JP2005190947A - 空気調和用温度調節器 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定ダイヤルをフリクションを付与するフリクション部材のために僅かな空間を確保するだけでよく、また設定ダイヤルの傾きやがたつきを防止することができ、感温膨張部材に対する設定操作を安定かつ正確に行うことができるようにした空気調和用温度調節器を提供する。
【解決手段】温度設定部材29をブラケット40に回動自在かつ進退自在に取付けられる設定ダイヤル25と前記ブラケット40との間に、薄い金属板からなるフリクションリング41を介在させ、これにより設定ダイヤル25をブラケット40から離間する方向に付勢する。フリクションリング41は、ブラケット40の表面に接触するリング部と、このリングの外周に延設され先端部が設定ダイヤル25の裏面に圧接される4つの弾性片と、回転防止部とを有し、この回転防止部によってブラケット40の回転が防止される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷暖房等の温度設定を行う空気調和用温度調節器に関するものである。
冷暖房等の温度設定を行う空気調和用温度調節器としては、冷暖房の調節温度を所定の温度に固定したり、調節温度を所望の幅で可変設定することができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、温度設定において、消費エネルギを節約するためにゼロエナジーバンドと呼ばれる不感温度帯を設けたり、冷暖房を多段制御する場合に段間に所要の温度差を設けたりするようにした空気調和用温度調節器も知られている(例えば、特許文献2参照)。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに発見することができなかった。
特開昭52−113539号公報 特開2002−228235号公報
前記特開昭52−113539号公報に記載された空気調和用温度調節器は、調節温度を設定する回動かつ進退自在な設定ダイヤルと、周囲の温度変化によって膨張収縮するデュアルダイアフラムと、このデュアルダイアフラムの膨張収縮によってON、OFFされるスイッチと、前記設定ダイヤルに係合する係合部を有し調節温度を所望の幅で可変設定する一対のリミット設定片と、これらのリミット設定片が当接することにより前記設定ダイヤルの回動を制限するストッパとを備え、前記設定ダイヤルの支軸を固定台に設けたねじ孔にねじ込み、この支軸と前記スイッチとでデュアルダイアフラムを上下動自在に挟持し、周囲温度が設定値に達すると、デュアルダイアフラムが膨張してスイッチを動作させるようにしたものである。
前記特開2002−228235号公報に記載された空気調和用温度調節器は、主温度設定用ダイヤルユニットと、従温度設定用ダイヤルユニットを並設し、両温度設定用ダイヤルユニットの設定ダイヤルどうしを伸縮自在な連結部材によって互いに連結し、この連結部材の伸張長さによってゼロエナジーバンドの幅を任意に設定するようにしている。主温度設定用ダイヤルユニット(従温度設定用ダイヤルユニットも同一構造)は、回転自在に軸支された設定ダイヤルと、この設定ダイヤルの回転にしたがって設定ダイヤルの軸線方向に変位する変位部材と、この変位部材の変位に伴って変位するとともに周囲温度によって膨張または収縮する感温膨張部材と、この感温膨張部材の膨張収縮によって作動する2つのスイッチ手段とで構成されている。
このような温度調節器において、設定ダイヤルによる温度設定に際しては、設定操作による適度なフリクション(操作トルク)と確実な動作が要求される。しかしながら、設定ダイヤルの支軸を装置固定部側のねじ孔にねじ込むと、ねじ山どうしの間には必然的にクリアランスが生じるため、設定ダイヤルががたつくという問題が生じる。
そこで、従来は、このような設定ダイヤルのがたつきを抑制する方法として、通常コイルばねや線ばねにより設定ダイヤルを一方向に付勢することによりがたつきを防止している。(例えば、特許文献3)。
特開2001−35307号公報
前記特開2001−35307号公報に記載されたダイヤルスイッチは、ダイヤルノブを圧縮コイルばねによって球体を介して一方向に付勢することにより、ダイヤルスイッチの軸線方向のがたつきを防止するようにしている。また、前記球体をダイヤルノブに設けた凹凸に圧接することにより、ダイヤルノブを回転操作するときに節度感を得るようにしている。すなわち、ダイヤルノブの回転操作に伴って球体が凹凸の凹部に落ち込むと回動動作の抵抗となり、この抵抗が節度感として操作者の手に感じるものである。
しかしながら、前記特開2001−35307号公報に記載されたダイヤルスイッチのように、コイルばねによるがたつき防止構造は、コイルばねの線径と巻数によってコイルばねの長さが必然的に長くなるため、コイルばねを収納する空間が大きくなり、装置自体の大型化を招くという問題があった。
線ばねを用いる方式は、線ばねをねじ溝に圧接することにより設定ダイヤルを軸線方向と直交する方向に付勢してがたつきを防止するようにしている。しかしながら、この場合は線ばねを支軸の一側よりねじ溝に圧接しているので、支軸が傾くとその傾き分だけ感温膨張部材に対する設定操作に誤差が生じ、正確な設定が損なわれるおそれがある。
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、設定ダイヤルをフリクションを付与するフリクション部材のために僅かな空間を確保するだけでよく、また設定ダイヤルの傾きやがたつきを防止することができ、感温膨張部材に対する設定操作を安定かつ正確に行うことができるようにした空気調和用温度調節器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、温度設定部材を有する設定ダイヤルをブラケットに回動自在かつ進退移動自在に設け、挟持部材を有する回動レバーを前記ブラケットの後方に設け、前記設定ダイヤルと前記回動レバーとの間に感温膨張部材を配置し、この感温膨張部材の中央部を前記温度設定部材と前記挟持部材によって挟持し、前記回動レバーに前記感温膨張部材の温度変化による膨張収縮に伴ってスイッチ手段を動作させる調整用部材を設け、前記設定ダイヤルによって温度設定を行うようにした空気調和用温度調節器において、前記設定ダイヤルと前記ブラケットとの間に薄板からなるフリクションリングを介在させて前記設定ダイヤルをブラケットから離間する方向に付勢したものである。
また、本発明は、前記フリクションリングを、ブラケットの表面に接触するリング部と、このリングの外周に延設され先端部が設定ダイヤルの裏面に圧接される複数個の弾性片とで構成したものである。
さらに、本発明は、前記フリクションリングのリング部にブラケットに係合しフリクションリングの回転を防止する回転防止部を設けたものである。
本発明においては、薄板からなるフリクションリングを用いているので、ブラケットと設定リングとの間に僅かな隙間を設定するだけでよく、設定ダイヤルにフリクションを付与することができる。
リング部はブラケットの表面に密接することにより安定に設置され、複数の弾性片が設定ダイヤルを軸線方向に付勢することにより、設定ダイヤルの軸線方向のがたつき、傾きを防止する。
回転防止部は、ブラケットに係合することによりフリクションリングの回転を防止する。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る空気調和用温度調節器の一実施の形態を示す通常取付時における外観斜視図、図2は取付面からの突出寸法を大きくして取付けた状態を示す同温度調節器の外観斜視図、図3は同温度調節器の分解斜視図、図4は前カバーを取り外して示す正面図、図5は図4の前カバーがついた状態におけるV−V線断面図、図6は同温度調節器のデュアルダイアフラムを取り外して示す正面図、図7は図6のVII −VII 線断面図である。図8(a)、(b)はフリクションリングの正面図およびA−A線断面図、図9は同温度調節器のスイッチ部を示す概略図である。図10はゼロエナジーバンドを形成する設定値の両側の温度における弁の開度を示す図、図11は本発明に係る空気調和用温度調節器によってゼロエナジーバンドの制御を行う状態を説明するための構成図、図12は同温度調節器のスイッチ部の他の実施の形態を示す図である。
図1〜図3において、全体を符号1で示す空気調和用温度調節器は、室内の取付面2に複数個の止めねじ3によって固定される矩形枠状の取付プレート4と、この取付プレート4の前面に複数個の止めねじ5と図示しない係合片とによって固定される角筒状のベースプレート6と、このベースプレート6の前面に複数個の止めねじ7によって前後方向に移動調整可能に取付けられるケース本体8と、このケース本体8の前面を覆う前面カバー9と、左右一対のスペーサ10と、リアカバー11と、温度設定用ダイヤルユニット12等で構成されている。
このような空気調和用温度調節器1は、前記取付面2からの温度設定用ダイヤルユニット12に対する熱的影響が少ない場合、図1に示すように取付面2からの突出寸法を小さくして取付けられる。一方、温度設定用ダイヤルユニット12が取付面2の内側を通る水管などにより、またはダクトからの冷風や温風、太陽からの輻射熱などの外乱による影響を受ける場合は、取付面2から温度設定用ダイヤルユニット12を遠く離す必要があるため、図2に示すようにケース本体8をベースプレート6から引き出した状態で取付けられる。
温度調節器1の取付面2からの突出寸法を大きくするための手段としては、前記一対のスペーサ10が用いられる。この一対のスペーサ10は、ケース本体8の背面側に上下動可能に取付けられており、図1に示す通常の取付け時においてはケース本体8とともにベースプレート6内に収納される。一方、突出寸法を大きくして取付ける場合は、一対のスペーサ10を下方に移動させてベースプレート6のねじ取付部15に重ね合わせ、前記止めねじ7をケース本体8のねじ取付用穴16、スペーサ10のねじ取付用穴17に挿通して前記ねじ取付部15のねじ穴にねじ込むことにより、ケース本体8をベースプレート6の前面に前記スペーサ10を介して固定する。
前記ケース本体8の背面には、前記取付面2から引き出された外部コード20が図示を省略したモジュラジャックを介して接続され、前面側には前記温度設定用ダイヤルユニット12が取付けられている。
図3〜図9において、前記温度設定用ダイヤルユニット12は、室内の温度を設定する設定ダイヤル25を備えている。設定ダイヤル25は、円板状に形成されて前面側に指示プレート26が取り付けられ、裏面中央にボス部25Aが一体に突設され、外周面には回転操作時の手の引っ掛かりをよくするために波形の凹凸27が形成されている。設定ダイヤル25の中心には表裏面に貫通するねじ孔28が形成され、このねじ孔28には後述するデュアルダイアフラム56を挟持する一方の温度設定部材29が前方側からねじ込まれ、先端が後方に突出している。前記凹凸27は、設定ダイヤル25の外周面下部側に略220°の角度範囲にわたって形成されている。また、設定ダイヤル25には、表裏面に貫通する長孔30が形成されている。この長孔30は、設定ダイヤル25の回動角度を制限するためのもので、設定ダイヤル25の前面上部外周寄りに略140°の開き角をもって形成されている。
前記指示プレート26は、前記設定ダイヤル25より若干小さい外径を有する円板状に形成されて円弧状の長孔33、中心孔34、ねじ用孔35および指示線36(図4)を有し、設定ダイヤル25の前面に接着されかつビス止めされている。前記長孔33は、前記設定ダイヤル25の長孔30と重なり合うように形成されている。前記指示線36は、指示プレート26の中心より鉛直下方に延在するように半径方向に形成されている。
このような指示プレート26が取付けられた前記設定ダイヤル25は、前記ケース本体8の前面に設けたブラケット40にフリクションリング41を介して取付けられている。前記ブラケット40は、中央にねじ孔43を有し、このねじ孔43に設定ダイヤル25のボス部25Aの外周面に形成されている雄ねじ44が螺合している。また、ブラケット40の外周にはストッパ45(図5)が前方に向かって折り曲げ形成されている。ストッパ45は設定ダイヤル25の長孔30に後方から挿入されることにより、設定ダイヤル25の回動を長孔30の範囲内に制限している。
図8において、前記フリクションリング41は、薄い金属板によって形成されることにより、リング部41Aと、このリング部41Aの外周に周方向に等間隔おいて径方向外方に向かって延設された4つの弾性片41Bと、同じくリング部41Aの外周に設けられた2つの回転防止部41Cとで構成され、前記ブラケット40の前面と設定ダイヤル25の背面との間に前記リング部41Aをブラケット表面に密接させて介装されている。各弾性片41Bは、前方に「へ」の字型に折り曲げ形成され、先端部が前記設定ダイヤル25の裏面に圧接されることにより、設定ダイヤル25を前方に付勢し設定ダイヤル25に適度なフリクション(操作トルク)を付与している。また、これによって設定ダイヤル25の雄ねじ44がブラケット40のねじ孔43に押しつけられ、設定ダイヤル25の軸線方向のがたつきが防止される。各弾性片41Aの先端部には、設定ダイヤル25の裏面に点接触する小さな半球状の押圧子47が一体に突設されている。2つの回転防止部41Cは、裏面側に折り曲げ形成されたL字型の折曲片からなり、前記ブラケット40に形成した小孔48(図5)にそれぞれ挿入されることにより、フリクションリング41および設定ダイヤル25の自由回転を防止している。
さらに前記ケース本体8の表面には、回動レバー50(図6、図7)が前記ブラケット40の後方に位置して取付けられている。回動レバー50は、金属板によって図3および図6に示すような形状に形成されることにより、挿通孔52を有するプランジャ取付部50Aと、このプランジャ取付部50Aより上方に向かって二股状に延設された左右一対のアーム部50B,50Cと、前記プランジャ取付部50Aの両側にそれぞれ延設された左右一対の調整部材取付部50D,50Eとで構成されている。
前記プランジャ取付部50Aの挿通孔52(図5)には、プランジャ54が前方から挿通され、先端部が前記ケース本体8の前面中央に形成した穴55に挿通されている。プランジャ54は、前記温度設定部材29とともに前記デュアルダイアフラム56の中央を前後方向から挟持する挟持部材を形成している。前記一対のアーム部50B,50Cの先端には、互いに対向する軸ピン58がそれぞれ突設されており、これらの軸ピン58は前記ケース本体8の前面上部に設けた挿通孔に回動自在に挿通されている。また、軸ピン58は回動レバー50の表面と平行になるように各アーム部50B,50Cに設けられることにより、前記回動レバー50に前後方向の回動を可能にしている。前記ケース本体8と前記回動レバー50との間には、回動レバー50に図7において時計方向の回動習性を付与する圧縮コイルばね60が弾装されている。
図9において、前記デュアルダイアフラム56は、シンバル形状に形成された2枚の薄い金属板56a,56bを凹面側を対向させて外周縁部を接合することにより形成され、ブラケット40と回動レバー50との間に前記温度設定部材29と前記プランジャ54とによって挟持された状態で組み込まれている。言い換えれば、デュアルダイアフラム56の表面側金属板56aは、表面中央が温度設定部材29によって押圧されることにより、裏面側金属板56bの表面中央に突設した突起部59がプランジャ54に押しつけられている。また、デュアルダイアフラム56は、内部に外気温度が高くなると膨張する液体が封止されることにより、周囲の温度に応じて膨張または収縮し、厚さが変化する、いわゆる感温膨張部材を構成している。
図6、図7および図9において、前記各調整部材取付部50D,50Eには、空気調和機80(図11)に冷房運転および暖房運転が行われない不感温度帯、すなわちゼロエナジーバンドB(図10)を設定する主調整用部材61と従調整用部材62がそれぞれ取付けられている。主調整用部材61は調整ねじからなり、前記調整部材取付部50Dに設けた挿通孔より前記ケース本体8に設けたねじ孔(図示せず)に螺合し、先端面が主スイッチ手段64のスイッチ部64dにスナップアクション機構を構成する図示しない板ばねを介して接触している。
前記主スイッチ手段64は、共通端子64a、冷房出力端子64b、暖房出力端子64cおよびスイッチ部64dとで構成され、共通端子64a、冷房出力端子64bおよび暖房出力端子64cが空気調和機80に接続されている。スイッチ部64dは、共通端子64aに設けられ、冷房出力端子64bと暖房出力端子64cに対して選択的に接続される。また、スイッチ部64dは前記主調整用部材61によって押圧されると冷房出力端子64bに接続され、主調整用部材61による押圧状態から解放されると、前記板ばねによって暖房出力端子64cに接続される。すなわち、空気調和機80を冷房に用いる場合には、共通端子64aと冷房出力端子64bを冷房機器に接続して冷房制御信号を与える。一方、暖房に用いる場合には、共通端子64aと暖房出力端子64cを暖房機器に接続して暖房制御信号を与える。
前記従調整用部材62は、前記主調整用部材61と同様な調整ねじからなり、前記調整部材取付部50Eに設けた挿通孔より前記ケース本体8に設けたねじ孔70(図7)に螺合し、先端面が従スイッチ手段72のスイッチ部72dにスナップアクション機構を構成する板ばね73を介して接触している。
図9において、前記従スイッチ手段72は、前記主スイッチ手段64と同一構造で、共通端子72a、冷房出力端子72b、暖房出力端子72cおよびスイッチ部72dとで構成され、共通端子72a、冷房出力端子72bおよび暖房出力端子72cが空気調和機80に接続されている。スイッチ部72dは共通端子72aに設けられ、冷房出力端子72bと暖房出力端子72cに対して選択的に接続される。また、スイッチ部72dは、前記従調整用部材62によって押圧されると冷房出力端子72bに接続され、従調整用部材62による押圧状態から解放されると暖房出力端子72cに接続される。すなわち、空気調和機80を冷房に用いようとする場合には、共通端子72aと冷房出力端子72bを冷房機器に接続して冷房制御信号を与える。一方、暖房に用いる場合には、共通端子72aと暖房出力端子72cを暖房機器に接続して暖房制御信号を与える。なお、スイッチ部72dは、通常前記板ばね73(図7)によって従調整用部材62に圧接されている。板ばね73の先端には、前記冷房出力端子72bと暖房出力端子72cに対して選択的に接触する接触子74が取付けられている。なお、このような構造は、前記主スイッチ手段64も全く同様である。
前記空気調和機80のゼロエナジーバンドBは、主調整用部材61と従調整用部材72のねじ込み量に差(差動量=Δd、図9)をもたせ、主スイッチ手段64と従スイッチ手段72が動作するタイミングをずらすことによって設定される。
前記従調整用部材62には、ゼロエナジーバンドBの表示値を指し示す指示板81(図6および図7)が取付けられている。この指示板81は、薄い金属板によって形成され、操作部81aと、指示部81bとを有している。
前記ケース本体8の前面には、前記ゼロエナジーバンドBの表示値を示す4つの数字82(1.0,1.5,2.0,2.5(℃))が表示された温度設定ラベル83が前記指示板81に対応して貼着されている。
図1〜図3および図5において、前記ケース本体8の前面を覆う前記前面カバー9は、合成樹脂によって背面が開放し上下面および左右両側面にそれぞれ開口部90を有する箱型に形成され、係合片91と係合部92との係合によってケース本体8の前面に着脱可能に取付けられることにより、前記温度設定用ダイヤルユニット12を覆っている。前面カバー9の周囲に形成されている4つの開口部90のうち下面側の開口部90aは、前記設定ダイヤル25を回転させて設定温度を変更する際のダイヤル操作孔を形成している。
前記前面カバー9の前面下部には左右方向に長い窓96が形成されており、この窓96には透明な透明板93が溶着によって固定されている。窓96の下縁には、設定ダイヤル25による冷房または暖房時の設定温度を示す数字94が表示されている。
図11において、前記空気調和用温度調節器1によって制御される空気調和機80は、エアハンドリングユニットと呼ばれる空気調和機であって、内部に冷却コイル100と温水コイル101と、冷却コイル100によって冷水と熱交換された冷却空気や、温水コイル101によって温水と熱交換された加熱空気を給気ダクト102に送風するファン103を備えている。
前記給気ダクト102に送風された冷却空気や加熱空気は、吹出口104から室内105に給気され、室内105を冷房または暖房する。室内105の壁面には、前記空気調和用温度調節器1が設置されており、室内105内の温度を検出している。
106は室内105の空気を還気するための還気ダクトであって、空気調和機80に連通している。107は冷却コイル弁、108は加熱コイル弁であって、これら冷却コイル弁107と加熱コイル弁108は、バルブアクチュエータ109,110によって弁開度が0〜100%の間で調整される。112は冷却コイル弁107から冷却コイル100に冷水を供給する往管、113は加熱コイル弁108から加熱コイル101に温水を供給する往管である。116は冷却コイル100から冷水を戻す還り管、117は加熱コイル101から温水を戻す還り管である。
図10において、120は設定値から室温が高くなるにしたがって開閉する冷却コイル弁107の開度を示すグラフである。同図に示すように、冷房設定温度(23℃)から室温が高くなるにしたがって、冷却コイル弁107の開度が直線的に大きくなり、所定の温度で100%の開度が得られる。121は設定値から室温が低くなるにしたがって開閉する加熱コイル弁108の開度を示すグラフである。同図に示すように、暖房設定温度(22℃)から室温が低くなるにしたがって、加熱コイル弁108の開度が直線的に大きくなり、所定の温度で100%の開度が得られる。冷房設定温度(23℃)と暖房設定温度(22℃)との差がゼロエナジーバンドBで、この場合1℃に設定されており、室温が冷房設定温度と暖房設定温度との間にあるときは、冷房コイル弁107と加熱コイル弁108はともに全閉状態であり、冷房も暖房も行われない。
次に、前記空気調和用温度調節器1の温度設定用ダイヤルユニット12において、設定ダイヤル25の回動操作による温度設定値と、デュアルダイアフラム56の膨張収縮による主スイッチ手段64の切替え動作との関係について説明する。なお、以下の説明では主調整用部材61を用いて冷房機器を制御する例について説明する。すなわち、主スイッチ手段64の共通端子64aおよび冷房出力端子64bから制御信号が空気調和機80の冷房機器に与えられる。
図9において、現在の室温が設定値(例えば、設定温度=23℃)以下の状態にあり、デュアルダイアフラム56が収縮した状態にあるものとする。この状態において、主スイッチ手段64のスイッチ部64dは暖房出力接点64c側に接触しており、冷房出力接点64bはOFFになっている、このため、冷房機器は冷房運転を停止している。室内の熱負荷によって室温が徐々に上昇し、それに応じてデュアルダイアフラム56が膨張してゆくと、デュアルダイアフラム56がプランジャ54を押圧する。このため、回動レバー50は図7において反時計方向に回動し、主調整用部材61のスイッチ部64dに対する押圧力を増大させる。この押圧力が所定の大きさになると、板ばねのスナップアクションによってスイッチ部64dが暖房出力接点64cから離間して冷房出力接点64bに接続される。これにより冷房制御信号がONになり、冷房機器が冷房運転を開始する。
スイッチ部64dと冷房出力接点64bとの接続により冷房運転が開始され、室温が設定温度よりも低下すると、デュアルダイアフラム56が収縮し、板ばねのスナップアクションによってスイッチ部64dを押し戻し、スイッチ部64dを暖房出力端子64c側に接続して、再び冷房出力がOFFになる。
冷房設定温度を低く設定する場合(例えば、23℃から21℃に)は、設定ダイヤル25を図4において時計方向に回動させて指示線36を前面カバー9の目盛94の表示値「21」に一致させる。設定ダイヤル25は図4において時計方向に回動されると前進してデュアルダイアフラム56に近づく。このため、温度設定部材29も設定ダイヤル25と一体に前進してデュアルダイアフラム56に対する押圧力を増大させる。したがって、室温のわずかな上昇に連れてデュアルダイアフラム56が僅かに膨張するだけで、デュアルダイアフラム56がプランジャ54を大きな力で押圧するようになる。その結果として、設定ダイヤル25を時計方向に回動操作する以前の温度(23℃)に比べて2°低い温度でスイッチ部64dが冷房出力端子64b側に接続され、冷房機器が冷房運転を開始するようになる。
次に、本発明に係る温度調節器1によって空気調和機80をゼロエナジーバンド制御を行う方法について説明する。
図11において、主調整用部材61と主スイッチ手段64を加熱コイル弁108用のバルブアクチュエータ110を制御する温度調節器として用い、従調整用部材62と従スイッチ手段72を冷却コイル弁107用のバルブアクチュエータ109を制御する温度調節器として用いる。主調整用部材61による設定値を22℃、従調整用部材62による設定温度を23℃に設定し、両設定値の間に1℃の温度差、すなわちゼロエナジーバンドBを設定する。
主調整用部材61による設定温度(22℃)は、設定ダイヤル25を回転させて指示プレート26の指示線36を前面カバー9に表示されている設定温度を示す数字94のうち「22」の数字に一致させることにより、設定することができる。従調整用部材62による設定温度(23℃)は指示板81を回動させて指示部81bを温度設定ラベル83に表示されている数値「1.0」に位置させる。なお、支持板81によるゼロエナジーバンドBの設定は、前面カバー9をケース本体8から取り外して行う。
このようにしてゼロエナジーバンドBを設定することにより、室温が23℃より高くなると、これに伴ってデュアルダイアフラム56が膨張し、従調整用部材62によってスイッチ部72dが押し下げられるので、冷房出力端子72bがONに切り替る。したがって、図10に示すように、冷却コイル弁107が開き始めるので、冷却コイル弁107から冷却コイル100に冷水が供給される。冷却された冷却空気は、ファン103によって給気ダクト102を通り吹出口104から室内105に送風され、室内105の冷房が開始される。室内105の室温が23℃まで低くなると、図10に示すように、冷却コイル弁107の開度が0%になり冷房が停止する。このとき、加熱コイル弁108を制御する主調整用部材61の設定値が22℃になっているので、暖房が開始されることはない。
一方、室温が22℃より低くなると、これに伴ってデュアルダイアフラム56が収縮するため、スイッチ部64dは主調整部材61による押し下げから解放されて暖房出力端子64cに接続され、暖房出力端子64cをONに切り替える。これにより図10に示すように、加熱コイル弁108が開き始めるので、加熱コイル弁108から加熱コイル101に温水が配管113を通って供給される。加熱コイル101において熱交換された加熱空気はファン103によって給気ダクト102に送風されるので、加熱空気が吹出口104から室内105に給気され、室内105の暖房が開始される。室内105の室温が上昇して22℃になると、図10に示すように、加熱コイル弁108の開度が0%になり暖房が停止する。このとき、冷却コイル弁107を制御する従調整用部材62の設定値が23℃になっているので、冷房が開始されることはない。
このような温度調節器1においては、冷房の設定温度23℃と暖房の設定温度22℃との間に1℃の温度差、すなわち、ゼロエナジーバンドBが設けられていることにより、過冷または過熱によるエネルギーの消費を少なくすることができるだけでなく、快適な環境を提供することができる。
また、ゼロエナジーバンドBを設けるために、1つの温度設定用ダイヤルユニット12を用いるだけでよいので、構造が簡単で部品点数を削減でき、また装置自体を簡素化、小型化することができる。
さらに、フリクションリング41を薄い金属板によって形成しているので、コイルばねを用いた従来のフリクション機構に比べて設定ダイヤル25とブラケット40との間に僅かな隙間を設けるだけでよい。また、フリクションリング41は、リング部41をブラケット表面に密接させているので、安定性に優れ、また複数の弾性片41Bによって設定ダイヤル25の裏面外周部寄りを略均等に押圧しているので、設定ダイヤル25が傾いたり、軸線方向にがたついたりすることがなく、安定した操作トルクを維持でき、温度設定を正確に行うことができる。
図12はスイッチ手段の他の実施の形態を示す図である。
上述した実施の形態においては、主スイッチ手段64(従スイッチ手段72も同様)を、スイッチ部64dの押下と押下の解放によって、冷房出力端子64bのONと暖房出力端子64cのONとに切り替える2位置スイッチを用いた例を示したが、これに限らず比例制御用スイッチ150を用いてもよい。すなわち、このスイッチ手段150は、比例出力端子151、逆動作の反比例出力端子152および共通端子153を備え、比例出力端子151と反比例出力端子152の間に可変抵抗器154を設け、主調整用部材61の上下動により両端子151,152からの出力を変化させるようにしたものである。
本発明に係る空気調和用温度調節器の一実施の形態を示す通常取付時における外観斜視図である。 取付面からの突出寸法を大きくして取付けた状態を示す同温度調節器の外観斜視図である。 同温度調節器の分解斜視図である。 前カバーを取り外して示す正面図である。 図4の前カバーがついた状態におけるV−V線断面図である。 同温度調節器のデュアルダイアフラムを取り外して示す正面図である。 図6のVII −VII 線断面図である。 (a)、(b)はフリクションリングの正面図およびA−A線断面図である。 同温度調節器のスイッチ部を示す概略図である。 ゼロエナジーバンドを形成する設定値の両側の温度における弁の開度を示す図である。 本発明に係る空気調和用温度調節器によってゼロエナジーバンドの制御を行う状態を説明するための構成図である。 同温度調節器のスイッチ部の他の実施の形態を示す図である。
符号の説明
1…温度調節器、8…ケース本体、9…前面カバー、12…温度設定用ダイヤルユニット、25…設定ダイヤル、29…温度設定部材、41…フリクションリング、41A…リング部、41B…弾性片、41C…回転防止部、50…回動レバー、54…プランジャー、56…デュアルダイアフラム、61…主調整用部材、62…従調整用部材、64…主スイッチ手段、72…従スイッチ手段、81…指示板。

Claims (3)

  1. 温度設定部材を有する設定ダイヤルをブラケットに回動自在かつ進退移動自在に設け、挟持部材を有する回動レバーを前記ブラケットの後方に設け、前記設定ダイヤルと前記回動レバーとの間に周囲温度によって膨張または収縮する感温膨張部材を配置し、この感温膨張部材の中央部を前記温度設定部材と前記挟持部材によって挟持し、前記回動レバーに前記感温膨張部材の膨張収縮に伴ってスイッチ手段を動作させる調整用部材を設け、前記設定ダイヤルによって温度設定を行うようにした空気調和用温度調節器において、
    前記設定ダイヤルと前記ブラケットとの間に薄板からなるフリクションリングを介在させて前記設定ダイヤルをブラケットから離間する方向に付勢したことを特徴とする空気調和用温度調節器。
  2. 前記フリクションリングを、ブラケットの表面に接触するリング部と、このリングの外周に延設され先端部が設定ダイヤルの裏面に圧接される複数個の弾性片とで構成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和用温度調節器。
  3. 前記フリクションリングのリング部にブラケットに係合しフリクションリングの回転を防止する回転防止部を設けたことを特徴とする請求項2記載の空気調和用温度調節器。
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