JP2005173944A - 解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置 - Google Patents

解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置 Download PDF

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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

Abstract

【課題】画質の劣化を防止すること。
【解決手段】元画素と補間画素の倍率m(mは正数であり)を入力し、補間画素の各々の階調レベルを、n画素の各々の階調レベルに基づいて各補間画素が表示されるように表示部を制御する。n画素のうちの各補間画素に対応する画素に隣接する第1画素と、n画素のうちの第1画素に隣接する第2画素との階調レベル差を調べ(ステップS11−NO、S12)、第1画素と第2画素との階調レベル差が所定の値より大きいとき、第2画素の階調レベルを第2画素の仮想階調レベルに設定する(ステップS12−NO、S13)。第2画素の仮想階調レベルは、第1画素の階調レベルと第2画素の階調レベルとの間の階調レベルを表す。本発明の解像度変換方法では、第2画素の仮想階調レベルと、n画素の各々の階調レベルのうちの第2画素以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素の階調レベルを決定する(ステップS14)。
【選択図】図11

Description

本発明は、解像度を変換する解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置に関する。
近年、ディスプレイの大型化や薄型化のニーズが高まっており、急激に普及されている。ディスプレイとしてはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイが例示される。このようなディスプレイの画素数は固定である(予めに決められている)。このため、様々な入力信号をディスプレイに表示するために、入力信号の画素数をディスプレイ固有の画素数に変換する解像度変換が必要となる。解像度変換では、入力信号の画素を元画素とし、ディスプレイ固有の画素を補間画素としたとき、元画素と補間画素の倍率とにより補間画素を生成する。
解像度変換方法の代表的な例としては(財)画像情報教育振興協会発行の画像処理テキストブック208ページに記載されているような共1次内挿法とよばれる方法がある。共1次内挿法は、比較的処理が簡単であり、自然画の場合、良好な画質を得られるため、広く用いられている方法のひとつである。しかしながら共1次内挿法による解像度変換は、画像のエッジ部分(画素と画素の境界部分)がぼけるという問題がある。そこで、近年は画像処理テキストブック208ページに記載されているような3次たたみ込み内挿法という手法を用いる場合が増えてきている。3次たたみ込み内挿法は、例えば、水平方向に4画素、垂直方向に4画素の合計16画素を用いる。このため、3次たたみ込み内挿法は、補間係数の生成方法が複雑になるために回路規模が増大するが、平滑化と同時に比較的に入力画像のエッジ成分を保持した状態で解像度変換を行うことが可能であるという利点がある。
3次たたみ込み内挿法は、インパルス応答というsin関数を3次近似式で近似したものである。この3次たたみ込み内挿法は、元画素と補間画素との空間的な距離によって決まる正または負の係数を乗じ、それらを加算することによって補間画素の階調レベルを決定するという方法である。(財)画像情報教育振興協会 画像処理テキストブック、pp.208、式3.146では、3次たたみ込み内挿法による補間係数を数1により表している。
Figure 2005173944
数1のtは、元画素に対する補間画素の空間的な距離(空間距離)を示している。図1に数1で表される補間カーブを示す。図1に示される横軸は、数1のtを表し、図1に示される縦軸は、数1のf(t)を表す。
また、他の解像度変換方法のひとつにB−スプライン曲線法という補間係数を使う方法がある。このB−スプライン曲線法による補間は、例えば、3次たたみ込み内挿法と同じく水平方向に4画素、垂直方向に4画素の合計16画素を用いるが、各元画素に乗じる係数はすべて正の係数を持ち、主に平滑化を目的とする方法である。B−スプライン曲線法による代表的な補間係数の例を数2に示す。
Figure 2005173944
数2のtは、元画素に対する補間画素の空間的な距離(空間距離)を示している。図2に数2で表される補間カーブを示す。図2に示される横軸は、数2のtを表し、図2に示される縦軸は、数2のf(t)を表す。
図3は、上記の解像度変換方法に適用される解像度変換回路の構成を示す。その解像度変換回路は、表示装置101に適用されている。表示装置101は、表示装置本体102と、解像度変換回路103とを具備する。解像度変換回路103は、入力部104と、補間処理部105と、表示制御部106とを具備する。入力部104は、元画素と補間画素の倍率mを入力する。mは正数である。元画素は一方向に配置されるn画素を含む。nは3以上の整数である。補間画素は一方向に配置されるmn画素を含む。mnは整数になるように、nに対してmが設定される。補間処理部105は、補間画素の各々の階調レベルを、n画素に基づいて計算する。表示制御部106は、補間処理部105により計算された階調レベルに基づいて、各補間画素を表示装置本体102に表示する。
例えば、nが4であるとき、上記のn画素は、4画素として画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とにより構成される。画素Dは画素Dp+1に隣接し、画素Dp+1は画素Dp+2に隣接し、画素Dp+2は画素Dp+3に隣接する。以下、nが4であるものとして説明する。また、例えば、mが3であるとき、補間処理部5は、画素Dの階調レベルと画素Dp+1の階調レベルと画素Dp+2の階調レベルと画素Dp+3の階調レベルとを用いて、画素Dp+1に対応する補間画素として補間画素Dp+1’、補間画素Dp+1’’、補間画素Dp+1’’’を生成し、各補間画素(補間画素Dp+1’、補間画素Dp+1’’、補間画素Dp+1’’’)の階調レベルを計算する。階調レベルは、一般にはR(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さを示す。
上記の一方向が水平方向であるときの解像度変換回路103の構成を説明する。
入力部104は、拡大率設定値入力端子111と水平信号入力端子112とクロック信号入力端子113と映像信号入力端子114とを具備する。補間処理部105は、乗算係数生成部115と遅延器121〜124と乗算器125〜128と加算器129とを具備する。遅延器121〜124としては、Dフリップフロップが例示される。
拡大率設定値入力端子111と水平信号入力端子112とクロック信号入力端子113とは、乗算係数生成部115に接続されている。乗算係数生成部115は、乗算器125〜128に接続されている。図示しないが、クロック信号入力端子113は、更に、遅延器121〜124に接続されている。映像信号入力端子114は、遅延器124に接続されている。遅延器124は、遅延器123と乗算器128とに接続されている。遅延器123は、遅延器122と乗算器127とに接続されている。遅延器122は、遅延器121と乗算器126とに接続されている。遅延器121は、乗算器125に接続されている。乗算器125〜128は、加算器129に接続されている。加算器129は、表示制御部106に接続されている。表示制御部106は、表示装置本体102に接続されている。
拡大率設定値入力端子111には、拡大率設定信号mが入力される。水平信号入力端子112には、水平同期信号110が入力される。クロック信号入力端子113には、クロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子114には、映像信号120が入力される。映像信号120は、1つの画面を構成するN個(Nはn以上の整数)の画素(元画素)のうちの1つの画素を表す。1つの画面は、N個の元画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて、動画もしくは静止画を示す映像を構成する。
水平同期信号110は、映像信号120が構成する走査線が次の走査線に変わるタイミングを立ち下がり(又は立上がり)により示している。すなわち、このタイミングは、一水平同期毎に行われる。クロック信号CLKは、映像信号120(元画素)が伝送されるタイミングを示し、映像信号120(元画素)は、クロック信号CLKに同期して、伝送される。
拡大率設定信号mは、上記の補間画素の倍率を示している。その拡大率設定信号mは、mN個の画素により1つの画面を構成する表示装置本体102にN個の元画素を表示するときに、N個の元画素をm倍して補間画素を生成するための命令を示す。ここで、mNは整数になるように、Nに対してmが設定される。
遅延器124は、映像信号入力端子114からの映像信号120(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号120(元画素)を乗算器128と遅延器123とに出力する。遅延器123は、遅延器124からの映像信号120(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号120(元画素)を乗算器127と遅延器122とに出力する。遅延器122は、遅延器123からの映像信号120(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号120(元画素)を乗算器126と遅延器121とに出力する。遅延器121は、遅延器122からの映像信号120(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号120(元画素)を乗算器125に出力する。
遅延器121から出力される映像信号120(元画素)は上記の画素Dを表す。遅延器122から出力される映像信号120(元画素)は上記の画素Dp+1を表す。遅延器123から出力される映像信号120(元画素)は上記の画素Dp+2を表す。遅延器124から出力される映像信号120(元画素)は上記の画素Dp+3を表す。
乗算係数生成部115は、拡大率設定信号mと水平同期信号110とクロック信号CLKとに基づいて、乗算係数を示す乗算係数信号X1〜X4を生成して、乗算係数信号X1、X2、X3、X4をそれぞれ乗算器125、126、127、128に出力する。クロック信号CLKから次のクロック信号CLKまでの時間をTとしたとき、乗算係数生成部115は、時間T/m毎に乗算係数信号X1〜X4をm回出力する。第1番目から第m番目までの乗算係数信号X1〜X4は、それぞれ異なり、元画素と補間画素との空間的な距離(空間距離t)によって決まる。空間距離tの決定方法については後述する。
乗算器125は、遅延器121からの映像信号120が表す元画素(画素D)の階調レベルと乗算係数生成部115からの乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器126は、遅延器122からの映像信号120が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルと乗算係数生成部115からの乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器127は、遅延器123からの映像信号120が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルと乗算係数生成部115からの乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器128は、遅延器124からの映像信号120が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルと乗算係数生成部115からの乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。
加算器129は、乗算器125からの乗算信号が示す値と乗算器126からの乗算信号が示す値と乗算器127からの乗算信号が示す値と乗算器128からの乗算信号が示す値とを加算した値を生成し、加算した値を示す補間映像信号130を表示制御部106に出力する。補間映像信号130は、mN個の画素(補間画素)のうちの1つの補間画素を表す。補間映像信号130(補間画素)が示す値は、補間画素の階調レベルである。mが3であるとき、加算器129は、時間T/3毎に補間映像信号130(補間画素)として上記の補間画素D’、補間画素D’’、補間画素D’’’を表示制御部106に出力する。
表示制御部106は、加算器129からの補間映像信号130(補間画素)が表示されるように表示装置本体102を制御する。
ここで、上記の一方向が垂直方向であるときの解像度変換回路103の構成では、遅延器121〜124をそれぞれ1水平期間遅延させるラインメモリに置き換え、乗算係数生成部115の出力を1水平同期期間単位で更新することにより、実現できる。
次に、3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路103の動作について説明する。拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。解像度変換回路103は、入力処理、補間処理、表示処理を実行する。
入力処理は、入力部104により実行される。拡大率設定値入力端子111に拡大率設定信号mが入力され、水平信号入力端子112に水平同期信号110が入力され、クロック信号入力端子113にクロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子114に映像信号120が入力される。
補間処理は、補間処理部105により実行される。補間処理は、乗算係数決定処理と参照処理と加算処理とを含む。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理について図4を用いて説明する。乗算係数決定処理は、乗算係数生成部115により実行される。乗算係数生成部115は、拡大率設定信号mと水平同期信号110とクロック信号CLKとに基づいて、時間T/mと乗算係数とを決定する。乗算係数生成部115は、mが3であるため(拡大率設定信号mが示す補間画素の倍率が3であるため)、時間T/mをT/3に設定する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、補間画素Dp+1’と、画素Dp+1との空間距離tは、0/3(=0)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+1に隣接する画素Dとの空間距離tは、−3/3(=−1)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+1に隣接する画素Dp+2との空間距離tは、3/3(=1)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+2に隣接する画素Dp+3との空間距離tは、6/3(=2)を表す。
この場合、乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“1”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0”、乗算係数信号X2“1”、乗算係数信号X3“0”、乗算係数信号X4“0”を乗算器125、126、127、128に出力する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1との空間距離tは、1/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dとの空間距離tは、−4/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dp+2との空間距離tは、2/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+2に隣接する補間画素Dp+3との空間距離tは、5/3を表す。
この場合、乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“−0.148…”、乗算係数信号X2“0.814…”、乗算係数信号X3“0.407…”、乗算係数信号X4“−0.0740…”を乗算器125、126、127、128に出力する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1との空間距離tは、2/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dとの空間距離tは、−5/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dp+2との空間距離tは、1/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+2に隣接する補間画素Dp+3との空間距離tは、4/3を表す。
この場合、乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“−0.0740…”、乗算係数信号X2“0.407…”、乗算係数信号X3“0.814…”、乗算係数信号X4“−0.148…”を乗算器125、126、127、128に出力する。
これにより、乗算係数生成部115は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器125〜128に3回出力する。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理の参照処理について説明する。補間処理の参照処理は、遅延器121〜124、乗算器125〜128により実行される。
乗算器125は、遅延器121からの映像信号120が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器125は、遅延器121からの映像信号120が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T×2/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器125は、遅延器121からの映像信号120が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間Tにおける乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。
乗算器126は、遅延器122からの映像信号120が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器126は、遅延器122からの映像信号120が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T×2/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器126は、遅延器122からの映像信号120が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間Tにおける乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。
乗算器127は、遅延器123からの映像信号120が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器127は、遅延器123からの映像信号120が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T×2/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器127は、遅延器123からの映像信号120が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間Tにおける乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。
乗算器128は、遅延器124からの映像信号120が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器128は、遅延器124からの映像信号120が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。乗算器128は、遅延器124からの映像信号120が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部115からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器129に出力する。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理の加算処理について説明する。補間処理の加算処理は、加算器129により実行される。
加算器129は、乗算器125からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器126からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器127からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器128からの時間T/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’を表す補間映像信号130を表示制御部106に出力する。
加算器129は、乗算器125からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器126からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器127からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器128からの時間T×2/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’を表す補間映像信号130を表示制御部106に出力する。
加算器129は、乗算器125からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器126からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器127からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器128からの時間Tにおける乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’’を表す補間映像信号130を表示制御部106に出力する。
表示処理は、表示制御部106により実行される。
表示制御部106は、加算器129からの時間T/3における補間映像信号130(補間画素Dp+1’)が表示されるように表示装置本体102を制御する。表示制御部106は、加算器129からの時間T×2/3における補間映像信号130(補間画素Dp+1’’)が表示されるように表示装置本体102を制御する。表示制御部106は、加算器129からの時間Tにおける補間映像信号130(補間画素Dp+1’’’)が表示されるように表示装置本体102を制御する。
解像度変換回路103は、上記の入力処理、補間処理、表示処理をクロック信号CLKに応じて実行する。映像信号120が示す元画素として元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…とする。元画素D〜Dの括弧内の数値は、元画素D0〜D8の階調レベルを示す。3次たたみ込み内挿法を用いた場合の補間処理では、元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…が、補間画素D’(206)、D’’(205)、D’’’(205)、D’(204)、D’’(215)、D’’’(226)、D’(202)、D’’(148)、D’’’(95)、D’(42)、D’’(7)、D’’(8)、D’(44)、D’’(97)、D’’’(151)、D’(204)、D’’(228)、D’’’(217)に変換される。画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を図6に示す。図6に示される横軸は、画素(元画素、補間画素)を表し、図6に示される縦軸は、階調レベルを表す。
しかしながら、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きいとき、オーバーシュートやアンダーシュートと呼ばれる歪みが発生することがある。図6に示されるように、オーバーシュートが発生する補間画素は、D’’(215)、D’’’(226)と、D’’(228)、D’’’(217)である。また、アンダーシュートが発生する補間画素は、D’’(7)、D’’(8)である。
ある程度のオーバーシュートやアンダーシュートは、画像の輪郭を強調するという効果をもたらす。その一方、オーバーシュートやアンダーシュートにより階調レベルが大きい場合、拡大率が大きいことにより(拡大率設定信号mの値が大きいことにより)広い範囲でオーバーシュートやアンダーシュートが発生する場合、これらが弊害となり画質の劣化を招くことになる。またパーソナルコンピュータの画面であるような文字や幾何学的な模様では輪郭強調そのものが画質の劣化として認識される場合がある。
このようなオーバーシュートやアンダーシュートを抑制できることが望まれる。
次に、B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路103の動作について説明する。上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。解像度変換回路103は、入力処理、補間処理、表示処理を実行する。B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路103の動作について上述の3次たたみ込み内挿法と同じ説明を省略する。入力処理、表示処理は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路103の動作と同じである。また、補間処理の参照処理と加算処理は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路103の動作と同じである。
補間処理は、補間処理部105により実行される。補間処理は、乗算係数決定処理と参照処理と加算処理とを含む。
B−スプライン曲線法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理について図5を用いて説明する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.666…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0.166…”、乗算係数信号X2“0.666…”、乗算係数信号X3“0.166…”、乗算係数信号X4“0”を乗算器125、126、127、128に出力する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“0.0493…”、乗算係数信号X2“0.574…”、乗算係数信号X3“0.370…”、乗算係数信号X4“0.00617…”を乗算器125、126、127、128に出力する。
補間処理部105が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部115は、上記の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。
乗算係数生成部115は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“0.00617…”、乗算係数信号X2“0.370…”、乗算係数信号X3“0.574…”、乗算係数信号X4“0.0493…”を乗算器125、126、127、128に出力する。
これにより、乗算係数生成部115は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器125〜128に3回出力する。
解像度変換回路103は、上記の入力処理、補間処理、表示処理をクロック信号CLKに応じて実行する。上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、映像信号120が示す元画素として元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…とする。元画素D〜Dの括弧内の数値は、元画素D0〜D8の階調レベルを示す。B−スプライン曲線法を用いた場合の補間処理では、元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…が、補間画素D’(206)、D’’(205)、D’’’(205)、D’(204)、D’’(203)、D’’’(197)、D’(176)、D’’(147)、D’’’(98)、D’(69)、D’’(49)、D’’(50)、D’(70)、D’’(99)、D’’’(149)、D’(178)、D’’(199)、D’’’(205)に変換される。画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を図7に示す。図7に示される横軸は、画素(元画素、補間画素)を表し、図7に示される縦軸は、階調レベルを表す。
しかしながら、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きいとき、平滑化が必要以上に大きくなってぼけ感が増すという問題が発生することがある。図7に示されるように、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素は、D’’’(98)、D’(69)、D’’(49)と、D’’’(149)、D’(178)、D’’(199)である。ぼけ感が増すことにより画質の劣化を招く場合がある。
このようなぼけ感を低減できることが望まれる。
画像処理標準テキストブック編集委員会監修「画像処理テキストブック」財団法人 画像情報教育振興協会、平成9年2月25日、p.208−209
本発明の課題は、画質の劣化を防止することができる解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、ぼけ感を低減することができる解像度変換方法、解像度変換回路、表示装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の第1の形態に係る解像度変換方法は、例えば、解像度変換回路(3)により実現され、表示部である表示装置本体(2)と解像度変換回路(3)とを具備する表示装置(1)に適用される。
解像度変換回路(3)は、入力部(4)と、補間処理部(5)と、表示制御部(6)とを具備する。入力部(4)は、元画素(20)と補間画素(30)の倍率m(mは正数であり)を入力する(図9のステップS1)。元画素(20)は一方向に配置されるn画素(20;D、Dp+1、Dp+2、…;p=0、1、2、…)(nは3以上の整数であり)を含む。補間画素(30;D’、D’’、D’’’、Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’、…)は一方向に配置されるmn画素を含む。補間処理部(5)は、補間画素(D’、D’’、D’’’、Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’、…)の各々の階調レベルを、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルに基づいて計算する(図9のステップS2)。表示制御部(6)は、上記計算された階調レベルに基づいて各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)が表示されるように表示部を制御する(図9のステップS3)。
補間処理部(5)は、相関検出部(31、32)と、仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)と、階調レベル決定部(15、25〜29)とを具備する。相関検出部(31、32)は、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)のうちの各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、n画素のうちの第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差を調べる(図9のステップS2、図11のステップS11−NO、S12)。仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値(d)より大きいとき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)は、第1画素(Dp+2)の階調レベルと第2画素(Dp+3)の階調レベルとの間の階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)と、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素の階調レベルが抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりアンダーシュートが発生する補間画素の階調レベルが抑制される。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルが改善される。
仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第2画素(Dp+3)の階調レベルが第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも小さいとき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを第2画素(Dp+3)の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベル(La+)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第2画素(Dp+3)の加算仮想階調レベル(La+)は、第2画素(Dp+3)の階調レベルよりも大きく第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも小さい階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の加算仮想階調レベル(La+)と、n画素の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第2画素(Dp+3)の階調レベルが第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも大きいとき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを第2画素(Dp+3)の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベル(La−)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第2画素(Dp+3)の減算仮想階調レベル(La−)は、第2画素(Dp+3)の階調レベルよりも小さく第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも大きい階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の減算仮想階調レベル(La−)と、n画素の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
例えばnが4である。この場合、相関検出部(31、32)は、対応する画素(Dp+1)と、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)のうちの対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)以外の第3画素(D)との階調レベル差を調べる(図9のステップS2、図11のステップS11−NO、S12)。仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きいとき、第3画素(D)の階調レベルを第3画素(D)の仮想階調レベル(La+、La−)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第3画素(D)の仮想階調レベル(La+、La−)は、対応する画素(Dp+1)の階調レベルと第3画素(D)の階調レベルとの間の階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)と、第3画素(D)の仮想階調レベル(La+、La−)と、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)及び第3画素(D)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。また、解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)と、対応する画素(Dp+1)に隣接する第3画素(D)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
このため、図14に示されるように、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベル215、226が、210、217に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベル228、217が、219、212に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりアンダーシュートが発生する補間画素D’’、D’’の階調レベル7、8が、20、21に抑制される。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。また、解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)と、対応する画素(Dp+1)に隣接する第3画素(D)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
このため、図15に示されるように、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベル98、69、49が、98、59、47に改善される。また、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベル149、178、199が、149、188、201に改善される。
仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第3画素(D)の階調レベルが対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも小さいとき、第3画素(D)の階調レベルを第3画素(D)の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベル(La+)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第3画素(D)の加算仮想階調レベル(La+)は、第3画素(D)の階調レベルよりも大きく対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも小さい階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)と、第3画素(D)の加算仮想階調レベル(La+)と、n画素の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)及び第3画素(D)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
仮想階調レベル設定部(33、34、35、38)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第3画素(D)の階調レベルが対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも大きいとき、第3画素(D)の階調レベルを第3画素(D)の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベル(La−)に設定する(図9のステップS2、S5、図11のステップS12−NO、S13)。第3画素(D)の減算仮想階調レベル(La−)は、第3画素(D)の階調レベルよりも小さく対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも大きい階調レベルを表す。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2画素(Dp+3)の仮想階調レベル(La+、La−)と、第3画素(D)の減算仮想階調レベル(La−)と、n画素の各々の階調レベルのうちの第2画素(Dp+3)及び第3画素(D)以外の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図11のステップS14)。
本発明の第2の形態に係る解像度変換方法は、例えば、解像度変換回路(3)により実現され、表示部である表示装置本体(2)と解像度変換回路(3)とを具備する表示装置(1)に適用される。
解像度変換回路(3)は、入力部(4)と、補間処理部(5)と、表示制御部(6)とを具備する。入力部(4)は、元画素(20)と補間画素(30)の倍率m(mは正数であり)を入力する(図9のステップS1)。元画素(20)は一方向に配置されるn画素(20;D、Dp+1、Dp+2、…;p=0、1、2、…)(nは3以上の整数であり)を含む。補間画素(30;D’、D’’、D’’’、Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’、…)は一方向に配置されるmn画素を含む。補間処理部(5)は、補間画素(D’、D’’、D’’’、Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’、…)の各々の階調レベルを、第1乗算係数(α)とn画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルとに基づいて計算する(図9のステップS2)。表示制御部(6)は、上記計算された階調レベルに基づいて各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)が表示されるように表示部を制御する(図9のステップS3)。
補間処理部(5)は、相関検出部(41、42)と、乗算係数制御部(43、44)と、階調レベル決定部(15、25〜29)とを具備する。相関検出部(41、42)は、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)のうちの各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、n画素のうちの第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差を調べる(図9のステップS2、図19のステップS21−NO、S22)。乗算係数制御部(43、44)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値より大きいとき、第1乗算係数(α)を第2乗算係数(α、β、γ)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2乗算係数(α、β、γ)と、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図19のステップS25、S26)。
階調レベル決定部(15、25〜29)は、第1乗算係数(α)とn画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルとを乗じて各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図19のステップS25、S26)。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第2乗算係数(α、β、γ)とn画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルとを乗じて各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図19のステップS25、S26)。nが4である。この場合、第1乗算係数(α)は、対応する画素(Dp+1)の階調レベルに乗ずるための対応画素用乗算係数(α)と、第1画素(Dp+2)の階調レベルに乗ずるための第1画素用乗算係数(α)と、第2画素(Dp+2)の階調レベルに乗ずるための第2画素用乗算係数(α)と、対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)以外の第3画素(D)の階調レベルに乗ずるための第3画素用乗算係数(α)とを含む。第2乗算係数(α、β、γ)は、対応画素用乗算係数(α)と、第1画素用乗算係数(α)と、第2画素用乗算係数(α)と、第3画素(D)の階調レベルに乗ずるための、第3画素用乗算係数(α)とは異なる第3画素調整用乗算係数(β、γ)とを含む。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルに乗じる第3画素用乗算係数(α)を上記の第3画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。
3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素の階調レベルが上記の第1の形態と同様に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりアンダーシュートが発生する補間画素の階調レベルが上記の第1の形態と同様に抑制される。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルに乗じる第3画素用乗算係数(α)を上記の第3画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。
このため、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルが上記の第1の形態と同様に改善される。
乗算係数制御部(43、44)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第2画素(Dp+3)の階調レベルが第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも小さいとき、第3画素用乗算係数(α)を第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用増大乗算係数(β)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。第3画素調整用増大乗算係数(β)は、第3画素用乗算係数(α)よりも大きい。
乗算係数制御部(43、44)は、第1画素(Dp+2)と第2画素(Dp+3)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第2画素(Dp+3)の階調レベルが第1画素(Dp+2)の階調レベルよりも大きいとき、第3画素用乗算係数(α)を第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用減少乗算係数(γ)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。第3画素調整用減少乗算係数(γ)は、第3画素用乗算係数(α)よりも小さい。
相関検出部(41、42)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差を調べる(図9のステップS2、図19のステップS21−NO、S22)。乗算係数制御部(43、44)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きいとき、第1乗算係数(α)を第3乗算係数(α、β、γ)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。階調レベル決定部(15、25〜29)は、第3乗算係数(α、β、γ)と、n画素(D、Dp+1、Dp+2、…)の各々の階調レベルとに基づいて、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)の階調レベルを決定する(図9のステップS2、S5、S6、図19のステップS25、S26)。第3乗算係数(α、β、γ)は、対応画素用乗算係数(α)と、第1画素用乗算係数(α)と、第2画素(Dp+2)の階調レベルに乗ずるための、第2画素用乗算係数(α)とは異なる第2画素調整用乗算係数(β、γ)と、第3画素調整用乗算係数(β、γ)とを含む。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルに乗じる第3画素用乗算係数(α)を上記の第3画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。また、解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)と、対応する画素(Dp+1)に隣接する第3画素(D)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルに乗じる第2画素用乗算係数(α)を第2画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。
このため、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベルが上記の第1の形態と同様に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベルが上記の第1の形態と同様に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)によりアンダーシュートが発生する補間画素D’’、D’’の階調レベルが上記の第1の形態と同様に抑制される。
解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)に隣接する第1画素(Dp+2)と、第1画素(Dp+2)に隣接する第2画素(Dp+3)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第3画素(D)の階調レベルに乗じる第3画素用乗算係数(α)を上記の第3画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。また、解像度変換回路(3)では、各補間画素(Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’)に対応する画素(Dp+1)と、対応する画素(Dp+1)に隣接する第3画素(D)との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、第2画素(Dp+3)の階調レベルに乗じる第2画素用乗算係数(α)を上記の第2画素調整用乗算係数(β、γ)に設定する。
このため、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値(d)よりも大きい)とき、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベルが上記の第1の形態と同様に改善される。また、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路(3)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路(103)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベルが上記の第1の形態と同様に改善される。
乗算係数制御部(43、44)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第3画素(D)の階調レベルが対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも小さいとき、第2画素用乗算係数(α)を第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用増大乗算係数(β)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。第2画素調整用増大乗算係数(β)は、第2画素用乗算係数(α)よりも大きい。
乗算係数制御部(43、44)は、対応する画素(Dp+1)と第3画素(D)との階調レベル差が所定の値(d)より大きく、第3画素(D)の階調レベルが対応する画素(Dp+1)の階調レベルよりも大きいとき、第2画素用乗算係数(α)を第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用減少乗算係数(γ)に設定する(図9のステップS2、S5、図19のステップS21−NO、S22−NO)。第2画素調整用減少乗算係数(γ)は、第2画素用乗算係数(α)よりも小さい。
本発明の解像度変換方法は、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
本発明の解像度変換方法は、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制するため、画質の劣化を防止することができる。
本発明の解像度変換方法は、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルを改善するため、ぼけ感を低減することができる。
本発明の解像度変換方法は、ぼけ感を低減するため、画質の劣化を防止することができる。
添付図面を参照して、本発明による解像度変換方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1実施形態)
図8は、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法に適用される解像度変換回路の構成を示す。その解像度変換回路は、表示装置1に適用されている。表示装置1は、表示装置本体2と、解像度変換回路3とを具備する。解像度変換回路3は、入力部4と、補間処理部5と、表示制御部6とを具備する。入力部4は、元画素と補間画素の倍率mを入力する。mは正数である。元画素は一方向に配置されるn画素を含む。nは3以上の整数である。補間画素は一方向に配置されるmn画素を含む。mnは整数になるように、nに対してmが設定される。補間処理部5は、補間画素の各々の階調レベルを、n画素に基づいて計算する。表示制御部6は、補間処理部5により計算された階調レベルに基づいて、各補間画素を表示装置本体2に表示する。
例えば、nが4であるとき、上記のn画素は、4画素として画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とにより構成される。画素Dは画素Dp+1に隣接し、画素Dp+1は画素Dp+2に隣接し、画素Dp+2は画素Dp+3に隣接する。以下、nが4であるものとして説明する。また、例えば、mが3であるとき、補間処理部5は、画素Dの階調レベルと画素Dp+1の階調レベルと画素Dp+2の階調レベルと画素Dp+3の階調レベルとを用いて、画素Dp+1に対応する補間画素として補間画素Dp+1’、補間画素Dp+1’’、補間画素Dp+1’’’を生成し、各補間画素(補間画素Dp+1’、補間画素Dp+1’’、補間画素Dp+1’’’)の階調レベルを計算する。階調レベルは、一般にはR(赤)、G(緑)、B(青)の3色が混合して生成され、その3色の色の濃さを示す。
ここで、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する画素Dp+1と、画素Dp+1に隣接する画素Dp+2とを、“補間画素に隣接する元画素”と表す場合もある。画素Dp+3と画素Dとを、“補間画素に隣接しない元画素”と表す場合もある。
上記の一方向が水平方向であるときの解像度変換回路3の構成を説明する。
入力部4は、拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12とクロック信号入力端子13と映像信号入力端子14とを具備する。補間処理部5は、乗算係数生成部15と遅延器21〜24と乗算器25〜28と加算器29と相関検出部31、32と加算量設定部33、34と加算器35、38とを具備する。遅延器21〜24としては、Dフリップフロップが例示される。
拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12とクロック信号入力端子13とは、乗算係数生成部15に接続されている。乗算係数生成部15は、乗算器25〜28に接続されている。図示しないが、クロック信号入力端子13は、更に、遅延器21〜24に接続されている。映像信号入力端子14は、遅延器24に接続されている。遅延器24は、遅延器23と相関検出部32と加算器38とに接続されている。遅延器23は、遅延器22と相関検出部32と乗算器27と加算量設定部34とに接続されている。遅延器22は、遅延器21と相関検出部31と乗算器26と加算量設定部33とに接続されている。遅延器21は、相関検出部31と加算器35とに接続されている。相関検出部32は、加算量設定部34に接続されている。加算量設定部34は、加算器38に接続されている。加算器38は、乗算器28に接続されている。相関検出部31は、加算量設定部33に接続されている。加算量設定部33は、加算器35に接続されている。加算器35は、乗算器25に接続されている。乗算器25〜28は、加算器29に接続されている。加算器29は、表示制御部6に接続されている。表示制御部6は、表示装置本体2に接続されている。
拡大率設定値入力端子11には、拡大率設定信号mが入力される。水平信号入力端子12には、水平同期信号10が入力される。クロック信号入力端子13には、クロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子14には、映像信号20が入力される。映像信号20は、1つの画面を構成するN個(Nはn以上の整数)の画素(元画素)のうちの1つの画素を表す。1つの画面は、N個の元画素が水平方向と垂直方向とに格子状に配置されて、動画もしくは静止画を示す映像を構成する。
水平同期信号10は、映像信号20が構成する走査線が次の走査線に変わるタイミングを立ち下がり(又は立上がり)により示している。すなわち、このタイミングは、一水平同期毎に行われる。クロック信号CLKは、映像信号20(元画素)が伝送されるタイミングを示し、映像信号20(元画素)は、クロック信号CLKに同期して、伝送される。
拡大率設定信号mは、上記の補間画素の倍率を示している。その拡大率設定信号mは、mN個の画素により1つの画面を構成する表示装置本体2にN個の元画素を表示するときに、N個の元画素をm倍して補間画素を生成するための命令を示す。ここで、mNは整数になるように、Nに対してmが設定される。
遅延器24は、映像信号入力端子14からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部32と加算器38と遅延器23とに出力する。遅延器23は、遅延器24からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部32と乗算器27と遅延器22と加算量設定部34とに出力する。遅延器22は、遅延器23からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部31と乗算器26と遅延器21と加算量設定部33とに出力する。遅延器21は、遅延器22からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部31と加算器35とに出力する。
遅延器21から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dを表す。遅延器22から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+1を表す。遅延器23から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+2を表す。遅延器24から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+3を表す。
相関検出部32は、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルから、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルを減算する。ここで、画素Dp+3を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素aとし、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルをLとし、画素Dp+2を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接する元画素bとし、画素Dp+2(元画素b)の階調レベルをLとしたとき、階調レベルLと階調レベルLとの差分(階調レベル差)は、L−Lにより表される。相関検出部32は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、所定の値であるスレッショルド値dとを比較する。dは正数である。d<|L−L|が成り立つ場合、相関検出部32は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとに相関がないと判断する。
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLより小さい場合(d<|L−L|、L<L)、相関検出部32は、加算命令相関信号を加算量設定部34に出力する。加算命令相関信号は、加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む。加算命令相関値Lbaは、数3により表される。
Figure 2005173944
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLより大きい場合(d<|L−L|、L>L)、相関検出部32は、減少命令相関信号を加算量設定部34に出力する。減少命令相関信号は、減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む。減少命令相関値Labは、数4により表される。
Figure 2005173944
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値d以下である場合(d≧|L−L|)、相関検出部32は、維持命令信号を加算量設定部34に出力する。維持命令信号は、維持命令値La0を含み、維持命令値La0は、“0”を表す。
加算量設定部34は、相関検出部32から加算命令相関信号を入力した場合、加算命令相関信号に含まれる加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLと、仮想階調設定係数kとに基づいて、加算命令値Lを示す加算命令信号を生成して加算器38に出力する。kは、0<k<1を満たす正数である。加算命令値Lは、数5と数6とにより表される。
Figure 2005173944
Figure 2005173944
a+は仮想階調レベルであり、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの間の階調レベルを表す。この仮想階調レベルLa+は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLとして加算器38により設定されたときの値を表す。
加算量設定部34は、相関検出部32から減算命令相関信号を入力した場合、減算命令相関信号に含まれる減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLと、仮想階調設定係数kとに基づいて、減算命令値Lを示す減算命令信号を生成して加算器38に出力する。kは、上記と同じ0<k<1を満たす正数である。減算命令値Lは、数7と数8とにより表される。
Figure 2005173944
Figure 2005173944
a−は仮想階調レベルであり、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの間の階調レベルを表す。この仮想階調レベルLa−は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLとして加算器38により設定されたときの値を表す。
加算量設定部34は、相関検出部32から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号を加算器38に出力する。
加算器38は、加算量設定部34から加算命令信号を入力した場合、加算命令信号が示す加算命令値Lと、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa+)を表す映像信号20を乗算器28に出力する。
加算器38は、加算量設定部34から減算命令信号を入力した場合、減算命令信号が示す減算命令値Lと、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa−)を表す映像信号20を乗算器28に出力する。
加算器38は、加算量設定部34から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号が示す維持命令値La0“0”と、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値を表す映像信号20を乗算器28に出力する。
相関検出部31は、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルから、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルを減算する。ここで、画素Dを、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素aとし、画素D(元画素a)の階調レベルをLとし、画素Dp+1を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接する元画素bとし、画素Dp+1(元画素b)の階調レベルをLとしたとき、階調レベルLと階調レベルLとの差分(階調レベル差)は、L−Lにより表される。相関検出部31は、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する。dは、上記と同じであり、正数である。d<|L−L|が成り立つ場合、相関検出部31は、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとに相関がないと判断する。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素D(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLより小さい場合(d<|L−L|、L<L)、相関検出部31は、加算命令相関信号を加算量設定部33に出力する。加算命令相関信号は、加算命令相関値Lbaと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む。加算命令相関値Lbaは、上記と同じ数3により表される。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素D(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLより大きい場合(d<|L−L|、L>L)、相関検出部31は、減少命令相関信号を加算量設定部33に出力する。減少命令相関信号は、減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む。減少命令相関値Labは、上記と同じ数4により表される。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値d以下である場合(d≧|L−L|)、相関検出部31は、維持命令信号を加算量設定部33に出力する。維持命令信号は、維持命令値La0を含み、維持命令値La0は、“0”を表す。
加算量設定部33は、相関検出部31から加算命令相関信号を入力した場合、加算命令相関信号に含まれる加算命令相関値Lbaと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLと、仮想階調設定係数kとに基づいて、加算命令値Lを示す加算命令信号を生成して加算器35に出力する。kは、上記と同じ0<k<1を満たす正数である。加算命令値Lは、上記と同じ数5と数6とにより表される。ここで、La+は仮想階調レベルであり、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの間の階調レベルを表す。この仮想階調レベルLa+は、画素D(元画素a)の階調レベルLとして加算器35により設定されたときの値を表す。
加算量設定部33は、相関検出部31から減算命令相関信号を入力した場合、減算命令相関信号に含まれる減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLと、仮想階調設定係数kとに基づいて、減算命令値Lを示す減算命令信号を生成して加算器35に出力する。kは、上記と同じ0<k<1を満たす正数である。減算命令値Lは、上記と同じ数7と数8とにより表される。ここで、La−は仮想階調レベルであり、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの間の階調レベルを表す。この仮想階調レベルLa−は、画素D(元画素a)の階調レベルLとして加算器35により設定されたときの値を表す。
加算量設定部33は、相関検出部31から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号を加算器35に出力する。
加算器35は、加算量設定部33から加算命令信号を入力した場合、加算命令信号が示す加算命令値Lと、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa+)を表す映像信号20を乗算器25に出力する。
加算器35は、加算量設定部33から減算命令信号を入力した場合、減算命令信号が示す減算命令値Lと、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa−)を表す映像信号20を乗算器25に出力する。
加算器35は、加算量設定部33から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号が示す維持命令値La0“0”と、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値を表す映像信号20を乗算器25に出力する。
乗算係数生成部15は、拡大率設定信号mと水平同期信号10とクロック信号CLKとに基づいて、乗算係数を示す乗算係数信号X1〜X4を生成して、乗算係数信号X1、X2、X3、X4をそれぞれ乗算器25、26、27、28に出力する。クロック信号CLKから次のクロック信号CLKまでの時間をTとしたとき、乗算係数生成部15は、時間T/m毎に乗算係数信号X1〜X4をm回出力する。第1番目から第m番目までの乗算係数信号X1〜X4は、それぞれ異なり、元画素と補間画素との空間的な距離(空間距離t)によって決まる。空間距離tの決定方法については後述する。
乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルと乗算係数生成部15からの乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルと乗算係数生成部15からの乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルと乗算係数生成部15からの乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルと乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。
加算器29は、乗算器25からの乗算信号が示す値と乗算器26からの乗算信号が示す値と乗算器27からの乗算信号が示す値と乗算器28からの乗算信号が示す値とを加算した値を生成し、加算した値を示す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。補間映像信号30は、mN個の画素(補間画素)のうちの1つの補間画素を表す。補間映像信号30(補間画素)が示す値は、補間画素の階調レベルである。mが3であるとき、加算器29は、時間T/3毎に補間映像信号30(補間画素)として上記の補間画素D’、補間画素D’’、補間画素D’’’を表示制御部6に出力する。
表示制御部6は、加算器29からの補間映像信号30(補間画素)が表示されるように表示装置本体2を制御する。
以上の構成により、表示装置1は、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。表示装置1は、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制するため、画質の劣化を防止することができる。
また、表示装置1は、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルを改善するため、ぼけ感を低減することができる。表示装置1は、ぼけ感を低減するため、画質の劣化を防止することができる。
上記の効果が得られる理由については、解像度変換回路3の動作の説明にて説明する。
ここで、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、図16に示されるように、mが1より大きい場合(m>1)、解像度変換回路3(演算回路)の前段に図示しないFIFOメモリを設けることができる。この場合、水平同期信号10(図示しない)、クロック信号CLK(図示しない)、映像信号20がFIFOメモリに入力される。FIFOメモリは、水平同期信号10を演算回路3の乗算係数生成部15に出力し、クロック信号CLKを演算回路3の遅延器21〜24に出力し、映像信号20を演算回路3の遅延器24に出力する。更に、FIFOメモリは、上記の補間画素の倍率を3倍にするとき(m=3)、クロック信号CLKの3倍のクロック信号を演算回路3の乗算係数生成部15に出力する。本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、FIFOメモリと演算回路3とにより、拡大率設定信号mを用いずに、映像信号20(元画素)に対して3倍の補間映像信号30(補間画素)を表示装置本体2に表示することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、図17に示されるように、mが1より小さい場合(0<m<1)、解像度変換回路3(演算回路)の後段に図示しないFIFOメモリを設けることができる。この場合、水平同期信号10(図示しない)は、演算回路3の乗算係数生成部15に入力され、クロック信号CLK(図示しない)は、演算回路3の乗算係数生成部15と遅延器21〜24とに入力され、映像信号20が演算回路3の遅延器24に入力される。演算回路3は、水平同期信号10とクロック信号CLKと映像信号20とに基づいて補間映像信号30(補間画素)をFIFOメモリに出力する。FIFOメモリは、上記の補間画素の倍率を1/2にするとき(m=1/2)、演算回路3からの補間映像信号30(補間画素)を2回に1回だけFIFOメモリのメモリ領域に書き込んで表示装置本体2に出力する。本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、演算回路3とFIFOメモリとにより、拡大率設定信号mを用いずに、映像信号20(元画素)に対して1/2倍の補間映像信号30(補間画素)を表示装置本体2に表示することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、上記の一方向が水平方向であるときの解像度変換回路3の構成を説明したが、これに限定されない。遅延器21〜24をそれぞれ1水平期間遅延させるラインメモリに置き換え、乗算係数生成部15の出力を1水平同期期間単位で更新することにより、上記の一方向が垂直方向であるときの解像度変換回路3を実現することができる。
次に、3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作について、図8〜図12を用いて説明する。拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。図9に示されるように、解像度変換回路3は、入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)を実行する。
入力処理(ステップS1)は、入力部4により実行される。拡大率設定値入力端子11に拡大率設定信号mが入力され、水平信号入力端子12に水平同期信号10が入力され、クロック信号入力端子13にクロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子14に映像信号20が入力される。
補間処理(ステップS2)は、補間処理部5により実行される。補間処理(ステップS2)は、乗算係数決定処理(ステップS4)と参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)とを含む。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の乗算係数決定処理(ステップS4)について、図10と図12とを用いて説明する。乗算係数決定処理(ステップS4)は、乗算係数生成部15により実行される。乗算係数生成部15は、拡大率設定信号mと水平同期信号10とクロック信号CLKとに基づいて、時間T/mと乗算係数とを決定する。乗算係数生成部15は、mが3であるため(拡大率設定信号mが示す補間画素の倍率が3であるため)、時間T/mをT/3に設定する。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、補間画素Dp+1’と、画素Dp+1との空間距離tは、0/3(=0)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+1に隣接する画素Dとの空間距離tは、−3/3(=−1)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+1に隣接する画素Dp+2との空間距離tは、3/3(=1)を表す。補間画素Dp+1’と、画素Dp+2に隣接する画素Dp+3との空間距離tは、6/3(=2)を表す。
この場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“1”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0”、乗算係数信号X2“1”、乗算係数信号X3“0”、乗算係数信号X4“0”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1との空間距離tは、1/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dとの空間距離tは、−4/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dp+2との空間距離tは、2/3を表す。補間画素Dp+1’’と、補間画素Dp+2に隣接する補間画素Dp+3との空間距離tは、5/3を表す。
この場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“−0.148…”、乗算係数信号X2“0.814…”、乗算係数信号X3“0.407…”、乗算係数信号X4“−0.0740…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS8)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1との空間距離tは、2/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dとの空間距離tは、−5/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+1に隣接する補間画素Dp+2との空間距離tは、1/3を表す。補間画素Dp+1’’’と、補間画素Dp+2に隣接する補間画素Dp+3との空間距離tは、4/3を表す。
この場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“−0.0740…”、乗算係数信号X2“0.407…”、乗算係数信号X3“0.814…”、乗算係数信号X4“−0.148…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS9)。
これにより、乗算係数生成部15は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器25〜28に3回出力する。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)について、図11を用いて説明する。補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)は、遅延器21〜24、乗算器25〜28、相関検出部31、32、加算量設定部33、34、加算器35、38により実行される。
相関検出部31は、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルから、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルを減算し(ステップS11−NO)、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する(ステップS12)。
比較の結果、d<|L−L|、L<Lが成り立つ場合(ステップS12−NO)、相関検出部31は、上記の数3を用いて、加算命令相関値Lbaを決定する。相関検出部32は、加算命令相関値Lbaと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む加算命令相関信号を加算量設定部33に出力する。加算量設定部33は、相関検出部31から加算命令相関信号を入力した場合、上記の数5と数6とを用いて、加算命令値Lを示す加算命令信号を生成して加算器35に出力する。加算器35は、加算量設定部33から加算命令信号を入力した場合、加算命令信号が示す加算命令値Lと、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa+)を表す映像信号20を乗算器25に出力する(ステップS13)。
乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
比較の結果、d<|L−L|、L>L)が成り立つ場合(ステップS12−NO)、相関検出部31は、上記の数4を用いて、減少命令相関値Labを決定する。相関検出部31は、減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む減算命令相関信号を加算量設定部33に出力する。加算量設定部33は、相関検出部31から減算命令相関信号を入力した場合、上記の数7と数8とを用いて、減算命令値Lを示す減算命令信号を生成して加算器35に出力する。加算器35は、加算量設定部33から減算命令信号を入力した場合、減算命令信号が示す減算命令値Lと、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa−)を表す映像信号20を乗算器25に出力する(ステップS13)。
乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
比較の結果、d≧|L−L|が成り立つ場合(ステップS12−YES)、相関検出部31は、維持命令値La0“0”を示す維持命令信号を加算量設定部33に出力する。維持命令信号は、加算量設定部33から加算器35に出力される。加算器35は、加算量設定部33から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号が示す維持命令値La0“0”と、遅延器21からの映像信号20が表す画素D(元画素a)の階調レベルとを加算した値を表す映像信号20を乗算器25に出力する。
乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、加算器35からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X1が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X2が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS11−YES、S15)。
乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X3が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS11−YES、S15)。
相関検出部32は、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルから、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルを減算し(ステップS11−NO)、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する(ステップS12)。
比較の結果、d<|L−L|、L<Lが成り立つ場合(ステップS12−NO)、相関検出部32は、上記の数3を用いて、加算命令相関値Lbaを決定する。相関検出部32は、加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む加算命令相関信号を加算量設定部34に出力する。加算量設定部34は、相関検出部32から加算命令相関信号を入力した場合、上記の数5と数6とを用いて、加算命令値Lを示す加算命令信号を生成して加算器38に出力する。加算器38は、加算量設定部34から加算命令信号を入力した場合、加算命令信号が示す加算命令値Lと、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa+)を表す映像信号20を乗算器28に出力する(ステップS13)。
乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa+)と、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
比較の結果、d<|L−L|、L>L)が成り立つ場合(ステップS12−NO)、相関検出部32は、上記の数4を用いて、減少命令相関値Labを決定する。相関検出部32は、減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む減算命令相関信号を加算量設定部34に出力する。加算量設定部34は、相関検出部32から減算命令相関信号を入力した場合、上記の数7と数8とを用いて、減算命令値Lを示す減算命令信号を生成して加算器38に出力する。加算器38は、加算量設定部34から減算命令信号を入力した場合、減算命令信号が示す減算命令値Lと、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値(仮想階調レベルLa−)を表す映像信号20を乗算器28に出力する(ステップS13)。
乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベル(仮想階調レベルLa−)と、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
比較の結果、d≧|L−L|が成り立つ場合(ステップS12−YES)、相関検出部32は、維持命令値La0“0”を示す維持命令信号を加算量設定部34に出力する。維持命令信号は、加算量設定部34から加算器38に出力される。加算器38は、加算量設定部34から維持命令信号を入力した場合、維持命令信号が示す維持命令値La0“0”と、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3(元画素a)の階調レベルとを加算した値を表す映像信号20を乗算器28に出力する。
乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、加算器38からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数とを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS14)。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の加算処理(ステップS6)について説明する。補間処理(ステップS2)の加算処理(ステップS6)は、加算器29により実行される。
加算器29は、乗算器25からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間T/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
加算器29は、乗算器25からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間T×2/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
加算器29は、乗算器25からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間Tにおける乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
表示処理(ステップS3)は、表示制御部6により実行される。
表示制御部6は、加算器29からの時間T/3における補間映像信号30(補間画素Dp+1’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。表示制御部6は、加算器29からの時間T×2/3における補間映像信号30(補間画素Dp+1’’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。表示制御部6は、加算器29からの時間Tにおける補間映像信号30(補間画素Dp+1’’’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。
解像度変換回路3は、上記の入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)をクロック信号CLKに応じて実行する。映像信号20が示す元画素として元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…とする。元画素D〜Dの括弧内の数値は、元画素D0〜D8の階調レベルを示す。また、仮想階調設定係数kは0.25であるものとする。3次たたみ込み内挿法を用いた場合の補間処理では、元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…が、補間画素D’(206)、D’’(205)、D’’’(205)、D’(204)、D’’(210)、D’’’(217)、D’(202)、D’’(148)、D’’’(95)、D’(42)、D’’(20)、D’’(21)、D’(44)、D’’(97)、D’’’(151)、D’(204)、D’’(219)、D’’’(212)に変換される。画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を図14に示す。図14に示される横軸は、画素(元画素、補間画素)を表し、図14に示される縦軸は、階調レベルを表す。
図14に示されるように、3次たたみ込み内挿法を用いて従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きいとき、オーバーシュートやアンダーシュートと呼ばれる歪みが発生することがある。オーバーシュートが発生する補間画素は、D’’(215)、D’’’(226)と、D’’(228)、D’’’(217)である。また、アンダーシュートが発生する補間画素は、D’’(7)、D’’(8)である。
一方、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1に隣接する元画素DP+2と、元画素DP+2に隣接する元画素DP+3との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素DP+3の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素DP+3の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。また、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1と、元画素Dp+1に隣接する元画素Dとの階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素Dの階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素Dの階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
このため、図14に示されるように、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベル215、226が、210、217に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベル228、217が、219、212に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりアンダーシュートが発生する補間画素D’’、D’’の階調レベル7、8が、20、21に抑制される。
このように、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法は、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法は、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制するため、画質の劣化を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換する場合、仮想階調設定係数kの値を1より大きくすると元画素La(元画素D、DP+3)の階調レベルの補正量が少なくなるため、オーバーシュートやアンダーシュートが発生しやすくなる。本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、元画素La(元画素D、DP+3)の階調レベルの補正量を大きくし、オーバーシュートやアンダーシュートが発生しにくくするためには、仮想階調設定係数kの範囲が上述のように0<k<1を満たす正数であることが好ましい。
次に、B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路3の動作について、図8〜図11、図13を用いて説明する。上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。図9に示されるように、解像度変換回路3は、入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)を実行する。B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路3の動作について上述の3次たたみ込み内挿法と同じ説明を省略する。入力処理(ステップS1)、表示処理(ステップS3)は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作と同じである。また、補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作と同じである。
補間処理(ステップS2)は、補間処理部5により実行される。補間処理(ステップS2)は、乗算係数決定処理(ステップS4)と参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)とを含む。
B−スプライン曲線法を用いたときの補間処理(ステップS2)の乗算係数決定処理(ステップS4)について、図10と図13とを用いて説明する。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.666…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0.166…”、乗算係数信号X2“0.666…”、乗算係数信号X3“0.166…”、乗算係数信号X4“0”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“0.0493…”、乗算係数信号X2“0.574…”、乗算係数信号X3“0.370…”、乗算係数信号X4“0.00617…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“0.00617…”、乗算係数信号X2“0.370…”、乗算係数信号X3“0.574…”、乗算係数信号X4“0.0493…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
これにより、乗算係数生成部15は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器25〜28に3回出力する。
解像度変換回路3は、上記の入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)をクロック信号CLKに応じて実行する。上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、映像信号20が示す元画素として元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…とする。元画素D〜Dの括弧内の数値は、元画素D0〜D8の階調レベルを示す。また、仮想階調設定係数kは、上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、0.25であるものとする。B−スプライン曲線法を用いた場合の補間処理では、元画素D(208)、D(206)、D(204)、D(202)、D(42)、D(44)、D(204)、D(208)、D(206)、…が、補間画素D’(206)、D’’(205)、D’’’(205)、D’(204)、D’’(203)、D’’’(199)、D’(176)、D’’(147)、D’’’(98)、D’(59)、D’’(47)、D’’(47)、D’(70)、D’’(99)、D’’’(149)、D’(188)、D’’(201)、D’’’(205)に変換される。画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を図15に示す。図15に示される横軸は、画素(元画素、補間画素)を表し、図15に示される縦軸は、階調レベルを表す。
図15に示されるように、B−スプライン曲線法を用いて従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きいとき、平滑化が必要以上に大きくなってぼけ感が増すという問題が発生することがある。平滑化が必要以上に大きくなる補間画素は、D’’’(98)、D’(69)、D’’(49)と、D’’’(149)、D’(178)、D’’(199)である。
一方、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1に隣接する元画素DP+2と、元画素DP+2に隣接する元画素DP+3との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素DP+3の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素DP+3の階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。また、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1と、元画素Dp+1に隣接する元画素Dとの階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素Dの階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素Dの階調レベルを上記の仮想階調レベルに設定する。
このため、図15に示されるように、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベル98、69、49が、98、59、47に改善される。また、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベル149、178、199が、149、188、201に改善される。
このように、本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法は、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルを改善するため、ぼけ感を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法は、ぼけ感を低減するため、画質の劣化を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換する場合、仮想階調設定係数kの値を1より大きくすると元画素La(元画素D、DP+3)の階調レベルの補正量が少なくなるため、平滑化が必要以上に大きくなりやすく、ぼけ感が増すという問題が発生しやすくなる。本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法では、元画素La(元画素D、DP+3)の階調レベルの補正量を大きくし、ぼけ感を低減するためには、仮想階調設定係数kの範囲が上述のように0<k<1を満たす正数であることが好ましい。
(第2実施形態)
図18は、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法に適用される解像度変換回路の構成を示す。その解像度変換回路は、表示装置1に適用されている。第2実施形態における表示装置1について前述の第1実施形態と同じ説明を省略する。
上記の一方向が水平方向であるときの解像度変換回路3の構成を説明する。
入力部4は、拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12とクロック信号入力端子13と映像信号入力端子14とを具備する。補間処理部5は、乗算係数生成部15と遅延器21〜24と乗算器25〜28と加算器29と相関検出部41、42と乗算係数制御部43、44とを具備する。遅延器21〜24としては、Dフリップフロップが例示される。
拡大率設定値入力端子11と水平信号入力端子12とクロック信号入力端子13とは、乗算係数生成部15に接続されている。乗算係数生成部15は、乗算係数制御部43、乗算器26、27、乗算係数制御部44に接続されている。図示しないが、クロック信号入力端子13は、更に、遅延器21〜24に接続されている。映像信号入力端子14は、遅延器24に接続されている。遅延器24は、遅延器23と相関検出部42と乗算係数制御部44と乗算器28とに接続されている。遅延器23は、遅延器22と相関検出部42と乗算係数制御部44と乗算器27とに接続されている。遅延器22は、遅延器21と相関検出部41と乗算係数制御部43と乗算器26とに接続されている。遅延器21は、相関検出部41と乗算係数制御部43と乗算器25とに接続されている。相関検出部42は、乗算係数制御部44に接続されている。乗算係数制御部44は、乗算器25に接続されている。相関検出部41は、乗算係数制御部43に接続されている。乗算係数制御部43は、乗算器28に接続されている。乗算器25〜28は、加算器29に接続されている。加算器29は、表示制御部6に接続されている。表示制御部6は、表示装置本体2に接続されている。
拡大率設定値入力端子11には、拡大率設定信号mが入力される。水平信号入力端子12には、水平同期信号10が入力される。クロック信号入力端子13には、クロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子14には、映像信号20が入力される。
遅延器24は、映像信号入力端子14からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部42と乗算係数制御部44と乗算器28と遅延器23とに出力する。遅延器23は、遅延器24からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部42と乗算係数制御部44と乗算器27と遅延器22とに出力する。遅延器22は、遅延器23からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部41と乗算係数制御部43と乗算器26と遅延器21とに出力する。遅延器21は、遅延器22からの映像信号20(元画素)を遅延し、クロック信号CLKに応じて映像信号20(元画素)を相関検出部41と乗算係数制御部43と乗算器25とに出力する。
遅延器21から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dを表す。遅延器22から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+1を表す。遅延器23から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+2を表す。遅延器24から出力される映像信号20(元画素)は上記の画素Dp+3を表す。
相関検出部42は、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルから、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルを減算する。ここで、画素Dp+3を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素aとし、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルをLとし、画素Dp+2を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接する元画素bとし、画素Dp+2(元画素b)の階調レベルをLとしたとき、階調レベルLと階調レベルLとの差分(階調レベル差)は、L−Lにより表される。相関検出部42は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する。dは正数である。d<|L−L|が成り立つ場合、相関検出部42は、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとに相関がないと判断する。
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLより小さい場合(d<|L−L|、L<L)、相関検出部42は、加算命令相関信号を乗算係数制御部44に出力する。加算命令相関信号は、加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む。加算命令相関値Lbaは、前述の数3により表される。
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLより大きい場合(d<|L−L|、L>L)、相関検出部42は、減少命令相関信号を乗算係数制御部44に出力する。減少命令相関信号は、減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む。減少命令相関値Labは、前述の数4により表される。
画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値d以下である場合(d≧|L−L|)、相関検出部42は、維持命令信号を乗算係数制御部44に出力する。維持命令信号は、維持命令値La0を含み、維持命令値La0は、“0”を表す。
相関検出部41は、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルから、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルを減算する。ここで、画素Dを、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素aとし、画素D(元画素a)の階調レベルをLとし、画素Dp+1を、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接する元画素bとし、画素Dp+1(元画素b)の階調レベルをLとしたとき、階調レベルLと階調レベルLとの差分(階調レベル差)は、L−Lにより表される。相関検出部41は、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する。dは、上記と同じであり、正数である。d<|L−L|が成り立つ場合、相関検出部41は、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとに相関がないと判断する。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素D(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLより小さい場合(d<|L−L|、L<L)、相関検出部41は、加算命令相関信号を乗算係数制御部43に出力する。加算命令相関信号は、加算命令相関値Lbaと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む。加算命令相関値Lbaは、前述と同じ数3により表される。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値dよりも大きく、且つ、画素D(元画素a)の階調レベルLが画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLより大きい場合(d<|L−L|、L>L)、相関検出部41は、減少命令相関信号を乗算係数制御部43に出力する。減少命令相関信号は、減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む。減少命令相関値Labは、上記と同じ数4により表される。
画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値がスレッショルド値d以下である場合(d≧|L−L|)、相関検出部41は、維持命令信号を乗算係数制御部43に出力する。維持命令信号は、維持命令値La0を含み、維持命令値La0は、“0”を表す。
乗算係数生成部15は、拡大率設定信号mと水平同期信号10とクロック信号CLKとに基づいて、乗算係数αを示す乗算係数信号X1〜X4を生成して、乗算係数信号X1、X2、X3、X4をそれぞれ乗算係数制御部44、乗算器26、27、乗算係数制御部43に出力する。クロック信号CLKから次のクロック信号CLKまでの時間をTとしたとき、乗算係数生成部15は、時間T/m毎に乗算係数信号X1〜X4をm回出力する。第1番目から第m番目までの乗算係数信号X1〜X4は、それぞれ異なり、元画素と補間画素との空間的な距離(空間距離t)によって決まる。空間距離tの決定方法は第1実施形態と同じである。
乗算係数制御部44は、相関検出部42から加算命令相関信号を入力した場合、加算命令相関信号に含まれる加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLと、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルと、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X1とに基づいて、乗算係数βを示す乗算係数信号X1を生成して乗算器25に出力する。乗算係数βは、数9により表され、乗算係数αよりも大きい。
Figure 2005173944
乗算係数制御部44は、相関検出部42から減算命令相関信号を入力した場合、減算命令相関信号に含まれる減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLと、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルと、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X1とに基づいて、乗算係数γを示す乗算係数信号X1を生成して乗算器25に出力する。乗算係数γは、数10により表され、乗算係数αよりも小さい。
Figure 2005173944
乗算係数制御部44は、相関検出部42から維持命令信号を入力した場合、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X1(乗算係数α)を乗算器25に出力する。
乗算係数制御部43は、相関検出部41から加算命令相関信号を入力した場合、加算命令相関信号に含まれる加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLと、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルと、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4とに基づいて、乗算係数βを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器28に出力する。乗算係数βは、上記と同じ数9により表され、乗算係数αよりも大きい。
乗算係数制御部43は、相関検出部41から減算命令相関信号を入力した場合、減算命令相関信号に含まれる減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLと、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルと、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4とに基づいて、乗算係数γを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器28に出力する。乗算係数γは、上記と同じ数10により表され、乗算係数αよりも小さい。
乗算係数制御部43は、相関検出部41から維持命令信号を入力した場合、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4(乗算係数α)を乗算器28に出力する。
乗算器25は、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルと、乗算係数制御部44からの乗算係数信号X1が示す乗算係数α、β、γのいずれかとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X2が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルと、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X3が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルと、乗算係数制御部43からの乗算係数信号X4が示す乗算係数α、β、γのいずれかとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。
加算器29は、乗算器25からの乗算信号が示す値と乗算器26からの乗算信号が示す値と乗算器27からの乗算信号が示す値と乗算器28からの乗算信号が示す値とを加算した値を生成し、加算した値を示す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。補間映像信号30は、mN個の画素(補間画素)のうちの1つの補間画素を表す。補間映像信号30(補間画素)が示す値は、補間画素の階調レベルである。mが3であるとき、加算器29は、時間T/3毎に補間映像信号30(補間画素)として上記の補間画素D’、補間画素D’’、補間画素D’’’を表示制御部6に出力する。
表示制御部6は、加算器29からの補間映像信号30(補間画素)が表示されるように表示装置本体2を制御する。
以上の構成により、表示装置1は、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、第1実施形態と同様に、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。表示装置1は、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制するため、画質の劣化を防止することができる。
また、表示装置1は、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、第1実施形態と同様に、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルを改善するため、ぼけ感を低減することができる。表示装置1は、ぼけ感を低減するため、画質の劣化を防止することができる。
上記の効果が得られる理由については、解像度変換回路3の動作の説明にて説明する。
ここで、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法では、図16に示されるように、mが1より大きい場合(m>1)、解像度変換回路3(演算回路)の前段に図示しないFIFOメモリを設けることができる。この場合、水平同期信号10(図示しない)、クロック信号CLK(図示しない)、映像信号20がFIFOメモリに入力される。FIFOメモリは、水平同期信号10を演算回路3の乗算係数生成部15に出力し、クロック信号CLKを演算回路3の遅延器21〜24に出力し、映像信号20を演算回路3の遅延器24に出力する。更に、FIFOメモリは、上記の補間画素の倍率を3倍にするとき(m=3)、クロック信号CLKの3倍のクロック信号を演算回路3の乗算係数生成部15に出力する。本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法では、FIFOメモリと演算回路3とにより、拡大率設定信号mを用いずに、映像信号20(元画素)に対して3倍の補間映像信号30(補間画素)を表示装置本体2に表示することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法では、図17に示されるように、mが1より小さい場合(0<m<1)、解像度変換回路3(演算回路)の後段に図示しないFIFOメモリを設けることができる。この場合、水平同期信号10(図示しない)は、演算回路3の乗算係数生成部15に入力され、クロック信号CLK(図示しない)は、演算回路3の乗算係数生成部15と遅延器21〜24とに入力され、映像信号20が演算回路3の遅延器24に入力される。演算回路3は、水平同期信号10とクロック信号CLKと映像信号20とに基づいて補間映像信号30(補間画素)をFIFOメモリに出力する。FIFOメモリは、上記の補間画素の倍率を1/2にするとき(m=1/2)、演算回路3からの補間映像信号30(補間画素)を2回に1回だけFIFOメモリのメモリ領域に書き込んで表示装置本体2に出力する。本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法では、演算回路3とFIFOメモリとにより、拡大率設定信号mを用いずに、映像信号20(元画素)に対して1/2倍の補間映像信号30(補間画素)を表示装置本体2に表示することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法では、上記の一方向が水平方向であるときの解像度変換回路3の構成を説明したが、これに限定されない。遅延器21〜24をそれぞれ1水平期間遅延させるラインメモリに置き換え、乗算係数生成部15と乗算係数制御部43、44の出力を1水平同期期間単位で更新することにより、上記の一方向が垂直方向であるときの解像度変換回路3を実現することができる。
次に、3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作について、図18、図9、図10、図19を用いて説明する。拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。図9に示されるように、解像度変換回路3は、入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)を実行する。
入力処理(ステップS1)は、入力部4により実行される。拡大率設定値入力端子11に拡大率設定信号mが入力され、水平信号入力端子12に水平同期信号10が入力され、クロック信号入力端子13にクロック信号CLKが入力される。映像信号入力端子14に映像信号20が入力される。
補間処理(ステップS2)は、補間処理部5により実行される。補間処理(ステップS2)は、乗算係数決定処理(ステップS4)と参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)とを含む。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の乗算係数決定処理(ステップS4)について、図10を用いて説明する。乗算係数決定処理(ステップS4)は、乗算係数生成部15により実行される。乗算係数生成部15は、拡大率設定信号mと水平同期信号10とクロック信号CLKとに基づいて、時間T/mと乗算係数とを決定する。乗算係数生成部15は、mが3であるため(拡大率設定信号mが示す補間画素の倍率が3であるため)、時間T/mをT/3に設定する。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“1”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0”、乗算係数信号X2“1”、乗算係数信号X3“0”、乗算係数信号X4“0”を乗算係数制御部44、乗算器26、27、乗算係数制御部43に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“−0.148…”、乗算係数信号X2“0.814…”、乗算係数信号X3“0.407…”、乗算係数信号X4“−0.0740…”を乗算係数制御部44、乗算器26、27、乗算係数制御部43に出力する(ステップS8)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“−0.0740…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.407…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.814…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数1を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“−0.148…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“−0.0740…”、乗算係数信号X2“0.407…”、乗算係数信号X3“0.814…”、乗算係数信号X4“−0.148…”を乗算係数制御部44、乗算器26、27、乗算係数制御部43に出力する(ステップS9)。
これにより、乗算係数生成部15は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器25〜28に3回出力する。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)について、図19を用いて説明する。補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)は、遅延器21〜24、乗算器25〜28、相関検出部41、42、乗算係数制御部43、44により実行される。
相関検出部41は、遅延器21からの映像信号20が表す元画素(画素D)の階調レベルから、遅延器22からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+1)の階調レベルを減算し(ステップS21−NO)、画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、所定の値であるスレッショルド値dとを比較する(ステップS22)。
比較の結果、d<|L−L|、L<Lが成り立つ場合(ステップS22−NO、S23−NO)、相関検出部41は、上記の数3を用いて、加算命令相関値Lbaを決定する。相関検出部41は、加算命令相関値Lbaと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む加算命令相関信号を乗算係数制御部43に出力する。乗算係数制御部43は、相関検出部41から加算命令相関信号を入力した場合、上記の数9を用いて、乗算係数βを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器28に出力する。
乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS26)。
比較の結果、d<|L−L|、L>L)が成り立つ場合(ステップS22−NO、S23−YES)、相関検出部41は、上記の数4を用いて、減少命令相関値Labを決定する。相関検出部41は、減少命令相関値Labと画素D(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+1(元画素b)の階調レベルLとを含む減算命令相関信号を乗算係数制御部43に出力する。乗算係数制御部43は、相関検出部41から減算命令相関信号を入力した場合、上記の数10を用いて、乗算係数γを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器28に出力する。
乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS25)。
比較の結果、d≧|L−L|が成り立つ場合(ステップS22−YES)、相関検出部41は、維持命令値La0“0”を示す維持命令信号を乗算係数制御部43に出力する。乗算係数制御部43は、相関検出部41から維持命令信号を入力した場合、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4(乗算係数α)を乗算器28に出力する。
乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器28は、遅延器24からの映像信号20が表す画素Dp+3の階調レベルと、乗算係数制御部43からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS24)。
乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X2が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器26は、遅延器22からの映像信号20が表す画素Dp+1の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X2が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS21−YES、S27)。
乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間T×2/3における乗算係数信号X3が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器27は、遅延器23からの映像信号20が表す画素Dp+2の階調レベルと、乗算係数生成部15からの時間Tにおける乗算係数信号X3が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS21−YES、S27)。
相関検出部42は、遅延器24からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+3)の階調レベルから、遅延器23からの映像信号20が表す元画素(画素Dp+2)の階調レベルを減算し(ステップS21−NO)、画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとの差分L−Lの絶対値と、スレッショルド値dとを比較する(ステップS22)。
比較の結果、d<|L−L|、L<Lが成り立つ場合(ステップS22−NO、S23−NO)、相関検出部42は、上記の数3を用いて、加算命令相関値Lbaを決定する。相関検出部42は、加算命令相関値Lbaと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む加算命令相関信号を乗算係数制御部44に出力する。乗算係数制御部44は、相関検出部42から加算命令相関信号を入力した場合、上記の数9を用いて、乗算係数βを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器25に出力する。
乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数βとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS26)。
比較の結果、d<|L−L|、L>L)が成り立つ場合(ステップS22−NO、S23−YES)、相関検出部42は、上記の数4を用いて、減少命令相関値Labを決定する。相関検出部42は、減少命令相関値Labと画素Dp+3(元画素a)の階調レベルLと画素Dp+2(元画素b)の階調レベルLとを含む減算命令相関信号を乗算係数制御部44に出力する。乗算係数制御部44は、相関検出部42から減算命令相関信号を入力した場合、上記の数10を用いて、乗算係数γを示す乗算係数信号X4を生成して乗算器25に出力する。
乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数γとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS25)。
比較の結果、d≧|L−L|が成り立つ場合(ステップS22−YES)、相関検出部42は、維持命令値La0“0”を示す維持命令信号を乗算係数制御部44に出力する。乗算係数制御部44は、相関検出部42から維持命令信号を入力した場合、乗算係数生成部15からの乗算係数信号X4(乗算係数α)を乗算器25に出力する。
乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間T×2/3における乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する。乗算器25は、遅延器21からの映像信号20が表す画素Dの階調レベルと、乗算係数制御部44からの時間Tにおける乗算係数信号X4が示す乗算係数αとを乗算した値を示す乗算信号を加算器29に出力する(ステップS24)。
3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理(ステップS2)の加算処理(ステップS6)について説明する。補間処理(ステップS2)の加算処理(ステップS6)は、加算器29により実行される。
加算器29は、乗算器25からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間T/3における乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間T/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
加算器29は、乗算器25からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間T×2/3における乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間T×2/3における乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
加算器29は、乗算器25からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器26からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器27からの時間Tにおける乗算信号が示す値と、乗算器28からの時間Tにおける乗算信号が示す値とを加算した値を補間画素Dp+1’’’の階調レベルとして生成し、補間画素Dp+1’’’を表す補間映像信号30を表示制御部6に出力する。
表示処理(ステップS3)は、表示制御部6により実行される。
表示制御部6は、加算器29からの時間T/3における補間映像信号30(補間画素Dp+1’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。表示制御部6は、加算器29からの時間T×2/3における補間映像信号30(補間画素Dp+1’’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。表示制御部6は、加算器29からの時間Tにおける補間映像信号30(補間画素Dp+1’’’)が表示されるように表示装置本体2を制御する。
解像度変換回路3は、上記の入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)をクロック信号CLKに応じて実行する。
解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1に隣接する元画素DP+2と、元画素DP+2に隣接する元画素DP+3との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素Dの階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素Dの階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。また、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1と、元画素Dp+1に隣接する元画素Dとの階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素DP+3の階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素DP+3の階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。
このため、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベルが第1実施形態と同様に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりオーバーシュートが発生する補間画素D’’、D’’’の階調レベルが第1実施形態と同様に抑制される。また、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)によりアンダーシュートが発生する補間画素D’’、D’’の階調レベルが第1実施形態と同様に抑制される。
このように、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法は、3次たたみ込み内挿法を用いて解像度を変換した場合、第1実施形態と同様に、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制することができる。
本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法は、第1実施形態と同様に、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制するため、画質の劣化を防止することができる。
次に、B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路3の動作について、図18、図9、図10、図19を用いて説明する。上述の3次たたみ込み内挿法と同じように、拡大率設定信号mが示す上記の補間画素の倍率は3(m=3)であることを示しているものとする。図9に示されるように、解像度変換回路3は、入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)を実行する。B−スプライン曲線法を用いたときの解像度変換回路3の動作について上述の3次たたみ込み内挿法と同じ説明を省略する。入力処理(ステップS1)、表示処理(ステップS3)は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作と同じである。また、補間処理(ステップS2)の参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)は、上述の3次たたみ込み内挿法を用いたときの解像度変換回路3の動作と同じである。
補間処理(ステップS2)は、補間処理部5により実行される。補間処理(ステップS2)は、乗算係数決定処理(ステップS4)と参照処理(ステップS5)と加算処理(ステップS6)とを含む。
B−スプライン曲線法を用いたときの補間処理(ステップS2)の乗算係数決定処理(ステップS4)について、図10を用いて説明する。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.666…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.166…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T/3のときに、乗算係数信号X1“0.166…”、乗算係数信号X2“0.666…”、乗算係数信号X3“0.166…”、乗算係数信号X4“0”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間T×2/3のときに、乗算係数信号X1“0.0493…”、乗算係数信号X2“0.574…”、乗算係数信号X3“0.370…”、乗算係数信号X4“0.00617…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
補間処理部5が画素D(p=0、1、2、…)と画素Dp+1と画素Dp+2と画素Dp+3とを用いて補間画素Dp+1’’’を生成する場合、乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X1が示す乗算係数“0.00617…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X2が示す乗算係数“0.370…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X3が示す乗算係数“0.574…”を決定する。乗算係数生成部15は、前述の数2を用いて、乗算係数信号X4が示す乗算係数“0.0493…”を決定する。
乗算係数生成部15は、時間Tのときに、乗算係数信号X1“0.00617…”、乗算係数信号X2“0.370…”、乗算係数信号X3“0.574…”、乗算係数信号X4“0.0493…”を乗算器25、26、27、28に出力する(ステップS7)。
これにより、乗算係数生成部15は、時間T/3毎に乗算係数信号X1〜X4を乗算器25〜28に3回出力する。
解像度変換回路3は、上記の入力処理(ステップS1)、補間処理(ステップS2)、表示処理(ステップS3)をクロック信号CLKに応じて実行する。
解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1に隣接する元画素DP+2と、元画素DP+2に隣接する元画素DP+3との階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素Dの階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素DP+3の階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。また、解像度変換回路3(表示装置1)では、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素として、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に対応する元画素Dp+1と、元画素Dp+1に隣接する元画素Dとの階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、元画素DP+3の階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。即ち、解像度変換回路3(表示装置1)では、補間画素Dp+1’、Dp+1’’、Dp+1’’’に隣接しない元画素Dの階調レベルに乗じる乗算係数αを上記の乗算係数β、γに設定する。
このため、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、一方向(水平方向もしくは垂直方向)に隣り合う画素間の階調レベル差が非常に大きい(スレッショルド値dよりも大きい)とき、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベルが第1実施形態と同様に改善される。また、B−スプライン曲線法を用いて解像度変換回路3(表示装置1)により解像度を変換した場合、従来の解像度変換回路103(従来の表示装置101)により平滑化が必要以上に大きくなる補間画素D’’’、D’、D’’の階調レベルが第1実施形態と同様に改善される。
このように、本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法は、B−スプライン曲線法を用いて解像度を変換した場合、第1実施形態と同様に、平滑化が必要以上に大きくなる補間画素の階調レベルを改善するため、ぼけ感を低減することができる。
本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法は、第1実施形態と同様に、ぼけ感を低減するため、画質の劣化を防止することができる。
3次たたみ込み内挿法を用いた場合に数1で表される補間カーブを示す図である。 B−スプライン曲線法を用いた場合に数2で表される補間カーブを示す図である。 従来の解像度変換方法に適用される表示装置の構成を示すブロック図である。 従来の解像度変換方法により3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理を説明するための図である。 従来の解像度変換方法によりB−スプライン曲線法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理を説明するための図である。 従来の解像度変換方法により3次たたみ込み内挿法を用いたときの画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を示す図である。 従来の解像度変換方法によりB−スプライン曲線法を用いたときの画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法に適用される表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法として補間処理の乗算係数決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法として補間処理の参照処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法により3次たたみ込み内挿法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法によりB−スプライン曲線法を用いたときの補間処理の乗算係数決定処理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法により3次たたみ込み内挿法を用いたときの画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法によりB−スプライン曲線法を用いたときの画素(元画素、補間画素)と階調レベルとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法に適用される表示装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る解像度変換方法に適用される表示装置の更に他の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法に適用される表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る解像度変換方法として補間処理の参照処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 表示装置
2 表示装置本体
3 解像度変換回路
4 入力部
5 補間処理部
6 表示制御部
10 水平同期信号
11 拡大率設定値入力端子
12 水平信号入力端子
13 クロック信号入力端子
14 映像信号入力端子
15 乗算係数生成部
20 映像信号
21〜24 遅延器
25〜28 乗算器
29 加算器
30 補間映像信号
31、32 相関検出部
33、34 加算量設定部
35、38 加算器
41、42 相関検出部
43、44 乗算係数制御部
101 表示装置
102 表示装置本体
103 解像度変換回路
104 入力部
105 補間処理部
106 表示制御部
110 水平同期信号
111 拡大率設定値入力端子
112 水平信号入力端子
113 クロック信号入力端子
114 映像信号入力端子
115 乗算係数生成部
120 映像信号
121〜124 遅延器
125〜128 乗算器
129 加算器
130 補間映像信号

Claims (27)

  1. 元画素と補間画素の倍率m(mは正数であり)を入力するステップと、前記元画素は一方向に配置されるn画素(nは3以上の整数であり)を含み、前記補間画素は一方向に配置されるmn画素を含み、
    前記補間画素の各々の階調レベルを、前記n画素の各々の階調レベルに基づいて計算するステップと、
    前記計算された階調レベルに基づいて前記各補間画素を表示するステップと
    を具備し、
    前記計算するステップは、
    前記n画素のうちの前記各補間画素に対応する画素に隣接する第1画素と、前記n画素のうちの前記第1画素に隣接する第2画素との階調レベル差を調べるステップと、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルに設定するステップと、前記第2画素の仮想階調レベルは、前記第1画素の階調レベルと前記第2画素の階調レベルとの間の階調レベルを表し、
    前記第2画素の仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップと
    を具備する解像度変換方法。
  2. 請求項1に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベルに設定するステップを含み、前記第2画素の加算仮想階調レベルは、前記第2画素の階調レベルよりも大きく前記第1画素の階調レベルよりも小さい階調レベルを表し、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第2画素の加算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップ
    を含む解像度変換方法。
  3. 請求項2に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベルに設定するステップを含み、前記第2画素の減算仮想階調レベルは、前記第2画素の階調レベルよりも小さく前記第1画素の階調レベルよりも大きい階調レベルを表し、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第2画素の減算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップ
    を含む解像度変換方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の解像度変換方法において、
    前記nが4であるとき、
    前記調べるステップは、更に、
    前記対応する画素と、前記n画素のうちの前記対応する画素に隣接する前記第1画素以外の第3画素との階調レベル差を調べるステップを含み、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が前記所定の値より大きいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルに設定するステップを含み、前記第3画素の仮想階調レベルは、前記対応する画素の階調レベルと前記第3画素の階調レベルとの間の階調レベルを表し、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップ
    を含む解像度変換方法。
  5. 請求項4に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベルに設定するステップを含み、前記第3画素の加算仮想階調レベルは、前記第3画素の階調レベルよりも大きく前記対応する画素の階調レベルよりも小さい階調レベルを表し、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の加算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップ
    を含む解像度変換方法。
  6. 請求項5に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベルに設定するステップを含み、前記第3画素の減算仮想階調レベルは、前記第3画素の階調レベルよりも小さく前記対応する画素の階調レベルよりも大きい階調レベルを表し、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の減算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップ
    を含む解像度変換方法。
  7. 元画素と補間画素の倍率m(mは正数であり)を入力するステップと、前記元画素は一方向に配置されるn画素(nは3以上の整数であり)を含み、前記補間画素は一方向に配置されるmn画素を含み、
    前記補間画素の各々の階調レベルを、第1乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて計算するステップと、
    前記計算された階調レベルに基づいて前記各補間画素を表示するステップと
    を具備し、
    前記計算するステップは、
    前記n画素のうちの前記各補間画素に対応する画素に隣接する第1画素と、前記n画素のうちの前記第1画素に隣接する第2画素との階調レベル差を調べるステップと、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きいとき、前記第1乗算係数を第2乗算係数に設定するステップと、
    前記第2乗算係数と、前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップと
    を具備する解像度変換方法。
  8. 請求項7に記載の解像度変換方法において、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第1乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとを乗じて前記各補間画素の階調レベルを決定するステップと、
    前記第2乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとを乗じて前記各補間画素の階調レベルを決定するステップと
    を含み、
    前記nが4のとき、
    前記第1乗算係数は、
    前記対応する画素の階調レベルに乗ずるための対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素の階調レベルに乗ずるための第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素の階調レベルに乗ずるための第2画素用乗算係数と、
    前記対応する画素に隣接する第1画素以外の第3画素の階調レベルに乗ずるための第3画素用乗算係数とを含み、
    前記第2乗算係数は、
    前記対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素用乗算係数と、
    前記第3画素の階調レベルに乗ずるための、前記第3画素用乗算係数とは異なる第3画素調整用乗算係数と
    を含む解像度変換方法。
  9. 請求項8に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第3画素用乗算係数を前記第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用増大乗算係数に設定するステップを含み、
    前記第3画素調整用増大乗算係数は、前記第3画素用乗算係数よりも大きい
    解像度変換方法。
  10. 請求項9に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第3画素用乗算係数を前記第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用減少乗算係数に設定するステップを含み、
    前記第3画素調整用減少乗算係数は、前記第3画素用乗算係数よりも小さい
    解像度変換方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載の解像度変換方法において、
    前記調べるステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差を調べるステップを含み、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が前記所定の値より大きいとき、前記第1乗算係数を第3乗算係数に設定するステップを含み、
    前記決定するステップは、更に、
    前記第3乗算係数と、前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定するステップと
    を含み、
    前記第2乗算係数は、
    前記対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素の階調レベルに乗ずるための、前記第2画素用乗算係数とは異なる第2画素調整用乗算係数と、
    前記第3画素調整用乗算係数と
    を含む解像度変換方法。
  12. 請求項11に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第2画素用乗算係数を前記第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用増大乗算係数に設定するステップを含み、
    前記第2画素調整用増大乗算係数は、前記第2画素用乗算係数よりも大きい
    解像度変換方法。
  13. 請求項12に記載の解像度変換方法において、
    前記設定するステップは、更に、
    前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第2画素用乗算係数を前記第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用減少乗算係数に設定するステップを含み、
    前記第2画素調整用減少乗算係数は、前記第2画素用乗算係数よりも小さい
    解像度変換方法。
  14. 元画素と補間画素の倍率m(mは正数であり)を入力する入力部と、前記元画素は一方向に配置されるn画素(nは3以上の整数であり)を含み、前記補間画素は一方向に配置されるmn画素を含み、
    前記補間画素の各々の階調レベルを、前記n画素の各々の階調レベルに基づいて計算する補間処理部と、
    前記計算された階調レベルに基づいて前記各補間画素が表示されるように表示部を制御する表示制御部と
    を具備し、
    前記補間処理部は、
    前記n画素のうちの前記各補間画素に対応する画素に隣接する第1画素と、前記n画素のうちの前記第1画素に隣接する第2画素との階調レベル差を調べる相関検出部と、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルに設定する仮想階調レベル設定部と、前記第2画素の仮想階調レベルは、前記第1画素の階調レベルと前記第2画素の階調レベルとの間の階調レベルを表し、
    前記第2画素の仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する階調レベル決定部と
    を具備する解像度変換回路。
  15. 請求項14に記載の解像度変換回路において、
    前記仮想階調レベル設定部は、前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベルに設定し、
    前記第2画素の加算仮想階調レベルは、前記第2画素の階調レベルよりも大きく前記第1画素の階調レベルよりも小さい階調レベルを表し、
    前記階調レベル決定部は、前記第2画素の加算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する
    解像度変換回路。
  16. 請求項15に記載の解像度変換回路において、
    前記仮想階調レベル設定部は、前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第2画素の階調レベルを前記第2画素の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベルに設定し、
    前記第2画素の減算仮想階調レベルは、前記第2画素の階調レベルよりも小さく前記第1画素の階調レベルよりも大きい階調レベルを表し、
    前記階調レベル決定部は、前記第2画素の減算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する
    解像度変換回路。
  17. 請求項14〜16のいずれか一項に記載の解像度変換回路において、
    前記nが4であるとき、
    前記相関検出部は、前記対応する画素と、前記n画素のうちの前記対応する画素に隣接する前記第1画素以外の第3画素との階調レベル差を調べ、
    前記仮想階調レベル設定部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が前記所定の値より大きいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルに設定し、
    前記第3画素の仮想階調レベルは、前記対応する画素の階調レベルと前記第3画素の階調レベルとの間の階調レベルを表し、
    前記階調レベル決定部は、前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する
    解像度変換回路。
  18. 請求項17に記載の解像度変換回路において、
    前記仮想階調レベル設定部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルとして加算仮想階調レベルに設定し、
    前記第3画素の加算仮想階調レベルは、前記第3画素の階調レベルよりも大きく前記対応する画素の階調レベルよりも小さい階調レベルを表し、
    前記階調レベル決定部は、前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の加算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する
    解像度変換回路。
  19. 請求項18に記載の解像度変換回路において、
    前記仮想階調レベル設定部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第3画素の階調レベルを前記第3画素の仮想階調レベルとして減算仮想階調レベルに設定し、
    前記第3画素の減算仮想階調レベルは、前記第3画素の階調レベルよりも小さく前記対応する画素の階調レベルよりも大きい階調レベルを表し、
    前記階調レベル決定部は、前記第2画素の仮想階調レベルと、前記第3画素の減算仮想階調レベルと、前記n画素の各々の階調レベルのうちの前記第2画素及び前記第3画素以外の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する
    解像度変換回路。
  20. 元画素と補間画素の倍率m(mは正数であり)を入力する入力部と、前記元画素は一方向に配置されるn画素(nは3以上の整数であり)を含み、前記補間画素は一方向に配置されるmn画素を含み、
    前記補間画素の各々の階調レベルを、第1乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて計算する補間処理部と、
    前記計算された階調レベルに基づいて前記各補間画素が表示されるように表示部を制御する表示制御部と
    を具備し、
    前記補間処理部は、
    前記n画素のうちの前記各補間画素に対応する画素に隣接する第1画素と、前記n画素のうちの前記第1画素に隣接する第2画素との階調レベル差を調べる相関検出部と、
    前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きいとき、前記第1乗算係数を第2乗算係数に設定する乗算係数制御部と、
    前記第2乗算係数と、前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定する階調レベル決定部と
    を具備する解像度変換回路。
  21. 請求項20に記載の解像度変換回路において、
    前記階調レベル決定部は、
    前記第1乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとを乗じて前記各補間画素の階調レベルを決定し、
    前記第2乗算係数と前記n画素の各々の階調レベルとを乗じて前記各補間画素の階調レベルを決定し、
    前記nが4のとき、
    前記第1乗算係数は、
    前記対応する画素の階調レベルに乗ずるための対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素の階調レベルに乗ずるための第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素の階調レベルに乗ずるための第2画素用乗算係数と、
    前記対応する画素に隣接する第1画素以外の第3画素の階調レベルに乗ずるための第3画素用乗算係数とを含み、
    前記第2乗算係数は、
    前記対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素用乗算係数と、
    前記第3画素の階調レベルに乗ずるための、前記第3画素用乗算係数とは異なる第3画素調整用乗算係数と
    を含む解像度変換回路。
  22. 請求項21に記載の解像度変換回路において、
    前記乗算係数制御部は、前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第3画素用乗算係数を前記第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用増大乗算係数に設定し、
    前記第3画素調整用増大乗算係数は、前記第3画素用乗算係数よりも大きい
    解像度変換回路。
  23. 請求項22に記載の解像度変換回路において、
    前記乗算係数制御部は、前記第1画素と前記第2画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第2画素の階調レベルが前記第1画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第3画素用乗算係数を前記第3画素調整用乗算係数として第3画素調整用減少乗算係数に設定し、
    前記第3画素調整用減少乗算係数は、前記第3画素用乗算係数よりも小さい
    解像度変換回路。
  24. 請求項21〜23のいずれか一項に記載の解像度変換回路において、
    前記相関検出部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差を調べ、
    前記乗算係数制御部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が前記所定の値より大きいとき、前記第1乗算係数を第3乗算係数に設定し、
    前記階調レベル決定部は、前記第3乗算係数と、前記n画素の各々の階調レベルとに基づいて、前記各補間画素の階調レベルを決定し、
    前記第3乗算係数は、
    前記対応画素用乗算係数と、
    前記第1画素用乗算係数と、
    前記第2画素の階調レベルに乗ずるための、前記第2画素用乗算係数とは異なる第2画素調整用乗算係数と、
    前記第3画素調整用乗算係数と
    を含む解像度変換回路。
  25. 請求項24に記載の解像度変換回路において、
    前記乗算係数制御部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも小さいとき、前記第2画素用乗算係数を前記第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用増大乗算係数に設定し、
    前記第2画素調整用増大乗算係数は、前記第2画素用乗算係数よりも大きい
    解像度変換回路。
  26. 請求項25に記載の解像度変換回路において、
    前記乗算係数制御部は、前記対応する画素と前記第3画素との階調レベル差が所定の値より大きく、前記第3画素の階調レベルが前記対応する画素の階調レベルよりも大きいとき、前記第2画素用乗算係数を前記第2画素調整用乗算係数として第2画素調整用減少乗算係数に設定し、
    前記第2画素調整用減少乗算係数は、前記第2画素用乗算係数よりも小さい
    解像度変換回路。
  27. 請求項14〜26のいずれか一項に記載された解像度変換回路と、
    前記表示部である表示装置本体と
    を具備する表示装置。
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WO2012114373A1 (ja) * 2011-02-23 2012-08-30 株式会社日立製作所 映像信号処理方法及び装置

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