JP2005182119A - 携帯情報端末、携帯情報端末における通信機能実行方法および携帯情報端末における通信機能実行用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 任意のソフトウェアのウィンドウ上で表示された電話番号またはメールアドレスまたはURLに対して、簡単な操作により通信を行えるようにする。
【解決手段】 通信の操作指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得し、取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定し、判定された種別に応じたソフトウェアを実行し、実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力し、実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行うことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 通信の操作指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得し、取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定し、判定された種別に応じたソフトウェアを実行し、実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力し、実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行うことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、一般の電話と通話可能な音声通話機能と電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能を有する携帯情報端末、携帯情報端末における通信機能実行方法および携帯情報端末における通信機能実行用プログラムに関するものである。
従来、複数のウィンドウ画面をディスプレイに表示できるオペレーションシステム(OS)を有する情報端末において、前記OSで起動されているウィンドウ上で選択された文字情報を記憶する手段と、記憶手段に記憶された文字情報から電話番号を抽出する抽出手段と、抽出された電話番号を回線への発信のために出力する手段を含む電話発信が可能な情報端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このことにより、ウィンドウに表示されている文字情報から電話番号を直接に抽出し、抽出した番号で発信を実施することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、ダイヤラーのみに対応しており、メーラー、ブラウザに対しては考慮されていない、このため宛先アドレスがメールアドレス、URLの場合には、現在文書を表示しているソフトウェアのウィンドウ上で宛先アドレス部分の文字列を範囲指定して“コピー”を行い、宛先アドレスの種別に対応したソフトウェア(メーラーまたはブラウザ)を起動し、宛先ボックスに宛先アドレスの“貼り付け”を行う必要がある。このような操作方法では、ユーザが宛先アドレスの種別に対応するソフトウェア(メールアドレスならばメーラー、URLならばブラウザ)を意識して実行する必要があり、操作性が良くないという課題がある。
本発明の目的は、上記の課題を解消するために、任意のソフトウェアのウィンドウ上で表示された宛先アドレスに対しても、簡単な操作により、宛先アドレスへの通信を行えるようにすることで、操作性の向上した携帯情報端末、携帯情報端末における通信機能実行方法および携帯情報端末における通信機能実行用プログラムを提供することにある。
本発明による請求項1記載の携帯情報端末は、ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末において、通信の操作指示を受け取るための入力手段と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得手段と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定手段と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行手段と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力手段と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による請求項2記載の携帯情報端末は、請求項1記載の携帯情報端末において、前記文字列取得手段は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする。
本発明による請求項3記載の携帯情報端末における通信機能実行方法は、ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末において、通信の操作指示を受け取るための入力段階と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得段階と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定段階と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行段階と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力段階と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信段階とを備えたことを特徴とする。
本発明による請求項4記載の携帯情報端末における通信機能実行方法は、請求項3記載の携帯情報端末における通信機能実行方法において、前記文字列取得段階は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする。
本発明による請求項5記載の携帯情報端末における通信機能実行用プログラムは、ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末携帯情報端末における通信機能を実行するために、通信の操作指示を受け取るための入力段階と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得段階と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定段階と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行段階と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力段階と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信段階とを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明による請求項6記載の携帯情報端末における通信機能実行用プログラムは、請求項5記載の携帯情報端末における通信機能実行用プログラムにおいて、前記文字列取得段階は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする。
本発明によれば、任意のソフトウェアのウィンドウ上で表示された宛先アドレスに対しても、簡単な操作により、宛先アドレスへの通信を行えるようにすることで、操作性の向上した携帯情報端末を得ることができる。
まず、携帯情報端末を使ってユーザが電話をかける場合、ユーザが電子メールを送信する場合、ユーザが電子メールを送信する場合についての、現状の操作およびそれに基づく動作について説明する。
携帯情報端末を使ってユーザが電話をかける場合は、携帯情報端末にインストールされている電話用ソフトウェア(ダイヤラーと称す)を使用する。ダイヤラーを起動すると、たとえば図6に示すようなウィンドウ600を表示する。ユーザはこのウィンドウ600から、電話番号の入力後、「発信」ボタンのクリック又は携帯情報端末の「通信ボタン」を操作することにより、自動的に通話先にダイヤルを行い、携帯情報端末に内蔵または接続されたマイク、スピーカーを使用して通話相手との音声のやり取りを行うことができる。
また、ユーザが電子メールを送信する場合は、携帯情報端末にインストールされている電子メール用ソフトウェア(メーラーと称す)を使用する。メーラーはたとえば図8に示すようなウィンドウ800を表示する。ユーザはこのウィンドウ800からメールアドレス(宛先)、件名、本文の入力後、「送信」のボタンをクリック又は携帯情報端末の「通信ボタン」を操作することにより、メールの送信を行うことができる。
さらに、ユーザがホームページの閲覧をする場合は、携帯情報端末にインストールされているホームページ閲覧用ソフトウェア(ブラウザと称す)を使用する。ブラウザはたとえば図9に示すようなウィンドウ900を表示する。ユーザはこのウィンドウ900からホームページのアドレスであるURL(Uniform Resource Locator:インターネットに存在する情報資源(文書や画像など)の場所を指し示す記述方式で、インターネットにおける情報の住所)を入力し、「ジャンプ」のボタンをクリック又は携帯情報端末の「通信ボタン」を操作することにより、指定したホームページの閲覧を行うことができる。
また、テキストファイルを閲覧・編集する場合は、テキスト閲覧・編集用ソフトウェア(メモ帳と称す)を使用する。メモ帳はテキストファイルの閲覧・編集に特化することにより、ソフトウェアとしてのプログラムサイズを小さくすることができ、メモリが多く搭載されていない携帯情報端末においても軽快に動作するこができる。メモ帳はたとえば図5に示すウィンドウ500を表示する。ユーザはこのウィンドウ500から、テキストファイルの入力、編集、保存などの単純なテキストファイルの編集操作のみを行うことができる。メモ帳はテキスト編集操作に特化しているため、宛先アドレスが記載されていてもその宛先アドレスの表示部分にリンク先の情報を埋め込む機能を有していない。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による携帯情報端末の一実施の形態を示す機能ブロック図である。1はCPU(Central Processing Unit)などからなる制御手段、2はユーザが通信開始の指示を行うためのボタンなどからなる通信指示手段、3は各種ソフトウェアやデータを格納する記憶手段である。
31はGUIの機能を備えたオペレーティングシステム、32は電話を行うためのソフトウェアであるダイヤラー、33は電子メールを処理するためのソフトウェアであるメーラー、34はURLのデータを表示するためソフトウェアであるブラウザ、35はテキストファイルの閲覧、編集をするためのソフトウェアであるメモ帳、36は通信指示手段からの入力で実行される通信指示処理ソフトウェアで、後述の図2から図4に示す処理フローをコンピュータに実行させるプログラムを格納している。37はメモ帳等で編集閲覧可能なテキストファイルである。
また、4はモデム、通信網への接続装置などからなる音声・データ通信手段、5はスピーカーなどの音声出力手段、6はマイクなどの音声入力手段、7はキーボードなどの文字入力手段、8はLCD(Liquid Crystal Display:液晶)などの表示手段、9はタッチパネルなどの位置入力手段である。
通信指示処理ソフトウェア36は図2の処理フローをコンピュータに実行させるるプログラムを格納している。
通信指示処理ソフトウェア36はユーザが通信指示手段2から通信を指示したときに起動され、選択されている文字列に対し通信を行うための処理を行う。以下、その処理について説明する。
ユーザが通信指示手段2(たとえば「通信ボタン」)により通信開始の指示を行ったときに、通信指示処理ソフトウェア36が起動され、図2に示す処理フロー動作を開始する。
メモ帳35のソフトウェアを起動して使用中に、ユーザが通信指示手段2により通信開始の指示を行った場合、まず通信指示処理ソフトウェア36はGUIをサポートするオペレーティングシステム31に問い合わせし、現在表示されているウィンドウを取得する(ステップ201)。次に、ウィンドウ中で文字列が選択されているかオペレーティングシステム31に対し問い合わせ確認する(ステップ202)。
文字列が選択されているならウィンドウで選択されている文字列をオペレーティングシステム 31に問い合わせし、テキストファイル37から取得する(ステップ203)。また、ここで文字列が選択されていない場合は、ウィンドウ中で指定されている位置(通常カーソルで表される位置)とその前後の文字種別から宛先アドレスの範囲を決定し、宛先アドレスをあらわす文字列をテキストファイル37から取得する(ステップ204)。なおこの文字列の範囲特定の処理詳細は図3により後述する。続いて取得した文字列の種別の判定を行う(ステップ205)。この判定処理の詳細については図4により後述する。
取得した宛先アドレスの種別が電話番号の場合は電話ソフトウェアであるダイヤラー32を起動する(ステップ206)。ダイヤラー32を起動すると、電話ソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに、取得した文字列を自動的に入力する(ステップ207)。そして電話ソフトウェアが通信可能の場合通信を行う(ステップ212)。
また取得した宛先アドレスの種別がメールの場合はメールソフトウェアであるメーラー33を起動する(ステップ208)。メーラー33を起動すると、メールソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに、取得した文字列を自動的に入力する(ステップ209)。そしてメールソフトウェアが通信可能の場合通信を行う(ステップ212)。
さらに取得した宛先アドレスの種別がURLの場合は閲覧ソフトウェアであるブラウザ34を起動する(ステップ210)。ブラウザ34を起動すると、ブラウザソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに、取得した文字列を自動的に入力する(ステップ211)。そしてブラウザソフトウェアが通信可能の場合通信を行う(ステップ212)。
ここで文字列の範囲特定の処理(ステップ204)の詳細について説明する。図3に詳細な処理フロー図を示す。通信指示処理ソフトウェア36は図3の処理フローをコンピュータに実行させるるプログラムを格納している。
まずウィンドウ中で文字の指定位置(カーソル位置)をオペレーティングシステム 31に問い合わせ取得する(ステップ301)。次に指定位置が電話番号に含まれているか判定を行う(ステップ302,303,304)。このため、まず指定位置の前方の文字をオペレーティングシステム 31に問い合わせ、ダイヤル可能な文字(例えば、数字と#、*、(、)、−)のみの範囲を特定し、その先頭を開始位置とする(ステップ302)。
次に指定位置の後方の文字をオペレーティングシステム 31に問い合わせ、ダイヤル可能な文字(例えば、数字と#、*、(、)、−)のみの範囲を特定し、その末尾を終了位置とする(ステップ303)。ここで開始位置と終了位置が同じでない場合、指定位置(カーソル位置)は電話番号に含まれると判定し(ステップ304)、開始位置と終了位置の範囲の文字列をオペレーティングシステム31に問い合わせて取得し(ステップ313)、宛先アドレスとして記憶手段3に格納し、本処理を終了する。
また、ステップ304で開始位置と終了位置が同じ場合、指定位置は電話番号に含まれないと判定し、続いて指定位置がメールアドレスに含まれているか判定を行う(ステップ305,306,307,308)。このため、まず指定位置の前方の文字をオペレーティングシステム31に問い合わせ、メールアドレスに使用可能な文字(例えば、英数字と #、%、+、−、.、^、_、‘、~、!、$、&、’、*、/、=、?、@、{、|、})のみの範囲を特定し、その先頭を開始位置とする(ステップ305)。同様にして終了位置も決定する(ステップ306)。
ここで開始位置と終了位置が同じでなく、かつ開始および終了位置以外に@をひとつ含む場合、指定位置はメールアドレスに含まれると判定し(ステップ307,308)、開始位置と終了位置の範囲の文字列をオペレーティングシステム31に問い合わせて取得し(ステップ313)、宛先アドレスとして記憶手段3に格納し、本処理を終了する。
ステップ307,308で指定位置がメールアドレスに含まれないと判定された場合、続いて指定位置がURLに含まれているか判定を行う(ステップ309,310,311)。このため、まず指定位置の前方の文字をオペレーティングシステム 31に問い合わせ、URLに使用可能な文字(例えば、英数字および−、_、.、/、~、,、$、!、*、‘、(、)、;、:、@、=、&、+)のみの範囲を特定し、その先頭を開始位置とする(ステップ309)。同様にして終了位置も決定する(ステップ310)。
ここで開始位置と終了位置が同じでない場合、指定位置はURLに含まれると判定し(ステップ311)、開始位置と終了位置の範囲の文字列をオペレーティングシステム 31に問い合わせて取得し(ステップ313)、宛先アドレスとして記憶手段3に格納し、本処理を終了する。
開始位置と終了位置が同じ場合、すなわち指定位置がURLに含まれない場合、指定位置はいずれの種別の宛先アドレスにも含まれないため、選択範囲が無い状態として空文字列を取得し、宛先アドレスとして記憶手段3に格納し、本処理を終了する(ステップ312)。
次に宛先アドレスとして記憶手段3に格納された文字列の種別の判定処理(ステップ205)の詳細について説明する。図4に詳細な処理フロー図を示す。通信指示処理ソフトウェア36は図4の処理フローをコンピュータに実行させるるプログラムを格納している。
まず文字列が電話番号であるかどうかの判定を行う(ステップ401)。これは文字列がダイヤル可能な文字だけから構成されているかで判定することで実現できる。前記のダイヤル可能な文字だけから構成されている場合、文字列は電話番号であると判定する。次に文字列がメールアドレスであるか判定を行う(ステップ402,403)。
このため、まず先頭および末尾以外に@をひとつ含むか判定し(ステップ402)、さらに前記の文字列の@以外の文字がメールアドレスに使用可能な文字(英数字と#、%、+、−、.、^、_、‘、~、!、$、&、’、*、/、=、?、@、{、|、})のみで構成されているかを判定する(ステップ403)。前記の条件を満たした場合、文字列はメールアドレスであると判定する。
最後に文字列がURLであるかの判定を行う(ステップ404)。これは文字列がURLに使用可能な文字(英数字および−、_、.、/、~、,、$、!、*、‘、(、)、;、:、@、=、&、+)のみで構成されているかを判定することで実現できる。前記の文字だけから構成されている場合、文字列はURLと判定する。
ここで、図5に示すようにメモ帳でユーザが電話番号の文字列を選択していた場合の具体例を示す。ユーザがメモ帳のウィンドウ500を表示し、電話番号の文字列501を選択した後に、通信指示手段2である「通信ボタン」を操作し通信開始の指示を行ったときに、通信指示処理ソフトウェア36が起動される。
通信指示処理ソフトウェア36はまず現在表示されているウィンドウとしてメモ帳ウィンドウを取得する(ステップ201)。文字列選択中なので(ステップ202)選択されている文字列として“012−345−6789”(501) が取得できる(ステップ203)。ここで“012−345−6789”はダイヤル可能な文字のみで構成されているので、選択している文字列は電話番号と判定される(ステップ205)。そしてダイヤラー32を起動し(ステップ206)、図6に示すようにウィンドウ600の電話番号ボックス601に電話番号として“012−345−6789”を自動的に入力する(ステップ207)。そして電話ソフトウェアが通信可能の場合電話番号が示す宛先アドレスに通信して(ステップ212)、通信指示処理ソフトウェア36を終了する。
したがってユーザはメモ帳のウィンドウ500に表示された電話番号の文字列501を選択した状態から「通信ボタン」を押すだけで電話をかけることができる。
次に、図7に示すようにメモ帳でユーザが電話番号の文字列を選択せず、文字列の中にカーソルを指定していた(カーソル701が表示されている)場合の具体例を示す。ユーザがメモ帳で電話番号の文字列の中にカーソルを移動した後に、「通信ボタン」により通信開始の指示を行ったときに、通信指示処理ソフトウェア36が起動される。
通信指示処理ソフトウェア36はまず現在表示されているウィンドウとしてメモ帳ウィンドウ700を取得する(ステップ201)。文字列は選択されていないので(ステップ202)、現在の指定位置として2行目14文字目(文字列“012−345−6789”の“6”の位置)を取得する(ステップ301)。
次に指定位置の前方でダイヤル可能な文字だけの範囲は2行目6文字目(文字列“012−345−6789”の“0” の位置)からなので、それを開始位置とする(ステップ302)。指定位置の後方でダイヤル可能な文字だけの範囲は2行目17文字目(文字列“012−345−6789”の“9” の位置)までなので、それを終了位置とする(ステップ303)。
ここで開始位置と終了位置は異なるので(ステップ304)、前記ステップで取得した開始位置と終了位置(2行目6文字目から2行目17文字目)を選択範囲として、メモ帳ウィンドウ中の文字列“012−345−6789”を取得する(ステップ313)。そしてダイヤラー32を起動し(ステップ206)、図6に示すように電話番号ボックス601に電話番号として“012−345−6789”を自動的に入力する(ステップ207)。そして電話ソフトウェアが通信可能の場合電話番号が示す宛先アドレスに通信して(ステップ212)、通信指示処理ソフトウェア36を終了する。
したがってユーザはメモ帳ウィンドウ500に表示された電話番号の位置にカーソル901をおいた状態から「通信ボタン」を押すだけで電話をかけることができる。
以上、ユーザがメモ帳の中の電話番号から電話をかける場合に説明したがメールアドレスやURLを選択していた場合も同様である。
ただし、メモ帳等でメールアドレスを指定した場合は件名、本文を記載して送信する必要があるため、メーラー33を起動し(ステップ208)、宛先ボックス801に宛先アドレスを自動的に入力する(ステップ209)。そして電話ソフトウェアが通信可能の場合メール番号が示す宛先アドレスに通信して(ステップ212)、通信指示処理ソフトウェア36を終了する。この時のメーラーのウィンドウを図8に示す。
ユーザはウィンドウ800の件名ボックス802に件名を、本文ボックス803に本文を記載して、「送信」のボタン804をクリックするか又は携帯情報端末の「通信ボタン」を操作することによって通信を行いメールの送信を行うことができる。
また、メモ帳等において表示されたURLを指定して「通信ボタン」を操作すると、ブラウザ34を起動し(ステップ210)、図9に示すようにウィンドウ900のURLのボックス901にURLを自動的に入力する(ステップ211)。そしてブラウザソフトウェアが通信可能の場合URLが示す宛先アドレスに通信して(ステップ212)、通信指示処理ソフトウェア36を終了する。通信を行い入力されたURLにジャンプして、ホームページ閲覧を簡単に行うことができる。
本実施の形態では使用ソフトウェアをメモ帳として説明をしたが、ほかのソフトウェアを使用している場合であっても同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、表示されている宛先アドレスの文字列を範囲指定して入力手段である「通信ボタン」を操作することにより、宛先アドレスに対応したソフトウェアを起動することができるので、宛先アドレスに対応したソフトウェアを選択して起動するという煩わしさを排除することができ、利用者に快適な環境を提供することができる。
さらに、宛先アドレスが選択されていなくてもカーソル位置を基準として宛先アドレスを表す文字列を自動的に抽出し、該当するソフトウェアを起動することができ、ユーザが宛先アドレスに対応したソフトウェアを選択して起動するという煩わしさを排除することができ、利用者に快適な環境を提供することができる。
1…制御手段、2…通信指示手段、3…記憶手段、31…オペレーティングシステム、32…ダイヤラーソフトウェア、33…メーラーソフトウェア、34…ブラウザソフトウェア、35…メモ帳ソフトウェア、36…通信指示処理ソフトウェア、37…テキストファイル、4…音声・データ通信手段、5…音声出力手段、6…音声入力手段、7…文字入力手段、8…表示手段、9…位置入力手段。
Claims (6)
- ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末において、
通信の操作指示を受け取るための入力手段と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得手段と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定手段と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行手段と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力手段と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信手段とを備えたことを特徴とする携帯情報端末。 - 請求項1記載の携帯情報端末において、前記文字列取得手段は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする携帯情報端末。
- ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末において、
通信の操作指示を受け取るための入力段階と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得段階と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定段階と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行段階と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力段階と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信段階とを備えたことを特徴とする携帯情報端末における通信機能実行方法。 - 請求項3記載の携帯情報端末における通信機能実行方法において、前記文字列取得段階は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする携帯情報端末携帯情報端末における通信機能実行方法。
- ウィンドウを表示し入出力操作を行うことができるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)機能を持ったオペレーティングシステム(OS)と、一般の電話と通話可能な音声通信機能と、電子メールやホームページ閲覧などを行うためのデータ通信機能とを有する携帯情報端末携帯情報端末における通信機能を実行するために、通信の操作指示を受け取るための入力段階と、該入力手段から指示を受け取ったとき、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で選択されている文字列を取得する文字列取得段階と、該文字列取得手段により取得した文字列の種類が電話番号かメールアドレスかURLであるかを判定する判定段階と、該判定手段により判定された種別に応じたソフトウェアを実行する実行段階と、該実行手段により実行されたソフトウェアの宛先を指示する宛先ボックスに前記取得した文字列を自動的に入力する文字列入力段階と、前記実行手段により実行されたソフトウェアが通信可能の場合通信を行う通信段階とを、コンピュータに実行させることを特徴とする携帯情報端末における通信機能実行用プログラム。
- 請求項5記載の携帯情報端末における通信機能実行用プログラムにおいて、前記文字列取得段階は、現在表示されているソフトウェアのウィンドウ上で文字列が選択されていない場合、そのウィンドウ上で指定されている文字の位置とその文字位置の前後の文字からなる文字列と、電話番号とメールアドレスとURLのそれぞれで使用可能な文字種別や書式から、電話またはメールまたはURLの宛先アドレスに該当する文字列の選択範囲を判定し、その選択範囲の文字列を取得することを特徴とする携帯情報端末における通信機能実行用プログラム。
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