JP2005174141A - メモリアドレス管理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像データを格納するメモリの記憶容量を少なくしても画像データの回転処理を行えるメモリアドレス管理方法及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像データの回転処理が設定されていない場合、画像データD1の最終アドレスA1のコラムアドレスをインクリメントするとともに、ロウアドレスをリセットしたアドレスA2を次ページの画像データD2の蓄積開始アドレスに設定し(図9(a))、画像データの回転処理が設定されている場合、転置処理ブロックの最終アドレスA3のコラムアドレスをインクリメントするとともに、ロウアドレスをリセットしたアドレスA4を次ページの画像データD2の蓄積開始アドレスに設定する(図9(b))。すなわち、画像データの各ブロックのうちの不完全なブロックに対して転置処理に必要なメモリ領域を確保すべく、画像データを含まない不完全なアドレスをスキップする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ページメモリに蓄積されている画像データのメモリアドレス管理方法及び該メモリアドレス管理方法を適用した画像処理装置に関する。
ファクシミリ装置、ディジタル複写機、プリンタ、またはそれらの機能を統合した複合機などの画像データを処理する画像処理装置にあっては、自身が読み取った画像データ、または外部装置から入力された画像データを、時計回りまたは反時計回りに90度回転させて用紙に記録する機能を備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。このような画像データの回転処理は、画像データによって描画される図形の長短方向を用紙の長短方向に一致させて見やすくする場合、所定の方向にセットされた用紙がなくなってもこれと90度方向を変えてセットされている他の用紙で記録処理を継続する場合などに、有用である。
画像処理装置における画像データの回転処理は、ページメモリを使用して、従来、以下のように行われることが一般的である。自身が読み取った画像データ、または外部装置から入力された画像データを、一旦バッファに蓄積していき、何ページ分かの画像データがバッファに蓄積された段階で、後の読み出しを考慮して計算されたページメモリの所定のアドレスに、バッファに蓄積された1ページ分の画像データを展開し、展開された画像データを読み出して記録部へ送出する。
特開平11−213147号公報
しかしながら、前述した画像処理装置は、回転処理前のデータを格納するエリアと回転処理後のデータを格納するエリアとを確保したメモリ(例えばページメモリ)が必要であり、メモリに必要な記憶容量が莫大になるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、画像データを格納するメモリの記憶容量を少なくしても画像データの回転処理を確実に行えるメモリアドレス管理方法及び該メモリアドレス管理方法を適用した画像処理装置を提供することを目的とする。
第1発明に係るメモリアドレス管理方法は、メモリに2次元に蓄積される複数ページの画像データのメモリアドレス管理方法において、前記メモリに1ページ分の画像データが蓄積された場合、行方向及び列方向が同数の画素を単位として前記画像データの行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を実行するか否かに基づいて、次ページの画像データの蓄積開始アドレスを設定することを特徴とする。
第1発明のメモリアドレス管理方法にあっては、メモリに2次元に1ページ分の画像データが蓄積された場合、行方向及び列方向に同数の画素、つまりn×n(n:自然数)の方形の複数画素を単位として行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を施すか否かに応じて、次ページの画像データの蓄積開始アドレスを設定する。よって、転置処理を施すか否かに応じて画像データを蓄積するアドレスを設定して、メモリ領域を効率的に用いることができる。
第2発明に係るメモリアドレス管理方法は、第1発明において、前記転置処理を実行する場合は、転置処理に必要なメモリ領域に含まれるアドレスを次ページの画像データのアドレスに含めないことを特徴とする。
第2発明のメモリアドレス管理方法にあっては、画像データに転置処理を施す場合は、転置処理に必要なメモリ領域に含まれるアドレスを次ページの画像データのアドレスに含まれないようにする。例えば、1ページ分の画像データの最終アドレスではなく、1ページ分の画像データのうちの最終データが含まれるn×nの方形の複数画素を単位とする転置処理ブロックの最終アドレスの行番号(コラムアドレス)または列番号(ロウアドレス)をインクリメントしたアドレス(以下、簡略化して次アドレスということがある)を次ページの画像データの蓄積開始アドレスに設定する。よって、次ページの画像データが、前ページの転置処理に必要なアドレス(メモリ領域)に蓄積されることはないため、転置処理により画像データが書き換えられる虞はなく、画像データの転置処理を確実に行って回転処理を行える。また、画像データに転置処理を施さない場合は、画像データが書き換えられることはないため、各ページの画像データの最終データの次アドレスを次ページの画像データの蓄積開始アドレスに設定すれば、メモリ領域を効率的に用いることができる。
第3発明に係る画像処理装置は、1ページ分の画像データを回転する画像処理装置において、前記画像データを2次元に展開して蓄積するページメモリと、前記画像データの行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を実行するか否かに基づいて、前記ページメモリに蓄積する画像データのアドレスを設定する手段とを備えることを特徴とする。
第3発明の画像処理装置にあっては、画像データを2次元に展開してページメモリに蓄積し、その画像データに対して、行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を施すか否かに応じて、ページメモリに蓄積する画像データのアドレスを設定する。よって、転置処理を施すか否かに応じて画像データを蓄積するアドレスを設定することで、メモリ領域を効率的に用いることができる。
本発明では、画像データを転置処理、すなわち回転処理するか否かによって、画像データを蓄積するメモリアドレスを設定することにより、画像データを回転する場合であっても、画像データが書き換えられることなく回転処理を確実に行え、また、メモリ領域を効率的に用いてメモリに必要な記憶容量を少なくすることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の画像処理装置としてのファクシミリ複合装置20の構成を示すブロック図である。
ファクシミリ複合装置20は、制御部1,読取部2,記録部3,表示部4,操作部5,ROM6,RAM7,コーデック部8,画像メモリ9,ページメモリ10,バッファ11,モデム12,NCU(Network Control Unit)13,PCインタフェース部14などを備えている。ファクシミリ複合装置20は、読取部2にて原稿を読み取って画像データを得る読取機能、読み取った画像データ、ファクシミリ通信により受信した画像データ、または外部接続されたPCから受信した画像データに応じた画像を記録部3にて記録する記録機能、及び、読み取った画像データまたは受信した画像データをファクシミリ送信する送信機能を併せ持っている。
制御部1は、具体的にはCPUで構成されており、バス15を介してファクシミリ複合装置20の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM6に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。読取部2は、例えばCCDイメージセンサを利用して原稿を読み取り、読み取った画像データを出力する。プラテンガラスに給送された原稿を光学ユニットが照射して走査し、原稿からの反射光をミラー,レンズなどを介してCCDイメージセンサに取り込んで、走査された原稿の画像データを読み取る。読み取られた画像データは、シェーディング処理などが施された後に出力される。
記録部3は、電子写真方式のプリンタ装置であって、読取部2にて読み取った原稿の画像データ、ファクシミリ通信により受信した画像データ、外部のPCから送られてきた画像データなどに応じた画像を用紙にプリントアウトする。表示部4は、液晶表示装置またはCRTディスプレイ等の表示装置であり、ファクシミリ複合装置20の動作状態を表示したり、ユーザへ操作入力を促す画面を表示したり、送信すべく読み取った原稿の画像データ、他のファクシミリ装置またはPCから送信された画像データなどの表示を行う。
操作部5は、ファクシミリ複合装置20を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮デイヤルキー,ワンクッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。操作部5は、ファンクションキーとして、ページメモリ10及びバッファ11を使用して画像データの回転処理を行うか否かを設定する回転処理設定キー5aを有する。なお、表示部4をタッチパネル方式とすることにより、操作部5の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。ROM6は、ファクシミリ複合装置20の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM7は、SRAMまたはフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。コーデック部8は、画像データを符号化圧縮すると共に、符号化圧縮されている画像データを復号する。画像メモリ9は、原稿を読み取って符号化した画像データ、他のファクシミリ装置またはPCから受信して符号化した画像データなどを蓄積する。
ページメモリ10は、SDRAMにて構成されており、読取部2にて読み取られた1ページ分の画像データ、他のファクシミリ装置またはPCから受信された1ページ分の画像データを蓄積する。ページメモリ10に蓄積して展開された1ページ分の画像データは記録部3に読み出されて、その画像データに応じた画像が記録されるようになっている。バスラインが8ビット(ライン)である場合、バッファ11は、8×8のマトリクス状に構成された64個のフリップフロップを有しており、各フリップフロップは各画素のデータを保持する。
ページメモリ10とバッファ11との間では、画像データの各画素を構成するビット数に応じてページメモリ10のデータの書き込み/読み出しが行えるようになっており、必要に応じて、このデータの書き込み/読み出し制御によって、画像データの回転処理における転置画像データの生成が行われる。例えば、画像データの形式が1画素あたりのビット数が1ビット(2値)である場合には、ページメモリ10の8×8の64画素のデータを単位としてデータの書き込み/読み出しが行えるようになっており、画像データの形式が1画素あたりのビット数が2ビット(4値)である場合には、ページメモリ10の4×4の16画素のデータを単位としてデータの書き込み/読み出しが行えるようになっている。すなわち、バッファ11は、画像データの各画素を構成するビット数に応じてページメモリ10へのデータの書き込み/読み出しを行う画素数を調整することにより、画像データの形式が2値形式または4値形式であっても、データの書き込み/読み出しを行える。
モデム12は、バス15に接続されており、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。また、モデム12は、同様にバス15に接続されたNCU13と直接的に接続されている。NCU13は、公衆電話回線網(PSTN:Public Switched Telephone Network)との回線L1の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム12をPSTNと接続する。そして、ファクシミリ複合装置20は、PSTNによって他のファクシミリ装置と接続されており、通常のファクシミリ通信が行えるようになっている。PCインタフェース部14は、LAN等の通信線L2を介して外部のPCに接続されており、PCとの間でデータのやりとりを行う。そして、外部のPCで作成・編集された各種の画像データが通信線L2を介してファクシミリ複合装置20(PCインタフェース部14)へ送信され、送信された画像データに応じた画像がファクシミリ複合装置20(記録部3)にて用紙にプリントアウトされるようになっている。
以下、このような構成をなすファクシミリ複合装置20における記録処理の動作について説明する。図2は、この記録処理の動作手順を示すフローチャート、図3〜図7は、画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。以下、説明を簡略化するため、画像データの形式が2値または4値のいずれかの形式であるものとして説明するが、画像データの形式が8値,16値など、画像データを構成する各画素のビット数は任意であってよい。
読取部2にて読み取られた画像データ、または他のファクシミリ装置,PCから受信された画像データの1ページ分をページメモリ10に蓄積する(ステップS1)。制御部1は、回転処理設定キー5aの押下の有無に基づいて、回転処理が設定されているか否かを判断する(ステップS2)。回転処理が設定されていない場合(S2:NO)、ページメモリ10に書き込まれた順序と同じ順序で画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(ステップS12)、読み出した画像データに応じた画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(ステップS13)。
画像データの回転処理が設定されている場合(S2:YES)、ページメモリ10に蓄積されている画像データが2値形式であるか否かを判定する(ステップS3)。S3にて画像データが2値形式であると判定された場合(S3:YES)は、ページメモリ10に蓄積されている画像データ中の8×8の方形状の64個の画素を単位(ブロック)として、その1つのブロックのデータをページメモリ10から読み出してバッファ11に書き込む(ステップS4)。この場合、バッファ11の行方向にデータを書き込んでいく。この書き込みが終了した後、バッファ11に書き込まれているデータをその列方向から読み出し、読み出したデータをページメモリ10の元の8×8のメモリ領域に書き込む(ステップS5)。このようにして、回転処理のための中間データとしての転置画像データが生成される。
制御部1は、ページメモリ10に蓄積されている1ページにわたって、画像データが2値形式の場合は8×8画素を単位とする転置画像データの生成が完了したか否かを判断し(ステップS6)、完了していない場合には(S6:NO)、動作がS4に戻って、次のブロックにおける転置画像データを生成する。
一方、S3にて画像データが2値形式でないと判定された場合、すなわち画像データが4値形式であると判定された場合(S3:NO)は、ページメモリ10に蓄積されている画像データ中の4×4の方形状の16個の画素を単位(ブロック)として、その1つのブロックのデータをページメモリ10から読み出してバッファ11に書き込む(ステップS7)。この場合、バッファ11の行方向にデータを書き込んでいく。この書き込みが終了した後、バッファ11に書き込まれているデータをその列方向から読み出し、読み出したデータをページメモリ10の元の4×4のメモリ領域に書き込む(ステップS8)。このようにして、回転処理のための中間データとしての転置画像データが生成される。
制御部1は、ページメモリ10に蓄積されている1ページにわたって、画像データが4値形式の場合は4×4画素を単位とする転置画像データの生成が完了したか否かを判断し(ステップS9)、完了していない場合には(S9:NO)、動作がS7に戻って、次のブロックにおける転置画像データを生成する。
そして、1ページにわたって転置画像データ生成が完了した場合(S6:YES,S9:YES)には、読出アドレスを制御して、転置画像データをページメモリ10から記録部3へ読み出し(ステップS10)、読み出した転置画像データに応じた回転画像を記録部3にて用紙にプリントアウトする(ステップS11)。
図3は、画像データが2値形式である場合におけるページメモリ10での最初のデータ蓄積状態を示しており、1ページ分の画像データは、行方向3個、列方向2個ずつの計6個のブロックに分けられる。図4は、バッファ11との間でのデータの読み出し/書き込みによって得られた転置画像データを示す。画像データが2値形式である場合のページメモリ10からの各ラインの読み出しは、図4の左端に記載した順序で行われ、2つのブロックで交互に1ラインずつ読み出される。
図5は、画像データが4値形式である場合におけるページメモリ10での最初のデータ蓄積状態を示しており、1ページ分の画像データは、行方向3個、列方向2個ずつの計6個のブロックに分けられる。図6は、バッファ11との間でのデータの読み出し/書き込みによって得られた転置画像データを示す。画像データが4値形式である場合のページメモリ10からの各ラインの読み出しは、図6の左端に記載した順序で行われ、2つのブロックで交互に1ラインずつ読み出される。画像データが2値形式である場合でも、画像データが4値形式である場合でも、上述したような読出アドレスの制御によって、図7に示すような時計回りに90度回転した画像が得られる。
ところで、本発明では、8×8画素を単位として転置画像データを生成するようにしているため、例えば、1ページの画像データが36×26画素である場合、画像データは行方向5個、列方向4個ずつの計20個のブロックに分けられることになる。従って、転置単位の画像データを含まない不完全なブロックが生じる場合があり、この不完全なブロックの領域に次ページの画像データが蓄積されると、転置処理により画像データが書き換えられるため、画像データを回転する場合には、転置処理に必要なメモリ領域に含まれるアドレスを次ページの画像データのアドレスに含まないようにする。より具体的には、例えば、最終の転置処理ブロックの最終アドレスのコラムアドレスまたはロウアドレスをインクリメントしたアドレスを次ページの画像データの蓄積開始アドレスとする。一方、画像データを回転しない場合は、上述のような画像データの書き換えは生じないため、蓄積された画像データの最終アドレスのコラムアドレスまたはロウアドレスをインクリメントしたアドレスを次ページの画像データの蓄積開始アドレスとする。図8はこのメモリアドレスの管理手順を示すフローチャート、図9はページメモリ10のデータ書き込み状態を示す図である。
制御部1は、読取部2にて読み取られた画像データ、または他のファクシミリ装置,PCから受信された画像データの1ページ分をページメモリ10に蓄積する(ステップS21)。制御部1は、回転処理設定キー5aの押下の有無に基づいて、回転処理が設定されているか否かを判断する(ステップS22)。
画像データの回転処理が設定されていない場合(S22:NO)、制御部1は蓄積された画像データD1の最終アドレスA1の次アドレス、すなわち、コラムアドレスをインクリメントするとともに、ロウアドレスをリセットしたアドレスA2を、次ページの画像データD2の蓄積開始アドレスに設定する(ステップS24,図9(a))。一方、画像データの回転処理が設定されている場合(S22:YES)、制御部1は蓄積された画像データD1の最終アドレスA1ではない転置処理ブロックの最終アドレスA3の次アドレス、すなわち、コラムアドレスをインクリメントするとともに、ロウアドレスをリセットしたアドレスA4を、次ページの画像データD2の蓄積開始アドレスに設定する(ステップS23,図9(b))。すなわち、画像データの各ブロックのうちの不完全なブロックに対して転置処理に必要なメモリ領域を確保すべく、画像データを含まない不完全なアドレスをスキップする。そして、制御部1は、S23又はS24にて設定した蓄積開始アドレスから次ページの画像データをページメモリ10に蓄積する。
このようなページメモリ10における画像データのアドレス管理を行うことにより、画像データを回転する場合であっても、画像データの書き換えが生じることは全くない。加えて、ページメモリ10のメモリ領域を効率的に用いることができる。なお、本例では、画像データをページメモリ10の行方向にページ単位で蓄積する場合について説明したが、画像データをページメモリ10の列方向にページ単位で蓄積する場合、及びページメモリ10の行方向と列方向とにマトリックス状に蓄積する場合についても、ページメモリ10のコラムアドレス及びロウアドレスを制御して、次ページの画像データの蓄積開始アドレスを上述と同様に設定すればよい。
次に、SDRAMを使用するページメモリ10のアドレス制御について説明する。SDRAMは、内部でパイプライン処理されるために高速処理が可能である。図10は、SDRAMにおけるデータの書き込み/読み出し動作を示すタイミングチャートである。SDRAMは4つのバンク(Bank0,1,2,3)から構成されており、制御部1は、クロック信号(CLK信号)の立ち上がりエッジに同期して、ロウアドレスストローブ信号(/RAS信号)、コラムアドレスストローブ信号(/CAS信号)、及びライトイネーブル信号(/WE信号)をページメモリ(SDRAM)10へ出力することにより、SDRAMのメモリ空間の行番号及び列番号で指定されるメモリアドレスにおけるデータの書き込み/読み出し動作を制御する。なお、信号名の先頭に「/」が付加されている信号はローアクティブ(ローレベルである場合に有意)であることを意味している。
制御部1が、/RAS信号=L(ローレベル),/CAS信号=H(ハイレベル),及び/WE信号=HをSDRAMへ出力した場合は、SDRAMは、バンクアクティブであると判断して、SDRAMにおけるバンク0,1,2,3のいずれかのバンクと、当該バンクにおけるロウアドレス(Addr0R ,1R ,2R ,3R )とを決定する。
また、制御部1が、/RAS信号=H,/CAS信号=L,及び/WE信号=LをSDRAMへ出力した場合は、SDRAMは、ライト/オートプリチャージであると判断して、SDRAMにおけるバンク0,1,2,3のいずれかのバンクと、当該バンクにおけるコラムアドレス(Addr0C ,1C ,2C ,3C)とを決定し、当該バンクにおけるコラムアドレス、及び、前述したバンクアクティブによって決定された、当該バンクにおけるロウアドレスにData(D0 ,D1 ,D2 ,D3)を書き込む。
一方、制御部1が、/RAS信号=H,/CAS信号=L,及び/WE信号=HをSDRAMへ出力した場合は、SDRAMは、リード/オートプリチャージであると判断して、SDRAMにおけるバンク0,1,2,3のいずれかのバンクと、当該バンクにおけるコラムアドレス(Addr0C ,1C ,2C ,3C )とを決定し、当該バンクにおけるコラムアドレス、及び、前述したバンクアクティブによって決定された、当該バンクにおけるロウアドレスに記憶されているData(D0 ,D1 ,D2 ,D3)を読み出す。なお、SDRAMは、一般的に動作の実行に遅延が発生するCASレイテンシが存在する。図10においては、CASレイテンシが「2」、すなわち、2クロック遅延した時刻に、Data(D0 ,D1 ,D2 ,D3 )を読み出す場合を示した。
このようにして、0〜4の4個のバンクを順次切り換えながら4ワード(1ワードは8ビット)を一組としてデータの書き込みと読み出しとを連続して行う。なお、/RAS信号=H、/CAS信号=H、及び/WE信号=HをSDRAMへ出力した場合は、SDRAMは何の動作も行わない(ノーオペレーションNOP(No OPeration))。
まず、転置画像データを生成する場合について説明する。転置画像データを生成する際には、横方向(主走査方向)ではなく縦方向(副走査方向)にデータの書き込み/読み出しを行う。図11(a),(b),図12(c),(d)はそれぞれ、kを整数とした場合に、1ラインが4kワード,(4k+1)ワード,(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合のアドレスとバンクとを示す図である。1ラインが(4k+1)ワードまたは(4k+3)ワード、すなわち奇数ワードで構成される場合には、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,1,2,3,…または0,3,2,1,…となり、4ワードの連続したアクセスが可能である。これに対して、1ラインが4kワードまたは(4k+2)ワード、すなわち偶数ワードで構成される場合には、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,0,0,0,…または0,2,0,2,…となり、4ワードの連続したアクセスが行えない。
そこで、1ラインが偶数ワード(4kワード、(4k+2)ワード)で構成される場合には、各ラインの最後に実データが存在しない1個のアドレスを設ける。つまり、各ラインを奇数ワードにするために、1ワードのダミーデータを最後尾に付加している。このようにした場合のアドレスとバンクとを、図13(a),(b)にそれぞれ示す。これによって、1列目のアクセスバンクがそれぞれ0,1,2,3,…または0,3,2,1,…の順序で周回するようになり、4ワードの連続したアクセスが可能となる。
次に、生成した転置画像データを回転画像データとしてページメモリ10から読み出す場合について説明する。先ず、画像データが2値形式である場合について説明する。図14は、画像データが2値形式である場合の各ブロックの各ラインにおけるバンクを示す図である。8×8画素を単位として転置画像データを生成しているため、図14において、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,…,最終ブロックの1ライン1ワード,1ブロックの2ライン1ワード,2ブロックの2ライン1ワード,…,最終ブロックの2ライン1ワード,…,1ブロックの8ライン1ワード,…,最終ブロックの8ライン1ワード,1ブロックの1ライン2ワード,…,最終ブロックの8ライン最終ワードの順でアクセスすることになる。このとき、アクセスするバンクは、各ブロックの1ライン1ワードで0,0,0,…,0、各ブロックの2ライン1ワードで1,1,1,…,1となり、同じバンクを周回することになるので、連続したアクセスが行えない。
そこで、各ブロックでの8ライン(最終ライン)目の最後に実データが存在しない1個のアドレスを設ける。つまり、8ライン(最終ライン)目で、1ワードのダミーデータを最後尾に付加している。このようにした場合のアドレスとバンクとを図15に示す。図15は、1ラインが4kワードで構成される場合の例を示しており、各ブロックの8ライン目の最後にダミーアドレスを設けている。1ラインが4kワードで構成されているので、前述したように各ラインの最後にダミーアドレスを設けており、8ライン目では2個のダミーアドレスが設けられることになる。なお、1ラインが(4k+1)ワード,(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合にも、図示省略するが、同様に各ブロックの8ライン目の最後に1つのダミーアドレスを付加する。
このようにダミーアドレスを8ライン(最終ライン)目に設けることにより、図16に示す如く、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,…の順にアクセスバンクが0,1,2,…となり、異なるバンクで周回するようになり、4ワードの連続したアクセスが可能となる。
次に、画像データが4値形式である場合について説明する。図17は、画像データが4値形式である場合の各ブロックの各ラインにおけるバンクを示す図である。4×4画素を単位として転置画像データを生成しているため、図17において、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,…,最終ブロックの1ライン1ワード,1ブロックの2ライン1ワード,2ブロックの2ライン1ワード,…,最終ブロックの2ライン1ワード,…,1ブロックの4ライン1ワード,…,最終ブロックの4ライン1ワード,1ブロックの1ライン2ワード,…,最終ブロックの4ライン最終ワードの順でアクセスすることになる。このとき、アクセスするバンクは、各ブロックの1ライン1ワードで0,0,0,…,0、各ブロックの2ライン1ワードで1,1,1,…,1となり、同じバンクを周回することになるので、連続したアクセスが行えない。
そこで、各ブロックでの4ライン(最終ライン)目の最後に実データが存在しない1個のアドレスを設ける。つまり、4ライン(最終ライン)目で、1ワードのダミーデータを最後尾に付加している。このようにした場合のアドレスとバンクとを図18に示す。図18は、1ラインが4kワードで構成される場合の例を示しており、各ブロックの4ライン目の最後にダミーアドレスを設けている。1ラインが4kワードで構成されているので、前述したように各ラインの最後にダミーアドレスを設けており、4ライン目では2個のダミーアドレスが設けられることになる。なお、1ラインが(4k+1)ワード,(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合にも、図示省略するが、同様に各ブロックの4ライン目の最後に1つのダミーアドレスを付加する。
このようにダミーアドレスを4ライン(最終ライン)目に設けることにより、図19に示す如く、1ブロックの1ライン1ワード,2ブロックの1ライン1ワード,3ブロックの1ライン1ワード,…の順にアクセスバンクが0,1,2,…となり、異なるバンクで周回するようになり、4ワードの連続したアクセスが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、バスラインが8ラインであって、バッファ11が8×8のマトリクス状に構成された64個のフリップフロップを有している場合を示したが、これは一例であり、例えばバスラインが16ラインである場合には、16×16のマトリクス状に構成された256個のフリップフロップを備えるバッファを用いてもよく、正方の画素ブロックを単位とするのであればnの値は任意であってよい。そして、SDRAMからなるページメモリ10において連続したバンクアクセスを行えるように、各ブロックの最終ラインの最後にダミーアドレスを付加すればよい。
さらに、ファクシミリ複合装置を例として説明したが、ファクシミリ装置、ディジタル複写機、プリンタなど、取得した画像データを回転して出力する全ての装置に本発明を適用できることは勿論である。
本発明の画像処理装置(ファクシミリ複合装置)の構成を示すブロック図である。 ファクシミリ複合装置における記録処理の動作手順を示すフローチャートである。 画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。 画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。 画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。 画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。 画像データの時計回り方向への90度回転処理を説明するための図である。 メモリアドレスの管理手順を示すフローチャートである。 ページメモリのデータ書き込み状態を示す図である。 SDRAMにおけるデータの書き込み/読み出し動作を示すタイミングチャートである。 1ラインが4kワード,(4k+1)ワードで構成される場合のアドレスとバンクとを示す図である。 1ラインが(4k+2)ワード,(4k+3)ワードで構成される場合のアドレスとバンクとを示す図である。 本発明における各ラインでのダミーアドレスの付加例を示す図である。 画像データが2値形式である場合の各ブロックの各ラインにおけるバンクを示す図である。 本発明における最終ラインでのダミーアドレスの付加例を示す図である。 連続したバンクアクセスが可能であることを示す図である。 画像データが4値形式である場合の各ブロックの各ラインにおけるバンクを示す図である。 本発明における最終ラインでのダミーアドレスの付加例を示す図である。 連続したバンクアクセスが可能であることを示す図である。
符号の説明
1 制御部
2 読取部
3 記録部
5 操作部
5a 回転処理設定キー
6 ROM
7 RAM
10 ページメモリ
11 バッファ

Claims (3)

  1. メモリに2次元に蓄積される複数ページの画像データのメモリアドレス管理方法において、前記メモリに1ページ分の画像データが蓄積された場合、行方向及び列方向が同数の画素を単位として前記画像データの行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を実行するか否かに基づいて、次ページの画像データの蓄積開始アドレスを設定することを特徴とするメモリアドレス管理方法。
  2. 前記転置処理を実行する場合は、転置処理に必要なメモリ領域に含まれるアドレスを次ページの画像データのアドレスに含めないことを特徴とする請求項1記載のメモリアドレス管理方法。
  3. 1ページ分の画像データを回転する画像処理装置において、前記画像データを2次元に展開して蓄積するページメモリと、前記画像データの行方向と列方向とを入れ替えた転置処理を実行するか否かに基づいて、前記ページメモリに蓄積する画像データのアドレスを設定する手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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