JP2005193765A - タイヤ滑止め装置用の引締め具 - Google Patents

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悟司 辻野
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Abstract

【課題】 タイヤ滑止め装置の引締め端部の間を簡単な操作で確実に引き締めることのできるようにしたタイヤ滑止め装置の引締め具を提供する。
【解決手段】 一方の引締め端部(18)にバント部材(41)の基部を取付け、他方の引締め端部にベース部材(42,60,70,120,200)を取付ける。ベース部材には操作レバー(43,80,130,210)を揺動可能に取付け、操作レバーの揺動操作によって先端の送り爪部(43E,80B,130B,210B)でバンド部材の係止歯(41C)を引っ掛けて他方の引締め端部に向けて送り、2つの引締め端部の間の間隔を狭める。また、ベース部材には係止爪体(44,90,150,230)を揺動可能に支持し、係止爪体に操作レバーの揺動操作時にバンド部材の係止歯を乗り越えさせて次の係止歯と係止させ、バンド部材の先端部が抜けるのを阻止する。
【選択図】 図1

Description

この発明はタイヤ滑止め装置用の引締め具に関し、特にタイヤ滑止め装置の締付け端部の間を簡単な操作で確実に引き締めることのできるようにした引締め具に関する。
雪路や凍結路の走行時にはタイヤに滑止め装置を装着し、スリップ事故を防止して走行の安全性を確保することが行われている。
この滑止め装置では、繰り返しネットパターンを有する複数枚の合成樹脂製(例えばウレタン樹脂製)又はゴム製のネット体を長手方向に配列しかつその隣接する幅方向両側部をリンクによって順次連結したネット形式、あるいは一対のサイド部材の間に複数の滑止め帯を所定の間隔をあけて梯子状に取付けたラダー形式が採用されることが多い。
ところで、滑止め装置をタイヤに装着する場合、滑止め機能を有する本体部分をタイヤトレッドに被せ、本体部分のタイヤ内輪側及びタイヤ外輪側の両端をジョイントフック又はロック機構で相互に連結して無端状となし、本体部分のタイヤ外輪側をセットバンド等の弾性バンドによって緊締して本体部分をタイヤトレッドに密着させることが行われていたが、弾性バンドを掛け渡す作業が煩雑であった。
そこで、回転部材の両端に2つのアームの一端をそれぞれ回転自在に取付け、両アームの他端を滑止め装置の本体部分のタイヤ外輪側において間隔を狭めるべき2つの部位(以下、「引締め端部」という)にそれぞれ連結し、回転部材の中央を回転中心として回転部材を回転させることによって両アームの他端を相互に引き寄せ、タイヤ外輪側の2つの引締め端部の間の間隔を狭めるようにした引締め具が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、等参照)。
実公昭48−39282号公報 特開平2−48204号公報 特開平3−16813号公報 特開平9−109627号公報
しかし、上記特許文献1〜4記載の引締め具では回転部材を回転させるのに必要な力は弾性バンドを掛け渡して緊締する場合に比して小さくなるものの、女性や老人等、力の弱い人には依然として大きく、回転部材の操作が煩雑であった。
本発明は、かかる問題点に鑑み、タイヤ滑止め装置の引締め端部の間を簡単な操作で確実に引き締めることのできるようにしたタイヤ滑止め装置の引締め具を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係るタイヤ滑止め装置用の引締め具は、タイヤ滑止め装置のタイヤ外輪側の相互に離間した2つの引締め端部の間に設けられ、上記2つの引締め端部の間の間隔を狭めるようにしたタイヤ滑止め装置用の引締め具において、基部が上記2つのうちの一方の引締め端部に取付けられ、先端部が他方の引締め端部に向けて延び、表面に複数の係止歯が長手方向に並設されたバンド部材と、基部が上記2つのうちの他方の引締め端部に取付けられ、その受け面で上記バンド部材を受けて支持するベース部材と、該ベース部材に揺動可能に支持され、その揺動操作によって先端の送り爪部が上記ベース部材の受け面上で上記バンド部材の係止歯を引っ掛けて上記他方の引締め端部に向けて送ることにより上記2つの引締め端部の間の間隔を狭める操作レバーと、上記ベース部材に揺動可能に支持され、上記ベース部材の受け面上で上記バンド部材の係止歯を係止し、上記操作レバーの揺動操作時に上記バンド部材の係止した係止歯の上記一方の引締め端部の側に隣接する次の係止歯を乗り越えて該次の係止歯を係止することにより上記操作レバーの揺動操作によって狭められた上記2つの引締め端部の間の間隔を保持する係止爪体と、該係止爪体を上記バンド部材の係止歯との係止方向に付勢する第1のばね部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明の特徴の1つは滑止め装置の2つの引締め端部の一方にバンド部材を、他方にベース部材を取付け、ベース部材の受け面でバンド部材を受け、バンド部材の係止歯を操作レバーで他方の引締め端部に向けて送り、係止爪体でバンド部材の係止歯を係止するようにした点にある。
これにより、操作レバー部の揺動という非常に簡単な操作によってタイヤ滑止め装置の引締め端部の間を確実に引き締めることができる。しかも、2つの引締め端部の間の距離が1つの係止歯ずつ縮められてゆくので、操作レバーの揺動支点とレバー長さを上手く設定すれば、回転部材を回転させる場合のような大きな力は必要なく、女性や老人等、力の弱い人にも快適に操作することができる。
また、滑止め装置をタイヤから外す場合には引締め具の引締めを解除する必要がある。そこで、操作レバーはこれを第2のばね部材によってその先端の送り爪部がバンド部材の係止歯から離れる方向に付勢し、係止爪体には解除レバー部を形成し、解除レバー部の操作によって係止爪体をバンド部材の係止歯から第1のばね部材の付勢力に抗して離すことにより2つの引締め端部の間を離間できるように構成するのがよい。
操作レバーと係止爪体は別々に操作するようにしたが、操作レバー部と係止爪体とを相互に連携させるように構成してもよい。
即ち、ベース部材を第1、第2のベース部分から構成し、第1のベース部分はその受け面でバンド部材を受けて支持するように設け、第1のベース部分には第2のベース部分の後端部を揺動可能に取付け、第2のベース部分はこれを第3のばね部材によってその先端が第1のベース部分に向けて近づくように付勢し、第1のベース部分には係止爪体を揺動可能に取付けて第1のばね部材によってバンド部材の係止歯との係止方向に付勢するとともに、第2のベース部分には係止爪体を第1のばね部材の付勢力に抗して揺動させるための持ち上げ部を形成し、第2のベース部分には操作レバーを揺動可能に支持して第2のばね部材によってバンド部材の係止歯から離れる方向に付勢し、第2のベース部分を第3のばね部材の付勢力に抗して揺動させることにより第2のベース部分の持ち上げ部によって係止爪体をバンド部材の係止歯から離す方向に揺動させ、2つの引締め端部の間を離間できるように構成することもできる。
さらに、ベース部材には解除レバーを揺動可能に支持し、解除レバーにはアーム部を前方に延びて固定し、アーム部の先端部には操作レバーを回転可能に支持して操作レバーを第2のばね部材によってバンド部材の係止歯から離れる方向に付勢する一方、ベース部材には係止爪体を揺動可能に取付け、係止爪体を第1のばね部材によってバンド部材の係止歯との係止方向に付勢し、操作レバーを持ち上げるように解除レバーを揺動操作したときに解除レバーによって係止爪体を第1のばね部材の付勢力に抗してバンド部材の係止歯から離す方向に揺動させることにより、2つの引締め端部の間を離間できるように構成することもできる。
また、ベース部材に解除レバーを揺動可能に支持し、この解除レバーの揺動操作によって係止爪体を第1のばね部材の付勢力に抗してバンド部材の係止歯から離す方向に揺動させることにより2つの引締め端部の間を離間できるように構成してもよい。
また、バンド部材はその基部をリベット等を用いて一方の引締め端部に固定してもよいが、バンド部材が破損した時に交換が煩雑である。そこで、下記の実施形態に示されるように、バンド部材の基部を引締め端部に交換可能に取付けるのがよい。
本発明の引締め具はタイヤ滑止め装置の相互に離間した2つの引締め端部の間に設け、2つの引締め端部の間の間隔を狭めるように用いればよい。例えば、複数のトレッドで構成した滑止め装置において、引締め具を1つのトレッド内に形成した2つの引締め端部の間に設けてもよく、又隣接するトレッドの間に設けてもよい。また、本発明の引締め具はラダー形式の滑止め装置のサイド部材の両端部の間、あるいはサイド部材の中間に引締め端部を設けてその間に設けることもできる。
バンド部材、ベース部材、操作レバー、係止爪体及び解除レバーは必要な強度が得られればどのような材料で製作してもよく、例えば金属材料や合成樹脂材料で製作することができる。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5は本発明に係るタイヤ滑止め装置用の引締め具の好ましい実施形態を示す。図において、タイヤ滑止め装置10は複数枚、例えば4枚のトレッド12から構成され、各トレッド12は合成樹脂材料、例えばウレタン樹脂で製作されている。
このトレッド12は2つのX字状部分を連続させた形態をなし、2つのX字状部分の中央の脚部分20の先端は一体に形成され、トレッド12の表面には複数のスパイク16が取付けられている。
また、トレッド12のタイヤ外輪側及びタイヤ内輪側において両端のX字状部分の脚部分18の端部には中央の脚部分20の端部に向けて延びる短尺のアーム部14が一体に形成され、又タイヤ外輪側及びタイヤ内輪側において中央の脚部分20の端部には短尺のアーム部14のほぼ二倍の長さの長尺のアーム部15が両側の脚部分18の端部に向けて延びて一体に形成されている。
また、四枚のトレッド12は二枚ずつを一組とし、隣接する二枚のトレッド12では隣接するアーム部14、15の間がタイヤ外輪側及びタイヤ内輪側において金属製のリンク22によって相互に連結されて二組のトレッド対24が構成されている。
二組のトレッド対24間の隣接する脚部分18のタイヤ内輪側の端部の間は2つの短尺のリンク26(リンク22と同一寸法のリンク)と連結片28とによって相互に連結され、又滑止め装置10の両端に位置する脚部分18のタイヤ内輪側の端部は一方にプッシュロック30が、他方にロックプレート32が取付けられ、プッシュロック30とロックプレート32とは相互に取外し可能に連結できるようになっている。なお、プッシュロック30には公知のロック機構が採用されているので、その詳細な説明は省略する。また、プッシュロック30とロックプレート32に代え、フックで取外し可能に連結するようにしてもよい。
他方、二組のトレッド対24の隣接する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間、及び滑止め装置10の両端に位置する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間には本例の引締め具40が設けられている。この引締め具40は基本的にはバンド部材41、ベース部材42、操作レバー43及び係止レバー(係止爪体)44から構成されている。
バンド部材41は合成樹脂材料を用いて製作され、その基部41Aが二組のトレッド対24の対向する脚部分18の端部の一方、及び両端に位置する脚部分18の端部の一方にリベット41Bによって回動可能に取付けられている。
このバンド部材41の表面には幅方向に延びる複数の係止歯41Cが長手方向に並べて形成され、各係止歯41Cは基部41A側の面がバンド部材41の裏面に対して大きな角度、反対側の面が小さな角度をなす断面ほぼ三角形状に形成されている。
ベース部材42は金属材料を用いて製作され、平板のほぼ中央に断面ほぼ凵字状の部分を形成した形態をなし、その断面ほぼ凵字状の部分の左右の縦壁部分の間にバンド部材41が差し込まれて底壁部分(受け面)によって受けられて支持されるようになっている。このベース部材42の基部側は二組のトレッド対24の対向する脚部分18の端部の他方、及び両端に位置する脚部分18の端部の他方に取付け穴42Dを挿通させたリベット42Eによって回動可能に取付けられ、又ベース部材42の左右の縦壁部分には基部と反対側の先端部位及びほぼ中央に取付け穴42A、42Bが形成され、又一方の縦壁部分には取付け穴42A、42Bの間にばね係止穴42Cが形成されている。
操作レバー43は合成樹材料を用いて平面ほぼ楕円形状に製作され、その先端には直線状の部分が形成され、この先端直線状の部分には送り爪部43Eが複数段、例えば三段に形成され、又操作レバー43の先端部には取付け穴43Cが幅方向に延びて形成され、操作レバー43の中央には窓部43Dが形成されている。
この操作レバー43の先端の取付け穴43C及びベース部材42の先端の取付け穴42Aには取付けピン43Aが挿通され、取付けピン43Aはその先端部が例えばカシメられることによって抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、操作レバー43はベース部材42に取付けピン43Aの廻りに揺動可能に支持されている。また、取付けピン43Aには第2のコイルばね(第2のばね部材)43Bが外装されてその両端がベース部材42の縦壁部分の突起に係止され、第2のコイルばね43Bの中間部分は操作レバー43に当接係止され、第2のコイルばね43Bによって操作レバー43は後方、即ち送り爪部43Eがベース部材42の底壁部分に対して浮き上がる方向に回動付勢されている。
また、係止レバー44は合成樹脂材料を用いて側面ほぼ三角形状に製作され、その背面下端部には2つの係止爪部44Fが形成されている。この係止レバー44の前面下端部には3つの取付け部44Eが幅方向に間隔をあけて形成され、各取付け部44Eには取付け穴44Dが形成されている。
ベース部材42の取付け穴42B及び係止レバー44の取付け穴44Dには取付けピン44Aが挿通され、取付けピン44Aはその先端部が例えばカシメられることによって抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、係止レバー44はベース部材42に取付けピン44Aの廻りに揺動可能に支持され、又係止レバー44の上端部分は操作レバー43の窓部43Dから突設され、操作レバー43の上側から揺動操作できるようになっている。
また、取付けピン44Aには第1のコイルばね(第1のばね部材)44Bが外装され、第1のコイルばね44Bの一端はベース部材42のばね係止穴42Cに係止され、他端は係止レバー44に当てられており、係止レバー44は第1のコイルばね44Bによって係止爪部44Fをベース部材42の底壁部分に対して接近させる方向、即ちバンド部材41の係止歯41Cを係止する方向に回動付勢されている。
滑止め装置10をタイヤTに装着する場合、二組のトレッド対24の間でタイヤTの接地部分を挟み込み、二組のトレッド対24の最外側の部分を持って滑止め装置10をタイヤTに被せた後、タイヤ内輪側に手をまわし、プッシュロック30とロックプレート32を相互に係合させ、滑止め装置10のタイヤ内輪側を無端状にする。
次に、2つの引締め具40のバンド部材41をベース部材42の縦壁部分の間に差し込み、手で差し込めるところまで差し込むと、係止レバー44の係止爪部44Fが第1のコイルばね44Bの付勢力によってバンド部材41の2つの係止歯41Cを係止し、バンド部材41はベース部材42から抜けるのを規制され、これによって滑止め装置10をタイヤTに仮装着できる。
そこで、2つのうちの一方の引締め具40の操作レバー43を第2のコイルばね43Bの付勢力に抗して取付けピン43Aの廻りに前方に揺動させると、図4の(b)に示されるように、操作レバー43の複数のいずれかの送り爪部43Eがバンド部材41の係止歯41Cに引っ掛かり、この係止歯41Cをベース部材42の基部側に向けて送り込むことができる。
そのとき、係止レバー44の係止爪部44Fはそのとき係止していたバンド部材41の係止歯41Cの前方、即ちバンド部材41の基部41B側に隣接する係止歯(以下「次の係止歯」という)41Aの緩やかな面に第1のコイルばね44Bの付勢力に抗して乗り上げてこれを乗り越え、図4の(a)に示されるように、次の係止歯41Cを係止することとなるので、バンド部材41がベース部材42から抜けることはない。
このような操作レバー43の揺動操作を繰り返すと、バンド部材41は1つの係止歯41Cずつ相対的に次々とベース部材42の基部側に向けて送られ、二組のトレッド対24の対向するタイヤ外輪側の端部18の間を所定の距離を引締めることができる。
他方の引締め具40についても上記と同様に操作すると、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間の距離を縮め、引締めることができ、これによって図5に示されるように滑止め装置10をタイヤTに密着させることができる。
このとき、何らかの理由、例えば走行中の衝撃や走行振動、あるいはタイヤTの回転に起因する遠心力等に起因してバンド部材41がタイヤ側面の方向に撓もうとしても、バンド部材41はベース部材42の底壁部分によって受けられ、タイヤ側面の方向に撓むことができないので、係止レバー44の係止爪部44Fはバンド部材41の係止歯41Cを安定に係止し、滑止め装置10の引締めが弛むおそれはない。
滑止め装置10をタイヤから外す場合には1つ又は2つの引締め具40の係止レバー44を第1のコイルばね44Bの付勢力に抗して前方に揺動させると、係止爪部44Fがバンド部材41の係止歯41Aから外れるので、バンド部材41をベース部材42から引き抜くことができ、後はプッシュロック30とロックプレート32の係合を解除すると、滑止め装置10をタイヤから外すことができる。
図6ないし図8は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例の引締め具40では第1、第2の2つのベース部材(ベース部分)60、70が設けられている。第1のベース部材60は金属材料を用いて製作され、平坦な長尺の底壁部分の途中に断面ほぼ凵字状部分60Aを形成した形態をなし、断面ほぼ凵字状部分60Aの左右の縦壁部分には2つの取付け穴60B、60Cが前後方向に間隔をあけて形成され、第1のベース部材60の基部には取付け穴60Dが形成されてトレッド対24の脚部分18の端部(引締め端部)にリベットによって回動可能に取付けられている。
第2のベース部材70は金属材料を用いて製作され、左右の縦壁面部分70Aの後端の間に持ち上げ部分(持ち上げ部)70Bを連結した形態に構成され、左右の縦壁面部分70Aには2つの取付け穴70C、70Dが前後方向に間隔をあけて形成され、又前後の取付け穴70C、70Dの間の底縁部分には半円形状の切り欠き70Eが形成され、さらに左右の縦壁部分70Aの後端部分には第3のコイルばね(第1のばね部材兼第3のばね部材)110の両端部分を係止するばね係止部70Fが折り曲げ形成されている。
操作レバー80は合成樹脂材料を用いて製作され、操作レバー80の前部には取付け穴80Aが幅方向に延びて形成され、先端部には直線状の部分が形成され、この先端直線状の部分には送り爪部80Bが複数段、例えば三段に形成されている。
係止爪体90は合成樹脂材料を用いて側面ほぼ三角形状に製作され、その前端部分には取付け穴90Dが幅方向に延びて形成され、後端部には係止爪部90Aが下方に突出して形成され、上面には第3のコイルばね110の中間部分を当接させて係止する係止突起90Bが形成されている。
そして、第1のベース部材60の取付け穴60C及び第2のベース部材70の取付け穴70Dには取付けピン70Gが挿通され、取付けピン70Gはその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、第2のベース部材70は第1のベース部材60に取付けピン70Gの廻りに揺動可能に支持されている。この取付けピン70Gには第3のコイルばね110の両側リング部が外装され、第3のコイルばね110は第2のベース部材70をその先端部分が第1のベース部材60の先端部分に接近する方向に回動付勢している。
また、第2のベース部材70の前側の取付け穴70C及び操作レバー80の取付け穴80Aには取付けピン80Cが挿通され、取付けピン80Cはその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、操作レバー80は第2のベース部材70に取付けピン80Cの廻りに揺動可能に支持されている。この取付けピン80Cには第2のコイルばね(第2のばね部材)100のコイル部分が外装され、操作レバー80をその送り爪部80Bが第1のベース部材60に接近する方向に回動付勢している。
さらに、第1のベース部材60の前側の取付け穴60B及び係止爪体90の取付け穴90Dには取付けピン90Cが挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、係止爪体90は第1のベース部材60に取付けピン90Cの廻りに揺動可能に取付けられ、又取付けピン90Cには第2のコイルばね100の両端のコイル部分が外装されて第2のコイルばね100を支持している。
この係止爪体90の係止突起90Bには第2のベース部材70を付勢する第3のコイルばね110の中間部分が当接されて係止され、係止爪体90はその係止爪部90Aとバンド部材41の係止歯41とが係合する方向に回動付勢され、又係止爪体90の係止突起90Bの下側には第2のベース部材70の持ち上げ部分70Bが配置されている。
滑止め装置10をタイヤに装着する場合、上述の第1の実施形態と同様にして滑止め装置10のタイヤ内輪側を無端状にした後、2つの引締め具40のバンド部材41を第1、第2のベース部材60、70の縦壁部分の間に差し込み、手で差し込めるところまで差し込むと、係止爪体90の係止爪部90Aが第3のコイルばね110の付勢力によってバンド部材41の1つの係止歯41Cを係止し、バンド部材41は第1、第2のベース部材60、70から抜けるのを規制されるので、滑止め装置10をタイヤに仮装着できる。
次に、2つのうちの一方の引締め具40の操作レバー80を第2のコイルばね100の付勢力に抗して取付けピン80Cの廻りに前方に揺動させると、図8の(b)に示されるように、操作レバー80のいずれかの送り爪部80Bがバンド部材41の係止歯41Cに引っ掛かり、この係止歯41Cを第1のベース部材60の基部側に向けて送り込むことができる。
そのとき、係止爪体90の係止爪部90Aはそのとき係止していたバンド部材41の係止歯41Cの前方、即ちバンド部材41の基部側に隣接する次の係止歯41Cの緩やかな面に第3のコイルばね110の付勢力に抗して乗り上げてこれを乗り越え、図8の(a)に示されるように、次の係止歯41Cを係止することとなるので、バンド部材41が第1、第2のベース部材60、70から抜けることはない。
このような操作レバー80の揺動操作を繰り返すと、係止歯41Cは1つずつ次々とベース部材42の基部側に送られ、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間の距離を縮めることができる。
他方の引締め具40についても上記と同様に操作すると、二組のトレッド対24の対向する脚部分18の端部の間の距離を縮め、引締めることができ、これによって滑止め装置10をタイヤに密着させることができる。
このとき、何らかの理由でバンド部材41がタイヤ側面方向に撓もうとしても、バンド部材41は第1のベース部材60の底壁部分(受け面)によって受けられ、タイヤ側面方向に撓むことができないので、係止爪体90の係止爪部90Aはバンド部材41の係止歯41Cを安定に係止し、滑止め装置10の引締めが弛むおそれはない。
滑止め装置10をタイヤから外す場合には1つ又は2つの引締め具40の操作レバー80の前側部分を持ち上げて第2のベース部材70の先端側部分を取付けピン70Gの廻りに第3のコイルばね110の付勢力に抗して上方に揺動させると、図8の(c)に示されるように、第2のベース部材70の持ち上げ部分70Bが係止爪体90の後端部の係止突起90Bを持ち上げ、係止爪体90はその係止爪部90Aがバンド部材41の係止歯41Aから離れるので、バンド部材41を第1、第2のベース部材60、70から引き抜くことができ、後はプッシュロック30とロックプレート32の係合を解除すると、滑止め装置10をタイヤから外すことができる。
図9ないし図11は第3の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例の引締め具40ではベース部材120は金属材料を用いて製作され、平坦な長尺の底壁部分の前端から途中まで二段階の高さの断面ほぼ凵字状部分120Dを形成した形態をなし、断面ほぼ凵字状部分120Dの左右の縦壁部分には2つの取付け穴120A、120Bが前後方向に間隔をあけて形成され、又一方の縦壁部分の上端縁には2つの取付け穴120A、120Bの間にコイルばね係止用の切り欠き120Cが形成されている。
また、ベース部材120の断面ほぼ凵字状部分120Dの後方には後述の係止爪体150の係止爪部150Aとバンド部材41の係止歯41Cとを安定かつ確実に係止できるように、略く字状の折曲げ部分120Eが折り曲げ形成され、ベース部材120の基部には取付け穴120Fが形成され、トレッド対24の脚部分18の他方の端部(引締め端部)にリベットによって回動可能に取付けられている。
操作レバー130は合成樹脂材料を用いて製作され、操作レバー130の前部には取付け穴130Aが幅方向に延びて形成され、先端部には直線状の部分が形成され、この直線状の部分には送り爪部130Bが複数段、例えば四段に形成され、又操作レバー130の中央には窓部130Cが長円形状に形成されている。
係止爪体150は合成樹脂材料を用いて側面略く字状に製作され、その中央には取付け穴150Bが形成され、後端部には係止爪部150Aが例えば二段に下方に突出して形成され、係止爪体150の前端部は解除レバー140の背面によって押し下げられる押し下げ部150Cとなっている。
解除レバー140には平面コ字状のアーム141が取付けられ、アーム141の両側アーム部の後端部と解除レバー140には取付け穴141Bが幅方向に延びて形成され、又両側アーム部141の先端部には取付け穴141Bが形成されている。
また、ベース部材120の取付け穴120A及び解除レバー140の後側の取付け穴141Bには取付けピン160が挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、解除レバー140の両側アーム部141の前側の取付け穴141A及び操作レバー1130の取付け穴130Aには取付けピン180が挿通されてその先端部が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、解除レバー140はベース部材120に取付けピン160の回りに揺動可能に、操作レバー130は解除レバー140の両側アーム141の先端部に取付けピン180の回りに揺動可能に支持されている。
また、取付けピン180には第2のコイルばね(第2のばね部材)131が外装され、第2のコイルばね131の一端は解除レバー140に、他方は操作レバー130に当接又は係止されており、操作レバー130は第2のコイルばね131によってその先端部分がベース部材120から離れる方向に回動付勢されている。
さらに、ベース部材120の後側の取付け穴120B及び係止爪体150の取付け穴150Bには取付けピン170が挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、係止爪体150はベース部材120に取付けピン170の廻りに揺動可能に支持されている。この取付けピン170には第1のコイルばね(第1のばね部材)151が外装され、第1のコイルばね151の一端はベース部材120の切り欠き121に係止され、他端は係止爪体150に当接又は係止されており、係止爪体150は第1のコイルばね151によってその係止爪部150Aが第1のベース部材120に接近する方向に回動付勢されている。
滑止め装置10をタイヤに装着する場合、第1の実施形態と同様にして滑止め装置10のタイヤ内輪側を無端状にした後、2つの引締め具40のバンド部材41をベース部材120の縦壁部分の間に差し込み、手で差し込めるところまで差し込むと、係止爪体150の係止爪部150Aが第1のコイルばね151の付勢力によってバンド部材41の2つの係止歯41Cを係止し、バンド部材41はベース部材120から抜けるのを規制されるので、滑止め装置10をタイヤに仮装着できる。
次に、2つのうちの一方の引締め具40の操作レバー130を第2のコイルばね131の付勢力に抗して取付けピン180の廻りに前方に揺動させると、図11の(b)に示されるように、操作レバー130のいずれかの送り爪部130Bがバンド部材41の係止歯41Cに引っ掛かり、この係止歯41Cをベース部材120の基部側に向けて送り込むことができる。
そのとき、係止爪体150の係止爪部150Aはそのとき係止していたバンド部材41の係止歯41Cの前方、即ちバンド部材41の基部側に隣接する次の係止歯41Cの緩やかな面に第1のコイルばね151の付勢力に抗して乗り上げてこれを乗り越え、図11の(a)に示されるように、次の係止歯41Cを係止することとなるので、バンド部材41がベース部材120から抜けることはない。
このような操作レバー130の揺動操作を繰り返すと、係止歯41Cは1つずつ相対的に次々とベース部材120の基部側に送られ、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)間の距離を縮めることができる。
他方の引締め具40についても上記と同様に操作すると、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間の距離を縮め、引締めることができ、これによって滑止め装置10をタイヤに密着させることができる。
このとき、何らかの理由でバンド部材41がタイヤ側面方向に撓もうとしても、バンド部材41はベース部材120の底壁部分によって受けられ、タイヤ側面方向に撓むことができないので、係止爪体150の係止爪部150Aはバンド部材41の係止歯41Cを安定に係止し、滑止め装置10の引締めが弛むおそれはない。
滑止め装置10をタイヤから外す場合には1つ又は2つの引締め具40の解除レバー140を取付けピン160の廻りに後方に揺動させると、図11の(c)に示されるように、操作レバー130が上方に持ち上げられ、同時に解除レバー140の背面が係止爪体150の押し下げ部150Cを第1のコイルばね151の付勢力に抗して押し下げ、係止爪体150はその係止爪部150Aがバンド部材41の係止歯41Aから離れるので、バンド部材41をベース部材120から引き抜くことができ、後はプッシュロック30とロックプレート32の係合を解除すると、滑止め装置10をタイヤから外すことができる。
図12ないし図14は第4の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例の引締め具40ではベース部材200は金属材料を用いて製作され、平坦な長尺の底壁部分の前端から途中まで二段階の高さの断面ほぼ凵字状部分200Dを形成した形態をなし、断面ほぼ凵字状部分200Dの左右の縦壁部分には3つの取付け穴200A、200B、200Cが前後方向に間隔をあけて形成され、又一方の縦壁部分の上端縁には2つの取付け穴200B、200Cの間にコイルばね係止用の切り欠き120Eが形成されている。また、ベース部材200の基部には取付け穴200Fが形成され、トレッド対24の脚部分18の他方の端部(引締め端部)にリベットによって回動可能に取付けられている。
操作レバー210は合成樹脂材料を用いて製作され、操作レバー210の前部には取付け穴210Aが幅方向に延びて形成され、先端部には直線状の部分が形成され、この直線状の部分には送り爪部210Bが複数段、例えば三段に形成され、又操作レバー210の中央には窓部210Cが形成されている。
係止爪体230は合成樹脂材料を用いて側面略く字状に製作され、その中央には取付け穴230Bが形成され、後端部には係止爪部230Aが下方に突出して形成され、係止爪体230の前端部には解除レバー220の背面によって押し下げられる押し下げ部230Cが形成されている。
解除レバー220は例えば合成樹脂材料を用いて側面横L字状に形成され、解除レバー220の後端部には取付け穴220Aが形成されている。
また、ベース部材200の前端側の取付け穴200A及び操作レバー210の取付け穴210Aには取付けピン210Dが挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、操作レバー210はベース部材200に取付けピン取付けピン210Dの回りに揺動可能に取付けられている。
また、取付けピン210Dには2つの第2のコイルばね(第2のばね部材)210Eが外装され、第2のコイルばね131の一端は操作レバー210に、他方はベース部材200に当接又は係止されており、操作レバー210は第2のコイルばね210Eによってその先端部分がベース部材200から離れる方向に回動付勢されている。
さらに、ベース部材200の中間の取付け穴200B及び解除レバー220の取付け穴220Aには取付けピン220Bが挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、解除レバー220はベース部材200に取付けピン220Bの回りに揺動可能に取付けられ、又解除レバー220は操作レバー210の窓部210Cから外方に突設され、操作レバー210の上側から揺動操作できるようになっている。
また、ベース部材200の後側の取付け穴200B及び係止爪体230の取付け穴230Bには取付けピン230Dが挿通されてその先端部分が例えばカシメられて抜け止めされ(ナットの螺合又はC状リングの嵌合によって抜け止めされてもよい)、係止爪体230はベース部材200に取付けピン230Dの廻りに揺動可能に支持されている。
この取付けピン230Dには第1のコイルばね(第1のばね部材)230Eが外装され、第1のコイルばね230Eの一端はベース部材200の切り欠き200Eに係止され、他端は係止爪体230に当接又は係止されており、係止爪体230は第1のコイルばね230Eによってその係止爪部230Aがベース部材200に接近する方向に回動付勢されている。
滑止め装置10をタイヤに装着する場合、第1の実施形態と同様にして滑止め装置10のタイヤ内輪側を無端状にした後、2つの引締め具40のバンド部材41をベース部材200の縦壁部分の間に差し込み、手で差し込めるところまで差し込むと、係止爪体230の係止爪部230Aが第1のコイルばね230Eの付勢力によってバンド部材41の係止歯41Cを係止し、バンド部材41はベース部材200から抜けるのを規制されるので、滑止め装置10をタイヤに仮装着できる。
次に、2つのうちの一方の引締め具40の操作レバー210を第2のコイルばね210Eの付勢力に抗して取付けピン210Dの廻りに前方に揺動させると、図14の(b)に示されるように、操作レバー210のいずれかの送り爪部210Bがバンド部材41の係止歯41Cに引っ掛かり、この係止歯41Cをベース部材200の基部側に向けて送り込むことができる。
そのとき、係止爪体230の係止爪部230Aはそのとき係止していたバンド部材41の係止歯41Cの前方、即ちバンド部材41の基部側に隣接する次の係止歯41Cの緩やかな面に第1のコイルばね230Eの付勢力に抗して乗り上げてこれを乗り越え、図14の(a)に示されるように、次の係止歯41Cを係止することとなるので、バンド部材41がベース部材200から抜けることはない。
このような操作レバー210の揺動操作を繰り返すと、係止歯41Cは1つずつ相対的に次々とベース部材200の基部側に送られ、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)間の距離を縮めることができる。
他方の引締め具40についても上記と同様に操作すると、二組のトレッド対24の対向する脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)の間の距離を縮め、引締めることができ、これによって滑止め装置10をタイヤに密着させることができる。
このとき、何らかの理由でバンド部材41がタイヤ側面方向に撓もうとしても、バンド部材41はベース部材200の底壁部分によって受けられ、タイヤ側面方向に撓むことができないので、係止爪体230の係止爪部230Aはバンド部材41の係止歯41Cを安定に係止し、滑止め装置10の引締めが弛むおそれはない。
滑止め装置10をタイヤから外す場合には1つ又は2つの引締め具40の解除レバー220を取付けピン220Aの廻りに後方に揺動させると、図14の(c)に示されるように、解除レバー220の背面が係止爪体230の押し下げ部230Cを第1のコイルばね230Eの付勢力に抗して押し下げ、係止爪体230はその係止爪部230Aがバンド部材41の係止歯41Aから離れるので、バンド部材41をベース部材200から引き抜くことができ、後はプッシュロック30とロックプレート32の係合を解除すると、滑止め装置10をタイヤから外すことができる。
図15ないし図17は第5の実施形態を示し、図において図1ないし図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例の引締め具40ではバンド部材41の基部41Aが二組のトレッド対24の対向する脚部分18の端部の一方、及び両端に位置する脚部分18の端部の一方に回動可能にかつ交換可能に取付けられている。
即ち、トレッド12の脚部分18のタイヤ外輪側の端部(引締め端部)には取付け穴を囲むように抜け止め用の壁面18Aが一体的に形成され、壁面18Aの一部はストッパー片41Fを側方から差し込めるように切り欠かれ、又ストッパー片41Fには差し込み溝が形成されている。
バンド部材41の基部側には円柱状の係止突起41Cが突設され、係止突起41の上端部にはストッパー片41Fの係止溝を嵌入する一対の溝が対向して形成されている。
バンド部材41を取付ける場合、バンド部材41の係止突起41Cをスペーサ41Eを介してトレッド端部の取付け穴に下方から差し込み、バンド部材41を図17の(a)に示されるように抜け止め用壁面18Aの切り欠きの方向に向け、その状態で切り欠きからストッパー片41Fを差し込んで係止突起41Cの係止溝に嵌入した後、バンド部材41を対向するベース部材の方向に指向させると、ストッパー片41Fが向ける方向は壁面18Aによって邪魔されるので、ストッパー片41Fは抜け止めされ、バンド部材41をトレッド端部に取付けることができる。
バンド部材41を交換する場合、バンド部材41を図17の(b)に示されるベース部材に指向させた状態から、図17の(a)に示される切り欠きに指向させた状態に回転させる。すると、ストッパー片41Fは壁面18Aの切り欠きを経て係止突起41Cの係止溝41Dから引き向くことができ、後はバンド部材41の係止突起41Cをトレッド端部の取付け穴から引き抜き、新しいバンド部材41と交換すればよい。
上記の例では係止突起41Cをバント部材41と一体に形成したが、図16の(b)に示されるようにバンド部材41と別体に係止ピン41Gを製作し、バンド部材41の挿通穴に下方から上方に挿通して上方への抜け止めを行ない、図16の(a)に示されるようにバンド部材41とは同様に取付けるようにすることもできる。なお、図16の(b)ではスペーサ41Eは図示していない。
本発明に係る引締め具を備えたタイヤ滑止め装置の好ましい実施形態を示す概略平面図である。 上記実施形態における引締め具を示す概略図である。 上記引締め具を示す分解斜視図である。 上記引締め具の作動を説明するための図である。 上記タイヤ滑止め装置を装着したタイヤを示す図である。 第2の実施形態における引締め具を示す概略図である。 上記引締め具を示す分解斜視図である。 上記引締め具の作動を説明するための図である。 第3の実施形態における引締め具を示す概略図である。 上記引締め具を示す分解斜視図である。 上記引締め具の作動を説明するための図である。 第4の実施形態における引締め具を示す概略図である。 上記引締め具を示す分解斜視図である。 上記引締め具の作動を説明するための図である。 第5の実施形態による引締め具のバンド部材が取付けられるトレッドを示す図である。 上記引締め具におけるバンド部材とトレッドとの関係を示す図である。 上記引締め具の取付け交換方法を説明するための図である。
符号の説明
10 滑止め装置
12 トレッド
18 脚部分
24 トレッド対
40 引締め具
41 ベルト部材
42 ベース部材
43 操作レバー
43B 第2のコイルばね(第2のばね部材)
43E 送り爪部
44 係止レバー(係止爪体)
44B 第1のコイルばね(第1のばね部材)
60 第1のベース部材(第1のベース部分)
70 第2のベース部材(第2のベース部分)
80 操作レバー
80B 送り爪部
90 係止爪体
100 第2のコイルばね(第2のばね部材)
110 第3のコイルばね(第1のばね部材兼第3のばね部材)
130 操作レバー
131 第2のコイルばね(第2のばね部材)
140 解除レバー
141 アーム
150 係止爪体
150A 係止爪部
151 第1のコイルばね(第1のばね部材)
200 ベース部材
210 操作レバー
210B 送り爪部
210D 取付けピン
210E 第2のコイルばね(第2のばね部材)
220 解除レバー
220B 取付けピン
230 係止爪体
230D 取付けピン
230E 第1のコイルばね(第2のばね部材)

Claims (5)

  1. タイヤ滑止め装置のタイヤ外輪側の相互に離間した2つの引締め端部の間に設けられ、上記2つの引締め端部の間の間隔を狭めるようにしたタイヤ滑止め装置用の引締め具において、
    基部が上記2つのうちの一方の引締め端部に取付けられ、先端部が他方の引締め端部に向けて延び、表面に複数の係止歯が長手方向に並設されたバンド部材と、
    基部が上記2つのうちの他方の引締め端部に取付けられ、その受け面で上記バンド部材を受けて支持するベース部材と、
    該ベース部材に揺動可能に支持され、その揺動操作によって先端の送り爪部が上記ベース部材の受け面上で上記バンド部材の係止歯を引っ掛けて上記他方の引締め端部に向けて送ることにより上記2つの引締め端部の間の間隔を狭める操作レバーと、
    上記ベース部材に揺動可能に支持され、上記ベース部材の受け面上で上記バンド部材の係止歯を係止し、上記操作レバーの揺動操作時に上記バンド部材の係止した係止歯の上記一方の引締め端部の側に隣接する次の係止歯を乗り越えて該次の係止歯を係止することにより上記操作レバーの揺動操作によって狭められた上記2つの引締め端部の間の間隔を保持する係止爪体と、
    該係止爪体を上記バンド部材の係止歯との係止方向に付勢する第1のばね部材と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ滑止め装置用の引締め具。
  2. 上記操作レバーは第2のばね部材によって先端の送り爪部が上記バンド部材の係止歯から離れる方向に付勢されており、
    上記係止爪体には解除レバー部が形成され、該解除レバー部の操作によって上記係止爪体が上記バンド部材の係止歯から上記第1のばね部材の付勢力に抗して離されることにより上記2つの引締め端部の間を離間できるようになっている請求項1記載のタイヤ滑止め装置用の引締め具。
  3. 上記ベース部材が第1、第2のベース部分から構成され、上記第1のベース部分はその受け面で上記バンド部材を受けて支持するように設けられ、上記第1のベース部分には上記第2のベース部分の後端部が揺動可能に取付けられ、該第2のベース部分はその先端が上記第1のベース部分に向けて近づくように第3のばね部材によって付勢され、
    上記第1のベース部分には上記係止爪体が揺動可能に取付けられて上記第1のばね部材によって上記バンド部材の係止歯との係止方向に付勢されるとともに、上記第2のベース部分には上記係止爪体を上記第1のばね部材の付勢力に抗して揺動させるための持ち上げ部が形成され、
    上記第2のベース部分には上記操作レバーが揺動可能に支持されて第2のばね部材によって上記バンド部材の係止歯から離れる方向に付勢されており、
    上記第2のベース部分を上記第3のばね部材の付勢力に抗して揺動させることにより上記第2のベース部分の持ち上げ部が上記係止爪体を上記バンド部材の係止歯から離す方向に揺動させ、上記2つの引締め端部の間を離間できるようになっている請求項1記載のタイヤ滑止め装置用の引締め具。
  4. 上記ベース部材には解除レバーが揺動可能に支持され、該解除レバーにはアーム部が前方に延びて固定され、該アーム部の先端部には上記操作レバーが回転可能に支持され、該操作レバーは第2のばね部材によって上記バンド部材の係止歯から離れる方向に付勢されている一方、
    上記ベース部材には上記係止爪体が揺動可能に取付けられて上記第1のばね部材によって上記バンド部材の係止歯との係止方向に付勢されており、上記操作レバーを持ち上げるように上記解除レバーを揺動操作したときに上記解除レバーが上記係止爪体を上記第1のばね部材の付勢力に抗して上記バンド部材の係止歯から離す方向に揺動させ、上記2つの引締め端部の間を離間できるようになっている請求項1記載のタイヤ滑止め装置用の引締め具。
  5. 上記ベース部材には解除レバーが揺動可能に支持され、上記解除レバーの揺動操作によって上記係止爪体を上記第1のばね部材の付勢力に抗して上記バンド部材の係止歯から離す方向に揺動されることにより上記2つの引締め端部の間を離間できるようになっている請求項1記載のタイヤ滑止め装置用の引締め具。
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