JP2005197483A - 撮像手段の回転誤差計測方法、及びこの回転誤差計測方法を用いた調整方法又は計測方法、及びこの回転誤差計測方法で計測された回転誤差を使用する位置計測装置、及びこの位置計測装置を備えた露光装置 - Google Patents

撮像手段の回転誤差計測方法、及びこの回転誤差計測方法を用いた調整方法又は計測方法、及びこの回転誤差計測方法で計測された回転誤差を使用する位置計測装置、及びこの位置計測装置を備えた露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】位置検出用マークを撮像する撮像手段の該位置検出用マークに対する取り付け位置の回転誤差を計測する方法を提供すること。
【解決手段】CCDカメラ26aの計測範囲26dを、非計測方向の上側26d1に移動させる一方、アライメントマークAM1を移動座標系の非計測方向の上側に移動させ、マークAM1の像が計測範囲26d内に結像するようにした状態で、マークAM1の位置情報を求め、次いで計測範囲26dを、非計測方向の下側26d2に移動させる一方、マークAM1を移動座標系の非計測方向の下側に移動させ、マークAM1の像が計測範囲26d内に結像するようにした状態で、同様にしてマークAM1の位置情報を求め、非計測方向の一方の箇所と他方の箇所でそれぞれ求めたアライメントマークAM1の位置情報、及びマークAM1の移動距離又は計測範囲26d1と26d2との間の距離に基づいて回転誤差REを求める。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ウエハアライメントマークやレチクルアライメントマーク等の位置検出用マークを撮像する撮像手段の該位置検出用マークに対する取り付け位置の回転誤差を計測する回転誤差計測方法、及びこの回転誤差計測方法を用いた撮像手段の取り付け位置の調整方法又は計測方法、及び前記回転誤差計測方法で計測された回転誤差を使用する、撮像手段の取り付け位置の位置計測装置、及びこの位置計測装置を備えた露光装置に関する。
半導体デバイスや液晶表示デバイスを、リソグラフィ技術を用いて製造する際には、従来より、パターンが形成されたマスクとしてのレチクルに露光用照明光(露光光)を照射し、このパターンの像を、投影光学系を介してフォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体ウエハやガラステンプレート等の感光性基板上に投影露光する露光装置が使用されている。
このような露光装置では、一般に複数の異なったレチクル上に描かれた回路パターンをウエハ上に順次露光するため、露光に先立ち、レチクルのウエハステージ座標系に対する位置関係を精度良く求めてレチクルとウエハ(ウエハの各ショット領域内の回路パターン)とのアライメント(位置合わせ)を正確に行う必要がある。このアライメントを行うため、例えば露光装置に装着されているアライメントセンサによりウエハ上に形成されているアライメントマークの位置を検出しており、これによりウエハ上の各ショット領域内の回路パターンの正確な位置を検出する。
このアライメントセンサの一つとして、例えば、アライメントマークの近傍に単色光又はブロードバンド光を照射して検出光学系を介してその像を撮像し、この撮像信号に基づいてマーク位置を検出する結像式センサが知られている。
この結像式センサでは、撮像素子として一般にCCD(Charge Coupled Device)や撮像管が使用されている。このCCDや撮像管では走査線を水平方向に走査しながら順次垂直方向に移動させるラスタースキャン方式によって撮像しており、撮像信号に基づく位置検出にはラスタースキャン方向(水平方向)について行うのが好適である。このため、アライメントマークの位置検出には、マーク位置の検出方向(計測方向)をラスタースキャン方向と一致させて撮像信号を取り込む一方、計測方向と直交する方向(非計測方向)にこの撮像信号を積算して行っている。
アライメントマークに対して撮像素子の取り付け位置(回転位置)がずれている場合(計測方向とラスタースキャン方向とがずれている場合)には、ラスタースキャン方向に走査線を走査しつつ、ラスタースキャン方向に垂直な方向に移動させて、取り込まれた撮像信号を積算すると、少しずつ位相がずれたほぼ同じ波形からなる撮像信号が加算された状態となるため、積算信号のコントラストが低下し、マーク位置の検出誤差が生じやすくなる。
このため、アライメントセンサを露光装置に設置する際には、撮像素子のアライメントマークに対する取り付け位置(回転位置)の調整を行っているが、この回転調整作業は、従来、目視により行っており、必ずしも正確なものではなかった。
高精度の回転調整を行うためには、目視ではなく、予め撮像素子のアライメントマークに対する回転誤差を精度良く計測しておき、この回転誤差の計測結果に基づいて行う必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウエハアライメントマークやレチクルアライメントマーク等の位置検出用マークを撮像する撮像手段の該位置検出用マークに対する取り付け位置の回転誤差を計測する回転誤差計測方法を提供することを目的とする。
また、この回転誤差計測方法を用いた撮像手段の取り付け位置の調整方法又は計測方法、及び前記回転誤差計測方法で計測された回転誤差を使用する、位置計測装置を提供することを目的とする。
さらに、この位置計測装置を備えた露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する、本発明の請求項1に記載の撮像手段の回転誤差計測方法は、所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、該位置検出用マークに対する相対的な回転誤差を計測する方法であって、前記撮像手段の計測視野を、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向において複数の計測範囲に分割設定するとともに、該複数の計測範囲毎にその像が存在する形状のマークを前記位置検出用マークとして該撮像手段で撮像する第1工程と、この第1工程での撮像結果に基づいて、前記複数の計測範囲毎に前記位置検出用マークの前記計測方向における位置を求め、それに基づいて前記撮像手段の前記計測視野と前記位置検出用マークとの間の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする(図9及び図10参照)。
また、本発明の請求項2に記載の撮像手段の回転誤差計測方法は、計測視野内を所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、所定基準に対する相対的な回転誤差を測定する方法であって、前記位置検出用マークと前記撮像手段との間の前記所定の計測方向における相対的な位置関係を維持したままで、且つ前記撮像手段の前記計測視野内における計測範囲を、該計測範囲が該位置検出用マークから外れないようにしつつ、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させながら、前記撮像手段で前記位置検出用マークを撮像する第1工程と、この第1工程での撮像結果に基づいて、前記所定基準としての前記位置検出用マークに対する前記撮像手段の前記計測視野の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする(図7及び図8参照)。
また、本発明の請求項7に記載の撮像手段の回転誤差計測方法は、計測視野内を所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、所定基準に対する相対的な回転誤差を測定する方法であって、前記位置検出用マークが前記撮像手段の前記計測視野から外れないように、前記位置検出用マークを、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させて、前記撮像手段で前記位置検出用マークを撮像する第1工程と、この第1工程での撮像結果に基づいて、前記所定基準としての前記位置検出用マークの移動座標系に対する前記撮像手段の前記計測視野の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする(図7及び図8、図11及び図12参照)。
また、本発明の請求項12に記載の撮像手段の回転調整方法は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて、前記所定基準に対する前記撮像手段の取り付け位置を回転調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の計測方法は、前記撮像手段の前記撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の位置計測装置は、撮像素子を備え、該撮像素子の取り付け位置が、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて前記所定基準に対して回転調整されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の位置計測装置は、撮像素子を備え、該撮像素子の撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正して出力することを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載の露光装置は、パターンを被露光基板上に転写露光する露光装置であって、前記被露光基板上を撮像して該撮像結果に基づいて該被露光基板に関する位置情報を求める、請求項14又は15に記載の位置計測装置と、前記位置計測装置の計測結果に基づいて、前記被露光基板と前記パターンとの位置関係を調整する位置決め手段とを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の撮像手段の回転誤差計測方法によれば、撮像手段の計測視野を、計測方向とほぼ直交する非計測方向において複数の計測範囲に分割設定するとともに、該複数の計測範囲毎にその像が存在する形状のマークを位置検出用マークとして撮像手段で撮像し、この撮像結果に基づいて、複数の計測範囲毎に位置検出用マークの計測方向における位置を求め、それに基づいて撮像手段の計測視野と位置検出用マークとの間の相対的な回転誤差を求めるようにしてあるので、例えばウエハ或いは該ウエハを搭載するステージ上に位置検出用マークが形成されている場合、ステージ(位置検出用マーク)を移動させることなく、撮像手段の位置検出用マークに対する相対的な回転誤差を高い精度で求めることが出来る。
また、本発明の請求項2に記載の撮像手段の回転誤差計測方法によれば、位置検出用マークと撮像手段との間の所定の計測方向における相対的な位置関係を維持したままで、且つ撮像手段の計測視野内における計測範囲を、該計測範囲が該位置検出用マークから外れないようにしつつ、計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させながら、撮像手段で位置検出用マークを撮像し、この撮像結果に基づいて、位置検出用マークに対する撮像手段の計測視野の相対的な回転誤差を求めるようにしてあるので、例えばウエハ或いは該ウエハを搭載するステージ上に位置検出用マークが形成されている場合、位置検出用マークが非計測方向に長く設定されているときはステージを移動させずに撮像手段の計測範囲のみを移動させて、或いは位置検出用マークが非計測方向に短く設定されているときはステージ及び撮像手段の計測範囲を共に移動させて、撮像手段の位置検出用マークに対する相対的な回転誤差を高い精度で求めることが出来る。なお、マークが短い場合はステージ移動座標系に対する回転を求めることができる。
また、本発明の請求項7に記載の撮像手段の回転誤差計測方法によれば、位置検出用マークが撮像手段の計測視野から外れないように、位置検出用マークを、計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させて、撮像手段で位置検出用マークを撮像し、この撮像結果に基づいて、位置検出用マークの移動座標系に対する撮像手段の計測視野の相対的な回転誤差を求めるようにしてあるので、走査線の走査範囲を変更出来ない撮像手段であっても、位置検出用マークの移動座標系に対する撮像手段の計測視野に対する相対的な回転誤差を高い精度で求めることが出来る。
また、本発明の請求項12に記載の撮像手段の回転調整方法によれば、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて、所定基準(位置検出用マーク又は移動座標系)に対する撮像手段の取り付け位置を回転調整するようにしてあるので、目視に頼らずに、撮像手段の位置検出用マーク又は移動座標系に対する取り付け位置の回転調整を高精度に行うことが出来る。
また、本発明の請求項13に記載の計測方法によれば、撮像手段の撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正するようにしてあるので、撮像手段の位置検出用マーク又はステージ移動座標系に対する相対的な回転誤差が生じても、位置検出用マークの位置計測結果が較正され、高精度の位置計測結果を得ることが出来る。
また、本発明の請求項14に記載の位置計測装置は、撮像素子を備え、該撮像素子の取り付け位置が、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて前記所定基準に対して回転調整されるようにしてあるので、高精度の位置計測結果を得ることが出来る。
また、本発明の請求項15に記載の位置計測装置は、撮像素子を備え、該撮像素子の撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正して出力するようにしてあるので、撮像手段の位置検出用マークに対する相対的な回転誤差が生じていても、位置検出用マークの位置計測結果が較正されて、高精度の位置計測結果を得ることが出来る。
また、本発明の請求項16に記載の露光装置によれば、被露光基板上を撮像して該撮像結果に基づいて該被露光基板に関する位置情報を求める、請求項14又は15に記載の位置計測装置と、該位置計測装置の計測結果に基づいて、被露光基板とパターンとの位置関係を調整する位置決め手段とを有するので、被露光基板とパターンとの位置関係を高精度に設定することが出来る。
なお、本発明で使用する位置検出用マークとしては、連続線状のマークの他に点線状のマークを使用することが出来る。
以下本発明の撮像手段の回転誤差計測方法、及びこの回転誤差計測方法を用いた撮像手段の取り付け位置の調整方法又は計測方法、及び前記回転誤差計測方法で計測された回転誤差を使用する、撮像手段の取り付け位置の位置計測装置、及びこの位置計測装置を備えた露光装置の実施形態について図1乃至図10を参照して説明する。
図1は本発明の位置計測装置(FIAセンサ:Field Image Alignmentセンサ)及びこの位置計測装置を装備した露光装置の第一の実施形態を示す全体構成図、図2は位置計測の際の所定の基準となるアライメントマークの一例を示す平面図、図3は図2のA−A線矢視拡大断面図、図4は図2のアライメントマークを図1の位置計測装置の撮像手段であるCCD(Charge
Coupled Device)カメラにより撮像するときの説明図、図5はCCDカメラの撮像面を示す図、図6(A)は図1の位置計測装置のCCDカメラの計測視野とアライメントマークとの相対的な位置関係を説明するための説明図、図6(B)はCCDカメラの撮像面における各領域内のアライメントマークの積算信号波形を示す波形図、図7乃至図12は図1の位置計測装置のCCDカメラ(計測視野)の、アライメントマークに対する相対的な回転誤差を計測する方法を説明する説明図である。
まず本実施形態の位置計測装置及び露光装置の全体構成及び動作について、図1を参照して説明する。
本実施形態においては、位置計測装置として結像式のアライメントセンサであるFIAセンサを備えた露光装置を例に挙げて説明する。図1中、X軸及びZ軸は紙面に並行に設定され、Y軸が紙面に対して垂直となる方向に設定されている。
図1において、照明光学系1から射出された露光光ELがほぼ均一な照度でマスクとしてのレチクルRを照明する。レチクルRはレチクルステージ3上に保持され、該レチクルステージ3はベース4上の2次元平面内で移動及び微小回転できるように支持されている。装置全体の動作を制御する主制御系10が、ベース4上の駆動装置5を介してレチクルステージ3の動作を制御する。
レチクルRに形成されたパターン像は投影光学系PLを介して被露光基板としてのウエハW上の各ショット領域に投影される。ウエハWには、その所定箇所に例えば図2に示すようなX軸方向の位置計測用とY軸方向の位置計測用(二次元計測用)のアライメントマークAM1、AM2が形成されている。アライメントマークAM1はX軸方向の位置計測用であり、またアライメントマークAM2はY軸方向の位置計測用である。アライメントマークAM1は、所定の間隔をあけて配置した、互いに平行な複数のマーク要素から形成されており、各マーク要素は図3に示すように断面矩形状の溝から形成されている。アライメントマークAM2についても同様に所定の間隔をあけて配置した、互いに平行な複数のマーク要素から形成されており、各マーク要素は図示しないが断面矩形状の溝から形成されている。
ウエハWはウエハホルダー6を介してウエハステージ7上に載置されている。ウエハステージ7は、投影光学系PLの光軸に垂直な面内でウエハWを2次元的に位置決めするXYステージ、投影光学系PLの光軸に平行な方向(Z軸方向)にウエハWを位置決めするZステージ及びウエハWを微小回転させるステージなどにより構成されている。
ウエハステージ7の上面には移動鏡8が固定され、この移動鏡8と対向するようにレーザ干渉計9が配置されている。なお、詳細に図示していないが、移動鏡8は、X軸に垂直な反射面を有する平面鏡及びY軸に垂直な反射面を有する平面鏡により構成されている。また、レーザ干渉計9は、X軸に沿って移動鏡8にレーザビームを照射する2個のX軸用のレーザ干渉計及びY軸に沿って移動鏡8にレーザビームを照射するY軸用のレーザ干渉計により構成されている。X軸用の1個のレーザ干渉計及びY軸用の1個のレーザ干渉計により、ウエハステージ7のX座標及びY座標が計測される。また、X軸用の2個のレーザ干渉計の計測値の差によりウエハステージ7の回転角が計測される。
レーザ干渉計9により計測されたX座標、Y座標及び回転角の情報は主制御系10に送られ、該主制御系10は送られた座標をモニターしつつ駆動系11を介してウエハステージ7の位置決め動作を制御する。図示していないが、レチクル側にもウエハ側と同様の干渉計システムが設けられている。
投影光学系PLの側方には、ウエハ位置計測系である、FIAセンサ12が配置されている。このFIAセンサ12では、フロードバンド光を発生するハロゲンランプ等の光源13からの照明光ILが、コリメータレンズ14によって平行光に変換され、ハーフミラー15で反射された後、さらにミラー19で反射されて対物レンズ20に至り、該対物レンズ20により集光され、ウエハW上のアライメントマークAM1、AM2を照明する。照明光ILがアライメントマークAM1、AM2を照明すると、アライメントマークAM1、AM2からの反射光が対物レンズ20を介してミラー19によって反射された後、ハーフミラー15を介してミラー21に入射する。ミラー21に入射した反射光は、その光軸が折り曲げられて、Z軸方向へ進み、レンズ系22によって指標板23上に結像される。図示しないが、この指標板23には、アライメントマークAM1、AM2の位置情報を計測する際の基準となる指標マーク(図示せず)が形成されている。指標板23は対物レンズ20とレンズ系22によってウエハWと光学的に共役関係に配置されている。ウエハWのアライメントマークAM1、AM2と指標マークは、リレーレンズ系24,25を介して、撮像手段としてのCCDカメラ26の撮像面26cに結像する。
CCDカメラ26は撮像面26cに結像した光学像を電気信号に変換する。CCDカメラ26は、図4に示すようにアライメントマークAM1を撮像するX軸計測用CCDカメラ26aと、アライメントマークAM2を撮像するY軸計測用CCDカメラ26bから構成されている。図4に示すようにCCDカメラ26に入射する光のうち、一部分をハーフミラー28で反射させてX軸計測用CCDカメラ26aに導き、該ハーフミラー28を通過した他の部分をY軸計測用CCDカメラ26bに導くようにしている。
図5はX軸計測用のCCDカメラ26aの撮像面26cを示している。撮像面26cには、入射した光を受光して電気信号に変換する受光素子が配列されている。図5では、回転誤差のない状態を示しており、矢印VSがラスタースキャン方向と直交する方向と一致しているものとする。CCDカメラ26aは、撮像面26cに配列された受光素子を図5中の矢印HSで示されるラスタースキャン方向(計測方向)に順次走査(走査線を計測方向に走査)することにより、撮像面26cに入射するアライメントマークAM1と指標マーク(図示せず)の像を画像信号に変換する。撮像面26cは、図5中の矢印VSで示された、ラスタースキャン方向(計測方向)と直交する方向(非計測方向)において、複数(図5ではR1、R2、R3、R4、R5の5個)の領域に分割されており、例えば領域R1に配列された受光素子を計測方向に順次走査し、この領域R1に配列された全ての受光素子について走査が終了したら、次に領域R2に配列された受光素子を計測方向に順次走査する。領域R3、領域R4、領域R5にそれぞれ配列された受光素子についても同様に計測方向に順次走査する。CCDカメラ26aから出力される画像信号(各領域R1、R2、R3、R4、R5を走査して得られた画像信号)は、位置演算ユニット27に送られる。なお、Y軸計測用のCCDカメラ26bの撮像面もX軸計測用のCCDカメラ26aの撮像面26cと同じ構成なので、その説明を省略する。
位置演算ユニット27は、CCDカメラ26a、26bから出力された画像信号に種々の信号処理を施してアライメントマークAM1、AM2の位置情報を演算して求めて、この位置情報を主制御系10に出力する。すなわち、各領域R1、R2、R3、R4、R5を走査して得られた各画像信号を各領域R1、R2、R3、R4、R5内でそれぞれ非計測方向VSに積算してアライメントマークAM1、AM2の位置情報を求める。主制御系10は、位置演算ユニット27からの、アライメントマークAM1、AM2の位置情報に基づいて駆動系11を介してウエハステージ7を駆動し、ウエハW上に設定されたショット領域を投影光学系PLの露光位置に合わせ込む。この後、露光光ELをレチクルRに露光してレチクルRに形成されたパターンの像をウエハW上に転写して露光処理が行われる。
次に、本発明の特徴部分である回転誤差計測方法について説明する。説明を簡略化するために、X座標用の位置計測系(アライメントマークAM1を撮像するX軸計測用のCCDカメラ26aなど)についての回転誤差計測方法について説明する。Y座標用の位置計測系(アライメントマークAM2を撮像するX軸計測用のCCDカメラ26bなど)についての回転誤差計測方法は、X座標用の位置計測系の回転誤差計測方法と同じであるので、その説明を省略する。
ウエハステージ7の座標系(アライメントマークAM1)に対するCCDカメラ26aの取り付け回転位置のずれがある場合、すなわちCCDカメラ26aの撮像面26c内にある計測視野が、アライメントマークAM1に対して相対的な回転誤差RE(図6(A)参照)がある場合には、撮像面26cの各領域R1、R2、R3、R4、R5内のアライメントマークAM1の積算信号は、波形がほぼ同じであるが、回転誤差REに応じて積算信号の波形の位相がラスタースキャン方向に僅かずつ(Δφずつ)ずれたものになり(図6(B)参照)、このため実際のマーク計測時に各領域R1乃至R5を全て積算した信号を用いてマーク計測するにあたっては、その全領域R1乃至R5の積算信号のコントラストが低下して、アライメントマークAM1の位置の検出に誤差が生じるおそれがある。また、アライメントマークが視野内で非計測方向にずれた場合には、計測方向の位置計測誤差が生じるおそれがある。これを回避するために、予め回転誤差REを精度良く計測しておく必要がある。この回転誤差REを計測する方法について以下図7乃至図12を参照して詳細に説明する。
回転誤差REの計測方法としては、例えば、アライメントマークAM1と、CCDカメラ26aの撮像面26c内にある計測視野における計測範囲26dとの双方を、非計測方向VSに移動させる方法(図7及び図8参照)と、アライメントマークAM1は移動させず、CCDカメラ26aの計測範囲26dのみを移動させる方法(図9及び図10参照)と、CCDカメラ26aの計測範囲26dは移動させず、アライメントマークAM1のみを移動させる方法(図11及び図12)などがある。
まず、図7及び図8を参照して、アライメントマークAM1とCCDカメラ26aの計測範囲26dの双方を、非計測方向VS及びラスタースキャン方向に直交する方向に移動させて回転誤差REを計測する方法を説明する。この方法で計測される回転誤差REは、CCDカメラ26aの撮像面26c内にある計測視野(計測座標系)の、ウエハステージ7の移動座標系に対するものとなる。
図7に示すように、CCDカメラ26aの計測範囲26dを、撮像面26cの非計測方向の一方(上側26d1)に移動させる一方、ウエハステージ7によりウエハW上のアライメントマークAM1を移動座標系の非計測方向VSの一方(上側)に移動させて、アライメントマークAM1の像が計測範囲26d内に結像するようにした状態で、計測範囲26d内に配列された受光素子をラスタースキャン方向HS(計測方向)に順次走査(走査線を計測方向に走査)し、計測範囲26dに結像したアライメントマークAM1の像を画像信号に変換する。この画像信号を位置演算ユニット27に送って信号処理を施し、アライメントマークAM1の位置情報を求める。
次いで、図8に示すように、CCDカメラ26aの計測範囲26dを、撮像面26cの非計測方向の他方(下側26d2)に移動させる一方、ウエハステージ7によりウエハW上のアライメントマークAM1を移動座標系の非計測方向VSの他方(下側)に移動させて、アライメントマークAM1の像が計測範囲26d内に結像するようにした状態で、同様にしてアライメントマークAM1の位置情報を求める。
このように撮像面26cの非計測方向の上側箇所と下側箇所でそれぞれ求めたアライメントマークAM1の位置情報、及びアライメントマークAM1の移動距離または計測範囲26d1と26d2との間の距離に基づいて回転誤差REを求める。
次に、図9及び図10を参照してアライメントマークAM1は移動させず、CCDカメラ26aの計測範囲26dのみを移動させて回転誤差REを計測する方法を説明する。この方法で計測される回転誤差REは、CCDカメラ26aの撮像面26c内にある計測視野の、アライメントマークAM1に対するものとなる。
この方法の場合、図7及び図8に示す方法とは異なり、アライメントマークAM1を移動させずに、CCDカメラ26aの計測範囲26dのみを移動させるようにしているので、アライメントマークAM1として、計測範囲26dを非計測方向に移動させても必ず移動した計測範囲26d内にアライメントマークAM1の像が存在するのに十分な長さを有するものでなければならない。すなわち、図9や図10に示すように、アライメントマークAM1の像が、撮像面26c内にある計測視野の非計測方向の寸法に近い長さとなるような、アライメントマークAM1が使用される。
図9に示すように、CCDカメラ26aの計測範囲26dを、撮像面26cの非計測方向の一方(上側26d1)に移動させて、この計測範囲26d内に配列された受光素子をラスタースキャン方向(計測方向)に順次走査(走査線を計測方向に走査)し、計測範囲26dに結像したアライメントマークAM1の像を画像信号に変換する。この画像信号を位置演算ユニット27に送って信号処理を施し、アライメントマークAM1の位置情報を求める。
次いで、図10に示すように、CCDカメラ26aの計測範囲26dを、撮像面26cの非計測方向の他方(下側26d2)に移動させて、同様にしてアライメントマークAM1の位置情報を求める。
このように撮像面26cの非計測方向の上側箇所と下側箇所でそれぞれ求めたアライメントマークAM1の位置情報と計測範囲26d1と26d2との間の距離とに基づいて回転誤差REを求める。
次に、図11及び図12を参照してCCDカメラ26aの計測範囲26dは移動させずにアライメントマークAM1、AM2のみを移動させる方法について説明する。この方法で計測される回転誤差REは、CCDカメラ26aの撮像面26cの、ウエハステージ7の移動座標系に対するものとなる。
この方法は、計測範囲26dを移動して変更することができる、上述した二つの方法とは異なり、計測範囲26dの変更ができないCCDカメラ26aを使用する場合に適用される。
図11に示すように計測範囲26dを非計測方向において広く設定し、また図12に示すようにアライメントマークAM1を非計測方向VSにおいて図7乃至図10に示す場合よりも短く設定し、アライメントマークAM1を非計測方向に2箇所以上移動させることが出来るようにしてある。
図12に示すようにウエハステージ7によりウエハW上のアライメントマークAM1を非計測方向VSの一方(上側)の箇所、他方(下側)の箇所及びこれらの中間の箇所に移動させて、それぞれの箇所で受光素子をラスタースキャン方向(計測方向)に順次走査(走査線を計測方向に走査)して、計測範囲26dに結像したアライメントマークAM1の像を画像信号に変換し、これら画像信号を位置演算ユニット27に送って信号処理を施し、アライメントマークAM1の位置情報を求める。このようにして求めたアライメントマークAM1の位置情報とアライメントマークAM1の移動量とに基づいて回転誤差REを求める。
アライメントマークAM1の位置情報に基づいて回転誤差REを求めるには、例えば以下の2つの演算方法により行う。
第1の方法では、計測視野内において、非計測方向VSの第1の箇所である一方(上側)で求めたアライメントマークAM1の位置情報をXuとし、また非計測方向VSの第2の箇所である他方(下側)で求めたアライメントマークAM1の位置情報をXdとして、第1の箇所と第2の箇所間の非計測方向VSにおける距離をLとしたとき、位置情報の差(Xu−Xd)を距離Lで除して、回転誤差REを演算する。
また、第2の方法では、アライメントマークAM1の位置情報Xiが非計測方向VSでの計測範囲26dの位置Yiに比例することを利用し、計測視野内において、非計測方向VSの複数の箇所でのアライメントマークAM1の位置情報Xiと計測範囲26dの位置Yiを求め、Cを任意の定数としたモデル式「Xi=RE・Yi+C」に代入し、このモデル式を統計的に演算処理、例えば最小二乗法により回転誤差REを演算して求める。
本第一の実施態様の位置計測装置(FIAセンサ12)では、上述した図7及び図8、図9及び図10、或いは図11及び図12に示す何れかの回転誤差計測方法により測定した回転誤差REに基づき、アライメントマークAM1あるいは移動座標系に対してCCDカメラ26aの取り付け位置が回転調整される。
また、図7及び図8などで示す回転誤差計測方法により測定した回転誤差REに基づいてアライメントマークAM1に対するCCDカメラ26aの取り付け位置を回転調整せずに、CCDカメラ26aの画像信号を位置演算ユニット27で信号処理する際、回転誤差REおよびアライメントマークAM1の非計測方向の位置を用いて、アライメントマークAM1の位置情報を補正するようにしてもよい。
図13は本発明の別の、主にレチクルマーク計測用の位置計測装置(VRAセンサ:Visual Reticle Alignmentセンサ)及びこの位置計測装置を装備した露光装置の第二の実施形態を示す全体構成図である。図13中、図1に示す部分と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
露光用の照明光を発生する露光光源(不図示)から発生し、且つ照明光学系1に導かれる光とは分岐して光ファイバなどの送光光学系37を介してVRA光学系35に導かれた検出用照明光の光束は、ミラー34を介してレチクルR上に形成されたレチクルアライメントマークRM上に照射されて、投影光学系PLを介して基準指標板FMBに到達する。その後、基準指標板FMBから逆の光路をたどってVRA光学系35に到達し、該VRA光学系35内の結像光学系を介して撮像手段としてのCCDカメラ36の撮像面36cに結像する。レチクルアライメントマークRMは、後述のアライメントマークAM3(図14参照)に示される構成となっている。このVRA計測時には、ウエハステージ7上に形成されている基準指標板FMBは、表面が無地の(マークが形成されていない)領域が下地として使用される(位置決めされている)ようになっている。なお、レチクルステージ3上には、上記アライメントマークAM3と同様の形状のマークを備えたレチクル基準指標板RFMBが固定されており、レチクルRを使用する代わりに、このレチクル基準指標板RFMBを使用して後述する回転誤差REの計測を行ってもよい。
CCDカメラ36は、CCDカメラ26と同様にその撮像面36c(図15参照)に入射した光を受光して電気信号に変換する受光素子が配列されていて、撮像面36cに配列された受光素子をラスタースキャン方向(計測方向)に順次走査(走査線を計測方向に走査)することにより、撮像面36cに入射するアライメントマークAM3の像を画像信号に変換し、位置演算ユニット27に送る。
位置演算ユニット27は、CCDカメラ36から出力された画像信号に種々の信号処理を施してアライメントマークAM3の位置情報を演算して求め、この位置情報を主制御系10に出力する。主制御系10は、位置演算ユニット27からの、アライメントマークAM3の位置情報に基づいてベース4上の駆動装置5を介してレチクルステージ3を駆動し、レチクルRの位置決めがなされる。
アライメントマークAM3は、図14に示すように、撮像面36cに結像されたとき、該撮像面36c内における計測領域36dの非計測方向VSの寸法よりも長くなるように設定された、中央に位置する第1のマーク部分AM3aと、この第1のマーク部分AM3aの両側の位置であって、該第1のマーク部分AM3aから計測方向に所定距離離れた箇所に位置する、計測視野の非計測方向VSの寸法よりも短くなるように設定された、第2のマーク部分AM3bとからなる。
図15はCCDカメラ36の撮像面36c内にある計測領域36dの、アライメントマークAM3に対する相対的な回転誤差REを計測する方法の一例を示している。
この方法では、計測領域36dに対して非計測方向に十分長い第1のマーク部分AM3aがレチクルステージ3の駆動に対して位置がずれることがなく、またこの第1のマーク部分AM3aとその両側にある第2マーク部分AM3bとの間の計測方向における距離を測定している限り、レチクルステージ3の揺らぎや、CCDカメラ36の回転以外の振動などの影響を受けないことを利用している。
すなわち、レチクルステージ3を駆動して、アライメントマークAM3を、計測視野の非計測方向VSの一方(上側)の箇所に移動させて、第2のマーク部分AM3bが全て計測視野から外れない状態にして(第2のマーク部分AM3bの下部が計測領域36d内に位置するような状態にして)、計測視野に結像したアライメントマークAM3の像を画像信号に変換し、この画像信号を位置演算ユニット27に送って信号処理を施し、第2のマーク部分AM3bの第1のマーク部分AM3aに対する計測方向における相対距離である位置情報(なお、第2のマーク部分AM3dの位置は2本の第2のマーク部分AM3dの平均位置をX1とする)ΔX1を求める。
次いで、レチクルステージ3を駆動して、アライメントマークAM3を、計測視野の非計測方向VSの他方(下側)の箇所に移動させて、第2のマーク部分AM3bが全て計測視野から外れない状態にして(第2のマーク部分AM3bの上部が計測視野内に位置するような状態にして)、計測視野に結像したアライメントマークAM3の像を画像信号に変換し、この画像信号を位置演算ユニット27に送って信号処理を施し、第2のマーク部分AM3bの第1のマーク部分AM3aに対する計測方向における相対距離である位置情報(これは2本の第2のマーク部分AM3bの平均位置をX2とする)ΔX2を求める。
このようにアライメントマークAM3を計測視野の非計測方向VSにおける一方の箇所と他方の箇所に移動させて、それぞれの箇所における第2のマーク部分AM3bの第1のマーク部分AM3aに対する相対的な位置情報を求め、これら位置情報に基づいて回転誤差REを求める。アライメントマークAM3の位置情報に基づいて回転誤差REを演算する方法として、上述した2つの演算方法を適用することが出来る。
すなわち、計測視野内において、非計測方向VSの第1の箇所である一方(上側)で求めたアライメントマークAM3の位置情報をXu(第1のマーク部分AM3aと第2のマーク部分AM3bとの間の計測方向の距離)とし、また非計測方向VSの第2の箇所である他方(下側)で求めたアライメントマークAM3の位置情報をXd(第1のマーク部分AM3aと第2のマーク部分AM3bとの間の計測方向の距離)とし、第1の箇所と第2の箇所間の非計測方向VSにおける距離をLとしたとき、位置情報の差(Xu−Xd)を距離Lで除して、回転誤差REを演算する。
また、アライメントマークAM3の位置情報Xi(第1のマーク部分AM3aと第2のマーク部分AM3bとの間の計測方向の距離)が非計測方向VSでのアライメントマークAM3(第2のマーク部分AM3b)の位置Yiに比例することを利用して、計測視野内において、非計測方向VSの複数の箇所でのアライメントマークAM3の位置情報Xi(第1のマーク部分AM3aと第2のマーク部分AM3bとの間の計測方向の距離)と位置Yi(第2のマーク部分AM3bの非計測方向VSでの位置)を求め、Cを任意の定数としたモデル式「Xi=RE・Yi+C」に代入し、このモデル式を統計的に演算処理、例えば最小二乗法により回転誤差REを演算する。
本第二の実施態様の位置計測装置(VRAセンサ30)では、上述した、図15に示す回転誤差計測方法により測定した回転誤差REに基づき、アライメントマークAM3に対してCCDカメラ36の取り付け位置が回転調整される。
また、図15に示す回転誤差計測方法により測定した回転誤差REに基づいてアライメントマークAM3に対するCCDカメラ36の取り付け位置を回転調整せずに、CCDカメラ36の画像信号を位置演算ユニット27で信号処理する際、回転誤差REを補正項(オフセット量)とし、アライメントマークAM3の位置情報を補正するようにしてもよい。
次に、本発明の調整方法の実施態様について説明する。
本実施態様では、上述した、図7及び図8、図9及び図10、図11及び図12、或いは図15の何れかに示す回転誤差計測方法によって回転誤差REを計測しておき、計測された回転誤差REに基づいてCCDカメラ26a、36の取り付け回転位置を調整することにより行われる。この回転位置調整作業は、例えば調整用工具を用いて手動で行うか、或いは微動モータを利用して自動的に行う。
上記で得られた回転誤差REに基づく調整をせずにこれを計測オフセットとして使用する場合には、CCDカメラ26a、36の画像情報を位置演算ユニット27で信号処理して計測された位置情報を、上述した、図7及び図8、図9及び図10、図11及び図12、或いは図15の何れかに示す回転誤差計測方法によって求めた回転誤差REにより補正することにより行われる。
なお、上記実施形態では主に非計測方向の異なる2箇所に計測領域又はマークをふって回転誤差REの計測をしているが、2箇所以上にふって回転誤差REを得るようにしてもよい。
本発明の位置計測装置(FIAセンサ)及びこの位置計測装置を装備した露光装置の第一の実施形態を示す全体構成図である。 位置計測の際の所定の基準である、アライメントマークの一例を示す平面図である。 図2のA−A線矢視拡大断面図である。 図2のアライメントマークを図1の位置計測装置の撮像手段であるCCDカメラにより撮像するときの説明図である。 CCDカメラの撮像面を説明する説明図である。 (A)図1の位置計測装置のCCDカメラの計測視野とアライメントマークとの相対的な位置関係を説明するための説明図である。(B)CCDカメラの撮像面における各領域内のアライメントマークの積算信号波形を示す波形図である。 図1の位置計測装置のCCDカメラの、アライメントマークに対する相対的な回転誤差を計測する方法を説明する説明図である。 図7と同様の説明図である。 回転誤差を計測する図7に示す方法とは別の方法を説明する説明図である。 図9と同様の説明図である。 回転誤差を計測する図7に示す方法とはまた別の方法に使用される、CCDカメラの計測視野の説明図である。 図11に示す計測視野を利用した、回転誤差を計測する図7に示す方法とはまた別の方法を説明する説明図である。 本発明の別の位置計測装置(VRAセンサ:Visual Reticle Alignmentセンサ)及びこの位置計測装置を装備した露光装置の第二の実施形態を示す全体構成図である。 図13に示す露光装置に使用されるレチクルのアライメントマークの平面図である。 図13の位置計測装置のCCDカメラの、アライメントマークに対する相対的な回転誤差を計測する方法を説明する説明図である。
符号の説明
10 主制御系
12 FIAセンサ(位置計測装置)
26 CCDカメラ(撮像手段)
26c 撮像面
27 位置演算ユニット
30 VRAカメラ(位置計測装置)
AM1 アライメントマーク
AM3 アライメントマーク
AM3a 第1のマーク部分
AM3b 第2のマーク部分

Claims (16)

  1. 所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、該位置検出用マークに対する相対的な回転誤差を計測する方法であって、
    前記撮像手段の計測視野を、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向において複数の計測範囲に分割設定するとともに、該複数の計測範囲毎にその像が存在する形状のマークを前記位置検出用マークとして該撮像手段で撮像する第1工程と、
    前記第1工程での撮像結果に基づいて、前記複数の計測範囲毎に前記位置検出用マークの前記計測方向における位置を求め、それに基づいて前記撮像手段の前記計測視野と前記位置検出用マークとの間の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする回転誤差計測方法。
  2. 計測視野内を所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、所定基準に対する相対的な回転誤差を測定する方法であって、
    前記位置検出用マークと前記撮像手段との間の前記所定の計測方向における相対的な位置関係を維持したままで、且つ前記撮像手段の前記計測視野内における計測範囲を、該計測範囲が該位置検出用マークから外れないようにしつつ、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させながら、前記撮像手段で前記位置検出用マークを撮像する第1工程と、
    前記第1工程での撮像結果に基づいて、前記所定基準としての前記位置検出用マークに対する前記撮像手段の前記計測視野の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする回転誤差測定方法。
  3. 請求項2に記載の回転誤差計測方法において、
    前記位置検出用マークは、前記撮像手段の前記非計測方向において、その像が前記複数の計測範囲を跨るような長さを有するマークを含むことを特徴とする回転誤差計測方法。
  4. 請求項2に記載の回転誤差計測方法において、
    前記位置検出用マークは、前記撮像手段上でのその像の前記非計測方向における長さが、前記撮像手段の前記複数箇所の計測範囲に跨る長さよりも短い長さを有するマークであり、
    前記第1工程では、前記撮像手段の前記計測範囲の移動に伴って、前記位置検出用マークを、前記撮像手段の前記計測範囲から外れないように、前記非計測方向に移動させ、
    前記第2工程では、前記第1工程での撮像結果に基づいて、前記所定基準としての前記位置検出用マークの移動座標系に対する前記撮像手段の前記計測視野の相対的な回転誤差を求めることを特徴とする回転誤差計測方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法において、
    前記第2工程では、
    前記計測範囲が前記非計測方向の第1の箇所の場合の撮像結果に基づいて前記位置検出用マークの前記計測方向における位置情報Xuを求めると共に、該計測範囲が該第1の箇所から該非計測方向に距離Lだけ離れた第2の箇所の場合の撮像結果に基づいて該位置検出用マークの前記計測方向における位置情報Xdを求め、
    前記位置情報の差(Xu−Xd)を前記距離Lで除することにより、前記所定基準に対する前記計測視野の回転誤差量REを算出することを特徴とする回転誤差計測方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法において、
    前記第2工程では、
    前記第1工程での前記複数の撮像結果に基づいてそれぞれ得られた前記位置検出用マークの前記計測方向における複数の位置情報Xiと、前記第1工程での撮像時における前記計測範囲の非計測方向の位置Yiとを、Cを任意の定数とするモデル式「Xi=RE・Yi+C」に代入すると共に、該モデル式を統計的に演算処理して回転誤差量REを算出することを特徴とする回転誤差計測方法。
  7. 計測視野内を所定の計測方向に走査する走査線を用いて、該計測方向における位置検出用マークの位置を検出するために該位置検出用マークを撮像する撮像手段の、所定基準に対する相対的な回転誤差を測定する方法であって、
    前記位置検出用マークが前記撮像手段の前記計測視野から外れないように、前記位置検出用マークを、前記計測方向とほぼ直交する非計測方向における少なくとも2箇所に移動させて、前記撮像手段で前記位置検出用マークを撮像する第1工程と、
    前記第1工程での撮像結果に基づいて、前記所定基準としての前記位置検出用マークの移動座標系に対する前記撮像手段の前記計測視野の相対的な回転誤差を求める第2工程と、を有することを特徴とする回転誤差測定方法。
  8. 請求項7に記載の回転誤差計測方法において、
    前記位置検出用マークは、前記撮像手段上でのその像の前記非計測方向における長さが、該撮像手段の該非計測方向における前記計測視野よりも短い長さを有するマークであることを特徴とする回転誤差計測方法。
  9. 請求項7に記載の回転誤差計測方法において、
    前記位置検出用マークは、前記撮像手段上でのその像が、前記非計測方向において該撮像手段の該非計測方向における前記計測視野よりも十分長い長さを備える第1マーク部分と、該第1マーク部分に対して前記計測方向に所定距離だけ離れて形成され、且つ該非計測方向において該計測視野よりも短い長さを備える第2マーク部分とを備えており、
    前記第1工程では、前記位置検出用マークの前記第2のマーク部分が、前記非計測方向における少なくとも2箇所に移動するように、前記位置検出用マークを移動させることを特徴とする回転誤差計測方法。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法において、
    前記第2工程では、
    前記位置検出用マークが前記非計測方向の第1の箇所の場合の撮像結果に基づいて前記位置検出用マークの前記計測方向における位置情報Xuを求めると共に、該位置検出用マークが該第1の箇所から該非計測方向に距離Lだけ離れた第2の箇所の場合の撮像結果に基づいて該位置検出用マークの該計測方向における位置情報Xdを求め、
    前記位置情報の差(Xu−Xd)を前記距離Lで除することにより、前記所定基準に対する前記計測視野の回転誤差量REを算出することを特徴とする回転誤差計測方法。
  11. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法において、
    前記第2工程では、
    前記第1工程での前記複数の撮像結果に基づいてそれぞれ得られた前記位置検出用マークの前記計測方向における複数の位置情報Xiと、前記第1工程での各撮像時における前記位置検出用マークの前記非計測方向の位置Yiとを、Cを任意の定数とするモデル式「Xi=RE・Yi+C」に代入すると共に、該モデル式を統計的に演算処理して回転誤差量REを算出することを特徴とする回転誤差計測方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて、前記所定基準に対する前記撮像手段の取り付け位置を回転調整することを特徴とする調整方法。
  13. 前記撮像手段の前記撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正することを特徴とする計測方法。
  14. 撮像素子を備え、
    該撮像素子の取り付け位置が、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差に基づいて、前記所定基準に対して回転調整されていることを特徴とする位置計測装置。
  15. 撮像素子を備え、
    該撮像素子の撮像結果に基づいて計測される計測値を、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の回転誤差計測方法を用いて得られた回転誤差を用いて補正して出力することを特徴とする位置計測装置。
  16. パターンを被露光基板上に転写露光する露光装置であって、
    前記被露光基板上を撮像して該撮像結果に基づいて該被露光基板に関する位置情報を求める、請求項14又は15に記載の位置計測装置と、
    前記位置計測装置の計測結果に基づいて、前記被露光基板と前記パターンとの位置関係を調整する位置決め手段とを有することを特徴とする露光装置。

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