JP2005186719A - シートポジション制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
乗降性を高める待避及び復帰機能を充分に発揮させることが出来るシートポジション制御装置を提供する。
【解決手段】
シート側マイクロコンピュータ23には、メモリ作動機能部23aと、待避及び復帰機能部23bとを関連づける連動機能部23cが設けられている。
この連動機能部23cでは、乗員毎の位置データが、メモリ部24に記憶される際に、この待避及び復帰機能部23bのON又はOFFの設定状態も合わせて記憶させるように構成されている。
また、この連動機能部23cでは、キーレスリモコン装置70の開錠動作によって、メモリ部24に記憶された乗員毎の位置データが呼び出される際に、この待避及び復帰機能部23bのON又はOFFの設定状態が、乗員毎に呼び出し可能としている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、運転席に着座する乗員が、複数人に渡る場合に用いて好適なシートポジション制御装置に関する。
従来、自動車等の車両に、シートポジション制御装置が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このようなシートポジション制御装置では、図6に示すように、車室内1に設けられた運転席のシート2には、図示省略の駆動手段3としてのスライドモータ、リクライニングモータ、フロント及びリヤリフトモータ等が設けられている。
また、このシート2の前方にステアリング装置4には、図示省略のチルトモータ、テレスコモータが設けられていて、ステアリングホイール4aを前,後及び上,下方向に駆動可能に構成されている。
そして、各モータを駆動するスイッチ類の操作によって、前記シート2が、車両前後方向にスライド移動等されると共に、前記ステアリング装置4のステアリングホイール4aの前,後位置及び上,下位置が調整可能に構成されている。
更に、このシート2には、メモリ作動機能が設けられている。このメモリ作動機には、最適なドライビングポジションを記憶する為、このシート2の位置及び前記ステアリング装置4のステアリングホイール4aの位置を、複数のセンサを用いて検出する姿勢検出手段5が設けられている。
この姿勢検出手段5には、メモリ等からなる姿勢記憶手段6が接続されていて、前記姿勢検出手段5によって、検出された前記シート2の位置、及びステアリングホイール4aの位置データが、一時記憶可能に構成されている。
この姿勢検出手段5に記憶された位置データは、制御手段7に接続されるドアスイッチ8、キースイッチ9、アクセサリスイッチ10、イグニッションスイッチ11等の操作によって、復帰動作が行われる際に、乗員毎の最適なドライビングポジションへの復帰の位置データとして用いられるように構成されている。
更に、このシートポジション制御装置には、乗員の乗降を容易とするため、待避及び復帰機能が設けられている。
この待避及び復帰機能では、乗員乗降時に、前記シート2等を数10mm後退させた待避位置とすることにより、乗降性を良好なものとしている。
また、この待避及び復帰機能では、乗員が車室内1の運転席近傍に設けられた操作スイッチ等によって、機能をON又はOFF出来るように構成されている。
次に、この従来のシートポジション制御装置の作用について説明する。
このように構成された従来のシートポジション制御装置では、図示省略のセットスイッチが、押圧されると、前記姿勢記憶手段6に記憶されている位置データが、各乗員に対応するメモリ領域に記憶される。
そして、前記キースイッチ9、若しくは、前記ドアスイッチ8及びキースイッチ9等の組み合わせの操作によって、前記シート2の位置データ、及びステアリングホイール4aの位置データが、前記制御手段7によって呼び出されて、前記各スライドモータ等の駆動手段が駆動される。
例えば、乗員が車両の車室内に乗り込んで、運転席に着席する際には、前記キースイッチ9、若しくは、前記ドアスイッチ8及びキースイッチ9等の組み合わせの操作によって、前記各スライドモータ等が駆動されて、前記シート2、及びステアリングホイール4aの位置が、記憶された状態に再生される。
このため、乗員毎に複数のセットスイッチ等を設け、個別にドライビングポジションを登録させておけば、前記キースイッチ9がオフ状態からオン状態に変更されたり、前記ドアスイッチ8がオンからオフに変更されたことが検出される際、対応する位置データが呼び出されて、前記制御手段7で、前記各スライドモータ等が駆動されて、前記シート2、及びステアリングホイール4aの位置が、乗員毎の最適なドライビングポジションへ復帰される。
また、乗員乗降時に、前記キースイッチ9がオン状態からオフ状態に移行すると、前記シートポジション制御装置の待避及び復帰機能によって、前記シート2等が、数10mm後退された待避位置となる。
このため、乗員の運転席のシート2へ乗降性を良好なものとすることが出来る。
特開平3−128731号公報(図1,図2、明細書第(3)葉右上欄第8行目乃至第(13)葉右上欄第20行目)
しかしながら、前記従来のシートポジション制御装置では、キーレスリモコン装置に連動させて、前記メモリ作動機能を、乗員毎に割り振った場合、例えば、最初に車両を使用したユーザ(例えば、母)が、前記待避及び復帰機能をOFFとしていた場合、次に、車両の車室1内運転席のシート2に乗り込もうとする他の乗員(例えば、父)が、キーレスリモコン装置のリモコン操作によって、開錠して、前記ドアスイッチ8がオン状態からオフ状態に移行しても、前記メモリ機能による前記シート2の最適なドライビングポジションへの移動は行われるが、前記待避及び復帰機能は発揮されないといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、乗降性を高める待避及び復帰機能を充分に発揮させることが出来るシートポジション制御装置を提供することにある。
本発明は、かかる問題点に着目してなされたもので、請求項1に係る発明では、車室内に設けられた運転席側のシートのドライビングポジションを駆動によって変更可能とする駆動手段と、該駆動手段によって変更された該ドライビングポジションを検出する検出手段と、該検出手段によって検出された位置データを記憶する記憶手段と、乗員毎に携帯されたキーレスリモコン装置の開錠動作によって、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出して、前記シートを所望の位置となるように、前記駆動手段を駆動するメモリ作動機能が設けられた制御手段とを有するシートポジション制御装置であって、前記制御手段には、前記運転席への乗降の際に、前記シートを待避位置まで待避させると共に、着座状態で、ドライビングポジションに復帰させる待避及び復帰機能を、乗員毎に、ON状態又はOFF状態に設定可能に設けると共に、前記乗員毎に、前記位置データを前記記憶手段に記憶する際に、該待避及び復帰機能の設定状態を合わせて記憶すると共に、前記キーレスリモコン装置の開錠動作によって、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出す際に、該設定状況を前記乗員毎に呼び出し可能としたシートポジション制御装置を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出して、前記シートを記憶された位置まで再生させるように、前記駆動手段を駆動した後、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態を呼び出して、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートを待避位置まで待避させる請求項1記載のシートポジション制御装置を特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものは、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出すと共に、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態を呼び出して、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートを記憶された位置まで再生させる際に、前記シートを待避位置まで待避させるように前記駆動手段を駆動する請求項1記載のシートポジション制御装置を特徴としている。
このように構成された請求項1記載のものは、乗員毎に、前記位置データと共に、前記記憶手段に記憶された該待避及び復帰機能の設定状態が、前記キーレスリモコン装置の開錠動作によって、前記記憶手段に記憶された位置データが呼び出される際に、前記乗員毎に呼び出される。
このため、乗員が相違しても、乗員の体格等に合わせて、乗降性を高める待避及び復帰機能を充分に発揮させることが出来る。
また、請求項2記載のものは、前記シートを記憶された位置まで再生させるように、前記駆動手段が駆動された後、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態が、呼び出されて、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートが、待避位置まで待避させられる。
そして、設定状態が、OFF状態である場合には、前記シートが、前記記憶された位置まで、前記復帰機能の設定状態の呼び出しを待たずに、迅速に前記駆動手段によって駆動されて移動が完了されている。
したがって、乗員の乗車時に、前記シートの移動を早期に完了させて、昇降性を、更に、良好なものとすることが出来る。
更に、請求項3に記載されたものは、前記記憶手段に記憶された位置データが呼び出される際に、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態が呼び出されて、前記記憶された位置データからシートを待避させた位置まで、前記駆動手段の駆動が制御されて、直接、前記シートが移動される。
このため、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートが、待避位置まで一回の動作で、迅速に待避させられて、移動が完了する。
したがって、乗員の乗車時に、前記シートの移動を早期に完了させて、昇降性を、更に、良好なものとすることが出来る。
図1乃至図5は、この発明を実施するための最良の形態のシートポジション制御装置を示すものである。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
まず、全体の構成から説明すると、この最良の形態のシートポジション制御装置では、車室内1に設けられた運転席側のシート2は、主にシートクッション部12及びシートバック部13とを有して構成されている。
このうち、シートクッション部12の下面側には、床部に固定されたベースレール14に対して、車両前,後方向に沿ってスライド移動可能に摺接されるスライダ部材15が、装着されている。
また、このシートクッション部12には、制御部の一部を構成するシートコントロールユニット16が設けられている。
このシートコントロールユニット16には、前,後モータ駆動リレー部19,20が設けられていて、このシート2のシートクッション部12を、前後方向の所定の位置まで移動させるスライド用モータ17に接続されることにより、このスライド用モータ17の正逆方向の回転駆動が制御されている。
そして、このスライド用モータ17の回転駆動によって、前記シート2のドライビングポジションである前後方向のスライド位置が変更可能となるように構成されている。
また、このスライド用モータ17には、前記シート2の変更された前後方向のスライド位置を検出する検出手段の一つとしてのスライド位置検出センサ18が設けられている。
更に、このシートコントロールユニット16には、前,後モータ駆動リレー部19,20と略同様のリクライニングモータ駆動リレー部が設けられていて、このシート2のシートバック部13を、所定の角度位置まで傾倒移動させるリクライニング用モータ21に接続されることにより、このリクライニング用モータ21の正逆方向の回転駆動が制御されるように構成されている。
また、このリクライニング用モータ21には、このリクライニング用モータ21の回転駆動によって変更されたシートバック部13のドライビングポジションとしての傾倒角度位置を検出するリクライニング位置検出センサ22が設けられている。
更に、このシートコントロールユニット16には、前,後モータ駆動リレー部19,20と略同様の前,後リフト駆動リレー部が設けられていて、このシート2のシートクッション部12の前縁部又は後縁部を、所定の高さ位置まで、昇降移動させる図示省略のリフトアップ用モータに接続されることにより、このリフトアップ用モータの正逆方向の回転駆動が制御されるように構成されている。
また、このリフトアップ用モータには、このリフトアップ用モータの回転駆動によって変更されたシートクッション部12の前縁部又は後縁部の高さ方向位置を、ドライビングポジションとして検出するリフトアップ位置検出センサが設けられている。
これらの前記スライド位置検出センサ18,リクライニング位置検出センサ22,及びリフトアップ位置検出センサ等は、前記シートコントロールユニット16内のシート側マイクロコンピュータ23に接続されていて、検出されている位置が位置データとして送られて、メモリ部24のアドレス1又はアドレス2に、これらの位置データが記憶されるように構成されている。
このマイクロコンピュータ23には、検出された位置データを記憶する記憶手段としてのメモリ部24が設けられている。
また、このマイクロコンピュータ23には、前記シート2近傍に設けられたメモリスイッチ25に接続されている。このメモリスイッチ25は、主に、SETスイッチ25a,アドレス1スイッチ25b,アドレス2スイッチ25cを有して構成されている。
乗員は、このメモリスイッチ25の操作によって、前記スライド位置検出センサ18,リクライニング位置検出センサ22,及びリフトアップ位置検出センサ等によって検出された前記各乗員のドライビングポジションを、位置データとして、前記メモリ部24のアドレス1又はアドレス2の何れかに記憶させたり、記憶された位置データの位置まで、前記シート2等を復帰させる再生作動を行わせたりする際に、マニュアルスイッチ操作が行えるように構成されている。
また、このシート側マイクロコンピュータ23には、アジャスタブルペダル用操作ユニット26が接続されている。
このアジャスタブルペダル用操作ユニット26は、このシートコントロールユニット16と、UART通信線27を介して接続されて、図1に示すようにインスト40内に装着されるインスト内コントロールユニット28に設けられた制御手段の一つとしてのインスト側マイクロコンピュータ29に接続されている。
このインスト側マイクロコンピュータ29は、モータ駆動リレー回路部34,34を介して接続される駆動手段としてのアジャスタブルペダル用モータ31の回動駆動によって、車両前後方向に、スライダ部材33に沿ってペダル32を移動させるアジャスタブルペダル装置30を制御するように構成されていて、前記アジャスタブルペダル用操作ユニット26の操作によって、このペダル32の前後方向位置を自在に設定可能としている。
また、このアジャスタブルペダル用モータ31には、このアジャスタブルペダル用モータ31の回転駆動によって変更されたペダル32のドライビングポジションとしての前後方向のスライド位置を検出する検出手段としてのペダル位置検出センサ35が設けられている。
更に、このインスト側マイクロコンピュータ29には、左,右一対のドアミラー装置50に各々設けられる駆動手段としての上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52が接続されている。
これらの上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52は、前記インスト側マイクロコンピュータ29に接続されるミラーコントロールスイッチ53によって、上,下若しくは左,右方向に、このドアミラー装置50の鏡面角度が、変更操作可能に構成されている。
また、これらの上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52には、駆動によって変更されたドアミラー装置50の鏡面角度をドライビングポジションの一つとしてて、検出する検出手段としてのミラー角度検出センサ54,55が設けられている。
これらのペダル位置検出センサ35及びミラー角度検出センサ54,55は、前記インスト側マイクロコンピュータ29に接続されると共に、前記UART通信線27を介して、前記シート側マイクロコンピュータ23に、検出されている位置が位置データとして送られて、前記メモリ部24のアドレス1又はアドレス2に、これらの位置データが記憶されるように構成されている。
そして、これらの前記スライド用モータ17,リクライニング用モータ21等のモータを、図示省略の操作スイッチによって操作して、駆動することで、各乗員に最適なドライビングポジションとなるように、前記シート2の前,後位置及び姿勢、ドアミラ角度及びペダル位置が、変更されるように構成されている。
また、このシート側マイクロコンピュータ23には、メモリ作動機能部23aが設けられている。
このメモリ作動機能部23aでは、乗員毎に携帯されたキーレスリモコン装置70から出力された開錠動作信号が、このシート側マイクロコンピュータ23に、CAN通信線を介して接続された受信部60によって受信されると、ドアロック装置61の開錠動作に伴って、前記メモリ部24に記憶された位置データが呼び出されて、前記シート2が、乗員毎の所望の位置となるように、前記スライド用モータ17が駆動されるように構成されている。
また、このキーレスリモコン装置70は、乗員毎に携帯されるもので、再生動作を行うためのリモコンIDが、前記メモリ部24のアドレス1又はアドレス2に対応するように設けられている。
更に、このシートコントロールユニット16内には、タイマ機能部16aが設けられていて、各制御に用いる各種時間が、計測可能となるように構成されている。
図1乃至図4は、この発明の最良の実施形態の実施例1のシートポジション制御装置を示している。
この実施例1のシートポジション制御装置のシート側マイクロコンピュータ23には、待避及び復帰機能部23bが設けられている。
この待避及び復帰機能部23bは、前記運転席のシート2への乗降の際に、前記シート2を待避位置(この実施例1では、車両前後方向約40mm後方位置)まで待避させる待避作動が行われるように構成されている。
また、乗員が着座した状態では、この待避及び復帰機能部23bによって、ドライビングポジションに復帰させる復帰作動が行われるように構成されている。
更に、乗員毎に、待避及び付記作動を行わせるON状態又は、待避及び復帰作動を行わせないOFF状態の何れかに、図示省略の操作スイッチ或いは前記キーレスリモコン装置70から設定可能となるように設けられている。
そして、前記シート側マイクロコンピュータ23には、前記メモリ作動機能部23aと、待避及び復帰機能部23bとを関連づける連動機能部23cが設けられている。
この連動機能部23cでは、前記乗員毎の前記位置データが、前記メモリ部24に記憶される際に、この待避及び復帰機能部23bのON又はOFFの設定状態も合わせて記憶させるように構成されている。
また、この連動機能部23cでは、前記キーレスリモコン装置70の開錠動作によって、前記メモリ部24に記憶された乗員毎の位置データが呼び出される際に、この待避及び復帰機能部23bのON又はOFFの設定状態を、前記乗員毎に呼び出し可能としている。
更に、この実施例1では、前記メモリ部24に記憶された位置データが呼び出されて、前記シート2を記憶された位置まで再生させるように、前記スライド用モータ17が駆動された後、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能のON,OFF設定状態が、呼び出される。
そして、設定状態が、ON状態である場合には、前記シート2を待避位置まで待避させるように構成されている。
次に、この実施例1のシートポジション制御装置の作用について、図3及び図4のフローチャートに沿って説明する。
まず、このシートポジション制御装置の記憶動作の制御について、図3を用いて説明する。
この図3では、まず、Step1で、記憶動作の制御が開始されると、Step2では、前記メモリスイッチ25のSETスイッチ25aが、300ms以上ONされていたか否かが判定される。以下の各種制御に用いる時間は、前記タイマ機能部16aによって、計測されて用いられる。
SETスイッチ25aが、300ms以上ONされていて、かつその後OFFとなっている場合には、次のStep3に進むと共に、300msに満たない場合には、Step9に進んで制御を終了する。
Step3では、5秒以内に登録先を決定する前記アドレス1スイッチ25b又は、アドレス2スイッチ25cが、ONされたか否かが判定される。
前記アドレス1スイッチ25b又は、アドレス2スイッチ25cが、5秒以内に押された場合には、次のStep4に進むと共に、5秒を経過した場合には、前記Step9に進んで制御を終了する。
Step4では、前記アドレス1スイッチ25b又は、アドレス2スイッチ25cが、300ms以上ONされていたか否かが判定される。
300ms以上ONされている場合には、次のStep5に進むと共に、300msに満たない場合には、前記Step3に戻る。
Step5では、現在のドライビングポジションの位置が、前記メモリ部24に位置データとして、記憶される。
即ち、前記シート2,ドアミラー装置50,アジャスタブルペダル装置30の現在位置が、前記各スライド位置検出センサ18,リクライニング位置検出センサ22等のシート2に設けられたセンサ類、ミラー角度検出センサ54,55及び、ペダル位置検出センサ35によって検出されて、これらの各センサ類からの出力値が、前記Step4で、ON状態となるように押されたアドレス1,2スイッチ25b,25cに対応するメモリ部24のアドレス1又は2に、記憶される。
この際、前記待避及び復帰機能部23bのON又はOFFの設定状態の出力値が、前記ON状態となるように押されたアドレス1,2スイッチ25b,25cに対応するメモリ部24のアドレス1又は2に、同時に記憶される。
次のStep6では、一定時間のみの登録を受け付けるようにするため、5秒以内であるか否かが判定される。
5秒以内である場合には、次のStep7に進み、5秒経過している場合には、前記Step9に進んで制御を終了する。
Step7では、位置記憶実施後、前記キーレスリモコン装置70で、開錠動作が行われたことにより、出力された開錠動作信号が、前記受信部60によって受信されると、連動して、再生動作を行うためのリモコンIDを受信したか否かが判定される。
リモコンIDが受信された場合には、次のStep8に進み、受信されていない場合には、前記Step6に戻る。
Step8では、位置を記憶させたアドレス1又はアドレス2と、受信したリモコンIDとが、関連づけされて、Step9で、記憶操作の制御が終了する。
次に、この実施例1のシートポジション制御装置の再生動作の制御について、図4を用いて説明する。
この図4では、まず、Step10で、再生動作の制御が開始されると、Step11では、キーレス連動作動の許可条件であるキーの状態及び作動トリガであるリモコンIDを受信しているか否かが判定される。
キーが、キーシリンダ装置に、挿入されていない状態で、リモコンIDを受信した場合には、次のStep12に進み、キーが、キーシリンダ装置に、挿入されていて、リモコンIDが受信されない場合には、Step17に進み制御を終了する。
Step12では、前記Step11で、受信されたリモコンIDが、アドレス1,2スイッチ25b,25cの何れかと関連付けされているか否かが判定される。
関連付けされている場合には、次のStep13に進み、関連付けされていない場合には、Step17に進み制御を終了する。
Step13では、ドライビングポジションの位置データが、前記メモリ部24から読み出されて、前記シート2,ドアミラー装置50,アジャスタブルペダル装置30の記憶されている位置に向けて、前記スライド用モータ17,上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52,アジャスタブルペダル用モータ31等が、駆動されて、各乗員に適合したドライビングポジションが再生される。
各スライド用モータ17等が、駆動された後、Step14では、前記メモリ部24のアドレス1又はアドレス2のうち、前記Step11で、受信されたリモコンIDと関連付けされている何れか一方のアドレスから、記憶されている待避及び復帰機能部23bで用いるON又はOFFの設定状態が読み出される。
Step15では、設定状態が、ONであるかOFFであるかが判定される。
読み出し結果が、ONである場合には、次のStep16に進み、OFFである場合には、Step17に進んで制御を終了する。
Step16では、待避作動として、運転席のシート2を、前記スライド用モータ17を回転駆動させることにより、車両前後方向後方に向けて、待避位置(この実施例1では、車両前後方向約40mm後方位置)まで待避させて、Step17で、再生動作の制御を終了する。
このように、乗員毎に、前記位置データと共に、前記メモリ部24に記憶された待避及び復帰機能のON,OFFの設定状態が、前記キーレスリモコン装置70の開錠動作によって、前記メモリ部24に記憶されたドライビングポジションの再生に用いる位置データが呼び出される際に、前記乗員毎に呼び出される。
このため、乗員が相違しても、乗員の体格等に合わせて、乗降性を高める待避及び復帰機能を充分に発揮させることが出来、乗降性を高める待避及び復帰機能を必要とする乗員は、乗降時にシート2が、待避位置まで待避して充分に待避機能を発揮させることが出来る。
また、前記シート2をメモリ部24に記憶された位置まで再生させるように、前記スライド用モータ17が駆動された後、前記呼び出された位置データに対応する乗員の待避及び復帰機能のON,OFFの設定状態が、呼び出されて、設定状態が、ON状態である場合には、前記シート2が、待避位置まで待避させられる。
そして、設定状態が、OFF状態である場合には、前記シート2が、前記メモリ部24に記憶された位置まで、前記復帰機能の設定状態の呼び出しを待たずに、迅速に前記スライド用モータ17によって駆動されて移動が完了されている。
したがって、乗員の乗車時に、前記シートの移動を早期に完了させて、昇降性を、更に、良好なものとすることが出来る。
図5は、この発明の最良の実施形態の実施例2のシートポジション制御装置を示している。なお、前記実施例1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例2の前記シートポジション制御装置は、前記メモリ部24に記憶された位置データが、呼び出されると共に、前記呼び出された位置データの乗員に対応する待避及び復帰機能のON,OFFの設定状態が呼び出される。
そして、設定状態が、ON状態である場合には、前記シート2を記憶された位置まで再生させる際に、同時に前記シート2を待避位置まで待避させるように、前記呼び出された位置データからシート2を待避させた位置を加算した位置を予め演算によって算出して、この算出結果に基づいて、前記スライド用モータ17を駆動するように構成されている。
次に、この実施例2のシートポジション制御装置の作用について、図5のフローチャートに沿って説明する。
なお、この実施例2のシートポジション制御装置の記憶動作の制御については、前記図3に示す作用と略同一の制御であるので説明を省略し、この図5に沿って、シートポジション制御装置の再生動作の制御について説明する。
まず、Step20で、再生動作の制御が開始されると、Step21では、キーレス連動作動の許可条件であるキーの状態及び作動トリガであるリモコンIDを受信しているか否かが判定される。
キーが、キーシリンダ装置に、挿入されていない状態で、リモコンIDを受信した場合には、次のStep22に進み、キーが、キーシリンダ装置に、挿入されていて、リモコンIDが受信されない場合には、Step28に進み制御を終了する。
Step22では、前記Step21で、受信されたリモコンIDが、アドレス1,2スイッチ25b,25cの何れかと関連付けされているか否かが判定される。
関連付けされている場合には、次のStep23に進み、関連付けされていない場合には、Step28に進み制御を終了する。
Step23では、ドライビングポジションの位置データが、前記メモリ部24から読み出される際に、前記メモリ部24のアドレス1又はアドレス2のうち、前記Step21で、受信されたリモコンIDと関連付けされている何れか一方のアドレスから、記憶されている待避及び復帰機能部23bで用いるON又はOFFの設定状態が、同時に読み出される。
Step24では、設定状態が、ONであるかOFFであるかが判定される。
読み出し結果が、ONである場合には、次のStep25に進み、OFFである場合には、Step26に進んで制御を終了する。
Step25では、前記シート2を記憶された位置まで再生させる際に、同時に前記シート2を待避位置まで待避させるように、前記呼び出された位置データに、シート2を待避させた位置を加算した位置が、予め演算によって算出される。
この実施例2では、再生するシート2の車両前後方向位置が、記憶されている乗員のドライビングポジションよりも、更に、40mm後方位置となるように再設定される。
Step27では、待避作動が予め加えられた再生動作が行われる。
すなわち、前記Step25で、算出された再設定再生位置まで、前記運転席のシート2を、前記スライド用モータ17を回転駆動させることにより、車両前後方向後方に向けて駆動して待避させると共に、前記ドアミラー装置50,アジャスタブルペダル装置30のメモリ部24に記憶されている位置に向けて、前記上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52,アジャスタブルペダル用モータ31等が、駆動されて、各乗員に適合したドライビングポジションが再生されて、Step28で、再生動作の制御が終了される。
また、Step26では、待避作動が予め加えられることなく、記憶された位置データに基づいて再生動作が行われる。
すなわち、前記Step26では、待避及び復帰機能が、OFF状態であるので、再生位置まで、前記運転席のシート2を、前記スライド用モータ17を回転駆動させることにより、車両前後方向後方に向けて駆動して待避させると共に、前記ドアミラー装置50,アジャスタブルペダル装置30のメモリ部24に記憶されている位置に向けて、前記上,下ミラー用モータ51及び左,右ミラー用モータ52,アジャスタブルペダル用モータ31等が、駆動されて、各乗員に適合したドライビングポジションが再生されて、Step28で、再生動作の制御が終了される。
このように、この実施例2のシートポジション制御装置では、前記メモリ部24に記憶された位置データが呼び出される際に、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能のON,OFFの設定状態が呼び出されて、前記記憶された位置データからシート2を待避させた位置まで、前記スライド用モータ17の駆動が制御されて、直接、前記シート2が移動される。
このため、設定状態が、ON状態である場合には、前記シート2が、再設定されて、記憶されている再生位置に、待避位置を加算された待避位置まで一回の動作で、迅速に待避させられて、移動が完了する。
したがって、乗員の乗車時に、前記シート2の移動を早期に完了させて、昇降性を、更に、良好なものとすることが出来る。
また、設定状態が、OFF状態である場合には、前記シート2が、記憶されている再生位置に、一回の動作で、迅速に待避させられて、移動が完了する。
したがって、この場合も乗員の乗車時に、前記シート2の移動が、早期に完了して、昇降性が、良好なものとなる。
このように、乗員毎に、待避及び復帰機能がドライビングポジションのメモリ作動機能と関連付けられて、個別に作動させることが出来るので、乗降性を高める待避及び復帰機能を充分に発揮させることが出来る。
シートポジション制御装置を提供する他の構成、及び作用効果については、前記実施例1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施形態の実施例1,2のシートポジション制御装置を、図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、Step16では、待避作動として、運転席のシート2を、前記スライド用モータ17を回転駆動させることにより、車両前後方向後方に向けて、待避位置(この実施例1では、車両前後方向約40mm後方位置)まで待避させて、Step17で、再生動作の制御を終了させているが、続けて、キーが、キーシリンダ装置に、挿入されたことを検出して、シートを着座した乗員のドライビングポジションまで再生するようにしてもよい。
また、この実施例1では、シート2のスライド位置のみを、乗降性を向上させる待避及び復帰機能と関連付けているが、リクライニング位置やリフトアップ位置若しくは、シート角度及び鉛直軸を回転中心とする回転角度によって定まるシート位置を待避及び復帰機能と関連付けて構成してもよい。
本発明の最良の実施形態の実施例1のシートポジション制御装置を示し、構成を説明する車両側方から見た車室内の模式図である。 実施例1のシートポジション制御装置を示し、主な回路構成を説明するブロック図である。 実施例1のシートポジション制御装置で、記憶動作の制御を説明するフローチャートである。 実施例1のシートポジション制御装置で、再生動作の制御を説明するフローチャートである。 実施例2のシートポジション制御装置で、再生動作の制御を説明するフローチャートである。 従来例のシートポジション制御装置で、要部の構成を説明する模式図である。
符号の説明
1 車室内
2 シート
駆動手段
17 スライド用モータ
検出手段
18 スライド位置検出センサ
制御手段
23 シート側マイクロコンピュータ
23a メモリ作動機能部
23b 待避及び復帰機能部
23c 連動機能部
24 メモリ部(記憶手段)
25 メモリスイッチ

Claims (3)

  1. 車室内に設けられた運転席側のシートのドライビングポジションを駆動によって変更可能とする駆動手段と、該駆動手段によって変更された該ドライビングポジションを検出する検出手段と、該検出手段によって検出された位置データを記憶する記憶手段と、乗員毎に携帯されたキーレスリモコン装置の開錠動作によって、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出して、前記駆動手段を駆動して、前記シートを記憶された位置まで再生させるメモリ作動機能が設けられた制御手段とを有するシートポジション制御装置であって、
    前記制御手段には、前記運転席への乗降の際に、前記シートを待避位置まで待避させると共に、着座状態で、ドライビングポジションに復帰させる待避及び復帰機能を、乗員毎に、ON状態又はOFF状態に設定可能に設けると共に、前記乗員毎に、前記位置データを前記記憶手段に記憶する際に、該待避及び復帰機能の設定状態を合わせて記憶すると共に、前記キーレスリモコン装置の開錠動作によって、前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出す際に、前記待避及び復帰機能の設定状態を前記乗員毎に呼び出し可能としたことを特徴とするシートポジション制御装置。
  2. 前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出して、前記シートを記憶された位置まで再生させるように、前記駆動手段を駆動した後、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態を呼び出して、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートを待避位置まで待避させることを特徴とする請求項1記載のシートポジション制御装置。
  3. 前記記憶手段に記憶された位置データを呼び出すと共に、前記呼び出された位置データの乗員の待避及び復帰機能の設定状態を呼び出して、設定状態が、ON状態である場合には、前記シートを記憶された位置まで再生させる際に、前記シートを待避位置まで待避させるように前記駆動手段を駆動することを特徴とする請求項1記載のシートポジション制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014129296A1 (ja) * 2013-02-22 2014-08-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 車輌装備品制御システム
CN106183900A (zh) * 2016-07-14 2016-12-07 长春富维—江森自控汽车饰件系统有限公司 一种座椅遥控调节记忆系统

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