JP2005171134A - インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高い階調性を有し、且つ透過媒体・反射媒体の両媒体において画像濃度の高い記録画像を形成可能なインクセット、およびインクジェット記録方法の提供。
【解決手段】 濃淡複数からなるインクセットであり、かつ最も濃い染料濃度のインクが複数あるインクセットであって、該複数の濃インクの25℃における表面張力差が5dyn/cm以上であることを特徴とするインクセット、およびそれを用いたインクジェット記録方法。
【選択図】 なし
【解決手段】 濃淡複数からなるインクセットであり、かつ最も濃い染料濃度のインクが複数あるインクセットであって、該複数の濃インクの25℃における表面張力差が5dyn/cm以上であることを特徴とするインクセット、およびそれを用いたインクジェット記録方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、色材濃度の異なる複数のインクからなるインクセット、およびインクを被記録媒体に吐出して画像を形成する記録方法に関するものであり、例えば、医療分野で診断用および参照画像などの透過画像で高階調性が要求されるシステムに好適に利用可能である。
医療分野における診断画像や参照画像のハードコーピーを得る方式としては、ウェット処理方式による銀塩写真が主流となっていた。しかしながら、ウェット処理方式では現像処理過程で廃液が生じるため、廃液の回収や減量、再資源化が課題となっていた。そのため近年、ウェット処理方式からドライ処理へのニーズの高まりが顕著となり、レーザー露光熱現像方式やサーマルヘッド方式、レーザーヒートモード方式といったドライ処理の方式が急速に普及してきている。
一方、インクジェット記録方法は、インクを飛翔させ、紙等の被記録媒体にインクを付着させて記録を行うものである。例えば、特公昭61−59911号公報、特公昭61−59912号公報及び特公昭61−59914号公報において開示されている、吐出エネルギー供給手段として電気変換体を用い、熱エネルギーをインクに与えて気泡を発生させることにより液滴を吐出させる方式のインクジェット記録方法によれば、記録ヘッドの高密度マルチオリフィス化を容易に実現することができ、高解像度及び高品位の画像を高速で記録することができる。さらに、近年のインクジェット記録方式の進歩は著しく、例えばインクジェットプリンターヘッドの進歩によるインク滴の微細化、精密なインク滴の吐出によるインク滴の記録紙への着弾精度の向上、インクの物性および光学特性の改良によるドットの広がりや形状、色や濃度の改良などによって、インクジェットプリント方式の画質は改良されてきた。
従って、近年では医療分野におけるインクジェット方式を利用した提案が数多くなされており、例えば特開平10−202920号公報に開示されている。その中で、高い階調性を実現するために同系色で濃度の異なるインクを用いることを提案している。
医療用の診断画像や参照画像については、画像視認性から特に高い画像濃度が要求される。また、診断画像については専ら透過媒体に記録され、参照画像については反射媒体に記録されることが多く、透過・反射両媒体における画像の高濃度実現が要求されている。本発明者らが検討した結果、インクの表面張力が印字画像濃度に大きく影響を及ぼし、さらに、透過媒体上への画像形成では反射媒体とは異なり表面張力が低いほど画像濃度は向上することを見出した。
従って本発明の目的は、高い階調性を有し、且つ透過・反射両媒体上での高濃度の記録画像を形成することのできるインクセットを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、高い階調性を有し、且つ透過・反射両媒体上での高濃度の記録画像を形成することのできるインクジェット記録方法を提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明にかかるインクセットは、色材濃度の異なる濃淡複数のインクからなるインクセットであり、かつ最も色材濃度の高いインク(濃インク)が複数あるインクセットであって、該複数の濃インクの内の少なくとも2つの濃インクの表面張力が異なることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成することのできる、本発明の他の実施態様にかかるインクセットは、前記インクセットの少なくとも2つの濃インクの25℃における表面張力の差が5dyn/cm以上であることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成することのできる本発明にかかるインクジェット記録方法は前記インクセットを用い被記録媒体に記録することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成することのできる、本発明の他の実施態様にかかるインクジェット記録方法は、透過媒体への記録には表面張力の低い濃インクを用い、反射媒体への記録には表面張力の高い濃インクを用いることを特徴とするものである。
以上説明したように、本発明によれば、優れた階調性を得ながら、且つ透過媒体・反射媒体の両媒体において画像濃度の高い記録画像を形成可能なインクセット、インクジェット記録方法が提供される。
次に、好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
本発明におけるインクセットの好ましい実施態様は、色材濃度の異なる濃淡複数のインクからなるインクセットであり、かつ最も色材濃度の高いインクが複数あるインクセットであって、該複数の濃インクの内の少なくとも2つの濃インクの表面張力が異なるインクセットにて、透過媒体には表面張力が低い濃インクを、反射媒体には表面張力の高い濃インクを用い画像形成を行うように構成することが挙げられる。
つまり、透過媒体へのインクジェット記録画像形成においては表面張力がある程度低いことにより、媒体上のインク受容層中に均一に広がるため、透過濃度が高くなるのである。一方、反射媒体へのインクジェット記録画像形成においては表面張力が低いと受容層内部にまでインクが吸収され、反射濃度は低くなってしまう。本発明において、25℃における表面張力の差が5dyn/cmより小さい場合は本発明の効果が充分に発揮されず、また、差が大きすぎる場合、つまり表面張力が高すぎるまたは低すぎる場合、被記録媒体へのインク浸透量等により画質の劣化が生じるため好ましくない。本発明における好ましい表面張力の値は、25℃において20〜50dyn/cmである。
尚、本発明において、複数の最も濃いインクとは、その色材濃度差が20%範囲内であれば同じ最も濃いインクとする。つまり、濃インクAの色材濃度5.0%、濃インクBの色材濃度4.0%の場合、どちらも最も濃いインクとする。
以下、本発明を特徴づけるインク中の成分、および被記録媒体について詳細に説明する。
以下、本発明を特徴づけるインク中の成分、および被記録媒体について詳細に説明する。
(水溶性有機溶剤)
水溶性有機溶剤としては、インクの乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。
水溶性有機溶剤としては、インクの乾燥防止効果を有するものが特に好ましい。
具体的には例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1、2、6−ヘキサントリオ−ル、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;エチレングリコールモノメチル(又はエーテル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエーテル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエーテル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1、3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの溶剤は、単独でもあるいは混合物としても使用することができる。
上記以外にもトリメチロールプロパン、尿素、エチレン尿素等の常温で固体の物質も含有していても良い。本発明においては上記のような常温で固体の物質も溶剤と定義する。
本発明の濃淡インク、及び極淡インク中の好ましい溶剤量はノズルの目詰まりや吐出性の観点から10〜50wt%、さらには15〜35wt%程度が好ましい。
さらに、水としては脱イオン水を使用することが望ましい。インクに含有される水の含有量はインク全重量に対して好ましくは50〜95重量%の範囲である。
(色材)
本発明にかかるインクに用いることのできる色材としては、例えば水溶性の染料および水分散性の顔料が好ましく用いられる。
本発明にかかるインクに用いることのできる色材としては、例えば水溶性の染料および水分散性の顔料が好ましく用いられる。
水溶性染料は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料のいずれも用いることができる。また、カラーインデックスに記載のないものでも、水溶性染料であれば使用することができる。
直接染料の一例としては、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトイエロー4、同26、同44、同50、C.I.ダイレクトレッド1、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同71、同86、同106、同199等が挙げられる。
酸性染料の一例としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドイエロー7、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同265、同276、同289、C.I.アシッドバイオレット15、同17、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同103、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27等が挙げられる。
塩基性染料の一例としては、C.I.ベーシックブラック2、同8、C.I.ベーシックイエロー1、同2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、C.I.ベーシックブラン12、C.I.アシッドブルー3、同26、C.I.ベーシックグリーン49等が挙げられる。
本発明で使用できる顔料の例としては、ブラックインクについてはカーボンブラックが好適に使用される。例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料で、例えば、レイヴァン(Raven)7000、レイヴァン5750、レイヴァン5250、レイヴァン5000ULTRA−、レイヴァン3500、レイヴァン2000、レイヴァン1500、レイヴァン1250、レイヴァン1200、レイヴァン1190ULTRA−II、レイヴァン1170、レイヴァン1255(以上コロンビア社製)、ブラックパールズ(Black Pearls)L、リーガル(Regal)400R、リーガル330R、リーガル660R、モウグル(Mogul)L、モナク(Monarch)700、モナク800、モナク880、モナク900、モナク1000、モナク1100、モナク1300、モナク1400、ヴァルカン(Valcan)XC−72R(以上キャボット社製)、カラーブラック(Color Black)FW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160、カラーブラックS170、プリンテックス(Printex)35、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス140U、プリンテックス140V、スペシャルブラック(Special Black)6、スペシャルブラック5、スペシャルブラック4A、スペシャルブラック4(以上デグッサ社製)、No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学社製)等の市販品や、別途新たに調製されたものも使用することができる。
カラーインクに用いる顔料としては、有機顔料が好ましく用いられる。具体的には、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーンなどの建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレットなどのペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系顔料、ベンズイミダゾロンエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系顔料、チオインジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等のその他の顔料が例示できる。
また、有機顔料を、カラーインデックス(C.I.)ナンバーにて示すと、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185、
C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、71、
C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272、
C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、
C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、
C.I.ピグメントグリーン7、36、
C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が例示できる。
C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、71、
C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272、
C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、
C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、
C.I.ピグメントグリーン7、36、
C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が例示できる。
本発明に用いることのできる顔料は自己分散性のものでもあるいは分散剤の吸着により分散するものでもどちらでも使用できる。
顔料の分散剤としては、水溶性樹脂ならどのようなものでも使用することができる。具体的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、およびその誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、あるいはランダム共重合体、グラフト共重合体、またはこれらの塩等が挙げられる。あるいは、ロジン、ジェラック、デンプン等の天然樹脂も好ましく使用することができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶であり、アルカリ可溶型樹脂である。
また本発明のインクをインクジェット法(例えばバブルジェット(登録商標)法等)で被記録媒体に付着せしめる場合には、優れたインクジェット吐出特性を有するようにインク所望の粘度、表面張力を有するように調製する事が好ましい。このために界面活性剤やpH調整剤、防黴剤などを適宜添加することができる。また、界面活性剤の選択は、液体の記録媒体への浸透性を調整する上で特に重要である。
(被記録媒体)
本発明において好ましく用いられる被記録媒体としては、支持体上にシリカまたはアルミナ等から構成される多孔質のインク受容層を有するものが挙げられる。インク受容層としてアルミナを使用している例としては、例えば特開平02−276670号公報が挙げられる。また、インク受容層としてシリカを使用している例としては、例えば特開平2001−150803号公報が挙げられる。
本発明において好ましく用いられる被記録媒体としては、支持体上にシリカまたはアルミナ等から構成される多孔質のインク受容層を有するものが挙げられる。インク受容層としてアルミナを使用している例としては、例えば特開平02−276670号公報が挙げられる。また、インク受容層としてシリカを使用している例としては、例えば特開平2001−150803号公報が挙げられる。
(実施例)
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、%とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、%とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
下記に示す各成分を混合し、充分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.2μmのフロロポアフィルター(住友電工(株)製)にて加圧濾過し、ブラックインクBk1、Bk2およびBk3を作成した。
[ブラックインクBk1]
・C.I.フードブラック2 5.0%
・ポリエチレングリコール分子量200 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 1.2%
・水 68.8%
[ブラックインクBk2]
・C.I.フードブラック2 5.0%
・エチレングリコール 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 0.05%
・水 69.9%
[ブラックインクBk3]
・C.I.フードブラック2 1.0%
・ポリエチレングリコール分子量200 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 0.4%
・水 69.6%
上述の組成の各インクを使用して、下記表1に示す組み合わせのインクセットにてインクジェット記録を行った。
・C.I.フードブラック2 5.0%
・ポリエチレングリコール分子量200 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 1.2%
・水 68.8%
[ブラックインクBk2]
・C.I.フードブラック2 5.0%
・エチレングリコール 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 0.05%
・水 69.9%
[ブラックインクBk3]
・C.I.フードブラック2 1.0%
・ポリエチレングリコール分子量200 25.0%
・アセチレノールE100
(川研ファインケミカル社製) 0.4%
・水 69.6%
上述の組成の各インクを使用して、下記表1に示す組み合わせのインクセットにてインクジェット記録を行った。
協和CBVP式表面張力計A−1型(協和科学)を使用して、25℃において表面張力を測定したところ、Bk1インクは29.1dyn/cm、Bk2インクは37.2dyn/cmであった。
実施例1および比較例1〜2のインクセットを用い、胸部X線画像をキヤノン製CF−301透過媒体およびキヤノン製HR−101反射媒体に記録した。また、その際に使用したインクジェト記録装置としては、キヤノン(株)製BJF−870を用い、画像を形成した。具体的には、印字領域を8回の走査で印字する8パス印字を行った。また、透過媒体への記録には濃インク1と淡インクを用い、反射媒体への記録は濃インク2と淡インクを用いて画像を形成した。
ここで用いた記録ヘッドは、1200dpiの記録密度を有し、駆動条件としては、駆動周波数22kHzとした。1200dpiのヘッドを使用したときの1ドット当たりの吐出量は5ngのヘッドを使用した。
<濃度評価>
実施例1および比較例1〜2で得られた各記録画像を24時間自然乾燥し、その画像濃度を透過媒体は透過濃度計((株)村上色彩技術研究所製CMS−500)を用い、反射媒体は反射濃度計(Gretag社製 Gretag Spactrolino)を用い画像濃度を測定した。表2に測定結果を示す。ここで、医療用画像としての充分な画像濃度とは、胸部画像中の最高濃度が、透過媒体でOD値以上、反射媒体でOD値以上を示している。
実施例1および比較例1〜2で得られた各記録画像を24時間自然乾燥し、その画像濃度を透過媒体は透過濃度計((株)村上色彩技術研究所製CMS−500)を用い、反射媒体は反射濃度計(Gretag社製 Gretag Spactrolino)を用い画像濃度を測定した。表2に測定結果を示す。ここで、医療用画像としての充分な画像濃度とは、胸部画像中の最高濃度が、透過媒体でOD値以上、反射媒体でOD値以上を示している。
○:医療用画像として充分な画像濃度
×:医療用画像としては画像濃度が低い
×:医療用画像としては画像濃度が低い
Claims (5)
- 色材濃度の異なる濃淡複数のインクからなるインクセットであり、かつ最大色材濃度インクが複数あるインクセットであって、該複数の最大色材濃度インクの内の少なくとも2つの最大色材濃度インクの表面張力が異なることを特徴とするインクセット。
- 2つの最大色材濃度インクの25℃における表面張力の差が5dyn/cm以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 黒色インクである請求項1または請求項2に記載のインクセット。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセットを用いて被記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 透過媒体へ記録する際は表面張力の低い最大色材濃度インクを用い、反射媒体へ記録する際は表面張力の高い最大色材濃度インクを用いることを特徴とする、請求項4に記載のインクジェット記録方法。
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US11098213B2 (en) * | 2018-11-28 | 2021-08-24 | Seiko Epson Corporation | Radiation-curable ink jet ink set and ink jet printing method |
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