JP2005173361A - ホログラム記録再生装置、ホログラム記録再生方法及びホログラム記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度記録を損なうことなく、その回転制御を簡単化でき且つ、ホログラムの記録再生時におけるホログラム記録媒体の回転の影響を除去すること。
【解決手段】偏光ビームスプリッタ4で分岐された記録光100を空間変調器13で空間光変調したビームと、前記偏光ビームスプリッタ4で分岐された参照光200を円筒状記録媒体17の外周面に照射してホログラム記録することにより、円筒状記録媒体17を角速度一定で回転させても全てのトラック間の記録密度を一定とすることができ、高密度記録を損なうことなくその回転制御系を簡単化することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホログラムを記録再生するホログラム記録再生装置に係り、特にホログラム記録媒体の形状に関する。
所謂ボリュームホログラム記録においては、ホログラム記録媒体の体積全体を用いた3次元的な情報記録が行われる。従ってボリュームホログラム記録は、ホログラム記録媒体の表面に2次元的な情報記録を行う従来の光ディスクメモリーと比較して、飛躍的な記録密度、及び記録容量増大の可能性を秘めている。
ところで、ボリュームホログラム記録に用いられる記録媒体の種類、及び形状としては様々なものが考えられるが、代表的なものとしては、立方体状のLiNbO3 等の結晶系材料と、ディスク状のポリマー系材料が挙げられる。
結晶系材料は、ホログラムを記録した後に媒体が僅かに収縮し、再生信号を劣化させる所謂シュリンクの問題がなく、且つ記録媒体内での散乱ノイズが少ないことから高いS/N比を達成し易く、ホログラム記録再生の原理確認実験や、比較的高価格でも許容される業務用用途での使用が考えられている。
しかしながら、最も大きな潜在的需要のあると思われる民生用用途の装置においては、安価なポリマー系材料を用いたホログラム記録媒体を用いることが好適と考えられる。一般的なポリマー系材料においてはその厚みが数十μm〜数百μmであり、数cmの厚みが可能な結晶系材料と比較して、非常に薄い記録媒体しか作製できない。
したがって、情報を3次元的に記録するボリュームホログラム記録において、ホログラム記録媒体厚が薄いということは、その分記録密度、及び記録容量が低下してしまうことを意昧する。従ってこれを補うため、前述した様にポリマー系材料においては、大きな記録表面積を取り得るディスク状形態が採られることが多い(例えば特許文献1参照)。
特開平11−133842号公報 (第6頁、第1−2図)
ところで、ディスク形状のホログラム記録媒体(以降ディスクと略称する場合がある)を使用する場合、或るホログラムを記録再生する位置から、別のホログラムを記録再生する位置までディスク上を移動する際に、ディスク中心に対する回転動作を行うことが普通である。
しかしながら、例えばディスクの回転を角速度一定(CAV)で行った場合、ディスクの回転線速度に内外周差が生じ、従って情報記録密度に内外周差が生じてしまうという問題がある。この問題を解決するためには、例えばディスクの回転速度を外周部程遅くする等の対策が考えられる。しかし、この場合の回転の制御はCAVと比較して複雑化する上に、ディスク上のアドレス情報を得る方法もCAVと比較して難しくなるという問題がある。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、記録エリアを移動するホログラム記録媒体を回転させてホログラムの記録位置を変化させる場合に、高密度記録を損なうことなく、その回転制御を簡単化できるホログラム記録再生装置、ホログラム記録再生方法、これら装置及び方法で用いるホログラム記録媒体を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、空間変調パターンにより空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録装置であって、前記ホログラム記録媒体の形状は円筒形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とする。
また、本発明は、空間変調パターンにより空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録装置であって、前記ホログラム記録媒体の形状は円盤形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とする。
また、本発明は、データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生装置であって、前記ホログラム記録媒体の形状は円筒形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とする。
また、本発明は、データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生装置であって、前記ホログラム記録媒体の形状は円盤形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とする。
また、本発明は、空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録方法であって、円筒形または円盤形のホログラム記録媒体の外周面に前記干渉縞を記録することを特徴とする。
また、本発明は、データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生方法であって、円筒形または円盤形のホログラム記録媒体の外周面に形成された記録エリアから前記回折光を得ることを特徴とする。
また、本発明は、第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞を記録するホログラム記録媒体であって、前記ホログラム記録媒体は円筒形または円盤形で、その外周面に記録エリアが形成されることを特徴とする。
このように本発明では、ホログラム記録媒体を円筒形または円盤形とし、その外周面にホログラムを記録することにより、各トラックの半径を全て等しくすることができる。従って前記ホログラム記録媒体を角速度一定で回転させても、外周側トラックと内周側のトラック間の記録密度を一定とすることができ、記録密度のトラック位置依存性を除去することができるため、トラック毎に回転角速度を変化させる等の複雑な制御を行う必要がなくなって、制御系を簡単化することができる。それ故、ホログラム記録再生装置の設計製作を容易とすることができ、装置をより低コストで製造することができる。
また、ホログラム記録媒体を円筒形または円盤形として、上記のようにホログラム記録をしても、その本質は変わらず、高密度記録を行うことができる。
本発明によれば、ホログラム記録媒体を円筒形または円盤形とし、その外周面にホログラムを記録することによって各トラックの半径を全て等しくすることができるので、ホログラム記録媒体を角速度一定で回転させても、外周側トラックと内周側のトラック間の記録密度を一定とすることができるため、高密度記録を損なうことなく、その回転制御を簡単化することができ、それ故、ホログラム記録再生装置の設計製作を容易とすることができ、装置をより低コストで製造することができる。
記録エリアを移動するホログラム記録媒体を回転させてホログラムの記録位置を変化させる場合に、高密度記録を損なうことなく、その回転制御を簡単化でき且つ、ホログラムの記録再生におけるホログラム記録媒体の回転の影響を除去することによって再生信号の検出エラーを無くす目的を、ホログラム記録媒体を円筒形または円盤形とし、その外周面にホログラムを記録し、再生時には、同一の再生参照光を前記円筒形または円盤形のホログラム記録媒体に照射することによって実現した。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示したブロック図である。ホログラム記録再生装置は、レーザ光源1と、ビームエキスパンダ2と、1/2波長板3と、偏光ビームスプリッタ4と、1/2波長板5と、シャッター6と、ミラー7と、レンズ9と、シャッター10と、ミラー11と、空間変調器13と、レンズ14と、レンズ15と、CCDやCMOSイメージセンサー等の検出器16と、円筒状記録媒体17及び制御装置19を有して構成され、レンズ15と検出器16は円筒状記録媒体17の内側に配置されている。但し、特許請求の範囲のホログラム記録媒体は円筒状記録媒体17に相当し、第1の記録手段は制御装置19に相当し、再生光学系はレンズ15に相当し、検出手段は検出器16に相当し、第1の再生手段は制御装置19に相当する。
ここで、レーザ光源1としては、ガスレーザ、固体レーザ、半導体レーザ等、記録光と参照光の干渉性が保証されるものであれば、どのようなレーザでも使用可能である。レーザ光源1から出射されるレーザの波長としては、一般的にホログラム記録媒体が感度を有する400nm〜700nmの可視域が選択されるが、レーザが短波長である程高い記録密度が達成可能である。なお、レーザの偏光は、記録光及び参照光の干渉性を制御する上で、直線偏光であることが望ましい。
次に本実施の形態の動作について説明する。レーザ光源1より発せられたレーザビームは、ビームエキスパンダ2により空間変調器13の変調領域を完全にカバー可能なビーム径に拡大される。ビームエキスパンダ2により拡大されたレーザビームは、1/2波長板3を透過後、偏光ビームスプリッタ4により記録光100と参照光200に分割される。この際、レーザビームの光軸と垂直な面内で1/2波長板3を回転させることにより、1/2波長板3を透過したレーザビームの偏光状態を変化させ、記録光100と参照光200の強度比を変えることが可能である。
記録光100と参照光200の両光路中には、それぞれシャッター6及びシャッター10が挿入され、記録光100と参照光200の照射を独立に制御することができる。ここで、記録光100と参照光200は偏光ビームスプリッタ4により得られるため、偏光ビームスプリッタ出射直後には互いに直交する直線偏光を有している。従って両者を干渉させるためには、どちらか一方の偏光方向を90゜回転する必要がある。
この目的で参照光200の光路中に1/2波長板5が挿入されている。この1/2波長板5は、偏光ビームスプリッタ4と空間変調器13間の任意の記録光100の光路中に挿入しても良い。1/2波長板5を透過後の参照光100は、ミラー7により進行方向を変えられ、レンズ9を介して適当な入射角で円筒状記録媒体17に照射される。参照光200が記録光100を円筒状記録媒体17中で完全に覆い尽くすことができる様に、レンズ9の焦点距離や焦点位置が調整されている。
ー方、記録光100の光路中には、記録光振幅を空間的に変調する空間変調器13が挿入されている。ー般的に空間変調器13は、図2に示すように多数の画素(低透過率画素)22、画素(高透過率画素)23などの透過率を独立に変化させることにより空間変調パターンを作り出す。シャッター10を通り、ミラー11を介してこの空間変調器13に入射したDC記録光100は、空間変調パターンと同様の振幅分布を有する変調記録光101となる。このように空間変調パターンによって空間光変調された記録光101は、レンズ14を介して適当な入射角で円筒状記録媒体17に照射される。
空間変調パターンの像をホログラムとして記録する場合は、レンズ14により空間変調器13に表示された像が円筒状記録媒体17中の適当な位置に結像される。また、空間変調パターンの周波数成分をホログラムとして記録する場合は、レンズ14の後側焦点面に空間変調器13を設置し、記録エリアがレンズ14の前側焦点面に位置する様に円筒状記録媒体17を設置する。円筒状記録媒体17に照射された参照光200と記録光101は、媒体中で干渉し、その結果発生した干渉縞の強度分布が媒体中に記録される。
次に図3を参照してホログラム記録過程における円筒状記録媒体17の制御方法を示す。円筒状記録媒体17にある空間変調パターンを記録した後、次の空間変調パターンを記録する際には、参照光200と記録光101の張る面と、円筒面の交線方向に円筒状記録媒体17を回転させ(図3の矢印18方向)、円筒状記録媒体17の記録エリアを新たにする。これを繰り返して、円筒状記録媒体17に多数のホログラムを1トラック記録する。ホログラムを1トラック記録し終えたら、トラックと垂直方向に円筒状記録媒体17を移動させ(図3の矢印24方向)、次のトラックを記録する。
以上は円筒状記録媒体17の同心円状のトラックにホログラムを多数記録する方法であったが、円筒状記録媒体17を回転しながら、同時にトラックと垂直方向に円筒状記録媒体17を移動することにより、スパイラル状にホログラムを記録することもできる。
次に上記した円筒状記録媒体17に記録した情報を再生する動作について説明する。なお、以下、記録に用いる参照光を記録参照光と呼び、再生に用いる参照光を再生参照光と呼ぶことにする。
図1にて、記録参照光200と同じ位置から、同じ光波面の再生参照光200´を円筒状記録媒体17に照射すると、記録されたホログラムにより再生参照光200´が回折され、その結果記録光101と同一の光波面をもつ再生光300が得られる。なおホログラムを再生する場合、シャッター10を閉じて記録光100を遮断し、再生参照光200´だけを円筒状記録媒体17に照射する。
ここで、図1に示すように、記録参照光200がレンズ9を介して球面波として円筒状記録媒体17に照射される場合、複数のホログラムがトラック方向、及びそれと垂直方向に一部重複して記録されていても、記録参照光200と再生参照光200´の光波面が一致するホログラムだけが再生されるため、ホログラム間の再生クロストークを心配する必要はない。即ち、この場合、記録されるホログラムの部分的重複が許されるため、記録密度向上の観点上有利となる。このような方法は所謂シフト多重ホログラム記録方式と称されている。
円筒状記録媒体17より生じた再生光300は、CCDやCMOSイメージセンサー等の検出器16によりその空間強度分布を検出されて検出信号となり制御装置19に入力される。制御装置19はデコーダ(図示せず)を内蔵し、このデコーダによって検出信号を復調して再生信号とする。なお、制御装置19はシフト多重で円筒状記録媒体17にホログラムを記録する制御を行うと共に、円筒状記録媒体17にシフト多重で記録されたデータを再生する制御を行うものとする。
本実施の形態によれば、円筒状記録媒体17を使用しているため、円筒状記録媒体17に形成される各トラックの半径は全て等しくなる。したがって円筒状記録媒体17を角速度一定で回転させても、ディスク状記録媒体を角速度一定で回転した場合に生じる、外周側トラック程低記録密度になる記録密度のトラック位置依存性の問題が生じない。それ故、トラック毎に回転角速度を変化させる等の複雑な制御を行う必要がなくなり、制御系を簡単化することができる。それ故、ホログラム記録再生装置の設計製作が容易とすることができ、装置をより低コストで製造することができる。また、前記円筒状記録媒体17にシフト多重でホログラムを記録しているため、その記録密度を極めて高密度とすることができる。
以上は球面波の参照光200、200´を円筒状記録媒体17上でトラック方向に移動(シフト)させながら信号の記録及び再生を行うシフト多重ホログラム記録に、適用した場合であった。代表的なホログラム多重記録方法としては、他に角度多重ホログラム記録が良く知られている。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示したブロック図である。但し、図1に示した第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施の形態は本発明を角度多重ホログラム記録再生装置に適用した例であり、第1の実施の形態との特徴的な相違点は、記録参照光200があおりミラー(角度可変型)25によりその進行方向を変更した後、レンズを介さずに平面波として円筒状記録媒体17に照射されている点である。但し、特許請求の範囲の第2の記録手段及び第2の再生手段は制御装置19に相当し、光学手段は1/2波長板5とあおりミラー25に相当し、記録光学手段はレンズ14に相当する。
次に本実施の形態の動作について説明する。角度多重ホログラム記録の場合も、あるホログラムを記録した後、円筒状記録媒体17を回転させ、新たな記録エリアに次のホログラムを記録する。但し、記録参照光200は平面波であるから、各ホログラム間のクロストークを回避するために、同一入射角の記録参照光200で記録されたホログラムの空間的重複は許されない。
以降これを繰り返して、円筒状記録媒体17に多数のホログラムを1トラック記録する。ホログラムを1トラック記録し終えたら、シフト多重記録の場合と同様に、トラックと垂直方向に円筒状記録媒体17を移動して次のトラックの記録を行う。本例も、シフト多重記録の場合と同様に、記録媒体17を回転しながら同時にトラックを垂直方向に移動することにより、スパイラル状にホログラムを記録することもできる。
上記の様に円筒状記録媒体17の全記録領域にホログラムを記録し終えた場合、若しくはある特定のトラック或いはトラック群を記録し終えた場合、あおりミラー25のあおりを図4の矢印26方向に調整して、記録参照光200の円筒状記録媒体17への入射角を変化させる。
この新たな入射角の記録参照光200をもって、先に記録したホログラム群の上から前記の記録をもう一度繰り返せば、記録されるホログラムの総数は2倍になる。同様に記録参照光200の円筒状記録媒体17への入射角をN回変化させて記録を繰り返せば、記録されるホログラムの総数はN倍になる。
ホログラムを角度多重記録した円筒状記録媒体17の或る位置に、或る入射角で再生参照光200´を照射すると、その位置にその角度の記録参照光200で記録されたホログラムのみが再生光として生成され、その他のホログラムからの再生クロストークは無視することができる。前記再生光は、検出器16により検出され、制御装置19のデコーダによって検出信号が復調されて再生信号となる。なお、制御装置19は角度多重で円筒状記録媒体17にホログラムを記録する制御を行うと共に、円筒状記録媒体17に角度多重で記録されたデータを再生する制御を行うものとする。
本実施の形態によれば、角度多重方式のホログラム記録再生装置に本発明を適用した場合も、円筒状記録媒体17の回転制御は角速度一定で行えば良く、制御系を簡単化することができ、それ故、装置設計製作が容易になり、装置をより低コストで製造することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るホログラム記録媒体の構成を示した斜視図である。ホログラム記録媒体40は、ポリカーボネイト等の光学的に透明な樹脂を円筒状に成型した支持体27の外周面にホログラムを記録する記録媒体層28を張り付けた構造を有している。但し、特許請求の範囲のホログラム記録媒体はホログラム記録媒体40に相当する。
したがって、本実施の形態のホログラム記録媒体40は図1、図2に示したホログラム記録再生装置のレンズ15及び検出器16からなる再生光学系を内部に収容して、図1、図2の円筒状記録媒体17として機能することができるため、第1、第2の実施の形態が有する効果を引き出すことができる。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るホログラム記録媒体の構成を示した斜視図である。但し、図5に示した第3の実施の形態と同様の部分には同一符号を付して説明する。ホログラム記録媒体42は、透明な樹脂で円盤状に成型した支持体29の外周面に記録媒体層58が貼り付けられた構造を有し、記録再生上十分な機械的強度を得ている。また、円盤状の支持体29の中心には中心穴32が設けられ、この穴32に装着される図示されないスピンドルによりホログラム記録媒体42が回転される。但し、特許請求の範囲のホログラム記録媒体はホログラム記録媒体42に相当する。
ここで、円盤形のホログラム記録媒体42は、従来のディスク状ホログラム記録媒体と同様の形をしているが、ホログラム記録エリアがその外周面にあるところが異なる所で、見方を変えれば、円筒形または円柱形のホログラム記録媒体の径方向の長さに対して中心線方向の長さを極端に短くした形状のホログラム記録媒体とも言える。
図7は、本発明の第5の実施の形態に係るホログラム記録媒体の構成を示した図で、図7(A)は平面図、図7(B)は断面斜視図である。但し、図6に示した第4の実施の形態と同様の部分には同一符号を付して説明する。
ホログラム記録媒体44は、透明な樹脂で円盤状に成型した支持体30の外周エッジ部分を上下に延長して外周面の面積を増大させた構造を有し、この外周面に記録媒体層58が貼り付けられた構造を有している。これにより、第4の実施の形態に比べて記録媒体層58の面積が増大して記録エリアを増大することができるため、ホログラムの記録容量を増大することができる。但し、特許請求の範囲のホログラム記録媒体はホログラム記録媒体44に相当する。
ここで、上記した第3の実施の形態の円筒状のホログラム記録媒体40を例えば図1に示したホログラム記録再生装置に用いる場合は、図1のレンズ15と検出器16からなる再生光学系を円筒状のホログラム記録媒体40の内部に収納することができるが、第4、第5の実施の形態の様な円盤状のホログラム記録媒体42、44を使用する場合は再生光学系の配置を図8に示すようにすれば良い。
図8にて、レンズ15と検出器16からなる再生光学系はホログラム記録媒体44の内側上方にホログラム記録媒体44の半径方向に対して傾斜するように配置されている。この再生光学系に対向するように、ホログラム記録媒体44の外側には空間変調器13とレンズ14を有する記録光学系が配置される。
ホログラム記録媒体44の円盤状の支持体29の中心穴32をスピンドル31に装着し、このスピンドル31を矢印18方向に回転させることにより記録媒体層58を回転させると共に、例えばスピンドル31を垂直方向に上下させることにより、記録媒体層58を図中矢印24方向に移動させることができ、これによってホログラム記録媒体44の全面にホログラム記録を行うことができる。このようなホログラム記録媒体42、44を図1、図2のホログラム記録再生装置に用いることにより、第1、第2の実施の形態が有する効果を得ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。上記実施の形態で説明したシフト多重や角度多重の他に、上記実施の形態で説明した円筒形、円盤形のホログラム記録媒体に波長多重や位相多重変調を用いてホログラムを多重記録することもできる。
1……レーザ光源、2……ビームエキスパンダ、3、5……1/2波長板、4……偏光ビームスプリッタ、6、10……シャッター、7、11……ミラー、9、14、15……レンズ、13……空間変調器、16……検出器、17……円筒状記録媒体、19……制御装置、22、23……画素、25……あおりミラー、27、29、30……支持体、28、58……記録媒体層、31……スピンドル、32……中心穴、40、42、44……ホログラム記録媒体。
Claims (16)
- 空間変調パターンにより空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録装置であって、
前記ホログラム記録媒体の形状は円筒形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とするホログラム記録装置。 - 空間変調パターンにより空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録装置であって、
前記ホログラム記録媒体の形状は円盤形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とするホログラム記録装置。 - 前記ホログラム記録媒体に記録エリアを複数形成する際に、隣接する記録エリア同士ではその一部が互いに重複することを許容するシフト多重によるホログラム多重記録を行う第1の記録手段を具備することを特徴とする請求項1または2記載のホログラム記録装置。
- ひとつのホログラムを前記ホログラム記録媒体に記録する毎に前記第2の光ビームの入射角を変えることによって前記ホログラム記録媒体の同一領域に複数のホログラムを重ねて記録する角度多重記録を行う第2の記録手段を具備することを特徴とする請求項1または2記載のホログラム記録装置。
- データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生装置であって、
前記ホログラム記録媒体の形状は円筒形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とするホログラム再生装置。 - 前記ホログラム記録媒体の内側に、前記データを再生する再生光学系と前記回折光を光電変換する検出器が配置されることを特徴とする請求項5記載のホログラム再生装置。
- データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生装置であって、
前記ホログラム記録媒体の形状は円盤形であり、その外周面に前記記録エリアが形成されることを特徴とするホログラム再生装置。 - 前記ホログラム記録媒体の円形面に対して垂直方向に、前記データを再生する再生光学系と前記回折光を光電変換する検出器が配置されることを特徴とする請求項7記載のホログラム再生装置。
- 前記ホログラム記録媒体にシフト多重で多重記録されているデータをそれぞれ分離して再生する第1の再生手段を具備することを特徴とする請求項5、7記載のホログラム再生装置。
- 前記ホログラム記録媒体に角度多重で多重記録されているデータをそれぞれ分離して再生する第2の再生手段を具備することを特徴とする請求項5、7記載のホログラム再生装置。
- 空間光変調された第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞をホログラム記録媒体の記録エリアに記録するホログラム記録方法であって、
円筒形または円盤形のホログラム記録媒体の外周面に前記干渉縞を記録することを特徴とするホログラム記録方法。 - データを干渉縞として記録しているホログラム記録媒体の記録エリアに光ビームを照射することにより発生する回折光を光電変換することにより前記データを再生するホログラム再生方法であって、
円筒形または円盤形のホログラム記録媒体の外周面に形成された記録エリアから前記回折光を得ることを特徴とするホログラム再生方法。 - 第1の光ビームと第2の光ビームを干渉させることにより生じる干渉縞を記録するホログラム記録媒体であって、
前記ホログラム記録媒体は円筒形または円盤形で、その外周面に記録エリアが形成されることを特徴とするホログラム記録媒体。 - 前記ホログラム記録媒体は、円筒形の支持体と、前記支持体の外周面に形成された記録媒体層とを具備することを特徴とする請求項13記載のホログラム記録媒体。
- 前記ホログラム記録媒体は、円盤形の支持体と、前記支持体の外周面に形成された記録媒体層とを具備することを特徴とする請求項13記載のホログラム記録媒体。
- 前記円盤形の支持体の外周端部の厚みは他の部分より厚いことを特徴とする請求項15記載のホログラム記録媒体。
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JP (1) | JP2005173361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008012910A1 (fr) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Fujitsu Limited | Dispositif d'enregistrement d'hologramme |
-
2003
- 2003-12-12 JP JP2003415024A patent/JP2005173361A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008012910A1 (fr) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Fujitsu Limited | Dispositif d'enregistrement d'hologramme |
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JP4739418B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2011-08-03 | 富士通株式会社 | ホログラム記録装置 |
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