JP2005192947A - プレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法 - Google Patents

プレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構造が簡単で、シリンジ外筒を正確に位置決めをすることができるプレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具10は、基端部にフランジ27が形成されたシリンジ外筒2を有するプレフィルドシリンジ1の製造に用いるものである。このプレフィルドシリンジ製造用治具10は、複数のシリンジ外筒2を並べて保持する保持具4と、保持具4に保持された複数のシリンジ外筒2を立てた状態で支持する治具本体5とを備え、治具本体5は、保持具4に保持された各シリンジ外筒2の基端付近が係合する複数の係合部61が設けられた固定部材6と、複数のシリンジ外筒2を押圧して、各シリンジ外筒2の各係合部61への係合状態を維持する押圧部材7とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、プレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法に関する。
滅菌されたシリンジ(容器)内に、無菌的に液状製剤(薬液)が充填されるプレフィルドシリンジが知られている。
このようなプレフィルドシリンジは、例えば、次のようにして製造される。すなわち、まず、シリンジおよびその液体排出部(口部)に装着されるキャップ(封止部材)のそれぞれに高圧蒸気滅菌または過酸化水素などの滅菌ガスによる滅菌処理を施す。次いで、無菌環境下で、シリンジの液体排出部にキャップを装着した後、このように構成された複数のシリンジをそれぞれ、プレート(保持具)に設置する。次いで、プレートに設置された各シリンジ内に液状製剤を充填した後、栓体を装着(打栓)して、プレフィルドシリンジを完成させる(例えば、特許文献1参照)。
前述したプレートには、複数のシリンジが挿入可能(配置可能)な複数の孔が設けられている。これらの孔は、プレート(孔)における各シリンジの挿入・抜去を容易にしたり、各シリンジを挿入・抜去した際に生じる各シリンジへの傷付きを防止したりすることができるように、各孔の内径が各シリンジの外径よりも大きくなるよう形成されている。
しかしながら、このように各孔が形成されていることにより、プレートに対してシリンジが動くことができるため、薬液を充填する際、ノズルとシリンジとの位置がズレてしまい、薬液がシリンジに確実に充填されないという問題があった。
また、薬液をシリンジに充填する際、各シリンジをアーム(チャック)にて1本ずつ取り出す(把持する)と、この把持を行なうような機構等を設けることとなり、設備(構造)が複雑化(大型化)するという問題があった。
特表2002−505921号公報
本発明の目的は、構造が簡単で、シリンジ外筒を正確に位置決めをすることができるプレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。また、下記(7)〜(13)であるのが好ましい。
(1) 基端部にフランジが形成されたシリンジ外筒を有するプレフィルドシリンジの製造に用いるプレフィルドシリンジ製造用治具であって、
複数の前記シリンジ外筒を並べて保持する保持具と、
前記保持具に保持された複数のシリンジ外筒を立てた状態で支持する治具本体とを備え、
前記治具本体は、前記保持具に保持された各シリンジ外筒の基端付近が係合する複数の係合部が設けられた固定部材と、前記複数のシリンジ外筒を押圧して、前記各シリンジ外筒の前記各係合部への係合状態を維持する押圧部材とを有することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造用治具。
(2) 前記複数のシリンジ外筒が前記治具本体に支持されたとき、前記各シリンジ外筒のフランジが前記各係合部に当接する上記(1)に記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(3) 前記押圧部材を前記係合部へ接近する方向に付勢する付勢手段を有する上記(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(4) 前記押圧部材は、前記治具本体に対し回動可能に設置されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(5) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具を用いて、前記各シリンジ外筒に薬液を充填して、プレフィルドシリンジを製造することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造方法。
(6) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具を用いてプレフィルドシリンジを製造する方法であって、
前記保持具に前記複数のシリンジ外筒を保持させる工程と、
前記保持具に保持された複数のシリンジ外筒を立てた状態で、前記各シリンジ外筒の基端付近を前記各係合部に係合させる工程と、
前記各係合部に係合した各シリンジ外筒を前記押圧部材で押圧する工程と、
前記各シリンジ外筒の内腔部に薬液を注入する工程と、
前記各シリンジ外筒の内腔部に栓体を挿入する工程とを有することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造方法。
(7) 前記固定部材は、形状が長尺状をなしており、
前記複数の係合部が前記固定部材の長手方向に沿って等間隔に設けられている上記(1)または(2)に記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(8) 前記押圧部材は、前記係合部に対して接近・離間可能である上記(1)、(2)または(7)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(9) 前記保持具は、前記各シリンジ外筒を保持する複数対の爪で構成された保持手段を有する上記(1)ないし(4)、上記(7)、(8)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(10) 前記係合部は、U字状またはV字状の凹部で構成されている上記(1)ないし(4)、上記(7)ないし(9)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(11) 前記保持具は、その両端部にそれぞれ、保持した前記シリンジ外筒の基端より外側に突出した突出部を有する上記(1)ないし(4)、上記(7)ないし(10)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(12) 前記保持具は、主として樹脂材料で構成されている上記(1)ないし(4)、上記(7)ないし(11)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
(13) 前記固定部材は、主として金属材料で構成されている上記(1)ないし(4)、上記(7)ないし(12)のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
本発明によれば、押圧部材の押圧により各シリンジ外筒の各係合部への係合状態を維持することができるので、構造が簡単で、シリンジ外筒を正確に位置決めをすることができる。
また、複数のシリンジ外筒を保持具に保持した状態で、各工程へ移動することができるので、各シリンジ外筒同士の擦れや衝突(ぶつかり合い)等を防止することができ、よって、このときに発生する各シリンジ外筒への傷(破損)を防止することができる。
本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法を説明する前に、プレフィルドシリンジについて説明する。
図6は、プレフィルドシリンジの部分断面図である。また、以下では、説明の都合上、図6中の上側を「基端」、下側を「先端」と言う。
図6に示すプレフィルドシリンジ(以下単に「シリンジ」と言う)1は、シリンジ1内部(内腔部24)に予め薬液100が収納されてなるものである。このシリンジ1は、シリンジ外筒(外筒)2と、シリンジ外筒2の内腔部24に挿入される栓体3と、シリンジ外筒2の先端部(口部22)に設けられているロックアダプタ(接続部材)23と、ロックアダプタ23に接続される(螺合する)キャップ25と、シリンジ外筒2と栓体3とで形成された空間(内腔部24)に充填される薬液100とで構成されている。
シリンジ外筒2は、底部211を有する有底筒状の部材で構成されている。
シリンジ外筒2の底部211の中央部には、シリンジ外筒2の胴部に対し縮径した口部22が一体的に形成されており、シリンジ外筒2の基端外周(基端部)には、板状のフランジ27が一体的に形成されている。
この口部22の内部には、薬液100が通過可能な流路221が形成され、シリンジ外筒2の内腔部24と連通している。
口部22の外周部には、筒状のロックアダプタ23が設けられ、このロックアダプタ23の内周面には、雌ネジ(図示せず)が形成されている。
キャップ25は、有底筒状の部材で構成されており、その外周面には、ロックアダプタ23の雌ネジと螺合する雄ネジ(図示せず)が形成されている。
このキャップ25の雄ネジとロックアダプタ23の雌ネジとを螺合することにより、キャップ25とロックアダプタ23とが接続、すなわち、キャップ25がシリンジ外筒2の口部22に装着される。これにより、口部22の先端開口を封止することができ、よって、充填された薬液100が口部22の先端開口から漏れる(吐出する)のを防止することができる。
このようなシリンジ外筒2内には、弾性材料で構成された栓体3が収納(挿入)されている。栓体3の外周部には、2つのリング状の突部31、32が軸方向に沿って、所定間隔をおいて形成されている。この突部31、32がシリンジ外筒2の内周面21に対し密着することで、気密性(液密性)を確実に保持することができる。
なお、シリンジ外筒2(ロックアダプタ23を含む)およびキャップ25の構成材料としては、それぞれ、例えば、各種の硬質材料や、各種のガラス材料等を用いることができる。
また、シリンジ外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
また、栓体3の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂のような比較的柔軟な樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、薬液100としては、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、ワクチン、抗生物質注射液、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、各種蛋白製剤、抗癌剤、麻酔薬、覚せい剤、麻薬のような各種薬液、各種診断薬等が挙げられる。
本発明のプレフィルドシリンジ製造方法は、以上のようなシリンジ1を製造する方法である。また、本発明のプレフィルドシリンジ製造方法は、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具10を用いて実施される。
次に、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具10およびプレフィルドシリンジ製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具10について説明する。
図1は、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具が備える保持具の平面図および正面図、図2は、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具が備える治具本体の平面図、正面図および側面図、図3は、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具の正面図および側面図、図4および図5は、それぞれ、図3に示すプレフィルドシリンジ製造用治具を用いてプレフィルドシリンジを製造する工程を順を追って説明するための図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中の正面図、図4および図5の上側を「基端」、下側を「先端」と言う。
図3に示すように、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具(以下、単に「治具」と言う)10は、複数(本実施形態では、10本)のシリンジ外筒2を並べて保持する保持具4と、保持具4に保持された複数のシリンジ外筒2を立てた状態(図3中の上下方向)で支持する治具本体5とを備えている。
図1に示すように、保持具4は、平面視(図1中の上図(平面図))における形状(断面形状)がほぼコの字状をなし、保持手段41と突出部42とを有している。
図1に示す保持手段41は、各シリンジ外筒2を保持する複数対(本実施形態では、20対)の爪411で構成されている。
これらの対の爪411は、シリンジ外筒2を保持具4の長手方向に沿って並べる(配置する)ように、保持具4に配置(突出形成)されている。また、保持具4の長手方向に隣り合う対の爪411同士の間隔は、後述する治具本体5における複数の係合部61の間隔とほぼ同等である。
このような保持手段41により、複数のシリンジ外筒2を一度に搬送(移動)することができる。
また、各シリンジ外筒2同士の擦れや衝突(ぶつかり合い)等を防止することができ、よって、このときに発生する各シリンジ外筒2への傷(破損)を防止することができる。
図1に示すように、突出部42は、保持具4の両端部において、保持された各シリンジ外筒2の基端より外側に突出形成されている。
これにより、保持具4に保持された複数のシリンジ外筒2を搬送する際、突出部42が各シリンジ外筒2の基端開口26付近よりも先に、例えば搬送者などの周辺部に接触するよう構成されているため、この接触による各シリンジ外筒2の基端開口26付近の汚染を防止することができる。
このような保持具4は、主として樹脂材料で構成されているのが好ましい。
これにより、保持具4を軽量化することができ、容易に成形することができる。
なお、保持具4を構成する樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル−スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン−アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
また、各シリンジ外筒2を保持する基端側の対の爪411と先端側の対の爪411との間隔は、シリンジ外筒2の胴部の長さよりも若干短い長さであるのが好ましい。これにより、各シリンジ外筒2を安定して保持することができる。
図2に示すように、治具本体5は、保持具4に保持された各シリンジ外筒2を固定する固定部材6と、保持具4に保持された各シリンジ外筒2を押圧する押圧部材7と、押圧部材7を固定部材6の方向に付勢する付勢手段8とを有している。
図2に示す固定部材6は、その形状が長尺状(棒状)をなしており、治具本体5の基台51の両端部にそれぞれ形成(立設)された支柱52の間に渡って設置されている。
この固定部材6には、保持具4に保持された各シリンジ外筒2の基端付近が係合する複数(本実施形態では、10個)の係合部61が設けられて(形成されて)いる(図2および図3参照)。各係合部61は、複数のシリンジ外筒2が治具本体5に支持されたとき、各シリンジ外筒2のフランジ27に当接して、この当接により、シリンジ外筒2が先端方向に移動(落下)するのを防止する(図3参照)。
このような係合部61は、固定部材6の長手方向に沿って等間隔に設けられており、これにより、シリンジ外筒2に薬液100を充填(注入)する際、薬液100を吐出するノズル200を等間隔(一定間隔)で移動することができ(図4参照)、よって、より効率的にシリンジ外筒2に薬液100を充填(注入)する(シリンジ1を製造する)ことができる。
また、各係合部61は、平面視(図2中の上図(平面図))における形状がU字状(円弧状)の凹部611で構成されている。なお、凹部611の直径は、シリンジ外筒2の胴部の直径とほぼ同等かまたはそれより若干大きいのが好ましい。
このような形状の凹部611(係合部61)により、押圧部材7によりシリンジ外筒2が押圧されたとき、シリンジ外筒2の外面(シリンジ外筒2の胴部)が凹部611の内面612に当接することができ、よって、シリンジ外筒2をより確実に固定することができる。
このような固定部材6は、主として金属材料で構成されているのが好ましい。
前述したように保持具4が樹脂材料で構成されているとき、その加工精度や滅菌時の加熱等により、長手方向に隣り合う対の爪411の間隔が不均等となっていても、固定部材6が金属材料で構成されていることにより、固定部材6が直線状となるとともに、固定部材6における変形が生じ難くなるため、複数の係合部61間の間隔のバラツキを抑えることができ、よって、隣り合うシリンジ外筒2の間隔を確実に等間隔とすることができる。
なお、固定部材6を構成する金属材料としては、特に限定されないが、例えば、鉄、ニッケル、ステンレス鋼、銅、真鍮、アルミニウム、チタン等の各種金属、またはこれらを含む合金等を用いることができる。
また、治具本体5は、保持具4で例示した材料と同様のものを用いることができる。
図2および図3に示すように、押圧部材7は、複数の棒状体で枠形状に構成(形成)され、その両端部における下部(先端側)がヒンジ71を介して治具本体5の支柱52にそれぞれ接続(設置)されており、複数のシリンジ外筒2を押圧して(図3中、矢印方向)、各シリンジ外筒2の各係合部61への係合状態を維持するものである。
図2に示すように、この押圧部材7は、各係合部61(固定部材6)に対して接近・離間可能であり、これにより、前記係合状態の維持・解除が容易、すなわち、固定部材6におけるシリンジ外筒2の着脱が容易となる。
また、押圧部材7は、前述したようにヒンジ71を介して治具本体5の支柱52に接続(設置)されているため、このヒンジ71を回動中心として治具本体5に対し回動可能(図2中、矢印方向)に設置されている。
これにより、前記係合状態の維持・解除がより容易、すなわち、固定部材6におけるシリンジ外筒2の着脱がより容易となる。
図2に示すように、付勢手段8は、引張りバネ81で構成されている。
この引張りバネ81は、その一端が押圧部材7におけるヒンジ71近傍に接続されており、他端が治具本体5の支柱52に接続されている。
このような構成の付勢手段8により、押圧部材7を係合部61へ接近する方向(図3中、矢印方向)に付勢することができ、よって、より確実に(強力に)複数のシリンジ外筒2を押圧することができる。
以上のような構成の治具10により、治具本体5(保持具4)に対してシリンジ外筒2を確実に固定することができ、よって、治具本体5(保持具4)に対するシリンジ外筒2の位置を精度よく決めることができる。従って、ノズル200からシリンジ外筒2へ確実に薬液100を充填することができる。
また、シリンジ外筒2を治具10(保持具4)の長手方向に配置することができるため、例えばアイソレータのような比較的狭い空間にも収納することができるとともに、薬液100を充填して、効率的にシリンジ1を製造することができる。
次に、治具10を用いてシリンジ1を製造する工程(プレフィルドシリンジ製造方法)について、図1〜図5を参照して説明する。
[1] シリンジ外筒保持工程
まず、図1に示すように、キャップ25が装着(固定)されている10本のシリンジ外筒2を保持具4の対の爪411に挟んで(挟持して)、保持させる。このとき、各シリンジ外筒2の基端開口26が保持具4の突出部42側(図1中、基端側)に向くように、各シリンジ外筒2を保持させる。
[2] シリンジ外筒係合工程
次に、図2に示すように、治具本体5を押圧部材7が固定部材6(係合部61)から離間した状態とする。すなわち、押圧部材7が治具本体5に対して開くように、押圧部材7を回動する。その後、保持具4に保持された10本のシリンジ外筒2を立てた状態で、各シリンジ外筒2の基端付近を固定部材6の各係合部61に係合させる(以下、この状態を「係合状態」と言う)。
[3] シリンジ外筒押圧工程
次に、押圧部材7を回動して、図3に示すように、係合状態の各シリンジ外筒2を押圧部材7で押圧(固定)する。このとき、係合状態が維持され、これにより、治具本体5(固定部材6)に対する各シリンジ外筒2の位置決めが行なわれる。
[4] 薬液注入工程
次に、図4に示すように、薬液100を吐出するノズル200を作動させ、各シリンジ外筒2の内腔部24に薬液100を注入する。
[5] 打栓工程
次に、図5に示すように、打栓手段(打栓機)300を作動させ、各シリンジ外筒2の内腔部24に栓体3を挿入する(打栓する)。
以上のような工程を経ることにより、前述したようなシリンジ1が製造される。
また、前記シリンジ外筒押圧工程と前記薬液注入工程との間に、シリンジ外筒2に予め装着されているキャップ25に対し、改めてネジ締めを行う(固定する)キャップネジ締め工程を設けてもよい。これにより、シリンジ外筒2の口部22をより確実に封止することができ、よって、注入(充填)する薬液100が漏れ出すのをより確実に防止することができる。
以上、本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具およびプレフィルドシリンジ製造方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、プレフィルドシリンジ製造用治具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、プレフィルドシリンジ製造用治具に支持されるプレフィルドシリンジの本数は、10本であるのに限定されず、1〜9本または11本以上であってもよい。
また、固定部材(係合部)における凹部の形状は、U字状であるのに限定されず、例えば、V字状であってもよい。
また、押圧部材は、複数の棒状体で構成されているのに限定されず、例えば、ゴムバンドのような弾性体で構成されたものであってもよい。
また、付勢手段は、引張りバネで構成されているのに限定されず、例えば錘等を用いて、押圧部材の上部(基端側)を重くして、押圧部材を係合部へ接近する方向に付勢するよう構成されていてもよい。
また、プレフィルドシリンジは、キャップがロックアダプタに螺合して口部を封止するよう構成されているものに限定されず、例えば、口部が樹脂(プラスチック)製またはゴム製のキャップに嵌入したり、キャップが口部に螺合したりして口部を封止するよう構成されているものであってもよい。
本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具が備える保持具の平面図および正面図である。 本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具が備える治具本体の平面図、正面図および側面図である。 本発明のプレフィルドシリンジ製造用治具の正面図および側面図である。 図3に示すプレフィルドシリンジ製造用治具を用いてプレフィルドシリンジを製造する工程を順を追って説明するための図である。 図3に示すプレフィルドシリンジ製造用治具を用いてプレフィルドシリンジを製造する工程を順を追って説明するための図である。 プレフィルドシリンジの部分断面図である。
符号の説明
1 プレフィルドシリンジ(シリンジ)
2 シリンジ外筒
21 内周面
211 底部
22 口部
221 流路
23 ロックアダプタ
24 内腔部
25 キャップ
26 基端開口
27 フランジ
3 栓体
31、32 突部
4 保持具
41 保持手段
411 爪
42 突出部
5 治具本体
51 基台
52 支柱
6 固定部材
61 係合部
611 凹部
612 内面
7 押圧部材
71 ヒンジ
8 付勢手段
81 引張りバネ
10 プレフィルドシリンジ製造用治具(治具)
100 薬液
200 ノズル
300 打栓手段

Claims (6)

  1. 基端部にフランジが形成されたシリンジ外筒を有するプレフィルドシリンジの製造に用いるプレフィルドシリンジ製造用治具であって、
    複数の前記シリンジ外筒を並べて保持する保持具と、
    前記保持具に保持された複数のシリンジ外筒を立てた状態で支持する治具本体とを備え、
    前記治具本体は、前記保持具に保持された各シリンジ外筒の基端付近が係合する複数の係合部が設けられた固定部材と、前記複数のシリンジ外筒を押圧して、前記各シリンジ外筒の前記各係合部への係合状態を維持する押圧部材とを有することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造用治具。
  2. 前記複数のシリンジ外筒が前記治具本体に支持されたとき、前記各シリンジ外筒のフランジが前記各係合部に当接する請求項1に記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
  3. 前記押圧部材を前記係合部へ接近する方向に付勢する付勢手段を有する請求項1または2に記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
  4. 前記押圧部材は、前記治具本体に対し回動可能に設置されている請求項1ないし3のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具を用いて、前記各シリンジ外筒に薬液を充填して、プレフィルドシリンジを製造することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載のプレフィルドシリンジ製造用治具を用いてプレフィルドシリンジを製造する方法であって、
    前記保持具に前記複数のシリンジ外筒を保持させる工程と、
    前記保持具に保持された複数のシリンジ外筒を立てた状態で、前記各シリンジ外筒の基端付近を前記各係合部に係合させる工程と、
    前記各係合部に係合した各シリンジ外筒を前記押圧部材で押圧する工程と、
    前記各シリンジ外筒の内腔部に薬液を注入する工程と、
    前記各シリンジ外筒の内腔部に栓体を挿入する工程とを有することを特徴とするプレフィルドシリンジ製造方法。
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