JP2005170221A - 洗車ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗車ブラシによる洗浄作業性を向上すること。
【解決手段】 回転軸11の外周の周方向複数位置のそれぞれにブラシ単体21を取付けてなる洗車ブラシ10において、ブラシ単体21を回転軸11の外周のスパイラル線(スパイラル状取付溝12)に沿って取付けたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は洗車ブラシに関する。
洗車ブラシとして、特許文献1に記載の如く、回転軸の外周の周方向複数位置のそれぞれに帯状ブラシ単体を取付けてなるものがある。ブラシ単体は、回転軸の軸方向に沿うストレート線に沿って取付けられる。
実公平2-27773
特許文献1の洗車ブラシでは、ブラシ単体が回転軸の外周のストレート線に沿って取付けられるため、以下の問題点がある。
(1)ブラシ単体の先端面が、その全幅に渡って一気に車両表面に当たり、ブラシ単体が車両表面を叩く等に起因する洗車騒音が大きい。
(2)ブラシ単体のブラシエッジによる車両表面の汚れ掻き取り効果が低い。
本発明の課題は、洗車ブラシによる洗浄作業性を向上することにある。
請求項1の発明は、回転軸の外周の周方向複数位置のそれぞれにブラシ単体を取付けてなる洗車ブラシにおいて、ブラシ単体を回転軸の外周のスパイラル線に沿って取付けたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記回転軸の多周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿って複数の短尺のブラシ単体をつなぎ合せるに際し、1つのスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部と、他のスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部とを、回転軸の軸方向でずらしてなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記回転軸の多周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿って該スパイラル線の全長に渡る長尺のブラシ単体を取付けてなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記スパイラル線が回転軸の軸方向に対してなす角度を10度以上、45度以下にするものである。
(請求項1)
(a)ブラシ単体を回転軸の外周のスパイラル線に沿って取付けたから、ブラシ単体が回転軸の中心軸まわりにスパイラル状をなす。これにより、ブラシ単体の先端面が、その幅方向の一端側から他端側に向けて順に車両表面に当たるものになり、ブラシ単体のブラシエッジによる汚れ掻き取り効果が向上する。
(b)ブラシ単体の先端面が一気に車両表面に当たらないことによる洗車騒音静粛効果を得ることができる。
(請求項2)
(c)回転軸上で、1つのスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部と、他のスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部とを、回転軸の軸方向でずらした。従って、回転軸の軸方向で、ブラシ単体が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシの全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
(請求項3)
(d)ブラシ単体を回転軸の外周のスパイラル線の全長に連続して渡るものにした。従って、回転軸の軸方向で、ブラシ単体が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシの全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
(請求項4)
(e)ブラシ単体のスパイラル角が10度未満では、前述(a)、(b)の効果がなく、45度超えでは、回転軸へのブラシ単体の植毛作業が困難になる。
図1は実施例1の洗車ブラシを示す一部破断の正面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は回転軸を示す一部破断の正面図、図4は抜け止めハブを示し、(A)は断面図、(B)は側面図、図5は実施例2の洗車ブラシを示す正面図、図6は実施例3の洗車ブラシを示す正面図、図7は実施例4の洗車ブラシの要部を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図、図8は実施例5の洗車ブラシの要部を示し(A)は正面図、(B)は斜視図である。
(実施例1)(図1〜図4)
洗車ブラシ10は、洗車機のトップブラシ、サイドブラシ等として用いられるものであり、図1に示す如く、アルミ合金等からなる中空回転軸11の外周に多数のブラシ単体21を取付けて構成される。ブラシ単体21は、エチレンビニルアセテート(EVA)等のスポンジ状プラスチック、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチック、布、又は撚り糸状繊維等からなる。本実施形態のブラシ単体21は、1枚又は2枚以上重ね状にした可撓帯板状をなすが、可撓線棒状をなすものでも良い。
回転軸11は、図2、図3に示す如く、円筒をなし、外周の周方向複数位置に、狭幅の開口部13をもち、かつ外周に並設される多数条のスパイラル線に沿って延在するスパイラル状取付溝12を設けている。取付溝12は、回転軸11の両端面に開放しているが、少なくとも一端面に開放していれば良い。取付溝12の溝面は軸方向に直交する横断面の形状をU字状にし、開口部13は取付溝12のU字状溝面の両端に設けられた、溝内方に突き出る突部13Aにより形成される。突部13Aは、取付溝12の溝面の軸方向に直交する横断面で、先端部を丸味状にし、洗浄作業中に突部13Aに対して揺れ動くブラシ単体21を傷付けない。
ブラシ単体21は、図1、図2に示す如く、2つ折り状にされ、2つ折り部21Aにおいて芯材22を挟み込み、2つ折り部21Aの芯材22を挟む全幅を芯材22の存在によって取付溝12の開口部13の幅より十分に広幅にした状態で、押し込み具により、芯材22をブラシ単体21の2つ折り部21Aとともに回転軸11の外周に設けた取付溝12の開口部13から回転軸11の直径方向に押し込み、取付溝12に挿着する。本実施例では、芯材22としてアルミパイプを用いるが、芯材22は中実丸棒、中空丸棒、角棒等を広く採用できる。
回転軸11において、取付溝12が開放する両端面には、図1〜図3に示す如く、ブラシ単体21及び芯材22のための抜け止めハブ30が取付けられる。抜け止めハブ30は、図4に示す如く、環状体からなり、ハブ本体31に同軸をなす軸32を有する。
抜け止めハブ30は、図3に示す如く、回転軸11の内径に軸32を差し込み、回転軸11の端面にハブ本体31の内側端面を衝合し、ハブ本体31のボルト挿通孔31Aに挿通したボルト14を回転軸11の端面に螺着することにより、回転軸11に固定される。
抜け止めハブ30は、回転軸11の端面に衝合される内側端面に環状溝33を有する。回転軸11に固定されたハブ30は、図3に示す如く、回転軸11の各取付溝12にブラシ単体21の2つ折り部21Aとともに挿着された芯材22の端部のそれぞれを環状溝33に納め、各芯材22のブラシ単体21から横方向に突出している端部を回転軸11の軸方向と半径方向で環状溝33の溝底面と溝側面に係合可能にし、各芯材22を取付溝12から抜け止め可能にする。
洗車ブラシ10に用いられるブラシ単体21は、回転軸11の全長を複数分割した長さLの短尺状をなす。洗車ブラシ10は、回転軸11のスパイラル状取付溝12の各個に、複数の短尺のブラシ単体21を互いに突合せ状につなぎ合せる状態に取付ける。
洗車ブラシ10は、1つのスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21、21のつなぎ合せ部ai(i=1, 2…)と、他のスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21、21のつなぎ合せ部bi(i=1, 2…)とを、回転軸11の軸方向でずらしている。(図1)。
洗車ブラシ10は、回転軸11のスパイラル状取付溝12が、回転軸11の軸方向に対してなすスパイラル角(図1のα)の好適値を、10度以上、45度以下の範囲とする。
洗車ブラシ10にあっては、洗車機のブラシ駆動軸に設けられるエンドプレートに挿通されるボルトを、抜け止めハブ30のハブ本体31の外側端面に設けたねじ孔34に螺着することにより、使用に供される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ブラシ単体21を回転軸11の外周のスパイラル状取付溝12に沿って取付けたから、ブラシ単体21が回転軸11の中心軸まわりにスパイラル状をなす。これにより、ブラシ単体21の先端面が、その幅方向の一端側から他端側に向けて順に車両表面に当たるものになり、ブラシ単体21のブラシエッジによる汚れ掻き取り効果が向上する。
(b)ブラシ単体21の先端面が一気に車両表面に当たらないことによる洗車騒音静粛効果を得ることができる。
(c)回転軸11上で、1つのスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21のつなぎ合せ部と、他のスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21のつなぎ合せ部とを、回転軸11の軸方向でずらした。従って、回転軸11の軸方向で、ブラシ単体21が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシ10の全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
(d)ブラシ単体21のスパイラル角が10度未満では、前述(a)、(b)の効果がなく、45度超えでは、回転軸11へのブラシ単体21の植毛作業が困難になる。
(実施例2)(図5)
実施例2の洗車ブラシ10が実施例1の洗車ブラシ10と異なる点は、回転軸11のスパイラル状取付溝12の各個に短尺のブラシ単体21を取付けるに際し、1つのスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21、21のつなぎ合せ部ai(i=1, 2…)と、他のスパイラル状取付溝12に沿って取付けられるブラシ単体21、21のつなぎ合せ部bi(i=1, 2…)とを、回転軸11の軸方向でずらすことなく合致させたことにある。
(実施例3)(図6)
実施例3の洗車ブラシ10が実施例1の洗車ブラシ10と異なる点は、回転軸11のスパイラル状取付溝12の各個に長尺のブラシ単体21を取付けたことにある。ブラシ単体21は、回転軸11に設けたスパイラル状取付溝12の全長に渡る長尺をなす。
本実施例によれば、ブラシ単体21を回転軸11の外周のスパイラル状取付溝12の全長に連続して渡るものにした。従って、回転軸11の軸方向で、ブラシ単体21が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシ10の全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
(実施例4)(図7)
実施例4の洗車ブラシ40は、図7に示す如く、洗車機のブラシ駆動軸に取付けられる取付軸41に、複数の短尺中空回転軸42を互いに突合せ状に嵌合するものであり、この回転軸42の外周の周方向複数位置のそれぞれにブラシ単体43を植設したものである。回転軸42は、合成樹脂成形体であり、ブラシ単体43の根元部を一体モールドする。回転軸42は、取付軸41に係合するキー42Aを備える。ブラシ単体43は、エチレンビニルアセテート(EVA)等のスポンジ状プラスチック、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチック、布、又は撚り糸状繊維等の可撓帯状体からなる。
洗車ブラシ40は、回転軸42の外周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿って複数の短尺のブラシ単体43をつなぎ合せるように植設する。
洗車ブラシ40は、1つのスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体43のつなぎ合せ部aiと、他のスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体43のつなぎ合せ部biとを、回転軸42の軸方向でずらしている。
洗車ブラシ40は、ブラシ単体43が植設される回転軸42上のスパイラル線が、回転軸42の軸方向に対してなすスパイラル角を10度以上、45度以下にする。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ブラシ単体43を回転軸42の外周のスパイラル線に沿って取付けたから、ブラシ単体43が回転軸42の中心軸まわりにスパイラル状をなす。これにより、ブラシ単体43の先端面が、その幅方向の一端側から他端側に向けて順に車両表面に当たるものになり、ブラシ単体43のブラシエッジによる汚れ掻き取り効果が向上する。
(b)ブラシ単体43の先端面が一気に車両表面に当たらないことによる洗車騒音静粛効果を得ることができる。
(c)回転軸42上で、1つのスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体43のつなぎ合せ部と、他のスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体43のつなぎ合せ部とを、回転軸42の軸方向でずらした。従って、回転軸42の軸方向で、ブラシ単体43が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシの全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
(d)ブラシ単体43のスパイラル角が10度未満では、前述(a)、(b)の効果がなく、45度超えでは、回転軸42へのブラシ単体43の植毛作業が困難になる。
(実施例5)(図8)
実施例5の洗車ブラシ50が実施例4の洗車ブラシ40と異なる点は、図8に示す如く、洗車機への取付軸51に単一の長尺中空回転軸52(キー52A)を嵌合し、回転軸52の外周の周方向複数位置のそれぞれに長尺のブラシ単体53を植設するようにしたことにある。ブラシ単体53は、回転軸52の外周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿い、それらのスパイラル線の全長に当たる長尺をなす。
回転軸52は、合成樹脂成形体であり、ブラシ単体53の根元部を一体モールドする。ブラシ単体53は、エチレンビニルアセテート(EVA)等のスポンジ状プラスチック、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチック、布、又は撚り糸状繊維等の可撓帯状体からなる。
本実施例によれば、ブラシ単体53を回転軸52の外周のスパイラル線の全長に連続して渡るものにした。従って、回転軸52の軸方向で、ブラシ単体53が途切れて空隙を生ずることがなく、洗車ブラシ10の全長を均等に洗浄に寄与せしめ、車両表面に洗い残しを生じない。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1の洗車ブラシを示す一部破断の正面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は回転軸を示す一部破断の正面図である。 図4は抜け止めハブを示し、(A)は断面図、(B)は側面図である。 図5は実施例2の洗車ブラシを示す正面図である。 図6は実施例3の洗車ブラシを示す正面図である。 図7は実施例4の洗車ブラシの要部を示し、(A)は正面図、(B)は斜視図である。 図8は実施例5の洗車ブラシの要部を示し(A)は正面図、(B)は斜視図である。
符号の説明
10、40、50 洗車ブラシ
11、42、52 回転軸
12 スパイラル状取付溝
21、43、53 ブラシ単体

Claims (4)

  1. 回転軸の外周の周方向複数位置のそれぞれにブラシ単体を取付けてなる洗車ブラシにおいて、
    ブラシ単体を回転軸の外周のスパイラル線に沿って取付けたことを特徴とする洗車ブラシ。
  2. 前記回転軸の外周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿って複数の短尺のブラシ単体をつなぎ合せるに際し、1つのスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部と、他のスパイラル線に沿って取付けられるブラシ単体のつなぎ合せ部とを、回転軸の軸方向でずらしてなる請求項1に記載の洗車ブラシ。
  3. 前記回転軸の外周に並設される多数条のスパイラル線のそれぞれに沿って該スパイラル線の全長に渡る長尺のブラシ単体を取付けてなる請求項1に記載の洗車ブラシ。
  4. 前記スパイラル線が回転軸の軸方向に対してなす角度を10度以上、45度以下にする請求項1〜3のいずれかに記載の洗車ブラシ。
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