JP2005171132A - 洗剤 - Google Patents

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Tomio Ota
富夫 太田
Michiko Ota
三千子 太田
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Abstract

【課題】重曹を単独で用いた場合に比して洗浄効果を高めることができ、しかも使用者の手指等が荒れる問題を低減でき、更に万が一洗剤が食器類等に残留しても問題のない洗剤を提供する。
【解決手段】重曹にショ糖を添加して洗剤とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、高い安全性を保持して洗浄力を有意に高めることができる洗剤、特に家庭用の洗剤に関するものである。
食器類等の台所用品及びシンク、レンジ、台所用換気扇等の台所周り、及び浴槽並びに浴室用換気扇等の浴室周りの洗浄に用いられる家庭用の洗剤としては、従来より種々のものが提案されている。
例えば、家庭用の食器洗い機用の洗剤としては、アルカリ性塩類、界面活性剤、カルボキシメチルセルローズのナトリウム塩又はカリウム塩を配合した食器洗い機用洗剤がある(特許文献1)。
特開平05−78698号公報
前記特許文献1の食器洗い機用洗剤は、洗浄力が強く細菌が残留しない洗剤を提供することを目的としたものである。一般に、この種の洗剤は、強アルカリ性による剥離作用を主に利用して食器類等に付着した動物油、植物油(以下単に油分と称す)を除去するようにしており、又、これに硬度成分をマスクするキレート剤や有機酸を配合し、更に、次亜塩素酸ソーダ等の塩素剤を配合して殺菌まで行うようにしたものがある。
しかし、特許文献1の洗剤を家庭用の食器類等の洗浄に用いる場合には、使用者の手指等に直接触れるために、手指が荒れる等といった問題があり、このためにアルカリ性を低くして、弱アルカリ性とすることによって安全性を図ることが考えられるが、この場合には充分な洗浄効果が得られなくなってしまう。一方、洗浄力の低下を補うために界面活性剤等を配合することも一般的に行われているが、界面活性剤を用いた場合には、洗剤が食器類等に残留した場合に安全性の面で問題が生じる可能性がある。
一方、食器類等の洗浄に重曹(炭酸水素ナトリウム或いは重炭酸ソーダ)を用いることが従来から行われている。重曹はその研磨性とアルカリ性を洗浄に利用したものであり、重曹を用いた洗剤は多数市販されている。重曹はそれ自体が医薬品やべーキングパウダー等の食用として用いられるものであり、安全性の面では問題がない。
一方、重曹はそれを単独で洗剤として用いても、特に前記油分に対しては余り高い洗浄力を得ることができない。このために、洗浄力を高めようとして油脂や合成洗剤を添加すると安全性の面で問題が生じる可能性がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、安全性に優れ、重曹を単独で用いた場合に比して洗浄効果を有意に高めることができる洗剤を提供することを目的としてなしたものである。
請求項1に記載の発明は、重曹にショ糖を添加してなることを特徴とする洗剤、に係るものである。
請求項2に記載の発明は、重曹にショ糖を10〜30重量%の割合で添加した請求項1に記載の洗剤、に係るものである。
本発明の洗剤によれば、重曹にショ糖を例えば10〜30重量%の割合で添加すると、重曹を単独で用いた場合に比して洗浄効果を有意に高めることができる効果がある。しかも、本発明の洗剤は使用者の手指等の保水性を向上させ乾燥を遅らせることにより手が荒れる問題を防止することができ、更に、重曹とショ糖は何れも食用に用いられるものであるから、万が一、洗剤が食器類等に残留しても何ら問題を生じることがないので安全面で優れている効果がある。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明者らは、重曹NaHCO3にショ糖C122211(一般に用いられている砂糖)を添加すると、重曹のみを用いた場合に比して洗浄力が高められることを得て本発明を完成した。
特に、重曹にショ糖を10〜30重量%で添加すると、重曹のみを用いた場合に比して洗浄力が有意に高められることを得た。しかも、重曹にショ糖を添加した洗剤は、使用者の手指等の保水性を向上させて乾燥を遅らせることにより手が荒れる問題を防止することができることを得た。又、万が一食器類等に洗剤が残留しても、重曹とショ糖は何れも食用に用いられるものであるため安全の面で優れていることを得た。又、ショ糖はアルカリに対してかなり安定であるために、洗浄に使用する水溶液の状態ではショ糖は重曹に対し安定して均一に混合されることを得た。一方、ショ糖は吸湿性を有しているため本発明の洗剤は、吸湿を防止できる容器或いは除湿が施された環境に保管することが好ましい。
本発明の洗剤による有効性を確認するための試験を次のように行った。
(1)[試験溶液の作成]
重曹90重量%+ショ糖(砂糖)10重量%の実施例1による本発明品1、重曹80重量%+ショ糖(砂糖)20重量%の実施例2による本発明品2、重曹70重量%+ショ糖(砂糖)30重量%の実施例3による本発明品3、重曹60重量%+ショ糖(砂糖)40重量%の実施例4による本発明品4、重曹50重量%+ショ糖(砂糖)50重量%の実施例5による本発明品5、及び比較のための水道水(比較例)、重曹単独(比較例)での各試験溶液を[表1]の如く作成した。
[表1]
試 験 溶 液
A 水道水(比較例)
B 重曹の5重量%水溶液(比較例)
C 本発明品1の5重量%水溶液
D 本発明品2の5重量%水溶液
E 本発明品3の5重量%水溶液
F 本発明品4の5重量%水溶液
G 本発明品5の5重量%水溶液
(2)[合成汚れの作成]
食用大豆油10gに0.1gの油溶性染料(Oleosol Fast Yellow2G)を加えて均一に良く撹拌したものを合成汚れとした。
(3)[試験片の作成]
テストピースとしてマイクロスライドガラス(micro slide glass)〔26×76×0.8〕を使用し、7個のテストピースT1〜T7の夫々の片面に、図1に示す如く前記(2)の合成汚れを略全面に均一に延ばして塗布し、1時間常温にて放置し乾燥した。その後、各テストピースT1〜T7に塗布した合成汚れの塗布量を測定した。合成汚れの塗布量Wは、合成汚れ塗布・乾燥後の各テストピースの重量をW1、合成汚れ塗布前の各テストピースの重量をW2としたとき、W=W1−W2として求めた。各テストピースT1〜T7の合成汚れの塗布量Wは[表2]の如くであった。
[表2]
テストピース名 合成汚れ塗布量W(g)
T1 0.252
T2 0.255
T3 0.254
T4 0.251
T5 0.254
T6 0.251
T7 0.250
(4)[洗浄力比較試験]
以下のようにして洗浄力比較試験を行った。
(4−1) 浸漬試験
前記(3)で作成したテストピースT1〜T7を、夫々前記(1)で作成した試験溶液A,B,C,D,E,F,G(約25℃)に30分間浸漬した後、引き上げ、常温にて12時間乾燥した。乾燥後の各テストピースT1〜T7の重量を測定した。
(4−2) 水洗い洗浄
試験管(120cc)に水道水を100cc入れ、その中に前記(4−1)で乾燥した各テストピースT1〜T7を入れて上下に10回振り動かして洗浄を行い、その後水道水から引出し、常温にて12時間乾燥させた。乾燥後の各テストピースT1〜T7の重量を測定した。
(4−3) 評価
各テストピースT1〜T7の水洗い洗浄前の重量から、各テストピースT1〜T7の水洗い洗浄後の重量を引算し、合成汚れの残存率を求めて洗浄力を評価した。
各テストピースT1〜T7の試験溶液A,B,C,D,E,F,Gに対する洗浄性能結果を[表3]に示した。[表3]では試験溶液の洗浄力を比較し易くするために、水道水の洗浄残存率を1として各試験溶液の残存率を比較換算して比較値で示した。
Figure 2005171132
[表3]に示す比較値から明らかな如く、重曹にショ糖を添加した本発明品1,2,3,4,5は、Bの重曹を単独で使用した場合の比較値(0.559)に対して何れも低い値を示しており、よって、重曹にショ糖を添加することにより、重曹を単独で使用した場合に比して洗浄効果を大幅に高め得ることが判明した。
特に、重曹80重量%+ショ糖(砂糖)20重量%の実施例2による本発明品2は比較値が0.245であり、重曹90重量%+ショ糖(砂糖)10重量%の実施例1による本発明品1の0.353、及び重曹70重量%+ショ糖(砂糖)30重量%の実施例3による本発明品3の0.293よりも残存率が低くなっており、よって重曹に対するショ糖の添加量が約20重量%近傍において洗浄効果が最も高くなるピークが存在すると考えられる。
(5)[保水性の比較試験]
(5−1) 試験片の作成
直径6cm以上の濾紙を用意し、3cm×5cmの長方形に切断し、秤量したものを14枚用意した。
(5−2) 保水性の比較試験方法
用意した14枚の試験片を、前記(1)で作成した試験溶液A,B,C,D,E,F,Gに対し、各2枚の試験片を用いて10分間浸透させて引出し、30分間、60分間、120分間放置後に夫々秤量した。
(5−3) 評価
各2枚の試験片の溶液浸透前と浸透後の重量を比較し、更にその2回の試験の平均値を求めて保水性を評価した。
各試験片1〜14の試験溶液A,B,C,D,E,F,Gに対する保水性の比較試験結果を[表4]に示した。[表4]では試験溶液の保水性を比較し易くするために、水道水の保水率を1として各試験溶液の保水率を比較換算して比較値で示した。
Figure 2005171132
[表4]における120分間放置後の比較値について見ると、重曹にショ糖を添加した本発明品1,2,3,4,5は、Bの重曹を単独で使用した場合の比較値(14.83)と略均等の値を示しており、特に本発明品1,2,3では、Bの重曹を単独で使用した場合の比較値より高い値を示している。
従って、重曹にショ糖を添加した本発明では、重曹を単独で使用した場合に対して同等或いはそれ以上の保水性を有するので、使用者の手指等の保水性を向上させて乾燥を遅らせることにより手が荒れる問題を防止することができる。
前記したように、重曹にショ糖を10〜30重量%の割合で添加すると、重曹単独の場合に対して洗浄効果を有意に高めることができ、特にショ糖の添加割合を20重量%とした場合には最も高い洗浄効果を発揮することができ、一方、ショ糖の添加割合を40重量%とした場合にも重曹単独の場合と同程度の洗浄効果を発揮することはできるが、ショ糖は重曹に比して高価であるため、重曹に対するショ糖の添加割合は10〜30重量%とすることが好ましいことが判明した。
尚、本発明の洗剤を構成する重曹とショ糖は、何れも食用に用いられるものであるから、万が一洗剤が食器類等に残留しても全く問題を生じることはなく、よって安全性の高い洗剤を提供することができる。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでないことは勿論である。
[実施例1]
重曹NaHCO390gに、砂糖10gを添加混合して100gの本発明品1を得た。
[実施例2]
重曹NaHCO380gに、砂糖20gを添加混合して100gの本発明品2を得た。
[実施例3]
重曹NaHCO370gに、砂糖30gを添加混合して100gの本発明品3を得た。
[実施例4]
重曹NaHCO360gに、砂糖40gを添加混合して100gの本発明品4を得た。
[実施例5]
重曹NaHCO350gに、砂糖50gを添加混合して100gの本発明品5を得た。
テストピースに合成汚れを塗布した状態を示す正面図である。

Claims (2)

  1. 重曹にショ糖を添加してなることを特徴とする洗剤。
  2. 重曹にショ糖を10〜30重量%の割合で添加した請求項1に記載の洗剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112940872A (zh) * 2019-12-11 2021-06-11 凯文果园株式会社 固体洗涤剂

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