JP2005185027A - ビーム状火花放電発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
誘導作用を利用した、発生電圧及び発生周波数可変・調整機能を有する高電圧発生回路を備えた火花放電発生装置に於いて、高電圧発生部の小型・軽量化と、ビーム状火花放電を実施可能とするための回路構成とその方法の提案と、ビーム状火花放電を含む種々の形態の放電の実施と、放電エネルギーを簡易算出するための手段と方法の提案と、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知る手段と方法の提案と、近接域での放電実験や放電現象の観察時の安全性と、装置通電開始時の発生電圧を零値から設定可能とし、取り扱い上の安全性に配慮した装置を提供する。
【解決手段】
イグニッションコイルを用い、パルス発生回路1とパルス幅可変回路2による発生電圧及び発生周波数、従って、放電電圧及び放電周波数可変・調整機能を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発生電圧及び発生周波数可変・調整機能を有する高電圧発生回路を備えたビーム状火花放電発生装置に関する。
本発明で開示する火花放電発生装置の類としては、従来より自動車用ガソリンエンジンなどの内燃機関に於いて、イグニッションコイルによる火花放電を利用した点火装置があり、該装置に関する公知の技術文献も枚挙に遑が無い(例えば、特許文献1、6や非特許文献3、4、5等)。
又、本発明の装置は卓上型であり、コイルの誘導作用を利用したこの種の火花放電発生装置としては誘導コイルがある(例えば、非特許文献1参照)。又、最近では半導体スイッチを採用した無接点式の誘導コイルもある(例えば、非特許文献2参照)。本発明の装置は、非特許文献2と同じく半導体スイッチを採用した無接点式の火花放電発生装置に属するものであるが、高電圧発生部にはイグニッションコイルを用いている。
非特許文献2の従来公知の装置は、その発生電圧及び発生周期可変・調整機能、従って放電装置としての観点からは、放電電圧及び放電周波数可変・調整機能、及びスイッチによる放電電極極性切り換え機能等を具備したことを特徴とする、誘導コイルを用いた教育・研究用の卓上型火花放電発生装置であって、火花放電、真空放電、気体発光スペクトル等の各種実験用高電圧電源としての用途も提案されており、放電電極間隙長も最大100mm程度と比較的長く放電現象の観察の点に於いても優れており、放電電極以外は絶縁性のケースに収納されてあり実験上の安全性にも配慮された装置である。
本発明の火花放電発生装置は、その特徴とする機能の一つに同一放電周波数下での放電エネルギー可変・調整機能があり、該機能は図1のパルス幅可変回路2で実施されるが、パルス幅可変回路に関する従来公知の技術としては、例えば特許文献2、3、4、5、6や非特許文献6等があり、本発明の装置に於いては非特許文献6を採用している。
「理科機器構造操作 図解大辞典」、全国教育図書株式会社、日本教文株式会社、1957年版(第208頁、第1図) 「島津理化学器械 500 2003−2004カタログ」、株式会社島津製作所、2003年、p416 松谷守康著、「新自動車の電気知識」、pp.217−237、技術書院、1978年 藤本三治著、「自動車電装機器」、pp.76−93、電気書院、 「カーテクノロジィ33」、pp.116−123、鉄道日本社、1987年 白浜博著、「4相パルス・パターン発生装置の製作と論理回路学習への応用」、日本産業技術教育学会誌第43巻第2号、2001年(第12頁、図1) 特開平5−21241号報(第5頁、図1) 特開平6−327037号報(第6頁、図1) 特開平7−183322号報(第4頁、図1) 特開平10−52065号報(第15頁、図1) 特開2000−156984号報(第4頁、図1) 特開2001−263211号報(第6頁、図2)
上記非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置の問題点は、その高電圧発生部には誘導コイルが使用されており形状・重量共に大きく、放電周波数は最大で数十Hz程度であり、本発明で開示するところの火花放電のビーム状化(以下、ビーム状火花放電と表現する)の実施は不可能であることと、種々の形態の放電を十分に実施可能であるとは言い難い。又、放電エネルギーの算出手段や方法、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知る手段や方法等についても何等の情報も提供されてはいない。更に、誘導コイルと高電圧発生のための回路は絶縁性のケースに収納されてはいるものの、放電装置であることの性質上、その放電電極はケース外に取り付けられており、放電電極間隙長も前記の如く長く、各種実験用高電圧電源として利用する場合や、近接域での放電実験や放電現象の観察時には特に安全性に十分な配慮を要する。加えて、該装置は前述の如くその放電電圧及び放電周波数可変・調整機能を具備してはいるものの、装置通電開始時に該可変・調整機能を最小設定しても高電圧が発生しており、その取り扱い上の安全性には十分な配慮を要する。
そこで本発明に於いては、このような従来公知の装置が有していた上記の問題点を解決しようとするものであり、本発明で開示する装置は従来公知の前記装置と比較し、その発生電圧の大きさと放電電極間隙長に於いては優るものではない、いわゆる小容量の装置ではあるが、高電圧発生部の小型・軽量化の実現と、ビーム状火花放電を実施するための回路構成とその方法の提案と、ビーム状火花放電を含む種々の形態の放電の実施と、ビーム状火花放電の安定継続時の放電エネルギーを簡易算出するための手段や方法の提案と、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知る手段や方法の提案と、近接域での放電実験や放電現象の観察時の安全性に加え、装置通電開始時に於ける取り扱い上の安全性にも配慮し、併せて高電圧発生装置としても各種用途への応用・利用を可能とする装置を提供することを目的とする。
そこで、上記目的達成のための第1の課題である高電圧発生部の小型・軽量化に対しては、非特許文献1及び2の従来公知の卓上型火花放電発生装置は、その形状、及び重量の殆どを誘導コイル本体で占有されていることに鑑み、該コイルに代えてイグニッションコイルを用いる手段により達成される。
又、一般に、二組の巻線で構成され誘導作用を利用する放電装置に於ける放電エネルギーは、そのインダクタンスに貯えられた電磁エネルギーが変換されたものである。従って、イグニッションコイルの場合についてそのことを記すと次のようになる。即ち、イグニッションコイルの一次巻線のインダクタンスをL、直流電圧印加後の任意の時刻に於ける一次巻線の電流をIとすると、この一次巻線に蓄えられる電磁エネルギーWは、W=(1/2)×L×I で与えられる。更に、該コイルの二次巻線に伝送される電磁エネルギーWは、W≒0.6×(1/2)×L×I で与えられる (特許文献1(数2))。
そこで、上記第2の課題であるビーム状火花放電の実施に対しては、火花放電のビーム状化の条件と実施のための手段を次のように捉えることができる。即ち、その第1条件は放電電極間隙中の電離気体の密度を増加することであり、そのためには放電周波数を増加する手段により、或いは第1条件を等価的に満足することとなる放電電極間隙長を短くする手段により、又、第2条件は放電エネルギーを増加することであり、そのためにはイグニッションコイルの電磁エネルギーを増加する手段により、或いは、該第1条件と第2条件とを実施する手段を組み合わせることにより達成される。
具体的には、前記第1条件の放電周波数に対しては、パルス発生回路1の発生パルスの周波数を可変することで、又、前記第2条件の放電エネルギーに対しては、前記電磁エネルギーWの式で示されるように、イグニッションコイルの一次巻線に貯えられた電磁エネルギーが二次巻線へ伝送され放電エネルギーに変換されたものであることを考慮すると、該放電エネルギーは、イグニッションコイル5の一次巻線6の自己インダクタンスLを定数とすると、一次巻線6に流れる電流(以下、一次電流と表現する)に依存することになり、該一次電流を通電・遮断するスイッチング素子Q3の導通時間を可変する、所謂、該素子Q3に入力するパルス幅を可変することにより一次電流値を可変することである。
次に、第3の課題であるビーム状火花放電を含む種々の形態の放電の実施に対しては、前記第2の課題解決手段の方法を用い、その放電周波数や放電エネルギーを可変・調整する手段により達成される。
又、第4の課題である放電エネルギーの簡易算出するための手段と方法に対しては、前記第2の課題解決手段により実施されるビーム状火花放電の安定継続時には、放電電圧と放電電流は共に安定しており、該波形を観測、或いは記録するために放電電圧波形観測用端子と放電電流波形観測用抵抗を設け、オシロスコープ、或いは記録媒体を用いることにより以下の方法が適用でき、容易にその放電エネルギーが算出可能となる。
即ち、放電エネルギーの一般式は数式(1)で与えられる。
Figure 2005185027
従って、上記数式(1)をビーム状火花放電の安定継続時の放電エネルギーの算出に適用する。即ち、後述の実施例3に於いても明らかなように、該状態では放電電圧(v)を矩形波、放電電流(i)を三角波、或いは台形波として近似できる故、tなる放電期間中ではvは一定と見なすことができ、vを数式(1)の積分記号の前に出すことができ、放電エネルギーは単にiの時間積分,所謂オシロスコープで観測したiの波形の面積に一定値のvを乗ずることにより容易に求めることが可能となる。
又、第5の課題である放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知る手段と方法に対しては、十分な実験結果を得るために前記パルス幅可変回路2の抵抗R1を数kΩに設定することにより放電周波数を最大数kHz程度まで可変・調整可能とし、又、放電電極間隙長を数十ミリ程度までとし、放電周波数と放電電極間隙長を変化させ、イグニッションコイル5の一次側に配置したスイッチング素子Q3のコレクタ側に設けた観測用端子10を利用してオシロスコープでコレクタ・エミッタ間の最大電圧を観測・測定する手段と方法により達成される。
第6の課題である近接域での放電実験や放電現象の観察時の安全性と、装置通電開始時に於ける取り扱い上の安全性は、後述するところのイグナイタ用スイッチング素子Q3を用いることと、前記パルス幅可変回路2の抵抗R2によりパルス幅を零値から可変出力する手段と方法により達成される。
前記第1の課題解決手段である高電圧発生部4にイグニッションコイル5を用いることによる作用は、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置の誘導コイルに比し、開磁路或は閉磁路鉄芯型いずれもその発生電圧の大きさと放電電極間隙長に於いては優るものでは無く小容量ではあるものの、本発明で提案する数十ミリの放電電極間隙長であってもその放電実験や放電現象の観察に於いて何等損なわれるものでは無く、小型・軽量化がなされ持ち運びも容易となり、他の解決手段による機能を具備した教育・研究用火花放電発生装置への応用・利用に加え、高電圧発生用電源として各種装置・機器内に組み込むことも可能となる。
又、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置は、その放電電極間隙長は最大100mm程度であり、近接域での放電実験や放電現象の観察に於いては、安全性に十分な配慮を要する。これに比し本発明の装置に於いては、イグニッションコイルの一次電流を通電・遮断するためのスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間電圧の絶対最大定格の制約から、その放電電極間隙長は数十ミリ程度であり、結果として近接域での放電実験や放電現象の観察時の安全性に配慮したものとなっている。
更に、非特許文献2の従来公知の前記装置は、装置通電開始時に於いても放電電極には高電圧が発生しており、その値は、放電電極間隙長を最小の40mmに設定し、放電電圧と放電周波数の可変・調整機能を実施するための手段を最小設定した状態に於いても略24kVあり、その取り扱い上の安全性には十分注意を要する。
そこで、前記パルス幅可変回路2は、パルス幅可変用抵抗R2によりそのパルス幅を零値から可変出力でき、スイッチング素子Q3への入力パルスの電圧レベルを零値とすることが可能となり、装置通電開始時の発生電圧を零値に設定でき取り扱い上の安全性にも十分配慮したものとなっている。しかしながら、実験・観察や装置通電開始時に於いては放電電極間隙長の長短に拘わらず安全に配慮することは当然のことである。
第2の課題解決手段による作用は、任意の周波数下での火花放電実施時に於いて、パルス発生回路1の発振周波数を上げ、放電電極間隙中の電離気体の密度を増加し、更に該周波数下でイグニッションコイル5の一次電流を通電・遮断するスイッチング素子Q3への入力パルスをパルス幅可変回路2と増幅回路3で作り、該スイッチング素子Q3へ入力し導通時間を増加すると、該スイッチング素子Q3に通流する電流を増加でき、イグニッションコイル5に貯えられる電磁エネルギーが増加することになり、該コイルの二次巻線からの放電エネルギーが増強されビーム状火花放電が実施可能となる。
尚、一般に、電磁誘導の法則によれば、二組の巻線で構成され誘導作用を利用する装置に於いて、一次電流を通流・遮断する周波数を増加することと一次電流を増加することは、二次巻線の誘導電圧、従って放電装置の場合の放電電圧の増加に寄与する。このことも電離気体の密度増加の要因となることは明らかなことではあるが、実際問題としては周波数の増加に伴う巻線のリアクタンスの増加分による電流の減少や、巻線のインダクタンスの非線形性等も考慮せねばならないことは自明のことである。
従って、本発明の装置に於ける発生電圧及び発生周波数の可変・調整機能は、パルス幅可変回路2のパルス幅可変機能及びパルス発生回路1の周波数可変機能により実施可能であることも前記電磁誘導の法則より明らかである。
又、第3の課題解決手段による作用は、前記第2の課題解決手段である前記パルス発生回路1の発生パルスの周波数を可変・調整することにより、又前記パルス幅可変回路2の可変抵抗により出力パルス幅を可変・調整することにより、更にこれらを組み合わせる手段によりビーム状火花放電を含む種々の形態の放電が実施可能となる。
第4の課題解決手段による作用は、前記第2の課題解決手段による作用に於いて、ビーム状火花放電の安定継続時には放電電圧と放電電流は共に安定し、オシロスコープを用いた波形観測の手段によって測定した結果から、前述の如くその放電エネルギーが近似的に三角形、或いは台形の求積式で容易に算出可能となり、放電電圧と放電電流と放電エネルギーの関係や、これらを基に放電エネルギーと放電電極間隙長との関係についても定性的に知ることが可能となる。
更に、第5の課題解決手段による作用は、第2の課題解決手段による作用に於いて放電電極間隙長をパラメータとし、ビーム状火花放電の安定継続時の放電電圧と放電周波数の関係をオシロスコープを用いた波形観測の手段により測定し、その結果を通して間接的に放電開始電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知ることができ、放電の概念を学ぶことが可能となり、教材・教具としての有用性もある。
以下は、本発明を実施した形態を示したもので、図1〜図7を参照して説明する。図1は本発明の装置の原理構成を示した回路図であり、特にパルス幅可変回路と増幅回路について詳細に示したもので、R1を3.3kΩ、R2を20kΩ、C1を0.47μFとして設定することにより放電周波数を最大数kHz程度まで可変・調整可能としている。図2は、図1に示される該装置のビーム状火花放電の実施例で安定継続時の放電電極部とその状態を示したものである。図3は、ビーム状火花放電の安定継続時のオシロスコープ観測の放電電圧と放電電流の波形図であり、図4は放電エネルギー増強時のオシロスコープ観測の放電電圧と放電電流の波形図である。図5は放電エネルギーの簡易算出方法を示す図である。又、図6は、ビーム状火花放電の安定継続時に於けるスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電周波数(f)の関係を示す図であり、図7はスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電電極間隙長(l)の関係を示す図であり、オシロスコープを用いた波形観測の手段により測定したものである。
尚、図6、図7のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)は、本来は前記第2の課題解決手段の作用に於ける放電電極間隙の放電開始電圧とすべきであるが、本実施例に於いては測定手段としてオシロスコープを用い、その波形観測により各種特性を測定する方法を採用することを余儀なくされた結果、ビーム状火花放電の安定継続時のスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)としている。然しながら、本質的には放電電圧とは比例関係にあるものと考えてよく、その特性を通して放電特性の概念を知るのに十分である。
図1は、請求項1に対する実施例であり、前記目的を達成するためのイグニッションコイルを用いた小型・軽量化された、発生電圧及び発生周波数可変・調整機能を有する小容量の高電圧発生回路を備えた、ビーム状火花放電発生装置の原理構成を示す回路図であって、発生周波数が可変・調整可能なパルス発生回路1と、該パルス発生回路1からのパルスに対応してそのパルス幅を零値から可変出力し、同一周波数下での放電エネルギーを可変・調整するためのパルス幅可変回路2と、該パルス幅可変回路2からのパルス信号を増強させるための増幅回路3と、高電圧を発生させるイグニッションコイル5と、増強されたパルス信号のオン・オフに対応して前記イグニッションコイル5の一次電流を通電・遮断するスイッチング素子Q3と、前記イグニッションコイル5の高電圧二次側に接続された放電電極8と、該放電電極8を含む前記イグニッションコイル5の高電圧二次側に並列接続された放電火花を安定化させるコンデンサC2と、イグニッションコイルの一次巻線の電流制限抵抗9と、で構成される。
パルス発生回路1は、発振専用の集積回路(以下、ICと表記する)を用いた公知のパルス発生回路に周波数可変用の抵抗器として2MΩと200kΩが付加されている。
前記パルス幅可変回路2は、同一周波数下でパルス幅のみを可変するものであり、この種の回路は既に多くの開示例がある。例えば、特許文献2−6や非特許文献6等に見られるように、演算増幅器を含むPWM回路によるものやCR回路とゲート回路を組み合わせその閾値を利用したもの等があり、該回路2はその構成方法・要素に若干の差異はあるものの特許文献2と同種のもので、TTL−ICとCR回路を組み合わせた簡単な構成の非特許文献6のものであり、数kHz程度の放電周波数を得るために、該周波数を決定する重要な要素の一つであるプルアップ抵抗R1の値を3.3kΩに設定している。
具体的には、該回路2は前記3.3kΩのプルアップ抵抗がその出力に配置されたオープンコレクタ型のTTLインバータICであるIC1(7406)と、その出力が20kΩの可変抵抗R2と、その容量が0.47μFのコンデンサC1と、該コンデンサC1の端子電圧が入力されるショットキー型のTTLインバータICであるIC2(74LS14)とで構成されている。
該回路2に於いて、そのパルス幅は抵抗R2を可変することにより略一定周波数下で任意に変化させることができ、その例は後述実施例2及び3のビーム状火花放電の安定継続時に於ける放電電圧と放電電流のオシロスコープによる波形観測の結果である図3と図4に示されている。図3は放電周期2.5msec、即ち放電周波数400Hz、放電電極間隙長20mmに於けるものであり、図4は該状態で抵抗R2のみを可変し放電エネルギーを増強させたものであり、放電周波数は略一定でパルス幅のみを可変することにより放電エネルギーの可変・調整が可能であることが示されている。
増幅回路3は、図1に於いてパルス幅可変回路2からの出力、従ってIC2からの出力はその電圧レベルがHighのときは第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3はいずれも導通し、イグニッションコイル5の一次巻線6には電流制限抵抗9を通して電源より電流が供給され、電圧レベルがLowのときは第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2はいずれも遮断し、第3スイッチング素子Q3は遮断され、その結果イグニッションコイル5の一次電流は遮断され、自己誘導作用による高い電圧が発生し、相互誘導作用で二次巻線7に高電圧が発生し放電電極8の放電電極間隙で放電する。
本実施例では、スイッチング素子Q3はバイポーラ型トランジスタを使用しており、該回路3は、イグニッションコイル5の一次側に配置されたスイッチング素子Q3のベースに入力するためのパルスを増強するためのもので、電界効果型トランジスタ(MOSFET)や絶縁ゲート型トランジスタ(IGBT)等を用いることにより、省略、或るいは簡素化でき、より簡単な構成の回路が実現可能となり、電流容量も大きくとれ、放電エネルギーの増強化が可能となり、イグニッションコイルの電流容量と絶縁耐力の許容範囲内で容量の大きな、放電電極間隙長の長い火花放電発生装置が実現可能となる。或いは、逆に電界効果型トランジスタ(MOSFET)や絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を用いることによって、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置の定格範囲内での容量の増大化が可能となり、更に本発明で開示する種々の機能を具備した装置も実現可能となる。
高電圧発生部4は、イグニッションコイル5とスイッチング素子Q3と放電電極8とからなり、放電火花安定化のためのコンデンサC2が並列に接続されており、該コイル5の一次巻線6は、その一方はスイッチング素子Q3へ、他方は電流制限抵抗9を介して電源に接続され、二次巻線7は、その一方は一次巻線6の電流制限抵抗9側に、他方は放電電極8に接続され、発生した高電圧が直接放電電極に導かれる。
又、ビーム状火花放電の安定継続時の放電エネルギーを、オシロスコープによる波形観測の手段より簡易算出するための放電電圧波形観測用端子11を前記放電電極8の一方に設け、又、該電極8の他方には放電電流波形観測用抵抗R3を設けている。
更に、ビーム状火花放電の安定継続時に於いて、オシロスコープを用いた波形観測の手段により、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知るための観測用端子10をスイッチング素子Q3のコレクタ側に設けている。
尚、該装置に於けるスイッチング素子Q3は前記の如くバイポーラ型トランジスタを使用しており、該装置の目標とする放電電極間隙長と放電電圧、又信頼性と部品点数の軽減等の点から、ベース・エミッタ間には抵抗を、コレクタ・エミッタ間には逆ダイオードを内蔵した電流増幅率500以上、絶対最大定格としてコレクタ・エミッタ間電圧400V、コレクタ電流6Aのダーリントン・パワー・トランジスタでイグナイタ用のものを選定している。
抵抗9は前述したイグニッションコイル5の電流制限抵抗であり、15W4Ωのセメント抵抗2個を並列接続し、その一方は電源に、他方はイグニッションコイル5の電源側に接続されている。
尚、本実施例は、図1の回路のパルス幅可変回路2ではTTL−ICを採用しており5[v]の電圧を、又、増幅回路3と高電圧発生部4では20[v]の電圧を利用してはいるが、他の素子を用いることにより全て同一電圧を利用可能であることは明らかである。
図2は請求項4記載のビーム状火花放電の実施例であり、図1の構成に於いてその放電電極8は、正側電極には尖塔状電極を、負側電極には平板電極を採用しており、放電周波数が400Hz、放電電極間隙長が20mmの場合の様子が示されており、放電周波数に対してはパルス発生回路1の周波数可変機能を、放電エネルギーに対してはパルス幅可変回路2のパルス幅可変機能を利用することにより得られたものである。
(比較例1)
実施例2と同様に、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置に於いて、放電電極間隙長を最小の40mm程度で、発生電圧、周波数共に最大に設定した結果に於いても火花放電のビーム状化の実施は不可能であった。
図3、図4は請求項5記載の実施例であり、ビーム状火花放電の安定継続時に於いて、オシロスコープにより、該状態での放電電圧(v)の波形と放電電流(i)の波形を観測用端子11と観測用抵抗R3を用いて観測した結果で、放電電極間隙長を20mm、垂直軸は4kV/divと50mA/div、水平軸は0.5msec/divと設定しており、放電周期は2.5msec、即ち放電周波数(f)は400Hzであり、放電電流(i)は図3では三角波として、又、パルス幅を増加し放電エネルギーを増強した状態の図4では台形波として、そして放電電圧(v)はいずれも矩形波として近似的に捉えることが可能である。
図5は、図3、図4の観測波形を下に、放電エネルギーを簡易算出するための方法を示したものであり、放電エネルギーを表わす前記数式(1)に於いて前述の近似を適用すると三角形或いは台形の面積の求積式となる。即ち、放電電流(i)を三角波で近似した場合の(a)では、放電エネルギーWは、W=(1/2) ×vgo×igo×t[J]となり、又、台形波で近似した場合の(b)では、該エネルギーWは、W=(1/2) ×vgo×(igo+ig1)×t[J]として求めることができる。その計算結果は、(a)では凡そ25[mJ]、(b)では凡そ35[mJ]であった。尚、(a)、(b)いずれに於いても放電電圧(v)は負を示す期間はあるものの、その期間に於ける放電電流(i)は略零であり、数式(1)より放電エネルギーは略零である。
(比較例2)
非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置に於いては、本発明で採用しているオシロスコープによる波形観測の手段により測定した結果に基づく放電エネルギーの算出方法の適用には、特殊な測定手段例えば入力インピーダンスと耐圧の非常に高い高電圧プローブが必要であり、放電電流の波形観測に於いても何等かの工夫を要するが、放電エネルギーの算出に関わるこれらの測定手段や方法等、実験に関しては何等の情報も与えられてはいない。
図6、図7は、ビーム状火花放電の安定継続時に於いて、イグニッションコイル5の一次巻線6に配置されているスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電周波数(f)、そして放電電極間隙長(l)との関係を、スイッチング素子Q3のコレクタ側に設けた観測用端子10を用いたオシロスコープによる波形観測の手段により測定した結果を示したもので、イグニッションコイル5の鉄損や十分な実験結果が得られること等を考慮し、放電周波数は最大数kHz程度、放電電極間隙長はスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間絶対最大定格電圧400Vを考慮し最大30mm程度としている。
図6は、放電間隙長(l)を5mmから30mmまで5mm間隔で変化させ、該放電電極間隙長(l)をパラメータとした場合のスイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電周波数(f)との関係を示したものであり、放電周波数(f)は200Hzから800Hzまで100Hz間隔で測定した。
該図は、放電周波数(f)が増加するに連れ、スイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)が減少することが示されている。このことは、一般に放電周波数が増加するに連れ、放電電極間隙中の電離気体の密度が増加することにより放電電圧が減少することを示しているものといえる。
図7は、図6に於いて放電周波数(f)をパラメータとした場合の、スイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電電極間隙長(l)の関係を示したものであり、放電電極間隙長(l)が増すに連れ、スイッチング素子Q3のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)が増加することが示されている。このことは、一般に放電電極間隙長が増すに連れ、放電開始電圧が高くなることに相当するものである。尚、該図に於ける放電周波数(f)への依存性は前記の通りである。
(比較例3)
実施例4との比較に於いて、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置はその放電電極間隙長も長く、放電開始電圧の測定は、本発明の実施例で採用したオシロスコープによる波形観測の手段では不可能ではあるが、入力インピーダンスと耐圧の非常に高い高電圧測定用プローブやその他の手段や方法により測定可能であることは明らかであり、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を示す結果は得られるものの、その放電周波数の測定範囲が最大30Hz程度と狭いため、通常の観測・測定手段や方法により、これらの関係を示す十分な測定結果が容易に得られるとは言い難い。
請求項4記載の種々の形態の放電の実施例は、図1の構成に於いてパルス発生回路1の周波数可変用抵抗によりその放電周波数を、又、パルス幅可変回路2のパルス幅可変用抵抗R2によりその放電エネルギーを、可変・調整することやこれらを組み合わせることにより、任意の放電電極間隙長に於いて実施可能である。
(比較例4)
比較例1に示したように、非特許文献2の従来公知の卓上型火花放電発生装置に於いては、ビーム状火花放電の実施は不可能である。
本発明の装置は、請求項1の構成と請求項4による方法でビーム状火花放電を実施可能としたものであり、更に、種々の形態の放電が実施可能であり、請求項5及び6に於ける放電電圧や放電電流等の諸量をオシロスコープにより観測・測定する端子等を設けたことを特徴としており、該装置を卓上型の教育・研究用火花放電発生装置として、又、発生電圧及び発生周波数を可変・調整可能な高電圧電源として、オゾン発生装置や、その電極極性の切り換えによる負イオン発生装置、又害虫駆除用装置等を含む、高電圧現象を利用する分野、例えば、農業、環境、工業化学等の様々な産業分野での実験・研究用を含めその応用・利用が可能である。
又、ビーム状火花放電状態で該ビームの位置制御と、高集束化による高電流密度化が図られれば小容量の放電加工機等への応用も考えられる。
更に、スイッチング素子Q3の代替素子として電界効果型トランジスタ(MOSFET)や絶縁ゲート型トランジスタ(IGBT)の使用と、電流容量と絶縁耐力が大きく、低鉄損化された鉄芯やフェライト磁芯等を採用したイグニッションコイルの使用により、更なる放電エネルギーの増強化や高周波化が図られれば、小型で比較的容量の大きい高周波ビーム状火花放電が実施可能となり、工業分野に於けるビーム放電加工機の高電圧電源やその他の応用も可能である。
本発明のビーム状火花放電発生装置の回路図である。 放電電極部の図である。 ビーム状火花放電の安定継続時のオシロスコープ観測の放電電圧・放電電流の波形図である。 放電エネルギー増強時のオシロスコープ観測の放電電圧・放電電流の波形図である。 放電エネルギーの簡易算出方法を示す図である。 スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電周波数(f)の関係図である。 スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間最大電圧(VCEOmax)と放電電極間隙長(l)の関係図である。
符号の説明
2 パルス幅可変回路
3 増幅回路
4 高電圧発生部
5 イグニッションコイル
9 電流制限抵抗
R1 プルアップ抵抗
R2 放電エネルギー可変・調整用抵抗
IC1 オープン・コレクタ型インバータIC(7406)
IC2 ショットキー型インバータIC(74LS14)
Q3 スイッチング素子
C2 コンデンサ

Claims (7)

  1. ビーム状火花放電発生装置であって、発生周波数が可変・調整可能なパルス発生回路と、該パルス発生回路からのパルスに対応してそのパルス幅を零値から可変出力するパルス幅可変回路と、高電圧を発生させるイグニッションコイルと、該コイルの一次電流を前記パルス幅可変回路からのパルスのオン・オフに対応して通電・遮断するスイッチング素子と、前記イグニッションコイルの高電圧二次側に接続された放電電極と、該電極を含む前記イグニッションコイルの高電圧二次側に並列接続された放電火花を安定化させるコンデンサとを備えたことを特徴とする装置。
  2. 放電電極間隙長は可変可能であり、前記放電電極の一方は尖塔状で、他方が該尖塔に対向する平板であることを特徴とする請求項1記載のビーム状火花放電発生装置。
  3. 前記パルス幅可変回路からのパルス信号を増強して、スイッチング素子を動作させる増幅回路を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のビーム状火花放電発生装置。
  4. 前記ビーム状火花放電は、前記パルス発生回路の周波数を増加する方法と、前記パルス幅可変回路のパルス幅を増加する方法と、或いはそれらを組み合わせる方法と で実施可能となり、併せて種々の形態の放電が実施可能となることを特徴とする請求項1又は2記載のビーム状火花放電発生装置。
  5. ビーム状火花放電の安定継続時に於ける放電エネルギーを、オシロスコープを用いた波形観測の手段により簡易算出するための放電電圧波形観測用端子を前記放電電極の一方に、又、放電電流波形観測用抵抗を前記放電電極の他方に設けたことを特長とする請求項1記載のビーム状火花放電発生装置。
  6. ビーム状火花放電の安定継続時に於いて、オシロスコープを用いた波形観測の手段により、放電電圧と放電周波数、そして放電電極間隙長との関係を定性的に知るための観測用端子をスイッチング素子の端子間に設けたことを特徴とする請求項1、又は2記載のビーム状火花放電発生装置。
  7. 十分な実験結果を得るために前記パルス幅可変回路の抵抗R1を数kΩに設定し、放電周波数を最大数kHz程度まで可変・調整可能としたことを特徴とする請求項1記載のビーム
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