JP2005200286A - 窒化ほう素クラスターの製造方法、および窒化ほう素微小体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 窒化ほう素で被覆された磁性金属粒子とそれを工業的に多量合成できるプロセスを提供する。
【解決手段】 金属窒化物粉末とほう素を含有する粉末とを混合した粉末を、窒素を含むガス、水素、不活性ガスの少なくとも一つから成る雰囲気中で熱処理することにより、窒化ほう素クラスターを製造する。前記窒化ほう素クラスターは、直径500nm以下の円筒状であり、1〜100nm間隔で円筒内部に節を有する窒化ほう素微小体として製造することができる。前記円筒状の窒化ほう素クラスターは六方晶窒化ほう素で構成されており、そのc面が円筒状の外壁となす角θが1°以上であることが望ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気テープ、磁気記録ディスク等の磁気記録媒体、モータ、ヨーク等に用いる軟磁性形状体、磁気シールド材、電波吸収体、ボンド磁石、巨大磁気抵抗素子、磁性流体、インダクタ、およびプリント基板等の電子デバイスの原材料に用いる磁性金属粒子およびその製造方法に関する。
鉄、コバルト、ニッケル、パーマロイなどの磁性材料が広く市場にて使用されている。これら磁性材料は自動車で代表される大型機器やモバイル電子機器で代表される小型機器に至るまで多数の分野で利用されている。そして電子機器の小型軽量化に伴い、電子デバイスを構成する原材料自体もナノサイズ化が要求されている。同時にデバイスの高性能化も実現しなければならない。例えば、磁気記録密度の向上を目的として、磁気テープに塗布する磁性粒子のナノサイズ化と磁化の向上が同時に要求される。
しかし、鉄などの磁性金属粒子は非常に酸化しやすいため、カーボン系のケージクラスターやカーボン被膜等で内包することにより、耐酸化性や耐食性に優れた磁性金属粒子を合成する方法が開発されている。Fe粉表面をグラファイトで被覆する方法(例えば、特許文献1)等が提案されている。
特開平9−143502号公報(第3〜4頁、図5)
ところで、カーボン系材料は導電性を示すため、上記被覆磁性粒子を高周波部品等に用いた場合は渦電流損失が大きくなり、機能性が低下するという欠点があった。そこで広バンドギャップを有する窒化ほう素クラスターで磁性金属粒子を被覆することが試みられており、その合成方法はアーク放電法やレーザーを用いた気相での合成法が挙げられるが、これらの方法では工業的な多量合成は難しかった。
上記背景を鑑みて、窒化ほう素で被覆された磁性金属粒子を工業的に多量合成できるプロセスを開発することが課題である。
本発明では、出発原料に磁性金属の窒化物粉末を用い、ほう素を含有する粉末と混合し、窒素を含むガス、水素、不活性ガスの少なくとも一つから成る雰囲気中で熱処理することにより、容易に窒化ほう素クラスターで被覆された金属磁性微粒子を得ることができる。また本製法で得られる生成物の中には上記金属微粒子の他に、円筒状の窒化ほう素微小体が含まれる。ここで、窒化ほう素クラスターとは、窒化ほう素の結晶やその集合体を含む。
(1)本発明の窒化ほう素クラスターの製造方法は、金属窒化物粉末とほう素を含有する粉末とを混合した粉末を、窒素を含むガス、水素、不活性ガスの少なくとも一つで構成される雰囲気中で熱処理することを特徴とする。
前記雰囲気は、例えば、窒素ガス、水素ガス、アルゴン等の不活性ガス、前記不活性ガスと窒素ガスの混合ガス、前記不活性ガスと水素ガスの混合ガス、前記不活性ガスと水素ガスと窒素ガスの混合ガスから選ばれる雰囲気のいずれかから選択することができる。
(2) 上記(1)において、前記金属窒化物粉末は、窒化ほう素よりも高い標準生成自由エネルギーを有する窒化物であることを特徴とする。
(3) 本発明の窒化ほう素微小体、窒化ほう素クラスターで構成された平均直径500nm以下の円筒状の窒化ほう素微小体であり、1〜100nm間隔で円筒内部に節を有することを特徴とする。なお、さらに分布の範囲を制限して、前記円筒状の窒化ほう素微小体について、直径500nm以下としてもよい。
ここで、平均直径とは、例えば、円筒状の窒化ほう素微小体を有する粉末を試料として、電子顕微鏡写真を撮影する。写真内で任意の面積内にある円筒状の窒化ほう素微小体について各々の直径を測定して平均値を求める。すなわち、N個の微小体について(N≧50個)、前記直径を測定し、平均直径=(測定した直径の総和)/Nとして表わす。写真に代えて、イメージを取得し、パソコンと画像処理ソフトを利用して直径を測定してもよい。
さらに、個々の円筒状の窒化ほう素微小体の直径とは、例えば、1個の微小体について、円筒状の部分の断面(長手方向に直交する向きでの断面)を見たときの外径に相当する。断面が円形でない場合には最大値を直径と見なす。微小体が、長手方向に沿ってゆるやかに変化している直径を有する場合には、長手方向で見たときの最大径と最小径の中間値を微小体の直径として表せばよい。円筒状の形状から大きく外れる箇所がある場合には、その箇所を無視し、円筒状の部分のみで直径を評価する。
円筒内部の節について説明する。ここで、“節”とは筒状(あるいは管状)の微小体の内部を複数の空洞に分離したり、複数の区画に分割することができる部材に相当する。なお、前記節は、節に生成する途中の架橋であってもよい。“架橋”とは、筒状の微小体の内壁の任意の部分同士を接続する部材に相当する。節や架橋の面は、管の壁や円筒の壁に対して、平行な配置ではなくむしろ直交するような配置に近い関係にある。節が複数個ある場合、節同士の間隔は例えば0.5d以上とすることができる。ここで、dは節と節の中間における円筒状の部分の直径dに相当する。また、この微小体は、複数個の節を備えていても外径や壁面厚さが一方的に漸減するとは限らず、むしろ増加させることも可能であり、長尺の微小体を得ることができる。dは1〜100nm程度となる。
なお、「1〜100nm間隔」と記載したものは「間隔が、1nm以上且つ100nm以下の範囲にある」という表現と等価なものとして用いている。
(4) 上記(3)において、前記窒化ほう素クラスターは六方晶窒化ほう素で構成されており、前記六方晶窒化ほう素のc面が円筒状の外壁となす角θが1°以上であることを特徴とする。
ここで、c面とは層状構造の積層面を意味しており、六方晶構造あるいは菱面体構造においては、c軸方向に直交する面を指す。上記特徴は、微小体の長手方向と結晶面の積層方向が異なることを表している。本発明に係る窒素のほう素クラスターは、円筒状であって、その外壁もしくは内壁には六方晶構造のc面のエッジが現れているものを得ることもできる。ここで、c面のエッジとは積層面の端部を意味している。
(5) 上記(3)または(5)において、前記窒化ほう素クラスターは、金属粒子を内包していることを特徴とする。金属粒子を包む構成の場合、窒化ほう素の結晶の群である窒化ほう素クラスターは被覆もしくは被膜に相当する。
(6) 上記(5)において、金属粒子の表面を被覆する前記窒化ほう素クラスターは、平均膜厚100nm以下であることを特徴とする。ここで、平均膜厚とは、被覆される金属粒子の表面と被覆する薄膜の表面間の距離に相当する。さらに、膜厚の上限を制限し、前記窒化ほう素クラスターの膜厚100nm以下の構成とすることもできる。
本発明により、窒化ほう素で被覆された磁性金属粒子を工業的に多量合成できる。この磁性金属粒子は、耐酸化性・耐食性に優れ、なおかつ高周波下での渦電流損失の少ない良好な磁気特性を有するものであり、多量合成することができる。
本発明は金属微粒子の合成方法および金属微粒子の被覆方法に相当する。上記製法において用いられる金属の窒化物粉末は、目標とする金属微粒子の粒径に合わせてその粒径を自由に選択することができる。実用的には1〜1000nmの範囲が好適である。金属の窒化物とは、例えばFeN、FeN、Fe16、CoN、NiNなどが挙げられるが、これに限らず、窒化ほう素のエリンガム曲線よりも高いポテンシャル(ΔG°)を有する窒化物であっても構わない。すなわち窒化ほう素(BN)よりも標準生成自由エネルギー値が高い窒化物であることが好ましく、Hg2(N3)2, AgN3, CuN3, Pb(N3)2, TlN3, LiN3, InN, Ba(N3)2, Ra(N3)2, NaN3, Co3N, KN3, Ni3N, Zn3N2, MoN, Fe2N, Fe4N, GaN, P3N5, Mo2N, Li3N, Ge3N4, W2N, Mn3N2, Mn5N2, CrN, Mn4N, Cr2N, Ba3N2, Sr3N2, Nb3N, Ca3N2, Si3N4, Mg3N2, VN, NbN, Nb2Nなどが挙げられる。一方、BNよりも標準生成自由エネルギーが低い窒化物(U2N3, TaN, Ta2N, LaN, YN, Be3N2, AlN, PuN, ScN, PrN, EuN, UN, SmN, NdN, CeN, TiN, Th3N4, HoN, GdN, YbN, ErN, HfN, ThN)は、ほう素(B)による還元が困難であり、本発明の出発原料として相応しくない。また上記製法に用いられるほう素を含有する粉末とは、例えばB(単体)、BCなどの炭化ほう素、ZrB、TiB、VBなどのほう化物が好ましいが、これに限定されない。ほう素含有粉末の粒径は1nm〜1mmの範囲が好ましく、より還元反応を効率的に行なうためには1nm〜0.1mmの範囲が好ましい。
上記窒化物およびほう素含有粉末との混合には、乳鉢、スターラー、V字型ミキサー、ボールミル、振動ミル、その他汎用攪拌機などの中から選択できる。粉末の凝集を回避し、より均一に混合するために有機溶媒や水を用いた湿式混合を用いてもよい。
上記窒化物およびほう素含有粉末との混合比は、ほう素が窒化物の窒素を還元するに足る化学量論比近傍が好ましく、より好ましくはほう素含有粉末が上記化学量論比よりも過剰となることが好ましい。ほう素粉末が不足すると、窒化物中の窒素が十分に還元されずに残存してしまうので適さない。
上記混合粉末の熱処理時の雰囲気は非酸化性雰囲気が好ましい。例えば窒素やアンモニアなどの窒素を含むガスや、水素などの還元性ガス、あるいはAr,Heなどの不活性ガスを使用することができるが、これらに限定されない。また熱処理温度および時間は還元反応が十分進行するに足る条件であることが好ましい。
上記製造方法により、金属の窒化物を還元することにより得られた金属微粒子であって、前記金属微粒子の表面は窒化ほう素クラスターで被覆されていることを特徴とする磁性金属微粒子を得ることが出来る。
(実施例1)
FeN粉末とほう素粉末を重量比で1:1となるように秤量して乳鉢により混合した。上記混合粉末を管状炉内にセットし、窒素ガス(流量:100sccm)雰囲気下で1000℃×1h加熱した。
(実施例2)
熱処理時間を5hとした以外は実施例1と同様にして混合粉末を熱処理した。
(実施例3)
FeN粉末とほう素粉末を重量比を9:1とした以外は実施例1と同様の手法で熱処理を行なった。
実施例1〜3により得られた試料粉末についてのX線回折パターンを図1に示す。図1のグラフ中、(a)のカーブは実施例1に対応し、(b)は実施例2に対応し、(c)は実施例3に対応する。グラフの縦軸のIntensityは回折強度を表わし、単位(a.u.)は相対値である。横軸は回折角度に係る2θである。すべての試料において、FeNはFeに還元され、六方晶窒化ほう素(h−BN)が生成している。また、得られた物質の高分解能電子顕微鏡写真を図2〜図13において示す。Fe粒子表面は窒化ほう素で被覆されていることがわかった。同時にBNナノチューブの合成も確認された。
図2は、生成した粒子のうち、BNナノチューブを観察した高分解能電子顕微鏡写真である。図3は、図2の写真の構造の主要部を模写した概略図である。複数本のBNナノチューブが重なっている様子がわかるが、それらのうちの1つのBNナノチューブ1に着目して対応する図3をもって図2を説明する。BNナノチューブ1は円筒状であるが、その断面部分に焦点を合わせているので、円筒の壁2a,2bとそれらの間に形成された節3a,3b,3cが観察された。他のナノチューブと重なって示しにくいが、節3aと節3bの間にもほぼ一定の間隔で複数の節がある。これらの節の図示は、図3では省略した。図3ではアウトラインや主要な部位を模写するにとどめた。図3中左上に記載した横線と30nmという表示は、横線の長さが30nmであるスケールを書き加えたものである。図3の枠と図2の枠はほぼ同じ寸法に相当する為、図3のスケールをもって図2に観察されるBNナノチューブの各部の寸法を算出することができる。以下、他の写真の図およびその主要部を模写した概略図についても、模写に表示したスケールによって、写真のスケールがわかるようにした。
図4は、生成した粒子のうち、窒化ほう素(BN)のクラスターに被覆されたFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真である。図5は、図4の写真の構造の主要部を模写した概略図である。対応する図5をもって図4を説明する。Fe粒子5aの周囲にはBNの層6a,6bが被覆されていることがわかる。BNの層6a,6bは顕微鏡観察による格子縞を呈しており、格子縞に対応する六方晶のBNの積層構造を為していることがわかる。図示したような格子縞の間隔でBNの結晶の層が配列し、隣合う層とクラスターを為してFe粒子5aを被覆している。Fe粒子5a自体と重複して見える部分のBNの層の格子縞模様は図示を省略した。Fe粒子5aの周囲を覆うBN層の集合体であるBNクラスターは他の粒子の被覆と一部重なって観察されているため、クラスターとしての連続性がよく見えない。しかし、Fe粒子5bを覆うBNの層7aは周囲を1周しており、Fe粒子5bの表面を隙間なく被覆していることがわかる。BNの層7aの端は、他のBNクラスター7bと接続されているように観察された。他のFe粒子8は、Fe粒子5aの周囲を覆うBN層に遮られて輪郭がはっきりとしないが、曲線状の格子縞を有するBNの層9等に被覆されていると推定される。なお、図5の右下には寸法5nmのスケールに相当する横線を表示した。全てを模写するのは難しいので、格子縞については一部を模写した。
図6は、生成した粒子のうち、BNナノチューブの端に内包されたFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真である。図7は、図6の写真の構造の主要部を模写した概略図である。対応する図7をもって図6を説明する。BNナノチューブの円筒の壁10a,10bの端は、分銅状のFe粒子11を覆っているように見える。Fe粒子11の一端はFeの凸部もしくは他のBNの層の一部が生成しているのか定かでないが、長くは成長していない。Fe粒子の長い側面には円筒の壁10a,10bが特に長く成長してBNナノチューブ12を生成しているものと推定される。Fe粒子11の多端の多角面の一つにはBNのクラスターが生成しているが、その先は節14となってナノBNチューブに接続・収斂されている。Fe粒子11から成長したBNナノチューブ12は、隣に一部が重なって見える他のBNナノチューブ15のように、円筒の壁16a,16bの間に所定の間隔で節17a,17b,17cを備える。なお、図7の左上には寸法30nmのスケールに相当する横線を表示した。
図8は、図6と同様のFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真であり、BNなのチューブの壁とFe粒子の境界近傍を拡大したものである。図9は、図8の写真の構造の主要部を模写した概略図である。対応する図9をもって図8を説明する。分銅状のFe粒子22はBNの円筒の壁20に覆われている。円筒の壁20はBNナノチューブとして成長している。Fe粒子(鉄粒子)22の端と円筒状の壁の分かれる境界には、円筒の壁とは異なる向きに成長したBNの分岐21が観察される。さらに、円筒の壁20を詳細に観察すると、壁の長手方向に沿ってBNの六方晶構造に対応した格子縞20aが見られる。さらに、格子縞の端20bをみると、格子縞の積層方向は、円筒の壁の面に対して1°程度の角度を為して傾斜している。よって、BNナノチューブの外周面には、1°程度の角度をもってBN層のエッジが配列しているということもできる。なお、図9の左上には寸法10nmのスケールに相当する横線を表示した。
図10は、生成した粒子のうち、BNナノチューブを観察した高分解能電子顕微鏡写真である。図11は、図10の写真の構造の主要部を模写した概略図である。対応する図11をもって図10を説明する。このBNナノチューブ30は、他の写真と同様に断面の様子を観察している。円筒の壁31a,31bの間の中空の部分に複数の節32を備える。節32は、円筒の壁31a,31bから派生して形成されたと推定される。壁や節は六方晶のBNの結晶を主として構成されている。すべてを模写することは難しいので、格子縞については一部を模写した。なお、図11の中央上には寸法10nmのスケールに相当する横線を表示した。図12は、図10のBNナノチューブの一部を拡大して観察した高分解能電子顕微鏡写真である。図13は、図12の写真の構造の主要部を模写した概略図である。なお、図13の中央上には寸法5nmのスケールに相当する。
図14には窒素化合物に関するエリンガム図を示す。BNのエリンガム曲線よりも上に位置する窒化物は同様の方法を用いて、ほう素による還元が可能となることがわかる。
本発明は、磁気テープ、磁気記録ディスク等の磁気記録媒体、モータ、ヨーク等に用いる軟磁性形状体、磁気シールド材、電波吸収体、ボンド磁石、巨大磁気抵抗素子、磁性流体、インダクタ、およびプリント基板等の電子デバイスの原材料に用いる磁性金属粒子およびその製造方法に用いることができる。
本発明に係る試料粉末のX線回折パターンを示すグラフである。 本発明に係るBNナノチューブを観察した高分解能電子顕微鏡写真である。 図2の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 本発明に係るBNクラスターで被覆したFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真である。 図4の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 本発明に係るBNナノチューブの端に内包されたFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真である。 図6の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 図6と同様のBNナノチューブの端に内包されたFe粒子を観察した高分解能電子顕微鏡写真である。 図8の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 本発明に係るBNナノチューブを観察した高分解能電子顕微鏡写真である。 図10の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 図10の一部を拡大した高分解能電子顕微鏡写真である。 図12の写真の構造の主要部を模写した概略図である。 窒素化合物に関するエリンガム図を示すグラフである。
符号の説明
1 BNナノチューブ、 2a 2b 円筒の壁、 3a 節、
3b 節、 3c 節、 5a Fe粒子、 5b Fe粒子、 6a BNの層、
6b BNの層、 7a BNの層、 7b BNの層、 8 Fe粒子、
9 BNの層、 10a 10b 円筒の壁、
11 Fe粒子、 12 BNナノチューブ、 14 節、
15 BNナノチューブ、 16a 16b 円筒の壁、 17a 節、
17b 節、 17c 節、 20 円筒の壁、 20a 格子縞、
20b 格子縞の端、 22 Fe粒子、
30 BNナノチューブ、 31a 31b 円筒の壁、 32 節、

Claims (6)

  1. 金属窒化物粉末とほう素を含有する粉末とを混合した粉末を、窒素を含むガス、水素、不活性ガスの少なくとも一つで構成される雰囲気中で熱処理することを特徴とする、窒化ほう素クラスターの製造方法。
  2. 前記金属窒化物粉末は、窒化ほう素よりも高い標準生成自由エネルギーを有する窒化物であることを特徴とする、請求項1に記載の窒化ほう素クラスターの製造方法。
  3. 窒化ほう素クラスターで構成された平均直径500nm以下の円筒状の窒化ほう素微小体であり、1〜100nm間隔で円筒内部に節を有することを特徴とする窒化ほう素微小体。
  4. 前記窒化ほう素クラスターは六方晶窒化ほう素で構成されており、前記六方晶窒化ほう素のc面が円筒状の外壁となす角θが1°以上であることを特徴とする請求項3に記載の窒化ほう素微小体。
  5. 前記窒化ほう素クラスターは、金属粒子を内包していることを特徴とする、請求項3または4に記載の窒化ほう素微小体。
  6. 金属粒子の表面を被覆する前記窒化ほう素クラスターは、平均膜厚100nm以下であることを特徴とする、請求項5に記載の窒化ほう素微小体。


























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