JP2005170853A - 殺ゴキブリ用スプレー剤 - Google Patents
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Abstract
ウンさせ、ノックダウン後はごく短時間で死亡に至らせることができる殺ゴキブリ用スプ
レー剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 ハッカ油(A) 、l−メントール(B) および灯油(C) を有効成分とするスプ
レー組成物である。(A) の量を(a) 、(A) に含まれるl−メントールと(B) との合計量を
(b) 、(C) の量を(c) とし、かつ、(a)+(b) に占める(b) の割合をx(w/w %) 、(a)+(b)+
(c) に占める(a)+(b) の割合をy(w/w %) とするとき、上記の組成物が、(x,y)座標
において、(30,4)、(83,14)、(83,26)および(30,26)で囲ま
れる領域の内部にある組成を有するようにする。
【選択図】 図1
Description
)に関するものである。
で示すべきであるが、アルファベットの小文字の「l」(エル)で示してある(算用数字
の「1」ではない)。
ラン厨房はもとより、列車の車内にまで現れている。ゴキブリは、人に非常に嫌われてい
るのみならず、衛生性の点でも駆除されるべきである。
剤が使われていたが、現在では使用規制があるため、合成ピレスロイド剤やリン剤に重点
が移っている。
号公報(特開昭53−86021号公報)(特許文献1)には、リナロール、ゲラニオー
ル、シトラール、テレピネオール、メントール、メントン、シトラネラール、シトロネロ
ールをはじめとする14種から選ばれた少なくとも1種を含有してなるゴキブリ忌避剤が
示されている。
55−104202号公報)(特許文献2)には、l−メントール結晶の加熱溶融物また
は薄荷油よりなるゴキブリ忌避剤を家屋内に設置してゴキブリを忌避する方法が示されて
いる。
はゴキブリ忌避効果があるが、殺ゴキブリ効果が発揮されるまでには至らない。
メントール(融点は42〜44℃)については、その結晶性により低温部において結晶し
やすいところ、結晶となったのではゴキブリ駆除効果が得られ難くなる。
レー剤(エアゾール剤)を開発することを試みたが、ゴキブリに適用したときには、スプ
レーしてからノックダウンするまでの時間がかかるので、その間にゴキブリが逃げてしま
う上、ノックダウンしただけではしばらくしてから生き返るので、駆除の目的を果たすこ
とが難しいという事態に直面した。
しかしながら、日本で入手できる取卸油は、その中に含まれるl−メントールの濃度が8
0重量%強〜90重量%弱に調整されており、常温では結晶が析出する。たとえ溶剤で希
釈してl−メントールの濃度を低くしても(たとえば20重量%前後に)、着色している
上、溶剤蒸発後にエアゾールの細管に結晶が析出して詰まりを生ずる蓋然性が高く、エア
ゾール剤にはなりえないことが判明した。
晶性のために、エアゾール剤にして噴霧すると、揮発によりゴキブリ忌避性すら不充分と
なるか、あるいは結晶が析出してゴキブリとの接触性が悪くなり、いずれも所期の目的を
充分には達成しえないという限界がある。
たときに一吹きでノックダウンさせ、ノックダウン後はごく短時間で死亡に至らせること
が要請される。
ーしたときに一吹きでノックダウンさせ、ノックダウン後はごく短時間で死亡に至らせる
ことができる殺ゴキブリ用スプレー剤を提供することを目的とするものである。
ハッカ油(A) 、l−メントール(B) および灯油(C) を有効成分とするスプレー組成物で
あって、
重量基準で、前記ハッカ油(A) の量を(a) 、前記ハッカ油(A) に含まれるl−メントー
ルと前記l−メントール(B) との合計量を(b) 、前記灯油(C) の量を(c) とし、かつ、(a
) および(b) の合計量に占める(b) の割合をx(w/w %) 、(a), (b)および(c) の合計量に
占める(a) および(b) の合計量の割合をy(w/w %) とするとき、前記組成物が、(x,y
)座標において、
(30,4)、(83,14)、(83,26)および(30,26)
で囲まれる領域の内部にある組成を有すること、
を特徴とするものである。
) という安全性の高い成分を用いながらも、それらの割合を特定の範囲に設定することに
より、それをゴキブリに向けてスプレーしたときに、一吹きの噴霧(噴射)のようなごく
短時間のスプレーでゴキブリをノックダウンさせ、そのノックダウンと同時にまたはその
ノックダウン後すみやかに死亡に至らせることができる。なお、灯油(C) は、溶剤の役割
も果たしているが、ハッカ油(A) およびl−メントール(B) との相乗作用により主要な有
効成分の役割を果たしている。
後の刺激臭が抑制され、揮発性が適度にコントロールされているので低温から高温に至る
広い温度範囲において効果が発揮され、スプレー後も結晶が析出しがたい。従って、家庭
内、厨房、列車内をはじめとする種々の場において使用する殺ゴキブリ剤として適してい
る。
本発明において駆除対象の衛生害虫であるゴキブリとしては、チャバネゴキブリ、ワモ
ンゴキブリ、クロゴキブリ、コワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、トビイロゴキブリ、オ
ガサワラゴキブリ、イエゴキブリをはじめとする種々の種類のゴキブリがあげられる。ゴ
キブリは、衛生害虫(病原菌等を媒介し、人の病気の原因となる害虫で、厚生労働省の管
轄の害虫)の代表的なものの1つである。
まずハッカ油について若干説明する。
(イ)ハッカ草を乾燥してから水蒸気蒸留したものが「(ハッカ)取卸油 」であり(
l−メントール量はたとえば65〜85%程度)、黄色または赤みのある黄色に着色して
いる。
(ロ)上記の取卸油は、産地である海外において粗ハッカ脳を加えて濃度調節されるの
が一般的であるので、日本で入手できる「(ハッカ)取卸油」は、l−メントールの含有
量が80重量%強〜90重量%弱であり、黄色または赤みのある黄色に着色している。
(ハ)「(ハッカ)取卸油」をおよそ−20℃〜0℃に冷却してl−メントールを分取
した残余である脱脳母液が、「ハッカ油(ハッカ脱脳油)」(「赤油」とも呼ばれる)で
あり、黄色または赤みのある黄色に着色している。なお、この赤油をエタノールで希釈す
ると、白く濁る傾向がある。
(ニ)ハッカ油(ハッカ脱脳油)を蒸留により精製したものが、「ハッカ白油」である
。この「ハッカ白油」は無色である。
(ホ)ハッカ油中のl−メントール含有量については、出所や文献によっても異なるが
、45〜50%とか、35〜60%とか、35〜40%である。
(ヘ)第13改正日本薬局方では、「本品(ハッカ油のこと)はハッカ又はその種間雑
種の地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却し、固形分を除去した精油である。本品は定量
するとき、メントール(C10H20O: 156.27) として30.0%以上を含む。」としている。
(ト)市場で入手できる典型的ないし標準的なハッカ油のl−メントール含有量は、3
7w/v % (41.3 w/w %)である。
草から取った直後の取卸油、日本で入手できる濃度調整後の取卸油の2つのケースがある
)」、「ハッカ脱脳油」、または「ハッカ白油」を指すというように、まちまちである。
「ハッカ油」中のl−メントール含有量の「%」も、「w/v % 」なのか「w/w % 」なのか
、必ずしも明確でないことがある。
ハッカ白油」を指し、そのときの「ハッカ油」中のl−メントール含有量は、「概ね30
〜50w/v % (殊に35〜40w/v % )」である。本発明における「ハッカ油(A) 」は、
そのようなl−メントール含有量の「ハッカ脱脳油(赤油)」または「ハッカ白油」を指
すが、後述のようにセーボルト色についての要件を満足することが好ましいので、「ハッ
カ白油」を用いるか、「ハッカ脱脳油(赤油)」を脱色したものを用いることが推奨され
る。
l−メントール(B) の沸点は約216℃、融点は42〜44℃、旋光度は−45〜−5
1°である。l−メントール(B) としては、ハッカ脳のような天然物由来のもののほか、
合成品を用いることもできる。
灯油(ケロシン)は、比重が 0.8内外のやや揮発しにくい炭化水素油である。灯油には
、JIS(JIS K 2203-1996 )では、白灯油に相当する1号灯油と茶灯油または燃料灯油
に相当する2号灯油とが規定されており、それらのいずれも使用できるが、セーボルト色
の小さい白灯油の方が好ましい。
と共に溶剤の役割も果たすので、本発明の殺ゴキブリ用スプレー剤にあっては他の溶剤を
併用する必要はない。むしろ他の溶剤の併用は殺ゴキブリ作用にマイナスに働くので、使
用しない方が望ましい。しかしながら、本発明の趣旨に損なわない程度の少量であれば、
灯油と共に併用しても本発明の範囲外となるものではない。このときの他の溶剤としては
、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、灯油以外の炭化
水素系溶剤などがあげられる。
本発明のスプレー剤は、ハッカ油(A) にl−メントール(B) を溶解すると共に灯油(C)
で希釈することにより製造される。l−メントール(B) の溶解、灯油(C) による希釈の順
序は、どちらが先であってもよく、また同時であってもよい。通常は、ハッカ油(A) にl
−メントール(B) を溶解し、ついでそれを灯油(C) で希釈する方法が採用される。
ントールの割合を満たしているときは、ハッカ油(A) に外的にl−メントール(B) を配合
するまでもない。また、ハッカ油(A) 中に含まれるl−メントール量が、設定しようとす
る総l−メントールの割合よりも多い場合には、使用するハッカ油(A) としてl−メント
ール量の少ないものを選択するか、使用するハッカ油(A) からl−メントール量を蒸留な
どにより減ずればよい。
スプレー組成物における各成分の量的割合については、
・重量基準で、前記ハッカ油(A) の量を(a) 、前記ハッカ油(A) に含まれるl−メント
ールと前記l−メントール(B) との合計量を(b) 、前記灯油(C) の量を(c) とし、
・かつ、(a) および(b) の合計量に占める(b) の割合をx(w/w %) 、(a), (b)および(c
) の合計量に占める(a) および(b) の合計量の割合をy(w/w %)
とするとき、前記組成物が、(x,y)座標において、
(30,4)、(83,14)、(83,26)および(30,26)
で囲まれる領域の内部にある組成を有するようにする。
る刺激性が強かったり、殺ゴキブリ効果が減殺したり、屋内の温度条件下において結晶が
析出して室内環境の快適性に支障を来たし殺ゴキブリ効果が減殺したりする。
如くである(図1にドットで示した9点は、後述の表1,2における(x,y)座標)。
図1に点線で囲んだ領域は、本発明の(x,y)の条件を満足する領域であって、殺ゴキ
ブリ用スプレー剤として好ましい組成を示している。これに対し、図1で点線の枠で囲ん
だ領域から外れたところは、図1に付記したようにそれぞれ問題点を有している。
(30,4)、(80,16)、(80,24)および(30,24)
で囲まれる領域の内部にある組成を有する場合である。
明における組成物が、(x,y)座標において、
(30,4)、(83,15)、(83,26)および(30,26)
で囲まれる領域の内部にあり、かつx<62の関係を満たす組成を有するときは、この先
願との関係でも組成的に重複しないものとなる。
しくは12以上、さらに好ましくは15以上)であることが望ましい。JIS K 2580の「石
油製品−色試験方法」に記載のように、セーボルト色とは、石油製品の透明な液体の色を
、最も明るい色の+30から最も暗い色の−16に分類したものである。セーボルト色の
数は、セーボルト色標準ガラスと試料の透過光の明るさがほぼ一致するように試料の高さ
を調整して、両者の明るさがほぼ等しいとき、その試料の高さに対応した表3の数値で表
す(表3については省略)。
で使用に供される。すなわち、この組成物をエアゾール容器に充填し、液化天然ガス(L
PG)、ジメチルエーテル(DME)、液化炭酸ガス、ペンタン、窒素ガスなどの噴射剤
を充填してエアゾール剤となす。エアゾール容器には、トリガーやロングノズルを備える
ようにすることもできる。
うにすると、一吹きの噴射であっても確実にゴキブリをノックダウンさせると共に死亡に
至らせることができる。ジェット噴射は、たとえばノズルの形状を工夫することにより達
成できる。
ハッカ油(A) として、l−メントール含有量が38.0 w/w %のハッカ白油を標準ハッカ油
として用い、これに必要に応じ局方のl−メントール(B) を溶解し、さらに灯油(C) とし
て白灯油(沸点150〜250℃の成分が主体で、95%留出温度は280℃以下、セー
ボルト色は+21以上)を用いて希釈した。
油料検定協会分析技術センターに依頼して測定)、(A), (B), (C) の中では色は主に(A)
についているので、調製した溶液のセーボルト色は、(A), (B), (C) の比率にかかわらず
、+20よりももっと無色に近くなる。(ちなみに、市販のハッカ油脱脳油(赤油)のう
ち代表的なもののセーボルト色はたとえば−6付近であった。また、この赤油をエタノー
ルや灯油で希釈したときは白く濁り、医薬部外品として成り立つものではなかった。)
ハッカ油(A) 、l−メントール(B) および灯油(C) からなるスプレー組成物において、
・重量基準で、前記ハッカ油(A) の量を(a) 、前記ハッカ油(A) に含まれるl−メント
ールと前記l−メントール(B) との合計量を(b) 、前記灯油(C) の量を(c) とし、
・かつ、(a) および(b) の合計量に占める(b) の割合をx(w/w %) 、(a), (b)および(c
) の合計量に占める(a) および(b) の合計量の割合をy(w/w %) とする。
た。
、エアゾール剤となした。
雄5匹と雌5匹を入れてから、約30cmの距離からエアゾール剤を1秒間噴霧し、10分
後のノックダウン率および死亡率を求めた。噴霧量は、噴霧前後のエアゾール重量の差か
ら求めた。
表示したもの、死亡率はノックダウン状態になると共に足が動かなくなって死亡したゴキ
ブリ数を率表示したものである。総合評価は、ノックダウン率と死亡率との合計が180
以上の場合を◎(優秀)、160以上の場合を○(良好)、140以上の場合を△(稍不
良)、140未満の場合を×(不良)と判定した。条件および結果を表1に示す。
供試虫:チャバネゴキブリ
実験 (x, y) 噴霧量 ノックダウ 死亡率 総合評価
No. 座標 (g) ン率 (%) (%)
1-1 (75, 21) 1.005 100 80 ◎優秀
1-2 (75, 14) 1.065 80 70 △稍不良
1-3 (75, 7) 1.035 80 50 ×不良
1-4 (55, 21) 1.106 100 90 ◎優秀
1-5 (55, 14) 1.115 100 70 ○良好
1-6 (55, 7) 1.239 80 30 ×不良
1-7 (38, 21) 0.980 100 90 ◎優秀
1-8 (38, 14) 1.130 100 100 ◎優秀
1-9 (38, 7) 1.227 90 40 ×不良
実施例1において、ジェット噴射可能なトリガー付きのエアゾール容器に組成物を充填
したところ、一吹での噴射で(噴霧量は約 2.5g)で、次のような結果が得られた。この
ようなすぐれた結果が得られたのは、ジェット噴射によりゴキブリに確実に致死量のスプ
レー剤が付着するためと思われる。
実験 No. 1-1〜1-9 の全ての処方
1分後のノックダウン率および死亡率は、いずれも100%。
1リットルのビーカーの底に No.5のろ紙を敷き、供試虫としてワモンゴキブリの雌5
匹を入れてから、約30cmの距離からエアゾール剤を6秒間噴霧し、実験例1と同様にし
て10分後のノックダウン率および死亡率を求めた。条件および結果を表2に示す。
供試虫:ワモンゴキブリ
実験 (x, y) 噴霧量 ノックダウ 死亡率 総合評価
No. 座標 (g) ン率 (%) (%)
3-1 (75, 21) 4.645 80 80 ○良好
3-2 (75, 14) 4.700 20 0 ×不良
3-3 (75, 7) 4.735 80 0 ×不良
3-4 (55, 21) 4.581 100 80 ◎優秀
3-5 (55, 14) 4.490 80 80 ○良好
3-6 (55, 7) 4.025 60 0 ×不良
3-7 (38, 21) 4.610 100 80 ◎優秀
3-8 (38, 14) 4.355 100 100 ◎優秀
3-9 (38, 7) 4.525 100 80 ◎優秀
実施例3において、ジェット噴射可能なトリガー付きのエアゾール容器に組成物を充填
したところ、3秒間の噴射で(噴霧量は約6g)で、次のような結果が得られた。この結
果から、ジェット噴射することは、殺ゴキブリ性の点で一段と有効であることがわかる。
実験 No. 3-1, 3-4, 3-5, 3-7, 3-8, 3-9 の処方
いずれも、10分後のノックダウン率は100%、死亡率も100%。
実験 No. 3-2
10分後のノックダウン率80%、死亡率80%。
実験 No. 3-3の処方
10分後のノックダウン率80%、死亡率60%。
実験 No. 3-6の処方
10分後のノックダウン率80%、死亡率40%。
ハッカ油(A) 、l−メントール(B) および灯油(C) として実験例1のものを用い、下記
の表3の処方1のエアゾール組成物を調製した。また灯油(C) に代えてエタノールを用い
、表3の処方2の組成物を調製した。
方1は灯油を用いており、処方2は溶剤としてエタノールを用いている。
処方1 処方2 処方3
ハッカ油(A) 9.2 wt% 9.2 wt% -
うちl−メントール 3.5 wt% 3.5 wt%
l−メントール(B) 11.7 wt% 11.7 wt% -
l−メントール総量 15.2 wt% 15.2 wt%
x 72.7 w/w % 72.7 w/w %
灯油(C) 79.1 wt% - 100 wt%
エタノール - 79.1 wt%
y 20.9 w/w % 20.9 w/w %
雄5匹と雌5匹を入れてから、約30cmの距離からエアゾール剤を3秒間噴霧し、ノック
ダウン数(死亡数も含まれている)の累計、およびそのうちの死亡数の累計を求めた。条
件および結果を表4に示す。
供試虫:チャバネゴキブリ
ノックダウン+死亡累計 うち死亡累計
処方1 処方2 処方3 処方1 処方2 処方3
雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌
5 min後 5 5 2 0 2 1 5 5 0 0 1 1
10 min後 − − 3 0 2 2 − − 1 0 2 1
15 min後 − − 3 0 2 3 − − 1 0 2 2
30 min後 − − 5 5 3 4 − − 1 0 3 3
60 min後 − − 5 5 3 4 − − 5 2 3 4
1.本発明の処方1においては、雌雄各5匹のチャバネゴキブリが噴霧5分後には全て
死亡している。
2.これに対し、溶剤としてエタノールを用いている処方2においては、ハッカ油(A)
およびl−メントール(B) の割合は処方1と同じであるにかかわらず、ノックダウン率お
よび死亡率の双方とも劣っている。たとえば、噴霧30分後を見ると、雌雄各5匹のチャ
バネゴキブリのうち死亡したものはわずかに雄の1匹にすぎない。
3.灯油のみを用いた処方3においては、処方1に比し明らかに殺ゴキブリ率が劣って
いる。
4.これらのことから、ハッカ油(A) およびl−メントール(B) と共に灯油(C) を所定
の割合で用いることにより、相乗作用が奏されることがわかる。
、家庭内、レストラン厨房、列車の車内をはじめとする種々の場において使用する殺ゴミ
ブリ剤として有用である。
Claims (3)
- ハッカ油(A) 、l−メントール(B) および灯油(C) を有効成分とするスプレー組成物で
あって、
重量基準で、前記ハッカ油(A) の量を(a) 、前記ハッカ油(A) に含まれるl−メントー
ルと前記l−メントール(B) との合計量を(b) 、前記灯油(C) の量を(c) とし、かつ、(a
) および(b) の合計量に占める(b) の割合をx(w/w %) 、(a), (b)および(c) の合計量に
占める(a) および(b) の合計量の割合をy(w/w %) とするとき、前記組成物が、(x,y
)座標において、
(30,4)、(83,14)、(83,26)および(30,26)
で囲まれる領域の内部にある組成を有すること、
を特徴とする殺ゴキブリ用スプレー剤。 - 組成物が、(x,y)座標において、
(30,4)、(80,16)、(80,24)および(30,24)
で囲まれる領域の内部にある組成を有することを特徴とする請求項1記載の殺ゴキブリ用
スプレー剤。 - スプレー組成物が、ジェット噴射可能なエアゾール容器に充填されている請求項1記載
の殺ゴキブリ用スプレー剤。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011517685A (ja) * | 2008-04-11 | 2011-06-16 | ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション | 殺有害生物組成物 |
WO2011117891A2 (en) | 2010-03-25 | 2011-09-29 | Indian Oil Corporation Ltd. | Carrier oil composition for spray of fungicides on rubber plantation and other crops |
JP2016153380A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | アース製薬株式会社 | メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤 |
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- 2003-12-11 JP JP2003413188A patent/JP4393853B2/ja not_active Expired - Fee Related
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