JP2005185436A - 高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシが植毛されているヘッド部(ブラシ部)から高圧エアー及び薬液を噴射可能とし、歯周ポケット内に薬液を噴入する前に、高圧エアーにて歯周ポケットを広げて歯周ポケット内に薬液を入れやすくする。
【解決手段】通孔を有する歯ブラシ10と、薬液タンク41、高圧エアータンク42等を有する歯ブラシ装置本体部40と、前記薬液タンク41内の薬液と高圧エアータンク42内の高圧エアーを前記歯ブラシ10に送給する送給ホース50から成り、前記薬液と高圧エアーを前記歯ブラシ10のブラシ部12より噴射する。歯ブラシ10は、通孔15を有する握持部と、該握持部の先端部に着脱自在にかつ該握持部に対して略直角の軸心を中心に回動自在に取り付けられ、前記握持部の通孔に連通する通孔を有するブラシ部12とから成り、該通路17,18を通して送られてくる高圧エアー及び薬液をブラシ部12より噴射する。
【選択図】図1
【解決手段】通孔を有する歯ブラシ10と、薬液タンク41、高圧エアータンク42等を有する歯ブラシ装置本体部40と、前記薬液タンク41内の薬液と高圧エアータンク42内の高圧エアーを前記歯ブラシ10に送給する送給ホース50から成り、前記薬液と高圧エアーを前記歯ブラシ10のブラシ部12より噴射する。歯ブラシ10は、通孔15を有する握持部と、該握持部の先端部に着脱自在にかつ該握持部に対して略直角の軸心を中心に回動自在に取り付けられ、前記握持部の通孔に連通する通孔を有するブラシ部12とから成り、該通路17,18を通して送られてくる高圧エアー及び薬液をブラシ部12より噴射する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブラシが植毛されているブラシ部(ヘッド部)から高圧エアー及び薬液を噴射可能とした高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置、より詳細には、歯周病予防のために、歯ブラシによる歯牙清掃の前後や歯牙清掃中に、該歯ブラシより薬液を歯周ポケット内に噴射するようにするとともに、薬液を噴射する前に、高圧のエアーを噴射して歯周ポケットを広げ、薬液が歯周ポケット内に入りやすくした高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置に関する。
図2は、本出願人が先に提案した歯ブラシを分解して示す斜視図で、図中、10は歯ブラシ、11は握持部(柄部)、12はブラシ部(ヘッド部)で、該握持部11とヘッド部12は着脱可能であり、かつ、ヘッド部12は握持部11に対し回動可能となっている。具体的には、握持部(柄部)11はその先端部11aにおいて略直角に曲げられ、この直角に曲げられた部分11aの軸方向にヘッド部12を取り付けるための連結穴11bが設けられており、この連結穴11bに、ヘッド部12に設けられた連結軸12aが着脱自在に挿入され、Oリング13によって脱落しないように装着され、これによって、ヘッド部12は握持部11に対して着脱自在にかつ回動可能に取り付けられる。
ヘッド部12は、歯牙20の上に配置される上板121と、該上板121の前後において、歯牙20を挟むように配置された前板122(頬側)、後板123(舌側)とから成り、これら上板121及び前後板122、123の内側には、それぞれブラシ141、142、143が植毛されており、これらブラシ141、142、143がそれぞれ歯牙20の上面、前面(頬側)、及び、後面(舌側)に接触して、歯牙20の表面を清掃する。ヘッド部12は、上板121及び前後板122、123により、略コの字状に形成され、下部及び両側部が開口しており、従って、上板121及び前後板122、123によって、歯牙20を上方及び前後の3方から覆いながら、歯列に沿って移動することが可能であり、歯列に沿って移動する時に、ヘッド部12が歯ブラシの移動に従って回動するので、歯列全体について、握持部11を持ち替えることなく清掃することができる。
図3は、図2に示した歯ブラシの要部断面図で、図中、15は握持部(柄部)11に設けられた通孔、16はヘッド部12の連結軸12a及び上板121、前後板122、123等に設けられた通孔で、これら通孔15、16を通して洗浄水や薬液を供給しながら歯牙の清掃をすることができ、より効果的に歯牙の清掃を行うことができるようになっている。
図4は、図2,図3に示した歯ブラシの使用状態の一例を示す図で、図中、30は洗浄水(又は薬液)ボトル31及び該洗浄水(又は薬液)ボトル31内の洗浄液又は薬液を送出するためのポンプ又はコンプレッサ等を有する装置本体で、該装置本体30から送出された洗浄水又は薬液は給水(又は給液)ホース32を通して、図2,図3に示した歯ブラシ10に送給され、前述の通孔15、16を通して、ヘッド部12より放出される。
本発明は、上述のごとき、本出願人が先に提案した歯ブラシ装置を更に改良して、歯ブラシで清掃する前後や清掃中に歯周ポケットに薬液を噴射するようにするとともに、薬液を噴射する直前に高圧エアーを噴射して歯周ポケットを広げ、歯周ポケット内に薬液を入れやすくすることを目的としてなされたものである。
請求項1の発明は、通孔を有する歯ブラシと、コンプレッサー及び薬液タンクを具備した歯ブラシ装置本体と、前記コンプレッサーで発生された高圧エアー及び前記薬液タンク内の薬液を前記歯ブラシに送給する高圧エアー及び薬液送給ホースとから成り、前記コンプレッサーで発生された高圧エアー及び薬液を前記高圧エアー及び薬液送給ホースを通して前記歯ブラシに送給して該歯ブラシのブラシ部より噴射するようにした高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置であって、前記歯ブラシは、前記通孔を有する握持部と、該握持部の先端部に着脱自在にかつ該握持部に対して略直角の軸心を中心に回動自在に取り付けられかつ前記握持部の通孔に連通する通孔を有するブラシ部とから成り、該通孔を通して前記ブラシ部より前記高圧エアー及び/又は薬液を噴射するようにしたことを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ブラシは歯牙の上面(咬合面)に対向する上板と、該上板と一体の前板(頬側)及び後板(舌側)とを有し、該上板と前後板の内側(歯牙に対向する側)にブラシが植毛されており、前記前後板に前記高圧エアー及び薬液を噴射するための噴射口が設けられていることを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記噴射口は、前記高圧エアー及び薬液が前記ブラシ部の回動軸心に対して略45°の角度で噴射されるように開口されていることを特徴としたものである。
ブラシを有するヘッド部を握持部(柄部)に対して回動可能にし、該ヘッド部を歯列の上面に沿って移動可能としたので、歯列に沿って歯牙を清掃する場合等において、歯牙の上面、前面(頬側)、及び、後面(舌側)を同時に、かつ、歯ブラシを持ち替える必要なく歯列に沿って歯列全体を清掃することができる。更には、歯ブラシで清掃する前後や清掃中に薬液を噴射して歯周病を予防する場合に、薬液を噴射する前に高圧エアーを噴射して歯周ポケットを広げるようにしたので、歯周ポケット内に薬液を効果的に入れることができる。
図1は、本発明による歯ブラシの一例を説明するための全体構成図で、本質的には、図2及び図3に示した歯ブラシと同じで、通孔15に高圧エアーを供給するエアー通路17及び薬液を供給する薬液通路18がそれぞれ逆止弁17a,18aを介して連結されている点で相違している。なお、図1において、図を簡明にするために参照番号が省略されている部分があるが、それらの部分については図2及び図3を参照されたい。
図1において、10は歯ブラシ、11は該歯ブラシ10の握持部(柄部)、12はヘッド部(植毛部)で、図2及び図3を参照して説明したように、握持部11とヘッド部12は着脱可能であり、かつ、ヘッド部12は握持部11に対し回動可能となっている。具体的には、握持部(柄部)11は、図2及び図3に示したように、その先端部11aにおいて略直角に曲げられ、この直角に曲げられた部分11aの軸方向にヘッド部12を取り付けるための連結穴11bが設けられており、この連結穴11bに、ヘッド部12に設けられた連結軸12aが着脱自在に挿入され、Oリング13によって脱落しないように装着され、これによって、ヘッド部12は握持部11に対して着脱自在にかつ回動可能に取り付けられる。
ヘッド部12は、歯牙20の上に配置される上板121と、該上板121の前後において、歯牙20を挟むように配置された前板122(頬側)、後板123(舌側)とから成り、これら上板121及び前後板122、123の内側には、それぞれブラシ141、142、143が植毛されており、これらブラシ141、142、143がそれぞれ歯牙20の上面、前面(頬側)、及び、後面(舌側)に接触して、歯牙20の表面を清掃する。ヘッド部12は、上板121及び前後板122、123により、略コの字状に形成され、下部及び両側部が開口しており、従って、上板121及び前後板122、123によって、歯牙20を上方及び前後の3方から覆いながら、歯列に沿って移動することが可能であり、歯列に沿って移動する時に、ヘッド部12が歯ブラシの移動に従って回動するので、歯列全体について、握持部11を持ち替えることなく清掃することができる。
15は握持部(柄部)11に設けられた通孔、16はヘッド部12の連結軸12a及び上板121、前後板122、123等に設けられた通孔で、本発明においては、これら通孔15,16を通して高圧エアー及び薬液を噴射することができるようになっている。17は通路15に高圧エアーを供給する高圧エアー通路、18は通路15に薬液を供給するための薬液通路で、自動又は手動で、高圧エアーを供給した後に薬液を、或いは、薬液を噴射する前に高圧エアーを噴射するようになっている。
40は前記高圧エアー及び薬液を前記歯ブラシ10に供給するための歯ブラシ装置本体部で、該歯ブラシ装置本体部40内には、薬液タンク41、エアータンク42、コンプレッサー43、電磁弁44,45、マイコン制御基板46等が設けられており、コンプレッサー43によって薬液タンク41及びエアータンク42内が高圧にされ、電磁弁44,45の開放によって、薬液及び/又は高圧エアーが薬液及び高圧エアー供給ホース50を通して歯ブラシ10に供給される。なお、歯ブラシ10の握持部11には、高圧エアー及び薬液の供給、停止を制御するための操作スイッチが設けられており、この操作スイッチによって、電磁弁44,45が開閉され、薬液及び高圧エアーの供給及び停止が制御される。
なお、図1において、薬液及び高圧エアー供給ホース50内に2本にチューブを有し、これら2本のチューブを別々に通して送給されてくる薬液及び高圧エアーをそれぞれの逆止弁17a,18aを介して通孔15に供給するようにしているが、これら逆止弁17a,18aを歯ブラシ装置本体部40内に設け、薬液及び高圧エアー供給ホース内のチューブを1本にし、歯ブラシ10の握持部(柄部)11の構造を、図2及び図3に示した構造と同じにするようにしてもよい。
10…歯ブラシ、11…握持部(柄部)、11a…先端部、11b…連結穴、12…ヘッド部、121…上板、122…前板、123…後板、12a…連結軸、13…Oリング、141,142,143…ブラシ、15,16…通孔、17…高圧エアー供給通路、17a,18a…逆止弁、18…薬液供給通路、20…歯牙(歯列)、30…装置本体、31…洗浄水ボトル、32…洗浄水供給ホース、40…歯ブラシ装置本体部、41…薬液タンク、42…高圧エアータンク、43…コンプレッサー、44,45…電磁弁、46…マイコン制御基板、50…薬液及び高圧エアー送給ホース。
Claims (3)
- 通孔を有する歯ブラシと、コンプレッサー及び薬液タンクを具備した歯ブラシ装置本体と、前記コンプレッサーで発生された高圧エアー及び前記薬液タンク内の薬液を前記歯ブラシに送給する高圧エアー及び薬液送給ホースとから成り、前記高圧エアー及び薬液を前記高圧エアー及び薬液送給ホースを通して前記歯ブラシに送給して該歯ブラシのブラシ部より噴射するようにした高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置であって、前記歯ブラシは、前記通孔を有する握持部と、該握持部の先端部に着脱自在にかつ該握持部に対して略直角の軸心を中心に回動自在に取り付けられかつ前記握持部の通孔に連通する通孔を有するブラシ部とから成り、該通孔を通して前記ブラシ部より前記高圧エアー及び/又は薬液を噴射するようにしたことを特徴とする高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置。
- 前記ブラシは歯牙の上面(咬合面)に対向する上板と、該上板と一体の前板及び後板とを有し、該上板と前後板の内側にブラシが植毛されており、前記前後板に前記高圧エアー及び薬液を噴射するための噴射口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置。
- 前記噴射口は、前記高圧エアー及び薬液が前記ブラシ部の回動軸心に対して略45°の角度で噴射されるように開口されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧エアー及び薬液噴射機能付き歯ブラシ装置。
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