JP2005193186A - 中空糸膜式空気除湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
中空糸膜式空気除湿装置の製作性と点検時の分解を容易にする。
【解決手段】
中空糸膜式空気除湿装置の除湿塔7内の第3隔壁22をボルト25で第2隔壁21へ締結する際に、同時にその締結時の力で全ての気密シールカバー20を第2隔壁21へ、同じく全ての中空糸膜フィルタ2モジュール1を第1隔壁18へ一括して押し付けて固定する。また、そのボルト25の締結解除によって前述の押し付けを解消して、除湿塔7内の第3隔壁22と中空糸膜フィルタモジュール1とを除湿塔7から分解取り出しして中空糸膜フィルタモジュール1を個々に点検できる状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は中空糸膜フィルタモジュールを使用した空気除湿装置の構造に関するものである。
液体の通過する容器内に複数の中空糸膜フィルタモジュールを設置して、その液体を中空糸膜フィルタモジュールで濾過する技術が知られている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。容器内で中空糸膜フィルタモジュールを設置する際には、中空糸膜フィルタモジュール個々にボルトによる設置手段が講じられている。
特開昭64−51106号公報 特開2003−236346号公報
液体を濾過する手段として用いられる中空糸膜フィルタモジュールの設置は中空糸膜フィルタモジュールごとにボルトによって固定して機密確保を達成しているが、以下の原理の相違からくる構造上の制約から中空糸膜フィルタモジュールを空気除湿手段として採用した際に中空糸膜フィルタモジュールの固定にボルトによる締結を適用することは困難であることを見出した。
即ち、液体である水の濾過を目的に、中空糸膜フィルタモジュールを水が通過すれば濾過機能が為されるので、達成される。つまり、水の濾過を目的とした場合、中空糸膜フィルタモジュールの太さには基本的に設計上の制約がないため、大きな中空糸膜フィルタモジュールを単品又は、数本程度設置する構造となる。この場合は中空糸膜フィルタモジュール単位にボルトで固定する前述の公知例の方法は有効である。
一方、空気除湿用に中空糸膜フィルタモジュールを用いる場合は、中空糸膜フィルタモジュールの中空糸膜内部空洞を湿分空気(除湿しようとする対象の空気)が通過する際に中空糸膜外部の乾燥空気(湿分空気よりも湿度の少ない空気)との間の水蒸気圧差により中空糸膜内部の湿分を中空糸膜外部に排出する原理が用いられる。このような原理を用いて気体である空気の除湿を行う場合には、中空糸膜フィルタモジュールの中空糸膜面から中空糸膜内部空洞中心側(中空糸膜内部空洞の中央部)へ離れて流れる湿分空気程、除湿が行われにくく、除湿性能が低下する。
つまり、中空糸膜フィルタモジュールの中空糸膜を太くすると中空糸膜内部空洞の中央部を通る湿分空気は除湿効果が少ないことになり、除湿の機能上、中空糸膜フィルタモジュールの太さが制約されることになる。そのため、空気の除湿を行う場合、除湿効果を高めるべく、空気除湿用に中空糸膜フィルタモジュールを用いる場合は細い中空糸膜フィルタモジュールを多くの本数容器内に設置する構造となる。
この場合は非常に多くの中空糸膜フィルタモジュールを限られた大きさの容器に設置することになるから、その設置作業は狭隘部での中空糸膜フィルタモジュールの固定となる。そのため、それぞれ中空糸膜フィルタモジュール単位にボルトで固定する水の濾過手段における中空糸膜フィルタモジュールの固定設置方法の適用は困難であった。
中空糸膜フィルタモジュールの固定にボルトによる締結作業に代えて溶接手段による溶着も考えられるが、溶着による固定の場合には、狭隘部での溶接作業が伴うので困難である。また、中空糸膜フィルタモジュールを取り出して保守点検乃至は交換する際における容器からの分解取り出しが、溶着部の切除が困難であるから、困難となる。その困難性は、容器も溶接で密閉されている構造であると一層大きくなる。
従って、本発明の目的は、中空糸膜フィルタモジュールを利用した中空糸膜式空気除湿装置に関して、点検のための分解,組立てが容易に行える構造を提供することに有る。
本発明の課題を解決するための手段は、開閉自在な蓋を備えた除湿塔と、前記除湿塔内を複数の区画に区画する複数の隔壁と、前記除湿塔内に収納された複数の中空糸膜フィルタモジュールと、前記中空糸膜フィルタモジュールの一端部に装着されて前記一端部において隣り合う前記隔壁間に配置され、それらの隔壁とそれぞれ向き合っているカバーと、前記隣り合う隔壁のそれぞれと前記カバーとの間にそれぞれ配置された第1シール部材と、前記中空糸膜フィルタモジュールの他端部に装着された気密シール板と、
前記隣り合う隔壁とは別の前記隔壁と前記シール板との間にそれぞれ配置された第2シール部材と、前記隣り合う隔壁を解除可能に締結する締結手段とを備えた中空糸膜式空気除湿装置であり、より具体的には、開閉自在な上蓋が備わる除湿塔と、前記除湿塔内の除湿塔入口エリアとパージ空気出口エリアとの間に設けられた第1隔壁と、前記除湿塔内の除湿塔パージ空気入口エリアとパージ空気出口エリアとの間に設けられた第2隔壁と、前記除湿塔内の除湿塔パージ空気入口エリアと除湿空気出口エリアとの間に設けられた第3隔壁と、前記除湿塔の外側と前記除湿塔入口エリアとを連通する除湿塔入口と、前記除湿塔の外側と前記除湿空気出口エリアとを連通する除湿塔出口と、前記除湿塔出口から前記除湿塔外へ出される空気の一部を前記除湿塔パージ空気入口エリアに導く除湿塔パージ空気入口と、前記除湿塔の外側と前記パージ空気出口エリアとを連通する除湿塔パージ空気出口と、前記除湿塔入口エリアに除湿空気入口が、前記除湿空気出口エリアに除湿空気出口が、前記除湿塔パージ空気入口エリアにパージ空気入口が、前記パージ空気出口エリアにパージ空気出口がそれぞれ連通するように前記除湿塔内に装備された複数の中空糸膜フィルタモジュールと、前記中空糸膜フィルタモジュールを、前記第1隔壁に、気密シール板を介して受けるように前記気密シール板と前記第1隔壁との間に設けた第1のOリングパッキンと、前記除湿塔パージ空気入口エリアに位置する前記中空糸膜フィルタモジュール部分に、前記中空糸膜フィルタモジュール部分を前記除湿塔パージ空気入口エリアから隔離するように装着した気密シールカバーと、前記第2隔壁と前記気密シールカバーとの間に設けた第2のOリングパッキンと、前記第3隔壁と前記気密シールカバーとの間に設けた第3のOリングパッキンと、前記第3隔壁の外縁部分を前記第2隔壁へ締め付けるボルトとを備えた中空糸膜式空気除湿装置である。
本発明によれば、隔壁の締結手段による締結作業乃至は締結解除作業により空気除湿装置の容器内の全ての中空糸膜フィルタモジュールを一括して固定乃至は固定解除可能なので、中空糸膜式空気除湿装置の製作性や点検時の分解,組立てが容易に行える。
中空糸膜式空気除湿装置の除湿塔7内の第3隔壁22をボルト25による締結作業で除湿塔7内に組み付ける際に、同時にそのボルト25の締結力で複数の中空糸膜フィルタモジュール1を第3隔壁22で一括して中空糸膜フィルタモジュール1固定個所へOリングパッキンを介して押し付けて固定する。また、そのボルト25の締結解除によって前述の押し付けを解消して、除湿塔7内の第3隔壁22と中空糸膜フィルタモジュール1とを除湿塔7から分解取り出しして中空糸膜フィルタモジュール1を個々に点検できる状態とする。
各種プラントに採用されている圧縮空気作動用の機器や計装機器に圧縮空気を供給する際に、空気を外気から取り入れ、その空気を圧縮機で圧縮してから湿分(水分)を除去して、それらの機器が要求している湿分以下の空気にする必要がある。その要求を満たすために、取り入れた空気から湿分を除去する装置として、中空糸膜式空気除湿装置が採用されている。
中空糸膜式空気除湿装置は以下のような構成を有する。即ち、図1のように、中空糸膜式空気除湿装置を支持する基礎には脚を介して除湿塔7が容器として固定されている。その除湿塔7の上部(図1の点線から上の部分)は、上蓋30となっている。その上蓋30は、図1の点線から下の部分、即ち除湿塔7の本体部分に対してボルト29によって締結され、上蓋30と本体部分との間はパッキンなどを介して気密にされている。そのボルト29の締結状態を解除すると、上蓋30は本体部分から外すことができる。
この除湿塔7の本体部分には、側面に開閉自在なハッチ27が装備され、ハッチ27と除湿塔7の本体部分との間はハッチ27が閉じられた状態では気密に保たれ、ハッチ27が開かれた状態においては、除湿塔7の内外が連通される。
除湿塔7は水平断面積が円状の内部空間を有し、その内部空間は、除湿塔入口エリア
10と除湿空気出口エリア11と除湿塔パージ空気入口エリア14とパージ空気出口エリア15との4領域に区画されている。その4領域を区画する受梁28や第1隔壁18や第2隔壁21や第3隔壁22の配置は以下のとおりである。
即ち、除湿塔7の本体部分の内壁面には、環状の平板が受梁28として固定されている。その受梁と除湿塔7の内壁面との間は気密になるように両者の間は溶接で溶着されている。
この受梁28には、有底円筒状の第1隔壁18の外縁が搭載されている。更に具体的には、この第1隔壁18は、上端が開放されていると共に、その上端には、環状の平板からなるフランジ31が外側に突き出て設けられている。そのフランジ31は第1隔壁18の外縁部分となっている。その第1隔壁18のフランジ31部分が受梁28上に搭載されている。この第1隔壁18の底には複数の貫通孔32が開けられていて、その貫通孔32には、中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気入口3を構成するノズル3aが、図2で見られるように、差し入れられている。また、その貫通孔32の周囲における第1隔壁18部分には、第1のOリングパッキン19aが設置されている。
この第1隔壁18のフランジ31上には受梁28とも重なるようにして第2隔壁21の外縁部分が搭載されている。その第2隔壁21は、外縁が円板状の形状を有し、その外縁の内側部分には、図2に見られるように、中空糸膜フィルタモジュール1が上下方向に通過できる大きさの貫通孔33が複数形成されている。この貫通孔33の周囲における第2隔壁21部分の上には、第2のOリングパッキン19bが設置されている。
これらの第1隔壁18の外縁部分(フランジ31)と第2隔壁21の外縁部分とは、一括して、その外縁部分に沿って配置した複数のボルト23によって受梁28へ締結されている。このように除湿塔7に第1隔壁18と第2隔壁21が固定されている状態で、中空糸膜フィルタモジュール1が貫通孔33を通って第1隔壁18の内側に差し入れられ、中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気入口3のノズル3aが貫通穴32に入れられる。
中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気入口3のノズル3aの外周面には雄ネジが加工されていて、その雄ネジに環状平板状の気密シール板17の内周に加工した雌ネジを螺合させることで中空糸膜フィルタモジュール1に気密シール板17が装着される。その気密シール板17の下面は第1のOリングパッキン19a上に搭載されて、両者間は気密に接している。このようにして、複数の中空糸膜フィルタモジュール1が第1隔壁18の内側に入れられている。
中空糸膜フィルタモジュール1の上部は、第2隔壁21よりも上方に突き出ていて、その中空糸膜フィルタモジュール1の上部には気密シールカバーが被されている。その気密シールカバー20は上部が概ねふさがれ、下部が開かれた筒状の形状を有する。その気密シールカバー20の上面には、中央に貫通孔が設けられていて、その貫通孔を中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気出口4を構成するノズル4aが差し込まれている。そのノズル4aの上端はその気密シールカバー20の上面から上方に突き出ている。気密シールカバー20の下端の外縁部には外側に突き出た環状のフランジ20a部が設けられている。その気密シールカバー20のフランジ20a部が、第2隔壁21に形成した貫通孔33の周囲で第2隔壁21上に設けられている第2のOリングパッキン19b上に搭載されて、両者間は気密に接している。
中空糸膜フィルタモジュール1には中空糸膜フィルタモジュール1へのパージ空気入口5を構成するノズル5aがネジ込まれて装着されている。気密シールカバー20には、ノズル5aが貫通する横孔が形成されていている。その横孔は、気密シールカバー20を若干上下方向に動かすことを許容するように上下方向に長い長孔とされている。この気密シールカバー20は、内面が中空糸膜フィルタモジュール1上部の外周面に接触して、その長孔を流体が通過することはない。
中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気出口4を構成するノズル4aの下部には雄ネジ4bが加工されて、その雄ネジ4bが中空糸膜フィルタモジュール1に加工した雌ネジに螺合して回転自在とされる。そのノズル4aの中央部から上部にかけて雄ネジ4bとは逆ネジ関係となる雄ネジ4dが形成され、その雄ネジ4dには、気密シールカバー20に設けた雌ネジが螺合している。このように、ネジを用いてそのノズル4aに気密シールカバー20を取り付けてある。そして、気密シールカバー20とノズル4aとが螺合するネジと、ノズル4aと中空糸膜フィルタモジュール1とが螺合するネジとは互いに逆ネジの関係に設定され、ノズル4aを回転させることで気密シールカバー20を上下にネジ送りできるようにしている。
気密シールカバー20の上面には第3隔壁22が覆い被さっている。第3隔壁22は、上端が塞がれ、下端が開放された円筒状の形状を有し、その下端には水平外側に突き出た環状平板状のフランジ35が外縁部として備えている。その第3隔壁22の上面には、複数の貫通孔36が形成され、その貫通孔36を中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気出口4を構成するノズル4aが貫通している。更に、気密シールカバー20の上面に面する第3隔壁22の部分であって、ノズル4aの周囲には第3のOリングパッキン19cが設置されている。
このような気密シールカバー20と第2,第3の各Oリングパッキン19b,19cとで一つの気密手段を構成し、気密シール板17と第1のOリングパッキン19aとでもう一つの気密手段が構成されている。
第3隔壁22のフランジ35部分は、そのフランジ35部分に沿って配置された複数のボルト25によって、図3のように、第2隔壁21へ気密に固定されている。そのボルト25で第2隔壁21へ第3隔壁22を締め付けると、その締め付け力で第3隔壁22が第3のOリングパッキン19cを下方へ押す力として働くので、その押す力は、第3隔壁
22から第3のOリングパッキン19cへ、第3のOリングパッキン19cから気密シールカバー20へ、気密シールカバー20から第2のOリングパッキン19bへ、更には、第3隔壁22からノズル4aへ、ノズル4aから中空糸膜フィルタモジュール1を通じてノズル3aへ、ノズル3aから気密シール板17へ、気密シール板17から第1のOリングパッキン19aへと加えられる。このようにして中空糸膜フィルタモジュール1は気密シール板17や気密シールカバー20や第1,第2,第3の各Oリングパッキンを介して第1,第2,第3の各隔壁へ押し付けられて固定される。
そのため、第1,第2,第3の各Oリングパッキンにはボルトによる締め付け力に比例した大きさの押し付け力が与えられて、第1,第2,第3の各Oリングパッキンを介して接する各部の気密が確実に維持できる。その気密を更に確実なものとするために、第1,第2,第3の各Oリングパッキンの上下方向の厚さに関しては、第1のOリングパッキン19aの厚さを前記第2と第3の各Oリングパッキンの厚さよりも厚く、且つ前記第2のOリングパッキン19bの厚さを前記第3のOリングパッキン19cの厚さよりも厚くしてある。即ち、第1のOリングパッキン19aの厚さが一番厚く、次に第2のOリングパッキン19b、次に第3のOリングパッキン19cの順に薄く設定される。このような第1,第2,第3の各Oリングパッキンの厚さの関係であると、第1隔壁18から加えた下向きの押し付け力を第2,第3の各Oリングパッキンへ極力均等に加えることが出来、押し付け分配力のバランスの悪さによって気密性が損なわれる事が防止できる。
人間の目で見て第1,第2,第3の各Oリングパッキンへ加えられる押し付け力のバランスが悪くなると察知出来るほどの大きなバランスの崩れは、気密シール板17をノズル3a廻りで回転させて、或いはノズル4aを回転させる事によって気密シールカバー20の上下位置を変えることで補正する。この実施例の場合には、ボルトを締めた後に、ノズル4aを回転させる事でも、第1,第2,第3の各Oリングパッキンへの押し付け力のバランス調整や押し付け力の加減が行える。
上蓋30には、除湿塔出口12が設けられ、その除湿塔出口12には、除湿後の空気を受ける機器へ接続されている配管40がボルトによって着脱自在に接続されている。その配管40には流量調整弁41を介して配管42の一端が接続され、その配管42の他端はノズル13aの除湿塔7の外側端側へボルトによって接続されている。そのノズル13aは除湿塔7に固定されてその除湿塔7の壁面を貫通している。そのノズル13aは除湿塔パージ空気入口13を構成する。
この第3隔壁22の上面には、配管13bの一端を上部フランジ26部でボルトにより着脱自在に接続されている開口37が設けられる。その配管13bの他端はノズル13aの除湿塔7内側部へボルトにより着脱自在に接続されている。ノズル13aは除湿塔7に設けられ、除湿塔7の内外を連通する流路として利用されている。また、ノズル13aは配管13bを通じて第2隔壁21と第3隔壁22とで囲われた除湿塔パージ空気入口エリア14内と連通している。
また、第1隔壁18の底部には、開口38が備えられ、その開口38には、下部フランジ26を介してボルトにより配管39が着脱自在に接続され、その配管39には除湿塔7の壁を貫通している配管39aに接続され、配管39aには除湿塔パージ空気出口16を構成する他の配管39bが接続されている。このため、除湿塔パージ空気出口16は第1隔壁18と第2隔壁21とで囲われたパージ空気出口エリア15に接続される。
更に、除湿塔7の下部には、除湿塔入口9を構成する配管9aが接続され、その配管
9aは第1隔壁18と受梁28と除湿塔7内壁面で囲われた除湿塔入口エリア10に連通している。そのため、除湿塔入口9は除湿塔入口エリア10に連通していることになる。この除湿塔入口9を構成する配管9aは、外気などの除湿したい空気を除湿塔7内に導入する方向に導くために用いられる。尚、気密シールカバー20の上部に位置ズレ防止のボルト24等を取り付けることも必要に応じて可能である。
このような構成の中空糸膜式空気除湿装置の具体的な機能と空気の流れは以下の通りである。外気などの除湿したい空気である湿分空気が、除湿塔7の除湿塔入口9の配管9aより除湿塔入口エリア10に入る。除湿塔入口エリア10に入った湿分空気は中空糸膜フィルタモジュール1の除湿空気入口3のノズル3aより中空糸膜フィルタモジュール1内に入気される。
中空糸膜フィルタモジュール1内に入気した湿分空気は、中空糸膜フィルタモジュール1内部の中空糸膜フィルタ2の内側を通り、除湿空気出口4のノズル4aより除湿空気出口エリア11へ吐出される。除湿空気出口エリア11へ吐出された湿分空気は中空糸膜フィルタモジュール1で除湿されて乾燥空気になっている。
その除湿空気出口エリア11へ吐出された乾燥空気は除湿空気出口エリア11を通り、除湿塔出口12より配管40を通じて乾燥空気の供給先へ出て行く。その後、一部の乾燥空気は、配管40から配管42や流量調整弁41を通じてノズル13aから配管13bを通じて除湿塔7内の除湿塔パージ空気入口エリア14に入る。その除湿塔パージ空気入口エリア14に入った乾燥空気は中空糸膜フィルタモジュール1のパージ空気入口5のノズル5aを通じて中空糸膜フィルタモジュール1内に入る。
中空糸膜フィルタモジュール1内に入った乾燥空気は、中空糸膜フィルタモジュール1内部の中空糸膜フィルタ2の外側を通ってパージ空気出口6からパージ空気出口エリア
15へ吐出する。中空糸膜フィルタ2の外側を通る乾燥空気と、同じく内側を通る湿分空気との水蒸気圧差により湿分空気に含まれる湿分を乾燥空気が中空糸膜フィルタ2を介して吸収する。このように湿分を吸収した乾燥空気は、中空糸膜フィルタモジュール1のパージ空気出口6より水分を含んで除湿塔パージ空気出口エリア15へ流出し、次いで除湿塔パージ空気出口エリア15から配管39a,39bを経由して除湿塔パージ空気出口
16へ流れ、除湿塔7外へ排出される。
このようにして、除湿塔7で除湿した乾燥空気の一部を湿分空気から湿分を吸収する空気に用いるために除湿塔7に戻し、除湿塔7の除湿機能を継続するものである。
このような空気を除湿する流れの中でそれぞれ除湿塔7内部の除湿塔入口エリア10と除湿空気出口エリア11,除湿塔パージ空気入口エリア14及び、パージ空気出口エリア15の4つのエリアは充分な気密性をもって分離させる必要がある。このため、第1,第2,第3の各隔壁と中空糸膜フィルタモジュール1の接合部は第1,第2,第3の各Oリングパッキンで気密に成っている。
このように実施例によれば、各隔壁と中空糸膜フィルタモジュール1を溶接で接合するのに比べ、狭隘部の溶接及び複雑な製作手順が不要となり、中空糸膜式除湿装置の製作を容易になる。また中空糸膜フィルタモジュール1の点検,交換の際の分解も溶接による接合の場合は非常に困難であるが、中空糸膜フィルタモジュール1の一本毎または全部を容易に取り外すことができ、そして、その分解手順は次のようになる。
まず、ボルト29を外して除湿塔7の上蓋30を取り外す。そして、その開いた除湿塔7の上部よりボルト25を取り外しを行う。その後に上部フランジ26からボルトを外すことで配管13bと第3隔壁22とを分離する。更には、その配管13bと除湿塔パージ空気入口13のノズル13aとの間のボルトの締結を解除して分離する。このようにして除湿塔7と第3隔壁22から分離された配管13bは除湿塔7外へ撤去される。その後に、第1隔壁18を上部に吊上げて除湿塔7外へ撤去する。
その結果、中空糸膜フィルタ2モジュール1は全て第3隔壁22を通じて下側へ押え付ける力を受けて固定されていたため、第3隔壁22を取り外し後は、全ての中空糸膜フィルタモジュール1に関して自由に一本ずつ上方へ引き抜いて保守点検作業を加えることができる。
また、ハッチ27を開いて下部フランジ26のボルトを外す作業を行い、配管39を第1隔壁18から分離する。更に、ボルト23の締結を解除してボルト25で締結されている第1,第2,第3の各隔壁ごと全ての中空糸膜フィルタモジュール1を吊り上げて除湿塔7の外へ搬出し、搬出後にボルト25の締結を解除して搬出先で中空糸膜フィルタモジュール1を抜いて保守点検作業にあたっても良い。
中空糸膜フィルタモジュールや除湿塔内の保守点検が済んだら既述の分解手順とは逆の手順で中空糸膜式除湿装置を組立てる。
このように、本実施例によれば、第3隔壁22の外縁部(フランジ35)を他の隔壁へ締結するボルト25を締結することで全ての中空糸膜フィルタモジュール1の固定設置が可能である上、そのボルト25を外すことで全ての中空糸膜フィルタモジュール1の引き抜きが可能となる。そのため、本実施例によれば、製作性の向上、及び、分解点検性に優れた中空糸膜式空気除湿装置を構成することができるものである。このように、本実施例によれば、空気が通される除湿塔7などの容器内に中空糸膜フィルタ2を内蔵した中空糸膜式空気除湿装置の製作性、及び、分解点検性に優れた効果を有する。
本発明は中空糸膜で空気の除湿を行う除湿装置に用途がある。
本発明の実施例による中空糸膜式空気除湿装置の縦断面図である。 図1の中空糸膜フィルタモジュールと各隔壁との間の取合関係を示した中空糸膜フィルタモジュール部の拡大図である。 図1の受梁部の拡大図である。 図1の第3隔壁22の斜視図である。 図2の気密シールカバーとノズルの取合関係を示した拡大図である。 図1のA−A矢視断面図である。
符号の説明
1…中空糸膜フィルタモジュール、2…中空糸膜フィルタ、3…除湿空気入口、4…除湿空気出口、5…パージ空気入口、6…パージ空気出口、7…除湿塔、9…除湿塔入口、10…除湿塔入口エリア、11…除湿空気出口エリア、12…除湿塔出口、13…除湿塔パージ空気入口、14…除湿塔パージ空気入口エリア、15…パージ空気出口エリア、
16…除湿塔パージ空気出口、17…気密シール板、18…第1隔壁、19a…第1のOリングパッキン、19b…第2のOリングパッキン、19c…第3のOリングパッキン、20…気密シールカバー、21…第2隔壁、22…第3隔壁、23,25,29…ボルト、27…ハッチ、28…受梁。

Claims (7)

  1. 開閉自在な蓋を備えた除湿塔と、
    前記除湿塔内を複数の区画に区画する複数の隔壁と、
    前記除湿塔内に収納された複数の中空糸膜フィルタモジュールと、
    前記中空糸膜フィルタモジュールの一端部に装着されて前記一端部において隣り合う前記隔壁間に配置され、それらの隔壁とそれぞれ向き合っているカバーと、
    前記隣り合う隔壁のそれぞれと前記カバーとの間にそれぞれ配置された第1シール部材と、
    前記中空糸膜フィルタモジュールの他端部に装着された気密シール板と、
    前記隣り合う隔壁とは別の前記隔壁と前記シール板との間にそれぞれ配置された第2シール部材と、
    前記隣り合う隔壁を解除可能に締結する締結手段と、
    を備えた中空糸膜式空気除湿装置。
  2. 開閉自在な上蓋が備わる除湿塔と、
    前記除湿塔内の除湿塔入口エリアとパージ空気出口エリアとの間に設けられた第1隔壁と、
    前記除湿塔内の除湿塔パージ空気入口エリアとパージ空気出口エリアとの間に設けられた第2隔壁と、
    前記除湿塔内の除湿塔パージ空気入口エリアと除湿空気出口エリアとの間に設けられた第3隔壁と、
    前記除湿塔の外側と前記除湿塔入口エリアとを連通する除湿塔入口と、
    前記除湿塔の外側と前記除湿空気出口エリアとを連通する除湿塔出口と、
    前記除湿塔出口から前記除湿塔外へ出される空気の一部を前記除湿塔パージ空気入口エリアに導く除湿塔パージ空気入口と、
    前記除湿塔の外側と前記パージ空気出口エリアとを連通する除湿塔パージ空気出口と、
    前記除湿塔入口エリアに除湿空気入口が、前記除湿空気出口エリアに除湿空気出口が、前記除湿塔パージ空気入口エリアにパージ空気入口が、前記パージ空気出口エリアにパージ空気出口がそれぞれ連通するように前記除湿塔内に装備された複数の中空糸膜フィルタモジュールと、
    前記中空糸膜フィルタモジュールを、前記第1隔壁に、気密シール板を介して受けるように前記気密シール板と前記第1隔壁との間に設けた第1のOリングパッキンと、
    前記除湿塔パージ空気入口エリアに位置する前記中空糸膜フィルタモジュール部分に、前記中空糸膜フィルタモジュール部分を前記除湿塔パージ空気入口エリアから隔離するように装着した気密シールカバーと、
    前記第2隔壁と前記気密シールカバーとの間に設けた第2のOリングパッキンと、
    前記第3隔壁と前記気密シールカバーとの間に設けた第3のOリングパッキンと、
    前記第3隔壁の外縁部分を前記第2隔壁へ締め付けるボルトと、
    を備えた中空糸膜式空気除湿装置。
  3. 請求項2において、前記除湿塔パージ空気入口はフランジを介して前記パージ空気入口エリアに機械的に且つ着脱自在に接続され、
    前記除湿塔パージ空気出口はフランジを介して前記パージ空気出口エリアに機械的に且つ着脱自在に接続され、
    前記除湿塔に除湿塔内外間を開閉するハッチが備えられている中空糸膜式空気除湿装置。
  4. 請求項2又は請求項3において、前記気密シールカバーは前記中空糸膜フィルタモジュールの除湿空気出口へ装着位置が上下可変に装着されている中空糸膜式空気除湿装置。
  5. 請求項4において、前記中空糸膜フィルタモジュールの除湿空気出口は前記中空糸フィルタモジュールの上部に回転自在に装着された第1のノズルによって構成され、前記第1のノズルに形成されたネジに前記気密シールカバーに形成したネジを螺合させた構成としてある中空糸膜式空気除湿装置。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか一項において、前記中空糸膜フィルタモジュールの除湿空気入口は前記中空糸フィルタモジュールの下部に回転自在に装着された第2のノズルによって構成され、前記第2のノズルに形成したネジに前記気密シール板に形成したネジを螺合させた構成としてある中空糸膜式空気除湿装置。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれか一項において、前記第1のOリングパッキンの上下厚さを前記第2と第3の各Oリングパッキンの上下厚さよりも厚く、前記第2のOリングパッキンの上下厚さを前記第3のOリングパッキンの上下厚さよりも厚くしてある中空糸膜式空気除湿装置。
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JP2011528609A (ja) * 2008-06-05 2011-11-24 セルガード エルエルシー 配管系において直列使用するためのウェーハ形状中空繊維モジュール

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