JP2005193362A - 細線状構造体のアッセンブリ方法、量子装置の製造方法および電子応用装置の製造方法 - Google Patents

細線状構造体のアッセンブリ方法、量子装置の製造方法および電子応用装置の製造方法 Download PDF

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暁夫 町田
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Abstract

【課題】 シリコンナノワイヤーなどの量子細線に代表される細線状構造体を自己整合的に、所定の位置にしかも所定の方位に載置することができる細線状構造体のアッセンブリ方法を提供する。
【解決手段】 シリコンナノワイヤー17などの細線状構造体を分散させた分散液を基板11の表面上を所定の方向に流し、細線状構造体の一端の結合部位(金ナノ粒子21)と基板11の表面の所定の結合部位(−SH基)とを結合させる。あるいは、基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に細線状構造体を分散させて細線状構造体の一端と化合物の第2の官能基とが結合した分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、化合物の第1の官能基と基板の表面の所定の結合部位とを結合させる。
【選択図】 図8

Description

この発明は、細線状構造体のアッセンブリ方法、量子装置の製造方法および電子応用装置の製造方法に関し、例えば、量子細線を用いたトランジスタの製造に適用して好適なものである。
良く知られているように、今や産業の基幹となったエレクトロニクスの進歩を支えてきた大規模集積回路(LSI)は、素子の微細化によって大容量、高速、低消費電力の性能を飛躍的に向上させてきた。しかしながら、素子のサイズが0.1μm以下になると、従来の素子の動作原理の限界に到達すると考えられることから、新しい動作原理に基づいた新しい素子の研究が活発に行われている。具体的には、半導体結晶中の電子のド・ブロイ波の波長と同程度の幅の半導体層内に電子を閉じ込めることで電子の運動の自由度を制限し、これにより生じる量子効果を利用した新しい動作原理に基づいて動作する量子細線デバイスを形成することが、近年検討されている。量子細線は、そのナノメートルサイズによる効果によってバルクとは異なった新しい物性を得ることができる。例えば、半導体結晶内での電子波の波長は約10nmであるから、一辺の長さが10nm程度の断面四角形の細線状の半導体(以下、量子細線という)内で電子を生じさせると、電子はほとんど散乱されずに量子細線内を閉じ込められたままで進行するので、電子波の位相を維持することができる。極低温下では、電子は閉じ込められたように挙動し、熱振動しなくなるが、一辺の長さが10nm程度の立方体状の半導体(以下、量子箱という)内で電子を生じさせると、極低温下で生じるこのような電子の状態を室温下で生じさせることができる。基板上に量子細線または量子箱を多数配列させてなるゲート電極と、その下部にキャリアを伝える伝導層とを作り、伝導層のキャリア数をゲート電極に印加する電圧により増減させることで、高速動作性および低雑音性に優れた特性の良いトランジスタを作製することができる。
シリコン量子細線の製造方法としては、例えば、VLS(Vapor-Liquid-Solid)法(非特許文献1参照)を用いてシリコン基板の上に直接成長させる方法が提案されている。これは、シリコン基板上に金(Au)を蒸着してシリコン基板の表面にシリコンと金との溶融合金滴を形成した後、シリコンの原料ガスを供給しつつ加熱してシリコン量子細線を成長させる方法であり、過去においては、シリコンの原料ガスとして四塩化ケイ素(SiCl4 )を用いたものが報告されている(非特許文献2および非特許文献3)。この場合、シリコン量子細線の直径および形成位置は、溶融合金滴の大きさおよび位置によって決定される。このほかにもシリコン量子細線の製造方法は数多く知られており、シリコンと溶融合金滴を形成する金属には、金のほかに銀(Ag)やインジウム(In)などがあり、また原料ガスとしては、四塩化ケイ素以外に、シラン(SiH4 )ガスや、ジシラン(Si2 6 )ガスやトリシラン(Si3 8 )ガスなどでも細線の成長が起こることが良く知られている。
E.I.Givargizov,J.Vac.Sci.Techno,B11(2),p.449 Wagner et.al,Appl.Phys.Lett.4,no.%,89(1964) E.I.Givargizov,J.Cryst.Growth,31,20(1975)
しかしながら、こうしたシリコン量子細線を用いたトランジスタで他の素子を駆動する場合、シリコン量子細線一本当たりに流すことができる電流量に制限があるため、複数のシリコン量子細線を使って一つの素子のスイッチングを行う場合が出てくる。上述のように、従来は溶融合金滴の大きさおよび形成位置を制御することができなかったので、太さの揃ったシリコン量子細線を周期的に形成することができないという問題があった。そのため、シリコン量子細線を用いたトランジスタは実用的な素子として活用することができなかった。
こうした中、複数のシリコン量子細線を大面積基板上にアッセンブリする方法として、作製したシリコン量子細線を分離後に大面積基板上に分配する方法が、Lieverらにより提案されている(例えば、非特許文献4)。ラングミュアー・ブロジェット(Langmuir-Blodget)法を利用したこれらの方法で、Lieverらはシリコンナノワイヤーをパターニングしてあらかじめ形成した電極位置に複数同時にアッセンブリすることを可能とした。
Nano Letters,Vol.3,No.7(2003)p.951
しかしながら、非特許文献4で提案された方法では、シリコンナノワイヤーの長手方向を平行に揃えることはできるものの、始点がばらばらになるため、シリコンナノワイヤーのチャネル位置をゲート電極の位置と合わせることが非常に難しいなどの問題を残している。
したがって、この発明が解決しようとする課題は、シリコンナノワイヤーなどの量子細線に代表される細線状構造体を自己整合的に、所定の位置にしかも所定の方位に載置することができる細線状構造体のアッセンブリ方法を提供することにある。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記のアッセンブリ方法を利用した量子装置または電子応用装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明の第1の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置するようにした細線状構造体のアッセンブリ方法であって、
細線状構造体を分散させた分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、細線状構造体の一端の結合部位と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
細線状構造体の材料は特に問わず、半導体(元素半導体および化合物半導体)、金属、絶縁体などのいずれであってもよく、これらを2種類以上用いたものであってもよい。また、この細線状構造体は、あらかじめ素子構造(例えば、トランジスタでは軸方向に順次設けられたソース領域、チャネル領域およびドレイン領域、太陽電池では軸方向に交互に設けられたp型層とn型層とからなるpn接合)の全部または一部が作り込まれたものであっても、素子構造が全く作り込まれていないものであってもよい。この細線状構造体の直径は必要に応じて選ぶことができるものであるが、典型的には、最大径が1μm以下、より好適には500nm以下、さらに好適には100nm以下であり、一方、取り扱いの容易さや製造の容易などの観点からは、小さすぎないことが望ましく、そのため好適には1nm以上である。細線状構造体は、典型的には柱状半導体である。細線状構造体は、最も典型的には量子細線やナノワイヤーである。この細線状構造体の長さは必要に応じて選ぶことができるものであるが、例えば数mm程度以下、典型的には10μm程度以下である。
細線状構造体の一端には、典型的には金または銀からなる微粒子が結合している。基板の表面の所定の結合部位は、例えば−SH基である。場合によっては、このほか、細線状構造体の一端に抗原または抗体を結合させておき、基板の表面の所定の結合部位にはこれらの抗原または抗体と抗原抗体反応により特異的に結合する抗体または抗原を結合させておくようにしてもよい。基板は種々の材料からなるものであってよいが、例えば、各種のガラス(例えば、ケイ酸塩ガラス(特にソーダ石灰ガラス)や石英ガラスなど)からなるガラス基板または各種のプラスチック(例えば、ポリエチレンテレフタレートなど)からなるプラスチック基板などである。
この発明の第2の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置するようにした細線状構造体のアッセンブリ方法であって、
基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に細線状構造体を分散させて細線状構造体の一端と化合物の第2の官能基とが結合した分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、化合物の第1の官能基と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
この場合、細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基は例えば−SH基である。また、基板の表面の所定の結合部位は、例えば、−OH基、−NH2 基または−NH−基である。
この第2の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して述べたことが成立する。
この発明の第3の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する量子装置の製造方法であって、
細線状構造体を分散させた分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、細線状構造体の一端の結合部位と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
ここで、量子装置には、例えば、量子細線を用いた各種のトランジスタが含まれる。
この第3の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1の発明に関連して述べたことが成立する。
この発明の第4の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する量子装置の製造方法であって、
基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に細線状構造体を分散させて細線状構造体の一端と化合物の第2の官能基とが結合した分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、化合物の第1の官能基と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
この第4の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1および第3の発明に関連して述べたことが成立する。
この発明の第5の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する電子応用装置の製造方法であって、
細線状構造体を分散させた分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、細線状構造体の一端の結合部位と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
ここで、電子応用装置には、量子装置のほか、液晶ディスプレイなどの画像表示装置などが含まれる。
この第5の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1および第3の発明に関連して述べたことが成立する。
この発明の第6の発明は、
細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する電子応用装置の製造方法であって、
基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に細線状構造体を分散させて細線状構造体の一端と化合物の第2の官能基とが結合した分散液を基板の表面上を所定の方向に流し、化合物の第1の官能基と基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
ことを特徴とするものである。
この第6の発明においては、上記以外のことについては、その性質に反しない限り、第1、第3および第5の発明に関連して述べたことが成立する。
上述のように構成されたこの発明においては、あらかじめ基板の表面の所定位置に結合部位を形成しておき、この基板の表面上を所定の分散液を所定の方向に流すだけで、細線状構造体は自己整合的にその結合部位に一端が結合するとともに、方位も分散液の流す方向に向くことになる。
この発明によれば、シリコンナノワイヤーなどの量子細線に代表される細線状構造体を自己整合的に、所定の位置にしかも所定の方位に載置することができる。そして、この細線状構造体をトランジスタなどとして用いることにより、高性能の量子装置や電子応用装置を実現することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態
図1〜図8は第1の実施形態による電子応用装置(液晶ディスプレイなど)の製造方法を示す。図1、図3、図4、図5および図8の各図のAは平面図、Bは断面図である(以下同様)。
図1Aおよび図1Bに示すように、第1の実施形態においては、まず、ガラス基板11上に長方形状の電極12、13、14を互いに平行に形成する。この場合、これらの電極12、13、14はそれぞれソース電極、ゲート電極およびドレイン電極として用いられる。これらの電極12、13、14の形成方法は問わず、通常のリソグラフィーおよびエッチングを用いる方法でも、印刷技術を利用した方法でも構わない。これらの電極12、13、14は実際には図2に示すように、ガラス基板11上に繰り返しパターンで多数形成される。図1Aおよび図1Bはその一箇所を示したものである。これらの電極12、13、14の部位は、例えば液晶ディスプレイにおいては、各画素のスイッチングトランジスタ部である。
次に、基板の全面にレジストを塗布し、このレジストを所定のマスクを用いて露光した後、現像を行うことにより、図3Aおよび図3Bに示すように、電極12に関して電極13と反対側の部位に、電極12と平行な長方形状の開口部15aを有するレジストマスク15を形成する。
次に、レジストマスク15の上側から、官能基Xを有する化合物X−(CH2 n −SHを塗布する。すると、開口部15aに露出しているガラス基板11の表面の−OH基(図3B参照)とX−(CH2 n −SHのX基とが結合し、図4Aおよび図4Bに示すように、X−(CH2 n −SHの−SH基が表面側に並ぶ。この後、レジストマスク15を剥離する。これによって、図5Aおよび図5Bに示すように、−SH基が表面側に並んだ長方形状の領域16が電極12と平行に形成される。
この場合、X−(CH2 n −SHのX基としては、例えば表1に示すようなものを用いることができる。
Figure 2005193362
一方、別途、図6に示すような量子細線トランジスタとしてのシリコンナノワイヤー17を公知の方法により作製しておく。このシリコンナノワイヤー17の直径は例えば1〜100nmである。このシリコンナノワイヤー17は、チャネル領域18、ソース領域19およびドレイン領域20を有し、ソース領域19側の一端には金ナノ粒子21が結合している。
そして、このシリコンナノワイヤー17を分散させた分散液を作製し、図7に示すように、この分散液を領域16の手前の位置からノズル22で電極12、13、14に垂直な方向に流す。すると、図8Aおよび図8Bに示すように、分散液中のシリコンナノワイヤー17の金ナノ粒子21が領域16の表面に並んでいる−SH基と反応してアンカーされ、それによってシリコンナノワイヤー17が、チャネル領域18、ソース領域19およびドレイン領域20がそれぞれ電極13、電極12および電極14上に位置合わせされた状態で自己整合的に互いに平行に整列する。この後、必要に応じて、電極12、13、14に垂直な方向にラビング処理を施すことにより、シリコンナノワイヤー17の整列をより確実なものとすることができる。
こうして、複数本(この例では5本)のシリコンナノワイヤー17を用いた並列接続トランジスタが、ガラス基板11上に多数個同時に作製される。この並列接続トランジスタは、例えば液晶ディスプレイにおいては、各画素のスイッチングトランジスタとして用いられる。
以上のように、この第1の実施形態によれば、シリコンナノワイヤー17を、チャネル領域18、ソース領域19およびドレイン領域20がそれぞれ電極13、電極12および電極14上に位置合わせされた状態で自己整合的に整列させることができる。このため、複数本のシリコンナノワイヤー17を用いた並列接続トランジスタを、例えば画素のスイッチングトランジスタとして実用化することができる程度に精度良く、かつ十分な電流駆動能力を持たせて作製することができる。
第2の実施形態
図9Aおよび図9Bに示すように、第2の実施形態においては、まず、プラスチック基板31上に第1の実施形態と同様にして電極12、13、14を互いに平行に形成する。
次に、図10Aおよび図10Bに示すように、第1の実施形態と同様にして、電極12に関して電極13と反対側の部位に、電極12と平行な長方形状の開口部15aを有するレジストマスク15を形成する。
次に、レジストマスク15の上側から全面にアンモニアプラズマを照射する。すると、レジストマスク15の開口部15aに露出しているプラスチック基板31の表面に例えば−NH2 基が形成される。これによって、−NH2 基が表面側に並んだ長方形状の領域32が電極12と平行に形成される。
次に、レジストマスク15の上側から、官能基Xを有する化合物X−(CH2 n −SHを塗布する。すると、図4Aおよび図4Bに示すと同様に、開口部15aに露出しているプラスチック基板31の表面の−NH2 基(図示せず)とX−(CH2 n −SHのX基とが結合し、X−(CH2 n −SHの−SH基が表面側に並ぶ。この後、レジストマスク15を剥離する。これによって、−SH基が表面側に並んだ長方形状の領域32が電極12と平行に形成される。
この場合、X−(CH2 n −SHのX基としては、例えば上記の表1に示すようなものを用いることができる。
この後、第1の実施形態と同様に工程を進めて、複数本(この例では5本)のシリコンナノワイヤー17を用いた並列接続トランジスタを作製する。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
第3の実施形態
第3の実施形態においては、まず、第1の実施形態と同様に工程を進めて、開口部15aを有するレジストマスク15の形成まで行っておく。
次に、官能基Xを有する化合物X−(CH2 n −SHをシリコンナノワイヤー17と良く混ぜた分散液を作製する。この分散液中では、シリコンナノワイヤー17の一端に結合した金ナノ粒子21がX−(CH2 n −SHの−SH基と反応して結合した形で溶液側に−X基が突き出たシリコンナノワイヤー17が分散された状態となっている。
次に、この分散液を第1の実施形態と同様にしてレジストマスク15の上側に流す。すると、分散液中のシリコンナノワイヤー17の金ナノ粒子21に結合した−X基が領域16のガラス基板11の表面に並んでいる−OH基と反応してシリコンナノワイヤー17がアンカーされる。この時点ではシリコンナノワイヤー17の向きはランダムであるが、レジストマスク15の剥離を行い、さらに電極12、13、14に垂直な方向から水を流すと、シリコンナノワイヤー17が電極12、13、14上に自己整合的に互いに平行に整列する。この後、必要に応じて、電極12、13、14に垂直な方向にラビング処理を施すことにより、シリコンナノワイヤー17の整列をより確実なものとすることができる。
この第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
第4の実施形態
第4の実施形態においては、まず、第2の実施形態と同様に工程を進めて、レジストマスク15の開口部15aのプラスチック基板31の表面に、−NH2 基が表面側に並んだ長方形状の領域32を形成する。
次に、第3の実施形態と同様にして、官能基Xを有する化合物X−(CH2 n −SHをシリコンナノワイヤー17と良く混ぜた分散液を作製し、この分散液を第1の実施形態と同様にしてレジストマスク15の上側に流す。すると、分散液中のシリコンナノワイヤー17の金ナノ粒子21に結合した−X基が領域32のプラスチック基板31の表面に並んでいる−NH2 基と反応してシリコンナノワイヤー17がアンカーされる。この時点ではシリコンナノワイヤー17の向きはランダムであるが、レジストマスク15の剥離を行い、さらに電極12、13、14に垂直な方向から水を流すと、シリコンナノワイヤー17が電極12、13、14上に自己整合的に互いに平行に整列する。この後、必要に応じて、電極12、13、14に垂直な方向にラビング処理を施すことにより、シリコンナノワイヤー17の整列をより確実なものとすることができる。
この第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な利点を得ることができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態において挙げた数値、構造、形状、材料、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、形状、材料、プロセスなどを用いてもよい。
この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法において用いられるシリコンナノワイヤーを示す側面図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の第1の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第2の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。 この発明の第2の実施形態による電子応用装置の製造方法を説明するための平面図および断面図である。
符号の説明
11…ガラス基板、12、13、14…電極、15…レジストマスク、15a…開口部、17…シリコンナノワイヤー、18…チャネル領域、19…ソース領域、20…ドレイン領域、21…金ナノ粒子、22…ノズル、31…プラスチック基板

Claims (19)

  1. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置するようにした細線状構造体のアッセンブリ方法であって、
    上記細線状構造体を分散させた分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記細線状構造体の一端の結合部位と上記基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする細線状構造体のアッセンブリ方法。
  2. 上記細線状構造体は柱状半導体であることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  3. 上記細線状構造体は量子細線であることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  4. 上記細線状構造体はナノワイヤーであることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  5. 上記細線状構造体の上記一端に金、銀またはインジウムからなる微粒子が結合していることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  6. 上記基板の表面の上記所定の結合部位は−SH基であることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  7. 上記基板はガラス基板またはプラスチック基板であることを特徴とする請求項1記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  8. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置するようにした細線状構造体のアッセンブリ方法であって、
    上記基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および上記細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に上記細線状構造体を分散させて上記細線状構造体の上記一端と上記化合物の上記第2の官能基とが結合した分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記化合物の上記第1の官能基と上記基板の表面の上記所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする細線状構造体のアッセンブリ方法。
  9. 上記細線状構造体は柱状半導体であることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  10. 上記細線状構造体は量子細線であることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  11. 上記細線状構造体はナノワイヤーであることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  12. 上記細線状構造体の上記一端に金、銀またはインジウムからなる微粒子が結合していることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  13. 上記細線状構造体の一端と結合可能な上記第2の官能基は−SH基であることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  14. 上記基板の表面の上記所定の結合部位は−OH基または−NH基であることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  15. 上記基板はガラス基板またはプラスチック基板であることを特徴とする請求項8記載の細線状構造体のアッセンブリ方法。
  16. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する量子装置の製造方法であって、
    上記細線状構造体を分散させた分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記細線状構造体の一端の結合部位と上記基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする量子装置の製造方法。
  17. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する量子装置の製造方法であって、
    上記基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および上記細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に上記細線状構造体を分散させて上記細線状構造体の上記一端と上記化合物の上記第2の官能基とが結合した分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記化合物の上記第1の官能基と上記基板の表面の上記所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする量子装置の製造方法。
  18. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する電子応用装置の製造方法であって、
    上記細線状構造体を分散させた分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記細線状構造体の一端の結合部位と上記基板の表面の所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする電子応用装置の製造方法。
  19. 細線状構造体を基板の表面の所定の位置に所定の方位で載置する工程を有する電子応用装置の製造方法であって、
    上記基板の表面の所定の結合部位と結合可能な第1の官能基および上記細線状構造体の一端と結合可能な第2の官能基を有する化合物に上記細線状構造体を分散させて上記細線状構造体の上記一端と上記化合物の上記第2の官能基とが結合した分散液を上記基板の表面上を所定の方向に流し、上記化合物の上記第1の官能基と上記基板の表面の上記所定の結合部位とを結合させるようにした
    ことを特徴とする電子応用装置の製造方法。
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