JP2005198583A - 施肥機 - Google Patents

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Yoshihisa Yurino
善久 百合野
Masanori Ishikawa
昌範 石川
Giichi Umeno
義一 梅野
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Abstract

【課題】 施肥ノズルの打込み時の反力による影響を受け難くし、かつ機体前後方向の略々中間の低位置に機体重心を位置させる。
【解決手段】 施肥機10は、機体12後部に搭載されかつ駆動輪14を回転駆動するエンジン18と、施肥ノズル20から圃場に施肥する肥料を収容する肥料タンク24と、機体前部に搭載されかつエンジン18の動力を入力して施肥ノズル20を駆動するクランクケース22と、機体後方に延設された左右の操作ハンドル34とを備えていて、前記肥料タンク24を、平面視左右の操作ハンドル34,34の左右方向内側で、かつクランクケース22とエンジン18との前後方向中間に取付けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、野菜等への追肥作業を効率的に行う施肥機に関し、特に肥料を地中に施肥する施肥ノズルを備えた施肥機に関する。
機体を支持する駆動輪を有し、かつ搭載エンジンによって自走可能な施肥機として、例えば特許文献1に開示された技術が公知である。この従来技術によれば、施肥機は、駆動輪から後上方に延びる駆動ケース(変速機ケース)の上部に操作ハンドル、前側にエンジンを支持し、該エンジンの上方に肥料タンクと燃料タンクとを支持すると共に、前端部をゲージ車にて支持された施肥部フレームの後端部を前記駆動ケースのブラケットに固定し、前記施肥部フレームの前部に上下方向に長い注入ノズルを配置し、該注入ノズルを土中へ突き刺して肥料や殺虫剤を注入するのに適した構成を有している。また、この特許文献1に記載された施肥機では、変速機ケースの後部に取付けたヒッチジョイントにより、小型トラクタの後部に連結して牽引可能に構成されている。
特開平5−252811号公報
しかし、上述した特許文献1に記載された施肥機では、肥料タンクがエンジンの上方に位置していて重心位置が高く、安定した施肥作業を行うことが困難であった。また、従来の施肥機では、エンジンの上方に肥料タンクと燃料タンクとを配置し、前記エンジンと駆動ケースとが駆動輪の廻りに配置され、注入ノズルを駆動輪から前後方向に離して取付けていたため、駆動輪が圃場の凹凸によって上下しても注入ノズルによる肥料注入深さの変化は少ないが、注入ノズルの打込み時の反力により機体が影響を受け易いという課題があった。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、施肥ノズルの打込み時の反力による影響を受け難くすると共に、機体前後方向の略々中間の低位置に機体重心を位置させて安定した施肥作業を行うことのできる施肥機を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、機体(12)後部に搭載され、機体(12)を支持する駆動輪(14)を回転駆動するエンジン(18)と、施肥ノズル(20)から圃場に施肥する肥料を収容する肥料タンク(24)と、機体前部に搭載され、前記エンジン(18)の動力を入力して前記施肥ノズル(20)を駆動する動力伝動部(22)と、機体後方に延設された左右の操作ハンドル(34)と、を備えた施肥機(10)において、
前記肥料タンク(24)を、平面視前記左右の操作ハンドル(34,34)の左右方向内側で、かつ前記動力伝動部(22)と前記エンジン(18)との前後方向中間に取付けた、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の施肥機において、機体重心を、前記駆動輪(14)の中心よりも機体後方に位置させた、ことを特徴とする。
なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。
請求項1に係る発明によれば、機体後部に搭載されたエンジンと、肥料を収容する肥料タンクと、機体前部に搭載されて施肥ノズルを駆動する動力伝動部と、機体後方に延設された左右の操作ハンドルとを備え、前記肥料タンクを、平面視前記操作ハンドルの左右方向内側で、かつ前記動力伝動部と前記エンジンとの前後方向中間に取付けたことで、機体前後方向の略々中間に機体重心を位置させかつ低重心となるため、施肥ノズルの打込み時の反力により機体が受ける振動や浮上がり等の影響を少なくすることができる。
請求項2に係る発明によれば、機体重心を駆動輪の中心よりも機体後方に位置させたことで、施肥ノズルの打込み時の反力に十分対抗することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る施肥機であり、該施肥機10は、走行機体12を支持する前部の左右駆動輪14及びその後方の左右転輪16,16と、該駆動輪14を回転駆動すべく走行機体12に搭載されたエンジン18と、走行機体12に搭載され前記エンジン18の出力を入力して、施肥ノズル20を上下方向に駆動するクランクケース(動力伝動部)22とを備えている。前記駆動輪14には、エンジン18からの動力がトランスミッション19を介して伝達される。前記施肥ノズル20は、クランクケース22の左右両側方に設けられ、該クランクケース22を介して上下方向に駆動されると共に、所定タイミングで肥料タンク24内のペースト肥料が施肥ノズル20の先端から地中に吐出される。
前記走行機体12は、複数の機体フレームから構成され、該機体フレームは、機体前後方向に延設されて前部に前記クランクケース22が固定され、後部に前記トランスミッション19が固定されたメインフレーム26と、前記クランクケース22の下部から機体左右方向に略々同一量延設され、後述する左右の操作ハンドル34,34の先端部間を連結する断面略々L字状の横フレーム28と、前記クランクケース22の下部の略々中央位置から機体前方に向け延出された角パイプ状のバンパフレーム30とを有している。また、前記横フレーム28の左右端部には、該左右端部から機体後方に向けて斜め上方に延びる操作ハンドル34が一体的に固定されていて、該操作ハンドル34が機体左右のガードを兼用している。
前記メインフレーム26と操作ハンドル34とは、側面視にて略々X字形に配置されていて、該メインフレーム26と操作ハンドル34とは、その交叉部の後方にて横ステー31により溶接固定されている。更に、左右の操作ハンドル34,34は、後部にて横ステー32により一体的に溶接固定されている。
すなわち、平面視で機体中央にメインフレーム26を配置し、左右に操作ハンドル34,34を配置し、該操作ハンドル34の先端部で横フレーム28によりクランクケース22の底部を支持し、更にメインフレーム26でクランクケース22の上下方向の中間部を支持しているため、該クランクケース22を強固に固定することができる。また、側面視にてメインフレーム26と操作ハンドル34を略々X字形に配置し、該メインフレーム26と操作ハンドル34を交叉部付近にて連結したため、機体フレームの捩れを防止することができる。
前記操作ハンドル34の手元グリップ部33には、トランスミッション19内の走行クラッチ(図示せず)を入切操作する走行クラッチレバー36と、施肥ノズル20の上下駆動を入切制御する作業クラッチレバー38、及び左右の転輪16,16を昇降調節する際に操作される転輪昇降レバー40が配設されている。更に、操作ハンドル34の内側方には、前記トランスミッション19から上方に向けて延出された走行変速レバー42が配置されている。
前記クランクケース22の上方には、ブラケット51を介して燃料タンク52が配置され、該燃料タンク52から図示しないホースを介して燃料がエンジン18に供給される。この燃料タンク52は、図2に示すように、平面視にて略々クランクケース22内に収まっているので、外観上すっきりした構造をなし、かつ、クランクケース22の上方に配置されているので、障害物がなく安定的に取付けることができると共に、容易に燃料供給を行うことができる。
前記エンジン18には、一体的に前記トランスミッション19が取付けられていて、このトランスミッション19には、機体斜め前方に延びるチエンケース54が、トランスミッション19の走行系の出力軸(図示せず)の廻りに枢支されている。このチエンケース54の先端部には、前記駆動輪14の回転軸14aが支持されていて、トランスミッション19の図示しない出力軸と駆動輪14の回転軸14aとの間にはチエン(図示せず)が巻回されている。そして、これら出力軸と回転軸14a、及びチエンの側面が前記チエンケース54で覆われている。
前記肥料タンク24は、平面視左右の操作ハンドル34,34の左右方向内側で、かつクランクケース22とエンジン18との前後方向の中間に配置されている。すなわち、肥料タンク24は、前部をクランクケース22から立設された前部ステー86にボルト止めされ、かつ後部左右側を、操作ハンドル34の高さ方向の上部に取付けられたブラケット35と、操作ハンドル34の高さ方向の中途部と、の間に保持されたタンクカバー37により保持されている。該タンクカバー37は、肥料タンク24とゴムホース154との間に挟み込んで取付けられ、肥料タンク24の後部を支持する役目をなすと共に、肥料タンク24からこぼれた肥料がエンジン18にかからないようにする役目をなしている。
このように、肥料タンク24の取付けにタンクカバー37を用いたことで、他にブラケットを用いる必要がなく、また、該タンクカバー37を肥料タンク24とゴムホース154との間に挟み込むことで、振動・騒音が軽減され、かつ肥料の漏れを防止することができる。なお、本実施形態では、肥料タンク24の後部をタンクカバー37にて保持した場合について説明したが、これに限らず、例えば操作ハンドル34から立設した支持ステーにより支持し、かつボルト止めしても良い。
また、前記肥料タンク24は、駆動輪14の略々直上よりも若干後方に配置されているため、操作ハンドル34,34の内側に配置されていることと相俟って、機体左右の重量バランスが安定化し、これにより機体重心が駆動輪14の中心よりも機体後方(機体中心と近似した位置)に位置することになる。そして、本実施形態によれば、ノズル打込み時の反力に十分対抗でき、かつ打込み時の振動が機体側に伝わるのを抑制することができると共に、肥料残量が変化したとしても重量バランスの変化は少ない。
なお、前記バンパフレーム30の前部には、円筒状のスタンドホルダ44が上下を向いて取付けられ、該スタンドホルダ44には上下に延びる円管状のスタンド46が摺動可能に嵌入されている。このスタンド46は、該スタンド46の前部に取付けられた昇降レバー48を操作することにより上下位置にスライド調節することができる。また、前記バンパフレーム30の前端部には、機体前部を保護するバンパ50が固定され、該バンパ50は機体左右方向に向けて延設されている。そして、前記スタンド46及びバンパ50は、常時取外す必要はなく、施肥作業時には上にスライドさせて機体前部を保護するバンパとして使用し、また、保管時には下にスライドさせて機体を支持するスタンドとして使用することができる。
また、本実施形態では、前記バンパフレーム30の前部上下に、取付用のブラケット43,43を介してウェイト45,45が夫々取付けられている。すなわち、バンパフレーム30の前部の上下空間を利用してウェイト45,45を取付けたことで、ノズル打込み力の向上が図られている。
更に、本実施形態では、前述したように、駆動輪14の前部及び後部に、重量物であるクランクケース22とエンジン18及びトランスミッション19を配置すると共に、肥料タンク24をクランクケース22とエンジン18の中間に配置し、かつ該肥料タンク24を操作ハンドル34の内側に配置し、更に、該肥料タンク24を駆動輪14の略々真上後方に配置することにより、機体前後の重量バランスに関し、機体重心が駆動輪14の中心よりも機体後方に位置しかつ低重心となって、走行する際の操作性の安定が図られる。
上述したように、機体重心が駆動輪14と転輪16との間の駆動輪14寄りに位置しているため、機体前方に配置された施肥ノズル20による地中への打ち込み力が十分に確保される。すなわち、機体重心が駆動輪14の後方に位置しているため、施肥ノズル20が地中に打ち込まれた時の反力によって、機体が浮き上がるようなことはなく、施肥ノズル20による打ち込み力が確保される。
次に、前記チエンケース54の先端側(駆動輪14側)には、上方に延びるガイドプレート56がボルトにより一体的に固定されていて、該ガイドプレート56の左右内側には図示しないが上下方向に延びる長孔が形成されている。一方、操作ハンドル34の左右下部側から垂下されたブラケット(図示せず)にはボルトが植立されていて、このボルトは前記ガイドプレート56の長孔に挿通されている。そして、このガイドプレート56は、レバー操作により前記ブラケットに固定したり、移動したりすることができる。前記駆動輪14は、このレバー操作によって機体に対し上下位置に調節できるようになっている。
すなわち、駆動輪14の位置調節時には、レバー操作により前記ガイドプレート56を前記ブラケットに対し前記長孔に沿って移動させると、駆動輪14の回転軸14aはトランスミッション19の出力軸を中心としてチエンケース54と共に上下に回動する。この場合、前記スタンド46及び前記転輪16を、下方に突出するようにスライドすることで、駆動輪14を浮かせて機体を自立させることができ、この状態で位置調節を行えば駆動輪14の上下調節を容易に行うことができる。
このように、駆動輪14を機体に対して上下位置調節すると、接地面に対する走行機体12の高さが変化するため、機体に搭載されたクランクケース22も接地面に対して高さが変化する。このため、クランクケース22に、上下方向に駆動自在に取付けられた施肥ノズル20の接地面に対する取付け位置も変化し、これにより、施肥ノズル20による施肥深さが調節される。
次に、図4及び図5に示すように、前記左右の転輪16,16は、駆動輪14,14の後方に配置されていて、転輪支持手段62により上下位置調節自在に支持されている。この転輪支持手段62は、メインフレーム26の後端部に固定され上下方向に延びるガイド筒64と、このガイド筒64に対し、3個の調節孔66,67,68を介して上下位置調節自在な転輪支持パイプ70と、更に、この転輪支持パイプ70に対し、3個の調節孔72a,72b,72cを介して転輪16を上下位置微調整自在な略々T字状の転輪支持杆74とを有している。
すなわち、転輪支持パイプ70は、上下方向に延設された角柱パイプであり、この転輪支持パイプ70の長手方向の最上位置と中間位置と最下位置の上下3箇所に前記調節孔66〜68が形成されている。また、前記ガイド筒64には、長手方向の中間位置に位置決め孔76が形成されている。更に、メインフレーム26の後部には、舌片78が下方に突設されていて、この舌片78とガイド筒64との間には、スプリング(圧縮)80が介装されている。そして、このスプリング80の付勢圧で、ストッパピン82を、ガイド筒64の位置決め孔76と前記調節孔66〜68のいずれかと貫通するように嵌入することで、転輪16の上下位置が調節される。
本実施形態では、前記ストッパピン82は、ワイヤ84を介して操作ハンドル34の手元にある転輪昇降レバー40に連繋されている。このため、該転輪昇降レバー40の操作によってストッパピン82を簡単に挿抜することができ、転輪16の上下位置を簡単に調節することができる。よって、枕地等での機体回行時には、転輪16を圃場面から所定高さに上昇させた状態で、操作ハンドル34を下げて回行することができる。これにより、施肥ノズル20の先端の地上高を高くしたまま機体を回行することができ、施肥ノズル20が圃場に引っ掛るのを防止することができる。
更に、作業開始に先立ち、例えば、転輪16の高さ位置を下方に延ばして、スタンド46と転輪16とにより駆動輪14を地面から浮かした状態で、該駆動輪14の高さを上下調節すると、施肥ノズル20による施肥深さを簡単に調節することができる。また、通常の施肥作業時には、ガイド筒64の位置決め孔76に、転輪支持パイプ70の長手方向の中間位置の前記調節孔67を合致させ、ストッパピン82を挿入して転輪16の高さを調節することで、通常の施肥深さで施肥作業を行うことができる。更に、ガイド筒64の位置決め孔76に、最下位の調節孔68を合致させてストッパピン82を挿入すれば、転輪16の高さを機体回行位置に調節することができる。この場合は、転輪16は地面から上方に浮き上がり、駆動輪14のみで旋回することになる。
以上において、転輪16の高さを施肥作業位置と回行位置とに切換える際、ガイド筒64の位置決め孔76と転輪支持パイプ70の2つの調節孔(中間位置及び最下位置)67,68とを合致させた状態で、手元の転輪昇降レバー40の操作によりストッパピン82を選択的に挿抜操作することで、転輪16による施肥作業位置と回行位置との切換えをスムーズに行うことができる。
更に、本実施形態によれば、転輪支持パイプ70に対し、3個の調節孔72a〜72cを介して転輪16を上下に微調整自在な転輪支持杆74を有しているので、転輪支持パイプ70の調節孔67によって通常の施肥深さに調節した場合にも、転輪支持杆74の3個の調節孔72a〜72cにより高さを微調整することで、機体の前後方向の高さを略々水平に保持することができる。
次に、図6乃至図8に示すように、トランスミッション19からは、クランクケース22に向け、機体前方に延びる作業用の伝動軸パイプ90が延出されていて、該伝動軸パイプ90がクランクケース22内のクラッチ軸92に連結されている。
すなわち、クランクケース22には、クラッチ軸92が機体左右方向に軸装されていて、前記伝動軸パイプ90に内装された伝動軸90aからの動力は、互いに噛合する2つの傘歯車94,95を介して該クラッチ軸92に伝達される。更に、クラッチ軸92には、作業クラッチ98を介して該クラッチ軸92に固定されたチエンスプロケット100が配置され、また、クラッチ軸92と略々平行に配置されたカム軸102には、チエンスプロケット104が固定されていて、これら両チエンスプロケット100,102間にはチエン106が巻回されている。前記作業クラッチ98は、操作ハンドル34の手元に設けられた作業クラッチレバー38の操作に基づき、クラッチアーム96を介して入切操作される。
図9に示すように、前記カム軸102には、該カム軸102の左右端部に夫々取付けられたユニバーサルジョイント108(図6参照)を介してクランク軸110に連結され、該クランク軸110に連結ピン124を介してクランクアーム112が取付けられている。このクランクアーム112には、軸113を介してノズルアーム114が回動可能に枢支されていて、該ノズルアーム114には支持部材115(図6参照)を介して施肥ノズル20が取付けられている。また、前記ノズルアーム114には、支持部材115を介してガイドアーム118の一端(下端)が枢支され、該ガイドアーム118の他端側(上端側)には2個のガイドローラ120が回動自在に支持されている。
また、前記クランク軸110には、施肥アーム116が枢支されていて、該施肥アーム116に形成されたガイド溝116aに、前記ガイドアーム118に支持された2個のガイドローラ120が係合している。このため、クランク軸110が回転すると、これに伴いクランクアーム112が回転し、ノズルアーム114が上下動すると共に、ガイドアーム118とガイドローラ120を介して、施肥ノズル20が施肥アーム116のガイド溝116aに沿って所定の移動軌跡を上下動する。前記ガイド溝116aは、下方が開口していると共に、開口側の下端は連結板122(図6参照)で連結されて補強されている。
また、クランク軸110とクランクアーム112との間には、両者を一体的に回動可能に連結する連結ピン124が嵌入されていて、この連結ピン124を抜取ると、クランク軸110の回転動作はクランクアーム112に伝達されず、このため施肥ノズル20は作動しない。すなわち、連結ピン124を挿抜することにより、左右の施肥ノズル20,20の両方を駆動したり、左右いずれか一方の施肥ノズル20のみを駆動するように切換えることができる。
更に、前述した図6に示すように、前記クランクケース22の下面からは、プレート126が垂下され、このプレート126に、左右に延びるホルダ128,128の一端が枢着されている。このホルダ128の他端側には、複数の位置決め孔130aが形成された角度調節ロッド130の一端が摺動自在に挿通され、該角度調節ロッド130の他端は施肥アーム116の内側に枢着されている。そして、ホルダ128と角度調節ロッド130とは、位置決め孔130aへの調節ピン132の差替えにより、施肥ノズル20による打込み傾斜角(例えば角度15°)を調節したり、施肥条間隔を調節できるようになっている。なお、一般には、施肥ノズル20による施肥条間隔の調節は左右同時に行われる。また、ノズルアーム114の下端と前記バンパ50との間には、スプリング(引張)134が張設されていて、該スプリング134により施肥ノズル20が常時略々垂直位置になるように付勢されている。
一方、図7及び図8に示すように、前記カム軸102に伝達された動力は、該カム軸102に固定された左右2つのカム136に伝達され、該カム136からカムフォロア138を介してプランジャ操作機構140が回動軸142を中心として回動して、プランジャポンプ144を駆動する。すなわち、前記クランクケース22の前部には、ブラケット145を介して左右2つのプランジャポンプ144が取付けられている。
また、図10(a)(b)に示すように、前記プランジャポンプ144は、上下に長い筒状のシリンダ146と、該シリンダ146内を摺動自在な作動ロッド148とを有し、シリンダ146の下部にはチェックバルブ151を介して肥料の吸込口150が設けられ、中途部にはチェックバルブ153を介して吐出口152が設けられている。一方、肥料タンク24からはサクションホース154が引出され(図1参照)、更にホースターミナル157を介して細長のプランジャホース156が延出されていて(図1参照)、このプランジャホース156が前記吸込口150に接続されている。また、前記吐出口152と施肥ノズル20のノズルチェックバルブ155との間には、肥料供給用のホース158が接続されている。
このように、肥料タンク24の直下にホースターミナル157を配置し、エンジン18とクランクケース22との間のスペースを肥料パイピングに用いたため、パイピング長さが短くなり、配管抵抗が減少する。また、ホースターミナル157からドレンホース(図示せず)が分岐されていて、該ドレンホースにより、プランジャホース156内の肥料の抜取りが容易である。そして、前記クランク軸110の回転により、施肥ノズル20が地中に打ち込まれると、これと同期するように、プランジャ操作機構140を介してプランジャポンプ144の作動ロッド148が押圧され、吐出口152から肥料が供給されて施肥ノズル20の先端から吐出される。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
圃場での施肥作業においては、エンジン18からの動力がトランスミッション19を介して駆動輪14に伝達され、該駆動輪14は走行変速レバー42で設定された走行速度で条列に沿って走行する。一方、トランスミッション19から伝動軸90aを介してクランクケース22に伝達された動力は、作業クラッチ98を介してクラッチ軸92に伝達され、更にカム軸102、クランク軸110、クランクアーム112を経て施肥ノズル20に伝達されて、該施肥ノズル20が上下動して地中に打ち込まれる。これと同時に、カム軸102に伝達された動力は、該カム軸102からプランジャ操作機構140に伝達され、プランジャポンプ144が駆動されることで、施肥ノズル20が地中に打ち込まれるタイミングに同期して該施肥ノズル20の先端から肥料が吐出される。
このとき、走行機体12は、前部に配置された2個の駆動輪14,14と、その後方の左右の転輪16,16にて支持されているので、機体が安定した状態で施肥作業を行うことができる。また、枕地における機体回行時には、転輪16を上方に位置調節し浮かした状態で旋回することで、小回り旋回を行うことも可能であり、狭い圃場においても施肥作業がし易い。更に、機体重心が駆動輪14の中心よりも機体後方に位置しているため、施肥作業の際、施肥ノズル20が地中に打ち込まれた時の反力によって、機体が浮き上がるようなことはなく、施肥ノズル20による打ち込み力が十分に確保される。
ところで、施肥ノズル20による最適な打込み深さは、作物の種類や施肥時期等によって変化するため、必要に応じて施肥深さを変える必要が生じる。この場合は、例えば、手元の転輪昇降レバー40を握り操作してストッパピン82をガイド筒64から抜き、その状態でガイド筒64に対し転輪支持パイプ70を下方に摺動させ、ガイド筒64の位置決め孔76と転輪支持パイプ70の最上位の調節孔66とが合致した位置で転輪昇降レバー40の握りを解除し、位置決め孔76と調節孔66との間にストッパピン82を貫通して挿入する。
このとき、機体前部はスタンド46で支持され機体後部は転輪16で支持されるため、駆動輪14は地面から浮いた状態になるため、この状態でレバー操作によりガイドプレート56を介して調節することにより、チエンケース54は、トランスミッション19の出力軸(図示せず)を中心として回動し、これに伴い、チエンケース54の先端に支持された回転軸14aの地面からの高さが調節されて、該回転軸14aに支持された駆動輪14の高さが調節される。このとき、駆動輪14は地面から浮いた状態であるので、大きな力を要することなく駆動輪14の高さ調節を容易に行うことができる。この駆動輪14を高さ調節することにより、地面からの機体高さが変化するため、クランクケース22に取付けられた施肥ノズル20の地面からの高さが変化し、施肥深さが調節される。
なお、一般的には、施肥ノズル20は常時鉛直方向を向いて地中に打込まれるが、作物の種類等によっては、施肥ノズル20を機体左右方向に傾斜した状態で地中に打込みたい場合がある。この場合は、図6に示すように、ホルダ128から調節ピン132を抜いて角度調節ロッド130を左右方向に引出し、所定位置で調節ピン132を再び差し込み、施肥ノズル20の傾斜角を所望の角度に設定する(本実施形態では、傾斜角を最大15°に設定することができる)。
更に、圃場での施肥作業は、施肥機10を植立苗の条列に沿って一方向に走行させながら、施肥ノズル20の先端から肥料が所定間隔ごとに吐出されて施肥され、枕地にきたら機体を回行して、次に前記と反対方向に施肥機10を走行させて行われる。このため、施肥作業動作と回行動作が簡単かつ連続的に行える。
そこで、例えば、施肥作業時には、転輪16を支持しているガイド筒64の位置決め孔76と、転輪支持パイプ70の中間位置の調節孔67とにストッパピン82を挿入しておくことで(図5参照)、通常の施肥深さで施肥作業を行うことができる。また、回行動作時には、手元の転輪昇降レバー40を握り操作して前記ストッパピン82を抜いた状態で、操作ハンドル34を下方に下げながらガイド筒64の位置決め孔76と転輪支持パイプ70の最下位の調節孔68とが合致した位置で、前記転輪昇降レバー40の握りを解除し、前記位置決め孔76と調節孔68との間にストッパピン82を貫通挿入すれば、転輪16は転輪支持パイプ70の下方位置に位置決めされる。この状態では、転輪16は地面から上方に浮き上がる位置に調節されるため、操作ハンドル34を下方に下げながら機体を回行すれば、容易に小回り旋回することができる。
機体回行が終了したら、前記と反対に、手元の転輪昇降レバー40を握り操作して前記ストッパピン82を抜くと、転輪支持パイプ70は自重で下降するため、ガイド筒64の位置決め孔76と転輪支持パイプ70の中間位置の調節孔67とが合致した位置で転輪昇降レバー40の握りを解除すれば、これら位置決め孔76と調節孔67との間にストッパピン82が嵌入され、再び転輪16は通常の施肥作業位置に位置決めされる。
本発明に係る施肥機の全体側面図である。 同上の平面図である。 同上の後面図である。 転輪支持手段の正面図である。 転輪支持手段の正面図である。 施肥機の断正面図である。 施肥機の部分断平面図である。 施肥機の部分断側面図である。 施肥ノズルの取付け状態の側面図である。 (a)は、プランジャポンプと施肥ノズルの断正面図であり、(b)は、プランジャポンプの平面図である。
符号の説明
10 施肥機
12 走行機体
14 駆動輪
14a 回転軸
16 転輪
18 エンジン
20 施肥ノズル
22 クランクケース(動力伝動部)
24 肥料タンク
34 操作ハンドル

Claims (2)

  1. 機体後部に搭載され、機体を支持する駆動輪を回転駆動するエンジンと、施肥ノズルから圃場に施肥する肥料を収容する肥料タンクと、機体前部に搭載され、前記エンジンの動力を入力して前記施肥ノズルを駆動する動力伝動部と、機体後方に延設された左右の操作ハンドルと、を備えた施肥機において、
    前記肥料タンクを、平面視前記左右の操作ハンドルの左右方向内側で、かつ前記動力伝動部と前記エンジンとの前後方向中間に取付けた、
    ことを特徴とする施肥機。
  2. 機体重心を、前記駆動輪の中心よりも機体後方に位置させた、
    ことを特徴とする請求項1記載の施肥機。
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