JP2005188995A - 防塵試験方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行風の影響を考慮して車両の防塵性能を把握することができる防塵試験方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 コントローラ42が予め定められた埃供給条件(風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)に基づいて軸流ファン17及び埃供給装置14を制御して、第1整流板25を通して供試車両16に埃13を供給する。埃循環室12内において多塵路走行環境が再現される。そして、テストコース実走行防塵性能試験によらずに多塵路走行環境を再現するので、路面コンディションやドライバ−の運転操作バラツキが排除され、多塵路走行環境の再現性が向上し、テストコース実走行防塵性能試験で起こり得る複数回にわたる試験の繰り返しを回避できる。また、天候などに影響されないので、当初試験計画の変更を招くことがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の防塵性能を確認するために用いられる防塵試験方法及びその装置に関する。
自動車メーカでは、一般に市場の多種多様な車両使用環境に対する性能を保証する設計要件を決定するため、製品開発段階において車両の性能を評価するようにしている。このような車両の性能評価の対象となる前記車両使用環境の一例として、走行に伴い埃が大気中に舞うような道路(いわゆる多塵路)での走行環境(多塵路走行環境)がある。
そして、多塵路走行環境において例えば車両のエンジンルーム内及び車室内への埃の入り状態を再現し、その再現データを設計に反映させ、防塵性の良い車両の開発に用いたりするようにしている。
上述したような埃が大気中に舞うような環境を再現させる装置の一例として、特許文献1に示す試験装置がある。
特許文献1に示す試験装置は、試験槽1の中央に帯電・帯磁試料台3を設置し、帯電・帯磁試料台3の真下に循環送風機2を設置し、塵埃発生機4からの汚染物質放出管6を試験槽1の壁を貫通して循環送風機2の前面に設置し、試料5を帯電・帯磁試料台3の上に載せ、この試料を帯電状態、或いは帯磁状態にして、汚染物質の付着を強制するようにしている。
ところで、車両は、走行風の影響を受けて埃の進入などが生じやすくなる。このため、防塵性能の評価の試験を行うのに際して、走行風を配慮した環境(すなわち、埃が大気中に単に舞っていたり、あるいは埃が試料(車両)の回りを単に循環したりしている状態でなく、車両に走行風が当たるのに相当する環境)を設定することが望まれる。
しかしながら、前記特許文献1に示す試験装置は、試料(車両)の回りを汚染物質の浮遊する気流が循環するのみであり、走行風を配慮した環境が設定されていない。このため、走行風が配慮されていない分、検証精度が低く、車両を対象にした防塵性能の評価を行うには改善が必要とされるというのが実情であった。
また、上述した車両の防塵性能把握のために、市場環境を模擬し(すなわち走行風の影響を配慮できるようにした)多塵路を想定したテストコースを使用し、このテストコースに車両を走行させて試験(以下、テストコース実走行防塵性能試験という。)を行うことがある。
特開平10−38790号公報
しかしながら、上述したテストコース実走行防塵性能試験は、屋外試験であるため、試験条件として必要とされる埃立ちは湿度や風向きの影響を受けやすく、天候条件が整わないと試験を行えない。このため、試験日程が天候に左右され、不便であった。
また、上述したテストコース実走行防塵性能試験で得られるデータでは、上記埃立ち状況のバラツキに加え、運転操作などのバラツキが加わるので、得られる試験データはバラツキが多く、設計要件を決定する上で精度の向上を図ることが望まれているというのが実情であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、走行風の影響を考慮して車両の防塵性能を把握することができる防塵試験方法及びその装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の防塵試験装置の発明は、試験室内に配置されて埃供給装置からの埃を供試車両に吹き送る送風装置と、前記試験室内に配置され、前記供試車両を間にして前記送風装置と対向する領域に臨んで一端側が開口し他端側が前記送風装置の近傍で開口し、埃を含む空気を一端側から他端側に案内する埃循環路と、予め定められた埃供給条件に基づいて前記埃供給装置及び前記送風装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防塵試験装置において、前記送風装置は、軸流ファンであり、該軸流ファンは、羽根部の中心部に挿通される筒状の回転軸を有し、該回転軸は、前記埃供給装置から供給された埃を吐出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防塵試験装置において、前記埃供給条件は、風速、埃濃度及び埃の粒径に関するデータを含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3までのいずれかに記載の防塵試験装置において、前記埃供給条件は、車両の実走行時の埃立ち状態に基づいて定められることを特徴とする。
請求項5に記載の防塵試験方法の発明は、予め定められた埃供給条件に基づいて埃供給装置及び送風装置を制御して埃供給装置からの埃を供試車両に吹き送る吹き送り工程と、供試車両を介して送風装置と対向する領域に達した埃を空気と共に、前記送風装置の近傍に戻して、埃及び空気を循環させる循環工程と、を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の防塵試験方法において、前記送風装置は、軸流ファンであり、該軸流ファンは、羽根部の中心部に挿通される筒状の回転軸を有し、前記埃供給装置から供給された埃を回転軸が受けて該埃を吐出する回転軸通過工程を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の防塵試験方法において、前記埃供給条件は、風速、埃濃度及び埃の粒径に関するデータを含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5から7までのいずれかに記載の防塵試験方法において、前記埃供給条件は、車両の実走行時の埃立ち状態に基づいて定められることを特徴とする。
請求項1から8までのいずれかに記載の発明によれば、制御手段が予め定められた埃供給条件に基づいて埃供給装置及び送風装置を制御して、埃供給装置からの埃を供試車両に吹き送り、供試車両を介して送風装置と対向する領域に達した埃を空気と共に、送風装置の近傍に戻すので、試験室内において多塵路走行環境が再現される。そして、テストコース実走行防塵性能試験によらずに多塵路走行環境を再現するので、路面コンディションやドライバ−の運転操作バラツキが排除され、多塵路走行環境の再現性が向上し、テストコース実走行防塵性能試験で起こり得る複数回にわたる試験の繰り返しを回避でき、ひいては製品開発のスピードアップを図ることができる。また、天候などに影響されずに、多塵路走行環境の再現を行えるので、天候不良によって当初試験計画の変更を招くことがない。
また、請求項2又は6に係る発明によれば、軸流ファンは、羽根部の中心部に挿通される筒状の回転軸を有し、該回転軸は、前記埃供給装置から供給された埃を吐出するので、埃の攪拌速度を早めることができ、早い段階で埃の均一化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る防塵試験装置を図1ないし図5に基づいて説明する。
図1及び図2において、防塵試験装置10は、工場11の埃循環室12(試験室)に配置されて埃13の供給を行う埃供給装置14と、埃循環室12の略中央部分に形成される供試車両配置領域15に配置された供試車両16に埃供給装置14からの埃13を吹き送る軸流ファン17(送風装置)と、を備えている。埃供給装置14は、径の異なる複数種類の埃13を選択して、選択した埃13を供給し得るようになっている。供試車両16は、フロント16a側が軸流ファン17に対面するように配置され、走行の際に受ける風(走行風)に相当する風を、停止した状態で軸流ファン17の送風により得られるようになっている。
防塵試験装置10は、さらに、埃循環室12の天井18側に供試車両16の前後方向〔図1(A)左右方向〕に沿って延びるように配置される埃循環路19と、予め定められた埃供給条件に基づいて埃供給装置14及び軸流ファン17を制御する制御装置20と、を備えている。埃供給条件は、多塵路での車両の実走行で得られる埃立ち状態に基づいて求められており、風速〔走行風の速度〕、埃13の濃度及び埃13の粒径に関するデータ(以下、それぞれ風速データ21a、埃濃度データ21b及び粒径データ21cという。)を含んでいる。
また、前記多塵路での車両の実走行においては、前記風速、埃13の濃度及び埃13の粒径は、時間と共に変化するが、本実施の形態では、この変化時間(以下、時間データ21dという。)を埃供給条件に含めている。この場合、時間データ21dは前記風速データ21a、埃濃度データ21b及び粒径データ21cに対応付けられている。
例えば、車両が埃13の濃度n1の状態で粒径k1の埃13を風速v1で、時間t1にわたって受け、次に、埃13の濃度n2、粒径k2、風速v2の状態が、時間t2にわたって継続され、続いて、埃13の濃度n3、粒径k3、風速v3の状態が、時間t3にわたって継続された場合、埃13の濃度n1、粒径k1、風速v1に時間t1が対応付けされ、埃13の濃度n2、粒径k2、風速v2に時間t2が対応付けされ、埃13の濃度n3、粒径k3、風速v3に時間t3が対応付けされている。
埃供給条件(風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)は、予め後述する記憶部22に記憶され、埃循環室12内における多塵路走行環境の再現に用いられるようになっている。
埃循環路19は、一端側19aが供試車両16を間にして軸流ファン17と対向する領域(以下、便宜上、供試車両後側領域という。)23に臨み、他端側19bが軸流ファン17の近傍(送風装置の背面側)に臨むように配置されている。そして、埃循環路19は、軸流ファン17の送風により供試車両16を通過してくる埃13を含む空気について、一端側19aから他端側19bに案内し、これにより埃循環室12内での空気循環を効率良く行えるようにしている。
埃供給装置14は、埃循環路19の他端側19b近傍に配置され、軸流ファン17の回転軸32の中心部へドライエアーを用いて埃を供給するようになっている。軸流ファン17と供試車両16との間には整流板(以下、第1整流板という。)25が配置され、軸流ファン17からの送風が、供試車両16に良好に送られるようにしている。また、供試車両後側領域23には、凹面部26を有する整流板(以下、第2整流板という。)27が、凹面部26を埃循環室12の内方に向けて配置され、埃循環室12内での埃13を含む空気の循環を効率良く行えるようにしている。供試車両16のフロントガラス28の近傍には、埃13の濃度を検出する埃濃度計30が配置されている。供試車両16のエンジンルーム16bには、フィルタ16cを備えたエアクリーナ16dが配置されている。
軸流ファン17は、羽根部31と、羽根部31に挿通されてこれを支持する筒状の回転軸32と、ベアリング(以下、第1ベアリングという。)33を介して回転軸32を回動可能に支持し、かつ、羽根部31を回転させるモータ34と、を備えている。羽根部31は、複数枚の羽根35と、複数枚の羽根35を支持する筒状のハブ36と、からなっている。ハブ36に前記回転軸32が挿通されている。この場合、回転軸32は、一端側37の端面37aをハブ36の一端面(以下、ハブ第1端面という。)36aに一致させて挿通されている。すなわち、回転軸32は、その一端側37がハブ第1端面36aから突出を略避けた状態でハブ36に挿通されている。ハブ36におけるハブ第1端面36aと反対側の端面をハブ第2端面36bという。回転軸32は、ハブ36に挿通された一端側37に連接した部分(以下、回転軸本体という。)38がハブ第2端面36bから突出され、回転軸本体38が前記第1ベアリング33に回動可能に支持されている。
回転軸32の回転軸本体38には、一端側40aが埃供給装置14に接続された埃供給配管40の他端側40bが挿通されている。埃供給配管40と回転軸32との間にはベアリング(以下、第2ベアリングという。)41が介在されており、埃供給配管40に対する回転軸32の回転を許容するようにしている。
埃供給装置14、軸流ファン17のモータ34、埃濃度計30には制御装置20が接続されている。制御装置20は、前記予め定められた埃供給条件(風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)を記憶する上述した記憶部22と、埃供給条件に基づいて埃供給装置14、軸流ファン17のモータ34を制御するコントローラ(制御手段)42と、を備えている。
前記埃供給条件(前記風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)は、上述したように車両が多塵路において実走行した際の埃立ち状態を計測して得られたものである。この実走行での埃立ち状態の計測に際しては、回転羽根及びタコジェネレータを有し走行風の速度(以下、風速という。)を時間対応させて検出する風速検出手段と、埃を撮像しその撮像データから埃の粒径を時間対応させて検出する画像読取り手段と、埃の濃度を時間対応させて検出する埃濃度計と、を用い、前記各検出手段により得られるデータ(時間対応して求められた風速データ、埃濃度データ、粒径データ)から前記埃供給条件を求めるようにしている。この埃供給条件は、記憶部22に記憶される。
コントローラ42は、埃供給条件に適合するように制御信号43を生成し、この制御信号43を埃供給装置14及び軸流ファン17に出力してこれらを制御する。この場合、埃濃度計30の検出データ44がフィードバック制御のデータとして利用される(図5ステップS13参照)。前記軸流ファン17に出力される制御信号43は、風速データ21a及び時間データ21dに基づいて定められ、埃供給装置14に出力される制御信号43は、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21dに基づいて定められている。例えば、軸流ファン17に出力される制御信号43は、図1(B)に示すように、風速データ21aに対応する大きさv0で、かつ時間データ21dに対応する時間t0を含む内容になっている。
上述したように構成した防塵試験装置10の作用を図4及び図5に基づいて以下に説明する。
この防塵試験装置10では、図4に示すように、まず、供試車両16が、埃循環室12に設置される(ステップS1)。次に、コントローラ42は、実走行時の埃立ち状態の計測により得られ記憶部22に記憶されている埃供給条件(前記風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)を記憶部22から読み出す(ステップS2)。
ステップS2に続くステップS3では、埃供給条件(前記風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)に従い、軸流ファン17の回転数、埃供給装置14による対応する粒径の埃13の選択、及びその供給量について制御し、埃13を供試車両16に吹き送る(吹き送り工程)。ステップS3では、埃供給装置14からの埃13の供給を回転軸32が受けて、この埃13を回転軸32の一端側37から吐出し(回転軸通過工程)、吐出された埃13を羽根部31が攪拌つつ、第1整流板25を通して供試車両16側に送り、さらに、軸流ファン17の送風により供試車両16を通過してくる埃13を含む空気について埃循環路19を通して軸流ファン17側に戻し、ひいては埃循環室12内において埃13及び空気を循環させる(循環工程)ようにしている。ステップS3の詳細内容については、図5に基づいて後述する。
次に、ステップS3の供試車両16に対する埃13の供給が全ての埃供給条件を満たして行われたかの判定を行い、全ての埃供給条件を満たしていると判定した場合、軸流ファン17及び埃供給装置14の運転を停止して供試車両16に対する埃13の供給を終了する(ステップS4)。これに続くステップS5では、車両の多塵路走行に関する性能(エンジンルーム16b及び車室16e内の防塵性能)を確認する(ステップS5)。ステップS5では、供試車両16のエンジンルーム16bに配置されたエアクリーナ16dのフィルタ16cを外し、フィルタ16cから粉塵を落として重量計測を行い、エンジンルーム16bの防塵性能を確認したり、車室16e内に設置された埃濃度計やカメラ撮影等による撮像データを得て、車室16eの防塵性能を確認したりする。
前記ステップS3では、図5に示すように、軸流ファン17の回転(ステップS11)、埃供給装置14による埃13の供給(ステップS12)が順次行われる。次に、埃13の濃度が埃供給条件の埃濃度データ21bに適合しているか否かの判定が行われる(ステップS13)。ステップS13でNoと判定すると、前記ステップS12に戻る。ステップS13でYesと判定すると、時間(以下、所定条件継続時間という。)の計測を開始する(ステップS14)。そして、所定条件継続時間が時間データ21dの値に達した(設定時間が終了したか)か否かの判定を行う(ステップS15)。例えば、上述した埃13の濃度n1の状態で粒径k1の埃13を風速v1で受けている場合、ステップS15では所定条件継続時間が時間t1(時間データ21d)に達したか否かの判定が行われる。
ステップS15でNoと判定すると再度、このステップS15の処理を行う。ステップS15でYesと判定すると、条件を変更し(ステップS16)、ステップS11に戻る。例えば、上述の例でステップS15でYes〔すなわち、所定条件継続時間が時間t1(時間データ21d)に達した〕と判定すると、ステップS16では、「埃13の濃度n1、粒径k1、風速v1、時間t1」の条件を、「埃13の濃度n2、粒径k2、風速v2の状態が、時間t2」の条件に変更する。
本実施の形態によれば、コントローラ42が予め定められた埃供給条件(風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)に基づいて軸流ファン17及び埃供給装置14を制御して、軸流ファン17の回転軸32から第1整流板25を通して供試車両16に埃13を供給するので、埃循環室12内において多塵路走行環境が再現される。そして、多塵路走行環境の再現を、テストコース実走行防塵性能試験によらずに果しているので、路面コンディションやドライバ−の運転操作バラツキが排除され、多塵路走行環境の再現性が向上し、テストコース実走行防塵性能試験で起こり得る複数回にわたる試験の繰り返しを回避でき、ひいては製品開発のスピードアップを図ることができる。また、天候などに影響されずに、多塵路走行環境の再現を行えるので、天候不良によって当初試験計画の変更を招くことがない。
ところで、図3(B)に示すように、ファン50の流速分布はファン50の中心から外側に向うほど速くなる(圧力が低くなる)ため、ファン50の外側から埃13を供給すると、攪拌速度が遅くなり、埃13を均一に送ることが難しい。これに対して、本実施の形態では、軸流ファン17は、図3(A)に示すように、羽根部31の中心部に配置される回転軸32の一端側37から埃13を吐出するので、埃13の攪拌速度を早めることができ、早い段階で埃13の均一化を図ることができる。
また、供試車両16への埃13の供給は、第1整流板25を通して行うので、供試車両16に対して埃13を効率良く供給でき、その分、試験時間の短縮を図ることができる。
さらに、多塵路走行環境の再現を埃循環室12で行うので、走行時の振動が排除され、カメラ撮影などが容易となり、エンジンルーム16bや車室16e内への埃13の侵入経路の解析がしやすくなる。また、撮像データの信頼性も向上する。
上記実施の形態では、記憶部22に予め記憶される埃供給条件(風速データ21a、埃濃度データ21b、粒径データ21c及び時間データ21d)について、車両を実際に走行して得るようにしているが、これに代えて埃供給条件について机上計算により得るようにしてもよい。
上記実施の形態では、回転軸32を羽根部31に挿通する場合、回転軸32の一端側37の端面37aをハブ第1端面36aに一致させて行う場合を例にしたが、これに代えて、埃13の攪拌性を大きく低下させない範囲で、一端側37の端面37aがハブ第1端面36aから若干突出するようにして行ってもよい。
本発明の一実施の形態に係る防塵試験装置を示し、(A)はその装置を模式的に示す図であり、(B)は(A)のコントローラが出力する制御信号の一例を示す波形図である。 図1の軸流ファンを示す断面図である。 図1の軸流ファン及び従来のファンの埃の攪拌性を対比して示し、(A)は図1の軸流ファンによる埃の攪拌の様子、(B)は従来のファンによる埃の攪拌の様子を示す図である。 図1の防塵試験装置の作用を示すフローチャートである。 図4のステップS3の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
12…埃循環室(試験室)、14…埃供給装置、16…供試車両、17…軸流ファン(送風装置)、19…埃循環路、42…コントローラ(制御手段)。

Claims (8)

  1. 試験室内に配置されて埃供給装置からの埃を供試車両に吹き送る送風装置と、
    前記試験室内に配置され、前記供試車両を間にして前記送風装置と対向する領域に臨んで一端側が開口し他端側が前記送風装置の近傍で開口し、埃を含む空気を一端側から他端側に案内する埃循環路と、
    予め定められた埃供給条件に基づいて前記埃供給装置及び前記送風装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする防塵試験装置。
  2. 前記送風装置は、軸流ファンであり、該軸流ファンは、羽根部の中心部に挿通される筒状の回転軸を有し、該回転軸は、前記埃供給装置から供給された埃を吐出することを特徴とする請求項1に記載の防塵試験装置。
  3. 前記埃供給条件は、風速、埃濃度及び埃の粒径に関するデータを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の防塵試験装置。
  4. 前記埃供給条件は、車両の実走行時の埃立ち状態に基づいて定められることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の防塵試験装置。
  5. 予め定められた埃供給条件に基づいて埃供給装置及び送風装置を制御して埃供給装置からの埃を供試車両に吹き送る吹き送り工程と、供試車両を介して送風装置と対向する領域に達した埃を空気と共に、前記送風装置の近傍に戻して、埃及び空気を循環させる循環工程と、を有することを特徴とする防塵試験方法。
  6. 前記送風装置は、軸流ファンであり、該軸流ファンは、羽根部の中心部に挿通される筒状の回転軸を有し、前記埃供給装置から供給された埃を回転軸が受けて該埃を吐出する回転軸通過工程を有することを特徴とする請求項5に記載の防塵試験方法。
  7. 前記埃供給条件は、風速、埃濃度及び埃の粒径に関するデータを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の防塵試験方法。
  8. 前記埃供給条件は、車両の実走行時の埃立ち状態に基づいて定められることを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の防塵試験方法。

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