JP2005195706A - 分解組み立て可能凹面鏡 - Google Patents

Abstract

【課題】携行可能な風船型太陽光反射集熱器は、人力で膨らませるのは容易でないとの欠点がある。また、風船型太陽光反射集熱器を除けば、従来の大型の凹面鏡は、重く、携行可能な組み立て及び分解が簡単ではなかった。
【解決手段】軽量で携行可能な大型の凹面鏡を形成するために、繋ぎ合わせると全体として大型凹面鏡となるとなるように、プラスティック等軽量素材の球面二等辺三角形の凹面鏡の周辺に着脱用の嵌め込み機構をつける。
【選択図】図１

Description

本発明は、携行可能で軽量な大型凹面鏡を形成するための凹面鏡の形成に関する。

従来の強力な集光集熱効果を得るための大型凹面鏡で携行の容易なものには、風船のように膨らませて凹面反射面を得る風船型太陽光反射集熱器がある。
実用新案登録証 登録第３０５５７３７号

携行可能な風船型太陽光反射集熱器は、人力で膨らませるのは容易でないとの欠点がある。また、風船型太陽光反射集熱器を除けば、従来の大型の凹面鏡は、重く、また、組み立て及び分解が簡単ではなく、携行は困難である。

携行可能な大型の凹面鏡を形成するために、繋ぎ合わせると全体として大型凹面鏡となるなるように、プラスティック等の軽量素材でできた軽量球面二等辺三角形の凹面鏡の周辺に着脱用の嵌め込み機構をつける。

分解及び組み立てが容易となるように球面二等辺三角形の凹面鏡の周辺に着脱用の嵌め込み機構を有するために、大型凹面鏡の分解及び組み立てが容易となり携行可能となり、かつ、プラスティック等の柔らかい素材では、嵌め込み機構の存在により折り曲げに対する強度が増す。また、膨らませる構造ではないので、膨らませるための人力を必要としない。

頂角３０度の球面二等辺三角形状の凹面鏡の等辺の一辺に凸面をつけ、他の一辺に凹面をつける。

図１は、本発明品の原理を示す外観図である。大型凹面鏡を中心から３０度づつ分割すると、１２個に分割することができる。それぞれの分割した要素である球面二等辺三角形の両辺に、嵌め込み機構、つまり、一方の辺に凸構造、他方の辺に凹構造を作ったものの外観が図１である。図１において、ＰＥＴ等のプラスティック真空成形により、頂角３０度の球面二等辺三角形（１）で、かつ、二等辺部分の一方の辺に凸構造（２）及び他方の辺に凹構造（３）を施し、アルミ蒸着等により表面の鏡面処理を施す。二等辺部分の凸凹構造により、１２個の要素を嵌め込み接続すれば、図４に示す大型の凹面鏡が得られる。球面二等辺三角形の頂点から底辺を結んだ弦の長さは、図４に示す凹面鏡の口径の半分であるところ、頂角３０度で弦の長さが１００ｃｍの球面二等辺三角形を１２個つなげれば、口径２００ｃｍの凹面鏡が形成され、その焦点に、太陽光を集光させた場合の集熱エネルギーの理論値は、次のとおり、１分間で約６２，８００ｃａｌである。

数１

太陽定数２ｃａｌ／平方センチメートル／分として、
入射面積 １００ｃｍ×１００ｃｍ×π＝１０，０００πであるので、
１分間に得られるエネルギーは、太陽定数×入射面積＝２×１０，０００π

軽量かつ分解組み立て可能な大型凹面鏡が実現できるので、太陽光の強力な集光集熱効果を得られるので、太陽炉として利用でき、熱源として、調理用加熱器、陶芸窯の加熱器等として利用できる。

球面二等辺三角形状の凹面鏡を斜め上、底辺から見た外観図である。 球面二等辺三角形状の凹面鏡のＡ−Ｂ切断線による断面図である。 球面二等辺三角形上の凹面鏡２個を接続したものの断面図である。 球面二等辺三角形状の凹面鏡を１２個接続した凹面鏡の正面図である。 球面二等辺三角形状の凹面鏡を１２個接続した凹面鏡の中心を通る切断線による断面図である。

符号の説明

１ 球面二等辺三角形状の凹面鏡
２ 球面二等辺三角形状の凹面鏡の等辺面で、断面は凸
３ 球面二等辺三角形状の凹面鏡の等辺面で、断面は凹

Claims (1)

1. 凹面鏡において、携行可能で軽量の大型の凹面鏡を形成するために、繋ぎ合わせると全体として大型凹面鏡となるように、プラスティック製等の軽量素材でできた球面二等辺三角形の凹面鏡の周辺に着脱用の嵌め込み機構をつけたもの

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