JP2005172618A - 潮流推定方法および装置並びにこれを用いた航走体の制御方法および装置 - Google Patents

潮流推定方法および装置並びにこれを用いた航走体の制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 船位情報を用いて極めて簡単に且つ精度良く潮流などに関する状態量を推定することができる潮流推定方法および装置、並びに、潮流影響下における航走体の動作を精度良く制御することができる制御方法および装置を提供する。
【解決手段】 潮流速度、潮流方位角および航走体に作用する潮流力を含む状態量を推定する潮流推定方法であって、航走体の位置に関する位置情報を受け付け、受け付けた位置情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した航走体運動モデルと、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデルと、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルとを含む運動モデルから前記状態量を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶、潜水艦などの水中(あるいは水上)を航走する航走体において潮流速度、潮流方位角、および、航走体に作用する潮流力などを推定する潮流推定方法および装置、並びに、これを用いた航走体の制御方法および装置に関する。
船舶、潜水艦などの水中(あるいは水上)を航行する航走体が潮流の影響を受けて基準航路から大きく外れる場合がある。これに対処するため、従来より種々の制御装置が提案されている。
例えば特許文献1に開示される「自律型航走体の航走制御装置」では、水底に対する速度を検出する対地速度センサ、および、航走体の水に対する速度を検出する対水速度センサから得られた情報に基づいて潮流速度を算出し、この潮流速度によって航走体の速度指令値を補正することにより、予め定めた航路に沿って航走体を航走させることを可能にしている。
また特許文献2に開示される「操船装置」では、風、波、潮流などの外乱を直接検出するセンサを用いて船舶の推力指令値を補正することにより、予め定めた航路に沿って航走体を航走させることを可能にしている。
しかしながらこれらの装置は、何れも上述したように潮流速度および潮流方位角などを直接検出するセンサを必要とする。
ところでこれらの装置には、通常、自船位置(船位)を知るためGPS(Global Positioning System)または慣性航行装置などの船位計測装置が搭載されている。従って、この船位計測装置を用いるだけで(船位計測装置から得られる船位情報だけを用いて)潮流速度および潮流方位角などを推定することをができれば、上記センサが不要となり、装置の簡素化およびコスト低減を図ることができる。
特開2003−127983号公報 (第1図) 特開2000−001199号公報 (第1図)
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、船位情報を用いて極めて簡単に且つ精度良く潮流などに関する状態量を推定することができる潮流推定方法および装置、並びに、潮流影響下における航走体の動作を精度良く制御することができる制御方法および装置を提供することを目的とする。
本発明に係る潮流推定方法は、潮流速度、潮流方位角、および航走体に作用する潮流力を含む状態量を推定する潮流推定方法であって、航走体の位置に関する位置情報を受け付け、受け付けた位置情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した航走体運動モデルと、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデルと、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルとを含む運動モデルから前記状態量を推定する。
この潮流推定方法を実現するために、本発明に係る潮流推定装置は、航走体の位置に関する位置情報を受け付ける手段と、受け付けた位置情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した航走体運動モデル、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデル、および航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルを含む運動モデルから前記状態量を推定する手段とを備える。
この構成によれば、船位情報を用いるだけで極めて簡単に且つ精度良く前記状態量を推定することができる。
概説すると、この潮流推定方法および装置は、航走体の位置情報のみに基づいて状態量を推定するものである。この位置情報は、例えば航走体に一般的に搭載されているGPSや慣性航行装置などから簡単に得ることができる。従って、状態量を計測するための計測装置を新たに設ける必要がなくなる。これにより、設備全体が簡単になる。また状態量を推定する手段が航走体運動モデル、潮流モデルおよび流体力モデルを有しているため、位置情報から潮流速度、潮流方位角および航走体に作用する潮流力を含む状態量を簡単に且つ精度良く推定することが可能となる。
また、前記潮流推定方法において、航走体の推力に関する推力情報をさらに受け付け、位置情報とともに推力情報に基づいて、前記航走体運動モデルに代えて航走体の推力を内部変数としてさらに含む航走体運動モデルを用いた前記運動モデルから前記状態量を推定してもよい。該潮流推定方法を実現するために、航走体の推力に関する推力情報をさらに受け付ける手段を備えており、位置情報とともに推力情報に基づいて、前記航走体運動モデルに代えて航走体の推力を内部変数としてさらに含む航走体運動モデルを用いた前記運動モデルから前記状態量を推定するように構成してもよい。
この構成では、航走体運動モデルに航走体の推力を含まれているので、航走体の推力情報を考慮した潮流速度、潮流方位角および航走体に作用する潮流力を含む状態量を推定することが可能となる。これにより、航走体が航走または定点保持しているとき、すなわち航走体の推進装置が作動しているときであっても、航走体(推進装置)の推力情報を用いて潮流速度、潮流方位角および航走体に作用する潮流力を含む状態量を簡単に且つ精度良く推定することが可能となる。
さらにこの場合、位置情報としては、上述したように航走体に搭載されているGPSや慣性航行装置などから得られた位置情報を用いることができる。また推力情報として、航走体の制御装置から推進装置への動作指令値、または、推進装置の推力を計測している場合にはその計測推力を用いることができる。すなわち、航走体に搭載されている既存の装置から得られる情報のみで上記状態量を推定することができる。従って、従来のように潮流速度を計測するために、航走体の水底に対する速度を計測する対地速度センサおよび航走体の水に対する速度を計測する対水速度センサなどを新たに設ける必要がない。その結果、設備全体の簡素化およびコスト低減を図ることができる。
また、本発明に係る航走体の制御方法は、航走体の目標位置および動作条件を設定し、該目標位置および動作条件に基づいて航走体の必要推力を算出し、さらに航走体の位置に関する位置情報を受け付け、航走体の推力に関する推力情報を受け付け、受け付けた位置情報および推力情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した、内部変数として航走体の推力を含む航走体運動モデルと、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデルと、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルとを含む運動モデルから潮流速度、潮流方位角および潮流力を含む状態量を推定し、この推定された状態量に基づいて前記航走体の必要推力を補正し、該航走体の必要推力を航走体の推進装置に出力する。
該制御方法を実現する航走体の制御装置は、航走体の目標位置および動作条件を設定する手段と、該目標位置および動作条件に基づいて航走体の必要推力を算出する手段と、航走体の位置に関する位置情報を受け付ける手段と、航走体の推力に関する推力情報を受け付ける手段と、受け付けた位置情報および推力情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した、内部変数として航走体の推力を含む航走体運動モデル、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデル、および航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルを含む運動モデルから潮流速度、潮流方位角および潮流力を含む状態量を推定する手段と、この推定された状態量に基づいて前記航走体の必要推力を補正する手段と、該航走体の必要推力を航走体の推進装置に出力する手段とを備える。
この構成によれば、潮流影響下における航走体の動作を精度良く制御することができる。
概説すると、この制御方法および制御装置では、上述したように航走体の推力を含む航走体運動モデル、潮流モデル、および流体力モデルを用いて状態量を推定しているため、航走体の推力情報を考慮した潮流速度、潮流方位角、および航走体に作用する潮流力を含む状態量を簡単に且つ精度良く推定することができる。しかもこの状態量を用いて航走体の推進装置へ出力する推力を補正しているので、潮流影響下における航走体の航走または定点保持を精度良く行うことができる。
また、状態量を推定するのに必要な情報が航走体の位置情報および推力情報だけであるので、上記の通り航走体に搭載されている既存の装置から簡単に得ることができる。従って、従来のように対地速度センサおよび対水速度センサなどを新たに設ける必要がない。その結果、設備全体の簡素化およびコスト低減を図ることができる。
前記状態量を推定する手段が線形または非線形のオブザーバを備えてもよい。このようなオブザーバを用いることにより、制御対象(ここでは、潮流および航走体)のすべての状態変数を検出することなく、所定の入力(ここでは、位置情報)だけですべての状態変数を推定することができる。
前記推定された状態量を表示する手段をさらに備えることが望ましい。これにより、操船に必要な情報をオペレータに与えることができる。
本発明に係る潮流推定方法および装置によれば、船位情報を用いて極めて簡単に且つ精度良く潮流などに関する状態量を推定することができる。また本発明に係る航走体の制御方法および装置によれば、潮流影響下における航走体の動作を精度良く制御することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る航走体の制御装置を含む制御系の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、図1に示すように航走体として船体1を例示しており、該船体1は操船装置2によってその動作が制御される。該操船装置2は、船位計測装置3、入力装置4、本実施の形態に係る制御装置5、表示装置6、並びに推進装置7を備えている。なお、航走体としては前記船体1に限らず、水中を航走する潜水艦などにも適用することができる。
前記船位計測装置3は、地球座標における船体1の位置(緯度方向の位置Xと経度方向の位置Y)を計測して得られた位置情報を出力する位置計測装置3aと、地球座標における方位角(船体1の船首が向く方向Ψ)を計測して得られた方位角情報を出力する方位角計測装置3bとを備える。位置計測装置3aとしては例えばGPS(Global Positioning System)が用いられ、方位角計測装置3bとしては例えばジャイロコンパスが用いられる。ただし、潜水艦など水中を航走する航走体の場合には、位置計測装置3aとしてGPSを使用することができないのでこれに代えて公知の慣性航法装置を用いる。なお、上述した船体1の位置および方位角を船位η(X、Y、Ψ)と称する。
前記入力装置4はマウス、操作卓などから構成されており、制御装置5と通信可能に接続されている。入力装置4は、船体1の目標船位ηtおよび目標船速度Vtなどオペレータによる外部入力を受け付け、入力された情報を制御装置5に出力する。
前記制御装置5は、コンピュータから構成され、CPU(中央演算処理ユニット)51、入出力部52、および、プログラムその他各種情報を格納すべくRAM、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)などからなる記憶部53を備える。この制御装置5では、入力装置4から入力された目標船位ηtおよび目標船速度Vtに関する情報と、位置計測装置3aおよび方位角計測装置3bからそれぞれ入力された位置情報X、Yおよび方位角情報Ψと、その他前記記憶部53に格納された所定のコンピュータプログラムなどとに基づいて、CPU51が船体1の航走中の潮流速度および潮流方位角並びに船体1に作用する潮流力などの状態量を算出する。さらにCPU51はこの状態量を用いて推進装置7に出力する動作指令uを算出する。この動作指令uに基づいて推進装置7が駆動される。これにより、船体1の針路保持または指定航路のトラッキングなどを確実に行うことができる。詳細は後述する。なお、推進装置7は図示されていないが複数のアクチュエータを備えており、各アクチュエータは制御装置5から入力される動作指令uに従って駆動される。
前記表示装置6は、公知のCRTまたは液晶表示装置などから構成されており、制御装置5と通信可能に接続されている。表示装置6は、制御装置5において算出された前記状態量を画面上に表示する。なお、ここでは、表示装置6を制御装置5および船位計測装置3と別体に設けているが、制御装置5または船位計測装置3と一体的に設けても構わない。特に、船位計測装置3には、通常、表示装置が設けられているので、その表示装置を前記表示装置6として用いることが望ましい。これにより、この表示装置に船位ηとともに上述した潮流速度、潮流方位角、および潮流力などの状態量を表示することができる。その結果、オペレータに操船に関連する有益な情報を提供することができ、さらには設備全体の簡素化を図ることができる。
次に、図2に示す制御装置の機能ブロック図を用いて前記制御装置5をさらに詳細に説明する。制御装置5は、以下に詳述する制御部8、状態推定部9、および推力配分部10を備える。
前記制御部8は、船位計測装置3、入力装置4、および推力配分部10とそれぞれ通信可能に接続されている。この制御部8は、船位計測装置3から入力される船位ηとこの船位ηのサンプリング時間とに基づいて船体1の船速度Vを算出する第1船速度算出部11を備える。さらにこの制御部8は、船体1に与えるべき前後方向(船体1の船首の向く方向)の必要推力を算出する前後方向推力算出部12と、左右方向の必要推力を算出する左右方向推力算出部13と、回頭方向の必要モーメントを算出する回頭方向モーメント算出部14とを備える。各算出部12、13、14は、第1船速度算出部11から入力された船速度Vと入力装置4から入力された目標船速度Vtとの船速度偏差、および、船位計測装置3から入力された船位ηと入力装置4から入力された目標船位ηtとの船位偏差に基づいて、前記必要推力および必要モーメントをそれぞれ算出する。そして制御部8は、これらの算出結果を推力配分部9に出力する。制御部8はこれら一連の演算を実行することにより、船体1の動作をPID制御している。なお、ここで算出された必要推力および必要モーメントは潮流の影響を考慮していない。またここでは船体1の動作をPID制御しているがこれに限定されるものではない。
前記状態推定部9は、船位計測装置3、推力配分部10、および表示装置6とそれぞれ通信可能に接続されている。この状態推定部9は、船位計測装置3から入力される船位ηと推力配分部10から入力される動作指令uとに基づいて、潮流などの状態量xを推定するオブザーバ15を備える。さらに状態推定部9は、推定潮流速度Vceを算出する潮流速度算出部16と、推定潮流方位角Ψceを算出する潮流方位角算出部17とを備える。各算出部16、17が上記状態量xに基づいて推定潮流速度Vceおよび推定潮流方位角Ψceを算出する。そして状態推定部9は、これら算出結果を推力配分部10に出力するとともに表示装置6に出力する。詳細は後述する。
推力配分部10は推進装置7と通信可能に接続されている。この推力配分部10は、制御部8から入力された必要推力および必要モーメント、並びに、状態推定部9から入力された推定潮流速度Vceおよび推定潮流方位角Ψceに基づいて、推力装置7が備える複数のアクチュエータへの推力配分を決定し、これらのアクチュエータへ個別に動作指令uを出力する。以上により、潮流影響下における船体1の動作を精度良く制御することができる。
なお、図2に示すように潮流影響下におけるアクチュエータへの推力配分を決定するために、ここでは状態推定部9に潮流速度算出部16および潮流方位角算出部17を設けているが、これに代えて船体1に作用する推定潮流力Fceを算出する潮流力算出部18を設けても構わない。その場合、潮流力算出部18は算出した推定潮流力Fceを制御部8に出力する(図2の破線L1参照)。この推定潮流力Fceを用いて、制御部8が、前後方向推力算出部12、左右方向推力算出部13、および回頭方向モーメント算出部14からそれぞれ出力される必要推力および必要モーメントを補正し、補正した必要推力および必要モーメントを推力配分部9にそれぞれ出力する。この場合も前記同様、潮流影響下における船体1の動作を精度良く制御することができる。
また、船体1の船速度を算出するために、ここでは制御部8に第1船速度算出部11を設けているが、これに代えて状態推定部10に第2船速度算出部19を設けることが望ましい(図2の破線L2参照)。この第2船速度算出部19は、第1船速度算出部11が船位ηと船位ηのサンプリング時間とに基づいて船速度Vを直接算出するのに対して、詳細は後述するがオブザーバ15で算出された状態量xに基づいて船体1の推定船速度Veを算出する。従って、船速度Vが比較的遅い場合であっても、第2船速度算出部19は第1船速度算出部11のようにひげ状のノイズが発生しない。これにより、船体1の船速度Vを精度良く算出することができる。すなわち、第1船速度算出部11では船位ηと船位ηのサンプリング時間とに基づいて船速度Vを直接算出しているため、船速度Vが遅い場合に船速度Vが階段状に変化し、その結果として一の船速度から別の船速度に変わるときにひげ状のノイズが発生する場合があるが、第2船速度算出部19は上記の通り船速度の算出方法が異なるためこのようなことが起こらない。
次に平面内を運動する船体モデル(数学モデル)を例に上述したオブザーバ15について詳述する。本実施の形態では、オブザーバ15は非線形状態推定オブザーバの構成を有する。もちろん、状態量の推定に用いる式が線形であるときは、線形状態推定オブザーバを用いてもよい。
図3は、本実施の形態において定義する船体1の状態量を説明するための模式図であり、図示されている各状態量は下記のように定義される。
V:船速度ベクトル
Vx2:船速度ベクトルVのx2方向の速度成分
Vy2:船速度ベクトルVのy2方向の速度成分
r:船体1の回頭方向の速度成分
β:船速度ベクトルVのx2軸に対する方位角
u:推力ベクトル
ux2:推力ベクトルuのx2方向の推力成分
uy2:推力ベクトルuのy2方向の推力成分
uψ:船体1の回頭方向の推力成分
X:船体1の中央のx1方向の位置
Y:船体1の中央のy1方向の位置
Ψ:船体1の中央のx1軸に対する方位角
Vc:潮流速度ベクトル
Vcx1:潮流速度ベクトルVcのx1方向の速度成分
Vcy1:潮流速度ベクトルVcのy1方向の速度成分
Ψc:x1軸に対する潮流方位角
なお、図3に示すx1−y1座標系は地球座標系である。またx2−y2座標系は船体座標系であり、船体1の船首方向をx2軸の正、このx2軸に直交する右舷方向をy2の正としている。
この場合、船体モデルは数式1〜4のように表される。
Figure 2005172618
Figure 2005172618
Figure 2005172618
Figure 2005172618
ここで、ηは船位ベクトル(X、Y、Ψ)、Vは船速度ベクトル(Vx2、Vy2)、Vcは潮流速度ベクトル(Vcx2、Vcy2)、Mは船体1の質量および流体力による付加質量項行列、C(V)は遠心・コレオリ力項行列、Fc(V−Vc)は流体力ベクトル、uは推力ベクトル、J(η)は船体座標系から地球座標系へ変換する座標系回転行列、μは潮流変化率である。
数式1のうちFc(V−Vc)が船体1に作用する流体力を決定する流体力(潮流力)モデルを表し、残りが船体1の運動を決定する船体運動モデルを表している。また数式2が流体(潮流)の運動を決定する潮流モデルを表している。なお、流体力モデルは船体ごとに実験により設定される。
ここで、数式1〜4中の状態量x0=〔η、V、Vc〕Tの状態推定ベクトルをx=〔ηe、Ve、Vce〕Tと定義すると、数式5に示す非線形オブザーバモデルおよび数式6に示す観測方程式(船位を観測する方程式)ができる。
Figure 2005172618
Figure 2005172618
次に、状態推定誤差ベクトルをe=x−x0と定義し、数式7が安定となるオブザーバゲインKを適宜設定する。すると数式8に示すように状態推定ベクトルeがほぼ零になり、状態推定ベクトルxは真値に収束する。
Figure 2005172618
Figure 2005172618
以上のオブザーバ15を機能ブロック図で表現すると図4のようになる。図4に示すように、オブザーバ15は、演算器20、第1比例器21、第1比較部22、第2比例器23、第2比較部24、および積分器25を備える。
前記演算器20は、前記推力配分器9、積分器25、および第2比較器24とそれぞれ通信可能に接続されている。演算器20では、前記推力配分器9から出力された動作指令(推力ベクトル)uおよび状態推定ベクトルxに基づいて非線形オブザーバモデルf(x、u)を算出し(数式5に示す演算を実行する)、第2比較器24に出力する。
前記第1比例器21は、積分器25および第1比較器22とそれぞれ通信可能に接続されている。第1比例器21では、積分器25において算出された状態推定ベクトルxに基づいて推定船位ベクトルηeを算出し(数式6に示す演算を実行する)、第1比較器22に出力する。
前記第1比較器22は、第1比例器21、第2比例器23、および船位計測装置3と通信可能に接続されている。第1比較器22では、第1比例器21において算出された推定船位ベクトルηeと船位計測装置3から出力された船位ベクトルηとの偏差(ηe−η)を算出する。そしてこの偏差(ηe−η)を第2比例器23に出力する。
前記第2比例器23は、第1比較器22および第2比較器24とそれぞれ通信可能に接続されている。第2比例器23では、第1比較器22において算出された偏差(ηe−η)に前記オブザーバゲインKを掛けて、前記非線形オブザーバモデルf(x、u)を補正するための補正ベクトル(K・(ηe−η))を算出する。
前記第2比較器24は、演算器20、積分器25、および第2比例器23とそれぞれ通信可能に接続されている。第2比例器23において算出された補正ベクトル(K・(ηe−η))を用いて演算器20で算出された非線形オブザーバモデルf(x、u)を補正し、より正確な非線形オブザーバモデルf(x0、u)を算出する。この非線形オブザーバモデルf(x0、u)を積分器25に出力する。
前記積分器23は、第2比較器24および第1比例器21とそれぞれ通信可能に接続されている。第2比較器24において算出された非線形オブザーバモデルf(x0、u)を積分し、より正確な状態推定ベクトルxを算出する。この状態推定ベクトルxを第1比例器21に出力するとともに、演算器20に戻す。さらにこの状態推定ベクトルxのうちの推定潮流速度ベクトルVceを、図2に示した潮流速度推定部16および潮流方位角推定部17に出力する。そして潮流速度推定部16および潮流方位角推定部17では、数式9を用いて推定潮流速度ベクトルVceから推定潮流速度Vceおよび推定潮流方位角Ψceを算出する。
Figure 2005172618
また上述した潮流力推定部18において推定潮流力Fceを算出する場合には、上記状態推定ベクトルxのうちの推定船位ベクトルVeと推定潮流速度ベクトルVceとに基づいて算出された前記流体力モデルFc(V−Vc)から推定潮流力Fceを算出する。
また上述した第2船速度算出部19において推定船速度Veおよび推定方位角βを算出する場合には、数式10を用いて上記状態推定ベクトルxのうちの推定船速度ベクトルVeから推定船速度Veおよび推定方位角βを算出する。
Figure 2005172618
次に本実施の形態に係る制御装置5を自動操船装置に適用した場合の潮流推定シュミレーション結果について述べる。
この潮流推定シュミレーションにおいては、潮流速度Vcを1.5m/s、潮流方位角Ψcを90deg.とし、これらをシュミレーション開始と共にランプ状に変化させた。また船体1の船速度Vを0m/s、回頭方向の速度rを0.2deg./secとした。従って、船体1は定点保持してその場で旋回する。このような条件のもとで潮流推定シュミレーションを行った結果を図5に示す。なお、このシュミレーションでは、非線形オブザーバモデルf(x、u)のパラメータ誤差を考慮して、流体力モデルFc(V−Vc)のパラメータ(流体力特性係数)の公称値を−10%および−30%に変動させたときの推定結果を示している。
図5(a)に示すように縦軸は推定潮流速度であり、横軸は経過時間である。図中の特性曲線LL1はシミュレーション条件として設定した潮流速度の時間変化を示し、特性曲線LL2は前記パラメータの変動を−10%としたときの推定潮流速度の時間変化を示し、特性曲線LL3は前記パラメータの変動を−30%としたときの推定潮流速度の時間変化を示している。図5(a)より、特性曲線LL1に対する特性曲線LL3の偏差は、特性曲線LL1に対する特性曲線LL2の偏差に比べて大きいが、両特性曲線LL2、LL3ともに特性曲線LL1に比較的良く追従していることがわかる。
また図5(b)に示すように、縦軸は推定潮流方位角であり、横軸は経過時間である。図中の特性曲線LL1はシミュレーション条件として設定した潮流方位角の時間変化を示し、特性曲線LL2は前記パラメータの変動を−10%としたときの推定潮流方位角の時間変化結果を示し、特性曲線LL3は前記パラメータの変動を−30%としたときの推定潮流方位角の時間変化を示している。この場合も、前記同様に、特性曲線LL1に対する特性曲線LL3の偏差は、特性曲線LL1に対する特性曲線LL2の偏差に比べて大きいが、両特性曲線LL2、LL3ともに特性曲線LL1に比較的良く追従していることがわかる。
以上により、本実施の形態に係る制御装置によれば、例えば自動操船装置において、新たなセンサを追加することなく、当初から船体に搭載されている船位計測装置(GPSなど)を用いるだけで、すなわち船位計測装置から得られる情報だけで潮流成分(速度、方位角、力)を精度良く推定することができる。その結果、潮流影響下の自動操船装置の制御性能を向上させることができる。
なお、上述した実施形態は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係る航走体の制御装置を含む制御系の構成を示すブロック図である。 制御装置の機能ブロック図である。 本実施の形態において定義する船体1の状態量を説明するための模式図である。 オブザーバの機能ブロック図である。 潮流推定シミュレーション結果を示すグラフであり、(a)は推定潮流速度の時間変化を示し、(b)は潮流方位角の時間変化を示している。
符号の説明
1…船体
2…操船装置
3…船位計測装置
3a…位置計測装置
3b…方位角計測装置
4…入力装置
5…制御装置
51…CPU
52…入出力部
53…記憶部
6…表示装置
7…推進装置
8…制御部
9…推力配分部
10…状態推定部
11…第1船速度算出部
12…前後方向推力算出部
13…左右方向推力算出部
14…回頭方向モーメント算出部
15…オブザーバ
16…潮流速度算出部
17…潮流方位角算出部
18…潮流力算出部
19…船速度算出部
20…演算器
21…第1比例器
22…第1比較器
23…第2比例器
24…第2比較器
25…積分器

Claims (10)

  1. 潮流速度、潮流方位角、および、航走体に作用する潮流力を含む状態量を推定する潮流推定方法であって、
    航走体の位置に関する位置情報を受け付け、
    受け付けた位置情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した航走体運動モデルと、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデルと、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルとを含む運動モデルから前記状態量を推定する、潮流推定方法。
  2. 航走体の推力に関する推力情報をさらに受け付け、
    前記位置情報とともに該推力情報に基づいて、前記航走体運動モデルに代えて航走体の推力を内部変数としてさらに含む航走体運動モデルを用いた前記運動モデルから前記状態量を推定する、請求項1記載の潮流推定方法。
  3. 航走体の目標位置および動作条件を設定し、
    該目標位置および動作条件に基づいて航走体の必要推力を算出し、
    さらに航走体の位置に関する位置情報を受け付け、
    航走体の推力に関する推力情報を受け付け、
    受け付けた位置情報および推力情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した、内部変数として航走体の推力を含む航走体運動モデルと、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデルと、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルとを含む運動モデルから、潮流速度、潮流方位角および潮流力を含む状態量を推定し、
    この推定された状態量に基づいて前記航走体の必要推力を補正し、
    該航走体の必要推力を航走体の推進装置に出力する、航走体の制御方法。
  4. 潮流速度、潮流方位角、および、航走体に作用する潮流力を含む状態量を推定する潮流推定装置であって、
    航走体の位置に関する位置情報を受け付ける手段と、
    受け付けた位置情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した航走体運動モデル、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデル、および、航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルを含む運動モデルから前記状態量を推定する手段と
    を備える、潮流推定装置。
  5. 航走体の推力に関する推力情報をさらに受け付ける手段を備えており、
    前記位置情報とともに該推力情報に基づいて、前記航走体運動モデルに代えて航走体の推力を内部変数としてさらに含む航走体運動モデルを用いた前記運動モデルから前記状態量を推定すべくなしてある、請求項4記載の潮流推定装置。
  6. 前記状態量を推定する手段が線形または非線形のオブザーバを備える、請求項4記載の潮流推定装置。
  7. 前記推定された状態量を表示する手段をさらに備える、請求項4記載の潮流推定装置。
  8. 航走体の目標位置および動作条件を設定する手段と、
    該目標位置および動作条件に基づいて航走体の必要推力を算出する手段と、
    航走体の位置に関する位置情報を受け付ける手段と、
    航走体の推力に関する推力情報を受け付ける手段と、
    受け付けた位置情報および推力情報に基づいて、航走体の運動を数学モデルで表現した、内部変数として航走体の推力を含む航走体運動モデル、流体の運動を数学モデルで表現した潮流モデル、および航走体に作用する流体力を数学モデルで表現した流体力モデルを含む運動モデルから潮流速度、潮流方位角、および潮流力を含む状態量を推定する手段と、
    この推定された状態量に基づいて前記航走体の必要推力を補正する手段と、
    該航走体の必要推力を航走体の推進装置に出力する手段と
    を備える、航走体の制御装置。
  9. 前記状態量を推定する手段が線形または非線形のオブザーバを備える、請求項8記載の航走体の制御装置。
  10. 前記推定された状態量を表示する手段をさらに備える、請求項8記載の航走体の制御装置。
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JP2015052499A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 独立行政法人海上技術安全研究所 海流推定方法及び海流推定システム
JP2016102785A (ja) * 2014-11-12 2016-06-02 国立大学法人京都大学 流速計測システムおよびプログラム

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