JP2005181695A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体上に形成された画像を転写紙に転写するときの転写不良が発生しないように、とくに環境の変化による記録紙の水分含有量による抵抗値変化による転写不良を解消するようにした画像形成装置を提供する。
【解決手段】 像担持体6上のトナーを転写ローラ4によって転写紙に転写させる画像形成装置において、前記転写ローラ4は転写ローラ印加電流を所定量に保持する定電流制御であり、またこのときの転写紙の種類、サイズ、印字モード、転写紙の抵抗値を検知する検知手段8を有し、検知された抵抗値に応じて所定の選択した転写電流値にて印字時の転写電流値を可変させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、像担持体上のトナーを転写紙に転写させる転写ローラを用いた転写手段を有する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、通常、無端移動可能な像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電手段と、前記像担持体に静電像を形成する像形成手段と、前記像形成された像担持体にトナーをのせる現像手段と、前記像担持体上のトナーを転写紙に転写させる転写ローラを用いた転写手段と、転写紙を定着部まで案内するガイド部材と、案内・搬送された転写紙の転写紙上のトナーを転写紙に定着させる定着部と、を有している。
上記画像形成装置においては、像担持体上のトナーを転写紙に転写させる転写ローラを用いた転写手段と転写紙を定着部まで案内するガイド部材と案内・搬送された転写紙の転写紙上のトナーを転写紙に定着させる定着部を有しており、そのさいトナーのチリ等による画像みだれを発生する。
また、画像形成装置の転写手段において像担持体上のトナーを転写紙に転写させるが、ここで使用される転写紙の導通状態(記録紙の含水率による影響)も画像の転写条件に大きな影響を与える。
上記従来の画像記録装置においては、トナーのチリ等による画像みだれのごとき、記録媒体上に形成された画像を転写紙に転写するときに転写不良が発生する。また、記録紙の抵抗値の測定が容易でなく、さらに、追加セットされた記録紙についての最適な電流値を選択することができない。
さらに説明すれば、通常、転写ローラに所定の電流が流れるように制御しており、この電流は転写ローラ軸から転写ローラ部に流れ、転写紙を通過し、感光体(像担持体)に流れ込んでいる。
通常は感光体上のトナーを転写紙にほぼ転写させる電流値を転写ローラに流すのが良く、含水率の少ない転写紙にトナーを転写させるためには所定量以上の電位が必要である。
しかし、同じ電位を含水率の高い転写紙にかけた場合、転写紙の導通性が良くなっているため、転写部近傍の転写紙表面の電位が上がり、通常は転写ローラと感光体のニップ部にて感光体上のトナーが転写紙に転写されるものが、感光体と転写ローラのニップ部の直前においてトナーが転写紙に転写されるようになる。
この状態になると正規の転写位置にトナーを転写できなくなるためチリのような異常画像となる。とくに転写紙の先端部および後端部では、転写紙が転写ローラ間に挟まれず、先端部および後端部がフリーな状態で搬送され、カール等の影響を受け易くなる。
それによって転写紙が部分的に感光体に近づき易くなり、チリ等の異常画像が出易くなる。また両面印字の場合には一度定着部を通過した転写紙に転写するため、転写紙のカール量が大きくなり、上記不具合が助長される傾向にある。
そこで本発明の目的は、上述した実情を考慮して、記録媒体上に形成された画像を転写紙に転写するときの転写不良が発生しないように、とくに環境の変化による記録紙の水分含有量による抵抗値変化による転写不良を解消するようにした画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体上のトナーを転写ローラによって転写紙に転写させる画像形成装置において、前記転写ローラは転写ローラ印加電流を所定量に保持する定電流制御であり、またこのときの転写紙の種類、サイズ、印字モード、転写紙の抵抗値を検知する検知手段を有し、検知された抵抗値に応じて所定の選択した転写電流値にて印字時の転写電流値を可変させる画像形成装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記検知手段が、転写紙表面の近傍した2点に導通体を接触させ、一定電圧または一定電流が生じる電圧を印加することによって、転写紙の抵抗値を推測する抵抗値推測部を有する請求項1記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、転写紙の抵抗値による転写電流値の決定は、2〜3パターンの選択により行う請求項1記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、給紙ユニット中の転写紙の残量検知をモニタするモニタ手段を有し、新たに転写紙がセットされた場合には、転写紙の抵抗値の前記測定を、転写紙先端のみで無く数箇所で行う請求項1記載の画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、トナーのチリ等による画像みだれの無い画像が得られ、容易に記録紙の抵抗値の測定が可能である画像形成装置を提供できる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置の実施の形態を示す概略構成図である。本発明は画像のチリ等による異常画像の無い画像形成装置に関するものである。
図1において、この画像形成装置Aの基本的な構成は、画情報に応じて光ビームを射出するレーザーユニット1と、帯電ローラにより帯電手段2を構成し、現像ローラにより現像手段3を構成し、転写ローラにより転写手段4を構成し、クリーニングブレード5により感光体(像担持体)6のクリーニングを行っている。
本発明の特徴は、画像の転写条件のうち影響の大きい転写紙の導通状態(転写紙の含水率による影響)に基づいて、より適切な転写電流の補正を行うものである。本発明ではレジストローラ7の下流に通過する転写紙の表面抵抗値を測定するための測定針8を設け、転写紙の抵抗値を測定している。両面ユニットを符号9で示している。
転写紙の抵抗値を検知する検知手段は、転写紙表面の近傍した2点に測定針(導通体)8を接触させ一定電圧または一定電流が生じる電圧を印加することによって、転写紙の抵抗値を推測する抵抗値推測部によって行っている。この転写紙の抵抗値も含めて所定の転写電流値を決定しているところにある。
転写ローラ4は転写ローラ印加電流を所定量に保持する定電流制御であり、またこのときの転写紙の種類、サイズ、印字モード(両面印字等)、転写紙の抵抗値を検知する検知手段(測定針)8を有している。
前記検知手段(測定針)8によって測定された、これら紙の種類、サイズ、印字モード、転写紙の抵抗値に応じて所定の選択した転写電流値にて印字時の転写電流値を可変させる。
図2は測定針の配置を示す概略斜視図である。図3は転写ローラに接続されるパワーパックを示す概略斜視図である。図4は給紙ユニット内のペーパエンドセンサを示す概略斜視図である。
図2の給紙ユニットBにおいて、分離パッド10によって分離された転写紙は給紙ローラ11および中間クラッチ12を備えた中間搬送ローラ13によって搬送される。
次いで、転写紙はレジストセンサ14によって検知され、適切なタイミングでレジストクラッチ15を備えたレジストローラ16とレジスト従動ローラ7のニップ部に進入する。
その後、転写紙表面の近傍した2点に測定針(導通体)8を接触させ一定電圧または一定電流が生じる電圧を印加することによって、転写紙の抵抗値を推測する抵抗値推測部(転写紙抵抗検知部)17によって抵抗値の推測を行っている。
図3において転写ローラ4にはパワーパック18がケーブル18aを介して接続されている。図4において、給紙ユニットB内のペーパエンドセンサ19およびペーパニアエンドセンサ20が示され、これらによるペーパニアエンド検知およびペーパエンド検知によって、新しい転写紙がセットされたかどうかを判断する。
図5は図1の画像形成装置の回路構成を示す概略ブロックである。図5において、エンジンボード21はレーザ制御ブロック22を含み、エンジンボード21にはパワーパック18、モータ23、ポリゴンモータ24、LDDR25、同期検出器26が接続されている。
エンジンボード21はPCIバス27を介してプリンタコントローラボード28が接続され、これにIEEE1284インターフェース29、NIB30、IEEE1394インターフェース31、メモリDIMM32、HDD33が接続される。
操作パネル34がプリンタコントローラボード28を介してエンジンボード21に接続され、このエンジンボード21にはPSU35を介して溶融ランプ36が接続され、さらにサーミスタ37が接続される。
エンジンボード21にはさらに、IDチップ(カートリッジ)38、マルボック39、シフトトレイ40、(上)給紙トレイユニット41および(下)給紙トレイユニット42、デュプレックスユニット43、クラッチ類44およびセンサ類45が接続されている。図中、47は標準の構成要素、48は任意の構成要素、49は標準のPCBを示している。
図6は転写紙タイプ、転写紙サイズ、印字モード(表(片面印字時)、裏(両面時の裏印字時))、転写紙抵抗値(高、低抵抗)の転写電流設定値を表形式で示す図である。
本発明では、転写時の転写紙の種類、サイズ、印字時のモード(両面モードかどうか)と、転写紙の抵抗値により、転写時の転写電流値を所定の値に設定している。図6に、転写紙の抵抗値の測定では所定のスレッシュレベルを決めておき、これより抵抗値が高いか低いかを判断して、転写電流の設定値を2パターンとして判断している。
転写紙の抵抗値の測定ではバラツキが大きいため、2〜3モードで設定するのが良い。本発明では転写紙の抵抗値の測定はページの先端で行なっている。図4に示したペーパニアエンド検知およびペーパエンド検知により、新しい転写紙がセットされたかどうかを判断する。
前記ペーパニアエンド検知およびペーパエンド検知は給紙ユニットB中の転写紙の残量検知をモニタするモニタ46をモニタ手段として備え、ペーパニアエンドセンサ19およびペーパエンドセンサ20を使用して、新たに転写紙がセットされた場合には、転写紙の抵抗値の前記測定を、転写紙先端のみで無く数箇所で行うように構成されている。
新しい転写紙がセットされたと判断できる場合には、ページの先端のみで無く、ページの内側でも転写紙の抵抗値を数枚は測定しその変化により転写電流の設定値を決定するのが良い。
新しい転写紙がセットされた場合には、その転写紙の保存状態がわからないため、一度開封された転写紙の場合、数枚は転写紙の含水率が高くなっている場合があり、数枚で抵抗値が急激に変化する可能性があるため、抵抗値の測定は細かく行った方が良い。
また本実施の形態の搬送パスの場合、両面印字時の裏面印字時には、一度定着部を通過した転写紙を再度転写部にて転写させることになるため、転写紙のカールが大きくなり、また後端部では転写紙がローラ間に挟まれておらずフリーな状態となる。
これによって転写紙が感光体に近づくため上記チリが発生し易い状態となっているため、図6のように転写電流値を設定することにより画像のチリ等の発生を防ぐことができる。
このように、トナーのチリ等による画像みだれの無い画像が得られ、容易に記録紙の抵抗値の測定が可能で、また、転写紙の抵抗値の測定誤差による影響が少なく、さらに、追加セットされた転写紙の場合に最適な電流値を選択できるような構成を提供できる。
本発明による画像形成装置の実施の形態を示す概略構成図である。 測定針の配置を示す概略斜視図である。 転写ローラに接続されるパワーパックを示す概略斜視図である。 給紙ユニット内のペーパエンドセンサを示す概略斜視図である。 図1の画像形成装置の回路構成を示す概略ブロックである。 転写紙タイプ、転写紙サイズ、印字モード(表(片面印字時)、裏(両面時の裏印字時))、転写紙抵抗値(高、低抵抗)の転写電流設定値を表形式で示す図である。
符号の説明
A 画像形成装置
B 給紙ユニット
4 転写ローラ(転写手段)
6 像担持体(感光体)
8 検知手段(測定針、導通体)
17 抵抗値推測部(転写紙抵抗検知部)
19 ペーパエンドセンサ
20 ニアエンドセンサ
46 モニタ手段(モニタ)

Claims (4)

  1. 像担持体上のトナーを転写ローラによって転写紙に転写させる画像形成装置において、前記転写ローラは転写ローラ印加電流を所定量に保持する定電流制御を受け、またこのときの転写紙の種類、サイズ、印字モード、転写紙の抵抗値を検知する検知手段を有し、検知された抵抗値に応じて所定の選択した転写電流値にて印字時の転写電流値を可変させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知手段が、転写紙表面の近傍した2点に導通体を接触させ、一定電圧または一定電流が生じる電圧を印加することによって、転写紙の抵抗値を推測する抵抗値推測部を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 転写紙の抵抗値による転写電流値の決定は、2〜3パターンの選択により行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 給紙ユニット中の転写紙の残量検知をモニタするモニタ手段を有し、新たに転写紙がセットされた場合には、転写紙の抵抗値の前記測定を、転写紙先端のみで無く数箇所で行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010139811A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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