JP2005179863A - ブラジャー用のカップ成形体の製造方法とモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体 - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決手段】 ウレタン発泡板状体1をモールド成形によりブラジャー用のカップ成形体2と周縁の切り捨て部4からなるウレタン成形体3に成形し、周縁の切り捨て部4を切断除去してカップ成形体2を得る方法において、モールド成形時にカップ成形体2と周縁の切り捨て部4との境界に断面三角形の凹条からなる切り取り線5を成形し、この成形された切り取り線5でカップ成形体2と周縁の切り捨て部4を切断分離してカップ成形体2を得るモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2の製造方法である。
【選択図】 図3
【解決手段】 ウレタン発泡板状体1をモールド成形によりブラジャー用のカップ成形体2と周縁の切り捨て部4からなるウレタン成形体3に成形し、周縁の切り捨て部4を切断除去してカップ成形体2を得る方法において、モールド成形時にカップ成形体2と周縁の切り捨て部4との境界に断面三角形の凹条からなる切り取り線5を成形し、この成形された切り取り線5でカップ成形体2と周縁の切り捨て部4を切断分離してカップ成形体2を得るモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2の製造方法である。
【選択図】 図3
Description
本発明は、女性のバストを安定に支持すると同時にバストの形状を美しく補整するために使用するブラジャーに内装されているブラジャー用のカップ成形体に関する。
従来、ブラジャーはバスト安定に支持しバスト形状を補整するものとして女性に必須のファンデーションであり、使用されるブラジャーの90%以上の大多数には、ブラジャーのバスト部分にカップ状のカップ成形体が装着されている。
これらのカップ成形体を内装したブラジャーは女性のバストにフィットして乳房を支え、バストの肌を覆って見えなくし、乳頭部を外衣に表出しなくし、バストを大きく見せ、さらに保温性を有し、またバストを保護するなどの機能を有する。さらにバストの形状を補整してバストの形を美しく見せる機能を有する。
そこでブラジャーに内装されるブラジャー用のカップ成形体は、基本的にはバストにフィットする形状に裁断されて形づくられている。これらのブラジャー用のカップ成形体は、その多くがウレタン樹脂などのプラスチック発泡体からなっている。さらに、最近は乳房形状のカップの下端部周縁すなわち下アンダーバスト周縁やバストの左右側部の周縁に乳房のサポート力の高いワイヤーなどを装入し、ブラジャー用のカップ成形体に併用するものが製造されている。このようなワイヤーはカップ成形体を安定させ、身体に振動することなくブラジャーを密着させるために使用されている。また、左右のバストを中央に寄せることでバストを大きく美しく見せている(特許文献1)。
ところで、ブラジャー用のカップ成形体は、素材としてウレタン樹脂発泡体、例えば厚さ20mmの発泡体からなる板状体をブラジャー用のカップ成形体の表裏の形状をしたすなわちカップ状の凹型および凸型からなる2個の金型間に加圧挟持して加熱成形するモールド成形により製造される。この場合、素材のウレタン樹脂発泡体の板状体は目的とするカップ成形体よりも周囲の大きな素材を用意し、モールド成形した後に成形された板状体から目的とするカップ成形体からはみ出した周囲の部分をハサミなどで切断して取り除き、目的とする形状のカップ成形体にする。
そこでこのハサミなどで切断する位置を示す目印となる細い輪郭を示す切り取り線をカップ成形体の凹部の内側表面の目的とするカップ成形体の周囲に、モールド成形する時に同時に形成している。ところで、この輪郭を示す細い切り取り線はカップ成形体の内側表面に突出する細い凸状線として形成されている。その理由は、ブラジャー用のカップ成形体の内側表面である凹部を形成するため、先ず、カップ状の凸部を有する凸型の金型を製作し、次いでこの凸型に彫り込みより切り取り線を形成する。そこでモールド成形したウレタンのカップ成形体の凹部には、凸型とは逆に、凸状に突出する切り取り線が形成されるのである。
しかしながら、このようにして得られたカップ成形体を有するウレタン発泡板状体の成形体からブラジャー用のカップ成形体を得るために切断使用とするとき、ウレタン発泡板状体の成形体の切断位置を示す切り取り線は細い凸状の線に形成されているので、その細い凸状の頂点の位置を正確になぞってハサミで切断していくことは極めて難しかった。このため細い凸状の切り取り線の両サイドに、ときには刃先がずれ落ちて切断されることが極一般的であった。
ところで、カップ成形体の端部に、例えば上記の凸状の切り取り線の稜線からずれるぐらいの多少ずれて正確に凸状の稜線で切断されていなくとも、おおよそ凸状の切り取り線の周囲を切断しておれば、これまでのブラジャーではさほど問題となることは無かった。
しかし、最近ではカップ成形体を挿入してブラジャーとしたとき、そのブラジャーの装着感から、カップ成形体の端部がより正確な大きさに切断され、さらにその端部の肉厚が均一なものが要求されるようになってきた。
そこでこの要求に応えるために、凸状の切り取り線の内側のきわの部分あるいは外側のきわの部分を切断するようにすることが試みられたが、内側のきわの部分のみを、あるいは外側のきわの部分のみを切断することは熟練を要する。このため通常の技術者がきわの部分で切断するにはかなりの時間がかかり、効率が上がらず、コストが掛かる問題が起きた。このため従来のカップ成形体の凸状の切り取り線における切断は均一な厚みで正確な大きさの形状に切断する要求に応えることができないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、ブラジャーのカップ部に挿入するウレタン樹脂などのカップ成形体において、カップ成形体の端部を正確にかつ均一な厚みで切断できるカップ成形体の製造方法およびそれから製造したブラジャー用のカップ成形体を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、ウレタン発泡板状体1をモールド成形によりブラジャー用のカップ成形体2と周縁の切り捨て部4からなるウレタン成形体3に成形し、周縁の切り捨て部4を切断除去してカップ成形体2を得る方法において、モールド成形時にカップ成形体2と周縁の切り捨て部4との境界に断面三角形の凹条からなる切り取り線5を成形し、この成形された切り取り線5でカップ成形体2と周縁の切り捨て部4を切断分離してカップ成形体2を得ることを特徴とするモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2の製造方法である。
請求項2の発明では、ウレタン発泡板状体1のモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2は、カップ成形体2の周縁端部16は肉厚の最も薄い断面三角形状の凹条の切り取り線4で切断され形状化されていることを特徴とするモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2である。
本発明は、ブラジャーのカップ部に装着され、バストの乳房形状を保持するとともにバストの形状を補整することで、バストを美しく見せるカップ成形体をウレタン発泡体の成形体から製造する方法において、モールド成形後のカップ成形体とその周縁とを切断する境界を示す切り取り線をウレタン発泡体のモールド成形体のカップ成形体とその周縁部との境界に凹状の断面三角形状に形成することで、カップ成形体の切断箇所を最も肉厚の薄い切り取り線の部分で切断誤りを生ずることなく正確にかつ容易に切断することができ、その結果、カップ成形体の切断端部が一定の均一な厚みでかつ他のカップ成形体の部分に比して最も薄く切断でき、本発明の製造方法によるブラジャー用のカップ成形体は、その端部が他の箇所に比して最も薄くかつ正確な形状をしており、ブラジャーのカップ部に装着したとき、バストとの順応性が良好となり、装着感に優れたブラジャーとすることができるなど、本願の発明は優れた効果を奏するものである。
本願の発明を実施するための最良の形態を以下に説明する。ウレタン発泡板状体1のモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体2とその周縁の切り捨て部4の成形に使用する金型6は、カップ形状に突出する凸状部7を有する凸型6aと、カップ形状に凹入する凹状部8を有する凹型6bからなっている。この金型6のうち凸型6aには、カップ成形体2の端部を規定する輪郭線である断面三角形状に突出する凸条9がカップ形状に突出する凸状部7の外面に形成されている。この断面三角形状に突出する凸条9は例えば金型6の製作時にその造形型である砂型の表面に凹条として形成され、金型6に転写されて凸条9に成形されたものである。一方、カップ形状に凹入する凹状部8を有する凹型6bは、その凹状部8の内面が滑らかな面からのみ形成されている。
これらの凸型6aと凹型6bの金型2を用いてカップ成形体2を製造する方法を説明する。先ず、図1に示すように内面が滑らかな面からなるブラジャーのカップ形状の凹状部8を有する凹型6bの上に、図2に示す縦150mm、横200mmで厚さ約20mmの板状のウレタン発泡板状体1を、載置する。次いで、その上からブラジャーのカップ形状をした凸状部7とその凸状部7の周りに断面三角形状に突出する凸条9を形成した凸型6aを被せ、例えば190°Cの成形温度に加熱しながら金型2を押圧してモールド成形する。
このモールド成形によりウレタン発泡板状体1はブラジャー用のカップ成形体2およびその周縁の切り捨て部4とそれらの間の断面三角形状の凹状の切り取り線5からなる境界部分が成形され、図3に示すウレタン成形体3となっている。このとき切り取り線5の部分のウレタン発泡板状体1は、例えば厚さが0.3mmに成形されている。このウレタン成形体3は金型6からはみ出て成形されなかった未加圧部11をウレタン発泡板状体1の周囲に有し、その中に金型6により成形された金型加圧部10を有する。金型加圧部10の切り取り線5の外周域は切り捨て部4である。図4に見られるように、切り取り線5の内周部はカップ成形体2で、その中央部に凹状のバスト用の凹入部15が成形されている。カップ成形体2の周縁端部16のうち、下部はアンダーバスト部12で、側部はバスト側部13であり、上部はバスト上部14である。
次いで、上記のモールド成形により成形したカップ成形体2とその周縁の切り捨て部4とを有するウレタン発泡板状体1のウレタン成形体3を金型2から取り出し、この取り出したウレタン発泡板状体1のウレタン成形体3を三角形状の凹状の切り取り線5の位置でハサミ等で切断分離し、図4に示すカップ成形体2を得た。このハサミによる切断では、最も凹入した切り取り線5の厚さ0.3mmの位置にハサミの刃先を位置づけるので、容易に位置づけでき切断位置がずれることなく凹入部5aの最も深い切り取り線5で正確に切断することができ、正確な形状のカップ成形体2が得られた。
上記の方法によりウレタン発泡板状体1からモールド成形して凹入部5aからなる切り取り線5で切断してなるブラジャー用のカップ成形体2は、その周縁端部16の肉厚が均一でカップ成形体2の他の部分よりも薄くかつ正確な形状のカップ成形体2であった。
1 ウレタン発泡板状体
2 カップ成形体
3 ウレタン成形体
4 切り捨て部
5 切り取り線
5a 凹入部
6 金型
6a 凸型
6b 凹型
7 凸状部
8 凹状部
9 凸条
10 金型加圧部
11 未加圧部
12 アンダーバスト部
13 バスト側部
14 バスト上部
15 バスト用の凹入部
16 周縁端部
2 カップ成形体
3 ウレタン成形体
4 切り捨て部
5 切り取り線
5a 凹入部
6 金型
6a 凸型
6b 凹型
7 凸状部
8 凹状部
9 凸条
10 金型加圧部
11 未加圧部
12 アンダーバスト部
13 バスト側部
14 バスト上部
15 バスト用の凹入部
16 周縁端部
Claims (2)
- ウレタン発泡板状体をモールド成形によりブラジャー用のカップ成形体と周縁の切り捨て部からなるウレタン成形体に成形し、周縁の切り捨て部を切断除去してカップ成形体を得る方法において、モールド成形時にカップ成形体と周縁の切り捨て部との境界に断面三角形の凹条からなる切り取り線を成形し、この成形された切り取り線でカップ成形体と周縁の切り捨て部を切断分離してカップ成形体を得ることを特徴とするモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体の製造方法。
- ウレタン発泡板状体のモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体は、カップ成形体の周縁端部は肉厚の最も薄い断面三角形状の凹条の切り取り線で切断され形状化されていることを特徴とするモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003425699A JP2005179863A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | ブラジャー用のカップ成形体の製造方法とモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003425699A JP2005179863A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | ブラジャー用のカップ成形体の製造方法とモールド成形によるブラジャー用のカップ成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241526A (ja) * | 2010-05-13 | 2011-12-01 | Senny Studio Co Ltd | Cnc金型で作製された付着型ウイングブラジャー及びその製造方法 |
CN103057020A (zh) * | 2013-01-04 | 2013-04-24 | 孔海真 | 模杯修边装置 |
CN109023806A (zh) * | 2018-06-22 | 2018-12-18 | 江南大学 | 一种织物三维定型设备及方法 |
JP2019000655A (ja) * | 2016-07-19 | 2019-01-10 | Hoya株式会社 | 内視鏡用キャップ |
-
2003
- 2003-12-22 JP JP2003425699A patent/JP2005179863A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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