識別するQCIDを格納するフィールド、702…分析項目名を格納するフィールド、703…測定パラメータを識別する測定パラメータIDを格納するフィールド、704…分析項目の濃度あるいは活性値の測定値を格納するフィールド、705…正規化基準値を格納するフィールド(レート法のみ)、706…反応モデルパラメータkを格納するフィールド、707…反応モデルパラメータAを格納するフィールド、708…反応モデルパラメータAを格納するフィールド、710…測定パラメータDBの例、711…測定パラメータを識別する測定パラメータIDを格納するフィールド、712…分析項目名を格納するフィールド、713…R1の種類を識別する試薬IDを格納するフィールド、714…R2の種類を識別する試薬IDを格納するフィールド、715…分析に使用した波長を格納するフィールド、716…測定限界吸光度、717…レート法において吸光度変化率を計算するのに利用する左側の測光ポイントを示す番号を格納するフィールド、718…レート法において吸光度変化率を計算するのに利用する右側の測光ポイントを示す番号を格納するフィールド、719…濃度あるいは活性値への換算式を決定する(数1)におけるaを格納するフィールド、720…濃度あるいは活性値への換算式を決定する(数1)におけるbを格納するフィールド、801…測定パラメータDBを読み出すステップ、802…反応開始時の測光ポイントTSTARTを設定するステップ、803… 反応過程データ記憶装置からt=T〜Tにおける反応過程データABS(t)を抽出するステップ、804…「TSTART<T」の真偽を判定するステップ、805…定限界吸光度に達する直前の測光ポイントTENDを設定するステップ、806…TSTART〜TEND間に一定数以上の測光ポイントが含まれているかどうかを判定するステップ、807…反応モデルパラメータDBを読み出すステップ、808…エンド法かレート法かを判断するステップ、809…レート法の反応過程データを正規化するステップ、810…ΔABS(t)を算出するステップ、811…ABSH_MODEL(t)の濃度を示すパラメータAH1を算出するステップ、812…ABSH_MODEL(t)の初期吸光度を示すパラメータAH0を算出するステップ、813…ABSH_MODEL(t)を算出するステップ、814…予測分析結果を算出するステップ、815…ABSH_MODEL(t)が反応終了時間までに測定限界に達するかどうかを判定するステップ、816…算出した予測分析結果などを入出力端末に出力するステップ、900…エンド法の項目においてステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例1、910…エンド法の項目においてステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例2、1000…レート法の項目においてステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例1、1010…レート法の項目においてステップ805でTENDを設定するときの反応過程データの例2、1100…エンド法の項目におけるABS(t)の例、1101…1100の反応モデルデータABSH_MODEL(t)の例、1102…検量線、1103…測定限界吸光度、1104…実際に算出される濃度、1105…適切な濃度、1200…レート法の項目におけるABS(t)の例、1201…1200の反応モデルデータABSH_MODEL(t)の例、1202…吸光度変化率を計算するのに利用する左側の測光ポイント、1203…吸光度変化率を計算するのに利用する右側の測光ポイント、1204…測定限界吸光度、1205…実際の分析に利用される吸光度変化率、1206…適切な吸光度変化率、1300…ステップ816実行後の入出力端末の画面例(t=T)、1301…測定済み反応過程データ、1302…反応モデルデータ、1303…予測分析結果、1304…測定限界吸光度、1305…反応開始時間、1400…ステップ816実行後の入出力端末の画面例(t=T)、1401…測定済み反応過程データ、1402…反応モデルデータ、1403…予測分析結果、1404…測定限界吸光度、1405…反応開始時間、1406…測定限界内最終測光ポイント、1500…ステップ816実行後の入出力端末の画面例(測定終了時)、1501…測定済み反応過程データ、1502…反応モデルデータ、1503…実際の分析結果、1504…予測分析結果、1601…ステップ801〜814までと同様の処理をするステップ、1602…ABSH_MODEL(t)が反応終了時間までに測定限界に達するかどうかを判定するステップ、1603…試料希釈倍率を設定するステップ、1604…ABSD_MODEL(t)を算出するステップ、1605…設定した希釈倍率などを入出力端末に出力するステップ、1700…ステップ1605実行後の入出力端末の画面例(t=T)、1701…測定済み反応過程データ、1702…反応モデルデータ、1703…予測分析結果、1704…希釈倍率、1705…希釈試料の反応モデルデータ、1706…濃度・活性値算出に用いる測光ポイント、1707…測定限界吸光度に達しない吸光度。

Claims (11)

  1. 試料と1種類以上の試薬とを混合した混合液を光学的に測定した測光値の時系列データをもとに前記試料中の目的成分の濃度または活性値を測定する分析装置であって、前記試料の分析が正常に実施されたときの前記時系列データのモデルを決定付ける前記目的成分毎の化学反応に応じた1種類以上の係数と、前記試料の成分の濃度に応じた1種類以上の係数とを含むパラメータを記憶する記憶手段と、実際に測定された1点以上の測光値と前記パラメータを用いて、測定開始から所定の経過時間までの予測測光値を算出する算出手段とを有することを特徴とする分析装置。
  2. 請求項1に記載の分析装置であって、前記予測測光値が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す測定限界を超えるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする分析装置。
  3. 請求項2に記載の分析装置であって、前記パラメータと前記予測測光値を用いて、前記混合液に対する前記試料の最適な混合比率を算出する混合比率算出手段を有することを特徴とする分析装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載の分析装置であって、前記予測測光値をもとに、前記試料中の目的成分の濃度または活性値を算出して出力する出力手段を有することを特徴とする分析装置。
  5. 請求項4に記載の分析装置であって、前記出力手段が、実際に測定された測光値と前記予測測光値とを同時に異なる表現方法で出力することを特徴とする分析装置。
  6. 試料と試薬とを混合した混合溶液の化学反応の進行につれて変化する吸光度を所定の時間間隔で複数回測光して、前記吸光度の測光時系列データを測定する手段と、前記測光時系列データをもとに、前記吸光度の一定時間での変化量もしくは変化率を算出し、前記試料中の目的成分の濃度もしくは活性値を求める手段とを有し、かつ、前記試料の分析が正常に実施されたときの前記測光時系列データのモデルを決定付ける前記目的成分毎の化学反応に応じた1種類以上の係数と、前記試料の成分の濃度に応じた1種類以上の係数とを含むパラメータを記憶する記憶手段と、前記測光時系列データと前記パラメータを用いて、前記所定の時間間隔での予測吸光度を算出する算出手段とを設けることにより、前記予測吸光度をもとに前記試料中の目的成分の濃度もしくは活性値を求めるよう構成したことを特徴とする分析装置。
  7. 請求項6に記載の分析装置において、前記予測吸光度が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す測定限界を超えるか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする分析装置。
  8. 請求項7に記載の分析装置において、前記パラメータと前記予測吸光度とを用いて、前記混合液に対する前記試料の混合比率を算出する混合比率算出手段を有することを特徴とする分析装置。
  9. 請求項6、7又は8に記載の分析装置において、前記予測吸光度をもとに、前記試料中の目的成分の濃度または活性値を算出して出力する出力手段を有することを特徴とする分析装置。
  10. 請求項9に記載の分析装置において、前記出力手段が、前記予測吸光度と共に、前記測光時系列データを出力し表示する構成されていることを特徴とする分析装置。
  11. 請求項9に記載の分析装置において、前記出力手段が、前記予測吸光度が分析結果の正確さを保証できる範囲を示す前記測定限界を超える場合における前記混合比率を、前記測光時系列データおよび前記予測吸光度のうち少なくとも一つと共に出力し表示するよう構成されていることを特徴とする分析装置。
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