JP2005190643A - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005190643A
JP2005190643A JP2004094216A JP2004094216A JP2005190643A JP 2005190643 A JP2005190643 A JP 2005190643A JP 2004094216 A JP2004094216 A JP 2004094216A JP 2004094216 A JP2004094216 A JP 2004094216A JP 2005190643 A JP2005190643 A JP 2005190643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
information recording
trial writing
signal amplitude
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004094216A
Other languages
English (en)
Inventor
Ippei Ogawa
一平 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004094216A priority Critical patent/JP2005190643A/ja
Publication of JP2005190643A publication Critical patent/JP2005190643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】 書換え可能な光情報記録媒体に固有な重ね書きを行う際にも記録品質を確保できるように、記録パワーPwや消去パワーPeや記録ストラテジに関して最適化を図れるようにする。
【解決手段】 試し書き段階で、光情報記録媒体の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理工程(S2,S5)と、未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する最適記録条件を選択設定する最適記録条件設定工程(S3,S4,S6〜S9)と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、書換え記録可能なCD−RW,DVD−RW,DVD+RW等の光情報記録媒体に対する情報記録方法及び情報記録装置に関する。
書換え記録可能な相変化型光情報記録媒体に用いる一般的な記録ストラテジは、図7(a)に示すように、フロントパルス部とマルチパルス部とエンドパルス部との組合せにおいて、マルチパルス部が1T周期(Tは基本クロック周期)とされている。Pwは記録パワー、Peは消去パワー、Pbはボトムパワーである。
しかし、高速記録を行なう場合、マルチパルス部の発光可能な周期が基本クロック周期Tを超えてしまう。そのため、図7(b)(c)に示すように、マルチパルス部の発光周期を基本クロック周期Tよりも大きくしてきろくする記録ストラテジも考えられている。図7(b)(c)はマルチパルス部を2T周期とした例であって、図7(b)はマーク長nT=6Tの場合、図7(c)はマーク長nT=7Tの場合を示している。
しかし、光情報記録媒体毎にマルチパルス部の発光熱量(デューティ)や記録パワーPwと消去パワーPeとの比が異なるため、最適化する方法が必要となる。
そのため、現行の光情報記録媒体に対する情報記録装置(光ディスク装置)の多くは、媒体の挿入時又は記録開始時に記録する対象となる光情報記録媒体に対して試し書きを行ない、その信号特性から最適記録パワーを導出している。代表的な相変化型光情報記録媒体であるCD−RWについては、特許文献1や特許文献2によって提案されたγカーブ法を用いるのが一般的である。このγカーブ法は、記録信号振幅の変化量から最適記録パワーを求めるものである。
特許第03081551号公報 特許第03124721号公報
しかしながら、このγカーブ法は、1回しか記録しないため、書換え可能な光情報記録媒体に対して重ね書きを行なった時の記録品質の変動については考慮されていない。また、記録ストラテジを最適化する方法も確立されていない。
即ち、相変化型のような書換え可能な光情報記録媒体は、一つのLDにより記録再生が可能である利便性から、CD(コンパクトディスク)フォーマットのCD−RWやDVDフォーマットのDVD−RW,DVD+RWなどが開発、発売されているものの、最適なLD発光パワー(即ち、記録パワー及び消去パワー)や記録を行なうための当該LDの発光パターン(即ち、記録ストラテジ)を適正に設定・選択しないと、記録マークを重ね書きすることで情報の書換えを行なう際に大幅に記録信号品質が低下してしまう問題がある。
本発明の目的は、書換え可能な光情報記録媒体に固有な重ね書きを行う際にも記録品質を確保できるように、記録パワーPwや消去パワーPeや記録ストラテジに関して最適化を図ることができるようにすることである。
請求項1記載の発明は、書換え可能な光情報記録媒体に対して発光パターンを規定する記録ストラテジに従いパルス状に変調した光を照射することにより時間的長さnT(nは自然数、Tは基本クロック周期)の記録マークを記録するに先立ち、記録パワーPw、消去パワーPe、又は、前記記録ストラテジを変化させて試し書きを行う情報記録方法であって、前記試し書き段階で、前記光情報記録媒体の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理工程と、未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する記録条件を選択設定する最適記録条件設定工程と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報記録方法において、前記記録ストラテジは、2T周期で繰返し発光を行うマルチパルス部分を含むものであり、前記試し書き処理工程では、当該マルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら試し書きを行う。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の情報記録方法において、前記試し書き処理工程では、記録マークを記録する際の記録パワーPwと記録マークを消去する際の消去パワーPeとの比を変化させながら試し書きを行う。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一記載の情報記録方法において、前記試し書き処理工程では、記録パワーPwの値を固定する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の情報記録方法において、前記試し書き処理工程で用いる記録パワーPeの値は、γカーブ法から導出する。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一記載の情報記録方法において、前記試し書き処理工程で少なくとも一度試し書きをされた領域に行う重ね書きの回数を1回とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一記載の情報記録方法において、前記最適記録条件設定工程では、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの再生信号の反射率Rtopdとの変動の、前記反射率Rtopiに対する割合ΔRtop{=(Rtopd−Rtopi)/Rtopi*100}を算出し、当該割合ΔRtopが−2%以上+2%以下となる記録条件を選択設定する。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか一記載の情報記録方法において、前記最適記録条件設定工程では、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを用いて、M11=(I11t−I11b)/I11tで表される信号振幅M11について、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの信号振幅M11dの変動の、前記信号振幅M11iに対する割合ΔM11{=(M11d−M11i)/M11i*100}を算出し、当該割合ΔM11が−1%以上3%以下となる記録条件を選択設定する。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか一記載の情報記録方法において、前記最適記録条件設定工程では、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを用いて、Asym={(I3t+I3b)/2−(I11t+I11b)/2}/(I11t−I11b)で表される最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差Asymについて、未記録状態の領域に試し書きを行なったときのAsymiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときのAsymdとの差ΔAsym(=Asymd−Asymi)を算出し、当該差ΔAsymが−3%以上0%以下となる記録条件を選択設定する。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか一記載の情報記録方法において、書換え可能な光情報記録媒体として、記録層に相変化型記録材料を用いた相変化型光情報記録媒体を対象とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の情報記録方法において、書換え可能な光情報記録媒体として、複数の線速で記録可能な相変化型光記録媒体を対象とする。
請求項12記載の発明は、書換え可能な光情報記録媒体に対して発光パターンを規定する記録ストラテジに従いパルス状に変調した光を照射することにより時間的長さnT(nは自然数、Tは基本クロック周期)の記録マークを記録するに先立ち、記録パワーPw、消去パワーPe、又は、前記記録ストラテジを変化させて試し書きを行う情報記録装置であって、前記試し書き段階で、前記光情報記録媒体の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理手段と、当該試し書き段階で、未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する記録条件を選択設定する最適記録条件設定手段と、を備える。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報記録装置において、前記記録ストラテジは、2T周期で繰返し発光を行うマルチパルス部分を含むものであり、前記試し書き処理手段は、当該マルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら試し書きを行う。
請求項14記載の発明は、請求項12記載の情報記録装置において、前記試し書き処理手段は、記録マークを記録する際の記録パワーPwと記録マークを消去する際の消去パワーPeとの比を変化させながら試し書きを行う。
請求項15記載の発明は、請求項12ないし14の何れか一記載の情報記録装置において、前記試し書き処理手段は、記録パワーPwの値を固定する。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の情報記録装置において、前記試し書き処理手段は、記録パワーPeの値をγカーブ法から導出する。
請求項17記載の発明は、請求項12ないし16の何れか一記載の情報記録装置において、前記試し書き処理手段は、少なくとも一度試し書きをされた領域に行う重ね書きの回数を1回とする。
請求項18記載の発明は、請求項12ないし17の何れか一記載の情報記録装置において、前記最適記録条件設定手段は、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの再生信号の反射率Rtopdとを各々測定する測定手段と、測定された反射率Rtopiと反射率Rtopdとを各々記憶する記憶手段と、測定され記憶された反射率Rtopiと反射率Rtopdとの変動の、前記反射率Rtopiに対する割合ΔRtop{=(Rtopd−Rtopi)/Rtopi*100}を算出する算出手段と、当該算出手段による算出の結果、当該割合ΔRtopが−3%以上+3%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、を備える。
請求項19記載の発明は、請求項12ないし18の何れか一記載の情報記録装置において、前記最適記録条件設定手段は、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを測定する測定手段と、測定されたこれらのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを用いて、M11=(I11t−I11b)/I11tで表される信号振幅M11について、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの信号振幅M11dとを各々算出する算出手段と、算出された信号振幅M11iと信号振幅M11dとを各々記憶する記憶手段と、算出され記憶されたこれらの信号振幅M11iと信号振幅M11dとの変動の、前記信号振幅M11iに対する割合ΔM11{=(M11d−M11i)/M11i*100}を算出する算出手段と、当該算出手段による算出の結果、当該割合ΔM11が0%以上3%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、を備える。
請求項20記載の発明は、請求項12ないし19の何れか一記載の情報記録装置において、前記最適記録条件設定手段は、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを測定する測定手段と、測定されたこれらの最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを用いて、Asym={(I3t+I3b)/2−(I11t+I11b)/2}/(I11t−I11b)で表される最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差Asymについて、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの差Asymiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの差Asymdとを各々算出する算出手段と、算出された差Asymiと差Asymdとを各々記憶する記憶手段と、算出され記憶されたこれらの差Asymiと差Asymdとの差ΔAsym(=Asymd−Asymi)を算出する算出手段と、当該算出手段による算出の結果、当該差ΔAsymが−3%以上0%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、を備える。
請求項21記載の発明は、請求項12ないし20の何れか一記載の情報記録装置において、書換え可能な光情報記録媒体として、記録層に相変化型記録材料を用いた相変化型光情報記録媒体を対象とする。
請求項22記載の発明は、請求項21記載の情報記録装置において、書換え可能な光情報記録媒体として、複数の線速で記録可能な相変化型光記録媒体を対象とする。
請求項1,2,3,12,13,14記載の発明によれば、書換え可能な光情報記録媒体の重ね書きにおける最適な記録パワー、消去パワー又は記録ストラテジを適正に導出することができる。
請求項4,15記載の発明によれば、記録ストラテジの最適化の効果をより明確にすることができる。
請求項5,16記載の発明によれば、記録パワーを簡易かつ短時間で求めることができる。
請求項6,17記載の発明によれば、書換え可能な光情報記録媒体の重ね書きにおける最適な記録パワー、消去パワー又は記録ストラテジを短時間で導出することができる。
請求項7,8,9,18,19,20記載の発明によれば、ΔRtop,ΔM11又はΔAsymが各々所定の範囲内になるように記録パワー、消去パワー又は記録ストラテジを調整することで、書換え可能な光情報記録媒体に重ね書きを行なう上で最適な記録パワー、消去パワー又は記録ストラテジを導出することができる。
請求項10,21記載の発明によれば、書換え可能な光情報記録媒体として代表的な相変化型光情報記録媒体の場合に好適に適用することができる。
請求項11,22記載の発明によれば、複数の記録線速によって記録可能な相変化型光情報記録媒体において、より高線速で記録する場合に好適に適用することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[概要]
本実施の形態は、試し書きにおいて重ね書きを行なうことにより、より最適な記録パワー、消去パワー又は記録ストラテジを提供するものである。
信号の記録品質を算出するには、記録品質を表す代表的な特性であり、光情報記録媒体上の記録マーク及び又はスペースの長さのバラツキを表すジッター特性を測ることが簡便である。この特性を測るためには、TIA(Time Interval Analyser)の機能を組み込む必要がある。しかし、この機能を記録装置に実装することは、コストがかかること、測定時間がかかること、記録マーク及び又はスペースの長さのサンプル数を多く採るため広い試し書き領域が必要になること、などから現実的ではない。
本実施の形態の特徴の一つとして、従来の光情報記録媒体に対する情報記録装置(光ディスク装置)において測定可能な信号レベルによって反射率や再生信号の振幅値や最大記録マークと最小記録マークとの振幅中心値の差などの重ね書きによる変動とジッター特性を関連付けることにより、安価化かつ簡易化が図れる情報記録方法を提供するものである。
[光情報記録媒体]
本実施の形態で、適用対象となる光情報記録媒体は、書換え可能なものであり、その代表例として、記録層に相変化材料を用いたCD−RW,DVD−RW,DVD+RW等の相変化型光情報記録媒体が挙げられる。更に、類似の記録層材料を用いている光情報記録媒体Ultra−Speed CD−RWも適用可能である。
本実施の形態は、特に、DVD+RWへの適用例を示し、このDVD+RWは、例えば、透明基板上に下部保護層、記録層、上部保護層、反射層、オーバーコート層、接着層及びダミー基板を順に積層させた構造とされ、記録層は3元以上の元素を含む相変化型記録材料、例えばGeSbSn系相変化型材料が用いられている。このような記録材料を用いた光情報記録媒体は、高速記録においても記録感度が良好であり、優れた記録特性を示す。
[情報記録装置]
本実施の形態の情報記録装置に必要な構成は、一般的なCD−R/RWドライブ、DVD−R,DVD−RW,DVD+RWドライブにおいて容易に実現可能であり、CD−R/RW、DVD−R,DVD−RW,DVD+RW媒体の高い記録再生互換性を維持したまま実施可能である。
図1は、本実施の形態の情報記録装置の一例として、DVD対応の情報記録装置(光ディスク装置)について、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図において、1は光情報記録媒体、2はスピンドルモータ、3は光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアンプ、6はサーボ手段、7はDVDデコーダ、8はADIPデコーダ、9はレーザコントローラ、10はDVDエンコーダ、11はDVD−ROMエンコーダ、12はバッファRAM、13はバッファマネージャ、14はDVD−ROMデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18はCPU、19はRAM、20はパルスジェネレータを示し、LBはレーザ光、Audioはオーディオ出力信号を示す。
この図1において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、図1の各ブロックを制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。ROM17には、CPU18にて解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。なお、当該情報記録装置の電源がオン状態になると、前記プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、CPU18はそのプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。
当該情報記録装置の構成及び動作は、次の通りである。光情報記録媒体1は、回転機構としてのスピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4とサーボ手段6により、線速度(CLV方式)又は角速度(CAV方式)が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は、階段的に変更することが可能である。光ピックアップ3は、図示しないレーザダイオード(半導体発光素子)、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを記録媒体1に照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基づいて、モータドライバ4とサーボ手段6とにより、レーザ光LBのスポットが記録媒体1上の目的の場所に位置するように制御される。
そして、リード時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅されて2値化される。リードアンプ5内では主に最長信号振幅を規格化する過程と記録マーク信号を増幅する波形等価機能を経て2値化される。入力された2値化データは、このDVDデコーダ7において、8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、DVD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、図示しないホストコンピュータへ一気に転送される。なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ7から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取り出される。
また、ライト時には、ATAPI/SCSIインターフェース15を通して、ホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ13によって一旦バッファRAM12に蓄えられる。その後、ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RW/+Rでは、予め記録媒体1上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。
なお、上記地点はDVD−RW/−Rではウォブル信号の代わりにランドプリピット、DVD−RAM/RAM・WOではプリピットによって求められる。
DVD+RW/+Rなる光情報記録媒体1におけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre-groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ8によって取り出される。また、このADIPデコーダ8によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ10へ入力され、光情報記録媒体1上の正確な位置へのデータの書込みを可能にしている。バッファRAM12のデータは、DVD−ROMエンコーダ11やDVDエンコーダ10において、エラー訂正コードの付加や、インターリーブが行われ記録用の信号として8/16変換される。記録用に変調された信号はパルスジェネレータ20において光情報記録媒体1に適した記録光波形に変換され、レーザコントローラ9、光ピックアップ3を介して、光情報記録媒体1に記録される。光ピックアップ3の効率の補正には記録光の回折光を直接に受光素子により測定し、そのパワー変動によりレーザコントローラ9の記録パワーを変更することが可能である。光情報記録媒体1に対する記録パワーの補正方法として記録後発光時の反射光の変動から、光情報記録媒体1に対する記録パワーの効率を測定しレーザコントローラ9の記録パワーを補正することが可能である。また、本実施の形態の場合、記録波形と記録パワーの補正方法であるため、アドレスの制御方法はランドプリピットやプリピットからアドレス情報を得る構成であっても良い。
図2はこの情報記録装置(光ディスク装置)を備えるPC等の情報処理装置の概略図である。当該情報処理装置は、主制御装置21、インターフェース22、記録装置(HDD)23、入力装置24及び表示装置25などを備えている。主制御装置21は、マイクロコンピュータ、メインメモリ(何れも不図示)などを含んで構成され、ホスト全体を制御する。インターフェース22は、情報記録装置26との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。インターフェース22は情報記録装置26のインターフェース15と接続されている。なお、各インターフェース15,22間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
記録装置(ハード記録媒体HDD)23には、主制御装置21のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、当該情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムは主制御装置21のメインメモリにロードされる。表示装置25は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示省略)を備え、主制御装置21からの各種情報を表示する。入力装置24は、例えばキーボード、マウス及びポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置21に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置25と入力装置24とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
また、情報処理装置はオペレーティングシステム(以下「OS」という)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されているものとする。
[記録方式]
記録方式としては、光情報記録媒体1の記録層に対してマークの幅として信号を記録する、いわゆるPWM記録(マークエッジ記録)方式を使用し、記録すべき信号を変調部のクロックを用いて、例えば、EFM(Eight-to-Fourteen Modulation,8−14)変調方式、又はその改良変調方式(EFM+)で変調して記録を行なう。
PWM記録方式にて記録を行なう際、変調後の信号幅がnT(nは所定の自然数、Tは基本クロック周期)である“0”信号の記録(書換えを含む;以下同様)を行なう場合の記録パルスについては、消去パワーPe(消去パルス)の連続光とする。
変調後の信号幅がnTである“1”信号の記録を行なう場合の記録パルスのパターン(記録ストラテジ)としては何種類かあるが、本実施の形態では、高速記録時の追従性等を考慮し、例えば、図1(b)(c)に示したような2T周期方式が採用されている。即ち、記録パルスは図3に示すように記録パワーPwと消去パワーPeとボトムパワーPbとの組合せからなり、かつ、フロントパルス部(記録開始時から2T分)とマルチパルス部とエンドパルス部との組合せからなるが、マルチパルス部のパルス数が2T周期で増加する方式とされている。図3(a)はn=6(偶数)、図3(b)はn=7(奇数)の場合を示しており、マルチパルス部のパルス数はともに2とされている。従って、n=4,5の場合はマルチパルス数は1、n=8,9の場合はマルチパルス数は3、n=10,11の場合はマルチパルス数は4、n=14の場合はマルチパルス数は6となる。
[試し書き]
図3に示すような記録パワーPw,消去パワーPe、記録ストラテジを用いて記録を行う訳であるが、実際の記録動作に先立ち、媒体装填時或いは記録動作開始前に、光情報記録媒体1の試し書き領域に対して記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジを変化させて試し書きを行うことで、これらの記録条件を最適化する。本実施の形態は、このような試し書き処理に特に特徴を有する。
即ち、この試し書き処理として、本実施の形態では、当該試し書き段階で、光情報記録媒体1の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理工程と、未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する最適記録条件を選択設定する最適記録条件設定工程と、を備えることを特徴としている。
図4は、CPU18により実行される試し書き処理制御の一例に示す概略フローチャートである。対象となる光情報記録媒体1が当該光ディスク装置に装填された場合に(ステップS1のY)、試し書き処理が開始される。まず、当該光情報記録媒体1の試し書き領域内の未記録状態の領域に対して、記録ストラテジにおけるマルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら試し書きを行う(S2)。ここに、マルチパルス部分の発光出力の総和とは、マルチパルス部分における記録パワーと時間との積分で表されるものとし、これは図3(a)(b)の記録ストラテジのパルス以下の面積(網掛けで示す)と対応する。本実施の形態では、各パルスの幅を変えることにより発光出力の総和を変化させるものとする。試し書きされた当該記録後領域を光ピックアップ3、リードアンプ5、DVDデコーダ7系により再生することで、その信号特性を測定し(S3)、測定結果をRAM19等のメモリに一旦格納する(S4)。測定内容等については、後述の実施例で説明する。
この後、今度は当該光情報記録媒体1の試し書き領域内の少なくとも一度試し書きされた領域に対して、ステップS2の場合と同様に、記録ストラテジにおけるマルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら重ね書きによる試し書きを行う(S5)。試し書きされた当該記録後領域をステップS3の場合と同様に再生することで、その信号特性を測定し(S6)、測定結果をRAM19等のメモリに一旦格納する(S7)。測定内容等については、後述の実施例で説明する。
これらの試し書き、再生が終了した後、ステップS2〜S4の処理で得られた結果と、ステップS5〜S7の処理で得られた結果とを比較することで変動量を算出し(S8)、この算出結果に基づき、最適記録条件、例えば、最適な記録ストラテジを選択設定する(S9)。後の記録動作においては、決定された最適記録条件、例えば記録ストラテジに従い発光制御される。なお、この処理制御例の場合、記録パワーPw(消去パワーPe)については特許文献1,2等で周知のように従来行なわれているγカーブ法を用いて最適記録パワーを算出するようにしてもよい。
ここに、ステップS2,S5の処理が試し書き処理工程又は試し書き処理手段として実行され、ステップS3,S4,S6,S7,S8,S9の処理が最適記録条件設定工程又は最適記録条件設定手段として実行される。特に、ステップS3,S6の処理は測定手段、第1の算出手段の機能として実行され、ステップS4,S7の処理は記憶手段の機能として実行され、ステップS8の処理は第2の算出手段の機能として実行され、ステップS9の処理は決定手段の機能として実行される。
図5は、CPU18により実行される試し書き処理制御の他例に示す概略フローチャートである。対象となる光情報記録媒体1が当該光ディスク装置に装填された場合に(ステップS1のY)、試し書き処理が開始される。まず、特許文献1,2等により周知のγカーブ法により記録パワーPwを導出し、記録パワーPwの値を固定値とする(S11)。記録パワーは本発明よりも安易に測定できるγカーブ法を用いることにより、より短時間で測定することができる。ついで、当該光情報記録媒体1の試し書き領域内の未記録状態の領域に対して、記録パワーPw(固定値)と消去パワーPeとの比を変化させながら試し書きを行う(S13)。試し書きされた当該記録後領域を光ピックアップ3、リードアンプ5、DVDデコーダ7系により再生することで、その信号特性を測定し(S14)、測定結果をRAM19等のメモリに一旦格納する(S15)。測定内容等については、後述の実施例で説明する。
この後、今度は当該光情報記録媒体1の試し書き領域内の少なくとも一度試し書きされた領域に対して、ステップS13の場合と同様に、記録パワーPw(固定値)と消去パワーPeとの比を変化させながら重ね書きによる試し書きを行う(S16)。試し書きされた当該記録後領域をステップS14の場合と同様に再生することで、その信号特性を測定し(S17)、測定結果をRAM19等のメモリに一旦格納する(S18)。測定内容等については、後述の実施例で説明する。
これらの試し書き、再生が終了した後、ステップS13〜S15の処理で得られた結果と、ステップS16〜S18の処理で得られた結果とを比較することで変動量を算出し(S19)、この結果に基づき、最適記録条件、例えば、最適な記録ストラテジを選択設定する(S20)。後の記録動作においては、決定された最適な記録条件、例えば記録ストラテジに従い発光制御される。
ここに、ステップS13,S16の処理が試し書き処理工程又は試し書き処理手段として実行され、ステップS14,S15,S17,S18,S19,S20の処理が最適記録条件設定工程又は最適記録条件設定手段として実行される。特に、ステップS14,S17の処理は測定手段、第1の算出手段の機能として実行され、ステップS15,S18の処理は記憶手段の機能として実行され、ステップS19の処理は第2の算出手段の機能として実行され、ステップS20の処理は決定手段の機能として実行される。
なお、本実施の形態では、試し書きにおける重ね書きは1回のみとしている。即ち、本実施の形態に用いた光情報記録媒体の記録材料は重ね書き1〜2回程度でジッター特性が急激に悪化することがある。主な原因として、記録媒体製造時の初期化状態と情報記録装置(光ディスク装置)によるマークの消去状態とが異なるため、記録マークがばらつくことが考えられる。そのため、試し書きにおける重ね書きの回数は1〜2回が好適である。特に、最適記録ストラテジの導出時間を短くするためにも試し書きにおける重ね書きは1回がさらに好適である。一方、本発明としては、100回以上の重ね書きによる記録品質の劣化においても用いることが可能である。この場合の信号劣化は、前述のものと異なり、記録層材料の溶融が繰り返されることにより記録層内の元素分布が偏ることが考えられる。この場合も本発明の方法を用いることにより100回以上の重ね書きに最適な記録ストラテジや記録パワー、消去パワーを決定することができる。
なお、本実施の形態では、光情報記録媒体1の記録層としては、Ge_Sb_Sn系相変化形記録材料を用いた。この記録材料を用いた光情報記録媒体1では、高速記録においても記録感度が良好であり、優れた記録特性を示す。しかし、記録線速が高くなると数回の重ね書きを行なった際の記録品質が悪くなり、本発明のような記録パワー、消去パワー及び記録ストラテジの最適化を行なう必要がある。また、数回の重ね書きにおける記録品質の劣化は記録材料の高線速記録においてより顕著に現れるため、複数の記録線速によって記録可能な相変化型光記録媒体において、より高線速において本発明の効果が現れる。
以下、上述の実施の形態に準ずる実施例を基に本発明の効果を述べる。
本実施例では、DVD+RWを用いて本発明の効果を確認した。本実施例に用いた光情報記録媒体、光ディスク装置は、リコー製のDVD+RWをリコー製ドライブMP5240Aを高速改造を行ない記録した。記録線速は8xDVD(=線速27.9m/s)スピードを用いた。記録ストラテジ、記録パワー、消去パワーはファームウエアのパラメータを変更することにより行なった。記録信号はパルステック社製DDU1000により信号を再生した。ジッター特性は横河電機製TA520を用いて測定した。ジッターは基本周期Tに対する標準偏差の割合をパーセントで示した。記録信号の品質を表すジッター特性は、記録マーク長の長さのバラツキを表すマークジッターと記録マーク間のスペース長の長さのバラツキを表すスペースジッターがあるが、本実施例では、重ね書きによる変動が顕著に現れるマークジッターの変動を用いて算出した。ジッターΔJitは未記録領域に記録した時のマークジッターJitiを重ね書きした時のマークジッターJitdから引いた値であり、ジッターΔJitが小さいほど重ね書きにおいてジッター特性の変動が小さく記録品質が良好であることを示す。ジッターΔJitの範囲は記録再生において十分な品質を維持できるために4%以下が好適である。光情報記録媒体、情報記録装置の生産バラツキを考慮すると2.5%以下が好適である。反射率及び又は再生信号の振幅値及び又は最大記録マークと最小記録マークの振幅中心値の測定はRF信号から各信号レベルをTektronix社製オシロスコープを用いて測定し算出した。
[実施例1]
実施例1は、試し書き処理において、記録パワーを変化させた時のジッターとΔRtop,ΔM11,ΔAsymの関係を算出したものである。表1は実施例1の結果を表したものである。
Figure 2005190643
ここに、Rtopは記録後領域の反射率であり、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの再生信号の反射率Rtopdとの変動の、未記録領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiに対する割合ΔRtopは、ΔRtop=(Rtopd−Rtopi)/Rtopi*100により求められる。
また、M11は信号振幅であり、試し書き領域に関する再生信号のうち、図6に示すようにRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを用いて、
M11=(I11t−I11b)/I11t
で表される。そして、この信号振幅M11について、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの信号振幅M11dの変動の、未記録領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iに対する割合ΔM11は、ΔM11=(M11d−M11i)/M11i*100により求められる。
さらに、Asym(Asymmetry:アシンメトリー)は最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差であり、試し書き領域に関する再生信号のうち、図6に示すようにRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを用いて、
Asym
={(I3t+I3b)/2−(I11t+I11b)/2}/(I11t−I11b)
で表される。そして、この最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差Asymについて、未記録状態の領域に試し書きを行なったときのAsymiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときのAsymdとの差ΔAsymは、ΔAsym=Asymd−Asymiにより求められる。
実施例1の結果によれば、割合ΔRtopは0%程度、割合ΔM11は+3%程度、差ΔAsymは2%程度でボトムになっており、割合ΔRtopが−3%以上+3%以下、割合ΔM11が5%以下、差ΔAsymがー3%以上の範囲で重ね書きによるジッター変動の少ない好適な条件が得られた。更に、割合ΔM11を2.5%以下、差ΔAsymをー3.5%以上とすると、ΔJitが2.5%以下のさらに好適な信号品質が得られたものである。
[実施例2]
実施例2は、図4に示したフローチャートのようにマルチパルス部分の発光出力の総和を変化させた時のジッターΔJitと割合ΔRtop,割合ΔM11,差ΔAsymの関係を算出したものである。表2は実施例2の結果を表したものである。
Figure 2005190643
実施例2の結果によれば、割合ΔRtopが−4%以上、割合ΔM11が5%以下、差ΔAsymが−3%以上の範囲で重ね書きによるジッター変動の少ない好適な条件が得られた。更に、割合ΔRtopを−2.5%以上、割合ΔM11を4%以下、差ΔAsymを−2.5%以下とすると、ジッターΔJitが2.5%以下のさらに好適な信号品質が得られた。
[実施例3]
実施例3は、図5に示したフローチャートのように、記録パワーPeと消去パワーPeとの比を変化させた時のジッターΔJitと割合ΔRtop,割合ΔM11,差ΔAsymの関係を算出したものである。表3は実施例3の結果を表したものである。
Figure 2005190643
実施例3において割合ΔRtopが−3%以上、割合ΔM11が−1%以上4%以下、差ΔAsymが−3%以上の範囲で重ね書きによるジッター変動の少ない好適な条件が得られた。
以上の結果から、記録パワー、マルチパルス部の発光出力の総和、記録パワーPwと消去パワーPeとの比の各項目を変化させて、割合ΔRtopが−4%以上+4%以下、割合ΔM11が−1%以上5%以下、差ΔAsymが−3%以上の範囲になるように各項目を設定することで重ね書きによるジッター変動の小さい記録条件に設定することができる。更に、割合ΔRtopが−3%以上+3%以下、割合ΔM11が0%以上3%以下、差ΔAsymが−3%以上0%以下となるようにすると、ジッターΔJitが2.5%以下のさらに好適な信号品質が得られ、光情報記録媒体、情報記録装置の生産バラツキにも対応できる記録条件を設定できる。
[実施例4]
実施例4は、重ね書き100回後について割合ΔRtop,割合ΔM11,差ΔAsymとジッターΔJitとの関係を算出したものである。記録方法としては記録パワーを変化させた。表4は実施例4の結果を表したものである。
Figure 2005190643
実施例4において、割合ΔRtopは0%程度、割合ΔM11は+2%程度、差ΔAsymは−1%程度でボトムになっており、割合ΔRtopが−4%以上+4%以下、割合ΔM11が−2.0%以上10%以下、差ΔAsymが−5%以上の範囲で重ね書きによるジッター変動の少ない好適な条件が得られた。更に、割合ΔRopが−2%以上2%以下、割合ΔM11が5%以下となるようにすると、ジッターΔJitが2.5%以下のさらに好適な信号品質が得られたものである。
情報記録装置について、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。 情報記録装置を備える情報処理装置の概略図である。 本実施の形態の相変化型光情報記録媒体に対する記録時に用いられる記録ストラテジの一例を示す波形図である。 本実施の形態の試し書き処理制御の一例を示す概略ブロック図である。 本実施の形態の試し書き処理制御の他例を示す概略ブロック図である。 RF信号の振幅特性を示す説明図である。 相変化型光情報記録媒体に対する記録時に用いられる記録ストラテジを示す波形図である。
符号の説明
1 光情報記録媒体

Claims (22)

  1. 書換え可能な光情報記録媒体に対して発光パターンを規定する記録ストラテジに従いパルス状に変調した光を照射することにより時間的長さnT(nは自然数、Tは基本クロック周期)の記録マークを記録するに先立ち、記録パワーPw、消去パワーPe、又は、前記記録ストラテジを変化させて試し書きを行う情報記録方法であって、
    前記試し書き段階で、
    前記光情報記録媒体の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理工程と、
    未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する記録条件を選択設定する最適記録条件設定工程と、
    を備えることを特徴とする情報記録方法。
  2. 前記記録ストラテジは、2T周期で繰返し発光を行うマルチパルス部分を含むものであり、
    前記試し書き処理工程では、当該マルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら試し書きを行う、ことを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 前記試し書き処理工程では、記録マークを記録する際の記録パワーPwと記録マークを消去する際の消去パワーPeとの比を変化させながら試し書きを行う、ことを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  4. 前記試し書き処理工程では、記録パワーPwの値を固定することを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の情報記録方法。
  5. 前記試し書き処理工程で用いる記録パワーPeの値は、γカーブ法から導出することを特徴とする請求項4記載の情報記録方法。
  6. 前記試し書き処理工程で少なくとも一度試し書きをされた領域に行う重ね書きの回数を1回とすることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一記載の情報記録方法。
  7. 前記最適記録条件設定工程では、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの再生信号の反射率Rtopdとの変動の、前記反射率Rtopiに対する割合ΔRtop{=(Rtopd−Rtopi)/Rtopi*100}を算出し、当該割合ΔRtopが−3%以上+3%以下となる記録条件を選択設定する、ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載の情報記録方法。
  8. 前記最適記録条件設定工程では、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを用いて、
    M11=(I11t−I11b)/I11t
    で表される信号振幅M11について、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの信号振幅M11dの変動の、前記信号振幅M11iに対する割合ΔM11{=(M11d−M11i)/M11i*100}を算出し、当該割合ΔM11が−1%以上3%以下となる記録条件を選択設定する、ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一記載の情報記録方法。
  9. 前記最適記録条件設定工程では、試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを用いて、
    Asym
    ={(I3t+I3b)/2−(I11t+I11b)/2}/(I11t−I11b)
    で表される最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差Asymについて、未記録状態の領域に試し書きを行なったときのAsymiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときのAsymdとの差ΔAsym(=Asymd−Asymi)を算出し、当該差ΔAsymが−3%以上0%以下となる記録条件を選択設定する、ことを特徴とする請求項1ないし8の何れか一記載の情報記録方法。
  10. 書換え可能な光情報記録媒体として、記録層に相変化型記録材料を用いた相変化型光情報記録媒体を対象とする、ことを特徴とする請求項1ないし9の何れか一記載の情報記録方法。
  11. 書換え可能な光情報記録媒体として、複数の線速で記録可能な相変化型光記録媒体を対象とする、ことを特徴とする請求項10記載の情報記録方法。
  12. 書換え可能な光情報記録媒体に対して発光パターンを規定する記録ストラテジに従いパルス状に変調した光を照射することにより時間的長さnT(nは自然数、Tは基本クロック周期)の記録マークを記録するに先立ち、記録パワーPw、消去パワーPe、又は、前記記録ストラテジを変化させて試し書きを行う情報記録装置であって、
    前記試し書き段階で、前記光情報記録媒体の未記録状態の領域と少なくとも一度試し書きをされた領域とに各々試し書きを行う試し書き処理手段と、
    当該試し書き段階で、未記録状態の領域に試し書きを行なったときと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときとの反射率、再生信号の振幅値、又は、最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差の変動量に基づき最適な記録パワーPw、消去パワーPe、又は、記録ストラテジに関する記録条件を選択設定する最適記録条件設定手段と、
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  13. 前記記録ストラテジは、2T周期で繰返し発光を行うマルチパルス部分を含むものであり、
    前記試し書き処理手段は、当該マルチパルス部分の発光出力の総和を変化させながら試し書きを行う、ことを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  14. 前記試し書き処理手段は、記録マークを記録する際の記録パワーPwと記録マークを消去する際の消去パワーPeとの比を変化させながら試し書きを行う、ことを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  15. 前記試し書き処理手段は、記録パワーPwの値を固定することを特徴とする請求項12ないし14の何れか一記載の情報記録装置。
  16. 前記試し書き処理手段は、記録パワーPeの値をγカーブ法から導出することを特徴とする請求項15記載の情報記録装置。
  17. 前記試し書き処理手段は、少なくとも一度試し書きをされた領域に行う重ね書きの回数を1回とすることを特徴とする請求項12ないし16の何れか一記載の情報記録装置。
  18. 前記最適記録条件設定手段は、
    未記録状態の領域に試し書きを行なったときの反射率Rtopiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの再生信号の反射率Rtopdとを各々測定する測定手段と、
    測定された反射率Rtopiと反射率Rtopdとを各々記憶する記憶手段と、
    測定され記憶された反射率Rtopiと反射率Rtopdとの変動の、前記反射率Rtopiに対する割合ΔRtop{=(Rtopd−Rtopi)/Rtopi*100}を算出する算出手段と、
    当該算出手段による算出の結果、当該割合ΔRtopが−3%以上+3%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項12ないし17の何れか一記載の情報記録装置。
  19. 前記最適記録条件設定手段は、
    試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを測定する測定手段と、
    測定されたこれらのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11bを用いて、
    M11=(I11t−I11b)/I11t
    で表される信号振幅M11について、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの信号振幅M11iと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの信号振幅M11dとを各々算出する第1の算出手段と、
    算出された信号振幅M11iと信号振幅M11dとを各々記憶する記憶手段と、
    算出され記憶されたこれらの信号振幅M11iと信号振幅M11dとの変動の、前記信号振幅M11iに対する割合ΔM11{=(M11d−M11i)/M11i*100}を算出する第2の算出手段と、
    当該第2の算出手段による算出の結果、当該割合ΔM11が0%以上3%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、
    を備える、ことを特徴とする請求項12ないし18の何れか一記載の情報記録装置。
  20. 前記最適記録条件設定手段は、
    試し書き領域に関する再生信号のうちRF信号から測定される最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを測定する測定手段と、
    測定されたこれらの最大記録マークのピーク信号振幅I11t、ボトム信号振幅I11b、最少記録マークのピーク信号振幅I3t、ボトム信号振幅I3bを用いて、
    Asym
    ={(I3t+I3b)/2−(I11t+I11b)/2}/(I11t−I11b)
    で表される最大記録マークと最小記録マークとの各々の振幅中心値の差Asymについて、未記録状態の領域に試し書きを行なったときの差Asymiと少なくとも一度試し書きをされた領域に重ね書きによる試し書きを行ったときの差Asymdとを各々算出する第1の算出手段と、
    算出された差Asymiと差Asymdとを各々記憶する記憶手段と、
    算出され記憶されたこれらの差Asymiと差Asymdとの差ΔAsym(=Asymd−Asymi)を算出する第2の算出手段と、
    当該第2の算出手段による算出の結果、当該差ΔAsymが−3%以上0%以下となる記録条件を選択設定する決定手段と、
    を備える、ことを特徴とする請求項12ないし19の何れか一記載の情報記録装置。
  21. 書換え可能な光情報記録媒体として、記録層に相変化型記録材料を用いた相変化型光情報記録媒体を対象とする、ことを特徴とする請求項12ないし20の何れか一記載の情報記録装置。
  22. 書換え可能な光情報記録媒体として、複数の線速で記録可能な相変化型光記録媒体を対象とする、ことを特徴とする請求項21記載の情報記録装置。
JP2004094216A 2003-12-02 2004-03-29 情報記録方法及び情報記録装置 Pending JP2005190643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004094216A JP2005190643A (ja) 2003-12-02 2004-03-29 情報記録方法及び情報記録装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003403126 2003-12-02
JP2004094216A JP2005190643A (ja) 2003-12-02 2004-03-29 情報記録方法及び情報記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005190643A true JP2005190643A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34797505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004094216A Pending JP2005190643A (ja) 2003-12-02 2004-03-29 情報記録方法及び情報記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005190643A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043210A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-19 Ricoh Company, Ltd. Power determining method, single-sided multilayer optical disk, recording method, computer program product, computer-readable medium, and optical disk apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043210A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-19 Ricoh Company, Ltd. Power determining method, single-sided multilayer optical disk, recording method, computer program product, computer-readable medium, and optical disk apparatus
US7848196B2 (en) 2005-09-30 2010-12-07 Ricoh Company, Ltd. Power determining method, single-sided multilayer optical disk, recording method, computer program product, computer-readable medium, and optical disk apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100567515B1 (ko) 기록가능형 광디스크, 광디스크 기록장치, 광디스크재생장치 및 기록가능형 광디스크로의 데이터 기록방법
JP2005004906A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JP2002237046A (ja) 光ディスク記録装置及び光ディスク記録媒体
US8264926B2 (en) Information recording medium with power calibration area
JP3734816B2 (ja) 光情報記録装置、光情報記録媒体、光情報記録方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2004103208A (ja) 情報記録媒体、指標生成方法、情報記録媒体の製造方法、情報記録媒体の記録条件調整方法、情報記録媒体の記録方法及び情報記録装置
KR101135874B1 (ko) 광 기록매체 기록방법, 광 기록매체 및 정보 기록장치
JP4458744B2 (ja) 光記録媒体にデータを記録する方法
JP2005190643A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JP3739770B2 (ja) 光情報記録装置及び光情報記録方法
TWI284894B (en) Information recording method and information recording apparatus
JP4244917B2 (ja) 情報記録媒体の記録パワ調整方法の選択方法及び情報記録装置
JP3887146B2 (ja) 情報記録装置
WO2005008646A1 (ja) 記録可能型光ディスクへのデータ記録装置および方法
JP2007109367A (ja) 光記録媒体とその記録方法及び光記録装置
US7755996B2 (en) Method for adjusting write strategy
JP4334442B2 (ja) 情報記録方法、情報記録装置、光情報記録媒体、情報記録用プログラム及び記憶媒体
JP2007058939A (ja) 光記録媒体の記録方法及び記録装置
US20080130438A1 (en) Optical disk apparatus and control method therefor
JP2005085346A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JP2005116015A (ja) 相変化型光記録媒体情報書換方法および相変化型光記録媒体情報書換装置
JP2007058937A (ja) 光記録媒体の記録方法およびその実行プログラム
JP2005093017A (ja) 光情報記録装置及び光情報記録方法
JP2006244546A (ja) 光記録装置及びそれを備えた情報処理装置
JP2005044511A (ja) 光情報記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060112

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060324