JP2005196919A - シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置 - Google Patents

シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005196919A
JP2005196919A JP2004004380A JP2004004380A JP2005196919A JP 2005196919 A JP2005196919 A JP 2005196919A JP 2004004380 A JP2004004380 A JP 2004004380A JP 2004004380 A JP2004004380 A JP 2004004380A JP 2005196919 A JP2005196919 A JP 2005196919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
cartridge
single reel
reel
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004004380A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoo Morita
清夫 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004004380A priority Critical patent/JP2005196919A/ja
Publication of JP2005196919A publication Critical patent/JP2005196919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

【課題】 サーチ時間および読出し/書込み時間を短縮できるシングルリールカートリッジを提供する。
【解決手段】 シングルリールカートリッジを、シングルリールと、複数の分割リーダーピンと、後端を前記シングルリールに先端を前記分割リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本の磁気テープと、不使用時にこれらの複数本の磁気テープを前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容した状態でその複数の分割リーダーピンを互いに分離状態でそれぞれ仮固定する固定部材と、で構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気テープの読出し/書込み部位への磁気ヘッドのアクセス時間および読出し/書込みの開始から終了までの時間が短縮できるシングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置に関するものである。
従来、パソコンやワークステーション等のデータバックアップ用として、内部に単一のリールが回転可能に収納されたシングルリールカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシングルリールカートリッジは磁気記録装置に装填されると、シングルリールカートリッジに巻装された磁気テープの先端部にあるリーダーピンが磁気記録装置側のドライブ機構によってカートリッジから引き出されて、磁気記録装置内を引き回され、磁気ヘッドを通過してマシンリールのドラム内に挿入され、所定の部位までマシンリールに巻き取られて磁気ヘッドで情報の記録・再生が行われ、終了後は、マシンリールから磁気テープがカートリッジ内のリールに巻き戻されてカートリッジ内に再び収納されるように構成されている(特許文献1参照)。
USP6,034,839
前記特許文献1には、リーダーピンを使用したシングルリールカートリッジの例が示されている。それによれば、シングルリールカートリッジはカートリッジリールに1本の磁気テープを巻装し、このリールを回動自在に収容している。そして、カートリッジリールの不使用時は、カートリッジリールの回転が防止され、カートリッジの使用時には回転自在となる。カートリッジケースの1側面には磁気テープを引き出すための開口部が形成されていて、この開口部に磁気テープの先端に設けられているリーダーピンが仮固定されている。
使用時には、磁気記録装置のドライブ機構側のリーダーピン搬送部材が分割リーダーピンに接近し、これを把持してカートリッジケースから引き出し、これを磁気記録装置内のマシンリールまで案内する。
図12はこのようなカートリッジケースを装填した従来の磁気記録装置の機能を説明する概略平面図である。図において、201は磁気記録装置、202はカートリッジ装填部、203は巻取り部、206はマシンリール、207は読出し/書込み用磁気ヘッド、208は案内ローラ、209は磁気テープ、210はカートリッジケース、240はシングルリールである。
カートリッジケース210を装填部202に装填してスタートさせると、磁気記録装置201のドライブ機構のリーダーピン搬送部材(図示なし)がリーダーピン280をカートリッジケース210から引き出し、多数の案内ローラ208及び読出し/書込み用磁気ヘッド207を通過させて、マシンリール206まで案内して、リーダーピン280をマシンリール206のドラム部206aに設けられている係止溝206bに係止する。この状態でマシンリールのモータを高速回転駆動して磁気テープ209を走行させ、所定の部位に達する直前で低速回転にして信号の読出し/書込みを行う。
しかしながら、従来の磁気記録装置では磁気ヘッドが磁気テープの読出し/書込みを行うファイルにアクセスするのに時間がかかっている。対象ファイルがたまたま磁気テープの始端近くにある場合は速く見つかるが、磁気テープ終端近くにある場合は時間が掛ると言うように、最悪の場合、テープの長さだけ検索しなければならないことになり、ディスク記録媒体のシーク制御等に比較してアクセスに時間が掛かり効率的な制御が難しいという問題があった。
また、読出し/書込みの開始から終了までの時間も短縮する要請があった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、磁気テープの読出し/書込みを行うファイルへのアクセス時間と、読出し/書込みに要する時間の両方を大幅に短縮できるシングルリールカートリッジおよびその磁気記録装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1記載のシングルリールカートリッジの発明は、シングルリールと、複数の分割リーダーピンと、後端を前記シングルリールに先端を前記分割リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本の磁気テープとを有し、不使用時にこれらの複数本の磁気テープを前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成ることを特徴とする。
請求項2記載のシングルリールカートリッジの発明は、シングルリールと、複数のリーダーピンと、後端を前記シングルリールに先端を前記リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本の磁気テープとを有し、不使用時にこれらの複数本の磁気テープを前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のシングルリールカートリッジにおいて、不使用時に前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成る複数本の磁気テープの先端に取り付けられた前記分割リーダーピン又はリーダーピンを互いに分離状態で仮固定する固定部材を複数箇所に備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のシングルリールカートリッジにおいて、前記固定部材が前記カートリッジの1側面又は複数側面に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のシングルリールカートリッジにおいて、前記カートリッジの1側面又は複数側面は、不使用時は旋回ドア又はスライドドアで覆われており、使用時に前記旋回ドアが上方に旋回し又は前記スライドドアが横方向にスライドすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載のシングルリールカートリッジにおいて、前記シングルリールと前記複数の固定部材との間の各磁気テープ通過路に磁気テープを案内するガイドローラを複数個内部に備えたことをを特徴とする。
請求項7記載の磁気記録装置の発明は、複数のリーダーピン又は分割リーダーピンを有するシングルリールカートリッジを装填することのできる磁気記録装置であって、複数の搬送路と該搬送路に各々設けられた磁気ヘッドとを備えたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の磁気記録装置において、装填されたシングルリールカートリッジの開口部から前記各磁気ヘッドを通過してマシンリールに達するまでの各磁気テープの各搬送路の距離がいずれも略等しくなっていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の磁気記録装置において、装填されたシングルリールカートリッジに収納された複数の分割リーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリール近傍まで搬送する搬送機構と、前記マシンリール近傍で前記各分割リーダーピンを再び合体させる結束機構とを備えたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の磁気記録装置において、装填されたシングルリールカートリッジに収納された複数のリーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリールまで搬送し、前記マシンリールのドラムの異なる部位にある係止部にそれぞれ係止させる搬送機構を備えたことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8記載の磁気記録装置において、書込むべきデータを単位データ毎に複数に分割し、該単位データを前記複数の前記磁気ヘッドにそれぞれ振り分けるデータ振分け機能を有するヘッド信号処理回路を備えたことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8記載の磁気記録装置において、前記複数の磁気ヘッドで読出された各単位データを順に結合するデータ結合機能を有するヘッド信号処理回路を備えたことを特徴とする。
以上のように、請求項1記載の発明によれば、分割リーダーピンを複数個に分割可能としたので、リールにテープをn枚積層した状態で巻付け、磁気記録装置内では積層したテープをそれぞれ分離してn個の磁気ヘッドへ搬送して、各テープ毎に別々の磁気ヘッドで読出し/書込みを行なうようにできるため、従来のカートリッジで1本のテープLを1個の磁気ヘッドで読出し/書込みをしていた場合に比較して、テープ長Lをn分割して収納でき、アクセス(サーチ)時間が1/nに短縮でき、かつ複数の磁気ヘッドを駆使してパラレルに同時に読出し/書込みができるようになるので、読出し/書込み時間も略1/nに短縮できる。
請求項2記載の発明によれば、リーダーピンを複数箇所に設けたので、特殊なリーダーピンを使用せずに、請求項1記載の効果と同じ効果が得られる。
また、請求項3記載の発明によれば、複数の分割リーダーピン又はリーダーピンがカートリッジ内でそれぞれ離間して形成されているので、複数の分割リーダーピン搬送部材が互いに接触することなくスムーズに各自の分割リーダーピンにアクセスすることができるようになる。
請求項4記載の発明によれば、固定部材をカートリッジの1側面又は複数側面に設けたので、固定部材を広く離間させることができ、設計の自由度が広がることとなる。
請求項5記載の発明によれば、不使用時はカートリッジは旋回ドア又はスライドドアで覆われているので、塵埃が中に入る虞がなくなる。
請求項6記載の発明によれば、シングルリールと複数の固定部材との間の各磁気テープ通過路に磁気テープを案内するガイドローラを複数個内部に備えているので、複数の磁気テープが無理なくスムースにカートリッジの開口部まで到達できるようになる。
請求項7記載の発明によれば、複数の搬送路と搬送路に各々設けられた磁気ヘッドとを備えるようにしたので、同時間に複数のデータを読出し/書込みすることができるため読み書き時間を短縮することができる。
請求項8記載の発明によれば、装填されたシングルリールカートリッジの開口部から前記各磁気ヘッドを通過してマシンリールに達するまでの各磁気テープの各搬送路の距離がいずれも略等しくなっているので、一部のテープが弛むことがなくなり、かつ複数の磁気テープであってもあたかも1つのテープと同じように扱うことができる。
請求項9記載の発明によれば、装填されたシングルリールカートリッジに収納された分割リーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリール近傍まで搬送する搬送機構と、前記マシンリール近傍で前記各分割リーダーピンを再び合体させる結束機構とを備えたので、複数の分割リーダーピンから成るシングルリールカートリッジが本装置に装填されたときに適切に対応することができる。
請求項10記載の発明によれば、装填されたシングルリールカートリッジに収納された複数のリーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリールまで搬送し、マシンリールのドラムの異なる部位にある係止部にそれぞれ係止させる搬送機構を備えたので、複数のリーダーピンから成るシングルリールカートリッジが本装置に装填されたときに適切に対応することができる。
請求項11記載の磁気記録装置の発明によれば、書込むべきデータを複数の単位データに分割し、該単位データを前記複数の磁気ヘッドにそれぞれ順に振り分けることができるので、書込みが複数箇所で同時に行われることとなり、書込み時間が短縮できる。
請求項12記載の発明によれば、複数の磁気ヘッドで読出された各単位データを順に結合することができるので、読出しが複数箇所で同時に行われることとなり、読出し時間が短縮できる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
本発明は、第1の実施の形態としてシングルリールカートリッジ、第2の実施の形態としてそのシングルリールカートリッジをドライブする磁気記録装置から構成されている。そこで、まず、第1の実施の形態に係るシングルリールカートリッジから説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係るシングルリールカートリッジの1例について説明する概念図で、(a)はその横断面図、(b)はこれと対比説明するための従来のシングルリールカートリッジの横断面図である。
図1(a)において、10は本発明に係るシングルリールカートリッジ、40はシングルリール、421はシングルリールのドラム、19は、後端をシングルリールのドラム421に、先端を各分割リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本(図では19A〜19Cの3本)の磁気テープ、80A〜80Cは3個の分割リーダーピンで、各自別々の形状をしており、3個の分割リーダーピンが合体すると1個の通常形状のリーダーピンとなる(図4で詳述)。
通常、不使用時にはこれらの複数本の磁気テープ19A〜19Cはシングルリールのドラム(リールハブ)421上に重ね巻き収容されて、その各先端は各自の通路へ方向転換する3系統のガイドローラ31A1〜31A2、31B1〜31B3、31C1〜31C4を通って、最終的に各分割リーダーピン80A〜80Cに取り付けられている。また、各分割リーダーピン80A〜80Cはシングルリールカートリッジ10の1側面に離間並置されている3個の固定部材32A〜32Cにより仮固定されている。
図1(b)の従来のシングルリールカートリッジ210は、1本の磁気テープ219がその後端をシングルリール240のドラム242に、先端が分割リーダーピン280にそれぞれ取り付けられ、通常、不使用時には磁気テープ219はシングルリールのドラム242上に巻き付け収容され、分割リーダーピン280はシングルリールカートリッジ210のケーシングコーナーに固定されている。
両者を比較すると、シングルリールカートリッジの大きさ、シングルリールおよびシングルリールのドラムの大きさは両者同じである。
また、ドラム上に巻き付けられている磁気テープの最上層からドラムまでのテープ全体の厚み(言い換えれば、図1(a)の磁気テープ19A〜19Cの合計した長さと図1(b)の磁気テープ219の全長)も両者同じである。
両者が異なるのは、図1(b)の磁気テープ219が1本であるのに対して、図1(a)の磁気テープは磁気テープ219を3等分し、それぞれ並列に重ね、19A〜19Cとしてドラム421上に重ね巻きし、それぞれの先端を各分割リーダーピン80A〜80Cの端部に取り付けている点である。もちろん3等分は1例であって、本発明はこれに限定されるものではなく、2以上の任意の整数等分であってよい。
また、各分割リーダーピン80A〜80Cは、図1(b)のリーダーピン280と比べると、それぞれの厚みは1/3の厚みとなっている。
なお、磁気テープ19A〜19Cの各長さについて、厳密に言えば各磁気テープ19A〜19Cは同じ長さではない(リール上の1回の巻回につき上層と下層でテープ厚みの2π分の周差が生じるからである。)が、マシンリール上でも同じ方向に巻き取られるので問題はない。また、カートリッジ開口部からマシンリールに達するまでの間の距離にその差が現れるが、しかしながらこの差は案内ローラやテンションローラで吸収できる程度の距離あるので問題ない。例えば、磁気テープの厚みを20μmとし、カートリッジから出てマシンリールに達するまでの距離を50cmとすると50cm繰り出すのにリールが30回転したとすれば、差は0.02(cm/回転)×30(回転)=0.6(cm)となる。この差分3mm程度は案内ローラの設置位置やテンションローラで吸収できる。
図2は図1(a)のシングルリールカートリッジの構成の一例を示す分解斜視図である。
図において、シングルリールカートリッジ10は上リール41と下リール42とを超音波溶着により結合したカートリッジリール40に複数本(図では3本)の磁気テープ19A〜19Cを巻装し、上ケース20と下ケース30とがビス等により締結されてなるシングルリールカートリッジ10内に、カートリッジリール40を回動自在に収容して構成されている。
下リール42は外周に磁気テープ19A〜19Cが巻回される円筒状のリールハブ421と、リールハブ421の下端外周から径方向に張り出したフランジ部422とを合成樹脂により一体成形したもので、リールハブ421の底部外面にカートリッジリール40を回転駆動するマグネット式の回転駆動手段を吸引保持させるためのリールプレート53が取り付けられている。またリールハブ421の底部内面には、ブレーキボタン52に形成された制止用ギア52Aと係合して不使用時の回転を拘束する制止用ギア42Aが刻設されている。また、リールハブ421には、シングルリールカートリッジ10を使用する外部記憶装置等の記録再生装置に設けられたドライブ解除スピンドルが挿通されて、ブレーキボタン52を上方へ移動させるための開口42Bが形成されている。
そして、カートリッジリール40の不使用時は、ブレーキボタン52はコイルバネ51により、図中下方に付勢された状態でリールハブ421内部に装着されているので、ブレーキボタン52の制止用ギア52Aとリールハブ421の制止ギア42Aが咬み合うこととなり、カートリッジリール40の回転が防止されている。
また、旋回ドア21Aが不使用時にはカートリッジ20の開口部を閉止して塵埃等の侵入を防止すると共に、使用時には旋回ドア21Aは上部へ旋回して、カートリッジ20の1側面全体が開口する。
カートリッジ使用時は、記録再生装置のドライブ解除スピンドル(図示なし)がブレーキボタン52を押圧すると、ブレーキボタン52がコイルバネ51の付勢力に抗して図中上方へ移動し、これにより制止用ギア52Aと制止用ギア42Aの係合が解除され、カートリッジリール40が回転自在となる。
シングルリールカートリッジ10の1側面には磁気テープ19A〜19Cを引き出すための開口部11が側面全面に亘って形成されており、この開口部11に磁気テープ19A〜19Cの先端に設けられている分割リーダーピン80A〜80Cがカートリッジ10の1側面に離間並置されている3個の固定部材32A〜32Cにより仮固定されている。
使用時には、後述する本発明に係る記録再生装置のドライブ機構側の3個の分割リーダーピン搬送部材90が分割リーダーピン80A〜80Cに接近し、各分割リーダーピン80A〜80Cの係止溝に係止して、固定部材32A〜32Cから分割リーダーピン80A〜80Cを引き出し、各磁気テープ19A〜19Cをそれぞれの搬送方向に向けて各々の磁気ヘッドへと搬送する。
図3は本発明が採用する分割リーダーピンの構成を説明する図で、(a)は分割リーダーピンが分離された状態を示す斜視図、(b)は分割リーダーピンがカートリッジに収容された状態を示す斜視図である。
図3(a)および(b)において、80A〜80Cは各分割リーダーピンで、通常のリーダーピンを軸方向に平行に3分割したものである。各分割リーダーピン80A〜80Cと隣接のそれとの間に位置ズレしないように一方に係合突起80B1、80C1が形成され、相手方の対応部位には係合凹部(図では見えないが、分割リーダーピン80Bの係合突起80B1に対しては、分割リーダーピン80Aの対応部位に係合凹部が設けられている。)が形成されていて、合体時にはそれらが係合し合って進行方向にはズレない1個のリーダーピンに合体する。
各分割リーダーピン80A〜80Cの首部および脚部にはそれぞれ幅広溝が形成されており、首部の幅広溝には後述のリーダーピン搬送部材90の把持部(図5の90A〜90Cの先端フォーク)が嵌合し、脚部の幅広溝には固定部材32A〜32C(図5)が嵌合し固定する。
図3(b)において、カートリッジ10の開口部11には、旋回ドア21Aが側面のピン22Aで上方へ旋回可能に取り付けられていて、不使用時にはカートリッジ20の開口部11を閉止して塵埃等の侵入を防止している。使用時には旋回ドア21Aは上部へ旋回して、カートリッジ20の1側面全体が図のように開放される。
図4は合体状態のリーダーピンを示す図で、(a)は横断面図、(b)は斜視図である。図において、80は合体状態のリーダーピン、80A〜80Cは各分割リーダーピンで、1個の通常のリーダーピンを軸方向に平行に3分割した状態が判る。各分割リーダーピン80A〜80Cの後部にはそれぞれ磁気テープ19A〜19Cが取り付けられている。
図5は本発明に係る図3記載の分割リーダーピンを分離して固定しておく固定部材32A〜32Cと、分割リーダーピンを搬送することのできるリーダーピン搬送部材を説明する斜視図で、分割リーダーピンは2点鎖線の想像線で示している。
図において、本発明に係るリーダーピン搬送部材はここでは3個のリーダーピン搬送部材90A〜90Cから成っており、それぞれ各分割リーダーピン32A〜32Cの首部の幅広溝80A2〜80C2にその先端フォーク90A1〜90C1が嵌合する。分割リーダーピンの先端フォーク90A1の長さを他の先端フォーク90B1、90C1の長さよりも長くしておき、ここに他の分割リーダーピンを集積できるようにしてある。
また、図において、本発明に係る固定部材はここでは3個の固定部材32A〜32Cから成っており、それぞれはピン脚部挿入溝32A1〜32C1と、両端の固定部材32Aと32Cはさらに拡張溝32A2と32C2とを備えている。
各分割リーダーピン80A〜80Cの脚部はこのピン脚部挿入溝32A1〜32C1の中に収容され、さらに拡張溝32A2と32C2で先端の拡張部が分割リーダーピン32Aの脚部の幅広溝80A3に係止され、直立状態で保持される。真ん中の固定部材32Bには拡張溝がないが、底面積が広いのでこのままでも同じく安定よく保持される。しかし、より確実に保持させるには、同じく拡張溝を設けておき、収容時には90度回転させるようにすればよい。
なお、このような固定の仕方は1例であって、その他の固定方法、例えば、底部に磁石を用いて磁気吸引力による固定等が採用されてもよい。
図6は本発明に係る図3記載のような分離した分割リーダーピンを合体させる1方法について説明する図で、(1)〜(3)は時間的順序を示している。
(1)において、3個のリーダーピン搬送部材90A〜90Cのうち、分割リーダーピン80Aを把持しているリーダーピン搬送部材90Aに向けて、分割リーダーピン80Bを把持しているリーダーピン搬送部材90Bが接近する。この間、分割リーダーピン80Cを把持しているリーダーピン搬送部材90Cは待機している。
(2)において、リーダーピン搬送部材90Bは分割リーダーピン80Bをリーダーピン搬送部材90Aの長めのフォーク90A1の上の分割リーダーピン80Aの隣に渡した後、後退する。これと同時に、分割リーダーピン80Cを把持しているリーダーピン搬送部材90Cがリーダーピン搬送部材90Aに向けて接近する。
(3)において、リーダーピン搬送部材90Cは分割リーダーピン80Cをリーダーピン搬送部材90Aのフォーク90A1の上の分割リーダーピン80Bの隣に置いた後、後退する。
このようにして、それぞれ別の搬送経路を搬送されてきた各分割リーダーピン80A〜80Cはリーダーピン搬送部材90A〜90Cによってリーダーピン搬送部材90Aのフォーク90A1の上に集積(合体)させられ、1個のリーダーピンとなり、以後、この状態で1個のリーダーピンをマシンリールのドラムの係止部に係止させる従来方法と同じようにしてマシンリールのドラムの係止部に係止される。
以上の例は、分割リーダーピン80A〜80Cの合体の原理的な説明であって、具体的には細かな部材がさらに用いられている。
また、合体を外すときは、上とは逆の順序、すなわち(3)〜(1)に沿って行えばよい。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2実施の形態について図を参照して説明する。
上記第1の実施の形態に係るシングルリールカートリッジをドライブする磁気記録装置自体も本発明により大幅な改良がなされているので、ここで第2の実施の形態として説明する。
図7は図2に示す分割リーダーピン使用のカートリッジを装填して読出し/書込みのできる本発明の第2の実施の形態に係る磁気記録装置の概略構成を表す平面図である。
図において、100は磁気記録装置であり、10は図3の分割リーダーピン81に取り付けられた各磁気テープ19A〜19Cを積層卷回してなるカートリッジケース、11はカートリッジケース開口部、12は磁気記録装置内におけるカートリッジ装填部である。図では、本発明に係るカートリッジケース10がカートリッジ装填部12に装填された状態を示している。
13は磁気記録装置内における巻き取り部、15は上流で分離した各磁気テープを纏めるために各分割リーダーピン80A〜80Cを図6の手法によって合体させる合体部である。合体部15で合体したリーダーピンは巻き取り部13内におけるマシンリール16のマシンリールドラム16aに設けられたリーダーピン係止部16Bまで搬送され、ここに係止される。17は読出し/書込み用磁気ヘッドで各磁気テープ毎に17A〜17Cの3個が存在する。18A〜18Cは案内ローラで、分離した各分割リーダーピン80A〜80Cの各搬送路に沿ってそれぞれ多数の案内ローラ18A〜18Cが配設されている。19は磁気テープで、本発明により3本の磁気テープ19A〜19Cが存在している。
21Bおよび21Cは搬送距離調整用ローラで、各磁気テープ19A〜19Cのうち外側の磁気テープ19Aの走行経路の長さが他よりも長いので、これらの各走行経路の長さが等しくなるように、内側の磁気テープの搬送経路外にこの搬送距離調整用ローラ21を設けることで、磁気テープを迂回させて距離の調整をしている。外側の磁気テープから内側の磁気テープになるほど、より内側に大きく変位している。
また、外側の磁気テープから内側の磁気テープになるほど、搬送距離調整用ローラ21B、21Cの径を大きくしてもよい。
このようにすることにより、どの搬送経路も同じ距離となるので、上流で分離された磁気テープの所定部位が磁気ヘッド18A〜18Cを通過後、再び重なり合うとき、分離前の部位と同じ部位に再び接することとなる。
つぎに、図7の構成の磁気記録装置の動作について説明する。
先ず、シングルリールカートリッジ10を磁気記録装置100の装填部12に装填してスタートすると、磁気記録装置100の制御部(図示していない)は各分割リーダーピン搬送部材(図2および図5の90A〜90C)を駆動して分割リーダーピン80A〜80Cを引き出し、案内ローラ18からそれぞれ独自の搬送経路を案内ローラ18A〜18Cによって搬送し、各磁気ヘッド17A〜17Cに接触して書き込み/読み取りを終えた後、合体部15で合体状態となって1個のピンとして後は従来通りの方法でマシンリール16に搬送され、そのドラム16aに設けられた分割リーダーピン係止部16bに係止される。図7はこの状態を示している。
この後、マシンリール16のモータ(図示していない)を高速回転駆動して各磁気テープ19A〜19Cの各サーチ部位まで磁気テープ19A〜19Cを高速巻き取りし、磁気テープ19A〜19Cの各サーチ部位を磁気ヘッドにアクセスさせ、その後は各磁気ヘッド17A〜17Cにより各磁気テープ19A〜19Cの各所定部位に同時に分割データ(後述)の読出し/書込みを行う。
次に、磁気テープファイルのサーチ動作について図8の図を参照して説明する。
図8は本発明に係る磁気テープと各記録ヘッドの動作を説明する図である。
図8(a)は従来の1本の磁気テープ19の長さLを示している。図(b)は図(a)の1本のテープ長Lを3等分し、それぞれ19A、19B、19Cと番号を振っている。図(c)は図(b)の直列となっている各磁気テープ19A、19B、19Cを並列に並び変え、各テープ毎に各自の磁気ヘッド17A〜17Cを配置した本発明の磁気記録装置を示している。
図(a)の従来の磁気テープに、あるデータ(例えば、「イ、ロ、ハ、ニ」)が磁気テープ19C(図(b))の最初の部位19C1から5記録単位進んだ19C4までの長さを使って「イ、ロ、ハ、ニ」と記録されていたとする。
磁気ヘッド17が磁気テープ19の記録部位19C1からのデータを読出すには、まず、テープ始端(正確には、テープ巻き送り開始マーク)から高速で磁気テープ19を記録部位19C1まで巻き取り、記録部位19C1に達したら、次に低速で記録部位19C1からデータ「イ」を読み、記録部位19C2からデータ「ロ」を、記録部位19C3からデータ「ハ」を、といったように読出していき、このようにして最終的にデータ「イ、ロ、ハ、ニ」が読出される。
一方、(c)の本発明に係る磁気テープでは、そのデータを記録単位ごとに分割し、分割された各分割データを3つの磁気テープ19A〜19Cの同じ部位にそれぞれ振り分けているので、分割データ「イ」は磁気テープ19A(全長1/3L)の始端から2/3の位置(すなわち、従来のテープに直すと始端から2/9L)にある記録部位19A1に、分割データ「ロ」は磁気テープ19Bの記録部位19B1に、分割データ「ハ」は磁気テープ19Cの記録部位19C1に、分割データ「ニ」は磁気テープ19Aの記録部位19A2にそれぞれ記憶している。
各磁気テープの記録部位19A1〜19C1はテープ始端から等距離にあるので、磁気ヘッド17A(図7)が磁気テープ19Aの記録部位19A1から分割データ「イ」を読出すタイミングでは、同時に他の磁気ヘッド17B〜17Cもそれぞれの磁気テープ19B〜19Cの各記録部位19B1〜C1から分割データ「ロ」〜「ハ」を読出している。
読出された各データはヘッド信号処理回路22へ送られ、ここで所定の順序(ここでは記録ヘッド17Aの読出し順)に並べ、「イ、ロ、ハ」となる。
次のタイミングで、1記録単位だけ磁気テープを進めて、磁気ヘッド17Aは磁気テープ19Aの次の記録部位19A2から分割データ「ニ」を読出す。このとき他の磁気ヘッド17B〜17Cは次の記録部位19B2〜19C2からはゼロデータを読出す。読出された各データはヘッド信号処理回路22へ送られ、ここで所定の順序に並べ、「ニ」となる。磁気ヘッドがデータゼロを読出したステップで書込みは終了する。
このようにしてデータ「イ、ロ、ハ、ニ」が読出される。
そこで図(b)の従来のデータ読出しと図(c)の本発明に係る読出しに要する時間を比較すると、図(b)の従来のデータ読出しでは、磁気ヘッド19が磁気テープ19の記録部位19C1までアクセスするのには、2/3Lの距離を走行することが必要である。 これに対して、図(c)の本発明に係るデータ読出しでは、各磁気ヘッドが各自の記録部位までアクセスするには、前記のように2/9Lで済み、アクセス時間が大幅に短縮されることになる。
さらに、読出し開始から終了までに要する時間は、図(b)の従来のデータ読出しの場合、4記録部位19C1〜19C4をシリアルに読出す時間必要があるが、これに対して、図(c)の本発明に係るデータ読出しの場合は、各磁気ヘッドが各自の記録部位を同時に読出すので、最大で磁気ヘッド17Aが2記録部位を読出す時間で済み、読出し時間が大幅に短縮されることになる。
以上は、読出しの例であるが、書込み時間についても同様である。
すなわち、ヘッド信号処理回路22は、書込むべきデータ(今の場合、「イ、ロ、ハ、ニ」)を所定の記録単位で分割していき、分割した単位データを複数の磁気ヘッドに対して各磁気テープの所定箇所に順々に振り分け、書込み指令を出す。したがって、磁気ヘッド17Aであれば、磁気テープ19Aの始端から2/3Lの位置に単位データ「イ」を書込み、同じタイミングで、磁気ヘッド17Bは磁気テープ19Bの始端から全長の2/3の位置に単位データ「ロ」を書込み、以下同様となる。そして、次のタイミングで、磁気ヘッド17Aは磁気テープ19Aの次の記録箇所に単位データ「ニ」を書込み、同じタイミングで、磁気ヘッド17B以下は各自の磁気テープにデータゼロを書込む。磁気ヘッドがデータゼロを書込んだステップで書込みは終了する。
このようにすることで、データ「イ、ロ、ハ、ニ」が、図8(c)の各磁気テープに各単位データに振り分け記録が行われる。
そこで図(c)の本発明に係るデータ書込みでは、各磁気ヘッドが各自の記録部位までアクセスするには、前記の場合は全長(1/3L)の2/3の移動(すなわち、従来テープでいえば始端から2/9Lの位置までの移動)で済むので、従来テープの6/9Lの移動と比べてアクセス時間が1/3に短縮されることになる。
また、書込み開始から終了までに要する時間も、書込むべきデータを手分けして各磁気ヘッドが同時に書込むので、大幅に短縮されることになる。
図9は磁気テープのテープフォーマットの1例を示している。
磁気テープの始端から順に、ボリューム見出しラベル310、ファイル索引部320、テープ巻き取り開始マーク330、データファイル(1)の341、データファイル(2)の342、・・・、ボリューム終わりラベル350となっている。
また、ファイル索引部320は、索引マーク321に続いて、各データファイル管理部322がある。各データファイル管理部322は、それぞれファイル名を記録するファイル名領域323,ファイルのボリュームを記録するボリューム領域324、ファイルまでの長さを記録する長さ領域325で構成されている。
そこで、読出し/書込み要求があると、ファイル索引部320のファイル名領域323を検索して対象ファイルがあるかどうか検査し、存在した場合は長さ領域325を検査して、対象ファイル位置までの距離の0.95相当の距離を高速駆動し、直前で減速してサーチすることとなる。
以上のテープフォマットは、本発明では複数本の磁気テープのうちどれか1本が備えていればよい。なぜなら、本発明によれば1本の磁気テープの移動と他の3本の磁気テープの移動は全く同じように行われるからである。もちろん、バックアップを兼ねてテープフォマットは複数本の磁気テープに備えておいてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、従来の磁気テープ長Lを1/2〜1/nに分割することによって、ファイル・サーチ等の場合に、並列サーチによりサーチ時間を大幅に短縮することが可能となると共に、読出し/書込みもパラレル動作ができるので、読出し/書込み時間も大幅に短縮することが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されずに各種の組合わせ構成、改変が可能であり、それらは全て本発明の権利内であることは当然である。
<第3の実施の形態>
図10は本発明の第3の実施の形態に係るシングルリールカートリッジの1例について説明する概念図で、(a)はその横断面図、(b)は斜視図である。
図10(a)において、10’は第3の実施の形態に係るシングルリールカートリッジ、44はシングルリール、19Aおよび19Bは、後端をシングルリールのドラム421に、先端を各リーダーピン80A、80Bにそれぞれ取り付けられた磁気テープ、80A、80Cはそれぞれ従来のリーダーピンである。第1の実施形態では従来のリーダーピン1個を複数に分割して各分割リーダーピンに磁気テープを取り付けて用いていたのに対して、ここでは従来のリーダーピンを複数個(ここでは2個)用いて、それぞれに磁気テープを取り付けて用いている点が異なる。また、従来のシングルリールカートリッジとは、両者はカートリッジ内に複数の磁気テープを積層して収容している点で大きく異なる。
そして、第3の実施の形態では、通常、不使用時には2本の磁気テープ19A、19Bはシングルリールのドラム(リールハブ)421上に重ね巻き収容されて、その各先端は各自の通路へ方向転換する2系統のガイドローラ31Aと、31B1、31B2を通って、最終的に各リーダーピン80A、80Bに取り付けられている。
また、第1の実施の形態では各リーダーピン80A〜80Cをカートリッジの1側面に並置していたが、ここでは、各リーダーピン80A、80Bはシングルリールカートリッジ10’の1側面ではなくて2つの側面を用いて大きく離間並置されている点が異なる。 また、開口部は狭くできるので旋回ドアではなて、スライドドア22A、22Bが用いられている点も異なる。
また、ここに用いられているリーダーピン80A、80Bは従来のものと同じであるので、固定方法、把持方法は従来法をそのまま用いることができる。
<第4の実施の形態>
次に、上記第3の実施の形態に係るシングルリールカートリッジをドライブする磁気記録装置自体も改良がなされているので、ここで第4の実施の形態として説明する。図11は図10に示す通常のリーダーピン2本使用のカートリッジを装填して読出し/書込みのできる第4の実施の形態に係る磁気記録装置の概略構成を表す平面図である。
図において、100’は第4の実施の形態に係る磁気記録装置であり、10’は第3の実施の形態に係るカートリッジケース、11はカートリッジケース開口部、12は磁気記録装置内におけるカートリッジ装填部である。図では、本発明に係るカートリッジケース10がカートリッジ装填部12に装填された状態を示している。13は磁気記録装置内における巻き取り部、18A、18Bは案内ローラで、分離した各リーダーピン80A、80Bの各搬送路に沿ってそれぞれ多数の案内ローラ18A、18Bが配設され、磁気テープ19A、19Bの各走行経路の長さが等しくなるようにしている。19A、19Bは磁気テープである。
つぎに、図11の構成の磁気記録装置の動作について説明する。
先ず、シングルリールカートリッジ10’を磁気記録装置100’の装填部12に装填してスタートすると、磁気記録装置100’の制御部(図示していない)は各リーダーピン搬送部材を駆動してリーダーピン80A、80Bを開口部から引き出し、案内ローラ18A、18Bによってそれぞれ独自の搬送経路を搬送し、各磁気ヘッド17A、17Bに接触した後、マシンリール16のドラム161に別々に設けられたリーダーピン係止部(係止孔)16a、16bに係止される。この場合、シングルリールカートリッジ10’において下層であった磁気テープ(例えば、19B)は、マシンリール16のドラム161においても下にし、シングルリールカートリッジ10’において上層であった磁気テープ(例えば、19A)は、マシンリール16のドラム161においても上にするのがよい。したがって磁気テープ19Bのリーダーピン80Bはリーダーピン係止部16bに係止され、磁気テープ19Aのリーダーピン80Aはリーダーピン係止部16aに係止される。図11はこの状態を示している。
この後、マシンリール16のモータ(図示していない)を高速回転駆動して各磁気テープ19A、19Bの各サーチ部位まで磁気テープ19A、19Bを高速巻き取りし、磁気テープ19A、19Bの各サーチ部位を磁気ヘッドにアクセスさせ、その後は各磁気ヘッド17A〜17Cにより各磁気テープ19A、19Bの各所定部位に同時に分割データ(後述)の読出し/書込みを行う。
このように、この実施の形態によれば、従来のリーダーピンを用いるので、分離や合体を行う必要が無く、マシンリールのドラムへの収容もそれぞれ独自に行えばよいので扱いが楽になる。しかも、第1および第2の実施の形態の持つ作用効果、すなわち、並列サーチによりサーチ時間を大幅に短縮することが可能となると共に、読出し/書込みもパラレル動作ができるので、読出し/書込み時間も大幅に短縮することが可能となるという効果も備えている。
本発明の第1の実施の形態に係るシングルリールカートリッジの1例について説明する概念図で、(a)はその横断面図、(b)はこれと対比説明するための従来のシングルリールカートリッジの横断面図である。 図1(a)のシングルリールカートリッジの構成の一例を示す分解斜視図である。 本発明が採用する分割リーダーピンの構成を説明する図で、(a)は分割リーダーピンが分離された状態を示す斜視図、(b)は分割リーダーピンがカートリッジに収容された状態を示す斜視図である。 合体状態のリーダーピンを示す図で、(a)は横断面図、(b)は斜視図である。 分割リーダーピンの固定と搬送を説明する斜視図である。 分離した分割リーダーピンを合体させる1方法について説明する図で、(1)〜(3)は時間的順序を示している。 第1の実施の形態によるカートリッジを装填して読出し/書込みのできる本発明の第2の実施の形態に係る磁気記録装置の概略構成を表す平面図である。 本発明に係る複数本の磁気テープと各記録ヘッドの読出し動作を説明する図である。 本発明で採用する磁気テープのテープフォーマットの1例を示している。 本発明の第3の実施の形態に係るシングルリールカートリッジの1例について説明する図で、(a)はその横断面図、(b)は斜視図である。 第3の実施の形態によるカートリッジを装填して読出し/書込みのできる本発明の第4の実施の形態に係る磁気記録装置の概略構成を表す平面図である。 公知のシングルリールカートリッジを装填し読出し/書込みのできる公知の磁気記録装置の概略構成を表す平面図である。
符号の説明
10、10’ シングルリールカートリッジ
11 開口部
161 ドラム
16a、16b リーダーピン係止部
19A〜19C 磁気テープ
19A1 磁気テープ係止ピン(図9)
20 上ケース
21 搬送距離調整用ローラ(図5)
21A 旋回ドア
22A 側面のピン
22A、22B スライドドア
22 ヘッド信号処理回路(図8)
30 下ケース
31A1〜31A2、31B1〜31B3、31C1〜31C4 ガイドローラ
32A〜32C 固定部材
32A1〜32C1 ピン脚部挿入溝
32A2、32C2 拡張溝
33 ピン
34 スロープ
40 カートリッジリール
41 上リール
42 下リール
42B 開口
421 円筒状のリールハブ(ドラム)
422 フランジ部
51 コイルバネ
52 ブレーキボタン
52A 制止用ギア
53 リールプレート
80A〜80C 分割リーダーピン
80B1、80C1 係合突起
80A2〜80C2 首部の幅広溝
80A3〜80C3 脚部の幅広溝
90A〜90C リーダーピン搬送部材
90A1〜90C1 先端フォーク
100、100’ 磁気記録装置

Claims (12)

  1. シングルリールと、複数の分割リーダーピンと、後端を前記シングルリールに先端を前記分割リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本の磁気テープとを有し、不使用時にこれらの複数本の磁気テープを前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成ることを特徴とするシングルリールカートリッジ。
  2. シングルリールと、複数のリーダーピンと、後端を前記シングルリールに先端を前記リーダーピンにそれぞれ取り付けられた複数本の磁気テープとを有し、不使用時にこれらの複数本の磁気テープを前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成ることを特徴とするシングルリールカートリッジ。
  3. 不使用時に前記シングルリールのドラム上に重ね巻き収容して成る複数本の磁気テープの先端に取り付けられた前記分割リーダーピン又はリーダーピンを互いに分離状態で仮固定する固定部材を複数箇所に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のシングルリールカートリッジ。
  4. 前記固定部材は前記カートリッジの1側面又は複数側面に設けられていることを特徴とする請求項3記載のシングルリールカートリッジ。
  5. 前記カートリッジの1側面又は複数側面は、不使用時は旋回ドア又はスライドドアで覆われており、使用時に前記旋回ドアが上方に旋回し又は前記スライドドアが横方向にスライドすることを特徴とする請求項4記載のシングルリールカートリッジ。
  6. 前記シングルリールと前記複数の固定部材との間の各磁気テープ通過路に磁気テープを案内するガイドローラを複数個内部に備えたことをを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載のシングルリールカートリッジ。
  7. 複数のリーダーピン又は分割リーダーピンを有するシングルリールカートリッジを装填することのできる磁気記録装置であって、複数の搬送路と該搬送路に各々設けられた磁気ヘッドとを備えたことを特徴とする磁気記録装置。
  8. 装填されたシングルリールカートリッジの開口部から前記各磁気ヘッドを通過してマシンリールに達するまでの各磁気テープの各搬送路の距離がいずれも略等しくなっていることを特徴とする請求項7記載の磁気記録装置。
  9. 装填されたシングルリールカートリッジに収納された複数の分割リーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリール近傍まで搬送する搬送機構と、前記マシンリール近傍で前記各分割リーダーピンを再び合体させる結束機構とを備えたことを特徴とする請求項8記載の磁気記録装置。
  10. 装填されたシングルリールカートリッジに収納された複数のリーダーピンをそれぞれ異なる搬送路でマシンリールまで搬送し、前記マシンリールのドラムの異なる部位にある係止部にそれぞれ係止させる搬送機構を備えたことを特徴とする請求項8記載の磁気記録装置。
  11. 書込むべきデータを単位データ毎に複数に分割し、該単位データを前記複数の前記磁気ヘッドにそれぞれ振り分けるデータ振分け機能を有するヘッド信号処理回路を備えたことを特徴とする請求項8記載の磁気記録装置。
  12. 前記複数の磁気ヘッドで読出された各単位データを順に結合するデータ結合機能を有するヘッド信号処理回路を備えたことを特徴とする請求項8記載の磁気記録装置。
JP2004004380A 2004-01-09 2004-01-09 シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置 Pending JP2005196919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004380A JP2005196919A (ja) 2004-01-09 2004-01-09 シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004004380A JP2005196919A (ja) 2004-01-09 2004-01-09 シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005196919A true JP2005196919A (ja) 2005-07-21

Family

ID=34819010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004004380A Pending JP2005196919A (ja) 2004-01-09 2004-01-09 シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005196919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024113928A1 (zh) * 2022-11-30 2024-06-06 华为技术有限公司 磁带存储装置、计算系统以及用于磁带存储装置的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024113928A1 (zh) * 2022-11-30 2024-06-06 华为技术有限公司 磁带存储装置、计算系统以及用于磁带存储装置的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8027122B2 (en) Dual sided tape storage device and dual sided tape drive
JPS6040562A (ja) デイスク演奏装置
US20070025012A1 (en) Tape drive having improved tape path and associated methods
US6241171B1 (en) Leaderless tape drive
US6297927B1 (en) Multiple tape cartridge and drive system wherein tapes are extracted from the cartridge
CA2102909A1 (en) Magnetic tape cartridge for helical scan transports
JP2005196919A (ja) シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置
JP2005196920A (ja) シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置
US6945489B2 (en) Splicing tape for attaching a leader tape to data tape
JP2005166194A (ja) シングルリールカートリッジおよびこれを装填する磁気記録装置
JP4190256B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2976556B2 (ja) テープカセット
US6710968B1 (en) Guideless tape transport
AU2018241105B2 (en) Tape drive for recording data onto and reading data from opposing sides of tape media
JP2006506760A (ja) データ記憶システム用のギャップ充填ブロック付き巻き取りハブを有するテープ装填装置及び方法
JP2002230868A (ja) テープドライブ装置
JP2004103158A (ja) 磁気テープカートリッジ
GB2413684A (en) Tape guide assembly for different cartridge formats
JPH0473233B2 (ja)
JPH03708B2 (ja)
JP2002230871A (ja) テープドライブ装置
JPS6240655A (ja) 自動長尺物通し装置
JPH04312084A (ja) 画像再生装置
JPH06176434A (ja) 磁気記録再生装置
JPH10340560A (ja) テープカセット及び記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060327