JP2005173434A - 電圧電流変換回路、該回路を用いた表示装置 - Google Patents

電圧電流変換回路、該回路を用いた表示装置 Download PDF

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孝教 山下
Motoaki Kawasaki
素明 川崎
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Abstract

【課題】 電圧電流変換動作時の駆動トランジスタの駆動係数のバラツキによる、画素間のEL素子の発光輝度のバラツキを低減して、高画質の画像表示が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】 電圧設定方式の表示装置の画素回路、或いは、電流設定方式の表示装置の列制御回路において、駆動トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続及び遮断するスイッチを設け、該駆動トランジスタのゲート電圧を設定した後の所定の期間に、該スイッチを制御して駆動トランジスタのゲートとドレインを接続し、自己放電させることにより、該駆動トランジスタの駆動係数のバラツキの影響を低減する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電圧信号を電流信号に変換する回路に関し、さらには、該回路を用いて画像を表示する表示装置、特に、エレクトロルミネッセンス(EL)素子を用いた表示装置に関する。
EL素子や液晶素子などを用いて構成されたフラットな表示装置においては、複数行、複数列に配置した画素を、行毎に走査線に、列毎にデータ線に共通に接続し、行走査回路より各走査線を選択すると同時に、列走査回路より各データ線に所定の表示信号を印加して、選択された該当行の画素に所定の表示を行わせるマトリクス駆動が一般的である。
例えば、特許文献1には、アクティブマトリクス駆動によるEL表示装置が開示されている。
EL表示装置においては、EL素子とトランジスタ、容量などによって構成された画素回路をR(赤)、G(緑)、B(青)の3色で一組として最小表示単位とし、該表示単位を2次元的に配置してなる。EL素子の発光制御方法には、電圧設定方式と電流設定方式がある。
電圧設定方式によるEL表示装置の表示パネルの構成例を図16に示す。図中、2は画素回路、3は列シフトレジスタ、5は行シフトレジスタ、6,7は入力回路、9は画像表示部、10は列制御回路、11はデータ線、12は走査線、15は駆動回路である。
図16のパネル構成において、RGB入力映像信号Videoが、画素列に対応して設けられた列制御回路10に入力される。その後、水平制御信号HSが入力回路6を経て列シフトレジスタ3に入力され、該列シフトレジスタ3の出力が各列制御回路10に入力される。図16の表示パネルに用いられる列制御回路10の構成例を図21に示す。図中のM0はトランジスタであり、以下、トランジスタのゲート、ソース、ドレインを/G、/S、/Dと記す。
図21の列制御回路10はq列目に位置する回路であり、該列制御回路10に列シフトレジスタ3より出力されるサンプリング信号SP(q)は、トランジスタM0/Gに入力され、映像信号VideoがM0/Sに入力され、M0/Dよりデータ線11に電圧信号v(data)が出力される。
図16のパネル構成においては、画素回路2は電圧設定方式である。その構成例を図22に示す。図中、1はEL素子、M1〜M3はトランジスタ、C1は容量、VCCは電源、P1(r)、P2(r)は走査信号であり、本画素回路はr行目に位置する回路である。
図22の画素回路においては、行シフトレジスタ5から出力された走査信号P1(r),P2(r)がそれぞれM1/G,M3/Gに入力され、容量C1は一端が電源VCCに、他端がM2/GとM1/Sに接続され、M2/S,M2/Dはそれぞれ電源VCCとM3/Sに接続されている。電圧信号v(data)はM1/Dに入力される。
図22の画素回路の動作を図23のタイムチャートにより説明する。図中のIdはM2のドレイン電流を、M2/GはM2のゲート電圧を示す。
時刻t4以前
該当r行の走査信号P1(r),P2(r)は各々H,Lであるため、M1はオフ、M3はオンであり、M2/Gのゲート容量と容量C1で保持されている保持電位V1によってM2が駆動され、M2/D電流I1が電源VCCからEL素子1に向かって流れ、EL素子1はI1に応じた輝度で発光している。時刻t2〜t3において、サンプリング信号SPがHに変化するが、P1(r)がHであり、M1=オフであるため、M2/Gには影響を与えない。
時刻t4〜t7
時刻t4において、走査信号P1(r),P2(r)は各々L,Hに変化するため、M1=オン、M3=オフとなり理想的には無負荷状態のデータ線11に接続されると同時に、EL素子1への電流供給が遮断され、EL素子1は消灯する。時刻t5〜t6において、該当列のサンプリング信号SPがHに変化すると、この時の映像信号Videoのd2が列制御回路10を通して電圧信号v(data)としてM1/Dに入力され、M2/Gのゲート容量と容量C1に充電され、保持される。時刻t6直前において、サンプリング信号SPがLに変化することから、列制御回路10のトランジスタM0のゲート・ドレイン容量を通じて多少電位降下し、M2/G電圧がV2となり、保持される。
時刻t7以降
時刻t7において、走査信号P1(r),P2(r)は各々H,Lに変化するため、M1=オフ、M3=オンとなるため、M2/Gのゲート容量と容量C1も保持されている保持電位V2によって、M2/D電流I2が電源CCからEL素子1に向かって流れ、EL素子1はI2に応じた輝度で発光する。時刻t8〜t9において、サンプリング信号SPがHに変化するが、走査信号P1(r)がHであり、M1=オフであるため、M2/G電圧には影響を与えない。
以上の動作を繰り返しながら、各行の画素回路2が電圧信号v(data)の書き込み、該電圧信号v(data)で設定されたM2/GによりEL素子1の発光を行う。
また、電圧設定方式の画素回路2の他の構成例を図3に示す。図中、M1〜M4はトランジスタ、C1,C2は容量、P0(r)〜P2(r)は走査信号である。
図3の画素回路においては、電圧信号v(data)はM1/Dに入力され、M4/DがEL素子1の電流注入端子に接続されている。また、該当r行の走査信号P0(r)〜P2(r)がそれぞれM1/G,M3/G,M4/Gに入力される。容量C1は一端が電源VCCに接続され、他端がM2/G、M3/D、容量C2の一端に接続されている。さらに、容量C2の他端はM1/Sに接続され、M2/Sは電源VCCに、M2/DはM3/SとM4/Sに接続されている。
図3の回路の動作を図24のタイムチャートにより説明する。
時刻t5以前
該当r行の走査信号P0(r),P1(r),P2(r)が各々H,H,Lであり、M1=オフ、M3=オフ、M4=オンであるので、M2/Gのゲート容量と容量C1,C2に保持されている保持電圧V1によってM2が駆動しており、M2/D電流I1が電源VCCからEL素子1に向かって流れ、EL素子1はI1に応じた輝度で発光している。時刻t1〜t2、及び、t3〜t4においてサンプリング信号SPがHになるが、P0(r)がHでM1=オフであるため、M2/G電圧への影響はない。
時刻t5〜t9
時刻t5において、該当r行の走査信号P0(r),P1(r),P2(r)が各々L,L,Hに変化し、M1=オンになるとともにM4=オフとなるため、EL素子1への電流供給が遮断され、EL素子1は消灯する。また、サンプリング信号SPがHに変化し、同時にM1=オン、M3=オンであるため、M2のゲート・ソース電圧Vgs(=M2/G電圧−VCC)がM2の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、容量C1,C2及びM2のゲート容量が放電動作をするので、M2/D電流Idは非常に小さい値にリセットされる。この放電動作によって、M2のように電圧電流変換するトランジスタのVthのバラツキによる画素間の影響を低減する。この時の映像信号VideoはVblであり、M2/G電圧はVrsである。時刻t6において、走査信号P1(r)及びサンプリング信号SPはH,Lに変化する。この時、該当r行の画素回路2のM2のVgsは引き続きM2の閾値Vth近傍に漸近した値であり、M2/G電圧はVrsである。時刻t7〜t8において、該当列のサンプリング信号がHになり、この時の映像信号Videoのd2が図21の列制御回路10を介してv(data)としてM1/Dに入力される。時刻t8直前において、サンプリング信号SPがLに変化することから、図21の列制御回路10のM0のゲート・ドレイン容量を通じて多少電位降下し、M2/G電圧がV2となり保持される。
時刻t9以降
時刻t9以降は、走査信号P0(r),P1(r),P2(r)が各々H,H,Lになり、M1=オフ、M3=オフ、M4=オンとなるため、M2/Gのゲート容量と容量C1,C2で保持されている保持電圧V2によってM2が駆動しており、M2/D電流I2が電源VCCからEL素子1に向かって流れ、EL素子1はI2に応じた輝度で発光を継続する。時刻t9〜t10、及び、時刻t11〜t12にいて、サンプリング信号SPがHになるが、P0(r)がHでM1=オフであるため、M2/G電圧への影響はない。
以上の動作を繰り返しながら、各行の画素回路2が電圧信号v(data)の書き込み、該電圧信号v(data)で設定されたM2/GによりEL素子1の発光を行う。
次に、電流設定方式によるEL表示装置の表示パネルの構成例を図17に示す。図中、8は入力回路、4,13,14はゲート回路であり、図16と同じ部材には同じ符号を付した。
図17の表示パネルが、図16の表示パネルと異なるところは、補助列制御信号HDが入力回路8を介して、ゲート回路4,13に入力され、さらに、ゲート回路4,13からそれぞれ列制御回路10,ゲート回路14に制御信号が入力される点にある。列シフトレジスタ3から出力された信号は対応するゲート回路14に入力され、そこで変換されたサンプリング信号SPが列制御回路10に入力される。列制御回路10には、ゲート回路4より制御信号が入力されている。
図17の表示パネルの構成に用いられる列制御回路10の構成例を図25に示す。図中、M1〜M5はトランジスタ、C1,C2は容量、SPa(q),SPb(q)はサンプリング信号、P3,P4は制御信号である。
図25の回路において、映像信号VideoはM1/S,M2/Sに入力され、M1/G,M2/Gにはそれぞれゲート回路14から出力されたサンプリング信号SPa(q),SPb(q)が入力される。M1/Dは、P3によってゲートが制御されるM3/Sと、一端がGNDに接地されたC1の他端に接続され、M2/DはP4によってゲートが制御されるM4/Sと、一端がGNDに接地されたC2の他端に接続されている。M3/DとM4/Dは、ソースがGNDに接地されたM5/Gに接続され、M5/Dがデータ線11に電流信号i(data)を出力する。
図25の列制御回路の動作を、図26のタイムチャートにより説明する。尚、図26中、M5/GはM5のゲート電圧を示す。
時刻t1以前
該当列のサンプリング信号SPa,SPbは各々L,Lであり、制御信号P3,P4は各々H,Lである。M5/Gには容量C1に保持されている保持電圧Va1によって駆動されたM5/D電流のIa1が電流信号i(data)としてデータ線11に出力されている。
時刻t1〜t4
時刻t1において、制御信号P3,P4は各々L,Hに変化するため、M3=オフ、M4=オンとなる。容量C2に充電/保持された保持電位Vb1によってM5/G電圧が決定し、これによって駆動されたM5/D電流Ib1が時刻t1〜t4の期間、電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t2〜t3で該当列のサンプリング信号SPaがHに変化し、この時点の映像信号Videoのd1を容量C1に充電して電圧Va2を保持する。
時刻t4〜t7
時刻t4において、制御信号P3,P4は各々H,Lに変化するため、M3=オン、M4=オフとなり、容量C1に充電/保持された保持電圧Va2によってM5/G電圧が決定し、これによりM5/D電流Ia2が時刻t4〜t7の期間、電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t5〜t6で該当列のサンプリング信号SPbがHに変化し、この時点の映像信号Videoのd2を容量C2に充電して電圧Vb2を保持する。
上記時刻t1〜t7の動作をt7以降も繰り返し、映像信号Videoは、水平走査周期毎に更新される線順次信号i(data)に変換される。
図17のパネル構成の画素回路2の構成例を図18に示す。図中、M1〜M4はトランジスタ、C1は容量、VCCは電源、P1(r),P2(r)は走査信号である。
図18の画素回路においては、例えば図25の列制御回路10から出力された電流信号i(data)がM3/Sに入力され、M4/DがEL素子1の電流注入端子と接続されている。
図18の画素回路の動作を図19のタイムチャートにより説明する。
時刻t0以前は、該当r行の走査信号P1(r)がL、P2(r)がHで、M2=オフ、M3=オフ、M4=オンであり、容量C1に設定されているM1/G電圧によってM1が駆動され、EL素子1に電流を注入している。時刻t0において、該当r行のP1(r)がH,P2(r)がLに変化し、電流信号i(r)により、M1のトランジスタ特性に応じて容量C1に電位が設定される。その後、時刻t1でP2(r)がHに変化するため、M2=オフとなり、容量C1に設定された電位が保持され、時刻t2でP1(r)がLに変化し、M3はオフ、M4はオンとなり、容量C1に保持された電位によってM1が駆動され、EL素子1に電流が注入される。この回路は、時刻t0〜t1において容量C1に保持される電位を、M1に供給される電流値により設定し、時刻t2以降でM1自身によって駆動するため、M1のトランジスタ特性のバラツキの影響を受けにくい回路構成、回路動作となっていることに特徴を有する。
米国特許第6373454号明細書
前記した回路構成において、電圧設定方式の画素回路2を有する図16の表示パネルの場合、画素回路2において、電圧信号v(data)を電圧電流変換動作させるトランジスタの閾値電圧や駆動係数のトランジスタ特性が、トランジスタ毎にバラツキを持つため、EL素子1の輝度バラツキの原因となり、画像表示部9において列方向・行方向の2次元的な輝度バラツキを発生する問題となっていた。
さらに、電流設定方式の画素回路2を有する図17の表示パネルの場合、電圧電流変換動作を行う列制御回路10において、映像信号Videoを電圧電流変換するトランジスタの閾値電圧や駆動係数の特性がトランジスタ毎にバラツキを持つため、EL素子1の輝度バラツキの原因となり、画像表示部9において行方向の1次元的な輝度バラツキを発生する問題となっていた。
本発明の課題は、上記問題を解決し、表示装置において、電圧電流変換動作時の駆動トランジスタのトランジスタ特性(主に駆動係数)のバラツキによる、画素間の表示のバラツキを低減し、高画質な画像表示を可能にすることにある。特に、EL素子を用いたEL表示装置において、画素毎のEL素子の輝度バラツキを低減することにある。
本発明の第1は、駆動トランジスタのゲート電圧を設定し、該トランジスタのゲート容量を含む保持容量に該設定電圧を保持することによって、上記駆動トランジスタのドレイン電流を発生する電圧電流変換回路であって、
上記駆動トランジスタのドレインとゲートとを電気的に接続及び切断する導通制御素子、または駆動トランジスタのゲートに接続された放電トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続及び切断する導通制御素子、のいずれかを備え、
上記駆動トランジスタのゲート電圧が設定された後の所定期間において、上記導通制御素子により上記駆動トランジスタまたは放電トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続状態とすることを特徴とする電圧電流変換回路である。
上記本発明第1の電圧電流変換回路においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
駆動トランジスタのドレインとゲートが電気的に接続状態となる所定期間を含む期間において、駆動トランジスタの電流駆動量が減ずる方向にソース電圧を変化させる。
駆動トランジスタのドレインとゲートが電気的に接続状態となる所定期間を含む期間において、駆動トランジスタの電流駆動量が減ずる方向に上記保持容量の基準端子電圧を変化させる。
本発明の第2は、画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電圧信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置であって、
各画素回路が、上記本発明の電圧電流変換回路を備え、データ線より入力された電圧信号を該電圧電流変換回路によって電流信号に変換し、該電流信号のレベルに応じた表示を行うことを特徴とする。
本発明の第3は、画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電流信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置であって、
データ線毎に、映像信号をサンプリングして各画素回路に入力する電流信号をデータ線に出力する列制御回路を備え、
上記列制御回路が、上記本発明の電圧電流変換回路を備え、サンプリングした映像信号を該電圧電流変換回路によって電流信号に変換し、データ線に出力することを特徴とする。
本発明の第2及び第3の表示装置においては、画素回路がEL素子を備えたEL表示装置であることを好ましい態様として含む。
本発明によれば、駆動トランジスタのゲート電圧設定後の所定期間において、導通制御素子を制御して該駆動トランジスタまたは放電トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、該駆動トランジスタのドレイン電流のバラツキを低減することが可能となり、トランジスタの駆動係数等のバラツキによる影響を、大幅に低減し、画素間での表示バラツキが低減された高画質な画像表示が実現する。
本発明の駆動回路の特徴は、電圧電流変換動作を行う駆動トランジスタの駆動能力に応じた放電能力(以下、駆動能力または放電能力とは、トランジスタの駆動係数やゲート・ソース間の電圧値によって決定される電流駆動能力または電流放電能力をいう)で、入力された電圧信号を、駆動トランジスタのゲート電位として設定した後、該駆動トランジスタ自身または放電トランジスタにより、ある最適な期間にゲートとドレインを電気的に接続させ、自己放電動作を行う回路構成とすることにより、駆動トランジスタ間での駆動係数バラツキが主因となる電流信号のバラツキを低減し、画素毎の表示のバラツキを改善する。即ち、EL表示装置においては、画素毎のEL素子の輝度バラツキを低減する。
先ず、本発明の基本概念を図13を用いて説明する。図13中、M1は駆動トランジスタであるTFT、SW1は導通制御素子、C1は保持容量、Vg,Vsは基準信号である。
当該回路は、電圧信号v(data)を電流信号i(data)に変換する、本発明の電圧電流変換回路であり、電圧電流変換機能を有するトランジスタM1とスイッチSW1と保持容量C1によって構成される。尚、保持容量C1は設けず、M1のゲート容量のみでも本発明の基本概念を崩すものではない。M1のソース側には基準信号Vsが、容量C1の一端には基準信号Vgが入力される。回路動作は、入力された電圧信号v(data)をM1のゲート容量と容量C1による保持容量によってゲート電圧として保持させた後、所定の期間にスイッチSW1をオンしてM1のゲートとドレインとを電気的に接続することで、M1自身の駆動能力に応じた放電能力による放電動作(以下、自己放電動作と記す)をさせる。この動作により、駆動トランジスタ毎の駆動係数バラツキが主因となる電圧信号v(data)に対する電流信号i(data)のバラツキが低減する。
自己放電動作を制御するスイッチSW1のオン時間を電圧信号v(data)値に依存しにくくするような自己放電動作の制御性を向上させるためには、自己放電時のM1の駆動能力による放電能力を低減させて自己放電動作をさせる必要がある。例えば、自己放電動作時に基準信号Vg、Vsとして、各々または両方をGNDに対して一定の正電位、負電位を電流駆動量が減する方向に入力し、M1の駆動能力に応じた放電能力を低減させた後に自己放電動作をさせ、自己放電動作後にVg及びVsの電位を元の状態に戻す。またM1より駆動係数が小さく駆動能力に応じた放電能力の小さい放電専用トランジスタを別に設けて自己放電動作をさせるなどしてもよい。
その後、自己放電動作後に設定されたM1のゲート電位によってM1を駆動し、電流信号i(data)を得る。
本発明はM1が電圧信号v(data)によって設定されたゲート電圧を、M1による自己放電動作によってM1の駆動能力を低減させて駆動することができる特徴を有するため、M1はTFTのみならず他の例として電圧電流変換機能を有し駆動係数が大きいCMOSなどを用いて構成することができ、所望の駆動能力に調整して駆動することもできる。
電圧電流変換動作を行う駆動トランジスタが素子毎に駆動係数バラツキを持った場合、以下のような動作が作用する。
トランジスタの駆動能力が大きい場合は自己放電時の放電能力も大きく、駆動能力が小さい場合は自己放電時の放電能力も小さい。図14、図15は電圧信号v(data)に対してnチャネル型の駆動トランジスタの駆動係数がバラツキを持った時に駆動される電流を電流I1、I2、I3とし、所定の放電時間で自己放電動作後の電流を電流I11、I21、I31(図14)またはI12、I22、I32(図15)とし、I2を基準としてI1>I2〔図14(a)、図15(a)〕とI2>I3〔図14(b)、図15(b)〕の2つに分けて図示する。図14は自己放電能力によって電流バラツキを低減する様子を示した図であり、図15は自己放電能力と自己放電動作を制御する制御信号が駆動トランジスタのゲート電圧を負方向に微小変化させることによって電流バラツキを低減する様子を示した図である。
電圧信号v(data)が大きく駆動能力が大きい領域において、駆動能力に応じた放電能力も大きいため所定の放電時間における自己放電動作によってトランジスタの駆動係数バラツキの影響を電流I11、I21、I31(図14)または電流I12、I22、I32(図15)のように低減することができる。
一方で、電圧信号v(data)が小さく駆動能力が小さい領域において、駆動能力に応じた放電能力も小さいため自己放電動作によって電流I11、I21、I31のようにトランジスタ駆動係数バラツキの影響を十分に低減することができない。しかしながら、自己放電動作を制御する制御信号が放電動作終了時にHからLに変化する際に駆動トランジスタのドレイン・ゲート容量などを通して自己放電動作後にゲート容量と容量素子に保持されたゲート電位に対して駆動係数バラツキなどに関係なく負方向に微小電位で変化する。これは、複数の駆動トランジスタの駆動係数バラツキを持っている時、駆動能力と放電能力が大きい領域ではゲート電位の微小電位変化による駆動トランジスタによって駆動されるドレイン電流に与える影響が十分に小さいため問題にならないが、駆動能力と放電能力が小さい領域ではゲート電位の微小電位変化による駆動トランジスタによって駆動されるドレイン電流に与える影響が大きく、それが駆動トランジスタの電流特性バラツキを低減させる方向に作用し、電流I12、I22、I32のように駆動トランジスタの駆動係数バラツキの影響を低減させるからである。
以上の動作によって電圧データv(data)の変化に対して駆動トランジスタの駆動係数バラツキによる電流特性バラツキへの影響を低減することができる。
本発明の駆動回路は、先に説明した電圧設定方式のEL表示装置においては、電圧設定方式の画素回路に、電流設定方式のEL表示装置においては、列制御回路に適用される。
具体的には、画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電圧信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置において、各画素回路が本発明の電圧電流変換回路を備えた構成とする。
或いは、画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電流信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置であって、
データ線毎に、映像信号をサンプリングして各画素回路に入力する電流信号をデータ線に出力する列制御回路を備え、
上記列制御回路が、本発明の電圧電流変換回路を備えた構成とする。
以下、本発明の電圧電流変換回路を備えた具体的な回路構成とその動作を実施形態を挙げて説明する。尚、以下の実施形態の説明において、M1〜M16はトランジスタ〔表示パネルにおいては通常、薄膜トランジスタ(TFT)〕、C1〜C4は容量、VCCは電源、P0(r)〜P2(r)は走査信号、P3〜P5,P9〜P14,Re1,Re2は制御信号、Vga,Vgbは基準電位、Vsa,Vsbは制御信号である。
〔実施形態1〕
図1に本発明の実施形態1の回路を示す。本形態は、図16に示したようなEL表示パネルの画素回路構成例であり、データ線11に入力された電圧信号v(data)を各画素において、電圧電流変換する電圧設定方式の画素回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
一端が第1の電源に接続され、他端が第1のスイッチの他端と接続された第1の容量素子と、
ソースが第1の電源に接続され、ゲートが第1のスイッチの他端と第1の容量素子の他端に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1のトランジスタのドレインと、他端が第1のトランジスタのゲートと第1のスイッチの他端と第1の容量素子の他端と接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が第1のトランジスタのドレインと第2のスイッチの一端と接続され、他端がEL素子の電流供給端子に接続され、第3の制御信号で制御される第3のスイッチと
を備えた回路構成であり、第1のトランジスタのゲート電圧が設定された後に第2の制御信号による所定期間で第2のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第2のスイッチが導通制御素子に相当する。
具体的には、図1に示すように、第1〜第3のスイッチとしてトランジスタM1,M3,M4を用いる。第1〜第2の制御信号は、走査信号P0(r)〜P2(r)である。
図16の列制御回路10から出力された電圧信号v(data)はM1/Dに入力され、P0(r)がM1/Gに入力される。M1/Sは一端が電源VCCに接続された容量素子C1の他端と、ソースが電源VCCに接続されたM2/Gと、ソースがM2/Dに接続されゲートが走査信号P1(r)で制御されるM3/Dと接続されている。また、M2/Dはゲートが走査信号P2(r)で制御されるM4/Sに接続され、M4/Dは一端がGNDに接地されたEL素子1の電流注入端子に接続されている。M4は瞬間的に過大な電流がEL素子1に流れないために設けられている。
(動作説明)
図1の画素回路2の動作を、図2のタイムチャートにより説明する。図2中、M2/GはM2のゲート電圧、IdはM2/D電流、SPはサンプリング信号である。
時刻t4以前
時刻t1〜t4において画素回路2における該当r行の制御信号P0(r)、P1(r)、P2(r)は各々H、H、Lであり、M1=オフ、M3=オフ、M4=オンであるため、M2/Gのゲート容量と容量C1に保持されている保持電位V12によってM2が駆動され、M2/D電流I12がEL素子1に供給されている。EL素子1はI12に応じた輝度で発光している。時刻t2〜t3において、サンプリング信号SPがHになるが、時刻t4までP0(r)がHでM1=オフなのでM2/G電圧への影響は無い。
時刻t4〜t7
時刻t4において、該当r行の走査信号P0(r)及びP2(r)は各々、L,Hに変化し、M1=オンになるとともにM4=オフとなるためEL素子1への電流供給が遮断され、EL素子1は消灯する。時刻t5〜t6において該当列のサンプリング信号SPがHになるので、この時の映像信号Videoのd2が列制御回路を通してv(data)として入力され、容量C1に充電・保持される。この時、時刻t6でサンプリング信号SP=H(オン)からL(オフ)に変化するので、図21の列制御回路10のトランジスタM0のドレイン・ゲート容量を通じて多少電位降下をし、V21がM2/G電圧として保持され、M2/D電流はI21となる。その後、時刻t7まで保持電圧V21は保持される。
時刻t7以降
時刻t7において該当r行の走査信号P0(r)はHに変化し、M1=オフになる。時刻t8において、該当r行の走査信号P1(r)がLに変化するためM3=オンとなり、M2/GとM2/Dが電気的に接続された状態となる。保持電位V21となっているM2/G電圧は、M2自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t9まで自己放電動作を行うことで電位上昇する。時刻t9において、走査信号P1(r)がHに変化するためM3=オフとなり、自己放電動作は停止し、走査信号P2(r)もLに変化するためM4=オンとなり、自己放電動作後のM2/Gのゲート容量と容量C1に保持されている保持電位V22によって、M2/D電流I22がEL素子1に供給され、EL素子1はI22に応じた輝度で発光する。M2によるM2/D電流は概略、次式で示される。
Id=β(V22−VCC−Vth)2
ここで、βはトランジスタM2の駆動係数であり、VthはM2の閾値電圧である。
また、時刻t10〜t11において、サンプリング信号SPがHになるが、P0(r)がHでM1=オフなのでM2/G電圧への影響は無い。
以上の動作を繰り返しながら該当画素回路2では、電圧信号v(data)の書き込み・EL素子の発光動作を行う。
尚、本実施形態において容量C1はM2のゲート入力容量のみで実現しても良く、この場合容量C1は必要ない。
〔実施形態2〕
図3に本発明の実施形態2の回路を示す。本形態は、図1と同様に、図16に示したようなEL表示パネルの画素回路構成例であり、データ線11に入力された電圧信号v(data)を各画素において、電圧電流変換する電圧設定方式の画素回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
第1のスイッチの他端に一端が接続された第1の容量素子と、
一端が第1の電源に接続され、他端が第1の容量素子の他端に接続された第2の容量素子と、
ソースが第1の電源に接続され、ゲートが第1の容量素子の他端と第2の容量素子の他端に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1のトランジスタのドレインと、他端が第1のトランジスタのゲートと第1の容量素子の他端と第2の容量素子の他端と接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が第1のトランジスタのドレインと第2のスイッチの一端と接続され、他端がEL素子の電流供給端子に接続され、第3の制御信号で制御される第3のスイッチと
を備えた回路構成であり、第1のトランジスタのゲート電圧が設定された後に第2の制御信号による所定期間で第2のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第2のスイッチが導通制御素子に相当する。
具体的には、図3に示すように、第1〜第3のスイッチとしてトランジスタM1,M3,M4を用いる。第1〜第2の制御信号は、走査信号P0(r)〜P2(r)である。
図16の列制御回路10から出力された電圧信号v(data)はM1/Dに入力され、P0(r)がM1/Gに入力される。M1/Sは容量C1の一端に接続され、容量C1の他端は一端が電源VCCに接続された容量素子C2の他端と、ソースが電源VCCに接続されたM2/Gと、ソースがM2/Dに接続されゲートが走査信号P1(r)で制御されるM3/Dと接続されている。また、M2/Dはゲートが走査信号P2(r)で制御されるM4/Sに接続され、M4/Dは一端がGNDに接地されたEL素子1の電流注入端子に接続されている。M4は瞬間的に過大な電流がEL素子1に流れないために設けられている。
(動作説明)
図3の画素回路2の動作を、図4のタイムチャートにより説明する。図4中、M2/GはM2のゲート電圧、IdはM2/D電流、SPはサンプリング信号である。
時刻t5以前
時刻t1〜t5において該当r行の画素回路2における走査信号P0(r),P1(r),P2(r)は各々H,H,Lであり、時刻t1〜t2において、サンプリング信号SPはHであるがM1=オフ、M3=オフ、M4=オンであるため、M2/Gのゲート容量と容量C1,C2に保持されている保持電位V12によってM2が駆動されM2/D電流I12がEL素子1に供給される。EL素子1はI12に応じた輝度で発光している。時刻t1〜t2における映像信号Videoは電圧Vblである。
時刻t5〜t9
時刻t5において、該当r行の走査信号P0(r),P1(r),P2(r)は各々,L,L,Hに変化し、M1=オン、M3=オン、M4=オフとなるためEL素子1への電流供給が遮断されEL素子1は消灯する。時刻t5〜t6において、サンプリング信号SPがHになっており、同時にM1=オン、M3=オンであるのでM2/GS電圧(=M2/G電圧−VCC)がM2の閾値電圧Vth近傍に漸近するように容量C1,C2及びM2のゲート容量は放電動作をするので、M2/D電流Idは非常に小さい値にリセットされる。この放電動作によってM2のように電圧電流変換するトランジスタの他行間の閾値電圧Vthのバラツキの影響が低減する。この時の映像信号VideoはVblであり、M2/G電圧はVrsである。時刻t6において、走査信号P1(r)及びサンプリング信号SPは各々H,Lに変化する。この時、該当画素回路2のM2/GS電圧は引き続きM2の閾値電圧Vth近傍に漸近した値であり、M2/G電圧はVrsである。時刻t7〜t8において、該当列のサンプリング信号SPがHになり、この時の映像信号Videoのd2が列制御回路を通してv(data)として入力される。この時の該当画素回路2のM2/G電圧はΔV電圧だけ電圧変化する。この時、ΔV電圧は概略、次式で示される。
ΔV=−{C2/(C1+C2+C(M2))}×d2
C(M2)は該当画素回路2内のM2のゲート入力容量を示す。
時刻t8直前においてサンプリング信号SP=H(オン)からL(オフ)に変化するので、図21の列制御回路10のトランジスタM0のドレイン・ゲート容量を通じて多少電位降下をし、M2/G電圧はV21となりM2/D電流はI21となる。その後、時刻t9までこの状態が保持される。
時刻t9以降
時刻t9において、該当r行の走査信号P0(r)がHに変化し、M1=オフとなるためサンプリング信号SPがHに変化するが影響は無い。M2/G電圧はV21が時刻t10まで保持され、時刻t10〜t11において、走査信号P1(r)がLに変化するためM3=オンとなり、M2/DとM2/Gが電気的に接続された状態となる。M2/Gのゲート容量と容量C1,C2には保持電圧V21が保持されているが、M2自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t11まで自己放電動作を行うことで、M2/G電圧は電位上昇する。時刻t11において、走査信号P1(r)がHに変化することからM3=オフとなり自己放電動作は停止し、走査信号P2(r)もLに変化することからM4=オンとなり、自己放電動作後のM2/G電圧V22によるM2/D電流I22がEL素子1に供給される。EL素子1はI22に応じた輝度で発光する。M2によるM2/D電流は概略、次式で示される。
Id=β(V22−VCC−Vth)2
ここで、βはトランジスタM2の駆動係数であり、VthはM2の閾値電圧である。
以上の動作を繰り返しながら該当画素回路2では、電圧信号v(data)の書き込み、EL素子1の発光動作を行う。
尚、本実施例において容量C1はM2のゲート入力容量のみで実現しても良く、この場合容量C1は必要ない。
〔実施形態3〕
図5に本発明の実施形態3の回路を示す。本形態は、図17に示したようなEL表示パネルの列制御回路構成例であり、ゲート回路14から入力されたサンプリング信号に従って映像信号Videoより該当列の信号をサンプリングし、電圧電流変換して電流信号i(data)をデータ線11に出力する回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
一端が上記映像信号線に接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が第1の電源に接続され、他端が第1のスイッチの他端に接続された第1の容量素子と、
一端が第2の電源に接続され、他端が第2のスイッチの他端に接続された第2の容量素子と、
第1のスイッチの他端と第1の容量素子の他端に一端が接続され、第3の制御信号で制御される第3のスイッチと、
第2のスイッチの他端と第2の容量素子の他端に一端が接続され、第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
第3のスイッチの他端と第4のスイッチの他端とにゲートが接続され、ソースが第3の電源に接続され、ドレインがデータ線に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1のトランジスタのゲートに接続され、他端が第1のトランジスタのドレインに接続され、第5の制御信号で制御される第5のスイッチと
を備えた回路構成であり、第1のトランジスタのゲート電圧が設定された後に第5の制御信号による所定期間で第5のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第5のスイッチが導通制御素子に相当する。
具体的には、図5に示すように、第1〜第5のスイッチとして、トランジスタM1〜M4,M6を用いる。第1〜第5の制御信号は、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)、P3〜P5である。
映像信号VideoはM1/S及びM2/Sに入力され、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)は各々M1/G、M2/Gに入力される。M1/DはM3/Sと一端がGNDに接地された容量C1の他端に接続され、M3/Gは制御信号P3により制御される。M2/DはM4/Sと一端がGNDに接地された容量C2の他端に接続され、M4/Gは制御信号P4により制御される。M3/D及びM4/DはM6/SとM5/Gに接続され、M6/Gは制御信号P5により制御される。また、M6/SはM5/Gに接続され、M5/DはGNDに接地されている。M6/DとM5/Dはデータ線11に接続され、M5/D電流が電流信号i(data)としてデータ線11より出力される。
各トランジスタのゲートサイズ(W,L)及び容量値は下記のような関係で構成する。
M1=M2、M3=M4、C1=C2
(動作説明)
図5の列制御回路10の動作を、図6のタイムチャートにより説明する。図6中、M5/GはM5/Gのゲート電圧である。
時刻t1直前
サンプリング信号SPa,SPbは各々L、Lであり、制御信号P3,P4,P5は各々H,L,Lになっており、M1=オフ、M3=オン、M2=オフ、M4=オフ、M6=オフであり、容量C1に保持されている保持電圧Va12がM5/G電圧となりM5によるM5/D電流Ia12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。
時刻t1〜t6
時刻t1において、制御信号P3,P4が各々L,Hに変化することからM3=オフ、M4=オンに変化し、M5/G電圧が容量C1に保持されている保持電圧Va12から容量C2に保持されている保持電圧Vb11に変化するので、M5によって駆動されるM5/D電流はIb11となる。時刻t2〜t3において、制御信号P5がHに変化するのでM6=オンとなり、M5/GとM5/Dが電気的に接続された状態となる。M5/G電圧を決定している容量C2には保持電圧Vb11が保持されているが、M5自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t3まで自己放電動作を行うことで、M2/G電圧は電位降下する。時刻t3において、制御信号P5がLに変化することからM6=オフに変化するのでM6のドレイン・ゲート容量を通じて多少電位降下をし、M5/G電圧はVb12となり、M5によるM5/D電流はIb12となる。M5/D電流のIb12は概略次式で示される。
Ib12=β(Vb12−Vth)2
ここで、βはトランジスタM5の駆動係数であり、VthはM5の閾値電圧である。
この状態が時刻t6まで継続される。時刻t4〜t5において該当q列のサンプリング信号SPaがHに変化するためM1=オンになることから映像信号Videoのd1が容量C1に充電され、Va21が保持電位として保持される。
時刻t6〜t11
時刻t6において、制御信号P3,P4が各々H,Lに変化することからM3=オン、M4=オフに変化し、M5/G電圧が容量C2に保持されている保持電圧Vb12から容量C1に保持されている保持電圧Va21に変化するのでM5によって駆動されるM5/D電流はIa21となる。時刻t7〜t8において、制御信号P5がHに変化するのでM6=オンとなり、M5/GとM5/Dが電気的に接続された状態となる。M5/G電圧を決定している容量C1には保持電圧Va21が保持されているが、M5自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t8まで自己放電動作を行うことで、M2/G電圧は電位降下する。時刻t8において制御信号P5がLに変化することからM6=オフに変化し、M6のドレイン・ゲート容量を通じて多少電位降下をし、M5/G電圧はVa22となり、M5によるM5/D電流はIa22となる。M5/D電流のIa22は概略次式で示される。
Ia22=β(Va22−Vth)2
ここで、βはトランジスタM5の駆動係数であり、VthはM5の閾値電圧である。
この状態が時刻t11まで継続される。時刻t9〜t10において、該当q列のサンプリング信号SPbがHに変化し、M2=オンになることから映像信号Videoのd2が容量C2に充電され、Vb21が保持電位として保持される。
時刻t11以降
時刻t11において、制御信号P3、P4が各々L、Hに変化することからM3=オフ、M4=オンに変化し、M5/G電圧が容量C1に保持されている保持電圧Va22から容量C2に保持されている保持電圧Vb21に変化するので、M5によって駆動されるM5/D電流はIb21となる。時刻t12〜t13において制御信号P5がHに変化するのでM6=オンとなり、M5/GとM5/Dが電気的に接続された状態となる。M5/G電圧を決定している容量C2には保持電圧Vb21が保持されているが、M5自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t13まで自己放電動作を行うことで、M2/G電圧は電位降下する。時刻t13において制御信号P5がLに変化することからM6=オフに変化し、M6のドレイン・ゲート容量を通じて多少電位降下をし、M5/G電圧はVb22となり、M5によるM5/D電流はIb22となる。M5/D電流のIb22は概略次式で示される。
Ib22=β(Vb22−Vth)2
ここで、βはトランジスタM5の駆動係数であり、VthはM5の閾値電圧である。
時刻t14〜t15において該当q列のサンプリング信号SPaがHに変化するためM1=オンになり、映像信号Videoのd3が容量C1に充電され、Va31が保持電位として保持される。
以上の動作を繰り返し、映像信号Videoは線順次電流信号i(data)に変換される。
〔実施形態4〕
図7に本発明の実施形態4の回路を示す。本形態は、図17に示したようなEL表示パネルの列制御回路構成例であり、ゲート回路14から入力されたサンプリング信号に従って映像信号Videoより該当列の信号をサンプリングし、電圧電流変換して電流信号i(data)をデータ線11に出力する回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
一端が上記映像信号線に接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が上記第1のスイッチに接続された第1の容量素子と、
一端が第1の容量素子の他端に、他端が第1の電源に接続された第2の容量素子と、
ソースが第1の電源に接続され、ゲートが第1の容量素子の他端及び第2の容量素子の他端に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1の容量素子の他端及び第2の容量素子の他端及び第1のトランジスタのゲートに接続され、ドレインが第1のトランジスタのドレインに接続され、ゲートが第3の制御信号で制御される第3のスイッチと、
一端が第1のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
一端が上記第2のスイッチに接続された第3の容量素子と、
一端が第3の容量素子の他端に、他端が第2の電源に接続された第4の容量素子と、
ソースが第2の電源に接続され、ゲートが第3の容量素子の他端及び第4の容量素子の他端に接続された第2のトランジスタと、
一端が第3の容量素子の他端及び第4の容量素子の他端及び第2のトランジスタのゲートに接続され、ドレインが第2のトランジスタのドレインに接続され、ゲートが第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
一端が第2のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第6の制御信号で制御される第6のスイッチと、
を備えた回路構成であり、第1のトランジスタまたは第2のトランジスタのゲート電圧が設定された後に、第3または第5の制御信号による所定期間で第3または第5のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1及び第2のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第3及び第5のスイッチが導通制御素子に相当する。
具体的には、図7に示すように、第1〜第6のスイッチとして、トランジスタM1,M7,M2,M6,M8,M12を用いる。第1〜第6の制御信号は、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)、P9,P11,P12,P14である。また第1〜第4の容量素子はC1〜C4、第1及び第2の電源はGNDである。
映像信号VideoはM1/S及びM7/Sに入力され、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)は各々M1/G、M7/Gに入力される。M1/Dは容量C1の一端に接続され、C1の他端は一端がGNDに接地された容量C2の他端とソースがGNDに接地されたM3/Gに接続される。M3/GはM2/Sに接続され、M3/DはM2/Dに接続され、M2/Gは制御信号P9で制御されている。M2/D及びM3/DはさらにM4/Sと接続され、M4/Dは、ソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM5/Dに接続され、M4/Gは制御信号P10で制御される。さらに、M2/D及びM3/DにはM6/Sが接続され、M6/Dはデータ線11に接続されている。M6/Gは制御信号P11で制御される。
一方、M7/Dは容量C3の一端に接続され、C3の他端は一端がGNDに接地された容量C4の他端とソースがGNDに接地されたM9/Gに接続される。M9/DはM8/Dと接続され、M9/GはM8/Sと接続され、M8/Gは制御信号P12で制御される。M8/D及びM9/DはさらにM10/Sと接続され、M10/Dは、ソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM11/Dに接続され、M10/Gは制御信号P13で制御される。さらに、M8/D及びM9/DにはM12/Sが接続され、M12/Dはデータ線11に接続されている。M12/Gは制御信号P14で制御される。
各トランジスタのゲートサイズ(W,L)及び容量値は下記のような関係で構成する。
M1=M7、M3=M9、M2=M8、M6=M12、C1=C3、C2=C4
(動作説明)
図7の列制御回路10の動作を図8のタイムチャートにより説明する。図8中、M3/G及びM5/Gはそれぞれ、M3及びM5のゲート電圧を示す。
時刻t1直前
サンプリング信号SPa,SPbがともにL、制御信号P9,P10,P12,P14がともにL、P11,P13がともにHであるのでトランジスタは
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン、
M7=オフ、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ
となり、M3/G、M9/Gに保持された保持電圧Va12及びVb11によってM3,M9はそれぞれ電流駆動している。M6=オンであることからM3/D電流のIa12がデータ線11に電流信号i(data)として出力される。M9/D電流はM12に供給されM9/D電圧が決定される。
時刻t1〜t9
時刻t1において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H、H、L、L、Hに変化するので各トランジスタは、
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ、
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb11によるM9/D電流Ib11がM3/D電流に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t2以前でP9がHに変化し、M2=オンとなってM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻からP10がLになる時刻t2までM3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t2でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t5までの期間に、M3/Gゲート容量と容量C2に保持された保持電位がM3自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行い、この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t3〜t4において、制御信号P12がHに変化するためM8=オンとなり、M9自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t4において、制御信号P12がLに変化するためドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下をしてM9/G電圧はVb12となるため、M9/D電流Ib12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t5〜t6の期間に、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下する。時刻t6において制御信号P10がHに変化し、M4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇し、M3/G電圧は図8に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、M3/D電流はほぼゼロである。時刻t7〜t8までの期間で該当q列のSPa信号がHになり、M3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd1によってΔV1変化させる。ΔV1は概略次式で示される。
ΔV1={C1/(C1+C2+C(M3))}×d1
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV12
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/G電圧はM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa21に変化して保持状態になる。
時刻t9〜t17
時刻t9において、SPb,P10,P11,P13,P14は各々H,L,H,H,Lに変化するので各トランジスタは
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン、
M7=オン、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M3/G電圧のVa21により、M3/D電流Ia21がM9/D電流に替わって電流i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t10以前で制御信号P12がHに変化し、M8=オンとなってM9/GとM9/Dが電気的に接続された状態となるから、この時刻から制御信号P13がLになる時刻t10まで、M9/G電圧はM10,M11によって充電される。時刻t10でM9/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t13までの時間に、M9/Gのゲート容量と容量C4に保持された保持電位がM9自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行い、この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t11〜t12において、制御信号P9がHに変化するためM2=オンとなり、M3自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t12において制御信号P1がLに変化するためM2のドレイン・ゲート容量などにより多少電位降下を示し、M3/G電圧はVa22となり、M3/D電流Ia22が電流信号i(data)に出力される。時刻t13〜t14の期間に、M7、次いでM8がオフになり、M9/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM9/G電圧は多少電位降下する。時刻t14において、制御信号P13がHに変化しM10=オンになるのでM9/D電圧は電位上昇するため、M9/G電圧は図8に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM9/G電圧はVrsbで、ほぼM9自身の閾値電圧Vth近傍であるため、M9/D電流はほぼゼロである。時刻t15〜t16までの期間で該当q列のSPb信号がHになり、M9自身の閾値電圧Vth近傍のVrsbに保持されているM9/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd2によってΔV2変化させる。ΔV2は概略次式で示される。
ΔV2={C3/(C3+C4+C(M9))}×d2
C(M9)はM9のゲート入力容量を示す。このときのM9/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV22
ここで、βはトランジスタM9の駆動係数である。該当するSPbがLに変化するとM7=オフになり、M9/G電圧はM7のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVb21に変化して保持状態になる。
時刻t17以降
時刻t17において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H,H,L,L,Hに変化するので各トランジスタは
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ、
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb21によるM9/D電流Ib21がM3/D電流に替わって電流信号i(data)に出力される。時刻t18以前で制御信号P9がHに変化し、M2=オンでM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P10がLになる時刻t18までM3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t18でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t21までの時間において、M3/Gのゲート容量と容量C2に充電された保持電位がM3自身の閾値電圧Vthに漸近するように放電動作を行う。この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t19〜t20において、制御信号P12がHに変化するためM8=オンとなり、M9自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t19において、制御信号P12がLに変化するためドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下を示し、M9/G電圧はVb22となるため、M9/D電流Ib22が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t21〜t22の期間に、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t22において、制御信号P10がHに変化し、M4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇するため、M3/G電圧は図8に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、駆動するM3/D電流はほぼゼロである。時刻t23〜t24までの期間で該当q列のSPaがHになり、M3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd3によってΔV3変化させる。ΔV3は概略次式で示される。
ΔV3={C1/(C1+C2+C(M3))}×d3
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV32
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/G電圧はM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa31に変化して保持状態になる。
以上の動作を繰り返し、映像信号Videoは線順次電流信号i(data)に変換される。
本実施形態においてP10,M4,M5及びP13,M10,M11から構成されるM3/D及びM9/Dのバイアス回路または充電回路は無くても本発明の基本概念を崩すものでは無い。
〔実施形態5〕
図9に本発明の実施形態5の回路を示す。本形態は、図17に示したようなEL表示パネルの列制御回路構成例であり、ゲート回路14から入力されたサンプリング信号に従って映像信号Videoより該当列の信号をサンプリングし、電圧電流変換して電流信号i(data)をデータ線11に出力する回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
一端が上記映像信号線に接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が上記第1のスイッチに接続された第1の容量素子と、
一端が第1の容量素子の他端に、他端が第1の電源に接続された第2の容量素子と、
ソースが第1の電源に接続され、ゲートが第1の容量素子の他端及び第2の容量素子の他端に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1の容量素子の他端及び第2の容量素子の他端及び第1のトランジスタのゲートに接続され、ドレインが第1のトランジスタのドレインに接続され、ゲートが第3の制御信号で制御される第3のスイッチと、
一端が第1のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
一端が上記第2のスイッチに接続された第3の容量素子と、
一端が第3の容量素子の他端に、他端が第2の電源に接続された第4の容量素子と、
ソースが第2の電源に接続され、ゲートが第3の容量素子の他端及び第4の容量素子の他端に接続された第2のトランジスタと、
一端が第3の容量素子の他端及び第4の容量素子の他端及び第2のトランジスタのゲートに接続され、ドレインが第2のトランジスタのドレインに接続され、ゲートが第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
一端が第2のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第6の制御信号で制御される第6のスイッチと、
ソースが第1の電源に接続され、ゲートが第2の容量素子の他端に接続された第3のトランジスタと、
一端が第1の容量素子の他端と第2の容量素子の他端と第3のトランジスタのゲートに接続され、他端が第3のトランジスタのドレインに接続され、第7の制御信号で制御される第7のスイッチと、
ソースが第2の電源に接続され、ゲートが第4の容量素子の他端に接続された第4のトランジスタと、
一端が第3の容量素子の他端と第4の容量素子の他端と第4のトランジスタのゲートに接続され、他端が第4のトランジスタのドレインに接続され、第8の制御信号で制御される第8のスイッチと、
を備えた回路構成であり、第1及び第3のトランジスタまたは第2及び第4のトランジスタのゲート電圧が設定された後に、第7または第8の制御信号による所定期間で第7または第8のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1及び第2のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第7及び第8のスイッチが導通制御素子に相当し、第3及び第4のトランジスタは放電トランジスタである。
具体的には、図9に示すように、第1〜第8のスイッチとして、トランジスタM1,M7,M2,M6,M8,M12,M13,M15を用いる。第1〜第8の制御信号は、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)、P9,P11,P12,P14,Re1,Re2である。また第1〜第4の容量素子はC1〜C4、第1及び第2の電源はGNDである。
映像信号VideoはM1/S及びM7/Sに入力され、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)は各々M1/G、M7/Gに入力される。M1/Dは容量C1の一端に接続され、C1の他端は一端がGNDに接地された容量C2の他端とソースがGNDに接地されたM3/GとソースがGNDに接地されたM14/Gに接続されている。さらに、C1の他端は、ソースがM14/Dに接続されゲートがRe1で制御されるM13/Dに接続されている。M3/DはM2/Dに接続され、M3/GはM2/Sに接続され、M2/Gは制御信号P9で制御される。M3/Dはさらに、M4/Sと接続され、M4/Dはソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM5/Dに接続され、M4/Gは制御信号P10により制御される。さらに、M3/DはM6/Sに接続され、M6/Dはデータ線11に接続されており、M6/Gは制御信号P11で制御される。
一方、M7/Dは容量C3の一端に接続され、C3の他端は一端がGNDに接地された容量C4の他端とソースがGNDに接地されたM9/GとソースがGNDに接地されたM16/Gに接続されている。さらに、C3の他端は、ソースがM16/Dに接続されゲートがRe2で制御されるM15/Dに接続されている。M9/DはM8/Dに接続され、M9/GはM8/Sに接続され、M8/Sは制御信号P12で制御される。M9/Dはさらに、M10/Sと接続され、M10/Dはソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM11/Dに接続され、M10/Gは制御信号P13により制御される。さらに、M9/DはM12/Sに接続され、M12/Dはデータ線11に接続されており、M12/Gは制御信号P12で制御される。
各トランジスタのゲートサイズ(W,L)及び容量値は下記のような関係で構成する。
M1=M7、M3=M9、M2=M8、M6=M12、M13=M15、C1=C3、C2=C4
また、M3とM14、及び、M9とM16の各組において、トランジスタサイズが各々異なるもののM3とM14、及び、M9とM16は各々隣接したトランジスタであるため閾値電圧Vthや駆動係数が各々等しいとする。
(動作説明)
図9の列制御回路10の動作を図10のタイムチャートにより説明する。図10中、M3/G及びM9/Gはそれぞれ、M3及びM9のゲート電圧を示す。
時刻t1直前
サンプリング信号SPa,SPbがL、制御信号P9,P10,P12,P14がL、P11,P13がH、Re1,Re2がLであるのでトランジスタは
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン、M13=オフ、
M7=オフ、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ、M15=オフ
となり、M3/G及びM9/Gに保持された保持電圧Va12及びVb11によって電流駆動している。M6=オンであることからM3/D電流のIa12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力されている。M9/D電流はM12に供給されM9/D電圧が決定される。
時刻t1〜t9
時刻t1において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H,H,L,L,Hに変化するので各トランジスタは
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ、
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb11によるM9/D電流Ib11がM3/D電流Ia12に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t2以前で制御信号P9がHに変化し、M2=オンとなってM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P10がLになる時刻t2までの期間、M3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t2でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t5までの期間に、M3/Gのゲート容量と容量C2に保持されている保持電位がM3自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、自己放電動作を行う。この放電動作によって駆動トランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t3〜t4において、制御信号Re2がHに変化するためM15=オンとなり、M16自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t4においてRe2がLに変化するためドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下してM9/G電圧(=M16/G電圧)はVb12となるため、M9/D電流Ib12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t5〜t6の期間は、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t6において、制御信号P10がHに変化しM4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇するため、M3/G電圧は図10に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、M3/D電流はほぼゼロである。時刻t7〜t8の期間に、該当q列のSPa信号がHになり、M3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd1によってΔV1変化させる。ΔV1は概略次式で示される。
ΔV1={C1/(C1+C2+C(M3))}×d1
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV12
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/G電圧はM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa21に変化して保持状態になる。
時刻t9〜t17
時刻t9において、SPb,P10,P11,P13,P14は各々H,L,H,H,Lに変化するので各トランジスタは
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン
M7=オン、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M3/G電圧のVa21によるM3/D電流Ia21がM9/D電流Ib12に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t10以前で制御信号P12がHに変化し、M8=オンとなってM9/GとM9/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P13がLになる時刻t10までの期間、M9/G電圧はM10、M11によって充電される。時刻t10でM9/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t13までの期間、M9/Gのゲート容量と容量C4に保持されている保持電位がM9自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行う。この放電動作によって駆動トランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t11〜t12の期間において、制御信号Re1がHに変化するためM13=オンとなり、M14自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t12においてRe1信号がLに変化するためドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下を示しM3/G電圧(=M14/G電圧)はVa22となるため、M3/D電流Ia22が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t13〜t14の期間は、M7、次いでM8がオフになり、M9/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM9/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t14において制御信号P13がHに変化し、M10=オンになるのでM9/D電圧は電位上昇するため、M9/G電圧は図10に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM9/G電圧はVrsbで、ほぼM9自身の閾値電圧Vth近傍であるため、M9/D電流はほぼゼロである。時刻t15〜t16の期間に、該当q列のサンプリングSPbがHになり、M9自身の閾値電圧Vth近傍のVrsbに保持されているM9/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd2によってΔV2変化させる。ΔV2は概略次式で示される。
ΔV2={C3/(C3+C4+C(M9))}×d2
C(M9)はM9のゲート入力容量を示す。このときのM9/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV22
ここで、βはトランジスタM9の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPbがLに変化するとM7=オフになり、M9/GはM7のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVb21に変化して保持状態になる。
時刻t17以降
時刻t17において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H,H,L,L,Hに変化するので各トランジスタは
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、入力映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb21によるM9によって駆動されるM9/D電流Ib21がM3/D電流Ia22に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t18以前に制御信号P9がHに変化し、M2=オンとなってM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P10がLになる時刻t18までの期間、M3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t18でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t21までの期間、M3/Gのゲート容量と容量C2に保持された保持電位がM3自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行う。この放電動作によって駆動トランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t19〜t20において、制御信号Re2信号がHに変化するためM15=オンとなり、M16自身の駆動能力に応じた放電能力によって自己放電動作を行い、時刻t20において制御信号Re2がLに変化するためドレイン・ゲート容量などにより多少電位降下してM9/G電圧(=M16/G電圧)はVb22となるため、M9/D電流Ib12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t21〜t22の期間は、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t22において制御信号P10がHに変化してM4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇するため、M3/G電圧は図10に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、駆動するM3/D電流はほぼゼロである。時刻t23〜t24の期間で該当q列のサンプリングSPaがHになり、M3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd3によってΔV3変化させる。ΔV3は概略次式で示される。
ΔV3={C1/(C1+C2+C(M3))}×d3
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV32
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/GはM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa31に変化してM3/Gは保持状態になる。
以上の動作を繰り返し、映像信号Videoは線順次電流信号i(data)に変換される。
制御信号P10、M4、M5及び制御信号P13、M10、M11から構成されるM3/D及びM9/Dのバイアス回路または充電回路は無くても本発明の基本概念を崩すものでは無い。
本実施形態は駆動トランジスタ(M3,M9)のゲートに保持された保持電位を駆動トランジスタと閾値電圧Vthは同じだがトランジスタのW/L比(W:チャネル幅、L:チャネル長)による駆動係数を小さくして駆動能力とともに放電能力を小さくした放電トランジスタ(M14,M16)によって自己放電動作を行う。その放電時間は映像信号レベルによる影響を十分に低減して最適な時間に固定をすることができる上、放電時間の制御性を改善できる。
〔実施形態6〕
図11に本発明の実施形態6の回路を示す。本形態は、図17に示したようなEL表示パネルの列制御回路構成例であり、ゲート回路14から入力されたサンプリング信号に従って映像信号Videoより該当列の信号をサンプリングし、電圧電流変換して電流信号i(data)をデータ線11に出力する回路である。
本実施形態は、一端が単一または複数の映像信号線に接続され、第1の制御信号で制御される第1のスイッチと、
一端が上記映像信号線に接続され、第2の制御信号で制御される第2のスイッチと、
一端が上記第1のスイッチに接続された第1の容量素子と、
一端が第1の容量素子の他端に接続され、他端が第1の基準端子に接続された第2の容量素子と、
ソースが第1のソース信号制御線に接続され、ゲートが第2の容量素子の一端に接続された第1のトランジスタと、
一端が第1の容量素子の他端と第2の容量素子の一端と第1のトランジスタのゲートに接続され、第3の制御信号で制御される第3のスイッチと、
一端が第1のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第4の制御信号で制御される第4のスイッチと、
一端が上記第2のスイッチに接続された第3の容量素子と、
一端が第3の容量素子の他端に接続され、他端が第2の基準端子に接続された第4の容量素子と、
ソースが第2のソース信号制御線に接続され、ゲートが第4の容量素子の一端に接続された第2のトランジスタと、
一端が第3の容量素子の他端と第4の容量素子の一端と第2のトランジスタのゲートに接続され、第5の制御信号で制御される第5のスイッチと、
一端が第2のトランジスタのドレインに接続され、他端がデータ線に接続され、第6の制御信号で制御される第6のスイッチと、
を備えた回路構成であり、第1のトランジスタまたは第2のトランジスタのゲート電圧が設定された後に、第3または第5の制御信号による所定期間で第3または第5のスイッチを電気的に接続状態にする。
本実施形態においては、第1及び第2のトランジスタが本発明にかかる駆動トランジスタに、第4及び第5のスイッチが導通制御素子に相当する。
具体的には、図11に示すように、第1〜第6のスイッチとして、トランジスタM1,M7,M2,M6,M8,M12を用いる。第1〜第6の制御信号は、サンプリング信号SPa(q)、SPb(q)、P9,P11,P12,P14である。また第1〜第4の容量素子はC1〜C4、第1及び第2の基準端子には基準電位Vga,Vgbが入力され、第1及び第2のソース制御信号線には制御信号Vsa,Vsbが入力される。
映像信号VideoはM1/S及びM7/Sに入力され、サンプリング信号SPa、SPbは各々M1/G、M7/Gに入力される。M1/Dは容量C1の一端に接続され、C1の他端は、一端に基準電位Vgaが入力される容量C2の他端とソースに制御信号Vsaが入力されるM3/Gが接続されている。M3/DはM2/Dに接続され、M3/GはM2/Sに接続され、M2/Gは制御信号P9で制御される。さらに、M3/DはM4/Sに接続され、M4/Dは、ソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM5/Dに接続され、M4/Gは制御信号P10で制御される。さらに、M3/DはM6/Sに接続され、M6/Dはデータ線11に接続されており、M6/Gは制御信号P11で制御される。
一方、M7/Dは容量C3の一端に接続され、C3の他端は、一端に基準電位Vgbが入力される容量C4の他端とソースに制御信号Vsbが入力されるM9/Gが接続されている。M9/DはM8/Dに接続され、M9/GはM8/Sに接続され、M8/Gは制御信号P12により制御される。さらに、M9/DはM10/Sに接続され、M10/Dはソースが電源VCCに接続されゲートとドレインが短絡されたM11/Dに接続され、M10/Gは制御信号P13で制御される。さらに、M9/DはM12/Sに接続され、M12/Dはデータ線11に接続されており、M12/Gは制御信号P14で制御される。
各トランジスタのゲートサイズ(W,L)及び容量値は下記のような関係で構成する。
M1=M7、M3=M9、M2=M8、M6=M12、C1=C3、C2=C4
(動作説明)
図11の列制御回路10の動作を図12のタイムチャートにより説明する。図12中、M3/G及びM9/Gはそれぞれ、M3及びM9のゲート電圧を示す。
時刻t1直前
SPa,SPbはL,P9,P10,P12,P14はL,P11,P13はHであるので各トランジスタは、
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン
M7=オフ、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ
となり、M3及びM9の各ゲートに付随した容量に充電された保持電圧Va12及びVb11によって電流駆動している。M6=オンであることからM3/D電流のIa12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。M9/D電流はM12に供給されM9/D電圧が決定される。
時刻t1〜t9
時刻t1において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H,H,L,L,Hに変化するので各トランジスタは
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb11によるM9/D電流Ib11がM3/D電流Ia12に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t2以前に制御信号P9がHに変化し、M2=オンとなってM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態となるため、この時刻から制御信号P10がLになる時刻t2までの期間、M3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t2でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t5までの期間、M3/Gのゲート容量と容量C2に保持されている保持電位がM3自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行う。この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t3か〜t4において、制御信号P12がHに変化することでM8=オンになり、さらにVsbが時刻t3直前から時刻t4直後までGNDから+ΔVsに電位変化した上でM9自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t3から自己放電動作を行い、時刻t4において制御信号P12がLに変化し自己放電動作は停止して、ドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下する。時刻t4直後においてVsbが+ΔVsからGNDに電位変化し、M9/G電圧Vb12によるM9/D電流Ib12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t5〜t6の期間は、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t6においてP10がHに変化しM4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇するため、M3/G電圧は図11に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、駆動するM3/D電流はほぼゼロである。時刻t7から時刻t8までの期間で該当q列のサンプリング信号SPaがHに変化し、M3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd1によってΔV1変化させる。ΔV1は概略次式で示される。
ΔV1={C1/(C1+C2+C(M3))}×d1
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV12
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/GはM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa21に変化して保持状態になる。
時刻t9〜t17
時刻t9において、SPb,P10,P11,P13,P14は各々H,L,H,H,Lに変化するのでトランジスタは
M1=オフ、M2=オフ、M4=オフ、M6=オン
M7=オン、M8=オフ、M10=オン、M12=オフ
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M3/G電圧のVa21によるM3/D電流Ia21がM9/D電流Ib12に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t10以前に制御信号P12がHに変化し、M8=オンとなってM9/GとM9/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P13がLになる時刻t10までの期間、M9/G電圧はM10、M11によって充電される。時刻t10でM9/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t13までの時間に、M9/Gのゲート容量と容量C4に保持されている保持電位がM9自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行う。この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t11〜t12において、制御信号P9がHに変化することでM2=オンになり、さらにVsaが時刻t11直前から時刻t12直後までGNDから+ΔVsに電位変化した上でM3自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t11から自己放電動作を行い、時刻t12において制御信号P9がLに変化し自己放電動作は停止して、ドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下する。時刻t12直後においてVsaが+ΔVsからGNDに電位変化しM3/G電圧Va22によるM3/D電流Ia22が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t13〜t14の期間は、M7、次いでM8がオフになり、M9/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM9/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t14において制御信号P13がHに変化し、M10=オンになるのでM9/D電圧は電位上昇するため、M9/G電圧は図12に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM9/G電圧はVrsbで、ほぼM9自身の閾値電圧Vth近傍であるため、駆動するM9/D電流はほぼゼロである。時刻t15〜t16の期間に、該当q列のサンプリング信号SPbがHに変化し、M9自身の閾値電圧Vth近傍のVrsbに保持されているM9/G電圧をブランキングレベルとして入力映像信号d2によってΔV2変化させる。ΔV2は概略次式で示される。
ΔV2={C3/(C3+C4+C(M9))}×d2
C(M9)はM9のゲート入力容量を示す。このときのM9/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV22
ここで、βはトランジスタM9の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPbがLに変化するとM7=オフになり、M9/GはM7のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVb21に変化して保持状態になる。
時刻t17以降
時刻t17において、SPa,P10,P11,P13,P14は各々H,H,L,L,Hに変化するので各トランジスタは
M1=オン、M2=オフ、M4=オン、M6=オフ
M7=オフ、M8=オフ、M10=オフ、M12=オン
となり、さらに、映像信号VideoはVblとなる。
この時、M9/G電圧のVb21によるM9/D電流Ib21がM3/D電流Ia22に替わって電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t18以前で制御信号P9がHに変化し、M2=オンとなってM3/GとM3/Dが電気的に接続された状態になるため、この時刻から制御信号P10がLになる時刻t18直前までM3/G電圧はM4、M5によって充電される。時刻t18でM3/G電圧の充電動作は停止し、その後、時刻t21までの期間、M3/Gのゲート容量と容量C2に保持されている保持電位がM3自身の閾値電圧Vth近傍に漸近するように、放電動作を行う。この放電動作によってトランジスタ間の閾値電圧Vthのバラツキの影響を低減させる。また、時刻t19〜t20において、制御信号P12がHに変化することでM8=オンになり、さらにVsbが時刻t19直前から時刻t20直後までGNDから+ΔVsに電位変化した上でM9自身の駆動能力に応じた放電能力によって時刻t19から自己放電動作を行い、時刻t20において制御信号P12がLに変化して自己放電動作は停止し、ドレイン・ゲート容量などを通じて多少電位降下する。時刻t20直後においてVsbが+ΔVsからGNDに電位変化し、M9/G電圧Vb22によってM9/D電流Ib12が電流信号i(data)としてデータ線11に出力される。時刻t21〜t22の期間に、M1、次いでM2がオフになり、M3/Dは急速にLに変化するため、ドレイン・ゲート容量などを通じてM3/G電圧は多少電位降下が発生する。時刻t22において制御信号P10がHに変化し、M4=オンになるのでM3/D電圧は電位上昇するため、M3/G電圧は図12に示すように再びほぼ元の状態に戻る。この時点でのM3/G電圧はVrsaで、ほぼM3自身の閾値電圧Vth近傍であるため、駆動するM3/D電流はほぼゼロである。時刻t23から時刻t24までの期間で該当q列のSPaがHに変化するのでM3自身の閾値電圧Vth近傍のVrsaに保持されているM3/G電圧をブランキングレベルとして映像信号Videoのd3によってΔV3変化させる。ΔV3は概略次式で示される。
ΔV3={C1/(C1+C2+C(M3))}×d3
C(M3)はM3のゲート入力容量を示す。このときのM3/D電流は概略次式で示される。
Id=β×ΔV32
ここで、βはトランジスタM3の駆動係数である。該当するサンプリング信号SPaがLに変化するとM1=オフになり、M3/GはM1のドレイン・ゲート容量によって多少電位降下したVa31に変化して保持状態になる。
以上の動作を繰り返し、映像信号Videoは線順次電流信号i(data)に変換される。
また、制御信号P10、M4、M5及び制御信号P13、M10、M11から構成されるM3/D及びM9/Dのバイアス回路または充電回路は無くても本発明の基本概念を崩すものでは無い。
さらに本実施形態では基準電位Vga,VgbをGNDに接地したが、制御信号Vsa,VsbをGNDに接地してVgaとVgbを制御信号として制御すること、またはVga,Vgb,Vsa,Vsbを全て制御信号として各々制御することによって本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態は、駆動トランジスタ(M3,M9)のゲート容量と保持容量に保持された保持電位を容量の一端の電圧または、トランジスタのソース電圧もしくは両者を制御することによって放電動作時の駆動トランジスタの駆動能力に応じた放電能力を小さくした上で駆動トランジスタ自身によって自己放電動作を行い、放電時間を入力映像信号レベルによる影響を十分に低減して最適な時間に固定をすることができる上、放電時間の制御性を改善できる。
〔実施形態7〕
本発明の表示装置を電子機器に用いた例について説明する。
図20はデジタルスチルカメラの一例のブロック図である。図中、20はシステム全体、21は撮影部、22は映像信号処理回路、23は表示パネル、25はメモリ、26はCPU、27は操作部を示す。
図20のシステムにおいて、撮像部21で撮影した映像、または、メモリ25に記録された映像を、映像信号処理回路22で信号処理し、表示パネル23で見ることができる。CPU26では、操作部27からの入力によって、撮影部21、メモリ25、映像信号処理部26などを制御して、状況に適した撮影、記録、再生、表示を行なう。表示パネル23として、上述した実施形態におけるELパネルを用いた場合、駆動トランジスタの特性バラツキに起因する輝度バラツキを低減でき高品質な表示パネルを提供できる。
尚、この表示パネルはこの他にも各種電子機器の表示部として利用できる。
上記実施形態としては、本発明が好ましく適用されるEL表示装置について例示したが、本発明においてはEL表示装置に限定されるものではなく、電圧電流変換回路を用いて映像信号を電流信号に変換して表示を行う表示装置には好ましく適用されるものである。
本発明の表示装置の一実施形態の画素回路を示す図である。 図1の画素回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置の他の実施形態の画素回路を示す図である。 図3の画素回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置の他の実施形態の列制御回路を示す図である。 図5の列制御回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置の他の実施形態の列制御回路を示す図である。 図7の列制御回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置の他の実施形態の列制御回路を示す図である。 図9の列制御回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置の他の実施形態の列制御回路を示す図である。 図11の列制御回路の動作のタイムチャートである。 本発明の基本概念を説明するための回路図である。 駆動トランジスタの自己放電前後の電流値を示す図である。 駆動トランジスタの自己放電前後の電流値を示す図である。 電圧設定方式のEL表示装置の表示パネルの構成を示す図である。 電流設定方式のEL表示装置の表示パネルの構成を示す図である。 図17の表示パネルの画素回路の従来の構成を示す図である。 図18の画素回路の動作のタイムチャートである。 本発明の表示装置を用いうるデジタルスチルカメラの一例のブロック図である。 図16の表示パネルの列制御回路の従来の構成を示す図である。 図16の表示パネルの画素回路の従来の構成を示す図である。 図22の画素回路の動作のタイムチャートである。 図3の画素回路の従来の動作のタイムチャートである。 図17の表示パネルの列制御回路の従来の構成を示す図である。 図25の列制御回路の動作のタイムチャートである。
符号の説明
1 EL素子
2 画素回路
3 列シフトレジスタ
4 ゲート回路
5 行シフトレジスタ
6、7,8 入力回路
9 画像表示部
10 列制御回路
11 データ線
12 走査線
13,14 ゲート回路
15 駆動回路
16 列走査制御回路
20 システム
21 撮影部
22 映像信号処理回路
23 表示パネル
25 メモリ
26 CPU
27 操作部
C1〜C4 容量
HD 補助列制御信号
HS 水平制御信号
i(data) 電流信号
M0〜M16 トランジスタ
P0(r)〜P2(r) 走査信号
P3〜P14 制御信号
SP、SPa、SPb サンプリング信号
VCC 電源
v(data) 電圧信号
Video 映像信号
Vg、Vs 基準信号
Vga、Vgb 基準電位
Vsa、Vsb 制御信号
VS 垂直制御信号

Claims (7)

  1. 駆動トランジスタのゲート電圧を設定し、該トランジスタのゲート容量を含む保持容量に該設定電圧を保持することによって、上記駆動トランジスタのドレイン電流を発生する電圧電流変換回路であって、
    上記駆動トランジスタのドレインとゲートとを電気的に接続及び切断する導通制御素子、または駆動トランジスタのゲートに接続された放電トランジスタのゲートとドレインを電気的に接続及び切断する導通制御素子、のいずれかを備え、
    上記駆動トランジスタのゲート電圧が設定された後の所定期間において、上記導通制御素子により上記駆動トランジスタまたは放電トランジスタのゲートとドレインとを電気的に接続状態とすることを特徴とする電圧電流変換回路。
  2. 上記駆動トランジスタのドレインとゲートが電気的に接続状態となる所定期間を含む期間において、駆動トランジスタの電流駆動量が減ずる方向にソース電圧を変化させる請求項1に記載の電圧電流変換回路。
  3. 上記駆動トランジスタのドレインとゲートが電気的に接続状態となる所定期間を含む期間において、駆動トランジスタの電流駆動量が減ずる方向に上記保持容量の基準端子電圧を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電圧電流変換回路。
  4. 画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電圧信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置であって、
    各画素回路が、請求項1乃至3のいずれかに記載の電圧電流変換回路を備え、データ線より入力された電圧信号を該電圧電流変換回路によって電流信号に変換し、該電流信号のレベルに応じた表示を行うことを特徴とする表示装置。
  5. 画素回路がエレクトロルミネッセンス素子を備えている請求項4に記載の表示装置。
  6. 画素回路を複数個マトリクス配置し、各行の画素回路を共通に走査線に接続し、各列の画素回路を共通にデータ線に接続してなる画像表示部と、走査線を順次選択すると同時に、選択した行の各画素の表示に応じたレベルの電流信号を当該画素回路が接続されたデータ線に印加する駆動回路とを備え、画像表示を行う表示装置であって、
    データ線毎に、映像信号をサンプリングして各画素回路に入力する電流信号をデータ線に出力する列制御回路を備え、
    上記列制御回路が、請求項1乃至3のいずれかに記載の電圧電流変換回路を備え、サンプリングした映像信号を該電圧電流変換回路によって電流信号に変換し、データ線に出力することを特徴とする表示装置。
  7. 画素回路がエレクトロルミネッセンス素子を備えている請求項6に記載の表示装置。
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