JP2005193299A - 電気アーク溶接システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タンデム電極を操作する電気アーク溶接システムの提供。
【解決手段】 第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動する際に、第1の電源により、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ第2の電源により、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接システムおよび方法であって、該第1および第2の電源が、それぞれ、各電流パルスの大きさを、波形整形器によって制御し、かつ該波形の極性を信号によって制御した状態で、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによる波形を生成する高速スイッチングインバータを備える。
【選択図】図19

Description

本発明は、電気アーク溶接の技術に関し、より具体的には、タンデム電極を操作する電気アーク溶接システムに関する。
(文献の援用)
本発明は、大きなメタルブランクのシーム溶接に使用されるタイプの2つまたはそれ以上のタンデム電極を駆動するための高容量交流回路電源を用いた電気アーク溶接システムに注力する。本発明は、出力極性を変化させるスイッチを有するどのような標準的なAC電源とも共に使用することができるが、該電源は、該電源が、該スイッチが極性を反転させる前にアーク電流を低減させる2つの大きな出力極性スイッチを有するインバータである、特許文献1に開示されているスイッチング概念を用いることが好ましい。従って、「スイッチングポイント」という用語は、複雑な手順であり、それにより上記電源は、まずターンオフされて、予め選定された値、例えば100アンペアより小さい電流を待つ。該100アンペアのしきい値に達したとき、該電源の出力スイッチは、反転して極性を該インバータの直流出力リンクから反転させる。すなわち、「スイッチングポイント」は、上記出力極性を反転させるスイッチングコマンドに従う該電源インバータに対する、「キルコマンド」として知られるオフ出力コマンドである。該キル出力は、減少した電流レベルへの低下とすることができる。この手順は、各連続する極性反転で繰り返されるため、上記AC電源は、低電流でのみ極性を反転させる。このようにして、出力極性制御スイッチのための緩衝回路は、そのサイズが低減されまたはなくされる。このスイッチング概念は、本発明において用いられるようなスイッチングポイントを定義するのに好適であるので、特許文献1を本願明細書に援用する。タンデム電極に対するAC電流の概念は、当業者には公知である。特許文献2は、タンデム電極が、個別インバータ型電源によってそれぞれ電力を与えられるシステムを開示している。周波数は、隣接するタンデム電極における交流電流間の干渉を低減するために変化する。実際に、譲受人のこの従来の特許は、AC電極に従うDC電力電極かまたは2つまたはそれ以上のAC駆動電極を駆動するための単一の電源に関する。それぞれの場合において、個別インバータ型電源は、各電極のために使用され、交流電流高容量電源においては、特許文献1のスイッチングポイント概念が用いられている。上記タンデム電極の各々を、個別の高容量電源によって別々に駆動するこのシステムは、本発明に対する背景情報であり、そのような背景として本願明細書に援用する。同様に、特許文献3は、タンデム溶接操作において各電極が、単一の電極アークと平行に接続された2つまたはそれ以上の独立した電源によって駆動される別のアーク溶接システムを開示している。該システムは、特許文献1に従って操作される極性反転スイッチ網に対する入力を形成する、2つまたはそれ以上の正確にバランスがとられた電源を有するスイッチの単一の組を含む。該電源の各々は、単一のコマンド信号によって駆動され、そのため、該極性反転スイッチを介して結合されかつ指向された同一の電流値を共有する。このタイプのシステムは、該電極に対する全ての電流が、該スイッチの単一の組を介して流れるので、大きな極性反転スイッチを要する。特許文献3は、単一の電極に対する電源の主要なおよび従属的な組合せを示しており、また、本発明が注目する一般的な背景情報を開示している。そのため、この特許も本願明細書に援用する。制御されたスイッチングポイントによってタンデム電極を操作する改良は、特許文献4に開示されている。この特許は、本願明細書に援用する。
(発明の背景)
パイプ溶接などの溶接用途では、高電流を必要とし、タンデム電極によって生成されるいくつかのアークを用いる場合がある。このような溶接システムは、2つの隣接するタンデム電極間の磁気的相互作用によるアークの攪乱によって引き起こされる不可避の不整合を起こしやすい。隣接する交流駆動タンデム電極によって引き起こされる欠点を正すためのシステムは、特許文献2に開示されている。該従来の特許においては、交流駆動電極の各々は、電源に基づくそれ自体のインバータを有する。各電源の出力周波数は、隣接する電極間の干渉を防ぐように変化される。このシステムは、各電極に対して別々の電源を必要とする。与えられた電極に対する電流要求が、電源に基づくインバータの定格電流を超えるにつれて、新しい電源を設計し、処理し、製造しなければならない。すなわち、タンデム溶接電極を操作するためのそのようなシステムは、パイプ溶接に要求されるような高電流を得るために、高容量または高定格電源を必要とする。タンデム操作電極用の特別な高電流定格電源の必要性を減らすために、譲り受け人は、各交流電極が、並列に接続された2つまたはそれ以上のインバータ電源によって駆動される、特許文献3に開示されているシステムを開発した。それらの並列電源は、その出力電流を、極性スイッチング網の入力側で結合している。すなわち、与えられた電極に対してより高電流が要求される場合、2つまたはそれ以上の並列電源が使用される。このシステムにおいて、該電源の各々は、同時に作動され、同じ出力電流を共有する。すなわち、溶接条件の変化によって要求される電流は、単一のユニットの過定格電流によってのみ供給することができる。電流平衡システムは、いくつかのより小さな電源の組合せを可能にするが、該電源は、極性反転スイッチング網の入力側に並列に接続しなければならない。従って、大きなスイッチが各電極に対して必要であった。従って、そのようなシステムは、パイプ溶接に使用されるタイプのタンデム溶接操作における各電極に対して特別な電源を必要とするという欠点を克服したが、スイッチを非常に大きくしなければならず、電源に並列に接続された入力を、単一の電流コマンド信号で駆動することによって正確に整合しなければならないという欠点が依然として残る。特許文献3は、電流を各タンデム電極に向ける各溶接セルに対する信号を同期させるという概念を用いている。しかし、該システムは、なお、大きなスイッチを必要としていた。このタイプのシステムは、イーサネットネットワーク相互接続溶接セルでの操作に利用できた。イーサネット相互接続においては、タイミングを正確に制御することができなかった。記載された該システムにおいては、与えられた電極に対するスイッチタイミングは、時間を基準としてずらすことのみを必要とするが、特定の時間を正確に識別する必要はない。すなわち、電流と単一のスイッチ網とを平衡させることを要する該記載されたシステムは、イーサネットネットワークまたはインターネットおよびイーサネット制御システムを用いた場合に、タンデムアーク溶接操作での使用のための高容量電流を得るという手法であった。インターネットリンクを用いてまたは用いずに、イーサネットネットワークによって溶接機を制御する必要性がある。タイミングの制限により、これらのネットワークは、一般的な同期方法のみを用いるタイプのタンデム電極システムの使用を要した。
このようなシステムは、ネットワークによって制御することができたが、各並列接続された電源に対するパラメータは、変化させることができなかった。上記セルの各々は、同期信号によって互いにずらすことができた。そのようなシステムは、セル間にずれを単に設ける複雑なネットワークは有利ではないため、インターネットおよび/またはローカルエリアネットワーク制御による中央制御には適していなかった。特許文献4は、セル自体が、1つまたはそれ以上の並列接続された電源を含み、各電源が、それ自体のスイッチング網を有している、各電極のための単一の交流アーク溶接セルという概念を開示している。該スイッチング網の出力は、電極を駆動するために結合されている。このことは、該システムに並列接続された個々の電源の極性反転のための比較的小さなスイッチの使用を可能にする。また、比較的小さな電源は、並列接続して、タンデム溶接操作に使用するいくつかの電極の各々に対して高電流入力を確立することができる。単一の電極を駆動するために極性スイッチ網の後段に並列接続したいくつかの独立して制御される電源の使用は、インターネットまたはイーサネット等のネットワークの有利な利用を可能にする。
特許文献4においては、各システムにおける小さな電源は、単一の電極に電力を供給するために並列に接続されている。各並列接続された電源のスイッチングポイントを高精度のインタフェースで調節することにより、交流出力電流は、極性スイッチの前段の組合せなしの並列接続された電源からの電流の合計になる。この概念を利用することにより、インターネットリンク有りまたは無しのイーサネットネットワークは、溶接システムの各並列接続された電源の溶接パラメータを制御することができる。該スイッチポイントのタイミングは、新規のインタフェースによって正確に制御されるのに対して、各電源のためのコントローラに指示する溶接パラメータは、正確な時間基準を持たないイーサネットネットワークによって生成することができる。すなわち、インターネットリンクは、単一の電極を駆動するための、溶接システムの個々の電源コントローラへのパラメータに指示するのに用いることができる。各電源に対して符号化されたこれらの溶接パラメータの時間基準精度に対する必要性はない。好適な実施においては、上記スイッチポイントは、100アンペア等の最少しきい値以下の電流低下の検出を待つ「キル」コマンドである。各電源がスイッチコマンドを有する場合、該電源は切り替わる。同時のまたはウェイトディレイを有する「キル」コマンドを含むシーケンスである並列電源間のスイッチポイントは、10μs以下、好ましくは1〜5μsの精度を有するインタフェースカードによって正確に調整される。このタイミング精度は、交流出力電流を調整するための並列接続された電源でのスイッチング動作を調整し、かつ整合させる。
インターネットまたはイーサネットローカルエリアネットワークを使用することにより、各電源に対する溶接パラメータの組は、精度が劣る情報ネットワーク上で使用することができ、上記並列接続された電源のためのコントローラは、高精度のディジタルインタフェースカードによって該精度が劣る情報ネットワークと相互接続される。従って、上記システムの個々の並列接続された電源のスイッチングが調整される。このことは、溶接システムのインターネットおよびローカルエリアネットワーク制御の利用を可能にする利点である。該情報ネットワークは、選択された位相関係でタンデム溶接動作におけるいくつかの電極に接続されたいくつかのアーク溶接システムを初期化するための同期信号を含む。1つの電極の溶接システムの各々は、正確に制御された個々のスイッチポイントを有するが、該システムは、異なる電極間の磁気的干渉を防ぐためにずらされまたは遅延されている。このことは、共通の情報ネットワークを用いたいくつかの交流電極の駆動を可能にする。特許文献4のシステムは、所定の電極に交流電流を与えるために並列接続された電源に特に有用である。上記スイッチポイントは、正確なインタフェースによって調整され、各並列接続された電源のための溶接パラメータは、一般的な情報ネットワークによって生成される。この背景技術は、譲受人によって開発され特許された技術であり、本願明細書においては「背景技術」として利用されるため、従来技術を必ずしも構成するものではない。
特許文献2の特徴として、2つまたはそれ以上の電源は、単一の電極を駆動することができる。すなわち、該システムは、第1のコントローラによって受信された信号を同期させる所定のシステムに対して通常の時間関係で極性反転スイッチングポイントを有するスイッチ信号を生成することにより、第1の電源に、電極と被加工物との間に交流電流を生成させるための該第1の電源のための該第1のコントローラを備える。この第1のコントローラは、該第1のコントローラに向けられた第1の電源指定パラメータの組に応答して、第1の溶接パラメータで作動される。スレーブ電源を作動させて、交流電流の極性をスイッチングポイントで反転させることにより、同じ電極と被加工物との間に交流電流を生成する少なくとも1つのスレーブコントローラが設けられる。該スレーブコントローラは、該スレーブコントローラに対する電源指定パラメータ信号の第2の組に応答して、第2の溶接パラメータで作動する。該第1のコントローラおよび該第2のまたはスレーブコントローラに接続された情報ネットワークは、該2つのコントローラのためのディジタルの第1および第2の電源指定パラメータ信号と、システム指定同期信号とを含む。すなわち、これらのコントローラは、該パラメータ信号と、該情報ネットワークからの同期信号とを受信し、該情報ネットワークは、インターネットリンク有りまたは無しのイーサネットネットワークまたは単にローカルエリアネットワークであってもよい。本発明は、該第1のコントローラおよび該スレーブコントローラを接続して、該第1またはマスターコントローラからのスイッチ信号によって該第2のまたはスレーブ電源のスイッチングポイントを制御するディジタルインタフェースを含む。実際には、該第1のコントローラは、スイッチポイントにおいて電流反転を始める。この事象は、高精度で該スレーブコントローラへ伝達されて、その電流反転プロセスが開始される。各コントローラが、所定数以下のアーク電流を検知すると、「準備信号」が生成される。全ての並列接続電源からの「準備」信号が届いた後、全ての電源は、極性を反転させる。このことは、25μsごとにストロボまたはルックコマンドを受信したときに発生する。すなわち、スイッチングは、同時であり、かつ25μs以下の遅延を有する。従って、上記両コントローラは、単一の電極に対して交流電流のスイッチングポイントを制御する相互接続データを有する。該同じコントローラは、実際には、インターネットとイーサネットまたはローカルエリアイーサネットネットワークとの組合せを備える情報ネットワークからのパラメータ信号および同期信号を受信する。上記ディジタルインタフェースのタイミング精度は、約10μs以下、好ましくは、1〜5μsである。すなわち、単一の電極を駆動する上記2つのコントローラに対するスイッチングポイントは、5μs以内で指示される。そして、スイッチングは、実際には、25μs以内で発生する。同時に、あまり時間に敏感でない情報が、交流電流を駆動する上記2つのコントローラにも接続された該情報ネットワークから、タンデム溶接動作における単一の電極に受信される。25μsの最大遅延は変更することができるが、スイッチコマンド精度以下である。
特許文献4に開示されたユニークな制御システムは、主にパイプシーム溶接において使用され、かつStavaの特許文献3に開示されたタンデム電極のための電源を制御するために使用される。このStavaの特許は、円筒型パイプの端部間または2つの隣接するパイプ断面の端部間の空間に、連続的な溶接ビードを施すために溶接経路に沿って移動可能な一連のタンデム電極に関する。このユニークな技術において使用される個々の交流波形は、波形整形器により制御される各電流パルスの大きさで、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによって生成される。この技術は、特許文献5までさかのぼる。2つの隣接するタンデム電極の交流電流の波形の整形は、公知であり、上述した特許だけではなく、特許文献2にも示されている。この特許文献1においては、隣接するタンデム電極における交流電流の周波数は、磁気的干渉を防ぐように調節される。オハイオ州クリーブランドのLincoln Electric Companyによるこれら全ての特許技術は、各電極が、それらの特許に記載された波形技術によって生成される個別の交流波形によって作動されるタンデム電極の動作において進歩している。それらの特許を本願明細書に援用する。しかし、それらの特許は、交流電流をそれぞれ用いた隣接する電極によりタンデム溶接での使用のためのそのような波形技術の利用に注力する本発明を開示してはいない。通常の変形技術としてのこの技術は、溶接たまりの力学を制御する際の困難を有する。
米国特許第6,111,216号明細書 米国特許第6,207,929号明細書 米国特許第6,291,798号明細書 米国特許第6,472,634号明細書 米国特許第6,278,390号明細書
従って、溶接操作中に溶融した溶接溜まりの力学および物理を制御するように特別に設計されている隣接するタンデム電極のための電気アーク溶接システムに対する要求がある。これらの効果は、磁気的干渉を低減するために単に周波数を変化させることによって得ることはできない。
本発明は、特許文献5に開示され、および特許文献2、特許文献3および特許文献4を含むいくつかの特許によるタンデム電極溶接システムに使用される波形技術の改良に関する。このうまく開発された技術を越える改良は、溶接溜まりが、溶接動作中に静止しているように、隣接するタンデム電極によって生成された交流波形の制御である。この目的は、同じ極性と反対の極性のような同時発生の極性関係の時間を制限するために、隣接する電極の交流電流の関係を制御するシステムを用いると共に、貫通および沈下の違いを得ることによって達成される。2つの隣接するタンデム電極の波形における同じ極性の時間中の溶接プールに対するアーク力により、溶融金属溶接プールが、物理的に崩壊するのに対して、隣接するタンデム電極に対する波形の反対極性の間には、該溶接プールは抑えられることが分かってきている。隣接する交流パルスが、同時発生の極性関係を有して、20msを越える長時間を有する場合、該溶接プールにおける溶融金属の崩壊または抑止動作は、溶接プロセスに対して破壊的である。後に凝固する結果として生じる溶接ビードは均一ではない。隣接する電極に対して交流電流を用いる際、本発明は、何らかの特定の極性関係の長期の同時発生がないことを保障する。
本発明は、好ましくは、オハイオ州クリーブランドのLincoln Electric Companyによって製造され配給されているAC/DC Power Wave溶接機を用いる。この装置は、マルチ電極溶接動作における貫通および沈下を妥協する必要性を克服する。この目的を達成するために、Power Waveの電源は、振幅および継続時間の組合せを用いて、熱入力を増加させ、溶接金属強度を低下させ、かつアークブローおよび溶接溜まり不安定性につながる電磁界を増加させる平均電流を増加させることなく、高貫通および高沈下を可能にする。サブマージドアーク溶接における製造レートを増すための一般的な実施は、アークが不安定になるしきい値のちょうど下までのレベルに電流を増加させることである。電流が増加する以外に、電極の数を6個ほどの独立した電極に増加させることにより、生産性のさらなる向上がもたらされる。過度の強化を要することなく、必要な貫通を実現するために、単一の直流アークがリード電極として用いられる。磁気的相互作用により、単一の直流アークのみを用いることができる。このことは、所定の強化レベルに対する貫通を制限する。本発明の新規の技術を用いると、直流電極は、もはや必要な貫通を実現するのに必要ない。例えば、第1および第2のアークは、低沈下で高貫通を達成するためにずらされている交流波形であり、また電磁的相互作用は、2つのタンデム電極に使用される波形の位相関係によって制御される。この構成は、所定の溶接動作に必要な異なるタイプの電源の数を低減することにより、顧客の設備を単純化する。すなわち、作業現場におけるメンテナンスの複雑性が低減される。
本発明は、いくつかの電極が、単一の溶接溜まりで使用され、かつ該溶接溜まりの安定性を実現するために電磁的相互作用を最少化するように制御される溶接システムおよび方法に注力する。本発明は、一段階のインクリメントで調整される波形を有する無限の分解能で調整することができるLincoln Electric Companyによって販売されているPower Wave等の高速スイッチングインバータを用いる。波形および位相関係に対する調節は、2つの隣接するアークが同じおよび反対の極性になる時間を計算することによって実現される。高速インバータ型波形制御電源は、本発明に従って上記関係を変化させて、隣接する交流式電極の同じ極性の時間と反対極性の時間との間のバランスを実現する。バランスがとられた時間は、隣接する電極が、約5.0ms以上の持続時間の間、同じまたは反対の極性にならないようになっている。この効果は、隣接する交流波形が同じ極性または異なる極性になる時間を決定することによって実現される。そして、該波形は、隣接する波形が、上記溶接溜まりに向けられたアークを突き出す(push)ような反対極性であり、あるいは、該溶接溜まりに向けられたアークを引っ込める(pull)ような同じ極性である場合に、溶接サイクル中に持続維持時間を最少化するように調節される。該アークの突き出しおよび引っ込めの最少化は、波形技術を用いて溶接プロセス中に実現される。該波形は、突き出しまたは引っ込め状態が、約5.0ms以上続かないことを保障するように調節される。本発明を実現するために、新規なシステムおよび方法が開発された。
本発明によれば、第1および第2の電極が溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源によって、第1の電極と被加工物との間に第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークと、第2の電源によって、第2の電極と被加工物との間に第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークとを生成する電気アーク溶接システムが提供される。該第1および第2の電極は、単一の溶接動作に使用される電極群のうちのどのような隣接する交流駆動電極であってもよい。本発明は、主として、パイプ溶接に使用されるサブマージドアーク溶接に関する。本発明によれば、上記第1および第2の電源は、それぞれ、各電流パルスの大きさを、波形整形器または波形生成器によって制御し、かつ複数の波形を、特許文献4に開示されているような信号によって制御した状態で、少なくとも18kHzの周波数で多数の電流パルスによりその波形を生成する高速スイッチングインバータを備える。本発明によれば、上記第1および第2の交流波形は、それぞれ、正の部分と、負の部分と、約10〜20msの周期とを有する。第1のタイミング回路は、波形間の反対極性の持続のアーク突き出し時間、および該アーク突き出し時間を約5.0ms以下に制限する波形調整回路を決定するために使用される。このようにして、アークの突き出し時間は、約5.0ms以下になる。本発明の別の態様によれば、波形間の同じ極性の持続のアーク引っ込め時間、および該アーク引っ込め時間を約5.0ms以下に制限する波形調整回路を決定する第2のタイミング回路が設けられる。本発明の好適な実施形態は、溶接溜まりの方に伸びるアークの突き出しおよび引っ込め時間を制限するシステムを含むため、電気アークは、隣接する電極から垂直方向下方に伸び、互いに離れて突き出ず、または、互いの方へ引っ込まない。
本発明の他の態様によれば、上記第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源によって、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ第2の電源によって、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接方法が提供される。この方法は、隣接する電極間のアークの突き出し時間および/または引っ込め時間が、上記電源に用いられる波形の形状を調整することによって約5.0ms以下に制限される、上述したシステムを用いる。
本発明を用いることにより、溶接溜まりは、隣接する交流電極のアーク電流が、該溜まりに対して実質的に垂直になり、かつ該溜まりが静止したままであるように制御される。このことは、本発明の主たる目的である。
本発明の他の目的は、隣接するタンデム電極に2つの交流溶接アークを生成し、特定の極性関係の同時発生があった場合に、溶接システムが上記時間を制限する電気アーク溶接システムを提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、溶接システムが、隣接する電極に対するアークの電磁気的突き出しおよび/電磁気的引っ込めが、どちらも約5.0ms以下に制限される方法を実行するのに用いられる、上述したような電気アーク溶接システムを提供することにある。
本発明のまた別の目的は、方法およびシステムが、上記溶接溜まりの力学を制御して、溜まり振動を防ぎ、かつ均一な溶接ビードを得る、上述したような電気アーク方法および/システムを提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、システムおよび方法が、波形技術を用いて、インバータ高速スイッチング型電源からの交流電流によって駆動される隣接する電極からの垂直アークを維持するという溶接溜まり制御の効果を得る、上述したような電気アーク溶接システムおよび方法を提供することにある。
これらおよびその他の目的および効果は、添付図面と共に解釈される以下の説明から明らかになるであろう。
次に、図1〜図19に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。これは、本発明を限定するためのものではない。本発明を実施するための好適なシステムを図1、2および16に詳細に示す。図1には、交流電流を溶接ステーションWSにアークとして生成する単一のセルの形をとる単一の電気アーク溶接システムがある。このシステムまたはセルは、電極Eおよび、パイプシームまたは他の溶接作業の形をとる被加工物Wとに直列な出力リード10、12を有する第1のマスター溶接機Aを含む。ホール効果電流変換器14は、溶接機Aの電流に比例してライン16に電圧を生成する。溶接パラメータなどのタイムクリティカルではないデータは、リモート中央制御部18で生成される。同様に、次のスレーブ溶接機Bは、追加的な交流電流を溶接ステーションWSへ向けるために、リード10、12に並列に接続されたリード20、22を含む。ホール効果電流変換器24は、溶接動作中の溶接器Bの電流レベルを表わすライン26に電圧を生成する。単一のスレーブまたはフォロワ溶接器Bが示されているが、どのような数の追加的な溶接器も、マスター溶接器Aに並列に接続して電極Eおよび被加工物Wの両端に交流電流を生成することができる。該交流電流は、極性スイッチング網の前ではなく上記溶接ステーションで合成される。各溶接器は、組み合わせたマスターコントローラおよび電源30として図示したようなコントローラとインバータをベースとした電源と、スレーブコントローラおよび電源32とを含む。コントローラ30、32は比較的低いレベルの論理ネットワークからパラメータデータおよび同期データを受け取る。パラメータ情報またはデータは、電源固有のものであり、それにより、該電源の各々は、電流、電圧および/またはワイヤフィード速度等の所望のパラメータを備えている。低レベルのディジタルネットワークは、該パラメータ情報を供給することができるが、極性反転のための交流電流が同時に発生する。この「同時」は、10μs以下、好ましくは、1〜5μsの時間差を表わす。電源30および電源32からの交流出力の正確な調整を達成するためには、上記スイッチングポイントおよび極性情報は、上記タイミングがあまり正確ではない一般的な論理ネットワークから供給することはできない。個々の交流電源は、「ゲートウェイ」と呼ばれる高速、高精度のDC論理インタフェースによって調整される。図1に示すように、電源30、32は、両方向矢印42m、42sによって示す必要な作動パラメータを備える。この時間に敏感でない情報は、図1に示すディジタルネットワークによって供給される。マスター電源30は、一方向矢印40で示される同期信号を受けて、その交流出力電流のコントローラ動作のタイミングを図る。電源30に対する交流電流の極性は、矢印46で示すように出力される。マスター電源30の交流電流に対する実際のスイッチングコマンドは、ライン44に出力される。該スイッチングコマンドは、インバータの形態の電源Sに「キル」するように知らせ、これは電流の劇的な低減になる。別法として、これは、極性を反転させる実際のスイッチ信号である。上記「スイッチングポイント」またはライン44上のコマンドは、好ましくは、特許文献1に記載されているような「スイッチングポイント」を用いた「キル」および電流反転コマンドである。すなわち、タイミングが図られたスイッチングポイントまたはコマンドは、ライン44により電源30から出力される。これらのスイッチングポイントまたはコマンドは、低電流または単に電流反転ポイントにおけるスイッチレディ信号に伴う電源「キル」を含む。該スイッチ「レディ」は、どちらのインバータも、設定電流以下になるまで実際には反転しないので、「キル」概念が実施された場合に使用される。このことは、図16に説明されている。コントローラ30のスイッチの極性は、ライン46上の論理を制御する。スレーブ電源32は、ライン44b上の該スイッチングポイントまたはコマンド論理と、ライン46b上の極性論理とを受け取る。これら2つの論理信号は、伝送ゲートウェイであるゲートウェイ50、および受信ゲートウェイであるゲートウェイ52として示す高精度論理インタフェースを介して、上記マスター電源とスレーブ電源との間に相互接続される。これらのゲートウェイは、上記電源の各々のためのネットワークインタフェースカードであるため、ライン44b、46b上の論理は、それぞれ、ライン44、46上の論理に近いタイミングが図られる。実際には、ネットワークインタフェースカードまたはゲートウェイ50、52は、この論理を、10μs以内、好ましくは1〜5μs以内で制御する。ゲートウェイまたはインタフェースカードによって説明する低精度ネットワークは、ライン42m、42sを介した中央制御部18からのデータに対して個々の電源を制御する。これらのラインは、(中央制御部18等の)リモート領域からのデータを含み、該データは、時間に敏感ではなく、かつこのゲートウェイの正確な特性を用いない。スイッチ反転のタイミングを図るための高精度データは、ネットワークインタフェース50、52を介して論理信号を相互接続することを用いる。図1のシステムは、単一の交流アークのための単一のセルであるが、本発明は、2つまたはそれ以上の交流アークが、パイプ溶接時に見つかった大きなギャップを充填するために形成されるタンデム電極に注力する。すなわち、上記第1の電極のためのマスター電源30は、第1の電極、例えば、ARC1のためのシステムSのタイミングまたは位相操作を決める同期信号を受け取る。システムSは、同期出力84、86および88によってタイミングが図られるARC2、3および4を生成するために他の同一のシステムと共に使用される。この概念は、図5に概略的に説明されている。同期または位相設定信号82〜88は、単一のタンデム電極と共に図1に示されている。中央制御コンピュータおよび/またはウェブサーバ60を備える情報ネットワークNは、タンデム動作において異なる電極を制御するいくつかのシステムまたはセルにおける特定の電源に関連するディジタル情報またはデータを提供する。インターネット情報62は、ローカル配線ライン70a、70b、70cを有するイーサネットネットワークの形をとるローカルエリアネットワークに向けられる。同様の配線ラインは、ARC1、2、3および4を生成する4つのセルにおいて使用される、タンデム溶接動作の各電源に向けられる。システムまたはセルSの説明は、他の電極におけるアークの各々にも当てはまる。交流電流を用いる場合には、マスター電源が使用される。ある場合には、単にマスター電源が、セル特定同期信号と共に使用される。高電流が必要な場合には、上記システムまたはセルは、図1のシステムSに関して説明したようなマスターおよびスレーブ電源の組合せを含む。ある場合には、直流アークは、ジェネレータ80によって同期される2つまたはそれ以上のACアークと共に使用される。該直流アークは、2つまたはそれ以上の同期交流アークが続くタンデム電極溶接操作におけるリード電極である場合がある。直流電源は、同期する必要はなく、極性論理およびスイッチングポイントまたはコマンドの正確な相互接続の必要もない。いくつかの直流電源による電極は、正負間で切り替えてもよいが、交流駆動電極の周波数でではない。アークの生成に関係なく、イーサネットまたはローカルエリアネットワーク70は、タンデム溶接操作で用いられる様々なシステムの特定の電源のために指定された符号様式で識別されるパラメータ情報を含む。また、このネットワークは、いくつかのセルまたはシステムのための同期信号を用い、それにより該システムは、時間関係でずらすことができる。それらの同期信号は、復号されて、図1のライン40で示すマスター電源によって受信される。このようにして、上記交流アークは、時間基準でずれている。これらの同期信号は、ネットワークインタフェースカードまたはゲートウェイ50、52を通るスイッチングポイントほど正確である必要はない。上記データネットワーク上の同期信号は、可変パルスジェネレータ80の形をとるネットワークインタフェースによって受信される。該ジェネレータは、ライン84、86および88にオフセット同期信号を生成する。これらの同期信号は、タンデム操作における個々の電極に対する個別の交流電流セルの位相を指図する。同期信号は、インタフェース80によって生成することができ、あるいは、実際には、ネットワーク70を介して上記ジェネレータにより受信することができる。実際には、ネットワーク70は、単にジェネレータ80を作動させ、多数の同期信号に対する遅延パターンを生成する。また、ジェネレータ80は、該特徴が、タンデム溶接操作において必要であれば、該同期パルスの周波数によって個別のセルの周波数を変化させることができる。
種々のコントローラおよび電源を、図1に記載したようなシステムを実施するために用いることができるが、該システムの好適な実施は、図2に記載されており、電源PSAは、コントローラおよび電源30と組み合わされており、電源PSBは、コントローラおよび電源32と組み合わされている。これら2つのユニットは、構造上本質的に同じであり、また、適切な場合、同じ符号が付けられている。電源PSAの説明は、電源PSBに同様に当てはまる。インバータ100は、3つの位相ライン電流L1、L2、およびL3を受信する入力整流器102を有する。出力変換器110は、出力整流器112を介して、反対極性のスイッチQ1、Q2を駆動するタップ付きインダクタ120に接続されている。電源PSAのコントローラ140aおよび電源PSBのコントローラ140bは、コントロール140aが出力タイミング情報をコントローラ140bへ出力することを除いて、本質的に同じである。スイッチングポイントまたはライン142、144は、本願明細書に援用する特許文献1に説明されているように、ライン142、144上の論理によって表わされる時間に極性を反転させる極性スイッチQ1、Q2の導通状態を制御する。該制御は、論理プロセッサを用いたディジタルであり、すなわち、A/Dコンバータ150は、フィードバックライン16またはライン26上の電流情報を、アナログ誤差増幅器として示されている誤差増幅器152からの出力のレベルに対する制御ディジタル値に変換する。実際には、これはディジタルシステムであり、該制御構造にはさらなるアナログ信号はない。しかし、図示したように、増幅器は、コンバータ150からの第1の入力152aと、コントローラ140aまたは140bからの第2の入力152bとを有する。ライン152b上の電流コマンド信号は、溶接ステーションWSにおけるアークの両端の交流電流に必要な波形を含む。これは、本願明細書に援用する特許文献5等のLincoln Electricのいくつかの特許によって教示されているような標準的な実施である。また、本願明細書に援用するStavaの特許文献2も参照されたい。増幅器152からの出力は、発振器164によって制御される周波数でパルス幅変調器162を駆動するコンバータ160によってアナログ電圧信号に変換され、これは、プロセッサソフトウェアのタイマープログラムである。上記アークにおける波形の形状は、ライン152bにおける電圧値またはディジタル値である。発振器164の周波数は、18kHz以上である。このシステムの全体構造は、本発明の好適な実施形態においてはディジタル化されており、アナログ信号への再変換を含んでいない。この説明は、説明のための概略的なものであり、本発明を実施する際に用いる電源の種類の限定を意図するものではない。他の電源も用いることができる。
図1および図2の概念を用いた本発明の実施は、図3および図4に示されている。被加工物200は、それぞれ、別々の電源PS1、PS2、PS3によって作動されるタンデム電極202、204および206によって溶接されるパイプのシームである。該電源は、特許文献4の技術に従って調整された1つ以上の電源を含むことが可能である。図示した実施形態は、リード電極202に対する直流アークと、タンデム電極204、206の各々に対する交流アークとを含む。該タンデム電極の生成された波形は、交流電流であり、また、上述した波形技術に従った波形整形器または波形生成器によって生成された形状を含む。電極202、204および206が溶接経路WPに沿って移動すると、溶融金属溜まりPは、それぞれ電極202、204および206からの沈下212、214および216に続くオープンルート部210と共に、パイプシーム200に沈下する。上述したように、図15の波形によって後に説明する2つ以上の交流駆動電極は、隣接する電極の交流電流に関連する本発明によって作動させることができる。図4に示すような電源は、それぞれ、整流器222からの直流リンクを受け取るインバータ220を含む。Lincolnの波形技術に従って、チップまたは内部プログラムパルス幅変調器段224は、18kHz以上、好ましくは20kHz以上の周波数で発振器226によって駆動される。発振器226がパルス幅変調器224を駆動すると、その出力電流は、ライン242における電圧値またはディジタル値として、波形整形器240から出力された波形によって指図される形状を有する。出力リード217、218は、電極202、204および206と直列になっている。リアルタイムの形状は、ライン234上の出力が交流波形の形状を制御するように、比較器23に図示された段によって、ホール効果変換器228からのライン232における実際のアーク電流と比較される。ライン234上のディジタル値または電圧は、該アークにおける電流の波形が、波形整形器240から出力された選択された特性に従うようにインバータ220を制御する、ライン224a上の出力信号を決定する。これは、上述したように、標準的なLincolnの波形技術である。電源PSIは、リード電極202に直流アークを生成し、そのため、この電源の波形整形器240からの出力は、該直流電流の大きさを示す定常状態にある。本発明は、直流アークの生成に関するものではない。反対に、本発明は、電極204、206等のタンデム電極に対する2つの隣接する交流アークにおける電流の制御である。本発明によれば、波形整形器240は、交流波形の所望の形状または特性を選定するのに用いられる入力250を含む。この形状は、シフトプログラム252として概略的に示す内部プログラミングによってリアルタイムでずらすことができる。波形整形器240は、ライン254上の優先信号である出力を有する。実際には、該優先信号は、図7に示すような論理ビットである。論理1は、波形整形器240によって生成された波形に対する負の極性を示し、論理0は、正の極性を示す。上記電源に向けられたこの論理信号またはビットコントローラ220は、図16に示した技術に従って読み出される。上記インバータは、ライン254上の論理ビットの変化によって始まる特定の「READY」時間に、正の極性から負の極性または反対極性に切り替わる。実際には、このビットは、図1および図5に示す可変パルスジェネレータ80から受信される。図3および図4に示す溶接システムは、電極204および206における交流アーク電流の形状が、本発明の有益な結果、例えば、概して静止した溶融金属溜まりPおよび/またはアーク溶接時に使用する変換器波形と適合性のある合成サイン波形を得るための新規の形状を有する本発明を実施する際に用いられる。図3および図4に示す電気アーク溶接システムは、波形整形器240のための「SELECT」における波形を選定するためのプログラム250を有する。このようにして、本発明の固有の波形は、上記タンデム電極によって使用される。交流アークを生成する上記電源のうちの1つを図5に概略的に示す。該電源は、図1に示す可変パルスジェネレータ80によって制御される。該ジェネレータからの信号260は、上記第1のアークのための該電源を制御する。この信号は、波形の同期およびライン254上に波形整形器240によって出力された極性ビットを含む。ライン260a〜260nは、本発明の溶接システムによって作動される所望の後続のタンデム交流アークを制御する。これらの信号のタイミングは、他の波形の始動をずらす。図5は、単に、図4と共に説明したような連続的なアークを制御するための可変パルスジェネレータ80の関係を示す。
特許文献4においては、上記交流波形は、図6に示すように生成され、電極204におけるアークAC1のための波形整形器が、正の部分272および負の部分274を有する信号270を生成する。電極206における第2のアークAC2は、正の部分282および負の部分284を有する波形整形器からの信号280によって制御される。これら2つの信号は同じであるが、図6に示すように、ジェネレータ80からの信号によって距離xだけずらされる。上記アークのうちの1つに上記波形技術が生成した電流パルスは、図6の底部に示す正の部分290および負の部分292を有する波形である。上記波形整形器からの論理ビットは、波形が、正の極性から負の極性および逆に切り替えられるときを決定する。(本願明細書に援用する)特許文献1の開示によれば、パルス幅変調器224は、通常、ポイント291aおよび291bにおける低レベルまでシフトされる。そして、電流は、固定レベル、例えば、100アンペアに達するまで低減される。従って、上記スイッチは、ポイント294aおよび294bにおいて極性を変化させる。このことは、電流が、正の部分290と負の部分292との間で変化するときに、垂直ラインまたは形状296a、296bを形成する。これは、特許文献4に開示されているシステムであり、同様の波形は、磁気的干渉を避けるためにずらされている。波形部分290、292は、アークAC1においておよびアークAC2において同じである。これは、上記溶融金属溜まりを制御するためおよび/または今まで用いられないようなサイン波形を合成するために、アークAC1およびアークAC2における波形をカスタマイズすることに関連する本発明とは異なる。図6の開示は、波形をシフトする概念を示すために記載されているが、隣接する波形の各々をカスタマイズする本発明ではない。極性間の垂直変化を生成する同じスイッチング手順は、本発明の好適な実施形態において用いられる。図6に示す溶接システムから本発明への変換を図7に示す。ライン254上の論理は、部分300で論理1に、かつ部分302で論理0になるように示されている。該論理またはビット数の変化は、図16に示すシステムが極性をシフトする時間を知らせる。このことは、図6の下のグラフのポイント294a、294bに概略的に示されている。本発明によれば、隣接する交流アークの各々のための波形整形器240は、一方の極性のための第1の波形整形器310と、他方の極性のための第2の波形整形器312とを有する。波形310、312の各々は、ライン254上の論理と共に得られるライン234上の論理によって生成される。すなわち、図7に示すようなパルス310、312は、正および負の極性部分が異なるパルスである。パルス310、312の各々は、図に示すような別々で種類が異なる電流パルス310a、312aによって生成される。極性間のスイッチングは、上記波形整形器によって生成された波形が、波形310、312の通常形状を有するように示されている図6に示すように実現される。正の極性は貫通を制御し、負の極性は沈下を制御する。本発明によれば、波形の正のパルスと負のパルスとは異なり、スイッチングポイントは1つのアークにおける交流波形が、負の極性および正の極性の両方において制御されて、波形整形器240の出力によって生成された特定の形状を有するように制御される。図7に示す電流を有するアークに隣接するアークに対する波形は、本発明の効果を得るために異なって制御される。これは、図8に最もよく示されている。アークAC1における波形は、図8の上部である。該波形は、電流パルス320aで示す正の部分320と、パルス322aによって形成される負の部分322とを有する。正の部分320は、最大の大きさaと幅または周期bとを有する。負の部分322は、最大の大きさdと幅または周期cとを有する。これら4つのパラメータは、波形整形器240によって調整される。図示の実施形態においては、アークAC2は、図8の底部に示す波形を有しており、正の部分330は、電流パルス330aによって形成され、かつ高さまたは大きさa’と時間長または周期b’とを有する。負の部分332は、パルス332aによって形成され、かつ最大の大きさd’と時間長c’とを有する。これらのパラメータは、波形整形器240によって調整される。本発明によれば、アークAC1に対する該波形整形器からの波形は、アークAC2に対する波形と位相が異なっている。該2つの波形は、(a)貫通および沈下が制御され、かつ(b)溜まりPが、その期間に、同じ極性または反対の極性等の特定の極性関係になる長い時間がないように調整されるパラメータまたは大きさを有する。波形を形成する際のこの概念は、図9および図10によって説明されるような長期の極性関係を防ぐ。図9において、電極204、206は、常に隣接する電流の波形によって決まる同じ極性を有する。その場合、電極204の磁束350および電極206の磁束352は、同じ方向であり、該電極間の中央領域354において互いに相殺する。このことは、溶融溜まりP内の電極204、206からの溶融金属部分360、362を、矢印cで示すように、共に移動させる。アークは、共に引っ張られるため、該溶接溜まりに対するアーク力が、該金属を共に移動させる。電極204間の溜まり内の溶融金属のこの内方への移動または崩壊は、ごく短期間、例えば、20ms以内に終了しない場合、上方への噴出動作を最終的に引き起こすことになる。図10に示すように、該溜まりの対向する動きは、電極204、206が反対の極性を有する場合に起きる。そして、磁束370および磁束372は、上記電極間の中央部分374において蓄積され増加する。該電極間の大きな力は、溜まりPの溶融金属部分364、366を、互いに引っ込めるかあるいは互いに離れさせる。このことを矢印rで示す。アークは、別個に突き出されるため、上記溶接溜まりに対するアーク力は、該金属を別個に移動させる。溜まりP内の溶融金属の外方へのこのような作用は、10ms以下の実質的な時間継続する場合、溶接ビードの破裂を引き起こす。図9および10を見て分かるように、隣接する電極の波形の極性が、その間に同じになるかまたは反対の極性になる期間を限定するのが好ましい。本発明は、図6に示すような波形を用いて、同じ極性または反対の極性等の特定の極性関係の長時間の同時発生を防ぐという目的を達成する。それらの関係は、両方共、良質の溶接に対して有害であり、本発明を用いた場合に避けられる。図8に示すように、同じ極性および反対の極性は、アークAC1およびアークAC2の周期長よりも非常に短い期間、保持される。上記正および負の領域に異なる形状および異なる大きさを有するパルスという新規な概念を用いて、極性関係の長期の発生を防ぐというこのプラス指向の進化は協力して、一般的な変換器電源を用いた、またはLincolnの波形技術の一般的な使用による溶接の際に、これまでは得られないような方法で、上記溜まりを制御し、貫通を制御し、かつ沈下を制御する。
本発明の実施は図11に示されており、波形整形器240からの交流波形の正および負の部分は、該波形の負の部分と比較して異なるエネルギを正の部分に有する合成サイン波形状である。該合成されたサイン波または該波形のサイン波部分は新規である。これは、波形を、変換器溶接回路と、およびサイン波溶接の評価と適合させることを可能にする。図11において、波形370は、アークAC1にあり、波形372はアークAC2にある。これらのタンデムアークは、図11に示す交流溶接電流を用いて、小さな正のサイン波部分370aはアークAC1における貫通を制御し、より大きな負の部分370bは、アークAC1における金属の析出を制御する。図7で説明したように、論理ビットの変化に伴って、極性間にはスイッチングがある。サイン波形370は、垂直ライン370cで示すように、約100アンペアからゼロ電流を通って垂直に下降する。負の部分370bと正の部分370aとの間の移行は、垂直な移行370dを引き起こすスイッチングポイントにおける垂直方向の移行をスタートさせる。同様に、アークAC2の位相シフト波形372は小さな貫通部分372aと、大きな負の沈下部分372bとを有する。極性間の移行は、垂直ライン372cおよび372dによって示す。波形372は、上記溜まりの力学が、隣接するアークAC1AC2の極性によって引き起こされる該溜まり内の溶融金属の過剰な崩壊または反発を伴うことなく制御されるように、波形370に対してシフトされている。図11に示す実施形態においては、サイン波形状は同じであり、かつ周波数は同じである。該波形は、特定の極性関係の長期の発生を防ぐためにシフトされている。
本発明の他の態様は、図12に概略的に示されており、波形380は、アークAC1のために用いられ、波形382は、アークAC2のために用いられる。部分380a、380b、382aおよび382bは、サイン波合成されており、かつ同じ大きさからなるように図示されている。これら2つの波形を90°ずらすことにより、同時発生の極性の領域は、領域390、392、394および396として識別される。サイン波特性を有する該シフトされた波形を用いることにより、同じ極性または反対の極性は、長い間残らない。従って、上記溶融金属溜まりは、かきまわされず、かつ静止したままである。この効果は、所定の波形の正および負の極性部分の間のエネルギの違いという概念も組み合わせる本発明を用いることによって得られる。図12は、同時発生の極性関係の定義、および該関係は極短期間しか残らないということを本質的に示す。この目的を実現するため、本発明の別の実施形態を図13に示し、以前に定義した波形380は、アークAC2(a)の鋸波状波形として示す波形400、またはアークAC2(b)に対する波形として示すパルス状波形402と結合される。波形380を、異なる波形402の異なる波形400と結合すると、同時発生の極性関係の非常に小さな領域または期間410、412、414等が生じる。図14に示す本発明は、別のアークで生成された交流波形と非常に異なる1つのアークで生成された交流波形を有する。本発明における用途のための非常に異なる波形のこの同じ概念を図14に示し、波形420は、交流パルス特性波形であり、波形430は、波形420の約半分の期間を有するサイン波特性波形である。波形420は、小さな貫通した正の部分420aと、直線極性移行部420cを有する大きな沈下部分420bとを含む。波形430は、正の部分430aと、垂直極性移行部430cを有する負の部分430bとを含む。これら2つの異なる波形を有することにより、上記両合成サイン波概念は、1つの電極に対して用いられ、かつ長期の同時発生の極性関係はない。すなわち、溜まりP内の溶融金属は、両アークAC1、AC2による溶接動作の間、ほぼ静止したままである。
本発明の別の態様を図15に示し、波形450、452、454および456は、4つのタンデムアーク、すなわちアークAC1、アークAC2、アークAC3およびアークAC4の各々のための電源の波形整形器240によって生成される。隣接するアークは、該隣接するアークは、該波形がいつ、対応して、負の部分から正の部分へ移行するかを定義する合成信号460によって示すように整列される。この合成信号は、スタートパルスが整列されていることを除いて、図1に示すジェネレータ80によって生成される。本発明のこの実施形態においては、第1の波形450は、隣接する波形452、454および456の正および負の部分と同期される正の部分450aを有する。例えば、正の部分450aは、波形452の正の部分452aおよび負の部分452bと同期されかつ相互に関連付けられる。同様に、波形452の正の部分452aは、波形454の正の部分454aおよび負の部分454bと同期されかつ相互に関連付けられる。同様の関係は、波形456の正の部分454aと部分456a、456bとの間に存在する。負の部分450bは、整列された波形452の2つの反対極性部分と同期されかつ相互に関連付けられる。同じタイミング関係は、負の部分452bと波形454との間に存在する。換言すれば、各隣接するアークにおいて、波形の一方の極性部分は、隣接するアークの全体の波形と相互に関連付けられる。このようにして、図9および図10と共に説明したように、溜まりPの崩壊および反発力は、力学的に制御される。本発明のこの実施形態においては、1つまたはそれ以上の正または負の部分は、図11および12で開示した本発明の1つの態様と共に説明したような合成サイン波とすることができる。
図1および2に示すように、上記スイッチのマスターコントローラを切り替える場合、スイッチコマンドが、電源30のマスターコントローラ140aに対して発行される。このことは、「キル」信号を、該マスターによって受信させるため、キル信号および極性論理は、単一の電極と並列に接続された1つまたはそれ以上のスレーブ電源のコントローラへ直ちに伝送される。標準的な交流電源が、上記極性スイッチと並列の大きな緩衝器と共に使用する場合、該スレーブコントローラは、該マスター電源が該スイッチコマンドを受信した後、直ちに1〜10μs以内に切り替えられる。これは、高精度のインタフェースカードまたはゲートウェイの効果である。実際に、上記並列接続された電源の電流反転のための実際のスイッチングは、出力電流が、所定値、例えば、約100アンペア以下になるまで発生しない。これにより、より小さなスイッチの使用が可能になる。
単一の交流アークのための全ての電源に対するスイッチングの実施は、実際のスイッチングを、全ての電源が所定の低電流レベル以下になった後にのみ行うことができる遅延スイッチング技術を用いる。該遅延プロセスは、ディジタルプロセッサのソフトウェアで実現され、かつ図16の概略レイアウトによって説明される。マスター電源500のコントローラが、ライン502で表わされるコマンド信号を受信すると、該電源は、スイッチングシーケンスをスタートさせる。該マスターは、該マスターの極性スイッチングに対応する該スレーブのスイッチングのための所望の極性を実現するために、ライン504上に論理を出力する。命令されたスイッチシーケンスにおいて、マスター電源500のインバータは、ターンオフまたはダウンされるため、電極Eへの電流は、ホール効果変換器510によって読み出されるように減少する。ライン502のスイッチコマンドは、ホール効果変換器532、534によって測定されるように電流を接点530に供給する並列接続されたスレーブ電源520、522のコントローラに、ライン512で示される即時の「キル」信号を生じる。全ての電源は、インバータをターンオフまたはダウンさせた状態で、スイッチシーケンス状態にある。ソフトウェア比較回路550、552、554は、減少した電流を、ライン556上の電圧によって参照される所定の低電流と比較する。各電源が所定値以下に減少すると、ライン560、562および564に信号が発生して、それぞれサンプル・ホールド回路570、572および574の入力に送られる。該回路は、該電源の各々からのライン580のストロボ信号によって出力される。設定論理が回路570、572および574に格納されている場合、YES論理が、該ストロボ信号発生時に、ラインREADY、READYおよびREADY上に発生する。この信号は、上記電源内で生成され、25μsの周期を有するが、他の高速ストロボを使用することができる。該信号は、図8に点線で示すマスター電源のコントローラCに向けられる。ANDゲート580で示されるソフトウェアのAND機能は、全ての電源が極性を切り替える準備ができている場合に、ライン582上にYES論理を出力させる。この出力条件は、ライン504上に発生したときに切り替えられる極性の所望の論理を備えるそのD端子を有するソフトウェアのフリップフロップ600のクロックイネーブル端子ECLKに向けられる。約1MHzで作動される発振器またはタイマーは、端子CKへのライン602上の信号によってフリップフロップをクロックする。このことは、ライン612上の同一の論理がマスター電源500を切り替えると同時に、ライン504上の極性コマンド論理をQ端子604へ伝送して、この論理をライン610に生成してスレーブ520、522を切り替える。スイッチング後、ライン504上の該極性論理は、反対極性にシフトされると共に、マスター電源は、スイッチング周波数に基づいて次のスイッチコマンドを待つ。他の回路を、スイッチングシーケンスにおける遅延に影響を及ぼすために使用することができるが、図16の説明は現在のスキームである。
本アプリケーションは、特許文献4および特許文献3に開示されたような単一の電源または相互に関連付けられた複数の電源を含む電気アーク電源の波形整形器または波形ジェネレータによって制御される波形に関連する。本発明は、交流波形によって作動されるタンデム電極に関連する。2つの隣接する電極は、該タンデム溶接システムの動作を標準的な変換器溶接動作と相互に関連付けるために、電極間の溶融金属溜まりの力学を制御し、および/または合成サイン波を用いる波形を有する。本発明は、標準的な実施に従った高速のスイッチングインバータの使用によって、波形整形器または波形ジェネレータによって生成された交流波形の各々における正および負の部分のエネルギを制御することを含む。 該正の部分および負の部分における異なるエネルギは、特定の電極により貫通の程度と沈下の程度との関係を制御する。このことは、上記溶接溜まりを概して静止状態に維持するような隣接する電極の動作を可能にする。この動作は、結果として生じる溶接ビードを改善し、かつ溶接動作の効率を改善する。該溶接溜まりを制御するために、上記波形整形器によって生成された隣接する波形は、所定の極性関係が、その間に、隣接する電極間に存在する時間の長さを制御する。換言すれば、隣接する電極の波形が同じ極性または反対の極性を有する時間は、波形整形器または波形ジェネレータを用いた波形技術によって生成された2つの隣接する交流波形の間の異なる形状および異なる関係を用いることによって限定される。図15に開示したように、本質的に2の倍数である隣接する電極の周波数を有する隣接する生成波形の波形を同期させる。これらの固有な波形の全ては、新規であり、かつ特にパイプライン部を形成する際のパイプのシーム溶接に対してタンデム電極を用いた電気アーク溶接において、有益な結果をもたらす。
図4には、タンデム交流駆動電極AC1およびAC2を随伴するリード直流電極を用いるシステムおよび方法が示されている。本発明は、主に、各々が、オハイオ州クリーブランドのLincoln Electric Companyが販売するPower Wave電源に使用される波形技術に従って波形整形器または波形ジェネレータによって構成された交流波形によって駆動される複数のタンデム電極を含むサブマージドアーク溶接操作に適用できる。この電源は一段階ごとに各電極の波形を変化させることができる。本発明は、隣接する電極の交流電流波形を制御することに関する。該電極は、第1および第2の、第2および第3の、第3および第4の、第4および第5の、第5および第6等の電極であってもよい。交流電流波形によって駆動される隣接する電極は、波形ジェネレータまたは波形整形器によって生成される。本発明は、正極性と負極性の間の移行を促進する芯を有する電極を用いる。本発明を、隣接するタンデム電極に対する代表的な波形を示す図17および18に示すような特定の交流パルス波形に関して説明する。図17において、曲線または波形700は、正の部分702と負の部分704を有している。例証および説明のため、波形または電流曲線700は、セグメント710、712、714および716に分割される。上記第2の電極アークに対する波形720は、正の部分722と負の部分724とを有する。4つの波形セグメント730、732、734および736は、それぞれ、対応する波形セグメント710、712、714および716と位置合わせされている。溶接中、2つのアークは、溶接経路に沿って移動される。隣接するアークは、セグメント710、724において、プッシュ(突き出し)状態にある。これらのセグメントは、逆の極性を有しているため、該アークは、互いに離れて突き出される。次の位置合わせされたセグメント領域においては、セグメント712および732が同じ極性であるため、該アークは、共に引っ込むことになる(プル状態)。波形または曲線700で示す溶接サイクルの間、アークは、極性関係の状態の各変化において、別個の突き出しと一緒の引っ込みを交互に繰り返す。該波形は、10〜20msの周期長を有し、それに伴って、各セグメントは、その長さが2.5〜5.0ms程度になる。本発明によれば、隣接する電極の波形700、720は、上記突き出しおよび引っ込みの発生が、約5.0ms以内の間持続されるように制御される。該突き出し状態が長時間持続した場合、上記溶接溜まりが影響を受け、アークが広がって溶接プロセスの安定性が変化する。同様に、引っ込み状態が長時間持続した場合、隣接する電極のアークは、共に突き出て、上記溜まりの力学に影響を及ぼす。本発明は、極性関係によって指図される交互の突き出しおよび引っ込み状態を有する隣接する波形に関し、該波形は、突き出し状態または引っ込み状態のいずれかの維持または持続時間が、約5.0ms以下になるように調整される。この方法を図17に示す。同様の方法を図18に示し、周期長は、10〜20msである。該第1のアークの波形または曲線740は、正の部分742と、負の部分744とを有する。例示および説明のため、曲線または波形740は、時間セグメント750、752、754および756に分割される。波形740の形状により、第5の時間セグメント758が識別される。この最後のセグメントは、先導セグメント750の繰り返しである。隣接する電極は、正の部分762および負の部分764を有する、曲線または波形760として示す第2のアークを有する。波形740のセグメントに対応させるため、波形760は、セグメント770、772、774および776に分割される。該2つの波形は、標準的な溶接技術に従って、正の沈下部分が負の貫通部分と関連付けられるように調整される。波形740を用いて該電極により大きな貫通を設け、かつ波形760を用いて該電極により高い沈下を設けることにより、溶接操作がカスタマイズされる。このことがなされる場合、アークの突き出しまたはアークの引っ込みの長い期間という問題がある。本発明によれば、図17または図18に示すような波形が、長期間の突き出しまたは引っ込みを避けるために生成される。
図18において、セグメント750、770は、逆の極性を有し、そのため、アーク突き出し状態が存在する。セグメント752および772によって形成される波形の領域において、該極性は同じであり、そのため、アーク引っ込み状態がある。該曲線の各々は、4つに分割されるため、アークの突き出しおよび引っ込み状態は、図18に示すように交互に発生する。同様の進行を、図17に開示したような2つの隣接する電極の波形に示す。該波形は、同じ周期長、同じ正および負の大きさを有する必要はない。該正および負の大きさは、該アークにより沈下および貫通を制御するように調整される。本発明によれば、図17および18に示すように、隣接する電極の波形は、突き出しまたは引っ込み状態の持続および/または継続時間が、約5.0ms以内に制限されるように調整される。該波形は、図17および18に示すように、サイン波状またはパルス状交流波形とすることができる。本発明のシステムおよび方法は、アークの突き出しまたはアークの引っ込み状態のいずれかの時間を限定することに関する。
好適なプログラムまたは方法は、上記電源のコントローラによって処理される。本発明を実行するには、図19に示すプログラムまたは方法800は、その部分が、通常、DSPまたはマイクロプロセッサである上記コントローラのディジタル部によって実施される。好ましくは、方法800は、Power Waveの電源のコントローラによって実行される。図19に示すように、隣接する電極の波形の周期長をブロック802、804で示す。好適な実施形態において、これら2つのブロックは、約10〜20msの同じ周期長を用いて識別される。個々のアークの極性は、常に上記方法のアークの極性を読み取る検知器810、812によって判断される。隣接するアークの極性は、検知器810、812から比較器網820へ伝送される。該極性が逆の場合には、アークの突き出し状態が存在する。このことは、ライン822に論理信号を生成する。該極性が等しい場合には、論理信号がライン824に発生する。この信号は、該アークに対する引っ込み状態を表わす。当然、波形がゼロにある場合には、突き出し状態も引っ込み状態もない。網820からのYES信号である論理1をライン822に有する突き出し状態について説明する。タイムカウンタ830は、ライン822の論理信号によって始動して、クロック832に従ってカウントする。全ての場合において必要ではないが、リセット回路834は、周期804の終端部においてカウンタ830をリセットするために、ライン836にディジタル信号を生成する。カウンタ830の出力は、決定装置または網840に向けられる。該カウンタが約5.0ms以上のレベルに達すると、YES信号がライン842に生成される。このYES信号は、波形調整ルーチン850を起動して、ジェネレータ740a、740bによって生成される波形形状を変化させるための調整信号をライン852、854に生成する。このようにして、パルス幅変調器224a、224bは、ARC1、ARC2における交流波形を調整するために、Power Waveのインバータ電源220a、220bを作動させるように調整される。このようにして、波形調整が行われて、上記突き出し状態が、約5.0ms以上の持続の存在を有しないことを保障する。
同様に、プログラムまたは方法800は、隣接する電極間の引っ込み状態を制御する。引っ込み状態がある場合、隣接する波形間の同じ極性により、YES信号がライン824に発生して引っ込み時間カウンタ860を始動させる。該カウンタは、クロック862によって駆動される。本発明を実施する際には必要ではない特徴に従って、リセット864は、ライン866上の信号によって示されるディジタル信号を生成して、各周期802の終端部においてカウンタ860をリセットする。決定装置870は、該引っ込み状態が、約5.0ms以上継続または持続したか否かを判断する。該決定装置が、ライン872にYES信号を生成すると、調整ルーチン880が作動されて、2つの波形ジェネレータまたは波形整形器240a、240bに向けられたライン882、884の信号を調整して、Power Waveのインバータ電源220a、220bの動作を調整するためにパルス幅変調器224a、224bの動作を調整する。このことは、アークARC1およびアークARC2を調整して、突き出し状態が約5.0ms以上続かないことを保障する。突き出し状態および引っ込み状態は、逆の事象であるため、プログラム800において、一致網890が用いられる。この網は、カウンタ830からのライン892にイネーブル信号を、かつカウンタ860からのライン894にイネーブル信号を含む。ライン892、894のインバータゲート896、898は、それぞれ、ライン892、894上の論理を変化させる。すなわち、タイム830が作動していない場合、タイマー860が作動可能になる。同様に、タイマー860が作動していない場合、タイマー830が作動可能になる。従って、2つのカウンタ830、860は、同時には作動しない。プログラムまたは方法800を用いることにより、隣接する交流駆動電極間の突き出し状態または引っ込み状態のいずれかの持続時間は、Power Wave溶接機のコントローラを介して波形ジェネレータを調整することにより限定される。これらの波形ジェネレータは、手動で調整して方法800の目的を実現することができる。手動調整は、上記溶接溜まりの力学を観察することにより視覚的に行うことができる。しかし、方法800は、好ましくは、該溶接機のディジタルコントローラ内で実行される。5.0msの時間が好適であるが、この値は重要ではなく、通常の大きさがより重要である。この時間指示の利用は、当業者に、本発明の目的をどのように実現するかを教示する。
本発明の好適な実施形態のブロック図である。 各々がスイッチング出力を含み、電源が本発明を実施する際に使用される、2つの並列接続された電源の配線図である。 本発明に従って作動され、パイプのシームを溶接するための3つのタンデム電極の断面図である。 特許文献4および特許文献3の開示を利用した、3つの電極の場合の溶接システムのブロック形式の概略レイアウトである。 特許文献4に開示されている可変パルスジェネレータを有する、図4に示すようなシステムによって駆動される単一の電極を示すブロック図である。 2つの図示した同期パルスのうちの一方に対する電流グラフであって、1つのタンデム電極に対する平衡させた交流波形を示すグラフである。 本発明を実施する際に用いられる、波形の極性を決定する論理を有する信号に重畳した電流グラフである。 本発明の好適な実施形態の概略の態様を示す電流グラフである。 本発明の効果を説明する、タンデム電極の同時発生の極性関係の間の溶接溜まりの力学を説明する概略図である。 本発明の効果を説明する、タンデム電極の同時発生の極性関係の間の溶接溜まりの力学を説明する概略図である。 本発明を用いた、2つの隣接するタンデム電極上の波形を示す一組の電流グラフである。 極性関係が同時発生する領域を有する、隣接するタンデム電極上の交流波形の一組の電流グラフである。 1つの電極の交流波形が、同時発生の極性関係の時間を制限する他の電極の実質的に異なる波形である、隣接するタンデム電極上の波形の電流グラフである。 隣接する電極に対して異なる形状の波形を用いる本発明によるシステムによって作動される隣接する電極の場合の2つのサイン波形の電流グラフである。 本発明の一つの態様に従って形成されかつ同期されたタンデム電極の4つの隣接する交流アークにおける波形を示す電流グラフである。 調整されたスイッチコマンドが処理され、次の一致信号が生成されるとすぐに、並列接続された電源のスイッチングを引き起こすソフトウェアプログラムの概略レイアウトである。 タンデム溶接で使用されかつ本発明を用いる隣接する電極の交流電流を示す電流グラフである。 隣接したタンデム電極で使用され、かつ本発明を利用する交流電流波形の異なる関係を示す、図17のグラフと同様な電流グラフである。 本発明の好適なプログラム、システムまたは方法を説明するブロック図である。
符号の説明
30 マスターコントローラおよび電源
32 スレーブコントローラおよび電源
70 イーサネットまたはローカルエリアネットワーク
80 可変パルスジェネレータ
A 第1のマスター溶接機
B スレーブ溶接機
WS 溶接ステーション
E 電極
W 被加工物

Claims (26)

  1. 第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源により、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ、第2の電源により、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接システムにおいて、
    前記第1および第2の電源が、それぞれ、
    高速スイッチングインバータと、
    前記波形間の反対の極性の持続維持のプッシュ時間を決定する第1のタイミング回路と、
    前記プッシュ時間を、約5.0ms以内に制限する波形調整回路とからなり、
    前記高速スイッチングインバータは、各電流パルスの大きさを、波形整形器によって制御し、かつ前記波形の極性が信号によって制御された状態で、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによって前記波形を生成する高速スイッチングインバータであり、
    前記第1および第2の電流波形が、正の部分と負の部分とを有し、且つ約10〜20msの周期を有することを特徴とする電気アーク溶接システム。
  2. 前記電流波形は、サイン波であることを特徴とする請求項1に記載の電気アーク溶接システム。
  3. 前記波形間の同じ極性の持続維持のプル時間を決定する第2のタイミング回路と、前記プル時間を約5.0ms以内に制限する第2の波形調整回路とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の電気アーク溶接システム。
  4. 前記波形の一方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項1又は3記載の電気アーク溶接システム。
  5. 前記波形の両方が、方形交流波形であることを特徴とする請求項1、3、4のいずれか一項に記載の電気アーク溶接システム。
  6. 前記波形の一方は、パルス交流波形であることを特徴とする請求項1、3〜5のいずれか一項に記載の電気アーク溶接システム。
  7. 第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源により、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ、第2の電源により、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接システムにおいて、
    前記第1および第2の電源が、それぞれ、
    高速スイッチングインバータと、
    前記波形間の同じ極性の持続維持のプル時間を決定する第1のタイミング回路と、
    前記プル時間を、約5.0ms以内に制限する波形調整回路とからなり、
    前記高速スイッチングインバータは、各電流パルスの大きさを、波形整形器によって制御し、かつ前記波形の極性が信号によって制御された状態で、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによって前記波形を生成する高速スイッチングインバータであり、
    前記第1および第2の電流波形が、正の部分と負の部分とを有し、且つ約10〜20msの周期を有することを特徴とする電気アーク溶接システム。
  8. 前記電流波形は、サイン波であることを特徴とする請求項7に記載の電気アーク溶接システム。
  9. 前記波形の一方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項7記載の電気アーク溶接システム。
  10. 前記波形の両方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項7記載の電気アーク溶接システム。
  11. 前記波形の一方は、パルス交流波形であることを特徴とする請求項9又は10記載の電気アーク溶接システム。
  12. 第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源により、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ、第2の電源により、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接方法であって、
    前記第1および第2の電源が、それぞれ、
    各電流パルスの大きさを、波形整形器によって制御し、かつ前記波形の極性が信号によって制御された状態で、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによって前記波形を生成する高速スイッチングインバータを具備し、
    前記第1および第2の電流波形が、正の部分と負の部分とを有し、且つ約10〜20msの周期を有する電気アーク溶接方法において、
    前記方法が、
    (a)前記波形間の反対の極性の持続維持のプッシュ時間を決定する工程と、
    (b)前記プッシュ時間を約5.0ms以内に制限するように調整する工程と、
    からなることを特徴とする電気アーク溶接方法。
  13. 前記電流波形は、サイン波であることを特徴とする請求項12に記載の電気アーク溶接方法。
  14. (c)前記波形間の同じ極性の持続維持のプル時間を決定する工程と、
    (d)前記プル時間を約5.0ms以内に制限する工程と、
    を更に含むことを特徴とする請求項12又は13記載の電気アーク溶接方法。
  15. 前記波形間の同じ極性の持続維持のプル時間を決定する第2のタイミング回路と、
    前記プル時間を約5.0ms以内に制限する第2の波形調整回路とを含むことを特徴とする請求項12〜14の何れかに記載の電気アーク溶接方法。
  16. 前記波形の一方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項12、14、15のいずれか一項に記載の電気アーク溶接方法。
  17. 前記波形の両方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項12、14〜16のいずれか一項に記載の電気アーク溶接方法。
  18. 前記波形の一方は、パルス交流波形であることを特徴とする請求項12、14〜17のいずれか一項に記載の電気アーク溶接方法。
  19. 第1および第2の電極が、溶接経路に沿って同時に移動したときに、第1の電源により、第1の電極と被加工物との間に、第1の電流波形を有する第1の交流溶接アークを生成し、かつ、第2の電源により、第2の電極と被加工物との間に、第2の電流波形を有する第2の交流溶接アークを生成する電気アーク溶接方法であって、
    前記第1および第2の電源が、それぞれ、
    各電流パルスの大きさを、波形整形器によって制御し、かつ前記波形の極性が信号によって制御された状態で、少なくとも18kHzの周波数で発生する多数の電流パルスによって前記波形を生成する高速スイッチングインバータを具備し、
    前記第1および第2の電流波形が、正の部分と負の部分とを有し、且つ約10〜20msの周期を有する電気アーク溶接方法において、
    前記方法が、
    (a)前記波形間の同じ極性の持続維持のプル時間を決定する工程と、
    (b)前記プル時間を約5.0ms以内に制限するように調整する工程と、
    からなることを特徴とする電気アーク溶接方法。
  20. 前記電流波形は、サイン波であることを特徴とする請求項19に記載の電気アーク溶接方法。
  21. 前記波形の一方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項19に記載の電気アーク溶接方法。
  22. 前記波形の両方は、方形交流波形であることを特徴とする請求項19又は21記載の電気アーク溶接方法。
  23. 前記波形の一方は、パルス交流波形であることを特徴とする請求項19又は21記載の電気アーク溶接方法。
  24. 前記波形の一方は、パルス交流波形であることを特徴とする請求項12に記載の電気アーク溶接システム。
  25. 溶接プロセスは、サブマージドアークであることを特徴とする請求項1〜11、24の何れかに記載の電気アークシステム。
  26. 溶接プロセスは、サブマージドアークであることを特徴とする請求項12〜23の何れかに記載の電気アーク溶接方法。
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