JP2005178896A - 食料品の鮮度保持用包装方法、および鮮度保持用包装済み食料品 - Google Patents

食料品の鮮度保持用包装方法、および鮮度保持用包装済み食料品 Download PDF

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Abstract

【課題】 食料品包装物のガス置換準備工程において、食料品包装物をガス置換室に自由に楽に能率よく収容していける。
【解決手段】 トレイ1とフィルム3との少なくとも一方に包装容器5の内外を連通させる連通孔7をあける、連通孔孔あけ工程(C)。 および、 ガス置換室8を密閉したまま、このガス置換室8内に食料品2の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス10を食料品鮮度保存用ガス供給源11から大気圧と同等の圧力になるように供給することにより、このガス置換室8内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス10の一部が、連通孔7から包装容器5内に流れ込んで、この包装容器5内に大気圧と同等の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、を具える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば肉類や魚類等の生鮮食料品などの食料品の鮮度保持用包装方法、および鮮度保持用包装済み食料品に関する。
[従来の技術]
食料品の鮮度保持用包装方法として、従来技術では図5に示すものがある。(特開平7−51037号公報)
図5は従来技術の食品包装方法の実施に用いる食品の包装装置の装置本体およびコントローラを示す概略正面図である。
この従来技術の食料品の鮮度保持用包装方法は、次の手順から成る。
食品(51)をナイロン袋から成る包材(52)に挿入する。食品(51)入り包材(52)を気密室(53)に入れ、包材(52)の開口部(54)を下向きにして、ガスノズル(55)に被せる。
蓋体(56)を閉じて、気密室(53)を密封する。真空ポンプで排気口(57)から気密室(53)内を減圧する。ガス発生器(58)で発生させたイソチオシアン酸エステルのガス(抗菌作用・防カビ作用・腐敗防止作用をする)(59)を、ガスノズル(55)から包材(52)内に導入する。
包材(52)の開口部(54)を棒状ヒータ(60)で融着させてシールする。蓋体(56)を開いて包材(52)で包装された食品(51)を気密室(53)から取り出す。
この従来技術では、次の問題がある。
[ 問題点イ. 包材(52)を気密室(53)に簡単に能率よく収容して行くことができず、非能率である。 ]
食品入り包材(52)を気密室(53)に収容する際に、気密室(53)内でその包材(52)の開口部(54)を下向きにしながらガスノズル(55)に被せつける作業に手間がかかる分だけ、この包材(52)を気密室(53)に簡単に能率よく収容して行くことができず、非能率である。
[ 問題点ロ. 包材(52)の開口部(54)の封止装置は、自動制御式または遠隔操作式の複雑で高価な装置が必要になる。 ]
包材(52)の開口部(54)の封止作業は、密閉した気密室(53)内において、棒状ヒータ(60)で機械の動作として行なわなければならないため、その封止装置としては自動制御式または遠隔操作式の複雑で高価な装置が必要になる。
特開平7−51037号公報
本発明の課題は、次のようにすることにある。
(イ).食料品包装物のガス置換準備工程において、食料品包装物をガス置換室に自由に楽に能率よく収容していける。
(ロ).連通孔への封止具の封止作業が、人手で簡単に能率よく正確に行えるうえ、自動制御式または遠隔操作式の複雑で高価な封止装置を省略する。
(ハ).各包装容器へのガス注入装置を簡単にできる事、各包装容器へのガス注入の準備作業を省略できる事、および、各包装容器へのガス充満の度合を相互に均等化できる事、の以上の3つの課題を同時に達成する。
(ニ).ガス置換室内で連通孔を封止具で封止するときに、食料品包装物内にガス置換室外の空気が進入しにくい分だけ、この食料品包装物に封止した食料品鮮度保存用ガスの純度を高く保持して、食料品包装物内の食料品の鮮度の保存性能を高める。
(ホ).ガス置換室解放後の包装容器密封工程において、食料品鮮度保存用ガスをガス置換室の室内出入口寄り部分内に注入し続けることにより、ガス置換室内で食料品包装物に封入した食料品鮮度保存用ガスの純度を特に高く保持して、食料品包装物内の食料品の鮮度の保存性能を一層高める。
(ヘ).食料品包装物をこのガス置換室からこれの室外の広い場所に取り出すことにより、連通孔を封止具で封止する連通孔封止作業が自由に楽に能率よく正確に行えるうえ、食料品包装物内の食料品鮮度保存用ガスのガス純度を高く保持して、食料品の鮮度保持性能を高める。
(ト).商品情報表示用ラベルが封止具の働きも兼ねることにより、封止専用の封止具も封止専用の封止作業も省略できるうえ、食料品包装物の外観を見易く綺麗に仕上げる。
本発明の食料品の鮮度保持用包装方法、および鮮度保持用包装済み食料品は、上記課題を解決するために、例えば図1−図4に示すように、次のように構成したことを特徴とするものである。
図1・図2は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態1を示す。図1(A)−図1(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。
図1(A)は食料品収容工程(A)を示し、図1(B)は食料品包装工程(B)、図1(C)は連通孔孔あけ工程(C)、図1(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)、図1(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、図1(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、図1(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。
図2は本発明の実施形態3を示す、鮮度保持用包装済み食料品の一部縦断斜視図である。 図3は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の実施形態2に係り、上記実施形態1の図1(G)に相当する図であって、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)のみを示す図である。
図4は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態4を示す。図4(A)−図4(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。
図4(A)は食料品収容工程(A)を示し、図4(B)は食料品包装工程(B)、図4(C)は連通孔孔あけ工程(C)、図4(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)、図4(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、図4(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、図4(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。
○ 請求項1の発明. 図1・図2、図3参照.
この請求項1の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、以下の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とするものである。
合成樹脂製のトレイ(1)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)。
前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆い、このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)。
なお、ここで云う食料品(2)とは、つぎのものを意味する。(以下同じとする。)
(1).食料品のみのもの。
(2).食料品をトレーや袋などの包装体内に包装したもの。この包装体の内外は通気できるようにしておく。
上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)。
前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。
前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。
前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
なお、前記食料品鮮度保存用ガス(10)の具体的な種類としては、例えば次のものが挙げられる。 1.窒素ガス。2.炭酸ガス。3.炭酸ガスとエチルアルコールとの混合ガス。4.炭酸ガスと窒素ガスとエチルアルコールとの混合ガス。5.窒素ガスと炭酸ガスとの混合ガス。
○ 請求項2の発明. 図4参照.
この請求項2の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、以下の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とするものである。
合成樹脂製の袋(42)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)。
前記袋(42)の開口部(43)を気密封止することにより、この袋(42)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)。
上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であって、前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)。
前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。
前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。
前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
なお、前記食料品鮮度保存用ガス(10)の具体的な種類としては、例えば次のものが挙げられる。 1.窒素ガス。2.炭酸ガス。3.炭酸ガスとエチルアルコールとの混合ガス。4.炭酸ガスと窒素ガスとエチルアルコールとの混合ガス。5.窒素ガスと炭酸ガスとの混合ガス。
○ 請求項3の発明. 図1・図2、図3、図4参照.
この請求項3の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、以下の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とするものである。
合成樹脂製の入れ物(41)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)。
この合成樹脂製の入れ物(41)とは、例えば、次に掲げるものがある。
(1).図1および図2に示すとともに、前記請求項1の発明中に述べた、前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆って気密シールして成るもの。
(2).図4に示すとともに、前記請求項2の発明中に述べた、前記合成樹脂製の袋(42)から成るもの。
(3).上記(1)・(2)項で述べた以外に、当業者により適宜任意に考えられる入れ物。
前記入れ物(41)の開口部を密閉することにより、この入れ物(41)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)。
上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)。
前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。
前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。
前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
○ 請求項4の発明. 図1または図4参照.
請求項4の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、上記請求項1・2または3の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記、食料品包装物のガス置換準備工程(D)において、 前記食料品包装物(6)…を複数個ガス置換室(8)に収容する。
前記包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)において、 前記複数個の各食料品包装容器(6)…内の各空気を各連通孔(7)…からガス置換室(8)内へ一挙に真空引きする。
前記ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)において、 前記食料品鮮度保存用ガス供給源(11)からガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記複数個の各包装容器(5)…の各連通孔(7)…から各包装容器(5)…内に一挙に流れ込んで充満する。
○ 請求項5の発明. 図1(G)または図4(G)参照.
請求項5の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、上記請求項1・2・3または4の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)に前記食料品包装物(6)を収容したままの状態で、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
○ 請求項6の発明. 図1(G)または図4(G)参照.
請求項6の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、上記請求項5の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)内のうちの、前記食料品包装物(6)を収容している室内奥寄り空間部(13)よりも室出入り口(14)に近い室内出入口寄り空間部分(15)内に、食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から食料品鮮度保存用ガス(10)を注入し続けながら、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
○ 請求項7の発明. 図3参照.
請求項7の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、上記請求項1・2・3または4の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)の室内から室外へ前記食料品包装物(6)を取り出した後、その室外において前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
○ 請求項8の発明. 図1・図2参照.
請求項8の発明の「食料品の鮮度保持用包装方法」は、上記請求項1・4・5・6または7の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記連通孔孔あけ工程(C)において、前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておく。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた。
○ 請求項9の発明. 図2参照.
請求項9の発明の「鮮度保持用包装済み食料品」は、次のように構成したことを特徴とする。
合成樹脂製のトレイ(1)に食料品(2)を容れ、前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆う。このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する。
前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける。包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させる。この連通孔(7)を封止具(12)で封止した。
○ 請求項10の発明. 図2参照.
請求項10の発明の「鮮度保持用包装済み食料品」は、上記請求項9の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておく。前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた。
○ 請求項11の発明. 図4参照.
請求項11の発明の「鮮度保持用包装済み食料品」は、次のように構成したことを特徴とする。
合成樹脂製の袋(42)に食料品(2)を容れ、この袋(42)の開口部(43)を気密封止することにより、この袋(42)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する。
前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける。包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させる。この連通孔(7)を封止具(12)で封止した、ことを特徴とする。
○ 請求項12の発明. 図4(G)参照.
請求項12の発明の「鮮度保持用包装済み食料品」は、上記請求項11の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)の包装容器(5)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた、ことを特徴とする。
本発明の食料品の鮮度保持用包装方法は、つぎの効果を奏する。
○ 請求項1の発明. 図1−図3参照.
[ 効果イ. 食料品包装物のガス置換準備工程(D)において、食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する際に、この食料品包装物(6)は、食料品鮮度保存用ガス(10)のガス供給装置と特定の関係を持たせる必要が無くなった分だけ、ガス置換室(8)に自由に楽に能率よく収容していくことができる。 ]
請求項1の発明は、つぎの特徴構成を有する。
上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。
この特徴構成から、ガス置換室(8)内に食料品鮮度保存用ガス(10)を単に供給していくだけで、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に自動的に流れ込んで充満する。
このため、前記食料品包装物のガス置換準備工程(D)において、食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する際に、この食料品包装物(6)は、食料品鮮度保存用ガス(10)のガス供給装置と特定の関係を持たせる必要が無くなった分だけ、ガス置換室(8)に自由に楽に能率よく収容していくことができる。
[ 効果ロ. 連通孔(7)への封止具(12)の封止作業が、人手で簡単に能率よく正確に行えるうえ、自動制御式または遠隔操作式の複雑で高価な封止装置を省略することができる。 ]
請求項1の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
この特徴構成から、ガス置換室(8)を開放した状態で、連通孔(7)の封止具(12)で人手により直接自由に封止操作することができるので、この連通孔(7)への封止具(12)の封止作業が、人手で簡単に能率よく正確に行えるうえ、自動制御式または遠隔操作式の複雑で高価な封止装置を省略することができる。
○ 請求項2の発明. 図4参照.
請求項2の発明は、前記[課題を解決するための手段]の欄中の「○請求項2の発明」の項で記述したとおりの構成を有することから、前記請求項1の発明の[効果イ]および[効果ロ]と同様の効果を奏する。
○ 請求項3の発明. 図1−図3または図4参照.
請求項3の発明は、前記[課題を解決するための手段]の欄中の「○請求項3の発明」の項で記述したとおりの構成を有することから、前記請求項1の発明の[効果イ]および[効果ロ]と同様の効果を奏する。
○ 請求項4の発明. 図1または図4参照.
請求項4の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]・[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ハ. 各包装容器(5)…へのガス注入装置を簡単にできる事、 各包装容器(5)…へのガス注入の準備作業を省略できる事、 および、各包装容器(5)…へのガス充満の度合を相互に均等化できる事、 の以上の3つの効果を同時に達成する。 ]
請求項4の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記、食料品包装物のガス置換準備工程(D)において、 前記食料品包装物(6)…を複数個ガス置換室(8)に収容する。
前記包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)において、 前記複数個の各食料品包装容器(6)…内の各空気を各連通孔(7)…からガス置換室(8)内へ一挙に真空引きする。
前記ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)において、 前記食料品鮮度保存用ガス供給源(11)からガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記複数個の各包装容器(5)…の各連通孔(7)…から各包装容器(5)…内に一挙に流れ込んで充満する。
この特徴構成から、複数個の各包装容器(5)…内に食料品鮮度保持用ガス(10)を流れ込ませて充満させるためには、食料品鮮度保存用ガス(10)をガス置換室(8)に注入するだけで済むので、各包装容器(5)…内に個別にガス注入していく場合と比べて、 各包装容器(5)…へのガス注入装置を簡単にできる事、 各包装容器(5)…へのガス注入の準備作業を省略できる事、 および、各包装容器(5)…へのガス充満の度合を相互に均等化できる事、 の以上の3つの効果を同時に達成することができる。
○ 請求項5の発明. 図1(G)または図4(G)参照.
請求項5の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]・[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ニ. ガス置換室(8)内で連通孔(7)を封止具(12)で封止するときに、食料品包装物(6)内にガス置換室(8)外の空気が進入しにくい分だけ、この食料品包装物(6)に封止した食料品鮮度保存用ガス(10)の純度を高く保持して、食料品包装物(6)内の食料品(2)の鮮度の保存性能を高める。 ]
請求項5の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)に前記食料品包装物(6)を収容したままの状態で、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
この特徴構成から、ガス置換室(8)には食料品鮮度保存用ガス(10)が高純度で充満しており、このガス置換室(8)内で連通孔(7)を封止具(12)で封止するときに、食料品包装物(6)内にガス置換室(8)外の空気が進入しにくい分だけ、この食料品包装物(6)に封止した食料品鮮度保存用ガス(10)の純度を高く保持して、食料品包装物(6)内の食料品(2)の鮮度の保存性能を高めることができる。
○ 請求項6の発明. 図1(G)または図4(G)参照.
請求項6の発明は、上記請求項1の発明1の[効果イ]・[効果ロ]、および上記請求項5の発明の[効果ニ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ホ. 食料品鮮度保存用ガス(10)が室内出入口寄り部分(15)内に注入され続けることにより、大気中の空気が室出入り口(14)からガス置換室(8)に流れ込むことが防がれるため、ガス置換室(8)内で食料品包装物(6)に封入した食料品鮮度保存用ガス(10)の純度を特に高く保持して、食料品包装物(6)内の食料品(2)の鮮度の保存性能を一層高める。 ]
請求項6の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)内のうちの、前記食料品包装物(6)を収容している室内奥寄り空間部(13)よりも室出入り口(14)に近い室内出入口寄り空間部分(15)内に、食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から食料品鮮度保存用ガス(10)を注入し続けながら、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
この特徴構成から、前記食料品鮮度保存用ガス(10)は、ガス置換室(8)の室内出入口寄り部分(15)内に注入され続けて、ガス置換室(8)の室出入り口(14)から少しづつオーバーフローして出て行く。 これにより、大気中の空気が室出入り口(14)からガス置換室(8)に流れ込むことが防がれるため、ガス置換室(8)内で食料品包装物(6)に封入した食料品鮮度保存用ガス(10)の純度を特に高く保持して、食料品包装物(6)内の食料品(2)の鮮度の保存性能を一層高めることができる。
○ 請求項7の発明. 3参照.
請求項7の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]・[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ヘ. 食料品包装物(6)をこのガス置換室(8)からこれの室外の広い場所に取り出すことにより、連通孔(7)を封止具(12)で封止する連通孔封止作業が自由に楽に能率よく正確に行えるうえ、 食料品包装物(6)内の食料品鮮度保存用ガス(10)のガス純度を高く保持して、食料品(2)の鮮度保持性能を高める。 ]
請求項5の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)の室内から室外へ前記食料品包装物(6)を取り出した後、その室外において前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
この特徴構成から、前記ガス置換室(8)が比較的狭い場合でも、食料品包装物(6)をこのガス置換室(8)からこれの室外の広い場所に取り出すことにより、連通孔(7)を封止具(12)で封止する連通孔封止作業が自由に楽に能率よく正確に行える。
しかも、食料品包装物(6)内には予め食料品鮮度保存用ガス(10)が大気圧と同等または大気圧以上の圧力で充満している分だけ、食料品包装物(6)に大気が進入しにくくなっており、連通孔(7)を封止具(12)で封止した後の食料品包装物(6)内の食料品鮮度保存用ガス(10)のガス純度を高く保持して、食料品(2)の鮮度保持性能を高めることができる。
○ 請求項8の発明. 図2参照.
請求項8の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]・[効果ロ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ト. 商品情報表示用ラベル(17)が封止具(12)の働きも兼ねるので、封止専用の封止具(12)も封止専用の封止作業も省略できるうえ、封止専用の封止具(12)を省略した分だけ、食料品包装物(6)の外観を見易く綺麗にし上げることができる。 ]
請求項8の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記連通孔孔あけ工程(C)において、前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておく。
前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた。
この特徴構成から、商品情報表示用ラベル(17)が封止具(12)の働きも兼ねるので、封止専用の封止具(12)も封止専用の封止作業も省略できるうえ、封止専用の封止具(12)を省略した分だけ、食料品包装物(6)の外観を見易く綺麗にし上げることができる。
○ 請求項9の発明. 図2参照.
請求項9の発明「鮮度保持用包装済み食料品」は、つぎの効果を奏する。
[ 効果チ. 上記請求項1の発明の[効果イ]および[効果ロ]と同様の効果を奏しうる。 ]
請求項9の発明は、つぎの特徴構成を有する。
前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける。包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させる。この連通孔(7)を封止具(12)で封止した。
この特徴構成から、この請求項7の発明「鮮度保持用包装済み食料品」を製造する場合において、上記請求項1の発明の[効果イ.食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する際に、この食料品包装物(6)はガス置換室(8)に自由に楽に能率よく収容していくことができる事。]、および[効果ロ.各包装容器(5)…へのガス注入装置を簡単にできる事、各包装容器(5)…へのガス注入の準備作業を省略できる事、および、各包装容器(5)…へのガス充満の度合を相互に均等化できる事、の3つの効果を同時に達成する事。]と同様の効果を奏しうる。
○ 請求項10の発明. 図2参照.
請求項10の発明は、上記請求項9の発明の[効果チ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果リ. 商品情報表示用ラベル(17)が封止具(12)の働きも兼ねるので、封止専用の封止具(12)も封止専用の封止作業も省略できるうえ、封止専用の封止具(12)を省略した分だけ、食料品包装物(6)の外観を見易く綺麗にし上げることができる。 ]
請求項8の発明「鮮度保持用包装済み食料品」は、つぎの特徴構成を有する。
前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておき、前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた。
この特徴構成から、商品情報表示用ラベル(17)が封止具(12)の働きも兼ねるので、封止専用の封止具(12)も封止専用の封止作業も省略できるうえ、封止専用の封止具(12)を省略した分だけ、食料品包装物(6)の外観を見易く綺麗にし上げることができる。
○ 請求項11の発明.
請求項11の発明は、前記[課題を解決するための手段]の欄中の「○請求項11の発明」の項で記述したとおりの構成を有することから、前記請求項9の発明の[効果チ]と同様の効果を奏する。
○ 請求項12の発明.
請求項12の発明は、前記[課題を解決するための手段]の欄中の「○請求項12の発明」の項で記述したとおりの構成を有することから、前記請求項10の発明の[効果リ]と同様の効果を奏する。
以下、本発明の食料品の鮮度保持用包装方法、および鮮度保持用包装済み食料品の実施の形態を、図面に基づき説明する。
○ 実施形態1. 食料品の鮮度保持用包装方法. 請求項1・3・4・5・6の発明. 図1・図2参照.
図1・図2は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態1を示す。 図1(A)−図1(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。
図1(A)は食料品収容工程(A)を示す。図1(B)は食料品包装工程(B)。図1(C)は連通孔孔あけ工程(C)。図1(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)。図1(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。図1(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。図1(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。
図2は鮮度保持用包装済み食料品の一部縦断斜視図である。
この実施形態1の食料品の鮮度保持用包装方法は、以下の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とする。
図1(A)に示すように、合成樹脂製のトレイ(1)に肉類または魚類などの生鮮食料品(以下、食料品と言う)(2)を容れる、食料品収容工程(A)。
図1(B)に示すように、前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆い、このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)。
図1(C)に示すように、上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
図1(D)に示すように、ガス置換室(8)のガス置換用箱本体(21)の密閉用蓋(22)を開き、前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)。
図1(E)に示すように、前記密閉用蓋(22)を閉じてエビ金具(23)でロックして、ガス置換室(8)を密閉する。排気用電磁弁(24)を開き、このガス置換室(8)内の空気を真空ポンプから成る真空引き装置(9)で所定の負圧にまで真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きしてから、排気用電磁弁(24)を閉じ、真空引き装置(9)を停止させる、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。符号(25)はガス置換室(8)の負圧計である。
図1(F)に示すように、密閉用蓋(22)を閉じてエビ金具(23)でロックし、前記ガス置換室(8)を密閉したまま、ガス供給用電磁弁(27)を開き、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を、食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から圧力調整弁(28)で設定された大気圧と同等または大気圧以上の所定の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。符号(26)は前記ガス供給源(11)の残圧計、(29)はガス置換室(8)の圧力計である。
図1(G)に示すように、前記密閉用蓋(22)を開いて、ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
図1(D)に示すように、前記食料品包装物のガス置換準備工程(D)においては、 前記食料品包装物(6)…を複数個、必要に応じて数個・数十個・または数百個を、ガス置換室(8)に収容する。
これにより、図1(E)に示すように、前記包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)において、 前記複数個の各食料品包装容器(6)…内の各空気を各連通孔(7)…からガス置換室(8)内へ一挙に真空引きする。
そして、図1(F)に示すように、前記ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)において、 前記食料品鮮度保存用ガス供給源(11)からガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記複数個の各包装容器(5)…の各連通孔(7)…から各包装容器(5)…内に一挙に流れ込んで充満する。
図1(G)に示すように、前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)に前記食料品包装物(6)を収容したままの状態で、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
図1(G)に示すように、前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、
前記ガス置換室(8)内のうちの、前記食料品包装物(6)を収容している室内奥寄り空間部(13)よりも室出入り口(14)に近い室内出入口寄り空間部分(15)内に、食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から食料品鮮度保存用ガス(10)を注入し続けながら、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
このガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、図2に示すように、前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用いる。この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておく。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させたことを特徴とする。
○ 実施形態2. 請求項1・2・3・4・7の発明. 図1−3参照.
この実施形態2は、上記実施形態1の構成において、その一部を次のように変更したものである。
図3は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の実施形態2に係り、上記実施形態1の図1(G)に相当する図であって、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)のみを示す図である。
図1(C)に示すように、前記連通孔孔あけ工程(C)において、前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておく。
図3に示すように、前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)の室内から室外へ前記食料品包装物(6)を取り出した後、その室外において前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することを特徴とする。
○ 実施形態3. 請求項7・8の発明. 図1・図2参照.
この実施形態3の「鮮度保持用包装済み食料品」は、次のように構成したものである。
図2は鮮度保持用包装済み食料品の一部縦断斜視図である。
図1(A)に示すように、合成樹脂製のトレイ(1)に食料品(2)を容れる。図1(B)に示すように、前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆う。このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する。
図1(C)に示すように、前記フィルム(3)に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける。図1(E)に示すように、包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、図1(F)に示すように、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させ、この連通孔(7)を封止具(12)で封止する。
前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用い、この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておいたものである。この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させたことを特徴とする。
○ 実施形態4. 請求項2・3の発明. 図4参照.
この実施形態4の「鮮度保持用包装済み食料品」は、次のように構成したものである。
図4は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態4を示す。図4(A)−図4(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。
図4(A)は食料品収容工程(A)を示し、図4(B)は食料品包装工程(B)、図4(C)は連通孔孔あけ工程(C)、図4(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)、図4(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、図4(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、図4(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。
この実施形態4の食料品の鮮度保持用包装方法は、次の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とする。
すなわち、合成樹脂製の袋(42)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)。
前記袋(42)の開口部(43)を気密封止することにより、この袋(42)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)。
上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)。
前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)。
前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)。
前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)。
前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。
本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品は、例えば肉類や魚類等の生鮮食料品などの包装に好適である。
図1・図2は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態1を示す。図1(A)−図1(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。 図1(A)は食料品収容工程(A)を示し、図1(B)は食料品包装工程(B)、図1(C)は連通孔孔あけ工程(C)、図1(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)、図1(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、図1(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、図1(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。
図2は鮮度保持用包装済み食料品の一部縦断斜視図である。 図3は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の実施形態2に係り、上記実施形態1の図1(G)に相当する図であって、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)のみを示す図である。
図4は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法および鮮度保持用包装済み食料品の実施形態4を示す。図4(A)−図4(G)は本発明の食料品の鮮度保持用包装方法の工程順を模式的に示す要部の従断正面図である。 図4(A)は食料品収容工程(A)を示し、図4(B)は食料品包装工程(B)、図4(C)は連通孔孔あけ工程(C)、図4(D)は食料品包装物のガス置換準備工程(D)、図4(E)は包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、図4(F)はガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、図4(G)はガス置換室解放後の包装容器密封工程を示す。 図5は従来技術の食品包装方法の実施に用いる食品の包装装置の装置本体およびコントローラを示す概略正面図である。
符号の説明
1…トレイ、 2…食料品、 3…フィルム、 4…鍔部、 5…包装容器、 6…食料品包装物、 7…連通孔、 8…ガス置換室、 9…真空引き装置、 10…食料品鮮度保存用ガス、 11…食料品鮮度保存用ガス供給源、 12…封止具、 13…室内奥寄り部分、 14…室出入り口、 15…室内出入口寄り部分、 17…商品情報表示用ラベル、 A…食料品収容工程、 B…食料品包装工程、 C…連通孔孔あけ工程、 D…食料品包装物のガス置換準備工程、 E…包装容器からガス置換室への真空引き工程、 F…ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程、 G…ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)。

Claims (12)

  1. 合成樹脂製のトレイ(1)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)、
    前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆い、このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)、
    上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)、
    前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)、
    前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、
    前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、
    前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)、
    以上の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とする、食料品の鮮度保持用包装方法。
  2. 合成樹脂製の袋(42)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)、
    前記袋(42)の開口部(43)を気密封止することにより、この袋(42)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)、
    上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)、
    前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)、
    前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、
    前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、
    前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)、
    以上の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とする、食料品の鮮度保持用包装方法。
  3. 合成樹脂製の入れ物(41)に食料品(2)を容れる、食料品収容工程(A)、
    前記入れ物(41)の開口部を密閉することにより、この入れ物(41)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成する、食料品包装工程(B)、
    上記食料品包装工程(B)の前、同時、または後の工程であつて、前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあける、連通孔孔あけ工程(C)、
    前記食料品包装物(6)をガス置換室(8)に収容する、食料品包装物のガス置換準備工程(D)、
    前記ガス置換室(8)を密閉して、このガス置換室(8)内の空気を真空引き装置(9)で真空引きすることにより、前記包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)からガス置換室(8)内へ真空引きする、包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)、
    前記ガス置換室(8)を密閉したまま、このガス置換室(8)内に食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように供給することにより、このガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込んで、この包装容器(5)内に大気圧と同等または大気圧以上の圧力になるように充満する、ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)、
    前記ガス置換室(8)を開放した後に、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止することにより、前記包装容器(5)を密封する、ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)、
    以上の各工程(A)から(G)までの工程順をとることを特徴とする、食料品の鮮度保持用包装方法。
  4. 請求項1・2または3に記載の食料品の鮮度保持用包装方法において、
    前記、食料品包装物のガス置換準備工程(D)において、 前記食料品包装物(6)…を複数個ガス置換室(8)に収容し、
    前記包装容器からガス置換室への真空引き工程(E)において、 前記複数個の各食料品包装容器(6)…内の各空気を各連通孔(7)…からガス置換室(8)内へ一挙に真空引きし、
    前記ガス置換室から包装容器への食料品鮮度保存用ガス充満工程(F)において、 前記食料品鮮度保存用ガス供給源(11)からガス置換室(8)内に供給されてきた食料品鮮度保存用ガス(10)の一部が、前記複数個の各包装容器(5)…の各連通孔(7)…から各包装容器(5)…内に一挙に流れ込んで充満する、
    ことを特徴とする食料品の鮮度保持用包装方法。
  5. 請求項1・2・3または4に記載の食料品の鮮度保持用包装方法において、
    前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)に前記食料品包装物(6)を収容したままの状態で、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する、
    ことを特徴とする食料品の鮮度保持用包装方法。
  6. 請求項5に記載の食料品の鮮度保持用包装方法において、
    前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)内のうちの、前記食料品包装物(6)を収容している室内奥寄り空間部(13)よりも室出入り口(14)に近い室内出入口寄り空間部分(15)内に、食料品鮮度保存用ガス供給源(11)から食料品鮮度保存用ガス(10)を注入し続けながら、前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する、
    ことを特徴とする食料品の鮮度保持用包装方法。
  7. 請求項1・2・3または4に記載の食料品の鮮度保持用包装方法において、
    前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記ガス置換室(8)の室内から室外へ前記食料品包装物(6)を取り出した後、その室外において前記連通孔(7)を封止具(12)で封止する、
    ことを特徴とする食料品の鮮度保持用包装方法。
  8. 請求項1・4・5・6または7に記載の食料品の鮮度保持用包装方法において、
    前記連通孔孔あけ工程(C)において、前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておき、
    前記ガス置換室解放後の包装容器密封工程(G)において、 前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用い、この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておき、この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた、
    ことを特徴とする食料品の鮮度保持用包装方法。
  9. 合成樹脂製のトレイ(1)に食料品(2)を容れ、前記トレイ(1)の上面開口部を合成樹脂製のフィルム(3)で覆い、このトレイ(1)の上面開口部の周囲の鍔部(4)にフィルム(3)の周辺部を気密シールすることにより、このトレイ(1)とフィルム(3)とから成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成し、
    前記トレイ(1)とフィルム(3)との少なくとも一方に包装容器(5)の内外を連通させる連通孔(7)をあけ、包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させ、この連通孔(7)を封止具(12)で封止した、
    ことを特徴とする鮮度保持用包装済み食料品。
  10. 請求項9に記載の鮮度保持用包装済み食料品において、
    前記連通孔(7)はフィルム(3)にあけておき、前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用い、この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておき、この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)のフィルム(3)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた、
    ことを特徴とする鮮度保持用包装済み食料品。
  11. 合成樹脂製の袋(42)に食料品(2)を容れ、この袋(42)の開口部(43)を気密封止することにより、この袋(42)から成る包装容器(5)内に食料品(2)を包装して成る食料品包装物(6)を形成し、
    前記包装容器(5)にこれの内外を連通させる連通孔(7)をあけ、包装容器(5)内の空気を前記連通孔(7)から真空引きした後に、食料品(2)の鮮度を保存するための食料品鮮度保存用ガス(10)を連通孔(7)から包装容器(5)内に流れ込ませて充満させ、この連通孔(7)を封止具(12)で封止した、
    ことを特徴とする鮮度保持用包装済み食料品。
  12. 請求項11に記載の鮮度保持用包装済み食料品において、
    前記封止具(12)として商品情報表示用ラベル(17)を用い、この商品情報表示用ラベル(17)の表面には前記食料品包装物(7)内の食料品(2)に関する情報と宣伝文句とのうちの少なくとも1種類の文言を記載しておき、この商品表示用ラベル(17)は前記食料品包装物(7)の包装容器(5)に通気孔(7)を塞ぐ状態に接着させた、
    ことを特徴とする鮮度保持用包装済み食料品。

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