JP2005194806A - ドレーン材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地面を掘り起こすことなく地中に設置することが可能で、且つ、土圧に対する十分な強度と余剰水等の良好な排出性とを兼ね備えたドレーン材、及び、地中設置後に生じた目詰まりにより低下した排出機能を容易に回復できるドレーン材を提供する。
【解決手段】 ドレーン材1は、柔軟性を有し充填材が注入される筒状体2と、この筒状体2の外周に沿って配置され、管壁に多数の貫通孔3aを備え且つ保形性を有する複数の管状体3とを備えた複合管状体4と、この複合管状体4の外面を覆う筒状のカバー部材5と、このカバー部材5の外面に沿って巻回された線状体6とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地中から余剰水等を排出する為のドレーン材及びその製造方法に関する。
従来より、地中の余剰水を排出して地盤を安定化させるために、多数の通水孔を有し、地中に埋設されるドレーン材が広く用いられている。このドレーン材には、土圧に耐えられる十分な強度と、良好な排水性の両方が要求される。このようなドレーン材としては、例えば、管壁に多数の通水孔が形成された有孔管と、この有孔管の外側を覆い、通水性、弾力性及び土圧に対する強度を兼ね備えた間隙材とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、熱接着性複合繊維からなるウェブが熱融着されて形成された濾過層を有するドレーン材も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この濾過層の熱接着性複合繊維の繊度は、土圧に対する十分な強度及び良好な通水性を確保できる繊度(10〜100dtex)となっている。
特開2000−336636号公報 特開2002−332630号公報
しかし、前記特許文献1,2に記載されたような、従来から提案されているドレーン材は、一旦、地面を掘り起こしてから、ドレーン材を設置した後に、再び埋め戻すことにより地中に埋設されるものであり、周囲の景観を損ねることになるし、大がかりな工事になり、施工コストの面でも不利である。仮に、このようなドレーン材を、地面を掘り起こすことなく地中に設置しようとすると、予め地中に形成された、ドレーン材と略同じ口径の掘削孔に挿入する方法が考えられる。しかし、その場合には、ドレーン材にはかなり大きな剛性が必要となり、そのような高い剛性を有するドレーン材は、運搬時や施工時の取り扱い性が非常に悪くなる。
また、従来のドレーン材は、1本の管状体を主体としてドレーン材が構成されているため、土圧に対する強度を高めるにも限度がある。特に、地中深くにドレーン材が埋設される場合など、大きな土圧がドレーン材に作用する場合には、ドレーン材が土圧により押し潰されてしまい、想定された排水機能を発揮できなくなる虞がある。
また、ドレーン材が地中に設置された後には、時間の経過とともに、土壌の細かな粒子によりドレーン材の通水孔が目詰まりして排水機能が低下する。このような場合に、従来のドレーン材では、再び地面を掘り起こして目詰まりしたドレーン材を新しいものと交換するか、新たにドレーン材を別の位置に埋設しなくてはならず、排水機能を回復するための作業にかかるコストが大きくなってしまう。
さらに、特許文献1に記載のドレーン材では、有孔管と地中との間に間隙材が介在しているために有孔管が地盤に密着しておらず、その分、地中の余剰水が有孔管内に流れ込みにくくなるため、排水性が悪い。
本発明の目的は、地面を掘り起こすことなく地中に設置することが可能で、且つ、土圧に対する十分な強度と余剰水等の良好な排出機能とを兼ね備えたドレーン材を提供すること、地中に設置された後の目詰まりにより低下した排出機能を容易に回復できるドレーン材を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のドレーン材は、柔軟性を有する筒状体と、この筒状体の外周に沿って配置され、管壁に多数の貫通孔が形成され且つ保形性を有する複数の管状体とを備えた複合管状体と、この複合管状体の外面に沿って巻回された線状体とを有することを特徴とするものである。
このドレーン材は、地中に設置された状態で、最も内側に位置する筒状体内にモルタル等の充填材を注入することにより筒状体を膨らませて、筒状体の外周に沿って配置された複数の管状体を土壌に押しつけて、土壌内の余剰水やガス等を多数の貫通孔から管状体内に流入させて外部に排出することができる。また、これら複数の管状体は夫々保形性を有し、これら複数の管状体が線状体により束ねられて一体化されているため、1本の管で同じ直径のドレーン材が構成されている場合と比較して、本発明のドレーン材は、土圧に対してより高い強度を備えている。また、保管や運搬時の取り扱いも容易になる。尚、線状体としては、複合管状体の外周に何回も巻回される長尺のものに限らず、1回(1周)だけ巻回されるゴムバンド等のリング状の線状体を使用することも可能である。
さらに、最も内側に位置する筒状体は柔軟性を有するため、筒状体内に充填材を注入する前の状態では筒状体は保形性を有さず、充填材が注入された状態と比較してドレーン材全体の径が小さくなっている。そのため、予め、地中に充填材が注入された状態でのドレーン材の径と略同じ口径を有する孔を形成しておき、その孔に、充填材が注入される前(筒状体が膨らむ前)の、孔の口径よりも小径のドレーン材を挿入することにより、容易にドレーン材を地中に設置することができる。そして、その後に筒状体に充填材を注入してドレーン材を膨張させてドレーン材を孔の内壁に密着させることができる。従って、従来のように、地面を掘り起こしてドレーン材を地中に設置する場合と比較して工事が大がかりなものとならず、ドレーン材の設置作業が容易であり、さらには、周囲の景観を極力損ねないような施工が可能となる。
また、ドレーン材は、多数の貫通孔を有する複数の管状体を備えているため、1本の管状体の貫通孔や内部が目詰まりした場合でも、他の管状体の貫通孔から地中内の余剰水等を排出することができる。さらに、他の目詰まりしていない管状体に高圧の水などを流し込むことにより、管状体表面及び内部に形成されたケーキ層を破壊し、スライムや土粒子等を管状体外部に排出することができるため、容易に排出機能を回復することができる。
さらに、筒状体内に充填材が注入されて、複数の管状体が土壌に密着している状態から、筒状体あるいは複数の管状体の何れか一本を抜き取ることにより、地中内のドレーン材の径が小さくなるため、目詰まりにより余剰水等の排出機能が低下したドレーン材を地中から抜き出しやすくなり、ドレーン材の交換を容易に行うことができる。
第2の発明のドレーン材は、柔軟性を有する筒状体と、この筒状体の外周に沿って配置され、管壁に多数の貫通孔が形成され且つ保形性を有する複数の管状体とを備えた複合管状体と、この複合管状体の外面を覆う筒状のカバー部材と、このカバー部材の外面に沿って巻回された線状体とを有することを特徴とするものである。即ち、この第2の発明のドレーン材は、前記第1の発明のドレーン材と比較して、さらに、複合管状体の外面を覆う筒状のカバー部材と備えているものである。従って、カバー部材により、保形性を有する複数の管状体がより確実に拘束された構造となるため、ドレーン材の土圧に対する強度がさらに向上する。また、ドレーン材が地中に設置された状態で、筒状体内にモルタル等の充填材が充填されたときには、カバー部材によりドレーン材が断面円形に膨張し、地中に形成された孔にドレーン材が密着するので、孔の内壁が崩落するのを防止できる。さらには、複数の管状体とカバー部材との間に形成される空間からも余剰水等を排出することができ、排出機能に優れる。
第3の発明のドレーン材は、前記第2の発明において、前記カバー部材が、筒状織物であることを特徴とするものである。複合管状体を覆うカバー部材を筒状織物とすることにより、土壌から複数の管状体に流れ込む余剰水等を均一に濾過することが可能になる。また、砂質土や粘性土といったドレーン材が設置される土壌の濾過粒子に合わせてカバー部材で構成される濾過層の細かさを自由に設定することが可能となる。
第4の発明のドレーン材は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記管状体は、可撓性を有する材料で構成されていることを特徴とするものである。合成樹脂等の可撓性を有する材料により管状体を構成することで、ドレーン材を、比較的大きな曲率半径でリール等に巻いた状態で保管あるいは運搬することが可能であり、取り扱いが容易である。また、立坑内部といった狭隘な施工場所にも容易に運び込むことができ、施工場所選択の自由度が増す。
第5の発明のドレーン材は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記管状体が、経糸と剛性を有する緯糸とで織成された筒状織物であることを特徴とするものである。従って、管状体の土圧に対する強度がさらに高くなる。また、土圧に対する十分な強度を確保しつつ、貫通孔の目詰まり防止のために筒状織物の目を粗くすることが可能になる。
第6の発明のドレーン材は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記線状体が、易切断性または延伸性を有することを特徴とするものである。従って、地中にドレーン材が設置された後に、筒状体内に充填材が注入されて筒状体が膨らんだときには、筒状体の外側に位置する複数の管状体が筒状体の径方向外側へ移動し、ドレーン材の外径が大きくなるが、線状体が易切断性または延伸性を有するため、筒状体が膨らむ際に、複合管状体を拘束する線状体が切断され、あるいは、線状体が伸びて、複数の管状体が確実に土壌に密着するようになる。
第7の発明のドレーン材の製造方法は、柔軟性を有し且つ扁平状に折り畳まれた1又は複数の筒状体の外周側に、壁部に複数の貫通孔を備え且つ保形性を有する複数の管状体を配置して複合管状体を形成し、前記複合管状体を環状織機内に挿入して、この環状織機により複合管状体の外面を覆うように筒状織物を織成し、前記複合管状体及び前記筒状織物を同時に環状織機から送り出しながら、筒状織物の外面に沿って線状体を巻回すことを特徴とするものである。
従って、複合管状体の外面を覆う筒状織物を環状織機により織成するとともに、その織成された筒状織物の外面に沿って線状体を巻回してドレーン材を連続的に製造することができ、ドレーン材の製造工程を簡略化して、製造コストを低減することが可能になる。また、筒状体の径方向外側へ一体的に膨張可能で且つ長尺なドレーン材を容易に製造できる。さらに、管状体とこの管状体を覆う筒状織物の種類(例えば、織り目の粗さ、構成する糸の種類等)を、使用場所に応じて容易に変更することも可能である。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、地中に設置されて土壌の余剰水を排水するドレーン材に本発明を適用した一例である。
図1に示すように、ドレーン材1は、柔軟性を有し且つモルタル21(充填材:図7参照)が注入される筒状体2と、この筒状体2の外側に配置され、管壁に多数の貫通孔3aが形成された6本の管状体3とを有する複合管状体4と、この複合管状体4の外面を覆うカバー部材5と、カバー部材5の外面に沿って巻回された線状体6とを備えている。
筒状体2は、経糸としてポリプロピレン760d/2本×13本/cm、緯糸としてポリプロピレン760d/2本×7.5本/cmが使用され、これら経糸と緯糸により直径50mmのホース状に織成された筒状織物である。
管状体3は、合成樹脂製の管で構成されており、この管状体3の管壁はメッシュ状に形成され、そのメッシュ状の管壁に多数の貫通孔3aが形成された構造となっている。管状体3の直径は30mm、メッシュのピッチは15mm間隔で、メッシュを構成する部分の太さは3mmである。尚、管状体3を形成する合成樹脂としてはポリエチレンを採用しており、管状体3は、ある程度の可撓性及び保形性を有する。
そして、図2に示すように、筒状体2の外周に沿って6本の管状体3が配置されて、複合管状体4が構成されている。そして、複合管状体4の外面にはカバー部材5が被せられている。このカバー部材5は、経糸としてポリエステル1000/4本×2本/cm、緯糸としてポリエステル1000/4本×2本/cmを使用し、これら経糸及び緯糸により非常に目の粗い平織りで織成された筒状織物である。ここで、カバー部材5の周長は、筒状体2にモルタル21が注入された状態(径方向へ膨らんだ状態)での複合管状体4の周長(例えば、110mm)と比べて、略同じか、やや小さくなっている(例えば、100mm)。また、筒状体2にモルタル21が注入されていない状態では、カバー部材5がだぶついた状態となっている。
さらに、カバー部材5の外面に沿って、易切断性及び延伸性を有するビニル粘着テープからなる線状体6が螺旋状に巻回されている。この線状体6により、ドレーン材1は、複合管状体4を構成する筒状体2及び6本の管状体3と、カバー部材5とが一体化された構造となっている。そして、最も内側に位置する筒状体2内にモルタル21が注入されることにより、ドレーン材1が全体的に径方向に膨張するように構成されている。尚、前述したように、6本の管状体3は夫々ある程度の可撓性を有するため、ドレーン材1を、比較的大きな曲率半径でリール等に巻いた状態で保管あるいは運搬することが可能であり、取り扱いが容易である。
さらに、筒状体2とこの筒状体2の外周に沿って配置され且つ保形性を有する6本の管状体3とを備えた複合管状体4が、筒状織物からなるカバー部材5により覆われた状態で、線状体6により束ねられて一体化されているため、ドレーン材1の土圧に対する強度が非常に高くなる。また、複合管状体4の表面が引張強度の高い筒状織物からなるカバー部材5で覆われているため、ドレーン材1が破断しにくい。
また、ドレーン材1が地中に設置されて、最も内側に位置する筒状体2内にモルタル21が注入されたときには、カバー部材5によりドレーン材1が断面円形に膨張し(図7参照)、地中に形成された孔20(図5参照)にドレーン材1が密着するので、孔20の内壁が崩落するのを防止できる。さらには、6本の管状体3とカバー部材5との間に形成される空間からも余剰水等を排出することができるため、排出機能に優れる。
次に、このドレーン材1の製造方法について説明する。
図3に示すように、まず、1本の筒状体2の周りに6本の合成樹脂製の管状体3を配置して複合管状体4を構成し、この複合管状体4を環状織機10内に挿入していく。このとき、筒状織物と6本の管状体3とを輪ゴム等の十分な延伸性を有する線材で束ねておくと、環状織機10内への挿入作業を容易に行うことができる。尚、複合管状体4の土圧に対する強度が均一となるように、6本の管状体3が長さ方向に互いにずれるように配置する。
次に、複合管状体4の外側に、環状織機10により、放射状に供給される経糸11と、緯糸12とを用いて筒状織物からなるカバー部材5を、ゲージリング13でその径を定めつつ織成していく。このカバー部材5は、複合管状体4よりも十分に大きな径に織成され、だぶついた状態で複合管状体4の外面を覆うことになる。
最後に、複合管状体4とカバー部材5とを送り機構14により環状織機10から同時に送り出しながら、易切断性及び延伸性を有する線状体6としてのビニル粘着テープを支持するテープ支持部材15を図3における鉛直軸回りに回転させて、絞りリング16によりカバー部材5の径を絞りつつ、カバー部材5の外面に沿って線状体6を螺旋状に巻回していく。尚、ビニル粘着テープはリング状に複数巻付けられてもよく、あるいは、ビニル粘着テープの代わりに、拡径可能なゴムバンド等の線状体6を、長手方向に複数取り付けてもよい。また、一度線状体6を螺旋状に巻回した後、テープ支持部材15を逆方向に回転させて、図4に示すように、逆方向にもう1巻き螺旋状に線状体6を巻回すようにしてもよい。
この製造方法によれば、複合管状体4の外面を覆うカバー部材5を環状織機10により織成するとともに、その織成されたカバー部材10の外面に沿って線状体6を巻回してドレーン材1を製造することができ、ドレーン材1の製造工程を簡略化して、製造コストを低減することが可能になる。また、ある程度の可撓性を有し、且つ、筒状体2の径方向外側へ一体的に膨張可能で長尺なドレーン材1を容易に製造できる。
次に、このドレーン材1を地中に設置する方法について説明する。
図5に示すように、ドレーン材1の設置作業前に、予め、掘削機等を用いて、地中にドレーン材1を挿入する為の孔20を形成しておく。この孔20の口径は、筒状体2内にモルタル21が注入されて膨張した状態(図7参照)におけるドレーン材1の径と略同じ径とする。さらに、孔20は、余剰水を排出しやすくするために入口側ほど低くなるようにやや傾斜させて形成する。また、ドレーン材1を所定の長さに切断して、筒状体2の一方の端部を縫製等により閉塞しておく。
次に、図5に示すように、筒状体2の閉塞された端部側を先端として、孔20にドレーン材1を挿入していく。このとき、筒状体2は柔軟性を有することから、略扁平状に折り畳まれており(図1、図2参照)、ドレーン材1全体の径は、孔20の径よりも小さくなっている。さらに、6本の管状体3がある程度の保形性をも有するため、容易にドレーン材1を孔20に挿入することができる。
そして、図6に示すように、ドレーン材1が孔20内に挿入された状態で、筒状体2にポンプ22によりモルタル21を注入する。すると、図7に示すように、注入されたモルタル21により筒状体2が径方向に膨らみ、それに伴い、筒状体2の外周に沿って配置された6本の管状体3が筒状体2の径方向外側に移動する。ここで、カバー部材5の外面に沿って巻回されている線状体6としてのビニル粘着テープは、易切断性及び延伸性を有し、6本の管状体3が筒状体2の径方向外側に移動するときには線状体6が切断し、あるいは、伸びることになるため、6本の管状体3の移動が線状体6で規制されることがなく、管状体3がカバー部材5を介して孔20の内壁に確実に密着することになる。
図8に示すように、ドレーン材1が孔20の内壁に密着した後も、しばらくの間、ポンプ22によりモルタル21の注入圧力を上昇させていくと、モルタル21内の水分が筒状体2の織り目を介して管状体3の内部に流入して、外部に排出されるため、筒状体2内のモルタル21が速やかに固化する。
ところで、このドレーン材1は、例えば、粘性土やシルトの多い盛土、細かい砂粒子のある海浜、あるいは、ゴルフ状の砂場等、比較的粒子の細かい地盤に特に適している。というのも、従来のドレーン材においては、このような細かい粒子がドレーン材の表面に堆積して緻密なケーキ層を形成してしまうため、地中に設置されてからある期間が経過するとドレーン材の排水性が非常に悪くなってしまう。一方、本実施形態のドレーン材1においては、シルトや粘性土の非常に細かな粒子は、比較的粗い目のカバー部材5と粗いメッシュ状の管状体3を通過し、モルタル21が充填された筒状体2の表面に堆積する。従って、孔20の内壁に密着する部分にケーキ層が形成されにくく、排水機能の低下度合が従来のドレーン材1と比較して非常に小さくなる。
また、管状体3の表面に土粒子のケーキ層が形成されてしまったり、管状体3内部に微生物の死骸等からなるスライムが発生して土粒子がスライムに絡まり、管状体3内部に栓が形成されて内部が目詰まりしてしまった場合でも、管状体3が複数本あるが故に内部の洗浄を行うことが可能である。即ち、図9に示すように、目詰まりしていない管状体3から、高圧洗浄機24のノズルやポンプ等に接続されたホース25を管状体3の先端付近まで挿入し、管状体3内に多量且つ高圧の水を注入する。すると、この注入された水により、その管状体3表面に形成されたケーキ層や他の管状体3の表面のケーキ層及び内部の栓が破壊されて、管状体3の詰まりの原因となる異物が管状体3の外部に排出されるため、低下したドレーン材1の排水機能を容易に回復することができる。
さらに、このような高圧水による洗浄でも異物を除去できず、ドレーン材1の排水機能を十分に回復できない場合でも、古いドレーン材1を孔20から引き抜いて、新しいドレーン材1と交換することが可能である。即ち、モルタル21が注入された筒状体2あるいは6本の管状体3のうちの一部を先に引き抜くことにより、他の管状体3あるいは筒状体2を容易に孔20から引き抜くことができるようになる。
一部の管状体3を先に引き抜く場合には、例えば、長尺のヒートカッターを用いることにより、合成樹脂製の管状体3を長手方向に切り裂くようにすれば、管状体3の引き抜きはさらに容易になる。そして、一部の管状体3が孔20から引き抜かれると、ドレーン材1の径がその分小さくなるため、他の管状体3及びモルタル21が充填された筒状体2も孔20から引き抜きやすくなる。また、図10に示すように、筒状体2の内部で硬化したモルタル21を長尺のビット26等により破砕して、筒状体2を先に孔20から引き抜くようにしてもよい。さらに、孔20の両側に立坑や開口等が形成されており、孔20の両端が開放された状態では、孔20の一端側から古い筒状体2及び管状体3を抜き出しながら、他端側から新しい筒状体2及び管状体3を挿入することも可能である。
以上説明した本発明の実施形態においては、以下のような効果が得られる。
ドレーン材1は、モルタル21が注入される筒状体2と保形性を有する複数の管状体3とを備えた複合管状体4が、筒状織物からなるカバー部材5により覆われた状態で、線状体6により束ねられて一体化されているため、1本の管で同一直径のドレーン材を形成している場合と比較して、ドレーン材1の土圧に対する強度が非常に高くなる。また、保管や運搬時の取り扱いも容易になる。さらに、複合管状体4の表面が引張強度の高い筒状織物からなるカバー部材5で覆われているため、ドレーン材1が破断しにくい。
また、ドレーン材1が地中に設置されて、最も内側に位置する筒状体2内にモルタル21が注入されたときには、カバー部材5によりドレーン材1が断面円形に膨張し、地中に形成された孔20にドレーン材1が密着するので、孔20の内壁が崩落するのを防止できる。さらには、6本の管状体3とカバー部材5との間に形成される空間からも余剰水等を排出することができ、排出機能に優れる。
筒状体2及びカバー部材5は筒状織物であり、6本の管状体3は曲げ荷重に対してある程度の可撓性を有する合成樹脂製の管であるため、ドレーン材1を、比較的大きな曲率半径でリール等に巻いた状態で保管あるいは運搬することが可能であり、取り扱いが容易である。また、立坑内部といった狭隘な施工場所にも容易に運び込むことができ、施工場所選択の自由度が増す。
保形性を有する6本の管状体3が、易切断性及び延伸性を有する線状体6で束ねられ、さらに、筒状体2にモルタル21が注入される前のドレーン材1の外径は、注入された後のドレーン材1の外径に比べて小さいため、予め掘削機等により孔20を形成しておき、その孔20にドレーン材1を挿入してドレーン材1を設置することが可能になる。従って、ドレーン材1の設置作業が容易であり、周囲の景観を極力損ねないように施工することが可能になる。また、ドレーン材1を孔20に挿入してから、最も内側に位置する筒状体2内にモルタル21を注入したときには、筒状体2の外周に沿って配置された6本の管状体3が筒状体2の径方向外側に移動するが、その移動に伴って管状体3を束ねる線状体6が切断し、あるいは、伸びるため、管状体3の移動が線状体6により妨げられない。従って、管状体3をカバー部材5を介して孔20の内壁に確実に密着させることができるため、土壌内の余剰水が管状体3に流れ込みやすくなり、排水性に優れる。
土壌中の細かい微粒子の多くは、目の粗い筒状織物からなるカバー部材5と、メッシュ状の管状体3を透過して、モルタル21が充填される内側の筒状体2の表面に堆積するため、孔20の内壁に密着するドレーン材1の外面部に緻密なケーキ層が形成されにくくなり、ドレーン材1の排水機能の低下度合は小さい。また、1つの管状体3が目詰まりした場合でも、ドレーン材1が複数の管状体3を備えていることから、他の管状体3から排水することが可能である。また、他の目詰まりしていない管状体3から高圧の水を注入するなどして、目詰まりした管状体3を容易に洗浄することができる。さらに、モルタル21が充填された筒状体2あるいは一部の管状体3を先に引き抜くことにより、ドレーン材1を孔20から容易に引き抜くことができるようになり、排水機能が低下したドレーン材1を交換することが可能になる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図11に示すように、前記実施形態のカバー部材5を省略して、ドレーン材1Aを、充填材が注入される筒状体2とこの筒状体の外周に沿って配置された複数の管状体3とを備えた複合管状体4と、複合管状体4の外面に沿って巻回された線状体6とで構成してもよい。このドレーン材1Aにおいては、内側の筒状体2に充填材が注入されたときに、複数の管状体3が直接孔20の内壁に密着するため、管状体3に土壌内の余剰水が流れ込みやすくなる。
2]最も内側に位置する筒状体2の数は1つである必要はなく、2以上の複数であってもよい。また、管状体3の本数も6本に限られるものではないが、管状体3の本数が少なすぎると土圧に対する強度が不足する虞があり、逆に、管状体3の本数があまりにも多すぎると、ドレーン材1製造時の、複数の管状体3をカバー部材5で被覆して一体化する作業が困難になるなど、複合管状体4の取り扱いが難しくなるため、強度及び取り扱い性等を考慮した適切な本数にすることが好ましい。
3]管状体3としては、前記実施形態のようなメッシュ状の合成樹脂製の管の他、緯糸として、モノフィラメントやワイヤ等の剛性を有する緯糸を使用した筒状織物であってもよい。このような管状体では、合成樹脂製の管状体と比べて土圧に対する強度が高くなり、管状体がより押し潰されにくくなる。また、筒状織物の織り目を粗くすることにより、土圧に対する十分な強度を確保しつつ、目詰まり防止のために管状体の貫通孔の大きさを粗くすることが可能になる。
4]内側の筒状体2に注入される充填材としては、前記実施形態のモルタル21等のセメント系固化材の他、発泡ウレタンや熱硬化性樹脂など、種々の充填材を使用できる。例えば、充填材として発泡ウレタンを使用した場合には、筒状体2を孔20から引き抜く際の充填材の破砕がより容易になる。さらに、図12に示すように、発泡ウレタン30を発泡ウレタン注入機31により筒状体2内に注入する際に、その注入に用いたホース32を残しておけば、ホース32を介して筒状体2内に溶剤を注入して、発泡ウレタン30を溶解させることも可能である。
さらに、図13に示すように、筒状体2内に、ある程度の粒径を有する固体粒子40(例えば、粗めの砂や礫)を、水と共にポンプ41により注入して充填してもよい。この場合に、筒状体2の先端を縫製等により閉塞しておき、その先端付近に水抜き穴2aを設けておくことにより、筒状体2内の水が周囲の管状体3を経由して外部へ排出されるため、注入時の水流の勢いを維持しつつ、砂等の固体粒子40を筒状体2の先端から手元まで確実に充填することができる。さらに、粗めの砂や礫が充填されている場合には、ドレーン材1に流れ込んだ水が筒状体2内部においても多少は流れることが可能となり、その分ドレーン材1の排水性能が向上する。
5]本発明のドレーン材は、山地等の地滑り防止のために土壌内の余剰水を排出する場合に適用できる他、鉄道の軌道設備に伴う路盤基礎や、一般道路・高規格道路等の道路敷設に伴う路床基礎、空港施設、港湾施設、埋め立て地、さらには、野球場やサッカー場などの運動施設等の様々な土壌からの排水にも使用できる。
また、このドレーン材を用いることにより、余剰水などの液体の排出だけでなく、土壌内の気体の排出も可能である。例えば、ゴミ埋め立て地や天然ガスを埋蔵する土壌内に、本発明のドレーン材を鉛直方向に設置することにより、ドレーン材を介して土壌内のガスを排出することが可能となる。
本発明の実施形態に係るドレーン材の端部の斜視図である。 複合管状体の端部の斜視図である。 ドレーン材の製造工程を説明する説明図である。 線状体を2回巻回したドレーン材の斜視図である。 ドレーン材を孔に挿入した状態を示す図である。 モルタルを注入する工程を説明する説明図である。 モルタルが注入されたドレーン材の端部の斜視図である。 モルタル内の水分を排出する工程を説明する説明図である。 高圧の水を注入して洗浄する工程を説明する説明図である。 モルタルを破砕する工程を説明する説明図である。 変更形態のドレーン材の端部の斜視図である。 発泡ウレタンを充填する工程を説明する説明図である。 砂等の固体粒子を充填する工程を説明する説明図である。
符号の説明
1 ドレーン材
2 筒状体
3 管状体
3a 貫通孔
4 複合管状体
5 カバー部材
6 線状体
10 カバー部材
10 環状織機
21 モルタル
30 発泡ウレタン
40 固体粒子
1A ドレーン材

Claims (7)

  1. 柔軟性を有する筒状体と、この筒状体の外周に沿って配置され、管壁に多数の貫通孔が形成され且つ保形性を有する複数の管状体と、を備えた複合管状体と、
    この複合管状体の外面に沿って巻回された線状体と、
    を有することを特徴とするドレーン材。
  2. 柔軟性を有する筒状体と、この筒状体の外周に沿って配置され、管壁に多数の貫通孔が形成され且つ保形性を有する複数の管状体と、を備えた複合管状体と、
    この複合管状体の外面を覆う筒状のカバー部材と、
    このカバー部材の外面に沿って巻回された線状体と、
    を有することを特徴とするドレーン材。
  3. 前記カバー部材が、筒状織物であることを特徴とする請求項2に記載のドレーン材。
  4. 前記管状体は、可撓性を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のドレーン材。
  5. 前記管状体が、経糸と剛性を有する緯糸とで織成された筒状織物であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のドレーン材。
  6. 前記線状体が、易切断性または延伸性を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のドレーン材。
  7. 柔軟性を有し且つ扁平状に折り畳まれた1又は複数の筒状体の外周に沿って、管壁に複数の貫通孔を備え且つ保形性を有する複数の管状体を配置して複合管状体を形成し、
    前記複合管状体を環状織機内に挿入して、この環状織機により複合管状体の外面を覆うように筒状織物を織成し、
    前記複合管状体と前記筒状織物とを同時に環状織機から送り出しながら、筒状織物の外面に沿って線状体を巻回することを特徴とするドレーン材の製造方法。
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