JP2005172601A - 血漿又は血清用フィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の血漿又は血清用フィルタの製造方法は、多数の貫通孔を有する予備成形用支持体の貫通孔内に繊維を集積させたまま、繊維同士を固定した固定繊維集積体保有予備成形用支持体を多数形成し、所望数だけ積層した後、外力を作用させて固定繊維集積体を積層した状態で分離用容器へ装填させ、固定する方法である。
【選択図】 図4
Description
標準偏差={(nΣX2−(ΣX)2)/n(n−1)}1/2
A=(ms/mf)×100
ここで、Aは付着物の付着率(%)、msは付着物の付着質量(g)、mfは繊維の質量(g)を、それぞれ意味する。この付着物には、繊維を熱水(例えば、80〜100℃の水)に15分間浸漬することによって得られる抽出物と、繊維を熱メタノール溶液に15分間浸漬することによって得られる抽出物の両方が含まれる。
ポリ乳酸からなる海成分中に、高密度ポリエチレンとポリプロピレンとからなる島成分が25個存在する、複合紡糸法により得た海島型繊維(繊度:1.7dtex、長さ:1mmに切断されたもの)を用意した。この海島型繊維を10mass%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、海成分であるポリ乳酸を加水分解により抽出除去した後、風乾して、高密度ポリエチレンとポリプロピレンとが混在した極細延伸繊維A(繊維径:2μm、切断繊維長:1mm、σ/d=0.06、フィブリル化していない、繊維軸方向において実質的に同じ直径を有する、横断面形状:海島型、付着物の付着率:0.02mass%未満)が束状となった、極細延伸繊維Aの束状群を用意した。
ポリ乳酸からなる海成分中に、高密度ポリエチレンとポリプロピレンとからなる島成分が25個存在する、複合紡糸法により得た海島型繊維(繊度:1.7tex、長さ:0.5mmに切断されたもの)を用意した。この海島型繊維を10mass%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、海成分であるポリ乳酸を加水分解により抽出除去した後、風乾して、高密度ポリエチレンとポリプロピレンとが混在した極細延伸繊維B(繊維径:1μm、切断繊維長:0.5mm、σ/d=0.06、フィブリル化していない、繊維軸方向において実質的に同じ直径を有する、横断面形状:海島型、付着物の付着率:0.02mass%未満)が束状となった、極細延伸繊維Bの束状群を用意した。
(1)集積工程;
噴出口における横断面形状が円形(直径:8.5mm)のベンチュリー管(分散ノズル)へ、圧縮気体導入口から圧縮空気(圧力:6kg/cm2、実質的に層流)を導入することにより、極細延伸繊維Aの束状群と極細延伸繊維Bの束状群とを、90:10の質量割合でベンチュリー管へ供給し、前記ベンチュリー管から極細延伸繊維A、Bを空気中へ噴出(ベンチュリー管の噴出口における気体通過速度:147m/s、噴出口からの噴出量:約0.5m3/min.)し、前記ベンチュリー管の噴出口前方に設けた衝突部材(円錐状の突起部と平板状の衝突部とが一体化した衝突部材、衝突部材の衝突部の分散ノズル噴出部側表面との距離:15mm)に衝突させて、極細延伸繊維A、Bを空気中に分散させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記予備成形用支持体と全く同じ予備成形用支持体を用いて、集積工程と繊維固定工程とを100回繰り返して、100枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体を形成した。
これら融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体の貫通孔の中心が一致するように、前記100枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体を積層して、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成した。次いで、各々の融着極細延伸繊維集積体上に、ポリオレフィン樹脂製円形状多孔板(直径:11.2mm)をそれぞれ載置した。
予備成形用支持体のいずれの貫通孔の中心とも一致する中心をもつ円柱状突起(直径:10mm、高さ:200mm)を多数備えた突起板により、円形状多孔板を加圧することにより、100枚の融着極細延伸繊維集積体及び円形状多孔板を積層した状態で、円錐台状分離用容器へ、封止部と積層融着極細延伸繊維集積体とが当接するように装填するとともに、円形状多孔板を円錐台状分離用容器の内部突起に引っ掛けることにより積層融着極細延伸繊維集積体を圧縮した状態(圧縮率:3.4倍)で固定し、フィルタを製造した。なお、円錐台状分離用容器として、装填領域の装填口側端部(直径:11.3mm)から装填領域の封止部側端部(直径:10.7mm)にかけて連続的に横断面積が小さくなり、封止部の積層融着極細延伸繊維集積体との当接面とは反対面にポリカーボネート製メンブレン(孔径:0.4μm)が溶着された円錐台状分離用容器(装填口から封止部までの長さ:50mm、封止部から22mmだけ装填口側の位置に突起を有することにより装填領域を形成)を使用した。また、このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器によっても圧縮された状態で装填されていた。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと以外は、実施例1と全く同様にしてフィルタを製造した。このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器及び円形状多孔板によって圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を50:50としたこと以外は、実施例1と全く同様にしてフィルタを製造した。このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器及び円形状多孔板によって圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと、ポリオレフィン樹脂製円形状多孔板(直径:10.9mm)を使用したこと、及び分離用容器として、装填領域の装填口側端部(直径:11mm)と装填領域の封止部側端部(直径:11mm)の横断面積が同じで、封止部の積層融着極細延伸繊維集積体との当接面とは反対面にポリカーボネート製メンブレン(孔径:0.4μm)が溶着された円柱状分離用容器(装填口から封止部までの長さ:50mm、封止部から22mmだけ装填口側の位置に突起を有することにより装填領域を形成)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様にしてフィルタを製造した。このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器及び円形状多孔板によって圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
(1)集積工程(イ);
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を50:50としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(イ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(イ)及び繊維固定工程(イ)を30回繰り返して、30枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(イ)を形成した。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ロ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ロ)及び繊維固定工程(ロ)を30回繰り返して、30枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ロ)を形成した。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を90:10としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ハ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ハ)及び繊維固定工程(ハ)を40回繰り返して、40枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ハ)を形成した。
これら融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(イ)、(ロ)及び(ハ)の貫通孔の中心が一致するように、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(イ)30枚、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ロ)30枚、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ハ)40枚の順に積層し、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成した。次いで、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ハ)の各々の融着極細延伸繊維集積体上に、ポリオレフィン樹脂製円形状多孔板(直径:11.2mm)をそれぞれ載置した。
予備成形用支持体のいずれの貫通孔の中心とも一致する中心をもつ円柱状突起(直径:10mm、高さ:200mm)を多数備えた突起板により、円形状多孔板を加圧することにより、100枚の融着極細延伸繊維集積体及び円形状多孔板を積層した状態で、円錐台状分離用容器へ、封止部と積層融着極細延伸繊維集積体(イ)とが当接するように装填するとともに、円形状多孔板を円錐台状分離用容器の内部突起に引っ掛けることにより積層融着極細延伸繊維集積体を圧縮した状態(圧縮率:3.4倍)で固定し、フィルタを製造した。なお、円錐台状分離用容器として、装填領域の装填口側端部(直径:11.3mm)から装填領域の封止部側端部(直径:10.7mm)にかけて連続的に横断面積が小さくなり、封止部の積層融着極細延伸繊維集積体との当接面とは反対面にポリカーボネート製メンブレン(孔径:0.4μm)が溶着された円錐台状分離用容器(装填口から封止部までの長さ:50mm、封止部から22mmだけ装填口側の位置に突起を有することにより装填領域を形成)を使用した。また、このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器によっても圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
(1)集積工程(ニ);
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ニ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ニ)及び繊維固定工程(ニ)を50回繰り返して、50枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ニ)を形成した。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと、及び予備成形用支持体として、直径13mmの円柱状貫通孔を千鳥状に有する厚さ1.1mmの予備成形用支持体(シリコーンゴムシートとフロログラスシートとを貼り合わせた複合シート)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ホ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ホ)及び繊維固定工程(ホ)を50回繰り返して、50枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ホ)を形成した。
これら融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ニ)及び(ホ)の貫通孔の中心が一致するように、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ホ)50枚、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ニ)50枚の順に積層し、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成した。次いで、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ニ)の各々の融着極細延伸繊維集積体上に、ポリオレフィン樹脂製円形状多孔板(直径:11.4mm)をそれぞれ載置した。
予備成形用支持体のいずれの貫通孔の中心とも一致する中心をもつ円柱状突起(直径:10mm、高さ:200mm)を多数備えた突起板により、円形状多孔板を加圧することにより、100枚の融着極細延伸繊維集積体及び円形状多孔板を積層した状態で、円柱状分離用容器へ、封止部と積層融着極細延伸繊維集積体(ホ)とが当接するように装填するとともに、円形状多孔板を円柱状分離用容器の内部突起に引っ掛けることにより積層融着極細延伸繊維集積体を圧縮した状態(圧縮率:3.4倍)で固定し、フィルタを製造した。なお、円柱状分離用容器として、装填領域の装填口側端部(直径:11.5mm)と装填領域の封止部側端部(直径:11.5mm)の横断面積が同じで、封止部の積層融着極細延伸繊維集積体との当接面とは反対面にポリカーボネート製メンブレン(孔径:0.4μm)が溶着された円柱状分離用容器(装填口から封止部までの長さ:50mm、封止部から22mmだけ装填口側の位置に突起を有することにより装填領域を形成)を使用した。また、このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器によっても圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
(1)集積工程(ヘ);
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと、及び予備成形用支持体として、直径13mmの円柱状貫通孔を千鳥状に有する厚さ1.1mmの予備成形用支持体(シリコーンゴムシートとフロログラスシートとを貼り合わせた複合シート)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ヘ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ヘ)及び繊維固定工程(ヘ)を35回繰り返して、35枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ヘ)を形成した。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと、及び予備成形用支持体として、直径12.5mmの円柱状貫通孔を千鳥状に有する厚さ1.1mmの予備成形用支持体(シリコーンゴムシートとフロログラスシートとを貼り合わせた複合シート)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ト)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(ト)及び繊維固定工程(ト)を35回繰り返して、35枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ト)を形成した。
実施例1の(1)集積工程における極細延伸繊維Aと極細延伸繊維Bとの質量比率を80:20としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、予備成形用支持体の貫通孔内に、極細延伸繊維A、Bを集積させた。なお、非貫通孔部分にも極細延伸繊維A、Bを集積させた。
前記予備成形用支持体の貫通孔内に極細延伸繊維A、Bを集積させた状態のまま、温度130℃に設定したリライアントプレス機(プレス圧力:2kg/cm2)へ供給することにより、極細延伸繊維A、Bの高密度ポリエチレン成分を融着させて、予備成形用支持体の貫通孔内に融着極細延伸繊維集積体を備える融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(チ)を形成した。なお、同時に非貫通孔部分における極細延伸繊維A、Bも融着させた。
前記集積工程(チ)及び繊維固定工程(チ)を30回繰り返して、30枚の融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(チ)を形成した。
これら融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ヘ)、(ト)及び(チ)の貫通孔の中心が一致するように、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(チ)30枚、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ト)35枚、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ヘ)35枚の順に積層し、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成した。次いで、融着極細延伸繊維集積体保有予備成形用支持体(ヘ)の各々の融着極細延伸繊維集積体上に、ポリオレフィン樹脂製円形状多孔板(直径:11.2mm)をそれぞれ載置した。
予備成形用支持体のいずれの貫通孔の中心とも一致する中心をもつ円柱状突起(直径:10mm、高さ:200mm)を多数備えた突起板により、円形状多孔板を加圧することにより、100枚の融着極細延伸繊維集積体及び円形状多孔板を積層した状態で、実施例1と同様の円錐台状分離用容器へ、封止部と積層融着極細延伸繊維集積体(チ)とが当接するように装填するとともに、円形状多孔板を円錐台状分離用容器の内部突起に引っ掛けることにより積層融着極細延伸繊維集積体を圧縮した状態(圧縮率:3.4倍)で固定し、フィルタを製造した。なお、このフィルタにおいては、積層融着極細延伸繊維集積体全体が分離用容器によっても圧縮された状態で装填されていた。また、このフィルタの製造においても、製造作業性に優れ、また、効率的に極細延伸繊維を使用してフィルタを製造することができた。
まず、採血した血液に非凝固剤としてヘパリンを加えた血液2mlを試験用血液として用意した。
1a 貫通孔
1b 非貫通孔部分
2 捕集体
3 吸引装置
4 オーブン
5 固定繊維集積体保有予備成形用支持体積層物
6 突起板
7 、7’ 分離用容器
7a、7a’ 装填口
7b、7b’ 封止部
7c、7c’ 突起
7f、7f’ 装填領域
7fa、7fa’ 装填口側端部
7fb、7fb’ 封止部側端部
8 多孔板
10 固定繊維集積体保有予備成形用支持体
f 繊維
ff 固定繊維集積体
S 積層固定繊維集積体
Sa、Sa’ 封止部と当接しない固定繊維集積体
Sb、Sb’ 封止部と当接する固定繊維集積体
Claims (11)
- (1)繊維を多数の貫通孔を有する予備成形用支持体の貫通孔内に集積させる集積工程、
(2)予備成形用支持体の貫通孔内に繊維を集積させた状態のまま、繊維同士を固定して、予備成形用支持体の貫通孔内に固定繊維集積体を備える固定繊維集積体保有予備成形用支持体を形成する繊維固定工程、
(3)前記集積工程と繊維固定工程とを繰り返して、予備成形用支持体の貫通孔内に固定繊維集積体を備える固定繊維集積体保有予備成形用支持体を複数形成する繰り返し工程、
(4)前記固定繊維集積体保有予備成形用支持体の貫通孔の中心が一致するように、複数の固定繊維集積体保有予備成形用支持体を積層して、固定繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成する積層工程、
(5)外力を作用させることにより、前記固定繊維集積体保有予備成形用支持体積層物の固定繊維集積体を積層した状態で、分離用容器内へ装填させる装填工程、
(6)前記分離用容器内に積層した固定繊維集積体を固定し、血漿又は血清用フィルタとする集積体固定工程、
とを備えていることを特徴とする、血漿又は血清用フィルタの製造方法。 - 集積工程において、気体を分散媒体として分散させた繊維を予備成形用支持体の貫通孔内に集積させることを特徴とする、請求項1記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 集積工程において、圧縮気体の作用により分散ノズルから気体中に繊維を噴出させて分散させた繊維を、予備成形用支持体の貫通孔内に集積させることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 集積工程において、繊維径が4μm以下の極細延伸繊維を主体とする繊維を、予備成形用支持体の貫通孔内に集積させることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 集積工程において、繊維を予備成形用支持体の非貫通孔部分にも集積させるとともに、繊維固定工程において、非貫通孔部分における繊維同士も固定することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 繊維固定工程において、繊維を融着させて繊維同士を固定することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 繰り返し工程において、平均繊維径の異なる固定繊維集積体を備える固定繊維集積体保有予備成形用支持体を複数形成し、積層工程において、固定繊維集積体の平均繊維径が順に大きくなるように、又は順に小さくなるように積層して、固定繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成し、かつ、装填工程において、平均繊維径のより小さい固定繊維集積体が、分離用容器の血液の流れ方向における下流側となるように装填させることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 装填工程において、分離用容器として、積層した固定繊維集積体を装填する装填口と、この装填口と対向し、積層した固定繊維集積体と当接して固定する封止部を備えており、かつ、積層した固定繊維集積体が装填される装填領域の装填口側端部から、装填領域の封止部側端部へ向かって横断面積が一定であるものを使用し、積層した固定繊維集積体の封止部と当接する固定繊維集積体として、分離用容器の封止部における横断面積よりも大きいものを使用することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 装填工程において、分離用容器として、積層した固定繊維集積体を装填する装填口と、この装填口と対向し、積層した固定繊維集積体と当接して固定する封止部を備えており、かつ、積層した固定繊維集積体が装填される装填領域の装填口側端部から、装填領域の封止部側端部へ向かって横断面積が連続的又は非連続的に小さくなるものを使用し、積層した固定繊維集積体の封止部と当接する固定繊維集積体として、分離用容器の封止部における横断面積よりも大きいものを使用することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 繰り返し工程における集積工程において、予備成形用支持体として貫通孔の大きさの異なる複数の予備成形用支持体を使用し、積層工程において、固定繊維集積体保有予備成形用支持体の貫通孔の大きさが順に大きくなるように、又は順に小さくなるように積層して、固定繊維集積体保有予備成形用支持体積層物を形成することを特徴とする、請求項8又は請求項9に記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
- 集積体固定工程において、積層した固定繊維集積体を多孔板によって圧縮した状態で固定することを特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の血漿又は血清用フィルタの製造方法。
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